川越散策 ② 鰻に老舗「小川菊」、喜多院 2025年5月28日 埼玉県川越市 - Studio YAMAKO

2025年7月27日

川越散策 ② 鰻に老舗「小川菊」、喜多院 2025年5月28日 埼玉県川越市

りそなコエドテラスから左側に法善寺を見て、「日本初電気ボンネットバス」が通り抜けた通りの反対側には、荻野銅鉄店という、明治26年の大火直後に建てられた町屋造りの歴史のある建物もあった。仲町の交差点に出る。蔵造りの町並みは仲町の交差点で終わる。

 仲町の交差点を左に入り、川越商工会議所にそって右へ行ったところが「大正浪漫夢通り」だ。そこに、人だかりがあった。「小川菊」だ。
 鰻とビールで1時間ほど過ごし、もう少しゆっくりと、ビールをもう1杯飲みたいところだったが、店の前には待っている人がいると思い席を立った。
 そこから友人の案内で、「大正浪漫夢通り」を歩き、松江町を東へ歩くと、毎月28日に「蚤の市」が開かれるという成田山川越別院があった。
 成田山川越別院の角を右に行くと喜多院の参道だ。

 喜多院と五百羅漢を参拝したあとは帰路に着くのだが、松江町のバス停に向かう途中にあったカフェで、庭に設けられた席に座った。ゆっくりアイスコーヒーなどを飲んでしばらく話をして過ごし、バスに乗って、川越駅へ戻った。
 丁度よい行程だったと思う。感謝である。

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喜多院への参道 2025年5月28日 埼玉県川越市

027_250528118 X900 蔵造りの町並み  G7X.jpg 27.アートカフェ エレバート
仲町交差点の手前に、大正4年に建てられtた川越最古の洋風建築で、市の指定文化財になっている旧田中家住宅があった。店舗はもと「桜井銃砲店」といい、その奥が住居として設計された。店舗部分はその後、故・田中利明氏が収集していた川越出身の芸術家の作品や地場織物「川越唐桟」などを展示する美術館として活用され、美術館が閉館になったのち、この場所を引き継いだのが写真の「アートカフェ エレバート」だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 11mm ISO125 )
028_250528119 X900 蔵造りの町並み  G7X.jpg 28.大正時代 県内初の百貨店
もう1軒、大正ロマンを思わせる建物があった。大正時代に県内初の百貨店として開業した旧山吉デパートの建物は、1936年(昭和11年)に、明治・大正・昭和と活躍した建築家・保岡勝也設計の設計により店蔵部分をが改築され、今は1階に歯医者さんが開業している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 29mm ISO125 )
029_250528121 X900 鰻 小川菊 G7X.jpg 29.鰻の老舗「小川菊」 -1
仲町交差点を左に曲がり、商工会議所を左に見て、右に大正浪漫夢通りに入る。人が集まっている店があった。そこが江戸後期文化4年(1807年)から続くうなぎの老舗「小川菊」だった。ホームぺージを見ると「おがきく」というようだ。私たちは予約していたので、落ち着いていたが、これから食べようという皆さんは、店の前で番号札をとるようになっているようだ。11時、暖簾が架けられ、呼ばれて店の中に入った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 )
030_250528122 X900 鰻 小川菊 G7X (2).jpg 30.鰻の老舗「小川菊」 -2
入口を入るとすぐ1階席のテーブルが並んでいた。私のかみさんは脚が悪いので、1階の席で椅子席をとお願いしておいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
031_250528125 X900 鰻 小川菊 G7X.jpg 31.鰻の老舗「小川菊」 -3
これは私たちが注文した、(香・きも吸い付)の上うな重 4,900円(税抜 4,455円)だ。この上に特重6,500円(税抜 5,909円)がある。小江戸ビールも美味かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
032_250528130 X900 鰻 小川菊 G7X.jpg 32.鰻の老舗「小川菊」 -4
ビールをもう一杯飲みたいところだったが、外で待っている人のことを思う。それでも小一時間居て、「小川菊」の鰻を堪能して席を立った。外に出ると、ご覧の通り、待っている人たちがいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels<br> プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
033_250528144 X900 喜多院へ 成田山川越別院 G7X.jpg 33.成田山川越別院 蚤の市
大正浪漫夢通りをまっすぐ進んで、県道川越・日高線に出て、左(東)へ歩く。大正浪漫夢通りの商店街は、それほど印象に残らなかったが、川越で江戸時代より連綿と続く店舗や、3代を越える店舗が数多く存在するという。川越らしい軒を連ねる町屋造りや洋風看板建築、御影石の石畳や電線が地中化されたレトロな町並みになっている。しばらく進むと右手に成田山川越別院があった。何やらなかが賑やかなので、鐘楼堂のわきから境内に入った。毎月28日に開かれる蚤の市だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
034_250528151 X900 喜多院へ 成田山川越別院 G7X.jpg 34.成田山川越別院 風鈴祭り
大師堂では、風鈴祭り(青葉まつり)が開催されていた。これは、弘法大師空海の誕生を祝う行事であり、大師堂に願い事を書いた風鈴が飾られている。風鈴の音色を聞きながら、お大師様のお誕生日をお祝いするというイベントだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO250 )
035_250528155 X900 喜多院へ 成田山川越別院 本堂 G7X.jpg 35.成田山川越別院 本堂
千葉県成田にある真言宗智山派の大本山・成田山新勝寺の別院である。wikipediaによれば、「嘉永6年(1853年)石川照温が廃寺になっていたここ久保町の本行院を復興し創建した。明治10年(1877年)成田山川越別院本行院を称する」とあった。川越市「成田山川越別院」解説によれば、「農家に生まれた石川照温は、三十歳の頃に目が見えなくなってしまった。光明を失くした照温は、ある日のこと自ら命を絶とうとしたが、その時不思議なことに光を失った眼前に不動明王が見えたので、にわかに仏道に目覚めそれまでの生活を改めるとともに、有名な成田山新勝寺のお不動様を熱心に信仰するようになった。」と。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
036_250528148 X900 yama 門 喜多院へ 成田山川越別院 G7X.jpg 36. 成田山川越別院 山門
本堂の石段を上がることはご容赦いただいて、下から手を合わせて一礼し、賑やかな境内を山門から退出した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO250 )
037_250528159 X900 喜多院へ G7X.jpg 37.喜多院参道
成田山川越別院の山門を出て左に行くと、右手に喜多院の参道があった。参道をまっすぐ歩くと左側に「あれ、こんなところにも時の鐘が」と思わせる塔のような建物があった。しかしその鐘は"絵"だ。暖簾にうなぎ・茶そばと書かれた「寿庵 喜多院」という店だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
038_250528161 X900 喜多院 多宝塔 G7X.jpg 38.喜多院 多宝塔
川越市のサイトによると、建築年代は、寛永15年9月26日に着工し、翌年寛永16年(1639年)2月に竣工していることがわかっており、番匠大将は平之内大隅守、大工棟梁は喜兵衛、長左衛門である。なお、現在の多宝塔は、もと白山神社と日枝神社の間にあったが、明治43年(1910年)に二重目を取り払って、初重にコンクリートの亀腹と方形屋根を加えるという大改造がなされ、慈恵堂と庫裏玄関を結ぶ廊下の中ほどに一度移築されている。そして昭和48年(1973年)には「匠明」、「塔記集」に基づいて復元修復され、現在地で完成している。「塔記集」とは、塔(多宝塔・五重塔など)に関する記録や資料のことと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO125 )
039_250528162 X900 喜多院 本堂 G7X.jpg 39.喜多院 慈恵堂(本堂)
川越喜多院は、埼玉県川越市にある天台宗の寺院である。山号を星野山といい、本尊は阿弥陀如来。写真の慈恵堂は、第十八世天台座主(比叡山延暦寺の貫主)の良源(慈恵大師、元三大師とも)と不動明王を祀る喜多院の本堂である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 16mm ISO125 )
040_250528168 X900 喜多院 客殿から庭を見る G7X.jpg 40.書院と客殿
寛永15年(1638年)の川越大火で山門を除き喜多院の堂宇はすべて焼失した。3代将軍徳川家光が江戸城紅葉山から客殿や書院などを移築したことで、江戸城の唯一の遺構として残され、重要文化財に指定されている。特に、客殿には「家光誕生の間」と伝えられる部屋があり、書院には「春日局化粧の間」があり、見学することが出来た。客殿、書院内は撮影が禁止されていた。客殿の廊下から、結婚記念の写真撮影をしているカップルが見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
041_250528169 X900 喜多院 客殿から庭を見る G7X.jpg 41.喜多院客殿
客殿の縁に座り庭を眺め、もの思いにふけるような女性の姿があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO125 )
042_250528173 X900 喜多院 本堂 G7X.jpg 42.慈眼堂
境内を何気なく歩いていると、石の階段の上にお堂が見えた。石段を上がるのは少々厳しそうなので下から眺めるだけになってしまったが、後で調べてみたところ、このお堂は慈眼堂(じげんどう)と言い、喜多院の第二十七世天海を祀るため、1645年(正保2年)に徳川家光の命によって建てられた御影堂(重要文化財)だそうだ。堂内には、厨子に入った天海僧正の木像が安置されている。お堂のある小高い丘は7世紀初頭に造られた前方後円墳という。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 )
043_250528187 X900 喜多院 五百羅漢 G7X.jpg 43.五百羅漢像 -1
川越に詳しい友人は、ここは絶対見るべきですと推す。書院・客殿の拝観料をお支払いしたが、その拝観料に五百羅漢像の拝観料がセットになっていた。入ってみて、その数の多さに驚いた。そして、どれ一つとして、同じ顔、同じ姿がない。調べて見ると、喜多院の五百羅漢像は実際には538体あるのだそうだ。五百羅漢とは、釈迦の滅後に経典をまとめるために集まった500人の仏弟子にことだそうだ。他でも五百羅漢像を見ることがあるが、喜多院の五百羅漢像はその一つ一つがユニークな表情や姿をしており、飽きなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO320 )
044_250528189 X900 喜多院 五百羅漢 うさぎ G7X.jpg 44.五百羅漢像 -2 うさぎ
五百羅漢像を見に来ている人は、私たち以外には2~3人しかいない。そんな時に喜多院で何かの仕事をされている方が、私たちに羅漢さんたちの説明をしてくださった。十二支を彫り込んだ羅漢像もあり、その羅漢像のところへ案内してくれた。これは菟(兎)。ちょっと見難いが真ん中の羅漢さんが膝の上に兎を両手で抱えている。兎年生まれの人はお賽銭を置いていくそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO800 )
045_250528196 X900 喜多院 五百羅漢 猿 G7X.jpg 45.五百羅漢像 -2 さる
これは解りやすい。だが羅漢さんたちは十二支の順番に並んでいるわけではない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 )
046_250528200 X900 〇喜多院 五百羅漢 己 G7X.jpg 46.五百羅漢像 -3 へび
そのかたから「あなたは何年生まれですか?」と聞かれ、「巳年です」と言ったところ、「へびはちょっと離れているんですよ」と言って、入口近くの離れたところへ連れていって下さった。たしかに蛇の姿が彫られていた。お賽銭は置かなかったが、手を合わせて、よろしくお願いしますと拝んできた。あと、私たち一行には辰年と午年の人がいるが、良い写真が撮れなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 )
047_250528204 X900 喜多院 G7X.jpg 47.喜多院山門
午後2時近くなった。喜多院の山門を出る。途中のカフェで心地良い疲れを癒し、松江町のバス停まで歩いて、帰路に着いた。案内をしてくれた川越通の友人に感謝申し上げる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 21mm ISO125 )

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