2015年 Bali島で撮った蝶(2) ウブド① 1月11日
ウブドのKamandalu Ubudでの初めての朝を迎えた。朝食前に敷地内を歩いてみる。日は差していないが、もう、コジャノメのような蝶と、一昨年もウブドにいたルリモンジャノメのような蝶が飛んでいる。
この日は11時頃、ホテルのシャトル便でウブドの街へ出かける予定である。私はその前に、できれば、ホテルの門を出て、周囲を歩いてみたいと思っていた。2人の守衛さんにより厳重に管理されている門まで行って、一人の若い守衛さんに、少し外を散歩をしたいと告げたところ、にこにこと笑ってどうぞと言ってくれた。門の外は広々とした田んぼが広がる。Viceroyというホテルの方へ歩き、その入り口の先の右側に続く、川が流れる谷への入り口まで歩いてみた。残念ながら、キチョウ、タテハモドキ、ハイイロタテハモドキがいたぐらいであまり収穫はなかった。
一旦、ホテルへ戻り、今度はホテルの敷地内で蝶を探すことにした。ホテルの敷地の北側の外縁に沿って歩くと、日が差してきた。カバマダラなども飛び出す。
11時にかみさんと娘夫婦と合流し、ホテルのシャトル便でウブドの街へ出かけた。ウブドの街でも、ちょっとしたところで蝶を見ることができた。
19.メドウスニセコジャノメ 朝食前、ホテルの敷地内を歩くと、コジャノメのようなジャノメチョウがいた。コジャノメと比べると明らかに裏面のジャノメの紋が違うし、白い線もより鮮やかだ。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO900 ) 露出補正 なし | |
20.ルリモンジャノメ♂ -1 一昨年もウブドで撮った蝶だ。マネシヒカゲ属(Elymnias)の蝶で、ルリモンジャノメのバリ島亜種のようだ。ここでは普通種のようで、どこにでもいた。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO1100 ) 露出補正 なし | |
21.ルリモンジャノメ♂ -2 ホテルの敷地外を歩いて、ホテルに戻ってきた。朝、ルリモンジャノメを見たところへ来てみると、再会できた。気温が上がり、活発に飛び回っていた。この蝶は止まるときは翅をしっかり閉じてしまうので、飛翔中を狙わなくては翅表を撮ることができない。トライしたが、すべてピントが外れてしまった。ただ、前翅が瑠璃色に輝き、後翅外縁部が茶色に縁どられた翅表を見ることはできた。翅表は派手な毒蝶であるルリマダラ属の仲間に擬態している。しかし、裏はジャノメチョウらしい地味なままになっている。翅を閉じて止まるこの蝶は、捕食する鳥に目立たないのだろう。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
22.ルリモンジャノメ♀ -1 先に見たルリモンジャノメと少し違う個体が止まっている。何カットか撮っていると、飛んだ。翅表を見て驚いた。先のルリモンマダラと全く違う。毒蝶であるカバマダラ風に擬態している♀だと思う。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし 参考として、(青森の蝶たち インドネシア編5)に掲載されていた写真を拝借した。左が♂で右が♀ | |
23.ルリモンジャノメ♀ -2 前の写真と同じ個体だ。きれいだ。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし | |
24.タテハモドキ -1 9時半ごろ、Kamandalu Ubudのゲートの守衛さんにお許しをいただいて、ホテルの外に出た。広々とした田んぼの中を歩いたが、キチョウが飛ぶくらいで収穫はない。やがてZENUBUD(ホテル)という看板があり、右の谷の方へ曲がる道があったので入ってみる。道端にタテハモドキがいた。ずいぶん傷んでいる。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
25.タテハモドキ -2 これはきれいな個体だった。しかし、前の写真といい、止まっているところが良くない。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
26.タテハモドキ♂♀ ウブドの街へ出て、午後1時半ごろモンキー・フォレストの先の「Tropical View Cafe」というところに入って昼食にした。このCafeの前は緑の田んぼが広がっていた。その田んぼの脇の草地でタテハモドキの交尾が見られた。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
27.イワサキタテハモドキ -1 門外のフィールドからホテル内に戻ってきて、ルリモンジャノメがいた辺りを歩いていると開翅しているイワサキタテハモドキに出会った。この蝶は日本では八重山で迷蝶として記録されている。1990年と2011年には西表島と石垣島でそれぞれ一時的に発生したとのこと。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
28.イワサキタテハモドキ -2 前の写真とは違う個体である。ホテルの敷地の北側外縁に複数のこの蝶がいた。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
29.ハイイロタテハモドキ -1 Kamandalu Ubudの外で撮ったハイイロタテハモドキだ。複数の個体がいたが、どれも鳥に啄まれたような傷があった。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 130mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
30.ハイイロタテハモドキ -2 前の写真と同じ個体である。ハイイロタテハモドキは日本では記録されていない。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
31.ハイイロタテハモドキ -3 これは前出の「Tropical View Cafe」のフィールドで撮った。破損のないきれいな個体だったが、翅を開いたところは撮れなかった。止まっている棘のある茎は南国的な紅い花を咲かせるハナキリンだ。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
32.クロテンシロチョウ サレン・アグン宮殿の前でホテルに帰るシャトル便を待っている時に撮った。大勢の人がいるところでも、こんな花があれば、吸蜜している。かって、日本国内では生息していなかったが、1988年以降に与那国島で定着し、その後は石垣島、西表島、波照間島で継続して発生しているとのこと。( 日本蝶類保全協会編 フィールドガイド 日本のチョウ 参照 )
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし | |
33.ヒメウラナミジャノメ ウブドのサッカー場で撮った。日本の身近なところにいるヒメウラナミジャノメと裏面の斑紋が全くと言ってよいほど同じである。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
34.ヒメシルビアシジミ これもウブドのサッカー場にいた。ヒメシルビアシジミだと思う。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし |
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