バリ島のフィールドで撮った蝶 -2 2月9日~12日 /バリ島旅行 2月5日~13日
2月9日 この日は楽しみにしていたキンタマーニ高原へ行く日だ。キンタマーニ高原へ行く前に、まず、タマン・アユン寺院へ寄った。広い、美しい境内の林縁を飛ぶエメラルドグリーンに輝くアゲハチョウを見るが、なかなか止まってはくれない。 ほかにも蝶はいるのだが、撮れる状況にはなかった。キンタマーニ高原へ移動したが、レストランへ行ったようなもので、field を歩く時間は全く取れなかった。また、そういうところへは行くことさえ叶わなかった。残念であるが、通常の観光ツアーでは無理のようだ。
翌、2月10日、前日は全く期待外れだったので、ウブドの街へ出かける前の時間、宿泊したホテル「Puri Wulandari」付近で撮ろうと思った。
ホテルの玄関から守衛さんたちがいるゲートへの300mほどのアプローチ道路を行き、幹線道路を向こう側に渡ってみた。昨日、シャトル便で出かけるときに、このあたりの空き地で蝶が飛んでいるのを見かけていた。ほんの僅かな空き地だったが、踏み込むと蝶が何種類も飛び立つ。ここで1時間以上撮影を楽しんだ。
47.ウラナミジャノメの仲間 ヒメウラナミジャノメが属するYpthimaというグループには、多くの種類がいる。しかし、このYpthimaの一種と思われる蝶は、日本にいるヒメウラナミジャノメやウラナミジャノメとは異なる。模様は南西諸島にいるマサキウラナミジャノメに似るが、マサキウラナミジャノメは日本固有種だ。2月9日にキンタマーニ高原で昼食をしたレストランで、すぐ傍に飛んできた。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
48.Euthalia aconthea suidas アコンテアイナズマ 2月9日からウブド郊外の「Puri Wulandari」に泊まった。翌10日は10時のシャトル便でウブトの街へ出ることになっている。出発までの時間、ホテルの敷地内を歩いてみた。すると、前方から飛んできて、道端の植え込みに止まった蝶がいた。初めて見る蝶だった。
Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro 絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
49.コモンタイマイ ウブドの街では「Cafe Lotus」というところで昼食にした。ビンタンビールでサンドウィッチを食べていると、何やら蝶が飛んできた。コモンタイマイだった。大分破損している。
Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro 絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 90mm ISO720 ) 露出補正 なし | |
50.ウスキシロチョウ つぎの日の2月11日、午後から再びウブドの街へ行くことになっている。そこで午前中、「Puri Wulandari」の近くの空き地で蝶を撮った。その空き地は守衛室があるホテルのゲートの外にあるが、その手前のハイビスカスの花に黄色い蝶が来ていた。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
51.? 同じところの茂みにいた。裏面しか撮影できず、タテハチョウ科、あるいジャノメチョウ科の蝶と思うが、全く見当がつかない。裏の模様はコノマチョウの仲間のようだが、前翅のくびれがない。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 200mm ISO1800 ) 露出補正 なし | |
52.ナガサキアゲハ♂ Papilio memnon genor いったん守衛さんに挨拶して外に出たが、ふと振り返るとハイビスカスに大型の黒いアゲハが絡んでいる。撮ったときはナガサキアゲハとは思えなかった。日本にいるナガサキアゲハとは別亜種のようだ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
53.メスアカムラサキ♂ 守衛室のあるところから外に出て、幹線道路を反対側に渡ったところにある空き地に入った。陽が当たり、雑草が茂っている。まず、目に入ったのがこのメスアカムラサキの♂だった。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/1000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
54.メスアカムラサキ♂ 裏面 今度は翅を閉じて止まった。図鑑で見る八重山諸島にいるメスアカムラサキより後翅の白帯の幅が狭い。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
55.クロテンシロチョウ この空き地の周辺部は茂みになっていて、あまり日が当たらない。そんなところにクロテンシロチョウが多くいた。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 200mm ISO640 ) 露出補正 なし | |
56.ウラナミシジミの仲間 シロウラナミシジミ Jamidesu Alecto 迷蝶として南西諸島で記録があり、八重山では一時的に発生することがあるという。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 200mm ISO1100 ) 露出補正 なし | |
57.ルリモンジャノメ 薄暗い茂みのなかを複数の本種が飛んでいた。飛翔中に一瞬、前翅のブルーと後翅外縁の暗赤褐色が目に入った。この種は日本にはいない。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 200mm ISO2000 ) 露出補正 なし | |
58.イワサキタテハモドキ裏面 かって竹富㠀で見たカバタテハにとてもよく似ていた。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/1000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
59.イワサキタテハモドキ 裏面 これは58.とは別の個体である。この空地には多く飛んでいた。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/1000秒 120mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
60.イワサキタテハモドキ 表 表はさらにカバタテハに似ている。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 150mm ISO650 ) 露出補正 なし | |
61.コジャノメの仲間? 日本にいるコジャノメやリュウキュウヒメジャノメとは眼状紋が違う。色は少し黒っぽいが、Orsotriaena medusに見える。しかしコジャノメやリュウキュウヒメジャノメはMycalesisだが。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 150mm ISO450 ) 露出補正 なし | |
62.ツバメシジミの仲間 日頃見ているツバメシジミEveres argiadesとは黒点の位置など少し違うようだ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 170mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
63.コミスジの仲間 Neptis soma? コミスジに比べると後翅のは白帯が広い。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/640秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
64.コミスジの仲間 Neptis soma? 63.と同じ個体。開翅してくれた。コミスジとも違うし、ミスジチョウとも違う。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
65.リュウキュウムラサキ? 11日の午後、ウブドの街を歩いていると、2匹の蝶が飛んでいた。そのうちの一匹がこれだ。わかりにくいがリュウキュウムラサキのようだ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 200mm ISO1400 ) 露出補正 なし | |
66.メスアカムラサキ♂ もう一匹がこのメスアカムラサキ♂だった。大勢の人が行き交う目抜き通りに沿ったちょっとした空き地だった。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G 絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 200mm ISO450 ) 露出補正 なし | |
67.ヤマトシジミ シンガポールへ向け出発する2月12日の朝、「Puri Wulandari」の道で撮った。道はきれいに掃除されている。向こうからホテルの人が歩いてきた。この蝶はどう見てもヤマトシジミだ。
Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/200秒 4.9mm ISO125 ) 露出補正 なし |
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