八ケ岳ミヤマシロチョウ観察会 - Studio YAMAKO

2009年7月27日

八ケ岳ミヤマシロチョウ観察会

 インターネットで見つけた山梨県北杜市オオムラサキセンター主催の「ミヤマシロチョウ観察会」に参加申し込みをした。当初、開催日は7月21日の予定であったが、前日に担当のHさんから電話をいただき、明日は天気予報が雨なので、22日にしたいとのお話があった。了解の返事を差し上げ、当日を待った。朝、5時過ぎに横浜の自宅を車で出発し、集合時間の1時間前、午前8時に指定された駐車場に到着した。時々明るくなるときもあるが周囲は霧がかかっている。今日の開催は半分あきらめ、中止になればオオムラサキセンターに寄って帰ろうかと考えていた。
ミドリヒョウモン:クリックすると大きな写真になります 1.ミドリヒョウモン
集合時間までの間、付近をうろついていると駐車場の脇にあるノリウツギの花にミドリヒョウモンが来て吸蜜をしている。気温は高いのだろう。なにか幸先良さを感じた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
最初のミヤマシロチョウ:クリックすると大きな写真になります 2.最初のミヤマシロチョウ
午前9時に全員が集合した。といっても主催者側の方が3人に、参加者が私を含め3人で、計6人。幸い雨は降っておらず、ミヤマシロチョウ棲息地へ向って出発した。1時間少し歩き、標高1700mくらいのところだろうか、ご案内いただいている日本チョウ類保全協会のN さんから「いましたよ」と声がかかった。40年くらい前に美ヶ原の三城牧場の広小場で見た以来のミヤマシロチョウだった。しかし、残念ながらこれは羽化不全の個体。可哀想に。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ASA900 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
ミヤマシロチョウ♂:クリックすると大きな写真になります 3.ミヤマシロチョウ♂
次に出会ったミヤマシロチョウはきれいな個体だった。気温が低いためかこのあたり一面を覆う笹の葉の上に止まって動かない。ミヤマシロチョウはレッド・データ・ブックで「絶滅危惧Ⅱ類」に指定され、各地で保護活動が行われている。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/320秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 アクティブD-ライティング標準
ミヤマシロチョウ幼虫の巣痕:クリックすると大きな写真になります 4.ミヤマシロチョウ幼虫の巣痕
ミヤマシロチョウの幼虫は集団で巣を作って生活する。これは食樹であるヒロハヘビノボラズに残された巣の痕。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/160秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段

アクティブD-ライティング標準
裏側から見たミヤマシロチョウ:クリックすると大きな写真になります 5.裏側から見たミヤマシロチョウ
時刻は午前11時ごろ。ゆっくり飛んでは下の笹の葉に止まるミヤマシロチョウが多く見られるようになってきた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/160秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
食樹ヒロハヘビノボラズ:クリックすると大きな写真になります 6.食樹ヒロハヘビノボラズ
ミヤマシロチョウの食樹はメギとこのヒロハヘビノボラズ。枝には針のようにとがった棘があり、蛇も登らないという。しかし、赤い小さな実は可愛い。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/160秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 アクティブD-ライティング標準
ヒメキマダラセセリ:クリックすると大きな写真になります 7.ヒメキマダラセセリ
笹の上にヒメキマダラセセリの雌雄が止まった。上が♀で下が♂。キマダラセセリは舞岡公園でも良く見るが、やや山地性のヒメキマダラセセリはあまり見る機会がなかった。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/400秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
ミヤマシロチョウの棲息環境:クリックすると大きな写真になります 8.ミヤマシロチョウの棲息環境
一時このような青空が顔を出した。明るくなるとミヤマシロチョウの飛翔する姿が多く見られるようになった。こんな環境が彼らの棲息地である。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/275秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
笹の葉に止まるミヤマシロチョウ:クリックすると大きな写真になります 9.笹の葉に止まるミヤマシロチョウ
笹の葉先に止まった♂を下から撮った。青空が背景になってボケが面白い。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
クロヒカゲ:クリックすると大きな写真になります 10.クロヒカゲ
舞岡公園でヒカゲチョウは良く見るのだが、このクロヒカゲは、そのヒカゲチョウをそのまま黒くしたようだ。敏捷に飛び回る。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/640秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
イボタで吸密するヒメキマダラセセリ:クリックすると大きな写真になります 11.イボタで吸密するヒメキマダラセセリ
裏の模様はキマダラセセリと違うので区別がつく。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
樹上のミヤマシロチョウ:クリックすると大きな写真になります 12.樹上のミヤマシロチョウ
食樹の上に2頭のミヤマシロチョウがいるらしい。高いところなのでよく見えない。(上の写真)なにやら絡み合っていたようだったが、(下の写真)そのうちに1頭は飛び立ってしまった。気が合わなかったのだろうか。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 上 1/3200秒 下 1/4000秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
美しいミヤマシロチョウ♀:クリックすると大きな写真になります090725_013.jpg 13.美しいミヤマシロチョウ♀
一旦集合して、めいめいで持参した昼飯を食べた。天候はいっこうに良くならなかったが、ミヤマシロチョウは多く見ることが出来た。そろそろ引き上げようとしていたころ、目の前に美しい♀が現れた。日本チョウ類保全協会のN さんにメスは淡いエメラルド色の翅が美しいと教えていただいた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/640秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
同行していただいた I さんとのツー・ショット:クリックすると大きな写真になります 14.同行していただいた I さんとのツー・ショット
最後にミヤマショロチョウとオオムラサキセンターの I さんとのツー・ショットを撮らせていただいた。また、オオムラサキセンターの若き男性 H さんにも大変お世話になった。湿度が高く、レンズにつけたフィルターが水滴で濡れてしまったとき、H さんが首から掛けたままのタオルの先で拭かせていただいた。このような天候だったので却って写真は撮りやすかったと思う。飛び回るミヤマシロチョウを追いかけての撮影は、この足元では無理だった。ご同行いただいた皆様に感謝したい。

COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/58秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段

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