2011年9月アーカイブ: Studio YAMAKO

2011年9月30日

北イタリア旅行 その6 ポルト・ヴェネーレ 9月5日


 再びジェノヴァから列車に乗って、明日訪れるチンクエテッレの起点となるラ・スペツィアに着いたのは午後4時少し廻っていた。ほぼ駅前にある今夜泊るホテルにチェックインしたのち、夕食がてら、ラ・スペツィア湾を形作る半島の突端に位置するポルト・ヴェネーレへ行くことにした。
 眼下にイタリア海軍の基地や、ヨットハーバーを眺めながら、タクシーで20分ほど走り、午後7時ごろポルト・ヴェネーレの入口に到着した。海岸の遊歩道を歩き、岬の先端にある教会の近くから夕陽を眺めて、その下にあったレストランで食事をした。
 夜9時頃に、そろそろラ・スペツィアに戻ろうと、そのレストランでタクシーを頼んだら、ポルト・ヴェネーレにはタクシーは無いという。
 しかし、ラ・スペツィアへ行く路線バスが30分に一本出ているとのこと。場所を教えてもらって乗り場へ行くとLA・SPEZIAと行き先表示が出ているバスが待っていた。 やれやれと思ったが、ここから先が問題だった。まず、バス賃に必要な小銭が足りない。50ユーロ札はお釣りがないという。そうしたら、親切な女性が、我々の持っている小銭をかき集めて、足りない分を払ってくれた。4ユーロほどいただいてしまった。
 さて、バスは順調に走って、ラ・スペツィアの街に入った。路線バスらしくいくつかの停留所に止まっていく。だが、ほとんどの人が降りた後、ふと気がつくとバスは来た道を戻っている。娘が片言のイタリア語で運転手に聞く。「このバスは駅には行かない。また、ポルト・ヴェネーレへ向かっている。」とのこと。結局、もう一度ポルト・ヴェネーレまで行き、10人以上の乗客を乗せ、ラ・スペツィアへ戻って行った。今度は、どこで降りれば駅に近いかを確認したのは言うまでもない。どうも私たちはバスの終点は鉄道の駅前という思い込みがあり、ラ・スペツィアという行き先表示になっていれば、ラ・スペツィアの駅前が終点と決めこんでしまう。この旅行で初めてのトラブルだった。それでも12時前にはシャワーを浴びて、就寝することができた。

60.ポルト・ヴェネーレの港
ポルト・ヴェネーレは中世の1119年から1290年のジェノヴァとピサの紛争時代、北のジェノヴァ側の砦が築かれた歴史をもつ港町とのこと。ポルト・ヴェネーレ、チンクエテッレと小島群として世界遺産に1997年に登録されている。海に面し、カラフルな建物が並んでいて、1階はレストラン、カフェになっている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.8 1/200秒 62mm ISO400 ) 露出補正 なし
ポルト・ヴェネーレの港;;クリックすると大きな写真になります
61.城壁とサン・ロレンツォ教会
上がって行かなかったが、上を眺めるとサン・ロレンツォ教会があった。この教会は11世紀後半にジェノヴァによって建てられたとのこと。昼間見てきたジェノヴァのサン・ロレンツォ教会を小型にしたような教会だと言われる。この写真の右手に、1160年に造られたポルト・ヴェネーレの街の門がある。、12世紀からの街並みがあるジョヴァンニ・カペリーニ通りに続く。十分な時間があれば、是非、歩いてみたかった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/160秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
城壁とサン・ロレンツォ教会;;クリックすると大きな写真になります
62.サン・ピエトロ寺院
私たちは町には入らず、海岸の遊歩道を岬の先へ進んだ。その岬の先端にこの13世紀建造のサン・ピエトロ教会はあった。1256~57年にドロミテ渓谷の石灰岩ドロマイトを使って再建されたと言われる。その脇にビザンチン時代の小さな城塞が見える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
サン・ピエトロ寺院;;クリックすると大きな写真になります
63.落陽
サン・ピエトロ寺院へ行って見ようと石段を上がって行くと、右手に海が見え、太陽が沈みかけている。時刻は午後7時37分だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
落陽;;クリックすると大きな写真になります
64.断崖
ポルト・ヴェネーレの岬の裏側は断崖になっていた。夕陽を浴びて輝く。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.8 1/125秒 24mm ISO640 ) 露出補正 なし
断崖;;クリックすると大きな写真になります
65.城壁の窓
城壁には四角い穴があいている。そこから海を眺めると額縁に入った景色になる。もう少し前の時間にここが気がつけば、きれいな夕陽が撮れたかもしれない。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
城壁の窓;;クリックすると大きな写真になります
66.Ristorante Iebocche
サン・ピエトロ教会の下にRistorante Ieboccheというとても雰囲気のよさそうなレストランがあた。ためらわずにそこに入る。段々と暗くなっていく港も見えて、とても贅沢な時間を過ごせた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.2 1/125秒 36mm ISO1250 ) 露出補正 なし
Ristorante Iebocche;;クリックすると大きな写真になります
67.海鳥
Ristorante Ieboccheの我々のテーブルのガラスの向こうに、海鳥がやってきた。何か食べられるものがあると察しているようだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/25秒 200mm ISO3200 ) 露出補正 なし
海鳥;;クリックすると大きな写真になります
68.ポルト・ヴェネーレ夜景
Ristorante Ieboccheでタクシーを頼んだら、この街にはタクシーは無いという。どうしてもタクシーが必要ならラ・スペツィアから呼ばなくてはいけないという。さて困ったと思ったら、ラ・スペツィアへ行くバスが30分に1本、夜中まであるという。バス停を聞いて歩く。時刻は9時10分。ポルト・ヴェネーレの海辺はまだまだ賑やかだ。この写真の右側が街の入口の門である。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4 1/15秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ポルト・ヴェネーレ夜景;;クリックすると大きな写真になります
69.ポルト・ヴェネーレ港の夜景
遊歩道のある広場は、灯りが溢れている。バス停はすぐ近くだった。だが、はじめに記したようにこれからが長かったのだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4 1/13秒 26mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ポルト・ヴェネーレ港の夜景;;クリックすると大きな写真になります


2011年9月29日

北イタリア旅行 その5 ジェノヴァ観光(2) 9月5日


 ジェノヴァ観光の後半はフェラーリ広場から始まる。大きな噴水のあるフェラーリ広場は、東側のプリニョーレ駅にも近く、ジェノヴァの中心になっているようだ。フェラーリ広場からコロンブスの家、ソプラーナ門、サン・ロレンツォ教会を見て、旧港へ出た。
 港が見えるレストランで食事にし、ジェノヴァの地下鉄に乗って、ジェノヴァ・プリンチペ駅へ戻った。14:50発の列車は、ジェノヴァ湾沿いに、明日行くチンクエ・テッレのある東リビエラ海岸を走り、16:04にラ・スペツィア駅に到着した。

50.フェラーリ広場 -1
ガルバリディ通りを抜けてしばらく南に向かって歩くと、フェラーリ広場に出た。フェラーリ広場は証券取引所の建物のようなネオクラシック様式の建物に囲まれていて、中央に大きな噴水がある。観光客も多い。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1250秒 7.4mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
フェラーリ広場;クリックすると大きな写真になります
51.フェラーリ広場 -2
近くはビジネス街でもあるらしく、スーツ姿の人もいる。ランチタイムなのだろう。私たちも少々歩くのに疲れたので、カフェで一休みした。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/125秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
フェラーリ広場;クリックすると大きな写真になります
52.フェラーリ広場 -3
噴水の縁石に座って一休みしている女性。とてもイタリア的な風景に感じた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/1250秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
フェラーリ広場;クリックすると大きな写真になります
53.コロンブスの家
蔦のからまる小さな家だった。コロンブスが少年時代に過ごしたこの場所に、18世紀に復元されたという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
コロンブスの家;クリックすると大きな写真になります
54.ソプラーナ門
コロンブスの家から数十メートルのところに、この街に入るための古い城門が残っていた。12世紀に、 神聖ローマ帝国(今のドイツ)の攻撃から街を守るために作られたという。ソプラーナ門をくぐると、その先には古い石畳の町並みに続いている車の通らない道があった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ソプラーナ門<;クリックすると大きな写真になります
55.サン・ロレンツォ教会
ソプラーナ門をくぐって右の方へ、海に向かって歩く。しばらく歩くとサン・ロレンツォ教会の横に出た。廻り込んでファサードを仰ぎ見る。白と黒の大理石で飾られた壁が特徴だ。 13世紀頃につくられたゴシック様式。鐘楼とクーポラはガレアッツォ・アレッシのプロジェクトにより16世紀に完成したそうだ。撮りきれなかったが両側にライオンの像がある。そして、この教会の中の宝物殿には、キリストが最後の晩餐で使ったとされる聖杯があると言われる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
サン・ロレンツォ教会;クリックすると大きな写真になります
56.サン・ジョルジョ宮殿 ジェノヴァ旧港
ジェノヴァのウォーターフロントとも言える旧港(ポルト・アンティーコ)のサン・ジョルジョ宮殿があった。この宮殿は、ジェノヴァ初代ドージェ(国家元首)、シモーネ・ボッカネグラの叔父グリエルモ・ボッカネグラの指示で13世紀に建てられた。その後、1407年に設立されたヨーロッパ最古の認可された銀行であるサン・ジョルジョ銀行の本店として使われたという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ジェノヴァ旧港;クリックすると大きな写真になります
57.ジェノヴァ旧港
サン・ジョルジョ宮殿の眼の前はもう港だった。ジェノヴァの古い港ゾーンは、1992年国際博覧会の際に建築家レンゾ・ピアノのプロジェクトにより大きく生まれ変わったという。もはや船舶や商人の行き交う場ではなく、ツーリズムや多様な文化的意義をもった空間となっている。イル・グランデ・ビーゴ(大きなクレーン)は1992年に開かれた国際博覧会のシンボル施設で、船を運ぶクレーンをデザインモチーフとした大規模な吊構造になっていて、マストはテント屋根のほかに、港のパノラマビューを楽しむ展望エレベーターも吊り下げている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F14 1/800秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ジェノヴァ旧港;クリックすると大きな写真になります
58.旧港のレストラン
「Tre Merli 」という、海が見えるレストランで昼食を撮った。私が食べたのはシーフード・スパゲッティ。ムール貝とエビだったが、白ワインともどもとても旨かった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/640秒 13.1mm ISOオート ) 露出補正 -0.3段
旧港のレストラン;クリックすると大きな写真になります
59.ジェノバの地下鉄
昼食を終え、ジェノヴァプリンシペ駅へ戻るのに、地下鉄を利用した。地下鉄の駅は、サン・ジョルジョ宮殿のすぐそばにSan Giorgio駅がある。プリンシペ駅は2駅先だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
上:プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 26mm ISO2500 ) 露出補正 なし
中:プログラムオートで撮影 ( F4 1/60秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO2000 ) 露出補正 なし
ジェノバの地下鉄;クリックすると大きな写真になります

2011年9月24日

北イタリア旅行 その4 ジェノヴァ観光(1) 9月5日


 9月5日 この日はミラノを離れ、ジェノヴァへ行き、ジェノヴァの観光をする。少し前になるがBSテレビで「華麗なる町ジェノヴァと北イタリア東海岸」という番組を見て、是非行ってみたいと思っていた。
 ホテルからタクシーで荷物を持ってミラノ中央駅に行く。タクシーの運転手は空港行きを期待していたかもしれない。9時10分発のインターシティは山を越えて10時42分にジェノヴァに着いた。
 この日の夕方には、ジェノヴァ発14:50の列車でラ・スペツィアに入るので、4時間ほどの観光であったが、とても魅力のある街を堪能することができた。2回に分けて記したい。

39.ユーロスター
今朝もミラノ中央駅へ行く。プラットフォームにはひときわ目立つスマートな車体の列車が停まっていた。ETR500型のユーロスターだ。ユーロスターはミラノ、ヴェネチア、フィレンツェ、ローマ、ナポリなど主要都市間を結ぶ高速列車である。私たちの乗るジェノヴァへ行く列車は、これではなく9時10分発のインターシティという客車の特急列車だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/160秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
ユーロスター;クリックすると大きな写真になります
40.ジェノヴァ到着
10:42 ジェノヴァ到着。ジェノヴァには、西側のプリンチペ駅と東側のプリニューレ駅がある。私たちが降りたのは西側のプリンチペ駅だった。ジェノヴァはミラノの南145kmのところにあり、リグーリア海と緑の丘に挟まれ、海岸線に沿うように広がる都市で、人口約60万人の大都会である。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/800秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
ジェノヴァ到着;クリックすると大きな写真になります
41.ジェノヴァ・プリンチペ駅
駅はアクアヴェルデ広場に面し、大きくはないが立派な構えである。まず、駅に荷物を預けた。これからジェノヴァの旧市街を観光して、また、この駅に戻ってくる。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/640秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ジェノヴァ・プリンチペ駅;クリックすると大きな写真になります
42.コロンブスの像
駅前には、クリストフォロ・コロンボ (Cristoforo Colombo)、英語では クリストファー・コロンブスの像があった。大航海時代においてキリスト教世界の白人として最初にアメリカ海域に到達し、新大陸を発見したコロンブスはジェノヴァ出身とされている。かってバロセロナへ行った時もコロンブスの像を見たような記憶がある。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/2000秒 6.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
コロンブスの像;クリックすると大きな写真になります
43.バルビ通り
コロンブスの像の先の、王宮、大学宮殿などの歴史的建造物に囲まれたバルビ通りを進む。アンヌンツイアータ教会まで続く500mほどの通りだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
バルビ通り;クリックすると大きな写真になります
44.王宮
絹商人、そして銀行家として富を築いたバルビ家はこの通りにいくつかの豪華な宮殿を建てたそうだ。この建物は17世紀に建築が着手されたバルビ家の大邸宅であったが、1830年頃にサルデーニア王のサヴォイア家の住まいとなったため王宮と呼ばれているらしい。現在は美術館になっているが、中には入らなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
王宮;クリックすると大きな写真になります
45.サンティッシマ・アンヌンツィアータ・デル・ヴェスタート教会
バルビ通りが終わる所にこの教会があった。この教会は、17世紀ジェノヴァ風の重厚な建造物で、第2次世界大戦の爆撃で全壊し、そのあと再建されたものだそうだ。トロンプ・ルイユ(騙し絵)の丸天井があり、さらに柱や壁面がとても美しかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 6.1mm ISO2500 ) 露出補正 なし
サンティッシマ・アンヌンツィアータ・デル・ヴェスタート教会;クリックすると大きな写真になります
46.ガルバルディ通り
アンヌンツィアータ教会のあるヌンツィアータ広場をさらに進むと、トンネルが見えた。その手前を右に、カイローリ通りからガリバルディ通りに入る。ギターを弾く女性がいた。一礼して写真を撮らせてもらった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 18.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ガルバルディ通り;クリックすると大きな写真になります
47.市庁舎
ガルバルディ通りのほぼ中央にあるドーリア・トゥルシ館は、現在は市庁舎として利用されている。何か陳情の人たちなのだろうか、旗を持って気勢を上げている。しかし、決して過激ではない。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
市庁舎;クリックすると大きな写真になります
48.赤の宮殿
ガルバルディ通りは「黄金の通り」とも呼ばれ、ジェノヴァの栄光の香りが漂う豪華な宮殿群が集中していて世界遺産に登録されている。この建物は赤の宮殿と呼ばれ、17世紀後半プリニョーレ・サーレ家の兄弟により建てられ館で、1874年に邸宅とそのコレクションが市に寄贈されたとのこと。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/800秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
赤の宮殿;クリックすると大きな写真になります
49.白の宮殿
16世紀に建築され、18世紀に今あるバロック風のファサードやトゥルシ館とつながる中庭が作られた。ここも19世紀後半に市に寄贈され、一部は市庁舎として使用されている。トゥルシ館と赤の宮殿、白の宮殿の3つは、併せてストラーダ・ヌオーヴァ美術館となっている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
白の宮殿;クリックすると大きな写真になります

2011年9月22日

北イタリア旅行 その3 ミラノから日帰りでコモ湖へ 9月4日


 今日はミラノから日帰りでコモ湖へ行く。天気予報では生憎の曇りのち雨とのこと。秋の観光シーズンのためか、ホテルが混んでいて、今日もミラノ泊の予定であるが、同じホテルに連泊できない。荷物はホテルで夕方まで預かっていただく。
 天気予報が外れることを願ったが、コモに着いても雲は厚かった。湖畔を歩き、船着場へいき、コモ湖が大きく二つに分かれるところにあるベッラージオまで行ってみようと検討するが、良い時間の船がないのと、天候が優れないこともあって、先にケーブルカーに乗ることにした。
 上に着いたら雨が降ってきた。降りてきて、一休みした後、30分間、近くを巡る遊覧船に乗った。下船して、コモの旧市街にあるドゥオーモの前のレストランで遅めの昼食にした。
 ミラノには、ガルバルディ駅に4時半に到着、タクシーで昨晩泊ったホテルに戻り、荷物を取って、今夜泊るホテルにチェックインする。すぐに夕方のミラノのドゥオーモまで、地下鉄で行く。昼間の雨が嘘のように青空が広がっていた。

23.ミラノ中央駅
朝、ミラノ中央駅に行く。荘厳な駅だ。ミラノを代表する駅で、ローマ・テルミニ駅に次いでイタリアで2番目の乗降客数があるとのこと。この駅は古い中央駅(1864年)の替わりに、1931年に鉄道ターミナルとして公式に落成した。1912年のデザイン最終コンペで優勝した建築家ウリッセ・スタッキーニの作で建設は1926年に始まった。
24番線まであるプラットフォームには一日平均計500本の列車が行き来し、毎日約32万人の旅客、年間では計1億2000万人が乗降しているとのこと。駅の前は、工事中であったが駅前が整備されるとさらに立派になることと思う。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/80秒 12.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ミラノ中央駅;クリックすると大きな写真になります
24.切符売場
コモまでの切符を買うべくミラノ中央駅の切符売場へ行く。窓口には結構な列ができていて、その多くは旅行者のようだ。すぐ傍に下段の写真のような自動券売機があったが、こちらは誰も使っていない。娘の主人が窓口販売の列に並んでいる間、自動券売機を英語で操作してみる。それほど難しくはなさそうだ。しかし、途中で戸惑っていると、傍でうろうろしていた男性が寄ってきて、あれこれ教えてくれようとする。試しだと言って断るが、後で様子を見ていると、どうやら迷っている人に教えてあげて1ユーロほどせびっているようである。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
上:プログラムオートで撮影 ( F2 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F2 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
切符売場;クリックすると大きな写真になります
25.ミラノ中央駅プラットフォーム
右側に止まっている列車に乗車した。電車ではなく、電気機関車が牽く客車列車だ。コモ・サンジョヴァンニまで約30分で行く。近い。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/50秒 14mm ISOオート ) 露出補正 なし
ミラノ中央駅プラットフォーム;クリックすると大きな写真になります
26.コモ駅前 手のオブジェ
コモの駅に着いてみると、土産物屋が立ち並ぶわけでもなく、静かなところだった。湖の方に向かうには駅前の階段を下りていくが、通りに出る手前に大きな手のオブジェがあった。銘板は付いていたがイタリア語なので何のことかわからない。歩き始めてしばらくすると、コモ湖が眼の前に現れた。この写真に見える階段の上がコモ駅である。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
手のオブジェ;クリックすると大きな写真になります
27.戦没者慰霊碑
湖畔に沿って船着場の方へ歩く。左手にコモ湖が広がる。途中に戦没者慰霊碑があった。HIROSHIMAの文字が見えるが、原爆と何か関わりがあるのだろうか?

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 31mm ISO400 ) 露出補正 なし
戦没者慰霊碑;クリックすると大きな写真になります
28.私鉄 コモ・ノルド駅
船着場から200mくらいのところに私鉄のコモ・ノルド駅があった。ミラノのカドルナ駅から約1時間かかる。湖畔は駅の目の前で、船着場にも近く便利ではありそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
私鉄 コモ・ノルド駅;クリックすると大きな写真になります
29.ケーブルカー乗り場
当初、娘夫婦の計画では、高速船で「コモ湖の真珠」とも称されるベッラージオへ行こうとしていた。コモ湖は「人」の形をしているがベッラージオはちょうど二本の脚の付け根あたりにある。しかし、先に記したように適当な時間に船がないのと、生憎の天候で断念し、まず、ケーブルカーに乗ることになった。ケーブルカーから湖を撮ろうと車両の下側の窓の傍に立つ。おじいちゃんに連れられたお孫さんが可愛かった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
ケーブルカー乗り場;クリックすると大きな写真になります
30.ケーブルカー
Funicolare(フニコラーレ)と呼ばれるケーブルカーは15分~30分おきに運行されていて約7分で頂上の駅に到着する。しばらくして発車した。ほぼ満員である。発車してすぐトンネルに入るがトンネルの中は赤かった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/40秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ケーブルカー;クリックすると大きな写真になります
31.コモ湖
ケーブルカーからの眺めは良い。左側がコモの街である。コモの街はコモ湖の南端、「人」の形をしたコモ湖の左足先にある。晴れていれば、湖面の輝きがきれいだろうなと思う。このケーブルカーの歴史は古く、1894年にはじまり、1911年までは蒸気で動いてたらしい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
コモ湖;クリックすると大きな写真になります
32.ケーブルカーからドゥオーモを眺める
終点のブルテーナ山頂へ着いたら雨が降ってきた。「アルプスのテラス」と言われ、アルプスの山々やコモ湖の深い紺をたたえた水と絶景が広がるとガイドブックにあるが、この日は見ることができなかった。この写真は、下りのケーブルカーの車窓から撮った。コモの街の中心部にあるこのドゥオーモは1396年着工、バロック様式のドームが特長とのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/400秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドゥオーモを眺める;クリックすると大きな写真になります
33.コモ旧市街入口
この写真は船着場を背にして撮った。旧市街へ向かう道の左側にドゥオーモがあり、その手前に鐘楼がある。駅前の静けさからは想像がつかない賑やかさだ。ちょっと疲れたのでこの左側の店でビールを一杯。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/500秒 82mm ISO400 ) 露出補正 なし
コモ旧市街入口;クリックすると大きな写真になります
34.遊覧船乗船 -1
一休みした後、ベッラージオまで行くのは諦めて、30分間の遊覧船に乗る。「人」の形をしたコモ湖の左脚にあるいくつかの町の船着場を巡る。コモ湖は長さ50km、最大幅4.4km、水深は深いところで410mもある。湖畔にはヨーロッパの富豪達の別荘が建っている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
遊覧船乗船;クリックすると大きな写真になります
35.遊覧船乗船 -2
コモに戻る途中、Moltrasio という町の船着場でも、多くに人が乗ってきた。この町に滞在している人たちなのだろうか、あるいは住んでいる人たちなのだろうか。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 36mm ISO400 ) 露出補正 なし
遊覧船乗船;クリックすると大きな写真になります
36.静かなコモの町
遊覧船を降り、ドゥオーモの前のレストランで遅めの昼食にした。雨が降りかかっているテント下のテーブルが空いていた。時刻は2時半、そろそろミラノへ戻るため、TRENITALIAのコモ・サンジョヴァンニ駅へと町の中を歩く。観光客が集まる賑やかな所を過ぎると、このような閑静なところがあった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/100秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
静かなコモの町;クリックすると大きな写真になります
37.ミラノのドゥオーモ
帰りの列車はミラノのガリバルディ駅に着いた。ミラノ中央駅と比べ近距離列車の発着が多いようだ。タクシーで昨夜泊ったホテルに戻り、荷物を取って、今夜泊るホテルに入る。チェックインした後すぐに、夕方のミラノの街に出た。地下鉄でドゥオーモまで行く。コモの天気が嘘だったように、見事に晴れ、傾き始めた日光を浴びるドゥオーモがきれいだった。娘とかみさんは、リナシャンテというデパートに吸い込まれる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1600秒 8.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミラノのドゥオーモ;クリックすると大きな写真になります
38.リナシャンテの寿司バー
娘とかみさんは、見たいものがあるようだが、付き合うのもかったるい。待ち合わせ場所を決めて、上の階に上がってみた。1994年にツアーで来た時に食事をした、ドゥオーモが眺められるテラスのレストランがある最上階にはCafeなどもあったが、寿司バーがあったのには驚いた。この日の夕食は、ホテルの近くの「CALALUNA」というRistoranteだった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/60秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
リナシャンテの寿司バー;クリックすると大きな写真になります


2011年9月19日

北イタリア旅行 その2 ヘルシンキからミラノへ


 2日目、9月3日の朝は、やはり早くに目が覚めてしまった。しかし、ぐっすり寝られたのでさわやかだった。周囲を散歩してみようと朝7時にホテルをでた。まず、昨日は行かなかった港の方へ行ってみる。市場広場では、テントの店々の開店準備が始まっていた。
 ヘルシンキ大聖堂と元老院広場を廻って、朝の散歩からホテルに戻り、4人で朝食をとった。この日はミラノへ移動するため、午後1時半ごろホテルを発つ。それまでヘルシンキの観光を楽しんだ。1
 5:20発のフィンランド航空でミラノへ。途中アルプスを越えるが、眼下にその山並みや、湖水が見えた。

13.朝の散歩 旧港の市場
エスプラナーディ公園の中を通って旧港へ出た。港の周りを歩いてみる。まだ、市場は準備を始めたばかりだったが、7時半ごろになると商品が運び込まれ、店が開き始めた。いろいろな店がある。果物を売る店、観光客向けの土産物を売る店、そして、スナックまである。開店早々のスナックでモーニングコーヒーを楽しんだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧港の市場;クリックすると大きな写真になります
14.旧港の市場 果物屋
果物屋の前を通りかかったら、威勢の良いお兄さんに呼びこまれた。小さなリンゴのような果物の皮を眼の前でナイフで剝いてくれ、食べろという。リンゴのような、桃のような味だった。買ってあげたかったけど、食べるチャンスがなさそうで、やめにした。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4 1/160秒 27mm ISO400 ) 露出補正 なし
果物屋;クリックすると大きな写真になります
15.朝の元老院広場
市場へはまた後で来ようと思い、元老院広場へと歩いた。時刻は8時少し前、朝日がヘルシンキ大聖堂に降り注いでいる。皇帝アレクサンダー2世の像と重ねて撮る。朝の光は優しい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/320秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
朝の元老院広場;クリックすると大きな写真になります
16.旧港に大きな客船
ホテルで朝食を済ませた。朝食はビュッフェだが、生ハムやソーセージ、ベーコンが豊富である。果物もおいしい。しかし、野菜がない。9時過ぎに、4人でヘルシンキの徒歩観光に出かけた。まず、朝散歩をした旧港へ行く。港には大きな客船が入っていた。この船はロシアのサンクトペテルブルグとを14時間半で結んでいる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/1250秒 82mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧港に大きな客船;クリックすると大きな写真になります
17.旧港の市場 帽子屋
市場はとても賑やかになっていた。このお店は、朝来た時には、マネキンの首を売っているのかと思った。帽子屋さんである。このおばさんが編んで売っているようだ。向こう隣りではビーズの指輪を売っていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/400秒 62mm ISO400 ) 露出補正 なし
帽子屋;クリックすると大きな写真になります
18.オールド・マーケット
市場から少し離れたところに、オールド・マーケットという屋内市場があった。ここには1889年にオープンして以来、ヘルシンキの食通と観光客が集まる。スモークサーモンなどを売る店が並ぶが、なかに「海苔寿司」という寿司屋があった。椅子が置いてあり、食べられるようになっているが、まだ、客はいなかった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
上:プログラムオートで撮影 ( F5 1/320秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 29mm ISO800 ) 露出補正 なし
オールド・マーケット;クリックすると大きな写真になります
19.ウスペンスキ寺院
港の向こうにひときわどっしりとした煉瓦色の教会が見える。ここカタヤノッカというところにあるウスペンスキ寺院は1868年に建設された北欧で最大のロシア正教の教会だそうだ。内部は金箔が使われた豪華な造りだった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
上:プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 18mm ISO800 ) 露出補正 なし
ウスペンスキ寺院;クリックすると大きな写真になります
20.アカデミヤ書店
ウスペンスキ寺院を見た後、また、エスプラナーディ通りへ戻り、街の散策となった。娘たちがガイドブック片手に連れて行ってくれたのは、アカデミヤ書店という大きな本屋。有名なアルバ・アアルトという人のデザインによるこの建物は、大理石を多用した吹き抜けと、大きなボリュームのトップライトを持つ。「MANGA」コーナーもある。入口ドアーの取っ手も凝っている。私は、フィンランドの蝶の本を15ユーロでお買い上げ。もちろん書いてある文字は読めないし、解からない。2階にある Cafe aalto でビールとサンドイッチで昼食にした。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
上:プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
中:プログラムオートで撮影 ( F2.5 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F2.2 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
アカデミヤ書店;クリックすると大きな写真になります
21.テンペリアウキオ教会
午後1時半、一旦ホテルに戻り預けてあった荷物を受け取って、タクシーで空港に向かう。昨日、中を見ることができなかったテンペリアウオキ教会へ寄って行くことにした。中は岩盤を掘り抜いた礼拝堂になっている。周囲から採光され明るい。このあと、ここで結婚式が行われるそうで、あと5分も遅かったら、貸し切りになってしまい、また中を見ることができなくなるところだった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
上:プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
テンペリアウキオ教会;クリックすると大きな写真になります
22.アルプス上空
15:20発のフィンランド航空でミラノに向かった。ほとんど揺れのない快適なフライトで、イタリアに入るころ翼の下にアルプスの山々と湖水が見えた。この日はミラノに泊る。夕食は出歩かずにホテルで済ませたが、なかなか旨かった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 10.3mm ISO400 ) 露出補正 なし
アルプス上空;クリックすると大きな写真になります


2011年9月16日

北イタリア旅行 その1 FINNAIRでヘルシンキへ 9月2日


 6月に南イタリアのツアーを予約していたが、東日本大震災があり、行く気分になれず、3月中にキャンセルしてしまった。夏になって、娘夫婦から北イタリアへ行かないかと誘われた。4人で旅行するのも、これからは段々と難しくなるだろうと思い、同じイタリアも南から北へ変わったが、一緒に行くことにした。
 JALがミラノ直行便をやめてしまった。ミラノへはヨーロッパのどこかで乗り継いで入らなくてはならない。今回の旅の手配は娘の主人が全てやってくれた。便数が減ったためか飛行機も混んでいるらしく、フィンランド航空でヘルシンキで乗り継ぎミラノへ行くことになった。お陰で一日ヘルシンキ観光ができた。
 なお、このブログの記述にあたってはWikipediaなど、インターネットで得られる情報、およびダイアモンド社発売の「地球の歩き方 イタリア '11~'12」を参照させていただいている。

 旅のスケジュールは次のようになった。私にとってミラノ、フィレンツェは3度目である。
9月2日 午前11時 成田出発、ヘルシンキ泊
9月3日 ヘルシンキ観光後、ミラノへ
9月4日 ミラノから日帰りでコモ湖観光 ミラノ泊
9月5日 ミラノからジェノバへ。ジェノバ観光後、ラ・スペツィアへ
9月6日 ラ・スペツィアからチンクエテッレ観光、夜パルマへ
9月7日 パルマでグルメツアー、夕方パルマ市内観光 パルマ泊
9月8日 パルマからフィレンツェへ
9月9日 午前中フィレンツェ観光、観光後ミラノへ
9月10日 娘は仕事のため帰国、娘の主人はモンツァへGPイタリア観戦。さて、私たち老夫婦は?
9月11日 娘の主人はもう1日F1を観戦、私たちはヘルシンキ経由で帰国の途へ
9月12日 午前9時 成田着

 ヘルシンキには9月2日午後3時過ぎについた。空港からタクシーでホテルへ。ホテルは旧港に近く、ヘルシンキ大聖堂にも近い。エスプラナーディ公園、エスプラナーディ通りに面し、便利なところだった。一休みして、市内観光に出かけた。
 目指したのは、テンペリアウキオ教会というところ。エスプラナーディ通りにあるショップをのぞきながら、その教会に着いたのは5時半過ぎだった。残念ながら閉館時間が過ぎたのか扉が閉まっていて中に入ることはできなかった。
 仕方なく、ヘルシンキ中央駅や、大聖堂を見ながら、戻ってきて、食事にすることになった。いくつかのレストランの扉の外に示されているメニューを見ながら、フィンランド魚料理の店に入ることにした。

1.ヘルシンキ空港
フィンランド航空のAY74便は、定刻15時20分にフィンランド空港に到着した。ヘルシンキ国際空港はヴァンター空港と呼ばれ、フィンランド最大の空港であり、北欧のみならず、中欧や東欧へ向けた便のハブ空港として機能している。また、日本と欧州を結ぶ最短飛行距離の空港であるため、毎年多くの日本人観光客が利用するという。ヘルシンキから15kmのところにあり、ここからはタクシーで、運転手に紙に書いたホテル名とその所在地を示し、ホテルへ向かった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/2000秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ヘルシンキ空港;クリックすると大きな写真になります
2.エスプラナーディ公園
ホテルはとても便利な所にあった。午後4時半、さっそく、夕方の観光と夕食に出かけた。日本との時差はサマータイムなので-6時間、ということは日本は、夜の10時半である。ホテルの前のエスプラナーディ公園には、若者が芝生に車座になって語り合っていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1000秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
エスプラナーディ公園;クリックすると大きな写真になります
3.エスプラナーディ通り
ヘルシンキの目抜き通りのひとつであるエスプラナーディ通りは公園に並行して延びている。マリメッコやイッタラという有名店も並んでいる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/400秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
エスプラナーディ通り;クリックすると大きな写真になります
4.マリメッコ
娘がまずは入ったのはこの店だった。私にはわからないが、マリメッコは鮮やかな色の大胆なプリント柄をデザインした商品ラインナップで世界的に知られるているフィンランドのアパレル企業で、もちろん日本にも入ってきている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
マリメッコ;クリックすると大きな写真になります
5.マンネルヘイミン通り
最新型のトラムが走る目抜き通りだった。デパートはじめ大きな建物が立ち並ぶ。ヘルシンキ中央駅に近い。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/250秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
マンネルヘイミン通り;クリックすると大きな写真になります
6.テンペリアウキオ教会
地図を片手に、寄り道をしながらトーロというところにあるテンペリアウキオ教会にやっと着いた。福音ルーテル派の教会であるとのこと。スオマライネン兄弟によって設計され、1969年に完成したと言われる。時刻は5時半を少し回っていたが、扉がすでに閉ざされていて、内部を見ることができなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
テンペリアウキオ教会;クリックすると大きな写真になります
7.ヘルシンキ中央駅
是非見たいと思っていた。想像通り立派な駅である。駅はフィンランド産の花崗岩で造られ、高さ48.5mの時計塔が目を引く。正面出入り口の両脇に2体ずつ、計4体のランプを持った像が鎮座している。ヘルシンキ中央駅は1860年に開業した。1904年に新駅舎のデザイン・コンペが行われ、エリエル・サーリネの新駅舎案が採用された。サーリネンは他の若い建築家達達の意見を聞き入れ、徹底的な計画変更を行い、鉄筋コンクリートを使用した現在の駅舎案を1909年に完成させ、これを元に建設が行われ、1919年に新駅舎が完成したとのこと。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヘルシンキ中央駅;クリックすると大きな写真になります
8.ヘルシンキ中央駅プラットフォーム
駅には19のプラットフォームがあり、東側から順に番号が振られている。1から4番線はローカル線(近郊電車)、5番線から12番線は長距離列車の発着が行われている。11番線、12番線はエスポー経由トゥルク行きの特急列車が使用する。13番線から19番線は西行きのローカル線が発着する。写真の左端に見える車体に「ALLEGRO」と書かれた列車は、昨年末から走り出したというロシアのサンクトペテルブルグ行きの特急列車だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヘルシンキ中央駅プラットフォーム;クリックすると大きな写真になります
9.午後6時23分
まだまだ明るいが、陽がだいぶ傾いてきた。ヘルシンキ大聖堂に向かって歩く。振り返るとトラムの線路が光ってきれいだった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
午後6時23分
10.元老院広場
トラムの向こう側に見える広場は元老院広場という。この広場はカール・ルドゥヴィグ・エンゲル(1822年-1852年)によって設計された。四方をヘルシンキ大聖堂、政府宮殿、ヘルシンキ大学本館、国立図書館の4っの建物に囲まれている。中央には、ロシアの皇帝アレクサンダー2世の像があった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/800秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
元老院広場;クリックすると大きな写真になります
11.ヘルシンキ大聖堂
この大聖堂はヘルシンキ・ルター派教区に属している。1917年のフィンランドの独立までは「聖ニコラウス教会」と呼ばれていた。ヘルシンキの中央のランドマークであるこの教会は1830年から1852年にかけてネオ・クラシック様式に改築された。カール・エンゲルによって独自にデザインされ、彼の後継者であるエルンスト・ロールマンによって継承されたと言われている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 9.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヘルシンキ大聖堂;クリックすると大きな写真になります
12.エスプラナーディ通りの夕暮れ
大聖堂を見終えて、さて、どこで食事にしようかと言うことになった。無難にホテルでという案も出たが、少し歩いてみた。エスプラナーディ通りを旧港の方へ歩くと、Finnish Restaurant 「AINO」という店があった。どうやら魚を食べさせてくれるようだったので、ここにしようということになった。メニューがよくわからなかったが Grilled Vendace Fish というのを食べてみることにした。食べた感じはシシャモのようであり、とても旨かった。帰国して調べてみると Vendace とはシロマスのようだ。食べ終わって外に出ると、夜9時になろうとしているのに、外はまだうす明るかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/30秒 18.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
エスプラナーディ通りの夕暮れ