皇居乾門通り抜け ② 2022年12月2日 - Studio YAMAKO

2023年1月13日

皇居乾門通り抜け ② 2022年12月2日

「皇居乾門通り抜け」の坂下門から乾門まではおおよそ750mだそうだ。幸いそれほど人が多くないので、のんびりと気ままに写真を撮りながら歩く。
 その中ほどまで来ると、紅葉がさらに彩を放つ。右手に蓮池濠、その向こうには富士見多門が見える。春に桜を見に皇居東御苑へ来たときに、その反対側から富士見多門を見た。乾門に向かって左側には局門、門長屋が渋い。中側は総合倉庫になっていて、その奥に歴代の皇后陛下が養蚕をされている「紅葉山御養蚕所」がある。その先に下道灌濠が入り込む。右手に見える西桔橋(にしはねばし)に行く道が分かれ、コロナ前にはここから皇居東御苑へ行くこともできたが、今回は通行止めになっていた。
 右手の濠は西桔橋までが蓮池濠で、その先が乾濠となり、北桔橋門へと右へ流れる。まっすぐ進むと間もなく乾門だった。
 坂下門からあっという間に乾門に着いた。これかから北の丸公園へ行ってみようと思う。

000_221202157 X800 〇乾通り 富士見多門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg
トウカエデの紅葉と富士見多聞 2022年12月2日 皇居乾門通り抜け

022_221202130 X800 〇乾通り Z50 Z18-140.jpg 22.蓮池濠のイロハモミジ
蓮池濠を右に見て歩く道の両側は紅葉したカエデが彩る。このイロハモミジはひときわ見事だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 82mm ISO640 ) 露出補正 なし
023_221202136 X800 〇乾通り 蓮池濠 Z50 Z18-140.jpg 23.トウカエデ(唐楓) -1
蓮池濠の手前にトウカエデが紅葉していた。wikipediaによれば、トウカエデは中国南東部、台湾原産である。日本へは18世紀初期に渡来した。道路の街路樹や、公園などでよく見かける。大気汚染に強いそうだ。中国名は三角楓(三角槭)ともよばれ、英語圏では trident maple だそうだ。三つに割かれた葉が特徴的だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 82mm ISO640 ) 露出補正 なし
024_221202141 X800 〇ベニシダレ 乾通り Z50 Z18-140.jpg 24.ベニシダレ -1
ベニシダレというとサクラの品種を思い浮かべる。エドヒガンから生まれた栽培品種に狭義のシダレザクラ やベニシダレやヤエベニシダレがある。これはカエデの世界のベニシダレで、イロハモミジには多くある変種や園芸品種の中にベニシダレ(Acer palmatum var. dissectum Koidz.)がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 82mm ISO1250 ) 露出補正 なし
025_221202142 X800 〇乾通り 局門 Z50 Z18-140.jpg 25.局門とイロハモミジ
ちょうど右手の蓮池濠の向こうに富士見多聞が見えるあたり、左側に渋い色の局門がった。局門は明治20年頃、局(女官の居住施設)の門として築かれた。 紅葉しているカエデ葉が黄色いのでオオモミジかなと思ったが、イロハモミジのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 47mm ISO580 ) 露出補正 なし
026_221202147 X800 乾通り 局門 Z50 Z18-140.jpg 26.局門
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
027_221202148 X800 乾通り 門長屋 Z50 Z18-140.jpg 27.門長屋
傍に門長屋という説明札が立っていた。門長屋とは長屋門とはどう違うのかと疑問を持った。私の推測であるが、門長屋は門を構えた長屋のことで、長屋門はその長屋の門ということのようだ。要は同じことだが、長屋のことを言うのか、門のことを言うのかの言い方の違いのように思えた。wikipediaによれば、「長屋門は近世諸大名の城郭、陣屋、武家屋敷門として発生した形式で、江戸時代に多く建てられた。諸大名は、自分の屋敷の周囲に、家臣などのための長屋を建て住まわせていたが、その一部に門を開いて、一棟とした物が長屋門の始まりである。」とあった。門は写真お右奥に見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 50mm ISO560 ) 露出補正 なし
028_221202162 X800 〇乾通り 門長屋 Z50 Z18-140.jpg 28.門長屋の門
長屋の門として見ると、なかなか立派な門である。明治20年築だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 37mm ISO1000 ) 露出補正 なし
029_221202159 X800 乾通り トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 29.トウカエデの葉 -1
独特な形をした葉が紅葉している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6 1/500秒 115mm ISO800 ) 露出補正 なし
030_221202165 X800 〇乾通り シキザクラ Z50 Z18-140.jpg 30.シキザクラ(四季桜)
エドヒガン系の中のコヒガン系の栽培品種で、マメザクラとエドヒガンが交雑した種間雑種で[、春と秋から冬にかけての二度開花する二季咲きが最大の特徴である。エドヒガンの特徴が出ていると思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
031_221202181 X800 〇乾通り 西桔橋 Z50 Z18-140.jpg 31.イロハモミジ 蓮池濠と乾濠の間
右手に見える木橋が西桔橋である。蓮池濠と乾濠の間の堤を通って、西桔橋から皇居東御苑に入れるが、今回の「皇居乾門通り抜け」では通行止めになっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 24mm ISO320 ) 露出補正 なし
032_221202186 X800 〇乾通り Z50 Z18-140.jpg 32.坂下門を振り返る
「皇居乾門通り抜け」は坂下門から乾門への一方通行である。左側が蓮池門だが、そろそろ3分の2ほど進んだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 51mm ISO250 ) 露出補正 なし
033_221202191 X800 乾通り Z50 Z18-140.jpg 33.イロハモミジ
下道灌濠を過ぎて、左手に御所の塀が続く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 75mm ISO1250 ) 露出補正 なし
034_221202194 X800 〇乾通り ノムラ 乾濠 Z50 Z18-140.jpg 34.ノムラモミジ(濃紫紅葉)
ノムラモミジはイロハモミジの園芸品種(オオモミジの変種という説もあるが)で、江戸時代から庭木として使われている。春先から秋まで、やや紫がかった紅色の葉をつけるため、庭のアクセントとして使われることが多い。ノムラという名前は人名ではなく、濃い紫の葉の色からきているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 48mm ISO450 ) 露出補正 なし
035_221202196 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 35.乾門 -1
乾門が見えてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 44mm ISO110 ) 露出補正 なし
036_221202200 X800 乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 36.ベニシダレ -2
ベニシダレは民家に植えられていることが多いが、さすがに皇居の樹は大きくて立派だ。

  Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 59mm ISO320 ) 露出補正 なし
037_221202202 X800 〇乾通り 乾門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 37.トウカエデの葉 -2
まだこれから赤く紅葉する葉がある。トウカエデには、園芸品種として、葉がピンクから白、黄緑、緑、赤に変化する花散里(メープルレインボー)や斑入り品種などがあるそうだ。 フウにとても似ていてあまり見分けがつかない。トウカエデはムクロジ科カエデ属の落葉高木であるが、フウ科(クロンキスト体系ではマンサク科)フウ属の落葉高木である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 59mm ISO320 ) 露出補正 なし
038_221202206 X800 〇乾通り 乾門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 38.トウカエデ -2
前の写真のトウカエデの木だ。高木である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
039_221202208 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 39.乾門 -2
乾門が近くなった。乾門を通して北の丸方面が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
040_221202213 X800 〇乾通り 乾門 オオモミジ Z50 Z18-140.jpg 40.オオモミジ(大紅葉)
オオモミジはイロハモミジから自然発生した変種で、東日本では太平洋側に、西日本では日本海側に多い そうだ。イロハモミジより葉が大きいためオオモミジといわれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
041_221202217 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 41.乾門 -3
乾門は江戸時代にはなかった門だそうだ。この門はもともと坂下門の内側にあった「西の丸裏門(西丸裏門)」だが、1888年(明治21年)の明治宮殿造営に際して現在の場所に移設し、黒の薬医門形式の門に改築したそうである。皇居から見て乾(いぬい=北西)の方角にあるため、乾門と名づけられたとのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 58mm ISO180 ) 露出補正 なし
042_221202228 X800 乾通り 乾門外 Z50 Z18-140.jpg 42.乾門 -4
乾門を出て、いま、通り抜けてきた道を振り返る。天皇・内廷皇族及び秋篠宮家の皇居への出入りには、主に大手門が用いられているが、他の皇族は乾門を使用することが多い。普段は一般人の通行は認められていない。あっという間の750mであった。まだ、10時45分だ。代官町通りの信号を渡り、北の丸公園に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 71mm ISO180 ) 露出補正 なし

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