1999年8月22日~30日 カナダ旅行 1 of 2
ブログのネタが切れてしまった。もう、24年も前のことだが、カナディアン・ロッキーを訪れた時のことをもう一度写真で振り返ってみようと思う。詳しいことは覚えていないが、23年前の記憶を辿ってみる。
カメラはNikon の F90XS というフィルム・カメラだった。当時としてはAFが早いということだったが、あまり人気が出なかったカメラである。この旅行ではNIKKOR 24mm~120mmズームレンズ を付けていった。一緒にオリンパスμというコンパクトカメラを持って行ったがこれが期待以上によく撮れた。
アサバスカ氷河 1999年8月25日 カナディアン・ロッキー
1.トロントの街 8月22日に成田を発ったのだが、何時ごろの便だったか定かに覚えていない。日付変更線を超えて、同じ日の夜にトロントについたのではないかと思う。次の日はまず、トロントの市街を見学した。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
2.ウェランド運河 トロント街を少し見学した後、バスはナイアガラへ向かった。所要時間は約2時間ほどだったと思う。途中、バスは写真の運河を渡っていった。wikipediaによれば、このウェランド運河(Welland Canal)は、カナダのオンタリオ州にある全長43.4 km の運河で、エリー湖のポートコルボーン(Port Colborne)とオンタリオ湖のポートウェラー(Port Weller)を結んでおり、五大湖と大西洋を結ぶセントローレンス海路の一部でもある。船はこの運河により、ナイアガラの滝を迂回してエリー湖とオンタリオ湖の間を行き来できる。運河の水位が違うのが見える。もうすぐナイアガラ瀑布だ。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
3.ナイアガラ蝶園 ツアーの一行は、バスを降りて、どこか忘れてしまったが行くことになっていた。わたくしは、ツアコンに別行動でナイアガラ公園の少し離れたところにあるナイアガラ蝶園へ行きたいと頼んでみた。すると、ツアー一行が観光をしている間乗ってきたバスは待っているだけなので、そのバスで蝶園まで乗せていってくれるよう運転手に頼んでくれた。そして、約1時間蝶園で楽しい時間を過ごした後、ツアーの昼食会場でみんなと合流するところまで面倒を見てもらった。チップをはずんだのは言うまでもない。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
4.ナイアガラ蝶園(Butterfly Conservatory) -1 ナイアガラ蝶園で翔んでいるチョウたちは、日本の多摩動物園の蝶園や、足立生物園などで飼育されているチョウとは様子が違っていて、中南米のチョウが多かった。このチョウは中央アメリカから南アメリカに産するチャクトニアドクチョウのようだ。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
5.ナイアガラ蝶園(Butterfly Conservatory) -2 このチョウはメルポメネドクチョウといい、南米のペルーなどの産する蝶だ。やや小型だが、いかにも毒があるような紋様である。日本でもアサギマダラなどの毒蝶がいる。幼虫がアルカロイドを有するガガイモ科の植物を食草としていて、成虫になってもその毒は体内に残る。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
6.ナイアガラの滝 -1 アメリカ滝 ナイアガラの滝は、エリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川にある滝。カナダのオンタリオ州とアメリカ合衆国のニューヨーク州とを分ける国境になっている。ナイアガラの滝は、カナダ滝 (落差56m、幅675m、滝壺の深さ55m)、アメリカ滝 (落差58m、幅330m)、ブライダルベール滝 (落差55m、幅15m)の3つからなる。これはアメリカ滝である。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
7.ナイアガラの滝 -2 カナダ滝 こちらはカナダ滝で、アメリカ滝より雄大であった。アメリカとの国境を挟んでカナダ側にある。カナダ側にあることからその名があるが、馬蹄形の形をしていることから英称で「ホースシュー・フォールズ」とも呼ばれる。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
8.ナイアガラの滝 -3 カナダ滝 展望台からカナダ滝を見ていたら、虹がかかった。観光客をいっぱい乗せたボートが滝の落ちるところへ進んでいる。乗っている人は青いビニールの合羽を着ていた。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
9.カルガリー ナイアガラの滝を観光して、空路、カルガリーへ向かう。この日はカルガリー泊だった。東から西へ、飛行時間は6~7時間かかったように思う。車だと30時間以上かかるそうだ。空港からホテルへ行くバスの車窓から、走行する貨物列車が見えた。カルガリーは、カナダ西部にあるアルバータ州の都市だ。同州最大かつ北米有数の世界都市でもある。アルバータ州の南部、カナディアンロッキー山麓から東におよそ80 kmの高原地帯に位置する。わたくしたちがツアーで訪れた時代の人口は100万人以下だったが、2017年のデータでは134万人になっている。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
10.カルガリーからレーク・ルイーズへ 距離にして200km弱ある。朝カルガリーのホテルを出発し、カナディアン・ローッキーを目指してバスは出発した(バスの窓ガラスの反射が映り込んでしまった)。カルガリーの郊外には、1988年の冬季オリンピックで、フィンランドのマッチ・ニッカネンが大活躍したスキーのジャンプ台が見えた。ニッカネンは、個人戦の70m級、90m級だけでなく団体戦もフィンランド・チームで金メダルを獲得してジャンプでは史上唯一の三冠に輝いた。日本選手では、フィギュアスケートの伊藤みどり選手が、当時の女子で最高難易度レベルのジャンプを連発し地元メディアに「flying woman(空飛ぶ女性)」と紹介され一躍人気を集めた。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
11.レーク・ルイーズ 到着 夕方、早い時間にレーク・ルイーズのホテルに到着した。湖畔にある有名な「Fairmont Chateau Lake Louise」だ。19世紀末から20世紀初頭にカナダ太平洋鉄道が建設したもので、同じロッキー山中のバンフ・スプリングス・ホテル、ケベックのシャトー・フロンテナック等とともにフェアモント・ホテルズ系列である。憧れていたホテルである。この写真は翌朝に撮った写真だったと思う。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
12.レーク・ルイーズ ホテルの前には、雪を冠したカナデァン・ロッキーの山を背景に、レーク・ルイーズが静かな佇まいを見せる。レイク・ルイーズ(Lake Louise)は、カナダ アルバータ州のバンフ国立公園内にある湖及びその近くにある小村の名前である。氷河から解け出た水に含まれる岩粉により、湖は独特なエメラルド色をしている。湖周辺ではハイキングや登山の他、スキーを楽しむこともできる。水面の標高は1536m である。レイク・ルイーズの名前は、ヴィクトリア女王の四女でありカナダ総督ジョン・キャンベル夫人であったルイーズ・キャロライン・アルバータに由来している。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
13・朝日を浴びるシャトー・レイク・ルイーズ 早起きして、湖のほとりで写真をとった。はやばやとハイキングに出発するグループもあった。太陽がのぼり、ホテルに陽が当たり、輝いていた。
Orympus μ 35mm f3.5 | |
14.クロウフット氷河 -1 8月25日、この日はカナディアン・ロッキーの景勝地をめぐる。レイク・ルイーズの町の北西約32kmほどの所であり、この氷河はレイク・ルイーズの町とジャスパーの町とを結ぶアルバータ州の高速道路93号線のアイスフィールド高速道路(英語版)からも見ることができた。Crowfoot Glacier、その名の通り、カラスの足の形をしている。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
15.クロウフット氷河 -1 レイク・ルイーズから93号線を北へ、アサバスカ氷河へ行く途中、クロウフットの展望所があった。wikipediaによれば、かつてはワプタ氷原につながっていて、そこから流れ出す氷河であった。ワプタ氷原も含めてカナディアンロッキーに存在する氷河や氷原は縮小傾向にあるわけだが、ワプタ氷原が縮小して、このクロウフット氷河は氷原から分離してしまったのである。さらに縮小傾向にあるのはクロウフット氷河についても言えることで、1850年頃に小氷期が終わってから後、この氷河は後退していっている。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
16.ボウ・サミットから見るペイトー湖 レイクルイーズから30分ほど走ったところで、ボウ・サミット(BowSumit)の駐車場に入る。展望台へ行くとペイトー湖が見下ろせた。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
17.ボウ・サミットからアサバスカ氷河へ バスは93号線からボウ川に沿って北上する。車窓の景色は変化に富んで美しかった。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
18.アサバスカ氷河入り口 バスはアサバスカ氷河の入り口に着いた。ここから雪上車に乗り、氷河に向かう。アサバスカ氷河は、コロンビア氷原から流れ出す主要な6つの氷河の1つとして数えられている。すなわち、キャッスルガード氷河(Castleguard Glacier)、コロンビア氷河(Columbia Glacier)、ドーム氷河(Dome Glacier)、スタッドフィールド氷河(Stutfield Glacier)、サスカチュワン氷河(Saskatchewan Glacier)、そしてこのアサバスカ氷河である。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
19.アサバスカ氷河 雪上車に揺られて氷河の中に入って行った。wikipediaによれば、コロンビア氷原から流れ出す氷河は、近年その規模が縮小する傾向にあって、それはこのアサバスカ氷河も例外ではない。アサバスカ氷河は近年年間2mから3mのペースで後退を続けている。さらに、この125年で1500m以上も後退し、氷河の体積も、その半分以上が失われたことで知られている。このように、急速に縮小を続けている氷河であるため、あくまで参考値でしかないが、ツアーでわたくしたちが訪れた年から13年後にあたる、2012年現在のアサバスカ氷河は、全長がだいたい6kmで、約6km2の面積を持ち、氷は90mから300mの厚みを持った場所が存在していると見積もられている。なお、2012年現在のアサバスカ氷河の流速は1日に数cmである。そして、アサバスカ氷河は末端部で融解し、アサバスカ川となって流れていっている。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
20.ボウ・レイク アサバスカ氷河から、来た道をこの日泊まるバンフの方へ戻る。途中、レイク・ルイーズの町の北方約30kmに位置する小さな淡水湖である。湖畔に下りて休憩したが、そのターコイズブルーの水は澄み切っていた。このボウ・レイクは長さ約3.2km、幅約1.2km、面積約3.21㎢と小規模な湖だ。しかしながら、この湖は氷河の末端で融解した水が流れ込んでおり、その水には氷河が削りだした微細な粒子が含まれているため、入射する太陽光が散乱され、湖水がターコイズブルー(トルコ石の青色)に見えるのだ。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 | |
21.ボウ・レイク湖畔のロッジ 湖畔には、赤い屋根が印象的なナム・タイ・ジャー・ロッジがある。湖水面の標高は1920m。
Nikon F90XS AF NIKKOR 24mm~120mm f3.5-5.6D プログラムオートで撮影 |
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