鎌倉お花見 鶴岡八幡宮と円覚寺 ① 段葛の桜 2025年4月5日 鎌倉鶴ヶ岡八幡宮 - Studio YAMAKO

2025年5月31日

鎌倉お花見 鶴岡八幡宮と円覚寺 ① 段葛の桜 2025年4月5日 鎌倉鶴ヶ岡八幡宮

1182年(養和2年)、源頼朝は北条政子が懐妊すると安産祈願のため、鶴岡八幡宮の参道・若宮大路の造営にとりかかった。鶴岡八幡宮を内裏に見立て、京都の朱雀大路を模して造営されたのだという。
 段葛は、その中央に築かれた道である。鎌倉駅東口を出てバスの乗り場などがある駅前広場をまっすぐ進むと若宮通りに出て、左手に大きな鳥居が見え、そこから八幡宮の本宮への参道が始まる。そこが段葛で桜並木になっている。大正時代に植えられたソメイヨシノは老齢化し、11年前の2014年(平成26年)11月から2016年(平成28年)3月にかけて行われた整備工事で植え替えられた。この工事では、桜を樹齢5年から6年の若木に置き換えたという。
 それ以来、桜の季節にここへ来ていなかった。今年は是非、見たいと思い良い日を待っていた。

 4月5日は、お花見に絶好の良い天気となった。9時半に鎌倉駅に着いたがすでに大勢の観光客で一杯だった。もちろん外国人の姿も多い。
 両脇に大きな狛犬を従えた朱色の二の鳥居をくぐって、若宮大路段葛に咲く桜の下を歩き始めた。

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鶴岡八幡宮の二の鳥居から三の鳥居へ続く段葛の桜 2025年4月5日 鎌倉市

001_250405114 X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 Z50 Z18-140.jpg 1.段葛の始まり 二の鳥居 造営当初の段葛は、由比ヶ浜の一の鳥居から続いていたというが、現在は二の鳥居から三の鳥居までの約500mが残されている。桜は、茨城・千葉・埼玉などから樹齢5年程度の若い樹が移植されて約10年が経った。まだまだ若木であり、まだ枝の張り方は少ないようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 32mm ISO220 )
002_250405116 X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 Z50 Z18-140.jpg 2.段葛の桜 -1 参道の空は桜で被われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 72mm ISO200 )
003_250405118 X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 Z50 Z18-140.jpg 3.段葛の桜 -2 二の鳥居と狛犬
二の鳥居は一の鳥居、三の鳥居とともに徳川四代将軍家綱寄進(1668年 寛文8年)の石造鳥居だったが、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊し、現在の鳥居は鉄筋コンクリート造りだそうだ。二の鳥居前の大きな狛犬は、1961年(昭和36年)に奉納された白色セメント造り。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 20mm ISO200 )
004_250405123 X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 Z50 Z18-140.jpg 4.段葛の桜 -3
  二の鳥居をくぐり段葛の道に入る。10時10分前。すでに多くの観光客、参拝者が桜の天蓋の下を歩いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 102mm ISO200 )
005_250405017 X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 G7X.jpg 5.段葛の桜 -4
まだ、五分から八分咲きというところだろうか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/1250秒 26mm ISO125)
006_250405134s X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 Z50 Z18-140.jpg 6.段葛の桜 -5
段葛とは、鶴岡八幡宮の参道、若宮大路のなかで、その若宮大路の中央の、二の鳥居から鶴岡八幡宮まで、車道より一段高くなった歩道をいう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 164mm ISO200 )
007_250405020a X900 鶴岡八幡宮 段葛 G7X.jpg 7.段葛の桜 -6
何か段葛の道幅が狭くなったような気がする。調べて見ると、二の鳥居側の道幅が4.5mなのに対し、三の鳥居では2.7mと狭くなっているのだそうだ。遠近感を利用し、距離感を出しているのだという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/1250秒 17mm ISO125)
008_250405022t X900 〇鶴岡八幡宮 段葛 G7X.jpg 8.三の鳥居
段葛を約500m歩いて三の鳥居に来た。ここで三の鳥居の前を東西に走る道を渡る信号がある。正面に舞殿が見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/1250秒 17mm ISO125)
009_250405174 X900 〇鶴岡八幡宮 旗上弁財天 Z50 Z18-140.jpg 9.旗上弁財天
信号を渡り、栂岡八幡宮の境内に入る。右手に「神苑ぼたん苑」への道があり、正面に太鼓橋があり、右側の源氏池、左側に平家池がある。鶴岡八幡宮の太鼓橋は、1182年(寿永元年)に源平池が造営されたときに架けられたものと考えられているそうだ。太鼓橋の両側にも橋が架けられている。右側の橋から旗上弁財天の桜を撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO220 )
010_250405181 X900 〇鶴岡八幡宮 源氏池 ヒドリガモ Z50 Z18-140.jpg 10.源氏池のヒドリガモ
源氏池にいるヒドリガモが飛び跳ねる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO200 )
011_250405190 X900 ◎鶴岡八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 11.鶴岡八幡宮の大銀杏
鶴岡八幡宮には、高さ約30m、幹の周囲は6.8mの樹齢1000年と言われる大銀杏があった。その大銀杏(通称:隠れ銀杏)は、鎌倉幕府3代将軍・源実朝が暗殺された際に、暗殺者である公暁がこの銀杏の陰に隠れていたという伝説が語られることから、その名がある。だが、実際に中世の史料にはそのような記述はないため、後世の創作とされているようだ。その鶴岡八幡宮のシンボルとして親しまれてきた大銀杏は、2010年3月に強風によって倒れた。即、再生への取り組みが始まり、残った根から伸びた後継木は現在樹高8mを超えた。それから15年たった今、写真で、本宮へ上がる大石段の左側にまっすぐ伸びた8mに高さになった後継の大銀杏が見える。芽吹いては枯れていった「ひこばえ(孫生)」の中で唯一残った発芽枝から成長を続ける若木の姿があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 37mm ISO200 )
012_250405032 X900 〇鶴岡八幡宮 G7X.jpg 12.移植された元の大銀杏
2010年3月に、雪混じりの強風によって倒れた「親銀杏」の樹幹部分は、再生可能な高さ4mに切断し、元の場所のすぐ脇に移植された。移された「親銀杏」も根付かせながら、元の場所ですくすく育つ「子銀杏」双方を変わらず「御神木」として祀られている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/1250秒 9mm ISO125)
013_250405036 X900 〇鶴岡八幡宮 G7X.jpg 13.こもかぶり
写真に見えるのは、鶴岡八幡宮の舞殿の左側には、厄除けや災難除けのために、茅の輪くぐりや切麻を身にまくなどの神事が行われる「こもかぶり」と呼ばれる場所だ。「こもかぶり」は、古くから罪や穢れを祓うための儀式として、特に6月30日と12月31日の大祓の際に行われる。「こもかぶり」酒樽は、例大祭などで使われることがあるそうだ。外国からの観光客が積まれた酒樽の前で写真を撮っていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125)
014_250405201 X900 ◎鶴岡八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 14.段葛の桜 -7
大石段を上がるのは84歳の身には少々つらいので、本宮をお参りするは失礼し、下で拝礼した。参拝と写真撮影を終え、そろそろ、鎌倉駅へ戻ろうと三の鳥居へいく。信号待ちをしながら、これから参詣される人々と段葛の桜を撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 62mm ISO200 )
015_250405218 X900 ◎鶴岡八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 15.段葛の桜 -8
二の鳥居が見えてきた。鳥居の向こうには横須賀線が走る。植え替えられる前は248本あった段葛の桜の樹も177本に減らされた。根を保護するため、参道には貯留槽と基盤材が埋設され、特殊舗装が施されているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 64mm ISO200 )
016_250405044m X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 G7X.jpg 16.段葛の桜 -9
桜並木を撮っておこうと鶴岡八幡宮を振り返る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125)
017_250405221 X900 ◎鶴岡八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 17.段葛の桜 -10
現在の段葛桜並木の樹齢は、2014年に茨城、千葉、埼玉などから樹齢5年程度の若木が移植され、10年程度だそうだ。まだ、幹は細い。もっともっと密集した満開の桜を見たいが・・・。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 )
018_250405048 X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 G7X.jpg 18.乳母車と愛犬
二の鳥居の傍で愛犬3頭を2台の乳母車に乗せた女性がいた。その姿を写真に撮っている人もいる。「撮らせてください」とお声がけして、撮らせてもらった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/1250秒 12mm ISO125)
019_250405053 X900 ◎鶴岡八幡宮 段葛 G7X.jpg 19.段葛の桜 -11
両側にまだ新しい石灯籠が並ぶ段葛の桜並木を二の鳥居をフレームにして撮った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125)
020_250405058 X900 鎌倉駅 G7X.jpg 20.鎌倉駅
鎌倉駅に戻る。一駅JRに乗って、北鎌倉で円覚寺へ寄っていこう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/1250秒 16mm ISO125)

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