ツマグロヒョウモン6態 - Studio YAMAKO

2008年10月15日

ツマグロヒョウモン6態

 このブログは「蝶の写真を中心に・・・」とうたったものの、ここのところ蝶の写真がない。理由はいい写真が撮れていないからである。6月以降、いろいろと忙しくて、北海道とか信州へ出かけられなかった。スロベニア、クロアチアで少しはチャンスがあるかと思ったがチャンスがありそうなところへ訪れたときは天候が悪かった。9月のはじめにタテハでも撮りたいと思い、高ボッチ高原へ日帰りででも出かけようと思ったが、これも天候が定まらないままチャンスを逸してしまった。横浜市内の舞岡公園へも出かけたが、今年は蝶が少ない。しかし、ツマグロヒョウモンだけは元気だった。
クリックすると大きな写真になります 1.春に生まれたツマグロヒョウモン
この写真は5月1日に、横浜市は相鉄線二俣川駅から15分くらいのところにある大池こども自然公園で撮った。昭和51年発刊の「原色日本蝶類図鑑」(川副昭人・若林守男 共著)には、この蝶の土着の北限は本州南西部であるとされていた。しかし、最近は関東地方でもその年に生まれた(成虫になった)この蝶を春から見ることが出来る。

Nikon COOLPIX S10
プログラムオートで撮影 ( F4  1/300秒 )
081015_002.jpg 2.草原で日向ぼっこ
前の写真と同じ個体。この季節のツマグロヒョウモンは良くこういった草原に止まって日向ぼっこをしている。近づくと飛び立つが、また草の上に止まる。このブログのタイトルバックも春のツマグロヒョウモン♂だ。

Nikon D300  Tokina 100mm 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 ASA400 )
クリックすると大きな写真になります 3.秋のツマグロヒョウモン♀
この蝶は春に第一化が発生した後、年に何回くらい世代を繰り返すのだろうか?地域や季節の気温によっても違うのだろうが、この写真を撮った横浜市舞岡公園では、一年中見ることが出来るので年3~4回は世代交代をしていると思う。10月2日に出会ったこの雌は今年最後の成虫だ。そして産卵し、その卵が幼虫か蛹まで育って年を越すのであろう。

Nikon D300  Tokina 100mm 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 ASA400 )
081015_004.jpg 4.羽化不全
羽化するときに翅が旨く伸び切らなかった個体。左前翅が縮れている。右前翅もおかしい。それでもこの雌も世代を引き継ぐ。10月2日 舞岡公園にて。

Nikon D300  Tokina 100mm 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 ASA400 )
クリックすると大きな写真になります 5.吸蜜中の♂
久しぶりの秋晴れの日、元気いっぱいの雄である。私は雄の翅の表側が好きだ。春に生まれる蝶と秋に生まれる蝶で翅の模様や色が異なる種類も多いが、この蝶は変わりがない。

Nikon D300  Tokina 100mm 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/320秒 ASA400 )
クリックすると大きな写真になります 6.もう1枚
前の写真と同じ個体である。裏面も紅色がとてもきれいだった。10月2日 横浜市戸塚区舞岡公園にて。

Nikon D300  Tokina 100mm 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 ASA400 )

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