広大な京都御苑 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ②
ここは見ようと思っていた約200年ほど前の江戸時代後期にたてられたという、九條家の別邸として使用された拾翠亭を見終え、その池泉回遊式庭園や、九條家の鎮守社だった厳島神社を見て回り御苑内に戻った。
そこは九條邸跡、鷹司邸跡、宗像神社に囲まれた広場になっていて、銘木・黒木の梅のある所だった。まだ御苑の南側の一部に過ぎない。
ここから、京都御所の建礼門が正面に見える建礼門前大通りの一本西側の道にそって北へと歩くことにした。梅の花にはもう遅かったが、桃の花が綺麗に咲いていた。西側に下立売御門が見えるところまで来ると、拾翠亭の係の人が教えてくれた出水の枝垂れ桜が咲いていた。
そこからさらに一本西側の道を北へ歩く。賀陽宮邸跡、白雲神社、西園寺邸跡、その左側にある梅園、桃園を見ながら、京都御所の南西の角に着いた。
ちょっと、小腹が空いたので、「檜垣茶寮」という食事処に入る。海老旬菜天ぷらうどん を食べたが、美味しかったし、思ったほど混んでは無くて、ゆっくりすることが出来た。
一休みしたあと、御所の築地塀に設けられた6っの門のうち、宜秋門、清所門、皇后門の3っがその西側にある。清所門のところまで来ると「一般参観入口」となっていた。わが奥さんは少々、足が辛くなってきていたようだったが、またとないチャンスと思い入ってみることにした。
京都御所の建礼門が正面に見える建礼門前大通り 後ろの山並みは比叡山系
2024年3月22日 京都市上京区京都御苑
27.京都御苑は広い 京都の高島屋や大丸といったデパートがある、東京でいえば、銀座通りのような繁華街からごく近いところにありながら、京都御苑は広大である。ここはまだ南西部から入ったところである。wikipediaによれば、京都御苑は、京都市の中心部に位置し、東西南北を寺町通・烏丸通・丸太町通・今出川通に区切られた区域。東西約700m、南北約1300mの範囲で、総面積は92ha。その内、環境省が管理する国民公園である京都御苑は65haである。江戸時代から残っている九ヶ所の外周御門と六ヶ所の切り通しを持つ。この先にある京都御所および仙洞御所・大宮御所は宮内庁が管理し、京都迎賓館は内閣府が管理している。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 38mm ISO110 ) | |
28.黒木の梅 -1 黒木の梅というのが品種名かどうなのかは解らなかったが、八重咲きの梅が残っていた。この梅は、五摂家の一つである九條家の敷地の中にあった紅梅を、大正天皇即位の大礼に際して現在地に移された「黒木の梅」という銘木とされている。原株は孝明天皇の后である英照皇太后が幼少時に過ごされていたご生家で愛でられていたものと伝っているそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 20mm ISO110 ) | |
29.黒木の梅 -2 枝先に咲く梅を入れて、京都御所建礼門へ続くまっすぐな大通りを入れて撮りたかったが、前に工事の軽トラが停まって叶わなかった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f8 1/500秒 41mm ISO110 ) | |
30.十月桜 小さな白い花が遠慮がちについていた。これは十月桜と思う。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 59mm ISO150 ) | |
31.袴姿のお嬢さん -1 中学の卒業式だったのだろうか、お母さんが、お嬢さんを梅の花の傍に立たせて写真を写真を撮っていた。撮り終わったのを見計らって「すみません。1枚撮らせていただけますか?」とお母さんにお願いしてみた。お母さんはお嬢さんの顔を見て「いい?」と聞いてくれた。お嬢さんからOKが出た。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 135mm ISO110 ) | |
32.袴姿のお嬢さ -2 「もう一枚お願いします」と。ちょっとピントが甘くなってしまった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 36mm ISO110 ) | |
33.出水の枝垂れ桜 -1 下立売御門を左にみて、出水の小川の傍の道すじに枝垂れ桜が咲いていた。拾翠亭の係の方が今咲いている桜ですと教えてくれた桜だ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 21mm ISO110 ) | |
34.賀陽宮(かやのみや)邸跡に咲く十月桜 -1 この北側が賀陽宮邸跡であり、南側に下立売御門(しもたちうりごもん)が見える。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 41mm ISO100 ) | |
35.賀陽宮邸跡に咲く十月桜 -2 この桜は十月桜と推定する。ジュウガツザクラ(十月桜)はエドヒガンとマメザクラの雑種と推定される小彼岸系の品種で、春は染井吉野と同じように開花期間は短期間だが、秋は9月頃から咲き始め、長期間咲き続ける。東京の中央通り日本橋の袂にも植えられている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 41mm ISO100 ) | |
36.梅林と桃林 賀陽宮邸跡西側の道(建礼門前大通りの一本左側の道)を北へ進むと、右手に白雲神社、西園寺邸跡があり、左側には梅林、桃林があった。流石の梅は花が少なかったが、桃はまだ咲いていた。外国人観光客が多い。今回の京都では、中国や台湾、韓国といったアジアからの方々より、欧米の方々が多いように思う。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 29mm ISO100 ) | |
37.桃林 -1 桃林の濃い紅色の桃の花。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 35mm ISO110 ) | |
38.桃林 -2 桃林の白い桃の花。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 35mm ISO110 ) | |
39.京都御所の築地塀 京都御所の南西に着いた。右手に東に延びる築地塀があり、その中央に建礼門が見える見える。その中が京都御所である。今日一日の素晴らしい晴天だった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 19mm ISO110 ) | |
40.清水谷家の椋(ムク) 御所の南西の角は、清水谷家という公家の屋敷があったことからこの木は「清水谷家の椋」といわれるそうだ。樹齢300年と苑内でも数少ないムクの大木であるという説明札が立っていた。清水谷家は西園寺家の一門で、鎌倉時代に西園寺公経の二男、実有を祖とする公家である。雅楽を家業として天皇に仕えた。この椋の木の下で、元治元年(1864年)に起こった禁門の変(蛤御門の変)の時、来島又兵衛が討死したと伝えられている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 ) | |
41.宜秋門(ぎしゅうもん) 西側の築地塀に沿って北へ進む。そこに宜秋門が見えた。檜皮葺切妻屋根の四脚門の宜秋門は、天皇より、牛車の宣旨・手車宣旨を賜った者だけが車のまま、その奥の御車寄に向かうことが出来たという。。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 ) | |
42.宜秋門上部 宜秋門の切妻屋根の部分。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO220 ) | |
43.中立売御門(なかたちうりごもん) 宜秋門を過ぎて左側(西側)には御苑の中立売御門が見えた。その向こうの通りは烏丸通りである。苑内の外周部にある九つの門はいずれも日本の伝統的な建築様式の一つである本瓦葺四脚門(高麗門)である。葵祭、時代祭の行列が市中に出立する堺町御門や、幕末・禁門ノ変における激戦地として知られる蛤御門などが有名である。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 40mm ISO125 ) |
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