沖縄旅行 ⑥ 2025年1月3日 -2 海中道路 果報バンダ
ひめゆりの塔から北東の方向へ1時間少々走って勝連城跡に着いた。今回の旅行計画の段階で娘の主人から、「何処か行きたいところありますか」と希望を聞かれたので、首里城以外の沖縄のグスクを、見たことがなかったので、わざわざでなくとも良いから、近くに行くことがあったらちょっと寄りたい」と話をしていた。
これから行こうとしている海中道路の手前に勝連城跡という世界遺産になっているところがあった。駐車協から道路沿いに少し行くと、その登城口があった。見上げるとなかなかの構えだった。しかし、風が強く、上まで行くにはだいぶ距離がある。登城は断念した。
海中道路は、この勝連城跡のある勝連半島から東の方へ、平安座島を結ぶ5.2kmの道路である。まるで海の上を渡っているような道だが、橋ではなく浅瀬上に築かれた堤防の上に道路があり、船舶航行のための橋が一か所と潮流確保のための水路2か所が設けられているそうだ。
海中道路は、沖縄県道10号線の一部分であり、平安座島から宮城島に入り、さらに、伊計大橋を渡って伊計島へと続く。宮城島まで行ったが、そには果報パンダといわれる景勝地があった。
太平洋側に突き出た宮城島の果報パンダで絶景を楽しんだ後、再び海中道路を走って、沖縄本島を横切るように東シナ海側にある、今夜の宿泊地、読谷村(よみたんむら)の残波岬(ざんぱみさき)へと向かう。残波岬のリゾートホテルには午後3時過ぎに到着した。
この日はホテルで東シナ海に沈む夕日を眺めながら、夕食を楽しもうとグリルを予約していてくれたが、混んでいて、予約できた時間が少々早く、夕方5時からの食事となった。だが、お日様は分厚い雲に覆われていて、サンセットを楽しむことはできなかった。
海中道路を走る 2025年1月3日 沖縄県うるま市
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89.勝連城跡(かつれんじょうせき) 海中道路に入る前に勝連城跡を下から眺めた。勝連城跡はうるま市にあったグスク(御城)の城趾である。阿麻和利(あまわり)の城として有名。城は勝連半島の南の付け根部にある標高60mから100mの丘陵に位置していた。城壁の石は道路工事の石材などとして持ち去られてきたが、現在は復元工事により往時の姿を取り戻しつつあるそうだ。2000年(平成12年)11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。(登録名称は勝連城跡)
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO140 ) |
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90.勝連城跡を眺める 勝連城跡は丘の上にある。首里城のような城の建物があったら、壮観だろうと思う。上まで上がって見たいが、風が強い。奥さまの脚を考えここから眺めることにした。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 51mm ISO140 ) |
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91.海中道路 -1 勝連城跡の駐車場を出てすぐ右に曲がり、県道10号線をまっすぐ行くとほどなく海中道路に差し掛かった。まるで海面を走るような道路である。風は強いがウインドサーフィンを楽しむ人がいる。さすが、沖縄だ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 85mm ISO125 ) |
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92.海中道路 -2 多くのウィンドサーファーの姿が見える。wikipediaによれば、中級者以上になると容易に50km/h以上のスピードで滑走する高速感を体験できるのがこのスポーツの最大の魅力となっている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 77mm ISO125 ) |
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93.海中道路 -3 右手に見えるのは浜比嘉島である。そして、サーファーの向こうには、平安座島からその浜比嘉島に架かる浜比嘉大橋が見える。この橋はTVで紹介されていたりして、なかなか人気があるようだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 94mm ISO140 ) |
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94.浜比嘉大橋 海中道路を入口から10分ほど走っただろうか。ここはもう平安座島。ここをまっすぐ進んで道が二つに分かれ、そこを右へ行くと浜比嘉大橋に入り、浜比嘉島に行く。まっすぐ行くと、平安座島から宮城島に入る。右に見えるのは浜比嘉大橋と浜比嘉島である。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 94mm ISO1250 ) |
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95.宮城島 果報(かふう)バンダ入口 沖縄随一の絶景パワースポットとして人気がある果報バンダの駐車場に着いた。果報とは「幸せを運ぶ」という意味で、バンダは絶壁、崖のことを言う。コダカラベンケイソウ(子宝弁慶草)が咲いてぃた。この花はマダガスカル島南東部が原産の多肉植物で、ベンケイソウ科に属している。葉の縁に無数の子株が生え、その子株が地面に落ちて増えるのが特徴とのこと。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 77mm ISO560 ) |
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96.琉球石灰岩 この花御咲くところを上っていくと、絶景が見られるポイントに出る。その途中に、「はなり嶽」というところがあった。「はなり嶽」は果報バンタがある小高い一帯のことで、宮城島で一番大きな琉球石灰岩とのこと。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 26mm ISO500 ) |
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97.果報バンタ 絶景スポット これが果報バンタから眺める絶景である。太平洋の東海岸に面する果報バンタが一番きれいに見渡せるのは、11〜13時の時間帯だそうだが、あいにく太陽は雲におおわれたままだ。左下に見える「ぬちの浜」は、陸からは行けないプライベートビーチでウミガメが産卵に訪れることがあり、命をはぐくむ砂浜として知られているそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 27mm ISO220 ) |
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98.アダンのような実 駐車場の前に「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」という塩工場があり、見学もでき、ショップもある建物があった。その傍にアダンのような実を付けた木があった。だが、この木はアダンではなく、ビヨウタコノキという。フラワーパーク鹿児島のホームページ内の花図鑑を見ると、名前の由来は葉が美しいことから「美葉」または姿が美しいことから「美容」、幹の下の部分がタコの足のように見えることから「タコの木」と合わせてビヨウタコノキと説明されていた。日本には南西諸島によく似たアダンがある。アダンとタコノキは近縁種で、タコノキの祖先がアダンであろうとのことだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1000 ) |
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99.龍神風道 「ぬちまーす」の敷地内で、もっともエネルギーの通りが良いパワースポットと称され、竜宮神のエネルギーが龍神風道の入口を経て敷地内に広がると言われているそうだが、何か神がかっている。しかし、どんなところかと思い近くへ行って見たが、確かに風の通り道だろうなと思う以外、特記すべきことはない。竜神さまに窘められるかもしれないが。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1600 ) |
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100.ビヨウタコノキ(美容蛸の木)の実 ビヨウタコノキの実は、実が多数集まった長さ15~20cmのパイナップルに似た形になる集合果で、完熟すると黄赤色になるそうだ。重さは3~5kgになるという。この実はまだ完熟していないようだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1000 ) |
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101.海中道路 -4 干潮のとき 果報パンダからの帰りも海中道路を通るが、海のあちこちに岩が突き出ているのがわかる。潮が引いてきたのだろう。やはりこの海は浅瀬なのだ。この写真を撮った時刻が午後2時5分。気象庁の沖縄の潮位表を見ると1月3日の沖縄の干潮は14時57分となっていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 ) |
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102.残波岬の宿に到着 沖縄本島の太平洋側の海中道路から、東シナ海側の残波岬に着いた。約35km、1時間ほどの走行だった。今宵の宿は沖縄の原風景が残る1kmに及ぶ海岸に位置するリゾートホテルである。周囲にはサトウキビ畑が広がっていた。午後3時過ぎにチェックインした。敷地面積は約12万5,404㎡という海岸線に沿うように広大な敷地を活かし、全100室の客室がオーシャンフロントになったリゾートホテルだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO360 ) |
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103.ホテルの庭 -1 黄色のブッソウゲ 夕食までの間、ホテルの庭を少し歩いてみた。沖縄らしく、様々な色のハイビスカス(ブッソウゲ)の花が咲いている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO720 ) |
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104.ホテルの庭 -2 マニラヤシ 幹の中ほどから小さな枝を出し、赤い小さな果実をつけているヤシの木があった。ホテルのかたにその名前を聞いてみたところ、マニラヤシとのこと。海洋博公園 Official Siteの「植物図鑑」に解りやすい説明があったので引用させていただく。マニラヤシは「樹高4~6mの小木状となり、ヤシ類では比較的低い。この仲間は主にフィリピンで多く自生し、18種類あるとされる。特に観賞用として5種が知られているが、その中でも本種は熱帯各地で緑化用として利用されてる。沖縄には室内観葉植物として導入されたが、露地での生育が良いことから緑化用として利用されている。果実は赤熟する。」
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) |
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105.ホテルの庭 -3 マニラヤシの赤い実 マニラヤシの実は小さく、3cmほどだ。他の木を見るとまだ、黄色い実もある。完熟すると真っ赤になるそうだ。これからグリルで夕食だ。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒33mm ISO1000 ) |
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106.東シナ海を行く船 海を見ながら食事ができる良い席だったが、残念ながらサンセットは見られなかった。遠く洋上に明かりをつけた船が行く。暗くて、遠くて、はっきり見えないが、船体にA-LINEの文字が見えた。鹿児島=沖縄を中心に運行されているマルエーフェリーの船舶だ。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒37mm ISO1000 ) |
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