ずぼらにダイアモンド富士 3月8日 - Studio YAMAKO

2016年3月26日

ずぼらにダイアモンド富士 3月8日

2月26日、横浜で開催されている CP+ 2016 を見に行こうと自宅のドアー​を出て​、エレベータへと歩いていくと、たまたまお隣の奥様と顔を合わせた。「今日は快晴で、富士山がきれいに見えますね」と挨拶したら、「もう何日かすれば、ここからでも、ダイアモンド富士が見えますよ」と教えてくださった。このマンションに住まうようになってもう13年になるが、今までダイアモンド富士のことを考えたことがなかった。お隣の奥様の話では、春は3月の4日から8日くらいのはずとのこと。沈んでいく夕陽のダイアモンド富士は、少々撮りにくいかもしれないが、挑戦してみようと思った。
 第一条件は天候である。3月3日、雲一つない富士山の夕景が見えていた。その日の夕陽は富士山の三合目あたりに沈んでいった。それから、3月7日まで富士山はまったく見えない天候が続いた。
  そして3月8日、朝のうちは雲が多かったが、昼過ぎには晴れてきた。そして夕方、5時15分、マンションの外廊下へ状況を見に行った。晴れている。太陽がまったく雲に遮られていない。太陽の光線が強すぎて富士山の輪郭がはっきり見えない。しかし、陽が落ちてい​く​​​につれて、富士山もその輪郭がはっきりしてきた。太陽は山頂めがけて下りてきている。そして山頂の右側に落ちて、右側の稜線に沿って下りて行った。もう少し、左だったら頂上に姿を消す太陽が観られたかも知れない。残念だった。でも、良く晴れてくれた。次は10月だ。
 ​ 夕陽はなぜ大きく見えるのだろうか。​「月や太陽が天頂にあるときは近く、地平線上にあるときは遠くに感じる。同じ視角で見えるものは遠い方が大きいと感じるので、月や太陽が地平線上にあるときに大きく見える」ということを何かで読んだ記憶がある。それは人間の心理・錯覚によるとも書いてあった気がする。
​  ​それは朝陽でも同じことだろうが、なぜかダイアモンド富士の写真は朝陽であることが多い。

1.3月3日の富士山
夕陽は富士山の3合目くらいに下りて行った。

​​Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/800秒 200mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
2.3月3日の富士山
2分後、太陽は姿を隠した。

​​Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/320秒 80mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.3月8日 17時21分
太陽が沈むまでもう少し時間がかかる。この位置だと山頂から少し西側にずれてしまうだろう。右の方のビルの間から黒い煙がもくもくと立ち上がっている。緊急自動車のサイレンの音も聞こえる。火事なのだろうか。D300の時計は正確に設定しておいた。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/8​00​​​秒 1​05​​​mm ISO400 ) 露出補正 ​-​​​​​0.7段​​​
;クリックすると大きな写真になります。
4.3月8日 火災発生
火災現場からはもくもくと煙が上がり続けている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.54.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/200秒 72mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
5.3月8日 17時26分
夕陽は大きい。山頂の西側に下りてきた。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/4000秒 200​​​mm ISO400 ) 露出補正 ​-​​​​​0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
6.3月8日 17時28分
富士山山頂の右半分のところに落日した。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/4000秒 200​​​mm ISO400 ) 露出補正 ​-​​​​​0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
7.3月8日 17時28分
まだ火災の煙が上がっている。緊急自動車のサイレン音が続く。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/640秒 112​​​mm ISO400 ) 露出補正 ​-​​​​​0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
8.3月8日 17時28分
太陽は西側の稜線に沿って下りていく。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/640秒 170mm ISO400 ) 露出補正 ​-​​​​​0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
9.3月8日 17時30分
山頂にまっすぐ下りてきていれば、今頃、太陽は姿を山頂に隠し、輝いている頃だろう。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 ​-​​​​​0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
10.3月8日 17時31分
これはこれできれいな光景だ。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/640秒 200mm ISO400 ) 露出補正 ​-​​​​​0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
11.3月8日 17時33分
太陽は富士山の西側稜線の下に没した。太陽が富士山と接したのは、ほぼ5分間だった。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/250秒 75mm ISO580 ) 露出補正 ​-​​​​​0.7段
;クリックすると大きな写真になります。


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