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2024年2月 5日

横浜港大さん橋 プロジェクションマッピング 2023年12月20日 横浜市中区

先般、Kさんご夫妻とみなとみらいで忘年会をした折に、帰り道の新港中央広場で、「ヨルノヨ2023」というイルミネーションイベントが行われている「Yキューブ」という会場があった。後でネットで調べてみると、「ヨルノヨ2023」は11月27日から開催されているのを知った。会場はその「Yキューブ」だけではなく、山下公園や、横浜港大さん橋国際客船ターミナルで行われている。大さん橋のプロジェクションマッピングを見てみたいと思い、12月20日に行ってみたのだ。
 午後5時から開始されるので、早めのバスで行くことにした。ところが乗ったバスが、いつも桜木町方面へ行くときに乗る101系統ではない32系統という日本大通り・神奈川県庁往きのバスが来たので、これは好都合と思い乗ったところ、その系統のバスは、保土ヶ谷駅東口に出て、住宅街のある久保町、岩井町などを回っていくルートだった。ひと山超えて、黄金町、阪東橋、横浜橋、曙町、長者町を経由し、関内駅へ出て、やっと終点の県庁前に着いたのは夕方5時少し前だった。50分もかかってしまった。おかげで見たことのない横浜を知ることが出来た。
 大さん橋まで歩き、国際客船ターミナルの屋上に上がった。一番先端の方にあるサーチライトが光るところを目当てに、良い場所を探したが、すでに写真を撮ろうと来ている人たちに占拠されてしまっていた。
 展望台になっている屋上を歩き回り、6時半過ぎまでプロジェクションマッピングのいくつかのパターンを撮った。国際客船ターミナルの屋上は「クジラの背」と言われている。その「クジラの背」に投影されるクジラが泳ぐ絵も見ることが出来た。

000_231220145 X700 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg
屋上展望台「クジラの背」のプロジェクションマッピング
 2023年12月20日 横浜市中区 横浜港大さん橋国際客船ターミナル

001_231220001 X900 県庁 RX10M4.jpg 1.日本大通りの神奈川県庁本庁舎
バスは終点の日本大通りの県庁前に停まった。途中では車内で立っている人も大勢いたが、最後に降りたのは私だけだった。時間は5時を10分ばかり過ぎたところだが、人通りがない。県庁はライトアップされていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
002_231220003 X900 県庁 RX10M4.jpg 2.日本大通りと県庁
日本大通りを渡って、大さん橋の入口へ向かう。県庁を振り返ってみるとライトアップされていた。昼間はこの辺りも人通りは多いが、閑散としていた。地上5階、地下1階の建物は1928年(昭和3年)に竣工している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/125秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
003_231220007 X900 大桟橋 RX10M4.jpg 3.大さん橋 国際客船ターミナル
完全に暗くならないうちに少し撮りたいと思い、まっすぐ国際客船ターミナルホール入り口の左側をその屋上に向かった。屋上の「クジラの背」に投影されるクジラが泳ぐ絵を見るのには一番良いのではないかと見当を付けていたサーチライトを目当てに進んだ。ところがすでに多くの人が陣取っていて、残念ながらわたくしが割り込む余地はなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/10秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
004_231220014 X900 大桟橋 RX10M4.jpg 4.大さん橋展望台から見るみなとみらいの夜景
ベストポジションに陣取ることが出来なかったので、どこで撮ろうかと「クジラの背」の場所探しをした。すっかり暗くなってしまった。西側には赤レンガ倉庫が見え、X'Mas マーケットの明かりが見える。その向こうには、見慣れた観覧車、そしてランドマークタワーをはじめ「みなとみらい21」のビル群が夜空をバックに聳える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/20秒 55mm ISO3200 ) 露出補正 なし
005_231220022 X900 大桟橋 RX10M4.jpg 5.プロジェクションマッピング -1
夕方の5時から始まっているプロジェクションマッピングの投影が鮮やかになってきた。「クジラの背」の上に上がってみると東側の海にはベイ・ブリッジが見えるが、背景としてはさびしい。一方、みなとみらい側はご覧の通り、明るく輝いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/10秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
006_231220024 X900 ◎大桟橋 RX10M4.jpg 6.プロジェクションマッピング -2
そこで、みなとみらいの夜景を背景にして撮ることにした。左から、地上83mの20階に展望所がある神奈川県警である。少し空いてその右側は2020年に完成した地上32階の横浜市新市庁舎、その右に北仲地区に新たに開発された2020年に竣工した地上58階のザ・タワー横浜北仲、その右側がアパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉である。中央のランドマークタワーの右側には、コスモ・クロックが見え、その後ろにみなとみらい東急スクエアのクィーンズ・タワー A.B.C が立ち並ぶ。そして、その右側にはパシフィコ横浜、インター・コンチネンタルホテルの夜景が広がる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/10秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
007_231220050 X900 〇大桟橋 RX10M4.jpg 7.プロジェクションマッピング -3
プロジェクションマッピングのパターンが変わった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/15秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
008_231220075 X900 〇大桟橋 RX10M4.jpg 8.プロジェクションマッピング -4
プロジェクションマッピングのパターンがまた変わった。他で見たプロジェクションマッピングは、建物の壁面に投影されるものがほとんどだと思う。「クジラの背」のように横に映し出されるのは初めて見た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/30秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
009_231220077m X900 ◎大桟橋 RX10M4.jpg 9.プロジェクションマッピング -5
「クジラの背」は平皿のようになっていて、その周りは観覧席のようになっている。平らになっている皿の底は歩くことが出来る。その観覧席の一番上からみなとみらいの広がりを背景にして撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/30秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
010_231220094 X900 ◎大桟橋 RX10M4.jpg 10.プロジェクションマッピング -5
水玉模様になった。いくつものパターンがあるようだ。「クジラの背」を泳ぐクジラの登場を待つ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/15秒 21mm ISO3200 ) 露出補正 なし
011_231220129 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 11.プロジェクションマッピング -6
また、違うパターンの投影が始まった。人が多くなった。観覧席を歩く人も見られる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/100秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
012_231220131 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 12.プロジェクションマッピング -7
コスモ・クロックのイルミネーションも美しい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/100秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_231220136 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 13.プロジェクションマッピング -8
平皿の平らになったところに降りてくる人が出始めた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/100秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
014_231220137 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 14.プロジェクションマッピング -9
18時30分。寒くなってきた。あまり風が吹かないので凌げる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/80秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
015_231220143 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 15.プロジェクションマッピング -10
色鮮やかな、多彩なパターンのプロジェクションマッピングを満喫することが出来た。あとは、「クジラの背」を泳ぐクジラの投影が待ち遠しい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/100秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
016_231220152 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 16.「クジラの背」を泳ぐクジラ -1
一瞬、鮮やかな投影が消えたかと思ったら、今までプロジェクションマッピングが投影されていた一番奥の大さん橋ホールの出入り口(サーチライトの真下)あたりから、クジラが出てきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/30秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
017_231220156 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 17.「クジラの背」を泳ぐクジラ -2
このクジラは思ったより泳ぐのが早い。じっくり構図を考えて撮る余裕がなかった。アッという間に「象の鼻パーク」の方へ泳いで行ってしまった。子供たちが「クジラの背」のクジラに乗ってはしゃいでいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/30秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
018_231220162 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 18.ベイ・ブリッジ
赤レンガ倉庫の反対側の海にはベイ・ブリッジが架かっている。飛鳥Ⅱ(50,444トン)やクイーンエリザベス( 83,000トン)はこの橋の下をくぐれるが、ベイブリッジの海面からの高さは約55 mで、パナマックス(パナマ運河)を通航できる最大船型の最大高57.91 mを下回っており、くぐれなければ横浜港「大さん橋」を活用することが出来ない。クルーズ客船の誘致合戦で後れをとっており、外国船寄港数は九州地方の港を下回っているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
019_231220172 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 19.氷川丸イルミネーション -1
そろそろ引き上げようと、ベイ・ブリッジを見ながら、大さん橋 国際客船ターミナルの左側を「象の鼻パーク」のほうへ歩く。係留された氷川丸と山下公園、そしてマリンタワーがライトアップされていた。氷川丸の船体の手前の海面が黄色く照らされていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/15秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
020_231220174 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 20.氷川丸イルミネーション -2
海面の色が鮮やかなブルーに変わった。どこからの光だろうと思ったら、氷川丸船体の横一線のイルミネーションの光が反映しているのだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/13秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
021_231220176 X900 ◎大桟橋 プロジェクションマッピング G7X.jpg 21.氷川丸イルミネーション -3
その次は美しいエメラルドグリーンに変わる。山下公園、マリンタワーもライトアップされていて、そこも「ヨルノヨ2023」の一角である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/25秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
022_231220097 X900 〇大桟橋 マリーンルージュ RX10M4.jpg 22.赤レンガ倉庫とみなとみらい夜景
大さん橋の対岸は赤レンガ倉庫だが、その手前の海には「マリーン・ルージュ」という横浜港のディナークルーズ船が入ってきた。赤レンガ倉庫を19:30に出航し2時間のクルージングだそうで、料理によって1人1.5万円前後のコースがあるようだ。これからお客さんを乗せて出航するのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/20秒 21mm ISO3200 ) 露出補正 なし
023_231220108 X900 新港中央広場 Y-Cube RX10M4.jpg 23.新港中央広場 Yキューブ
帰りは、「象の鼻パーク」から新港中央公園を通り、汽車道を桜木町駅を目指して歩いた。11月30日にKさんご夫妻とハンマーヘッドで忘年会をしたが、そのときにも見た「Yキューブ」が輝いていた。「Yキューブ」は来場者の動きに呼応する、100mを超える国内最大級のインタラクティブ・プロジェクションマッピングだそうで、高さ14mの巨大なキューブを中心に、自分も演出の一部となってデジタルアートを体感できるという触れ込みだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/40秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
024_231220120 X900 ◎汽車道 RX10M4.jpg 24.汽車道の鉄橋
汽車道を、これから「ヨルノヨ2023」あるいは赤レンガ倉庫のX'Masマーケットを観に行くのか、勤め帰りと思われる大勢の若い人たちが歩いてくる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/25秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
025_231220125 X900 ◎汽車道 ロープウェイ RX10M4.jpg 25.YOKOHAMA AIR CABIN
汽車道を歩きながら左上を見ると、運河の上をロープウェイの箱が連なって進んでいた。汽車道に沿って桜木町駅 ~運河パーク駅間635mを片道約5分で結ぶ料金は片道1,000円だそうだ。これは交通機関ではなく、アトラクションである。上から見る夜景はきれいであろうと思う。まだ乗ったことはないが、一度は乗ってみたい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/40秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2024年1月16日

横浜ハンマーヘッドで忘年会 2023年11月30日 横浜市西区みなとみらい地区

昨年11月に、久しぶりにKさんご夫妻からお誘いをいただき、Kさんの愛車 Volkswagen に乗せていただいて、御殿場「時之栖」に一泊のドライブ旅行をした。そして暮れになって、忘年会をしようということになった。いつもながらKさんの奥さまにみなとみらいの 横浜ハンマーヘッド(新港ふ頭客船ターミナル)のイタリアンのお店を予約していただいた。
 横浜駅で夕方4時に待ち合わせ、Sea bussにでも乗って、ぶらぶらしながら行こうということになった。
 Seabass は Bay Quarter という商業施設の前から出航する。乗り場へ行ってみると、次は17時だということで、1時間ほど時間を潰すことになった。ちょうど日没の時間で暮れ行く空がきれいだったので写真を撮ったりして、時間を過ごした。
 Seabass の料金は、赤レンガ倉庫まで1人¥800で、10分か、15分で着いてしまった。それこそ、ぶらぶらと、開催中のX'Mas Market を外から眺めながら、ハンマーヘッドへ歩いた。

000_231130011 X700 〇ハンマーヘッド忘年会 横浜ベイクォータ G7X.jpg
16時24分 横浜港帷子川河口の日没 2023年11月30日 横浜駅東口 Seabass のりば

001_231130002 X900 ハンマーヘッド忘年会 横浜ベイクォータ G7X.jpg 1.愛犬の散歩?
ここは商業施設 Bay Quater の屋内である。3頭のドレスアップした愛犬を連れて買い物をしている方がいた。ご自慢のワンちゃんなのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2500 )
002_231130007 X900 ハンマーヘッド忘年会 横浜ベイクォータ G7X.jpg 2.K-Arena
Kアリーナ横浜はミュージックテラスと名付けられた民間都市再生事業計画で、2020年8月に着工し、2023年7月に竣工、同年9月29日に開業した。収容人数は約20,000人(座席数:20,033席)と大きい。こけら落としは地元横浜出身のゆずのコンサートだったそうだ。右側に2棟のビルが立ち並ぶが、左側がヒルトン横浜、右側がKタワー横浜という

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO800 )
003_231130010 X900 〇ハンマーヘッド忘年会 横浜ベイクォータ G7X.jpg 3.帷子川対岸のビル群
左からヒルトン横浜(2023年9月24日に開業)、Kタワー横浜、中央が FUJI FILM (2010年3月竣工),その隣が日産本社ビル(2009年4月竣工)である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 )
004_231130014 X900 ハンマーヘッド忘年会 Sea Bass G7X.jpg 4.Seabass 船着き場
Bay Quarter の前にシーバスの乗り場がある。横浜駅東口(ベイクォーター)〜ハンマーヘッド(新港ふ頭さん橋)〜ピア赤レンガ〜山下公園 を運航している。夕方5時発のボートに乗り、ピア赤レンガまで行った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 )
005_231130023m X900 ハンマーヘッド忘年会 Sea Bass G7X.jpg 5.K-Arena 夕暮れ
午後5時に私たち4人が乗ったSeabassは出航した。横浜港へ出ていくところで改めて K-Arena を見た。去る23日、K-Arena の敷地内で腹部から血を流している女性がいるという事件があった。実はその女性の自作自演で女性が「自分で刺した。悩みがあった」と説明したそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 20mm ISO3200 )
006_231130033 X900 〇ハンマーヘッド忘年会 Sea Bass G7X.jpg 6.海から みなとみらい夜景
Seabass はみなとみらい大橋をくぐって、横浜港へ出ていく。正面にクイーンズ・スクエアの3っのビルが重なって見える。シャッタースピードが遅くなってきた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/60秒 10mm ISO3200 )
007_231130038m X900 ◎ハンマーヘッド忘年会 Sea Bass G7X.jpg 7.色鮮やかな観覧車
中央に色が次々に変化する大きな観覧車コスモクロックが見える。その右側が、パシフィコ横浜、インターコンチネンタルホテルだ。その上にランドマークタワーが突き出ている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/40秒 26mm ISO3200 )
008_231130056m X900 ハンマーヘッド忘年会 Sea Bass G7X.jpg 8.ピア赤レンガ
ピア赤レンガに到着した。赤レンガ倉庫の広場には開催中のクリスマス・マーケットの明かりが見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 20mm ISO3200 )
009_231130057m X900 〇ハンマーヘッド忘年会 Sea Bass G7X.jpg 9.クリスマス・マーケット
クリスマス・マーケットにはこの先の入場口から、入場料を払って入るようになる。ハンマーヘッドで6時に食事の予約なので、素通りする。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 20mm ISO3200 )
010_231130063m X900 ハンマーヘッド忘年会 Sea Bass G7X.jpg 10.クリスマス・マーケットを覗く
若い女性が多かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 26mm ISO3200 )
011_231130066 X900 ハンマーヘッド忘年会 G7X.jpg 11.赤レンガ倉庫のショップ
この店は赤レンガ倉庫2号館にある革製品の店でキソラという。kissoraは国内一貫生産にこだわっている。店頭で製作工程が見られるようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 )
012_231130071m X900 ハンマーヘッド忘年会 G7X.jpg 12.クリスマス・マーケットの入場口に並ぶ人 -1
5時半過ぎ、これから混んでくるのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO1250 )
013_231130072m X900 ハンマーヘッド忘年会 G7X.jpg 13.クリスマス・マーケットの入場口に並ぶ人 -2
どうやらこの列も入場を待つ人たちなのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/40秒 22mm ISO3200 )
014_231130075m X900 〇ハンマーヘッド忘年会 G7X.jpg 14.松本から来たキッチンカー?
アメリカン・ロングポテト、アメリカン・ジャンボビーフテーキの看板が出ている。それにしてもこの車は何という車だろうか? 興味がある。松本ナンバーだ。ネットで調べてみると、アメリカン・ロングポテトでオキラク堂キッチンカーというのがあった。しかし、車が違うようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/250秒 17mm ISO3200 )
015_231130076m X900 〇ハンマーヘッド忘年会 G7X.jpg 15.ハンマーヘッド
中央に見えるクレーンが歴史的産業遺構「ハンマーヘッドクレーン」である。wikipediaによれば、1914年(大正3年)に建造されたイギリス製の50tジャイアント・カンチレバークレーンで、日本に3基(他は長崎県長崎市および佐世保市に稼働状態で現存)、世界でも17基しか存在しない貴重な産業遺産であるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 27mm ISO3200 )
016_231130080m X900 ハンマーヘッド忘年会 G7X.jpg 16.万国橋通りからの眺め
4人の忘年会の会場は、横浜ハンマーヘッド(新港ふ頭客船ターミナル)2階にあるイタリアンのお店だった。赤レンガ倉庫の周辺に比べるとウソみたいに人が少ない。このレストランも、時間が早いこともあるが、入ったときはほかにお客さんはいなかった。予約をしてくださったKさんのお奥さまはちょっと不安になったに違いない。しかし、出された料理はなかなか美味しかった。ワインも reasonableな価格で文句の言いようがない。時間がたつにつれ、客席もほぼ満席になった。食事のあと、万国橋通りを馬車道駅に向かって歩いた。写真は新港サークルウォークの上から赤レンガ方面を撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 37mm ISO3200 )
017_231130081m X900 ハンマーヘッド忘年会 ヨルノヨ G7X.jpg 17.ヨルノヨ2023
11月27日から1月4日まで、横浜の臨海部(新港中央広場、横浜大さん橋国際客船ターミナル、山下公園ほか)で、夜に現れる光のヨコ横浜「ヨルノヨ2023」というイベントが開催されていた。ここはその一部の新港中央広場で、「Yキューブ」という会場だった。ホームページには、100mを超える国内最大級のインタラクティブ・プロジェクションマッピングだそうだ。来場者の動きに呼応するという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 37mm ISO3200 )
018_231130091 X900 〇ハンマーヘッド忘年会 萬国橋からみなとみらい G7X.jpg 18.万国橋の上からの眺め
万国橋通りをまっすぐ進み、万国橋を渡る。時刻は8時だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/80秒 15mm ISO3200 )
019_231130099 X900 〇ハンマーヘッド忘年会 馬車道駅 G7X.jpg 19.馬車道駅の駅ピアノ
一人の男性が、人影の少ない駅の通路に置かれたピアノに向かって弾いておられたが、残念ながら聴いている人はいない。ちょっと寂しい。神奈川県には Street Piano が19か所に置かれているそうだ。横浜市では此処のほかに、関内駅や、大さん橋など7か所に置かれているようである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8m 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 )

2023年12月27日

道志を経て宮ケ瀬ダム 2023年11月14日-15日 御殿場「時の栖」で一泊、山中湖から道志へ ③

目的にしていた「水源の森 名水九割蕎麦」は、10年くらい前にやめてしまってた。仕方なく、宮ケ瀬ダムに向かって車を走らせ、ちょうど山梨県と神奈川県の県境になるところに「両国屋」という食堂があったので、そこでほうとうを食べることにした。素朴な味だったが美味しかった。
 宮ケ瀬ダムに着いたのは午後3時過ぎだった。そのころはすっかり曇り空になっていて、撮った写真も映えない。インクラインに乗りダムの下に降り、たまたま走ってきたのを見かけたロードトレイン「愛ちゃん号」に乗って、県立愛川公園のパークセンターまで往復した。時間があれば少し公園を歩いてみたいと思うようなところだった。
 午後4時半、再びインクラインに乗ってダムの上に上がり、駐車場のあるところに戻った。「水とエネルギー館」を見学し、午後4時30分に帰路に着いた。相模川の橋を渡ってJR相模線の踏切を超え、北里大学病院の前を通る道がラッシュで、国道16号に出るまで渋滞したが、16号に出ると順調に走れた。6時半に我が家に着いた。迎えに来ていただき、送っていただき、いつもながらKさんご夫妻に感謝である。

000_231115294 X700 宮ケ瀬ダム Z18-140.jpg
宮ケ瀬ダム 2023年11月15日 神奈川県相模原市緑区

043_231115248 X900 宮ケ瀬ダム インクライン Z50 Z18-140.jpg 43.インクラインから見た宮ケ瀬ダム
宮ケ瀬ダムの駐車場に入ったのは午後3時頃だった。駐車場の入り口は宮ヶ瀬やまびこ大橋交差点で、県道64号線(伊勢原津久井線)から別れた県道514号(宮ヶ瀬愛川線)に入ったところにあった。駐車場は宮ケ瀬湖の遊覧船のりばの上にあった。右に375mのダムの堤頂がある。ダム湖である宮ケ瀬湖の宮ケ瀬ダムについては、インターネットにより多くの情報が得られるので、その構造などについては省略する。インクラインは、工事中に活躍したダンプトラック搭載型インクラインの一部を活用し設置されたケーブルカーである。これに乗って高さ156mというダムの壁を見ながら、愛川第一発電所がある所まで下りた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 28mm ISO1800 )
044_231115251 X900 宮ケ瀬ダム インクライン Z50 Z18-140.jpg 44.インクライン すれ違い
平日で天気も芳しくなく、時間も遅いのでインクラインに乗ったのは私たち4人だけだった。一人往復500円だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1000 )
045_231115253 X900 宮ケ瀬ダム インクライン Z50 Z18-140.jpg 45.ダムの壁に付けられた階段
ダムの壁には下に降りる階段が設けられていた。この階段を下に降りて、また上がってくるのは大変なことだと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1100 )
046_231115259 X900 宮ケ瀬ダム Z50 Z18-140.jpg 46.新石小屋橋 宮ケ瀬ダムの副ダム(石小屋ダム)
ダムから流れ出る水は中津川に注がれる。愛川第一発電所の先からはその中津川に架かる新石小屋橋が見える。写真では見えないが、新石小屋橋の下流には副ダムがある。急激な水量の増加による弊害が起こる可能性があったので、宮ヶ瀬ダムの直下流約800m地点に副ダムを設けることで、洪水調節時の放流の際にも増水した中津川の水流量を調整し、下流の急激な増水を抑制するために、2000年(平成12年)に宮ヶ瀬ダムと共に完成した。ダム表面には、石模様のプレキャスト型枠を使用し、ダム建設前の中津渓谷の景観にマッチさせているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO560 )
047_231115261 X900 宮ケ瀬ダム Z50 Z18-140.jpg 47.宮ケ瀬ダム
新石小屋橋から振り返って眺める宮ケ瀬ダムは大きい。今日も観光放水はあったようだが、今は止まっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO500 )
048_231115266 X900 宮ケ瀬ダム Z50 Z18-140.jpg 48.ロードトレイン「愛ちゃん号」
そこへ写真の可愛い汽車がやってきた。衆議即決、あれに乗ろうということになった。「愛ちゃん号」という。出発するのは、愛川第一発電所の前なので、そこまで戻った。「愛ちゃん号」は、宮ヶ瀬ダム下の愛川第一発電所の前からパークセンターとの間(片道1km 約7分間)を結ぶシャトル便として走る。このロードトレインは、イタリア製だそうだ。片道300円だったが、乗りっぱなしで戻ってくることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO3600 )
049_231115273 X900 宮ケ瀬ダム Z50 Z18-140.jpg 49.「愛ちゃん号」で新石小屋橋を渡る
ゆっくりと走る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO360 )
050_231115284 X900 宮ケ瀬ダム Z18-140.jpg 50.パークセンター
往路の終点パークセンターに着いた。10分ほど停車する。一緒に二人連れが乗っていたが、その人たちはここで降りた。往復乗る人は少ないようだ。この先に県立あいかわ公園が広がっている。花の斜面、風の丘と言ったところもあるようで、ゆっくりと過ごすこともできそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 30mm ISO320 )
051_231115287 X900 宮ケ瀬ダム Z18-140.jpg 51.戻り道
「愛ちゃん号」は往きと同じ道を戻っていく。宮ケ瀬ダム周辺の紅葉は期待したほどではなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO500 )
052_231115291 X900 宮ケ瀬ダム Z18-140.jpg 52.新石小屋橋 石小屋モニュメント
傍で見ていないので良く解らないが、中には、宮ヶ瀬ダムができるまでのことが写真とともに記されているようだ。石小屋ダムがあった辺りは、むかし石小屋と呼ばれていたらしい。石小屋モニュメントはダム建設の記念碑的なものだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO2800 )
053_231115293m X900 宮ケ瀬ダム Z18-140.jpg 53.再び新石小屋橋を渡る
午後4時になった。観光客の姿はない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO500 )
054_231115297 X900 宮ケ瀬ダム Z18-140.jpg 54.大沢の滝
新石小屋橋の左側に大沢の滝があった。落差は20mくらいはあるのだろうか。しかし、水の流れは細い。南側にある高取山(556m)の方からの「屏風沢」と「夕日の沢」がまとまって「大沢」になり、中津川に流れ込んでいるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO6400 )
055_231115303 X900 宮ケ瀬ダム Z18-140.jpg 55.インクラインで駐車場へ
インクラインで宮ケ瀬湖へ上がった。そこがインクライン山頂駅だが、その前に「水とエネルギー館」という施設があった。まだ開いていたので入って見た。宮ケ瀬ダムに関する資料が展示、解説されていた。駐車場の傍にさっき見た大沢ノ滝の源という高取山散策路の入り口があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO2200 )

追記
  数日後、「時之栖」にあった大きな鷹(タカ)の彫刻の作者が誰なのか知りたくなり、「時之栖」に電話をかけてみた。ご存じの方がいて、親切に対応して下さり、教えてくださった。
 その作者は、アメリカ人で青銅などの金属棒を溶接する独特の技法を用い、動物学を学び環境問題や野生生物に関心を持つ彫刻家 ロベルト・フリオ・ベッシン と言う人だった。氏は北海道は北見の傍の常呂郡置戸町に、クラフトデザインアドバイザーとして招かれ、野鳥をモチーフとして製作した透明性のある作品を残している。
 残念ながら、何故、そのロベルト・フリオ・ベッシンさんが「時之栖」に彫刻を作ったのかを聞き漏らしてしまった。ロベルト・フリオ・ベッシン氏は現在63歳くらいだそうだ。
 「時之栖」に3体の鷹の彫刻がある。1体は桜の礼拝堂の「念ずれば花ひらく」の塔の上に、サッカーグラウンドを見下ろすように置かれたもう1体は、今は「初夢の橋」に移された鷹(オオタカ)である。このほかにもう1体あるという。
 また、なぜ、桜の礼拝堂の傍に「念ずれば花ひらく」と刻まれた石塔があるのかと伺ったところ、「時の栖」では28年前に地ビールのレストランを始めたが、そのお客さんのなかに岐阜県中津川市の石のミュージアム「博石館」を経営する会社の社長さんが来られていて、「時之栖」の創業者であり、昨年亡くなられた会長さんと懇意になられた。その「博石館」の社長さんが随筆家の坂村真民さんのお知り合いだったことで、多くの人に共感を呼んだ坂村真民さんの「念ずれば花ひらく」の詩碑を作ることになったそうだ。だが、ここでも、ではなぜその石塔の上にロベルト・フリオ・ベッシン氏の青銅の鷹が乗っているのか聞き漏らしてしまった。
 電話で丁寧に応対して下さり、教えていただいたが、私の聞き間違いもあったと思う。その点、ご容赦いただきたい。

2023年9月20日

信州 夏の高原のチョウと花 ③ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

スマホでの撮影を含めて、チョウの写真を撮る人は何人かいたが、ネットを振っている人はいない。
 入笠山は春から秋にかけて約150種類もの山野草を楽しむことができる花の宝庫である。平成26年にはユネスコエコパーク(生物圏保存地域)にも登録されている。

000_230822025 X700 入笠山 ホソバエゾリンドウ Z50 Z105mc.jpg
ホソバエゾリンドウ 2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

045_230822338x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 45.マツムシソウとクジャクチョウ -15
八ヶ岳連峰が眺められる「入笠すずらん山野草公園」の展望台付近で、もう少し撮影を続けた。マツムシソウが沢山咲いている。何回か行った池の平湿原にもマツムシソウが多い。そこでは今頃だとベニヒカゲが多いが、ここではベニヒカゲは見られなかった。しかし、何年も前のことだが、入笠山に登った時はその登山道でベニヒカゲを目撃している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1250秒 20mm ISO160 ) 露出補正 なし
046_230822064 X900 △入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 46.マツムシソウとクジャクチョウ -16
吸蜜していたクジャクチョウが離れていった。クジャクチョウにもピントが合っていれば最高だが、ピントはマツムシソウに合ったままだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO110 ) 露出補正 なし
047_230822342 X900 入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 47.ギンボシヒョウモン -1
ギンボシヒョウモンもマツムシソウが好きだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 201mm ISO200 ) 露出補正 なし
048_230822344t X900 入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 48.ギンボシヒョウモン -2
前の写真と同じ個体。トリミングした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
049_230822069tm X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 49.マツムシソウとクジャクチョウ -17
マツムシソウはマツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種で、山地の草原に生育する。(wikipedia)

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
050_230822075t X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 50.マツムシソウとクジャクチョウ -18
背景がきれいにぼけてくれた。wikipediaによれば、マツムシソウは、葉を出して冬を越し、花を付けてから枯れる冬型一年草(越年草)だが、高地では枯れずに2年目の葉を出す多年草である。マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるとする説がある。薬草として皮膚病などに用いられることもある。日本の31の各都道府県で減少傾向にあり、各々のレッドリストに指定されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
051_230822077 X900 入笠山 モンキ Z50 Z105mc.jpg 51.モンキチョウ♂ -1
モンキチョウもマツムシソウに来る。モンキチョウは高山から平地まで、北海道から沖縄県まで日本全国に生息する凄いチョウだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
052_230822078tm X900  入笠山 モンキ Z50 Z105mc.jpg 52.モンキチョウ♂ -2
トリミングした。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
053_230822348tm X800 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 53.クジャクチョウ開翅
Sony RX10M4 の焦点距離200mmで撮った。トリミングしているが、シャープで、背景もきれいにぼけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 203mm ISO400 ) 露出補正 なし
054_230822080 X800 入笠山 セイヨウノコギリソウ Z50 Z105mc.jpg 54.セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
ヤマハハコと思ったが、葉の付き方が違った。セイヨウノコギリソウは、ヨーロッパ原産のキク科ノコギリソウ属に分類される多年草の1種。写真には写っていないが、たくさんのギザギザの葉がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
055_230822353tx X800 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 55.マツムシソウとクジャクチョウ -15
このような背景でクジャクチョウの写真を撮りたかった。広角で被写体に近づく。絞り込んで背景がもっとクリアになればなお望むところだった。トリミングした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
056_230822362x X800 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 56.マツムシソウとクジャクチョウ -16
前の写真と同じシーンである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1250秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
057_230822083 X800 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 57.マツムシソウとクジャクチョウ -17
マクロレンズで撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
058_230822091 X800 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 58.マツムシソウとクジャクチョウ -18
同じくマクロレンズで撮影。度どの個体も羽化したてのようなきれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
059_230822092 X800 入笠山 キキョウ Z50 Z105mc.jpg 59.キキョウ(桔梗)
舞岡公園に咲くキキョウに比べ、少し色が濃いような気がする。園芸品種には白色や桃色の花をつけるものや、鉢植え向きの草丈が低いもの、二重咲きになる品種やつぼみの状態のままほとんど開かないものなどがあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
060_230822382m X800 入笠山マンシュウキスゲ RX10M4.jpg 60.マンシュウキスゲ(満州黄菅)
PictureThisで検索したら、マンシュウキスゲと同定された。マンシュウキスゲの花は夕方に開花し、翌日の午後までには萎んでしまう。 Hemerocallis属(和名 ワスレグサ属)で他には、ゼンティカ(ニッコウキスゲ)やユウスゲがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 53mm ISO320 ) 露出補正 なし
061_230822385 X800 入笠山 アンタカラコウ RX10M4.jpg 61.ハンカイソウ(樊噲草)
PictureThisで調べてみるとハンカイソウと回答された。キク科メタカラコウ属の多年草とのこと。さっき、ギンボシヒョウモンが吸蜜していたトウゲブキもメタカラコウ属である。wikipediaでハンカイソウを検索すると、トウゲブキ(エゾタカラコウ)にある総苞の基部と、花柄の基部の苞はないと記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 65mm ISO320 ) 露出補正 なし
062_230822392x X800 入笠山 クジャク・アキノキリンソウ RX10M4.jpg 62.アキノキリンソウに来ていたクジャクチョウ
始めて、マツムシソウ以外の花でクジャクチョウが吸蜜していた。気に入った1枚になった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 218mm ISO200 ) 露出補正 なし
063_230822399 X800 入笠山 ヤマユリ RX10M4.jpg 63.ヤマユリ(山百合)
1株にたくさんの花を付けていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 218mm ISO200 ) 露出補正 なし
064_230822093 X800 入笠山 ヤマハハコ Z50 Z105mc.jpg 64.ヤマハハコ(山母子)
今年の8月9日に、立山の室堂平でも見てきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
065_230822405s X800 入笠山 ウラギン RX10M4.jpg 65.マツムシソウとウラギンヒョウモン -1
きれいな個体だった。翅の色を見ると♂のようだが、♂の特徴である前翅にある2本の性標ははっきりしない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 192mm ISO320 ) 露出補正 なし
066_230822414x X800 入笠山 ウラギン RX10M4.jpg 66.マツムシソウとウラギンヒョウモン -2
前の写真と同じ個体。傷のないきれいな個体だった。さて、そろそろ、いったんゴンドラ駅の方へ戻って、Cafe でコーヒーを飲みながら一休みし、海老名SAで買ってきたメロンパンを食べようと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 172mm ISO320 ) 露出補正 なし

2023年9月 4日

快晴の上高地 ⑥ 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

8月10日、ツアー最後の日となった。今日は上高地へ行く。上高地へは3週間前の7月17日に、一人で日帰りで来ており、その時は天候が優れず、チョウの写真も撮れなかった。今回はリベンジしたいのだが。
 朝は気持ちよく晴れていた。上高地で3時間の散策時間をとるために、朝は7時30分の出発となった。白馬からリンゴの果樹園の中を走る「北アルプスサラダ街道」を走った。安曇野から松本の市街は通らず、気が付いたら新島々の駅前に出ていた。
 途中、道の駅「風穴の里」でトイレ休憩をとって、あとは、いつもの上高地への道を走る。
 上高地には10時少し前に着いた。文句のつけようがない快晴である。車窓からも吊り尾根が見えた。いつもは大正池から歩くのだが、今回はバスターミナルまで乗っていってしまうことにした。小梨平で写真を撮りたい。バスを降りると涼風が爽やかだった。

000_230810514 X700 〇上高地 RX10M4.jpg
文句のつけようがない快晴の穂高連峰 2023年8月10日 上高地 河童橋付近から

090_230810249 X800 〇白馬樅ノ木ホテル G7X.jpg 90.白馬のホテルを出発
快晴の涼しい朝だった。7:30に出発の予定だったが、全員5分前には揃っていて、上高地に向かって出発した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 12mm ISO200 ) 露出補正 なし
091_230810256 X800 〇白馬→上高地 車窓 G7X.jpg 91.高瀬川を渡る(車窓から)
バスは長野県道308号線を南に走る。青木湖、木崎湖を右に見て走る。大町を過ぎたあたりで高瀬川を渡る。松川地区の国営アルプス安曇野公園の近くを走る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 12mm ISO200 ) 露出補正 なし
092_230810260 X800 白馬→上高地 車窓 G7X.jpg 92.北アルプスサラダ街道(車窓から)
国営アルプス安曇野公園のあたりからしばらく走ると、道路わきに「北アルプスサラダ街道」という表紙が立てられたのどかな道を走っていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
093_230810262 X800 〇白馬→上高地 車窓 G7X.jpg 93.リンゴ畑(車窓から)
実が大きくなり始めたリンゴ畑が両側に見える。北アルプスサラダ街道は安曇野市から長野県道25号塩尻鍋割穂高線を走る長野県松本地域西部にある観光道路であり、野菜や果物栽培が盛んな市町村を結んでいる。wikipediaによれば、1988年より取り組みが始まり、大規模なハード事業による観光開発をしないで、日常の農村を味わってもらうことが趣旨となっていた。日本アルプスサラダ街道協議会主催で街道ウォークなどのイベントが行われていたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
094_230810263 X800 白馬→上高地 車窓 新島々G7X.jpg 94.新島々駅(車窓から)
バスは松本市内に入らず、安曇野からサラダ街道を走り、松本電鉄上高地線に並行して走る国道158号線に突き当たる。そこを右折し、見慣れた新島々の駅前に出た。後は上高地まで3週間前にもバスで通った道である。松本から出ている、かつて松本電鉄上高地線といわれた、現アルピコ交通上高地線の終着駅である。ここからバスに乗り換えて上高地へ入ったこともあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
095_230810264 X800 白馬→上高地 道の駅 風穴の里 G7X.jpg 95.道の駅「風穴の里」
新島々から上高地へ行く途中、唯一のPAである道の駅で一休みした。出発してから2時間近く経っている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
096_230810268 X800 白馬→上高地 梓湖 奈川渡ダム G7X.jpg 96.梓湖(車窓から)
梓川の奈川渡ダム堰止湖である。槍ヶ岳に源を発し南流する梓川は上高地で大正池を形成し、梓湖(奈川渡ダム)に注ぐ。国道158号線はこの奈川渡ダムの堰堤の上を走る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
097_230810269 X800 白馬→上高地 梓湖 奈川渡ダム G7X.jpg 97.奈川渡ダム 安曇発電所(車窓から)
それまで梓川にはダム式発電所がなかったが、1969年(昭和44年)11月に、奈川渡ダム、水殿ダム、稲核ダムの梓川3ダムが完成した。中でも奈川渡ダムは、長野県で1番大きなダムであり、高さ155mのアーチ式コンクリートダムで、日本のアーチダムの中でも3位の堤高を誇る。2010年の5月だったか、学生時代の同期の体育会の仲間との旅行の折、友人の東京電力に務めるM氏の尽力で、この奈川渡ダムおよび発電所を見学させてもらったのを覚えている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
098_230810494x X800 ◎上高地 大正池(車窓) RX10M4.jpg 98.トンネルを抜けて上高地へ(車窓から)
バスはトンネルを抜けて上高地に入った。車窓から穂高連峰の吊り尾根が、遮る雲なく見えた。思わず目を見張る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
099_230810498 X800 〇上高地 RX10M4.jpg 99.焼岳
大正池の次に、上高地帝国ホテル前で何人か下車する人たちがいて、最後に上高地バスターミナルまで乗っていったのは、私たち2人を含めてほんの数人であった。集合時間を確認して、出発する。長野県と岐阜県にまたがる標高2,455 mの活火山、焼岳を眺めると、山肌が荒々しかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
100_230810504 X800 〇上高地 RX10M4.jpg 100.穂高連峰と河童橋
吊り尾根の上は雲一つない。吊り尾根の右側に前穂高岳3,090m、左側には奥穂高岳3,190mがそびえる。この眺めで3週間前の雪辱を果たせた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
101_230810507 X800 ◎上高地 RX10M4.jpg 101.ロバの耳、ジャンダルム
奥穂高岳から左へ、馬の背、ロバの耳、ジャンダルムと呼ばれる峰々が連なる。ジャンダルム (Gendarme) は、奥穂高岳の西南西にあるドーム型の岩稜で標高は3,163 mある。wikipediaによれば、名称はスイス・アルプス山脈のアイガーにある垂直の絶壁(高さ約200 m)の通称に由来するが、本来はフランス語で国家憲兵のこと。転じて山岳用語としては、尾根上の通行の邪魔をする岩をいう 。奥穂高岳ジャンダルムは奥穂高岳の前衛峰として名付けられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
102_230810510 X102 ◎上高地 RX10M4.jpg 102.河童橋のたもとから
我ながら良いアングルを見つけたと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
103_230810621 X800上高地 キオン D5300 TAMRON 90.jpg 103.キオン
岳沢温原の方へ行ってみようと思い、河童橋を梓川右岸に渡る。明神池の方に向かって歩き始めると、ホテルの裏側の空き地に黄色い花が咲いていた。キオンだ。何やらヒョウモン蝶が来ているが、遠くてよくわからない。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
104_230810621a X800上高地 キオン D5300 TAMRON 90.jpg 104.キオンに来ていたオオウラギンスジヒョウモン
写真右下の方に花に隠れてオオウラギンスジヒョウモンの姿が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 114mm ISO100 ) 露出補正 なし
105_230810518 X800 〇上高地 ツマグロヒョウモン RX10M4.jpg 105.ツマグロヒョウモン♀
道に止まったチョウはツマグロヒョウモンだった。上高地でツマグロヒョウモンとは。こんな高地にも進出してきている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 160mm ISO100 ) 露出補正 なし
106_230810520 X800 上高地 梓川右岸  RX10M4.jpg 106.熊目撃情報
岳沢湿原への道に「熊目撃情報」の看板が立てられていた。「8月10日 午前9時50分 現在地付近 ツキノワグマ1頭」と書かれている。この写真を撮ったのは、8月10日 午前10時30分 ある。つい40分前にいたということだ。クワバラクワバラ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3,5 1/500秒 24mm ISO2500 ) 露出補正 なし
107_230810524t X800 〇上高地 コムラサキ RX10M4.jpg 107.コムラサキ -1
上高地ではコムラサキを多く見る。この個体は、裏面の色がすこし濃いように思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,5 1/1000秒 152mm ISO100 ) 露出補正 なし
108_230810528 X800 ◎上高地 コムラサキ RX10M4.jpg 108.コムラサキ -2
少し翅を開いてくれた。♀のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
109_230810535 X800 ◎上高地 RX10M4.jpg 109.絶景
7月の終わりごろに岳沢では、タカネキマダラセセリ、クモマツベニヒカゲという憧れの高山蝶が発生する。一度は行ってみたいと思っていた。岳沢 は、上高地の河童橋などから正面に見える穂高連峰の中腹にある渓谷で、上高地内のハイキングだけでは物足りない人にお薦めの軽登山コースと紹介されている。最高地点の標高は2170mで、上高地から2時間半かかるそうだ。とても横浜からの日帰りでは無理である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3,5 1/500秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし

2023年8月31日

立山を抜けて黒四ダムへ ⑤ 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

室堂から立山の下を、立山トンネルトロリーバスで抜けて、大観峰(2,316m)へ。大観峰の展望台でこれから下りていく黒部湖の眺めを楽しんだ。
 大観峰へは20年も前になるが2003年の8月の終わり頃に、長野県側から逆にロープウェイで登ってきて、そこから長野側に戻る日帰りバスツアーで来たことがあった。
 立山ロープウェイは黒部平(1,828m)に下りる。2003年に訪れたときには、クジャクチョウ、アサギマダラなどが花を訪れていたが、今回は全く蝶を見なかった。
 黒部平からは黒部ケーブルカーで黒部湖へ。黒四ダムの堰堤を歩き、黒部ダム駅(1,470m)から関電トンネルバス(電気バス)に乗って、長野県の扇沢へ抜けた。途中、難工事だった破砕帯の箇所も通過した。前に来たときはトロリーバスだったが、2018年に電気バスになった。
 ちなみに、立山駅から扇沢までの立山黒部アルペンルート通り抜けの運賃は合計で9,300円だそうだ。(https://www.smarttraveljournal.info/2020/10/tateyama-kurobe-alpine-route-discount.html 参照)
 私たちが立山駅まで乗ってきたアルピコ交通のバスは、回送されて扇沢で待っていてくれた。バスは夕方5時過ぎに白馬の樅ノ木ホテルに到着した。温泉に浸って疲れをとり、バイキングの夕食、品数は少なかったが、味は悪くなかった。夜スーツケースを自宅へ宅配手配した。

000_230809159 X700 〇黒部湖と後立山連峰 ロープウェイ G7X.jpg
大観峰から眺める黒部湖と後立山連峰 2023年8月9日 ロープウェイは大観峰から黒部平へ

076_230809157 X800 〇黒部湖と後立山連峰 G7X.jpg  76.大観峰から黒部湖を望む
大観峰(2,316m)から黒四ダムの水を貯える黒部湖を見る。ここから、ロープウェイで黒部平(1,828m)に下りる。そこからケーブルカーで黒四ダムの大堤防の手前へ下りる。ープウェイに乗る時間まで、大観峰の展望台で待ちながら、雄大な景色を見下ろした。後立山連峰の頂上付近は見えないが、写真の中央やや右側がスバリ岳(2752m)と針ノ木岳(2,821m)だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
077_230809161 X800 〇黒部湖と後立山連峰 ロープウェイ G7X.jpg 77.大観峰を出発する立山ロープウェイ
私たちが乗る1本前のロープウェイが下りて行った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 19mm ISO200 ) 露出補正 なし
078_230809171t X800 〇黒部湖と後立山連峰 ロープウェイ G7X.jpg 78.行き交うゴンドラ
立山ロープウェイは、途中に支柱が1本も設けられていないワンスパン方式を採用している。前の写真から3分ほど経った。片道7分となっている。高低差は488m、水平の長さは1,638m、斜長は1,710m だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
079_230809180 X800 〇黒部湖と後立山連峰 ロープウェイ G7X.jpg 79.登りのロープウェイ -1
登りのロープウェイが上がってきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
080_230809182 X800 〇黒部湖と後立山連峰 ロープウェイ G7X.jpg 80.登りのロープウェイ -2
黒部湖の向こう側に聳え立つのは、後立山連峰の針ノ木岳(2,821m)山肌である。ゴンドラの定員は81人だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
081_230809187 X800 〇大観峰ロープウェイ車窓 G7X.jpg 81.立山ロープウェイに乗車
15分くらい経って、黒部平へ下りるロープウェイに乗車した。皆さんは黒部湖の方を眺めるので、私は反対側の大観峰駅の方を撮った。このロープウェイは1968年(昭和43年)に着工され、1970年に開通し、営業運転が開始されている。今までに搬器(ゴンドラ)は2回更新されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO250 ) 露出補正 なし
082_230809193 X800 〇大観峰ロープウェイ車窓 後立山連峰G7X.jpg 82.まもなく黒部平に
黒部湖の向こう側に見えるのは、スバリ岳(2752m)と針ノ木岳(2,821m)山腹の岩肌である。時刻は2時半になった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
083_230809199 X800 〇黒部平 ツリガネニンジン G7X.jpg 83.黒部平に到着 ツリガネニンジン(釣鐘人参) 思ったより観光客は少なかった。この時間から室堂へ上がる人は少ないのだろうか。大観峰まで上がって、黒部湖と後立山連峰を眺めるだけでも価値はある。期待していたチョウの姿はなかった。ツリガネニンジン(釣鐘人参)が咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
084_230809200 X800 〇黒部平 ナナカマド G7X.jpg 84.色づくナナカマド(七竈)
都会は暑い日が続いているが、ここは季節が進んでいるのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
085_230809201 X800 〇黒部平 G7X.jpg 85.黒部平
標高は1,828mである。結構、高い。後ろに見えるのは赤沢岳(2,678m)と思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
086_230809207 X800 〇黒部湖 G7X.jpg 86.黒部湖の南側
黒部平から、今度は黒部ケーブルカーに乗って、黒部湖の西端に降りつく。ここから黒四ダムの堤防を渡っていく。ツアコンさんから「右側の景色もいいですよ」と声がかかった。黒部湖の南側、後立山連峰からつながる山々を眺める。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 21mm ISO250 ) 露出補正 なし
087_230809210 X800 〇黒四ダム G7X.jpg 87.放水
6月26日~10月15日の間、ダムの観光放水が行われている。ダムの堰堤を対岸へと歩き、堰堤の左側から下を覗き込むと、迫力ある放水が見られた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
088_230809216 X800 〇黒四ダム 放水直上 G7X.jpg 88.放水された先の流れ
観光放水を上から望める。黒四ダム堰堤の長さは全長492mもある。左岸(ケーブルカーの黒部湖駅側)からの眺めと、堰堤の中ほどを過ぎて右岸(電気バス黒部ダム駅側)とで景色が異なる。写真は放水された黒部湖の水の流れていく先である。この黒部川は、昨日、黒峡谷トロッコ電車に乗って観光した方へ流れ、やがて、日本海にそそぐ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
089_230809221 X800 〇黒四ダム 放水直上 G7X.jpg 89.堰堤のほぼ真ん中から<br> 堰堤のほぼ中央から覗き込むようにして、下を眺めた。ダムから川へ放水する際には霧状にしている。これは放水の勢いで川底が削れてしまうのを防ぐためだそうだ。日が当たると虹が現れる。堰堤を扇沢への電気バス黒部ダム駅側に渡り切ると、大迫力の観光放水の全貌を最も近い場所で観ることができるレインボーテラスと新展望広場とがある。だが、階段を上がらなければならないのでやめた。毎秒10t 以上の放水をほぼ真横から楽しめるビュースポットだそうだ。関電トンネル電気バスで赤沢岳(2,678mの下を抜け、長野県側の扇沢へ抜け、宇奈月から回送されて来て待っていてくれていたアルピコ交通のバスで、今夜の宿へ向かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels<br> プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年8月19日

黒部峡谷鉄道 鐘釣で雷鳴る ② 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

黒部峡谷鉄道は、宇奈月温泉から終点の欅平まで、20.1kmを約1時間20分で走行する。私たちのツアーは、少し時間的に窮屈なようで、一つ手前の鐘釣まで行き、そこで1時間ほどいて、宇奈月へ引き返した。
 鐘釣までは約1時間かかる。着いたのが午後4時ごろだった。露天風呂がある釣鐘河原へ下りてみようと歩き始める。だが、黒部万年雪という残雪があるところを見る展望台まで歩くうちに、雷が鳴り、雨が降り始めた。河原まで行くのはやめにして、かみさんが待つ駅へと引き返した。
 鐘釣を17:03発のトロッコ電車で宇奈月へ戻った。宇奈月からバスに乗り、富山駅近くにある今夜の宿に着いたのは、日が暮れた7時ごろになってしまった。
 今日の夕食は、各自で自由にということになっている。このツアーでは富山で旨い寿司が食べたいと思っていたが、何回も来ているツアコンさんから、お城の傍にある「写楽」という店を紹介された。チェックインして、着替えも早々にフロントでタクシーを呼んでもらい、繰り出した。
 ツアコンさんが電話を入れてくれたようで、「写楽」に着くと、若主人がJTBのTさんからのご紹介ですねと迎えてくれた。
 まず、カジキの山椒煮(山椒の味が効いていた)が出された。次に富山の郷土料理であるカジキのこぶ締めとズワイガニ、甘えび、いか、といったお造りはどれも旨かった。とりあえずの生ビールが空いたので、お銚子を2合注文する。次に1品料理で、下味をつけた白エビの素揚げが出された。これが最高に旨かった。ツブガイ煮つけ、ナスとタコの柔らか煮と続き、酒でいい気分になったころ、小鉢で出されたホタルイカのしょうゆ漬けは、今まで食べてきた中で一番うまいと思った。もちろん自家製で、店で丁寧に作られた一品だった。
 そして最後は寿司5巻(マグロ、ゴマフグ、ズワイガニ、甘えび、いか)に吸い物が付いた。Tさんの紹介でサービスもあったのだろう。かみさんとビール1本と冷酒2合を飲んで、富山の夜の食事を満喫した。
 通称「市電」という富山地方鉄道の路面電車に乗って、宿まで帰りたいと言ったところ、若主人は店の外に出て停留場を教えてくださった。その国際会議場前という停留場から富山城の夜景が見えた。

000_2308080109 X700 〇富山城 G7X.jpg
富山城夜景 加賀前田家の分家であった越中前田家の居城
2023年8月8日 富山市 富山市電「国際会議場前電停」から

019_230808325 X800 〇黒部峡谷鉄道 冬季歩道 Rx10M4.jpg 19.冬季歩道 -1
トロッコ電車が冬期休業の間、雪深い黒部峡谷で働く人たちに毎日、歩いて生鮮食品や新聞などを届ける人が通る冬季歩道が設けられていた。この冬期歩道は、ダム作業員や関西電力の委託を受けた物資運搬員の「逓送さん」が利用する歩道で、欅平までつながっており、現在も使われている。歩くと6時間以上かかるそうだ。「逓送さん」が担ぐ荷物は10㎏以上にもなるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO800 ) 露出補正 なし
020_230808326 X800 〇黒部峡谷鉄道 冬季歩道 Rx10M4.jpg 20.冬季歩道の通風孔
冬季歩道には、ところどころに空気を取り入れる穴が開けられていた。黒薙を出ると、トンネルに入る手前で後曳橋を渡る。高さは60mあり、沿線で最も深く険しい谷に架かる橋だ。(前回 黒部峡谷鉄道を初体験 ① のトップ写真)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO800 ) 露出補正 なし
021_230808329 X800 〇黒部峡谷鉄道 出し六峰 Rx10M4.jpg 21.出し六峰
鐘釣に向かってトロッコ電車が進む。笹平駅を出て、出平へ進む途中の右側に、「出し六峰」が見えた。峰々が背比べをするようにそそり立っている。トロッコ電車からの眺めは黒部川が流れる鐘釣に向かって右側の眺めが良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
022_230808330 X800 〇黒部峡谷鉄道 ねずみ返しの岩壁 Rx10M4.jpg 22.ねずみ返しの岩壁 -1
次は「ねずみ返しの岩壁」だ。大きな屏風のように岩壁がそそり立つ。高さ200mあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
023_230808331 X800 黒部峡谷鉄道 ねずみ返しの岩壁 Rx10M4.jpg 23.ねずみ返しの岩壁 -2
広角側でやっと全体が撮れた。大岩壁は大きくて迫力がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
024_230808345x X800 〇黒部峡谷鉄道 猫又 Rx10M4.jpg 24.猫又駅
猫又という名前は、猫に追われたネズミがどうしても岩壁をよじ登れず引き返したことに由来するという。さらに追ってきた猫もまた同じように引き返したためこの付近は「猫又」と呼ばれているのだそうだ。それはさておき、この駅はトロッコ電車としては大きな駅だ。左側が私たちが乗っている列車で、右側に宇奈月行きが入って行き交う。黒部峡谷鉄道は、元々は、日本電力、日本発送電による黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道であり、かつては便宜的に旅客を扱い、1953年から一般旅客営業を開始した。1971年(昭和46年)に関西電力の鉄道専業の子会社として黒部峡谷鉄道が設立され、宇奈月 - 欅平間を譲り受け営業開始された。日本国内では数少ない軌間762 mmの特殊狭軌による鉄道路線で、トロッコ列車(公式愛称は「トロッコ電車」)を運行している。一般旅客が乗車する客車は、B型と呼ばれる座面だけの座席に屋根が付いた開放型(オープン)の車両56両と、21両の2500形と、36両の3100形のR型(リラックス客車)という背もたれの付いた座席にガラス窓とドアが付いた密閉型の車両とが保有されている。私たちが乗車したのはオープンな車両で普通車と称されており、全長は7.06m、全幅が1,66mm、全高は2,25mmである。1両の定員は27人だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 51mm ISO500 ) 露出補正 なし
025_230808349m X800 〇黒部峡谷鉄道 猫又 Rx10M4.jpg 25.黒部峡谷鉄道の電気機関車
対向列車の機関車は,EDR形の重連だ。現在、EDR17 - EDR21, EDR24 - EDR29, EDR33 の12両が在籍している。EDRの「R」はリニューアルを意味する。直流600Vで、全長は6.90m、全幅は1.662m、全高2.730mである。なかなか精悍な感じがするルックスだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 51mm ISO1250 ) 露出補正 なし
026_230808359 X800 〇黒部峡谷鉄道 鐘釣万年雪 Rx10M4.jpg 26.黒部万年雪
列車は15:58 に鐘釣に着いた。鐘釣の地名は近くに釣り鐘の形をした山があることに由来している。我々はここで下車する。雲行きが怪しくなってきた。露天風呂がある鐘釣河原へ歩く途中に「黒部万年雪」展望台があった。標高1,969mの百貫山からの雪崩が堆積し、次の季節に雪が降るまで残っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 136mm ISO2500 ) 露出補正 なし
027_230808361 X800 黒部峡谷鉄道 鐘釣万年雪 Rx10M4.jpg 27.山の神様
鐘釣山の神の使いはオオカミと言い伝えられている。山の神様(金津理比売神・かねつりひめのかみ)の使いであるオオカミ様(大神、大口真神)は目に見えない力で人々を助け、守ってくれていると信じられていた。「↑に見える岩山が御神体の山です」と示されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
028_230808363 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 28.タイワンツルアジサイの蕾
PictureThisで検索すると、タイワンツルアジサイと判定された。茎がツル性のアジサイで、茎から出る付着根により自力で岩壁などを登る力があるそうだ。アジサイの蕾というのは、あまり印象になかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
029_230808087 X800 〇黒部峡谷鉄道 鐘釣 G7X.jpg 29.鐘釣駅
山の神様の辺りで、雨が降ってきた。鐘釣河原に下りてみようと思っていたが、諦めて駅に戻る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO640 ) 露出補正 なし
030_230808090 X800 〇黒部峡谷鉄道 鐘釣 G7X.jpg 30.欅平行列車
宇奈月往きの列車に乗車し、発車を待っていると、台湾の阿里山森林鉄道と姉妹提携のヘッドマークを付けた機関車が牽く、欅平行きの列車が入ってきた。時刻は17:02 だったが、まだ欅平へ行く列車があった。ここでスイッチバックが行われる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO1000 ) 露出補正 なし
031_230808093 X800 黒部峡谷鉄道 宇奈月へ 冬季歩道G7X.jpg 31.冬季歩道 -2
黒部峡谷は冬期の積雪が多く、雪崩による被害の危険性が高いことから冬期(12月 - 翌年4月中旬)は運休する。トンネル区間を除き、ほぼ全線にわたって、冬期の運休期間中に関西電力関係者がダムや発電所との間を徒歩で移動するための、線路沿いにコンクリート製のシェルター状のものが並行している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
032_2308080105 X800 〇黒部峡谷鉄道 宇奈月へ 新山彦橋 G7X.jpg 32.新山彦橋より見る山彦橋
午後6時。遊歩道を観光客が歩いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO320 ) 露出補正 なし
033_2308080115 X800 〇富山市電 セントラム G7X.jpg 33.通称「富山市電」
富山地方鉄道株式会社の路面電車で、富山市が運営する富山市電だった時代があることから、民営となった現在でも市電と呼ばれている。正式には富山地方鉄道富山軌道線という。この車両は9000形(セントラム)で、2009年(平成21年)12月23日の環状線(富山都心線)開業と同時に営業運転を開始した。お城の傍の国際会議場前から環状線に乗車し、地鉄ビル前まで乗車した。富山城と呼ばれているが、1954年(昭和29年)に富山城跡の敷地一帯で富山産業大博覧会が開催され、鉄筋コンクリート構造による模擬天守である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2023年8月15日

黒部峡谷鉄道を初体験 ① 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

8月8日、台風の影響が心配だった。沖縄・九州にお住まいの方や、お盆休みで旅行中の人たちにはお気の毒であるが、進路を北に換え、どうやら大きな影響なく出かけることができそうだ。
 朝8時半に東京駅に集合である。家内の脚が不自由なので、余裕をもって家を出る。集合時間の1時間ほど前には東京駅に着いた。朝の、人が少ない東京駅丸の内駅舎や、行幸通りの写真を撮っていた。念のためにと、メールで連絡は届いていた案内書の集合場所を確認したところ、丸の内北口ではなく八重洲北口集合であった。時間に余裕があったので事なきを得た。自由通路を抜けて八重洲北口へ移動し、一目でそれと分かる添乗員さんを見つけ、挨拶をした。
 上野、大宮から乗車する人を含めて、総勢36名の参加者だった。8:30に参加者全員が揃い、9:04発あさま605号に乗車した。上田着に10:28着、旧社名を松本電気鉄道といっていたアルピコ交通のバスが迎えてくれていた。バスは、須坂・小布施・妙高高原、上越高田を経て、名立谷浜SAで休憩した後、日本海側を西へ走り、黒部市で北陸自動車道を降りて宇奈月へと向かう。
 トロッコ電車が出る黒部峡谷鉄道の駅に近い宇奈月の「宇奈月麦酒」というドライブインで昼食のバイキングが用意されていた。これがうまかった。
 ここから黒部峡谷鉄道宇奈月温泉駅へ向かう。15時頃の欅平行トロッコに乗り、約1時間、終点欅平の一つ手前の鐘釣で下車した。滞在予定時間は1時間ほど取られていたが、鐘釣で河原温泉へ向かう途中で雷鳴が聞こえ、雨が降りだしてしまった。

000_30808074 X700 〇黒部峡谷鉄道 G7X.jpg
トロッコ電車を見送る親子 2023年8月8日 富山県黒部市 黒部峡谷鉄道 黒薙駅と後曳橋

001_230808003 X800 〇東京駅朝の丸の内 G7X.jpg 1.朝、7時45分の東京駅丸の内駅舎
横浜からの東海道線は通勤の人たちで結構混んでいた。脚が悪いのでグリーン車を奮発したところ、やっと座ることができた。東京駅の丸の内北口に出て、駅舎を眺めた。駅前広場や行幸通りはきれいに整備されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO250 ) 露出補正 なし
002_230808006 X800 〇東京駅朝の丸の内 行幸通り G7X.jpg 2.行幸通り
昨秋、紅葉の季節の「皇居乾門通り抜け」で、皇居乾通り一般公開がされたとき、この行幸通りをまっすぐ歩いて、日比谷通りに出て、二重橋の前を通って、坂下門から乾通りに入った。さすがに朝8時前は歩く人が少ない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
003_230808013 X800 〇東京駅朝の丸の内 G7X.jpg 3.東京中央郵便局
1931年に建てられた地上5階、地下1階の東京中央郵便局は、JPタワーが新築される際、日本郵政側ははじめ、この建物を取り壊し、建て替え工事を行うとの計画だったが、当時の鳩山邦夫総務相が日本のモダニズム建築の重要例であり、重要文化財級の歴史的価値であることから待ったをかけ、現在、当初の建物は、高さ200mのJPタワーに胴巻きのように廻らされて外観部分が残された。保存割合は3割程度だそうだ。JPタワーの鏡面のような面に青空と白い雲が映る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_230808020 X800 東京駅八重洲北口 G7X.jpg 4.八重洲口北口 AKB48
集合場所を丸の内北口だとばかり思っていたが、念のためと確認したところ、なんと八重洲北口であった。時間に余裕があったので、自由通路を通って八重洲口側に出た。7月27日からこの日まで、大丸百貨店の11階催物会場で「AKB48 衣装展」が開催されていたようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
005_230808029 X800 〇北陸新幹線車窓 湯ノ丸方面 G7X.jpg 5.北陸新幹線車窓
浅間山を右手に見て、佐久平をしばらく走ると、何回かチョウの写真を撮りに来たことがある湯の丸方面の山々が見えてきた。少し雲がかかっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_230808032 X800 〇北陸新幹線上田駅通過列車 G7X.jpg 6.上田駅通過列車
上田駅に到着し、ホームを改札口への降り口に向かって歩く途中、上田には停車しない列車が通過していった。連写で撮ったのだが、ほとんどブレていない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_230808036 X800 〇上田ー宇奈月 バス車窓 妙高 G7X.jpg 7.妙高山
バスは上信越道を北上する。しばらくの間、左側に妙高山(2,454m)が見えていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし
008_230808053 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 G7X.jpg 8.トロッコ電車 宇奈月駅
小さいと言えども電気機関車に客車(トロッコ)が数両牽引されて走行するので、呼びかたは「トロッコ列車」の方が良いように思うのだが、駅舎には「黒部峡谷トロッコ電車」と表記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
009_230808057 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅前 ディスプレイ G7X.jpg 9.トロッコ電車 宇奈月駅のモニュメント
モニュメントといってよいのかどうかわからないが、駅前にトロッコ電車の模型が造られていた。写真に撮ると本物のようだ。記念写真の背景には良さそうに思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 23mm ISO250 ) 露出補正 なし
010_230808061 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 山彦橋 G7X.jpg 10.新山彦橋
駅前の展望台から撮った写真に見える左側の橋が新山彦橋だ。旧山彦橋は宇奈月ダムの建設によって黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)は1.7kmの付け替えが行なわれ、今は整備され遊歩道となっている。右側の橋がトロッコ電車が通る新山彦橋である。トロッコ電車は宇奈月駅を発車すると、高さ40m、長さ166mの新山彦橋を渡る。列車の渡る音が山彦になって温泉街に聞こえることから、山彦橋と呼ばれるようになったそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
011_230808061 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 山彦橋(奥) G7X.jpg 11.遊歩道になっている旧山彦橋
駅舎近くまで戻って、遊歩道になっている旧山彦橋を下に見る。宇奈月駅横が入口で、やまびこ展望台と宇奈月ダム展望台を結ぶ全長1.1kmの遊歩道になっている。右奥に小さく見えているのが、現在トロッコ電車が走る新山彦橋だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_230808069 X800 〇 黒部峡谷鉄道宇奈月駅 G7X.jpg 12.機関車とトロッコ客車の連結
トロッコ客車にEDR形電気機関車が連結された。EDR形は黒部峡谷を走る主力の電気機関車で、通常は2両を連結し、重連で運行している。類似形のEHR形と合わせて 14両が活躍している。EHR形は、昭和50年度のローレル賞を受賞しているそうだ。EHR形は片運転台の車体を2両背中合わせで連結した構成だが、各車体は単機での運転も可能となっている。そのため、EH形と称するものの各車体にそれぞれ別の番号が付番されている。種々の事情により製造はEH101, EH102のみとなり、その後は自由に重連運転のできる両運転台のED形ED23 - ED28の製造に切り替えられた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
013_230808285 X800 黒部峡谷鉄道 手前が新山彦橋 Rx10M4.jpg 13.山彦橋(旧山彦橋)
トロッコ電車はうなづき駅を発車して、まもなく手前の新山彦橋を渡り、振り返ると山彦橋の上で手を振っている観光客がいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 46mm ISO640 ) 露出補正 なし
014_230808291 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 14.宇奈月ダムと湖面橋
黒部川にある宇奈月ダムは、1974年に建設着手され、2001年に竣工している。洪水を防ぎ下流域を災害から守るとともに、豊富な水を水道水や発電に生かす多目的ダムである。資材運搬用道路として架けられた長さ約186m、赤い半円形の湖面橋がダム湖(うなづき湖)のエメラルド色の湖面に架かる。このダム工事に伴い、1981年(昭和56年)12月から1988年(昭和63年)にかけて黒部峡谷鉄道本線の付け替え工事が実施された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO160 ) 露出補正 なし
015_230808294 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 15.新柳河原発電所
1927年(昭和2年)に建設された柳河原発電所が宇奈月ダムの完成により水没することになり、1993年(平成5年)、下流70mの地点で「新柳河原発電所」として生まれ変わった。ヨーロッパの古城を想わせるメルヘンチックな外観が特徴的だ。レマン湖のシヨン城を想起させる。穏やかなダム湖に建つ発電所を眺めながら、トロッコ電車はうなづき湖のほとりを走る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_230808303 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 16.とちの湯
うなづき湖の対岸に「とちの湯」という日帰り温泉施設が見えた。木造施設の建設促進と木材需要拡大を目指して建てられたという。湖に面した露天風呂からは、木々の緑を映した静かな湖面や黒部峡谷の山々、そしてトロッコ電車が峡谷を走るすがたを眺められる。泉質は宇奈月温泉と同じ弱アルカリ性の単純温泉。うなづき温泉から車で10分で来られるそうだ。余裕があれば、ひと風呂浴びて帰るのも悪くない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 53mm ISO200 ) 露出補正 なし
017_230808313 X800 〇黒部峡谷鉄道 仏石 Rx10M4.jpg 17.仏石
富山県出身の女優、室井滋のナレーションで、沿線の名所案内をする車内アナウンスがあって、ほんの一瞬、右側に、仏の姿に似ている赤い頭巾が目印の仏石が見えた。かつては入山者が道中の安全を祈願したとの言い伝えがあるそうだ。トロッコ電車の車窓から見えるほんの一瞬をとらえた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 53mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_230808320 X800 〇黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 18.対岸の岩壁の滝
黒部峡谷には幾筋もの細い滝が流れ落ちている。特に名はついていないのか車内アナウンスで紹介がなかった。時刻は15:30。宇奈月から30分ほど乗ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 102mm ISO1000 ) 露出補正 なし

2023年2月22日

1999年8月22日~30日 カナダ旅行 2 of 2

8月25日、アサバスカ氷河、ボウ・レイクを観光した後、1時間ほど走って、バンフに入った。バンフの宿泊は町なかではなく、少し離れた郊外のホテルだった。ホテルの名前を思い出せずネットで検索もしたがヒットしなかった。良いホテルだった。バンフもカナダのアルバータ州に属している町である。バンフ国立公園内に在り、カナディアン・ロッキー観光の中心地である。夏季の登山、冬季のスキーなどで賑わうリゾート地で、温泉保養地としても人気が高い。1972年の冬季オリンピックの開催地として立候補したが、開催の決まった札幌の32票に敗れ、16票で次点であった。
 その翌日はバンフからバンクーバーへ移動した。バンフからバンクーバーへは まずカルガリー空港へ行き、そこから飛行機で1時間半ほどでバンクーバーに着いてしまう。午後にバンクーバーに到着し、クイーン・エリザベス・パークなどへ行った記憶がある。そして、次の日はバンクーバーを観光し、27日はフェリーに乗ってビクトリアへ渡った。28日はバンクーバーで自由時間を過ごし、夕食は確か「千代田」というすし屋で、良いネタの寿司を食べたのを覚えている。だが、その「千代田」は閉店してしまったそうだ。
 バンクバーから成田へ戻ってきたのは8月30日の昼頃だったと思うが定かではない。

000_990826235S X700 カナディアンロッキー バンフ F90 アルバム用.jpg
バンフ大通りからカスケード山を望む 1999年8月26日 
カナダのアルバータ州カナディアン・ロッキー山脈自然公園

022_990825231S X900 カナディアンロッキー バンフ F90 アルバム用.jpg 22.バンフの街
バンフのメインストリートである。正面に見えるのはバンフの象徴であるカスケードマウンテン(2998m)だ。カスケードとは複数連なった滝を意味するとのことで、トップの写真ではより鮮明に、山頂の左側から山麓へまっすぐに糸のようにつながった滝が見える。今では 亡くなられてしまった大橋巨泉氏の店として有名だった「オーケーギフトショップ」はこの通りの左側にあった。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
プログラムオートで撮影
023_990826233S X900 カナディアンロッキー バンフ F90 アルバム用.jpg 23.ボウ川に架かる橋
バンフの街の南側を流れるボウ川を渡る橋の上からも、カスケード山が見える。この写真はカスケード山に向かって右側を撮っている。ボウ川はカルガリーのほうへ流れる。連なって見える山はランドル山の山並みだ。wikipediaによると、ボウ川は、カナダのアルバータ州を流れる全長623kmの川である。名前は、川のそばに生える木を先住民が弓にして使っていたことに由来する。ボウ川の源流はカナディアンロッキーに存在するボウ氷河である。ボウ氷河の末端部で融解してボウ川となって流れ出した水は、付近に存在するボウ湖に一旦流れ込み、再びボウ川としてバンフ国立公園内を流れてゆく。なお、ボウ川の本流に存在する滝であるボウ滝も同公園内に存在する。その後カルガリーを経由し、グラッシーレイクの町の近くでオールドマン川と合流しサウスサスカチュワン川となる。この川は、飲料水や灌漑および水力発電用の水の重要な水源となっている。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
プログラムオートで撮影
024_990826240S X900 カナディアンロッキー バンフ F90 アルバム用.jpg 24.バンフ・スプリングス・ホテル
バンフのメインストリートがボウ川を渡るところ(写真23.)から南東へ1kmほど行ったところ、ボウ川が滝となって落ちる場所を見下ろす山腹の森に壮観な外容を聳え立たせている。前にも述べた「Fairmont Chateau Lake Louise」と同じフェアモント・ホテルズ系列のホテルだ。ホテルからは峡谷を隔ててランドル山(2948m)の雄大な眺望を見ることができる。世界有数のリゾート・ホテルの1つとされ、併設されるゴルフ・コース(27ホール)も川に沿った自然の地形を利用しており評価が高い。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
プログラムオートで撮影
025_990826386S X900 バンフ Olympusμ アルバム用.jpg 25.バンフで泊まったホテル
前書きにも書いたが、バンフで宿泊したホテルはとても良いホテルだったが、名前を思い出せなかった。ネットで検索を試みたが、全く同じと思われるホテルの画像は見つけられない。しかし、その玄関の構えなどは、バンフの中でも四つ星の高級ホテルといわれる「リムロック・リゾート・ホテル」に似ている。「リムロック・リゾート・ホテル」は、8階建ての立派なホテルだが、1993年に開業し、2008年に改築されているという。位置的にも、1883年に鉄道会社によって発見されたというなかなか歴史情緒あふれる「バンフアッパーホットスプリングス」という温泉の近くにあるというのは、わたくしたちが1999年に泊まった3階建てのホテルに似ている。ひょっとして、わたくしたちは改築前の「リムロック・リゾート・ホテル」に泊まったのかもしれない。

Orympus μ 35mm f3.5
026_990826257S X900 バンクーバー F90 アルバム用.jpg 26.バンクーバー到着
カルガリーからバンクーバーまでは飛行時間1時間30分で到着した。時差が1時間ある。到着後はバンクーバーの市内観光だった。空港から、バスの車窓に見えるのは、山を背にしたバンクーバーの大都会だった。空港のあるシー島からエリザベス女王公園へ行く。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
プログラムオートで撮影
027_990826243 X900 バンクーバー クィーンエリザベスパーク.jpg 27.エリザベス女王公園
バンクーバーの市街地で最も高い地点にあるそうだ。52haの緑地は、カナダ植物園とバンクーバー最大の都市公園である。常緑の緑と花の海が人気で、北にはイングリッシュベイと雪をかぶった山々が見える。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
プログラムオートで撮影
028_990826261S X900 バンクーバー F90 アルバム用.jpg 28.スタンレー・パーク
スタンレー・パークはブリティッシュコロンビア州、バンクーバー市の都市公園である。スタンレー・パーク内にトーテムポールが設置されている。wikipediaによれば、この土地は北米西海岸先住民族であるバラード族(Burrard)モスキアム族( Musqueam )そしてスクワミッシュ族( Squamish)が治めていた。公園の周りを囲むように通っている8.8kmの長さのシーウォールという遊歩道で、1918年から建設が始まり1971年に完成した。現在は公園外のカナダプレースやイングリッシュベイ方面にまで延長されており、他の公園とも繋がっているという。シーウォールの入り口から2.5kmほどのところのブロクトンポイント(Brockton Point)には、カナダ先住民によって造られたトーテムポールが9本が立ち並んでいた。有名な観光スポットとなっている。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
プログラムオートで撮影
029_990826265S X900 バンクーバー F90 アルバム用.jpg 29.バンクーバーのビル群
スタンレーパークから眺めるバンクーバーの街は美しかった。写真のバンクーバー港の一番左側に見える三角屋根の連なりはカナダプレースの建物でコンベンション・センターなどがある。1986年に開催されたバンクーバー国際交通博覧会の時にカナダのパビリオンとして建てられた。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
プログラムオートで撮影
030_990826270S X900 バンクーバー F90 アルバム用.jpg 30.ライオンズ・ゲート・ブリッジ
スタンレーパークから南へ、クイーン・エリザベス・パークへ向かう途中、写真のつり橋を渡った。wikipediaによると、このつり橋は、「バラード入り江のファーストナローズ(First Narrows)を跨いで、バンクーバーとノースショア(ウェストバンクーバー(地区)、ノースバンクーバー(市)、ノースバンクーバー(地区))を結んでいる。 橋長は、ブリティッシュコロンビア州道99号線と1A号線の高架部分を含めると約1,823mであり、つり橋のみでは約1,517.3mである。」

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
プログラムオートで撮影
031_990827285S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 31.ビクトリアへ
翌日はフェリーに乗ってビクトリアを観光した。バンクーバー島の最南端にあるビクトリアは、距離的にはバンクーバーとアメリカのシアトルとの中間にあるが、陸路はない。いま、調べてみるとバスでフェリーの乗り換えなしで4時間30分ほどかかるとあるが、そんなにかかったという記憶はない。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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032_990827317S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 32.ブッチャート・ガーデン -1
まずは、ビクトリアの観光地では恐らくもっとも有名なブッチャート・ガーデンへ行った。ビクトリアはどこにでも花々の咲く美しい町であり、公園も多いが、このブッチャートガーデンはその中でも最大級、そして最上級の美しさを誇る。面積にして22万㎡、東京ドーム5個分にも相当する広大な園内は、サンケンガーデン・ローズガーデン・日本庭園・イタリアンガーデン・地中海庭園と5つのエリアにわかれており、それぞれに違った様相を楽しむことができる。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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033_990827290S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 33.ブッチャート・ガーデン -2
wikipediaによれば、「オンタリオのオーウェンサウンドに住んでいた、セメント製造業者のロバート・ブッチャート(Robert Pim Butchart)は石灰石の採石場を求めてカナダ西海岸に移り、1904年に採石場近くに邸宅を建てた。妻のジェニー・ブッチャートの発案で、横浜出身でビクトリア市で人気になっていた日本人造園家、岸田伊三郎(当時65歳)によって1908年頃、邸宅に作られた日本庭園は人気を集めた 。1909年から採掘の終わった採石場跡を庭園として整備して Sunken Gardenとして、1921年に完成した。屋敷を"Benvenuto" (イタリア語で歓迎の意)と名づけ、庭園に客を迎えた。1926年にテニスコートをイタリア式庭園に変え、1929年に家庭菜園をバラ園に変えた。1939年に21歳になった孫のイアン・ロスに庭園は贈られ、ロスは没するまでこの庭園の運営や宣伝に従事した。」夏の間しか営業していないカフェテリア方式のブルーポピーレストランで食事をした。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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034_990827300S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 34.ブッチャート・ガーデン 噴水
この噴水は60周年(1964年)のお祝いとして作られたそうだ。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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035_990827319S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 35.インナー・ハーバー -1
午後はビクトリアのダウンタウンのインナーハーバーへ連れて行ってくれた。まずはフェアモント・エンプレスホテルの威容に魅了される。ここもフェアモント・ホテルズ系のホテルで1908年の開業である。ホテルの前側は海だ。片道約30分でバンクーバーを行き来する水上飛行機が発着するところも見られるという。二階建てのバスはロンドン譲りであろう。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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036_990827322S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 36.インナー・ハーバー -2
この広場は観光客を魅了する様々なものがある。立派なホテル、二階建てのバス、そして白い馬車、街燈には花が咲きおとぎの国のようだった。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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037_990827327S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 37.インナー・ハーバー -3
大道芸人の姿もあった。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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038_990827341S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 38.インナー・ハーバー -4
街の紹介にはブリティッシュコロンビア州内の中で一番南に位置しており、気候は温暖。春から夏にかけて色鮮やかな花々に囲まれた英国風な街並みからは、本土とは違った風情を堪能することができるとあった。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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039_990827338S X900 ビクトリア F90 アルバム用.jpg 39.ビクトリアのダウンタウン
ダウン・タウン・ストリートも散策した。「KABUKI KABS」?とか書かれ、歌舞伎の絵が描かれたワッフル屋さんのリヤカーが止まっていた。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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040_990828403S X900 バンクーバー Olympusμ アルバム用.jpg 40.ガスタウン
ビクトリアは日帰りし、翌日はバンクーバーで自由時間となった。どこへ行こうかと思ったが、バンクーバー発祥の地と言われるガスタウンへ行ってみることにした。ホテルから緩やかな坂になっているダウンタウンをまっすぐ上っていったように記憶している。朝早かったので、日差しがとてもさわやかな散策だった。ウィンドウ・ショッピングも楽しい。写真に見える像は、1867年に初めてこの地域に酒場を開いたイギリス人の蒸気船船長"ギャシー"・ジャック・デイトン (John Deighton)で、この地名は彼に由来するそうだ。

Orympus μ 35mm f3.5
041_990828415S X900 バンクーバー Olympusμ アルバム用.jpg 41.蒸気時計
ガスタウンのシンボルは、キャンビー通りとウォーター通りの角に位置する蒸気時計である。写真ではその文字盤の部分が隠れてしまった。通常は15分毎に笛が鳴るが、毎時0分の笛は長い。北海道小樽市メルヘン交差点には同じ作者が制作した蒸気時計が1994年に設置されたと聞くが、そうするとこのガスタウンの蒸気時計は何時作られたのだろうかと疑問を持った。答えは1977年、レイモンド・サンダース氏によって製作されたとのことだった。現在のガスタウンは 1970年代後半以降、市の観光局によって再開発されたそうだ。

Orympus μ 35mm f3.5

2023年2月19日

1999年8月22日~30日 カナダ旅行 1 of 2

ブログのネタが切れてしまった。もう、24年も前のことだが、カナディアン・ロッキーを訪れた時のことをもう一度写真で振り返ってみようと思う。詳しいことは覚えていないが、23年前の記憶を辿ってみる。
 カメラはNikon の F90XS というフィルム・カメラだった。当時としてはAFが早いということだったが、あまり人気が出なかったカメラである。この旅行ではNIKKOR 24mm~120mmズームレンズ を付けていった。一緒にオリンパスμというコンパクトカメラを持って行ったがこれが期待以上によく撮れた。

000_990825198S (文字)カナディアンロッキー アサバスカ氷河 F90 アルバム用_.jpg
アサバスカ氷河 1999年8月25日 カナディアン・ロッキー

001_990823007S X900 トロント F90 アルバム用.jpg 1.トロントの街
8月22日に成田を発ったのだが、何時ごろの便だったか定かに覚えていない。日付変更線を超えて、同じ日の夜にトロントについたのではないかと思う。次の日はまず、トロントの市街を見学した。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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002_990823016S X900 トロント F90 アルバム用 ウェランド運河.jpg 2.ウェランド運河
トロント街を少し見学した後、バスはナイアガラへ向かった。所要時間は約2時間ほどだったと思う。途中、バスは写真の運河を渡っていった。wikipediaによれば、このウェランド運河(Welland Canal)は、カナダのオンタリオ州にある全長43.4 km の運河で、エリー湖のポートコルボーン(Port Colborne)とオンタリオ湖のポートウェラー(Port Weller)を結んでおり、五大湖と大西洋を結ぶセントローレンス海路の一部でもある。船はこの運河により、ナイアガラの滝を迂回してエリー湖とオンタリオ湖の間を行き来できる。運河の水位が違うのが見える。もうすぐナイアガラ瀑布だ。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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003_990823103 X900 ナイアガラ蝶園.jpg 3.ナイアガラ蝶園
ツアーの一行は、バスを降りて、どこか忘れてしまったが行くことになっていた。わたくしは、ツアコンに別行動でナイアガラ公園の少し離れたところにあるナイアガラ蝶園へ行きたいと頼んでみた。すると、ツアー一行が観光をしている間乗ってきたバスは待っているだけなので、そのバスで蝶園まで乗せていってくれるよう運転手に頼んでくれた。そして、約1時間蝶園で楽しい時間を過ごした後、ツアーの昼食会場でみんなと合流するところまで面倒を見てもらった。チップをはずんだのは言うまでもない。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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004_990823058S X900 ナイアガラ蝶園 F90 アルバム用.jpg 4.ナイアガラ蝶園(Butterfly Conservatory) -1
ナイアガラ蝶園で翔んでいるチョウたちは、日本の多摩動物園の蝶園や、足立生物園などで飼育されているチョウとは様子が違っていて、中南米のチョウが多かった。このチョウは中央アメリカから南アメリカに産するチャクトニアドクチョウのようだ。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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005_990823087S X900 ナイアガラ蝶園 F90 アルバム用.jpg 5.ナイアガラ蝶園(Butterfly Conservatory) -2
このチョウはメルポメネドクチョウといい、南米のペルーなどの産する蝶だ。やや小型だが、いかにも毒があるような紋様である。日本でもアサギマダラなどの毒蝶がいる。幼虫がアルカロイドを有するガガイモ科の植物を食草としていて、成虫になってもその毒は体内に残る。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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006_990823105S X900 ナイアガラ F90 アルバム用.jpg 6.ナイアガラの滝 -1 アメリカ滝
ナイアガラの滝は、エリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川にある滝。カナダのオンタリオ州とアメリカ合衆国のニューヨーク州とを分ける国境になっている。ナイアガラの滝は、カナダ滝 (落差56m、幅675m、滝壺の深さ55m)、アメリカ滝 (落差58m、幅330m)、ブライダルベール滝 (落差55m、幅15m)の3つからなる。これはアメリカ滝である。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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007_990823106S X900 ナイアガラ F90 アルバム用.jpg 7.ナイアガラの滝 -2 カナダ滝
こちらはカナダ滝で、アメリカ滝より雄大であった。アメリカとの国境を挟んでカナダ側にある。カナダ側にあることからその名があるが、馬蹄形の形をしていることから英称で「ホースシュー・フォールズ」とも呼ばれる。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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008_990823124S X900 ナイアガラ F90 アルバム用.jpg 8.ナイアガラの滝 -3 カナダ滝
展望台からカナダ滝を見ていたら、虹がかかった。観光客をいっぱい乗せたボートが滝の落ちるところへ進んでいる。乗っている人は青いビニールの合羽を着ていた。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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009_990823148S X900 カルガリー F90 アルバム用.jpg 9.カルガリー
ナイアガラの滝を観光して、空路、カルガリーへ向かう。この日はカルガリー泊だった。東から西へ、飛行時間は6~7時間かかったように思う。車だと30時間以上かかるそうだ。空港からホテルへ行くバスの車窓から、走行する貨物列車が見えた。カルガリーは、カナダ西部にあるアルバータ州の都市だ。同州最大かつ北米有数の世界都市でもある。アルバータ州の南部、カナディアンロッキー山麓から東におよそ80 kmの高原地帯に位置する。わたくしたちがツアーで訪れた時代の人口は100万人以下だったが、2017年のデータでは134万人になっている。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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010_990824147 X900 カルガリー.jpg 10.カルガリーからレーク・ルイーズへ
距離にして200km弱ある。朝カルガリーのホテルを出発し、カナディアン・ローッキーを目指してバスは出発した(バスの窓ガラスの反射が映り込んでしまった)。カルガリーの郊外には、1988年の冬季オリンピックで、フィンランドのマッチ・ニッカネンが大活躍したスキーのジャンプ台が見えた。ニッカネンは、個人戦の70m級、90m級だけでなく団体戦もフィンランド・チームで金メダルを獲得してジャンプでは史上唯一の三冠に輝いた。日本選手では、フィギュアスケートの伊藤みどり選手が、当時の女子で最高難易度レベルのジャンプを連発し地元メディアに「flying woman(空飛ぶ女性)」と紹介され一躍人気を集めた。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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011_990825155S X900 レークルイーズ F90 アルバム用.jpg 11.レーク・ルイーズ 到着
夕方、早い時間にレーク・ルイーズのホテルに到着した。湖畔にある有名な「Fairmont Chateau Lake Louise」だ。19世紀末から20世紀初頭にカナダ太平洋鉄道が建設したもので、同じロッキー山中のバンフ・スプリングス・ホテル、ケベックのシャトー・フロンテナック等とともにフェアモント・ホテルズ系列である。憧れていたホテルである。この写真は翌朝に撮った写真だったと思う。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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012_990825154S X900 レークルイーズ F90 アルバム用.jpg 12.レーク・ルイーズ
ホテルの前には、雪を冠したカナデァン・ロッキーの山を背景に、レーク・ルイーズが静かな佇まいを見せる。レイク・ルイーズ(Lake Louise)は、カナダ アルバータ州のバンフ国立公園内にある湖及びその近くにある小村の名前である。氷河から解け出た水に含まれる岩粉により、湖は独特なエメラルド色をしている。湖周辺ではハイキングや登山の他、スキーを楽しむこともできる。水面の標高は1536m である。レイク・ルイーズの名前は、ヴィクトリア女王の四女でありカナダ総督ジョン・キャンベル夫人であったルイーズ・キャロライン・アルバータに由来している。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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013_990825376S X900 レークルイーズ朝 Olympus μ アルバム用.jpg 13・朝日を浴びるシャトー・レイク・ルイーズ
早起きして、湖のほとりで写真をとった。はやばやとハイキングに出発するグループもあった。太陽がのぼり、ホテルに陽が当たり、輝いていた。

Orympus μ 35mm f3.5
014_990825164S X900 カナディアンロッキー クロウフット氷河 F90 アルバム用.jpg 14.クロウフット氷河 -1
8月25日、この日はカナディアン・ロッキーの景勝地をめぐる。レイク・ルイーズの町の北西約32kmほどの所であり、この氷河はレイク・ルイーズの町とジャスパーの町とを結ぶアルバータ州の高速道路93号線のアイスフィールド高速道路(英語版)からも見ることができた。Crowfoot Glacier、その名の通り、カラスの足の形をしている。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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015_990825165S X900 カナディアンロッキー クロウフット氷河 F90 アルバム用.jpg 15.クロウフット氷河 -1
レイク・ルイーズから93号線を北へ、アサバスカ氷河へ行く途中、クロウフットの展望所があった。wikipediaによれば、かつてはワプタ氷原につながっていて、そこから流れ出す氷河であった。ワプタ氷原も含めてカナディアンロッキーに存在する氷河や氷原は縮小傾向にあるわけだが、ワプタ氷原が縮小して、このクロウフット氷河は氷原から分離してしまったのである。さらに縮小傾向にあるのはクロウフット氷河についても言えることで、1850年頃に小氷期が終わってから後、この氷河は後退していっている。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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016_990825173S X900 カナディアンロッキー ボウサミット F90 アルバム用.jpg 16.ボウ・サミットから見るペイトー湖
レイクルイーズから30分ほど走ったところで、ボウ・サミット(BowSumit)の駐車場に入る。展望台へ行くとペイトー湖が見下ろせた。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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017_990825183S X900 カナディアンロッキー F90 アルバム用.jpg 17.ボウ・サミットからアサバスカ氷河へ
バスは93号線からボウ川に沿って北上する。車窓の景色は変化に富んで美しかった。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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018_990825184S X900 カナディアンロッキー F90 アルバム用.jpg 18.アサバスカ氷河入り口
バスはアサバスカ氷河の入り口に着いた。ここから雪上車に乗り、氷河に向かう。アサバスカ氷河は、コロンビア氷原から流れ出す主要な6つの氷河の1つとして数えられている。すなわち、キャッスルガード氷河(Castleguard Glacier)、コロンビア氷河(Columbia Glacier)、ドーム氷河(Dome Glacier)、スタッドフィールド氷河(Stutfield Glacier)、サスカチュワン氷河(Saskatchewan Glacier)、そしてこのアサバスカ氷河である。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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019_990825185S X900 カナディアンロッキー アサバスカ氷河 F90 アルバム用.jpg 19.アサバスカ氷河
雪上車に揺られて氷河の中に入って行った。wikipediaによれば、コロンビア氷原から流れ出す氷河は、近年その規模が縮小する傾向にあって、それはこのアサバスカ氷河も例外ではない。アサバスカ氷河は近年年間2mから3mのペースで後退を続けている。さらに、この125年で1500m以上も後退し、氷河の体積も、その半分以上が失われたことで知られている。このように、急速に縮小を続けている氷河であるため、あくまで参考値でしかないが、ツアーでわたくしたちが訪れた年から13年後にあたる、2012年現在のアサバスカ氷河は、全長がだいたい6kmで、約6km2の面積を持ち、氷は90mから300mの厚みを持った場所が存在していると見積もられている。なお、2012年現在のアサバスカ氷河の流速は1日に数cmである。そして、アサバスカ氷河は末端部で融解し、アサバスカ川となって流れていっている。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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020_990825216S X900 カナディアンロッキー Bow Lake F90 アルバム用.jpg 20.ボウ・レイク
アサバスカ氷河から、来た道をこの日泊まるバンフの方へ戻る。途中、レイク・ルイーズの町の北方約30kmに位置する小さな淡水湖である。湖畔に下りて休憩したが、そのターコイズブルーの水は澄み切っていた。このボウ・レイクは長さ約3.2km、幅約1.2km、面積約3.21㎢と小規模な湖だ。しかしながら、この湖は氷河の末端で融解した水が流れ込んでおり、その水には氷河が削りだした微細な粒子が含まれているため、入射する太陽光が散乱され、湖水がターコイズブルー(トルコ石の青色)に見えるのだ。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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021_990825226S X900 カナディアンロッキー Bow Lake F90 アルバム用.jpg 21.ボウ・レイク湖畔のロッジ
湖畔には、赤い屋根が印象的なナム・タイ・ジャー・ロッジがある。湖水面の標高は1920m。

Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D
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