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211.待っていてくれたバス
海上ケーブルカーの柴山乗降場からエレベーターで降りてくると、突山乗降場から回ってきてくれていたKIAのバスが待っていた。日本のバスと全く遜色ない。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 29mm ISO220 )
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212.李舜臣広場 亀甲船
バスは李舜臣広場の亀甲船の前に着いた。亀甲船というのは、木造船の上に鉄板(または堅い板)で覆い、敵が乗り込めないようにし、船の左右にたくさんの櫂をつけて速力を早めて敵に近寄り、無数の銃眼から鉄砲や矢を射るようにしたもの。漕ぎ手の上に屋根を被せ、刀剣を隙間無く並べて敵兵が上に乗れないようにし、また漕ぎ手も外から見えないようにし、船首に龍首を設けてそこから火砲を発射できるようにした。15世紀の初めごろから、倭寇と戦うために考案されたらしく、李舜臣が改良して実戦に使えるようにした。李舜臣はこの亀甲船と、潮の流れをうまく利用して日本の海軍を翻弄したという。(世界史の窓より)
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 18mm ISO200 )
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213.李舜臣広場 亀甲船の竜頭
壬辰倭乱で活躍した亀甲船は3隻で、全羅左水営・防踏鎮・順天府船所で1隻ずつ建造したが、いま、この亀甲船が置かれている場所は全羅左水営船所が位置していた場所だそうだ。また、(日本史サイエンス弐 播田安弘 船舶設計技術者)によれば、前方には竜頭をつくり、その口下には銃口が、竜尾にもまた銃口があった。左右にはそれぞれ6個の銃口があり、船形が亀のようであったので亀甲船と呼んだそうだ。こちら側が船首のようだ。(全羅は麗水のこと、左水営は水軍を統括する軍事施設のこと)
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 24mm ISO200 )
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214.亀甲船のなか -1
亀甲船の中に入って、内部を見学することが出来た。李舜臣将軍の戦闘戦略と当時の兵士たちの様子が詳しく再現されている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO6400 )
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215.亀甲船のなか -2
全羅左水営亀甲船は全長35m、幅10mの大きさで李舜臣将軍の知恵が詰まっているという。復元された亀甲船の内部は、当時の兵士の様子や戦闘戦略が再現されていて、大砲の模型なども展示されていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO6400 )
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216.李舜臣将軍の功績
全羅南道麗水市中央洞にある李舜臣広場は壬辰倭乱を勝利に導いた李舜臣将軍の功績をたたえる場所で将軍に関する資料や、当時活躍した義兵をたたえる石造りのパネルなどが並んでいた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO6400 )
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217.李舜臣将軍立像
李舜臣将軍は日本の海軍との23回にわたる戦いですべて勝利を収めた名将で、韓国史上最も優れた武将の一人とされている。韓国の100ウォン玉には李舜臣将軍の肖像が刻まれている。写真の像は 1967年に設置されたそうだ。ソウル特別市の光化門広場にも李舜臣将軍像があるが、それはここにある像より1年後の1968年に造られた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f8 1/1000秒 64mm ISO200 )
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218. 望海楼
広場を通り過ぎて、繁華街の中を鎮南館目指して進む。その道が右へ曲がる手前の正面に大きな門が見えた。日帝強占期(1910年から1945年まで日本が朝鮮半島を植民地支配した期間を、韓国で近年使われるようになった呼称)に撤去されたものを1991年4月に再建した2階建ての楼閣、望海楼である。望海楼は鎮南館(チンナムグァン)の敷地内にあったとされる楼閣。ここから見る麗水沖までの風景が美しい。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 18mm ISO200 )
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219.敦化門?
私はこの石段を上るのを止めたが、この門のすぐ奥に鎮南館がある。写真の門の額の文字を何と読むのか判読できなかった。「レンズ」で画像検索し、いろいろ調べていくとどうやら「敦化門」と書かれているらしい。そして「敦化門(トンファムン)」は、昌徳宮の正門の名称であり、「敦化」とは「民を教え導き、手厚く感化する」という意味である。王が出入りする際の象徴的な門だそうだ。ChatGPTは、「観光客向けの案内看板や、記念碑的な門である可能性があり、正式の名称ではないが「敦化門」として訪問者用に掲げられているものかもしれません。」と回答してくれた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6 1/500秒 125mm ISO280 )
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220.鎮南館
敦化門のわきからは、鎮南館の大きな屋根が見えた。国宝「鎮南館(チンナムグァン)」は李舜臣が作戦・計画を立てて軍令を下したところ。李舜臣が全羅左水営の本営としたチンヘ楼があった場所で、1599年李舜臣の後任である統制使兼全羅左水使の李時言が丁酉再乱の際に燃えてしまったチンヘ楼跡に大規模な客舎を建て、鎮南館と名付けたそうだ。1716年に火災で焼失した鎮南館は2年後、全羅左水使の李済冕によって再建され現在に至る。鎮南館は正面15間、側面5間、建坪748.39㎡ の単層八作屋根の巨大かつ雄大な建物で、現存する単層の地方官衙(官庁)建物の中で最も大きいものだそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6 1/640秒 121mm ISO200 )
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221.3代麗水いちご大福=麗水イチゴモチ
「3代」という文字が目立つ大きな看板のある店があった。イチゴ大福の店らしい。ソフトクリームが人気のようで若い人たちの列が出来ている。並んでいる人たちに赤い日傘を貸すサービスをしているようだ。ホームページがあったが韓国語でさっぱり解からなかった。日本語に変換すると、麗水イチゴモチとあった。「3代」というのは店の名であろう。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6 1/640秒 121mm ISO200 )
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222.李舜臣広場から鎮南館方面を眺める -1
李舜臣将軍の像の向こうに望海楼が見える。その上が敦化門?と鎮南館だ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f9 1/500秒 43mm ISO220 )
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223.李舜臣広場から鎮南館方面を眺める -2
少し右へ移動してみると、一番奥の鎮南館の大きな屋根が眺められた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f9 1/500秒 31mm ISO200 )
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224.麗水国際博覧会の会場あと
麗水国際博覧会(麗水Expo 2012)は、2012年5月12日から8月12日まで大韓民国全羅南道麗水市で開催されていた国際博覧会(認定博覧会:認定博覧会とは、国際博覧会条約(BIE条約)に基づき、特定のテーマを掲げて開催される比較的小規模な国際博覧会)である。期間中の観客数8,203,956人、出展国数は105ヶ国だった。 これまで、韓国国外ではあまり知られていなかった韓国南西部の潜在力、南海岸一帯の海岸線や海上国立公園の美しさを世界にアピールし、同地域を世界レベルの海洋観光リゾート地として発展させることが、麗水万博を開催する目的だった。また、万博開催をきっかけとして、鉄道や道路など交通網の整備が、麗水を中心とした全羅南道周辺地域で大規模に実施された。メインテーマは、「生きている海と息づく沿岸:資源の多様性と持続可能な活動」。もちろん日本も参加していた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f11 1/500秒 53mm ISO200 )
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225.桟橋で地元の舞踊を披露して見送り -1
太鼓の音が聴こえたので、部屋のバルコニーから桟橋をみた。韓国の民族衣装を着た人たちが桟橋で見送りの舞踏をしてくれているのだ。麗水の伝統芸能団のチームが太鼓の演舞で見送ってくれた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 140mm ISO200 )
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226.桟橋で地元の舞踊を披露して見送り -2
出港は午後5時。今の時刻は3時50分である。麗水の伝統芸能団が太鼓を打ちながら踊ってくれている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 )
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227.桟橋で地元の舞踊を披露して見送り -3
海風の中に笑顔とリズムが広がり、心に残る出航となった。小太鼓を打ちながら踊ってくれた皆さんが手を振って見送ってくれた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f8 1/500秒 45mm ISO220 )
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228.麗水を離れる
出港して40分。多くの船が浮かぶ麗水を離れていく。左に見える船の船尾にはSTI OXFORD MAJURO という文字が見えた。MAJUROというのは中部太平洋に浮かぶマジュロ環礁のマーシャル諸島共和国の首都である。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f10 1/500秒 45mm ISO220 )
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229.夕暮れ 18:30
この日の麗水の日没は午後7時10分。多くの島が見える。多島海は朝鮮半島南西部の全羅南道を中心に、大小多数の島々が点在するリアス式海岸の海域である。明日は一日船の中だ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f10 1/1600秒 29mm ISO100 )
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