2015年 Bali島で撮った蝶(3) ウブド② 1月12日
ウブドで2日目を迎えた。今日は遅い時間の飛行機で日本へ帰る。それまでの間、ホテルで過ごせるようにチェック・アウトの時間を午後6時にしてくれている。それまでの間、私以外の3人は、この日もウブドの街へ出かけるという。私は、ひとりホテルに残って、ホテルの敷地内で蝶の写真を撮りながら過ごすことにした。
9時半ごろから行動を開始する。ウブドの街へ行く3人を玄関で見送った後、ゆっくりと、くまなく、ホテルの敷地内を歩く。一番のポイントは、ホテルの敷地の北側の縁沿いにある路だ。そこをのんびりと行ったり来たりし、疲れたら、石段に腰を掛けて休む。
12時半くらいまで撮っていたが、現れる蝶も変わり映えがしないので、あとはコテージに戻ってシャワーを浴び、ビールを飲んで一休み。3人が帰るのを待った。
今回のバリ島での蝶の撮影はこれで終わりにした。今回は残念ながら大型のアゲハチョウを撮ることができなかった。見かけたのも、シロオビアゲハ、コモンタイマイくらいだ。カザリシロチョウやツマベニチョウにも会えなかった。バリ島は6月くらいが最も良い気候というが、次回に来る機会があれば、そんな時に来てみたいと思う。
35.ネッタイアカセセリの仲間? -1 陽当たりのよい明るい道端に咲く黄色い花に、ネッタイアカセセリ、あるいはキマダラセセリに似た蝶がいた。一昨日、ジンバランで見たのと同じ種なのか、違う種なのかもわからない。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
36.ネッタイアカセセリの仲間? -2 前の写真と同じ種と思う。雌雄での差もあるので何とも言えないが、前翅のオレンジ色の部分が、ジンバランで撮ったのと比べると少ないようで、別の種のように思える。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
37.ネッタイアカセセリの仲間? -3 同じく、翅を閉じて裏面を見せてくれた。キマダラセセリに似ている。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
38.タテハモドキ -1 前の日はKamandale Ubud の敷地外で撮ったが、破損個体が多かった。この日はホテル敷地内の北側のゲートに近い側で多く見たタテハモドキは比較的きれいな個体が多かった。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
39.タテハモドキ -2 黄色い花に良く訪れる。とてもきれいな個体だった。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
40.タテハモドキ -3 きれいな個体を選んで撮れるほど、数は多かった。日本でも九州南部以南に生息している。日本での発生は7月、8月ごろだ。かっては日本には生息していなかったが、温暖化のためか分布が北上している。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
41.シロオビヒカゲ 北側の明るい場所を離れて、南の方へ下ってきた所にあるコテージの周囲を歩いてみる。南東側はペタヌ川が流れる谷になっている。その谷の方から、吹き上げられるように、この蝶が飛んできた。初めて見る蝶だった。フィールドガイド「日本のチョウ」によると、このシロオビヒカゲは、日本では、もともとは西表島だけで知られていた蝶だったが、1969年に石垣島で記録され、その後定着したという。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO800 ) 露出補正 なし | |
42.イワサキコノハ -1 今回、Bali島で撮影できたもっとも大きな蝶だ。その時は名前はわからなかったが、コノハチョウの仲間だなということは見当がついた。このイワサキコノハは八重山でも記録されているが、迷蝶である。パタパタと時々開翅するときにシャッターを切るが、タイミングを合わせるのが難しかった。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
43.イワサキコノハ -2 近づくと飛び立つが、遠くへ行かないで、また、戻ってくる。近くの石垣に止まったが、コノハチョウののようにさかさまに止まる。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
44.イワサキコノハ -3 石畳に止まるので、上から撮ってはさまにならない。HS50に持ち替えて、ローアングルで狙った。
FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/240秒 21mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
45.イワサキコノハ -4 裏面の銀色の紋が印象に残る。-1からー4まですべて同じ個体であるが、この右向きの写真が一番傷が目立たない。
FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/450秒 21mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
46.イワサキタテハモドキ 裏面 -1 昨日も同じところで撮った。この蝶は明るいところより、少し薄暗いところの方が好きなようだ。羽化したてのきれいな個体だった。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし | |
47.イワサキタテハモドキ 裏面 -2 この蝶も迷蝶である。ただ、最近、2011年に石垣島と、西表島で一時的に発生したと伝えられている。イワサキタテハモドキ、あるいはイワサキコノハの「イワサキ」は石垣島気象台長であったの岩崎卓爾氏に因んで付けられた和名である。前の写真とともに裏面の模様のディテールが写し取れたと思う。
FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/160秒 8mm ISO120 ) 露出補正 -0.3段 | |
48.ヒメシルビアシジミ -1 ヤマトシジミかと思ったが、後翅裏面前縁部に並ぶ黒い小さな点の間隔が異なる。定かではないが、昨日も撮ったヒメシルビアシジミのようだ。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
49.ヒメシルビアシジミ -2 これもヒメシルビアシジミと思う。午後になって、黄色い花で吸蜜している姿を見るようになった。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
50.イチモンジセセリの仲間 イチモンジセセリのようなセセリチョウも飛んでいた。普段、横浜近郊で見ているイチモンジセセリより、前翅の角が丸みをおびている。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
51.カバマダラ -1 ♂ 日の当たるところに咲く小さな花にはカバマダラも吸蜜にくる。一昨年、新横浜公園で撮ったカバマダラに比べ、やや小型で裏面の色が灰色がかっているように思える。日本での分布は徐々に北上していて、近年では九州南部でも定着しつつあるという。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
52.カバマダラ -2 ♂ なかなか開翅を撮らせてくれない。これも♂のようだ。
FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/240秒 21mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
53.カバマダラ -3 ♂ 後翅裏面の色が灰色がかっているのが著しい。
FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/240秒 21mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
54.カバマダラ -4 ♂ やっと正面で開翅してくれた。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
55.同定できないシジミチョウ 日本では見たことない小さなシジミチョウだった。裏面にはウラナミシジミのような模様があったが同定できなかった。
FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 96mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
56.ウスイロコノマチョウ 小さなスコールがあったので雨宿りしていたら、谷の方から飛来して、屋根の藁に止まった。光が逆になり撮りにくい。+補正した。日本でも南の方(九州以南)に生息し、夏型と秋型があるが、この写真のウスイロコノマチョウは日本産の夏型と同じように眼状紋が顕著である。良く似たクロコノマチョウは、舞岡公園や裏高尾でで会ったことがある。
FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/120秒 89mm ISO400 ) 露出補正 +0.3段 |
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