2025年3月8日~10日 京都散策 ⑤ 北野天満宮 2025年3月10日 京都市上京区
3月10日 京都旅行最後の日は素晴らしい快晴だった。
昨夜、夕食をしながら明日は何処へ行こうかと、相談した。娘は大阪で仕事があるので、付き合えない。私は嵯峨野の鳥居本にある「むしこ造り町屋住居様式」の古い住居が保存されているところを見てみたいと思っていたが、嵐山の北にあたり、少々歩く距離も長くなって、見るところも限られる。
そこで婿殿より、梅まつり開催中の北野天満宮へ行きませんかと提案があり、全員一致(といっても3人だが)で賛成した。
奥さまの脚のこともあるので、ホテルからはタクシーに乗った。
北野天満宮は全国の天満宮、天神社、菅原社など約1万2000社であり、福岡県太宰府市の太宰府天満宮とともに天神信仰の中心で、当社から全国各地に勧請が行われている。
主祭神は菅原道真公で、創建は天暦元年(947年)である。ご利益は学問、受験、文芸であり、学問の神として多くの受験生から信仰されている。
折から、1月25日から3月16日まで、梅園「花の庭」が公開されていた。梅は紅梅が多く、ちょうど見頃であった。
10時少し前に北野天満宮に到着し、約2時間、梅、お茶と菓子、猿回しを楽しんだ。しかし、今日も愛用のNikon Z50 の設定を確認しないまま、1日撮ってしまっていた。本来ならここに載せられない失敗画像であるが、記録として載せるのでご容赦いただきたい。
北野天満宮の記述については、そのホームページの「境内のご案内を」参照させていただいた。

北野天満宮 楼門 2025年3月10日 京都市上京区
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75.北野天満宮 一の鳥居 タクシーは北野天満宮の南側に着いた。目の前に一の鳥居が見える。一の鳥居は、今出川通りに面して建つ高さ11.4mの大鳥居。木曽の花崗岩の一本柱で、大正10年10月に建立されたという。上部に掲げられた扁額は高さ2.7m・幅2.4m、重量は563kgだそうだ。平成26年に修復がなされ、閑院宮載仁親王による「天満宮」の文字が美しく蘇っている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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76.梅園の梅にメジロ 一の鳥居から正面に見える楼門へと歩く参道の左手の柵の中が梅苑である。見えるところに咲く梅にメジロが来ていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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77.梅苑の梅 参道を歩きながら塀越しに梅苑の梅を眺める。紅梅が綺麗だ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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78.楼門 楼門の前に来た。トップの写真を見ていただきたい。楼門の上部に掛けられた額には、「文道大祖 風月本主」の文言が刻まれている。平安時代中期の学者・慶滋保胤(よししげのやすたね)、大江匡衡(おおえのまさひら)が菅公を讃えた言葉だそうだ。年末に奉掲する干支大絵馬も、京の師走の風物詩として知られている。菅公御神忌千百二十五年半萬燈祭の提灯が架けられていた。菅公がお亡くなって後50年ごとに「大萬燈祭」、その間の25年ごとに「半萬燈祭」と称する最も重要な祭典が行われる。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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79.白梅 楼門の近くに、梅の品種はわからないが、八重の純白の花が綺麗に咲いていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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80.楼門北の撫で牛 境内には数多くの牛の像(撫で牛)が安置されており、参拝者が願いを込めて撫でている。牛は古くから天神さまの使いとして崇められており、菅原道真公と牛にまつわる故事もたくさん残っているそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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81.三光門の梅 楼門と本殿の間に三光門がある。重要文化財である。三光とは、日、月、星の意味で、梁の間に彫刻があることが名の由来であるが、星の彫刻だけが見られないともいわれている。その理由は、かつて帝がお住いの大極殿から北野を望まれると、ちょうどこの門の上に北極星が輝いたと伝えられていることから、北極星をいただく伝説の門といわれている。天空と一つになって平安京を守護した場所が、この北野の地なのだそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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82.国宝 本殿 総面積約500坪の雄大な桧皮葺屋根を戴く本殿は、菅公をお祀りする御殿と拝殿が石の間という石畳の廊下でつながり、御本殿の西には脇殿を、拝殿の両脇には楽の間を備えた特色ある構造になっている。「八棟造」または「権現造」と称され、神社建築の歴史を伝える貴重な遺構として国宝に指定されている。現在の建物は、慶長12年(1607年)に造営されたもので、桃山時代の華麗な装飾とともに歴史的に非常に貴重な建築とされている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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83.本殿と白梅 北野天満宮には、菅公ゆかりの梅50種、約1,500本があり、花の時期には約2万坪の境内一円で紅白の梅が咲き競う。いまがその季節だ。早咲きの梅は例年12月中旬頃から蕾が膨らみ始め、正月明けから開花し、徐々に咲き繋ぎ、3月末頃まで長く楽しめるそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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84.東門と梅 紅梅と白梅が入り混じって咲いている。品種名の札がないのでよく分からないが、「思いのまま」かもしれない。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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85.摂末社 本殿の北側へ廻ってみる。北野天満宮の境内には、本殿を囲むように50の摂社と末社が建ち並んでいりる。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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86.文子天満宮 本殿の北側東にある文子天満宮は、多治比文子が菅公を最初に祀った社。かつては西ノ京にあったが明治時代にこの地に遷宮された。大宰府へ左遷、失意のうちに去り、その後、天候不順や政治の混乱が続き、人々はそれらの災いを道真公の怨霊のせいだと考えた。菅原道真公の乳母をつとめていた多治比文子は、自分の家の庭に小さな祀をもうけ、道真公を拝んでいた。そんなおり、天神となった菅原道真公は多治比文子に現在の北野天満宮の地に祀ってもらいたいと託宣したという。このように北野天満宮が祀られるきっかけをつくったのが、多治比文子だったという。これが、文子天満宮が「北野天満宮の前身神社」と称する由縁だという。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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87.御后三柱 本殿の裏 北野天満宮の御后三柱とは、天穂日命、菅原清公、菅原是善の三柱の神さまで、本殿の裏手にある御神座に祀られている。菅原道真公のご先祖、祖父、父にあたりる。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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88.地主神社の梅 -1 地主神社の紅梅は色が濃く、ひときわ美しく咲いていた。地主神社は、天神地祇(てんじんちぎ=天の神と地の神、すなわちすべての神々)の神々をおまつりする。北野天満宮の創建以前からある境内で最も古い社だそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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89.地主神社の梅 -2 こちらの梅は、美しいピンク色だった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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90.摂社末社が並ぶ道 -1 紅梅を背景に、緑萼のように少し緑がかった白梅だ咲いていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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91.摂社末社が並ぶ道 -2 「源平咲き分け」という札が立った梅もあった。立札には「全国天満宮梅風会第五十回記念総会植樹」と書かれていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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92.三光門前の狛犬 本殿を左回りで歩き、三光門のところまで戻って生きた。三光門の手前には、花崗岩製の一対の狛犬が蹲踞(そんきょ)している。狛犬には見かけない風貌で、何よりも吽形の頭上の角が立派だ。吽形の台座に、「文化七年 庚午季秋」という紀年銘があり、文化7年は西暦1810年に当たる。北野天満宮の参道狛犬の中では、最も古い狛犬のようだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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93.梅苑「花の庭」 入苑料は梅茶と菓子が付いて一人1,200円だった。言い伝えによると、松永貞徳が作庭したといわれる「雪月花の庭」が京にあった。貞徳は寺町二条、清水、北野(一説には祇園)、に同時に三つの庭園を造ったとされ、寺町二条の妙満寺成就院は、顕本法華宗の総本山である妙満寺内の塔頭寺院で、枯山水「雪の庭」が知られている。清水寺成就院「月の庭」、北野成就院「花の庭」とともに「雪月花の三名園」と呼ばれた。それぞれが塔頭成就院にあったことから成就院「雪・月・花の三名庭」、あるいは「雪月花の庭」と並び称されている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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94.史跡御土居 もみじ苑 この写真は、もみじの季節に賑わう御土居。北の天満軍夫西側を流れる紙屋川に架かる橋である。御土居(おどい)は、豊臣秀吉が天正19年(1591年)に京都の周囲に築いた土塁で、外敵の侵入や洪水から京都を守る目的があった。現在では約350本のもみじが植えられ、紅葉の時期に特別公開される。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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95.猿回し -1 梅茶と菓子がいただける茶屋の前で猿回しが始まろうとしていた。しばし、お茶とお菓子で疲れを癒しながら、見物することにした。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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96.猿回し -2 「八艘翔び」や「竹馬乗り」を披露してくれた。外人観光客も多い。「TIP」 と書かれたカゴが掲げられる。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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97.「花の庭」 -1 北野天満宮には、菅公ゆかりの梅50種、約1,500本があり、花の時期には約2万坪の境内一円で紅白の梅が咲き競うという。「花の庭」の開苑期間は例年2月上旬から3月下旬で、白梅、紅梅、一重、八重と、色とりどりに咲く梅の間を縫うように散策路が延び、新設された展望台からは、梅苑を360度見渡すことができる。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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98.「花の庭」 -2 一の鳥居を入って楼門へと歩く左側の塀越しに、綺麗な梅が咲いているのが見えた。メジロも来ていたところだ。そこが、梅苑だった。こんどは塀の内側を歩く。2022年には、かつて江戸時代初期に歌人・松永貞徳が作庭し、明治時代以降消滅していた庭園"花の庭"が梅苑の中に復興/整備された。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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99.「花の庭」 -3 飛梅 「雪月花の三庭苑」で明治時代以降に消失し唯一現存しなかった"花の庭"(※妙満寺の"雪の庭"も復元ではあるけど)が復興し、今後はこの三社寺が協力して、庭園を通じて京都を盛り上げていくとのこと。数多くの梅が咲きほこる中に登場した、迫力ある石組の"流れ"を中心とした回遊式庭園の「花の庭」である。「飛梅」という札が立てられた梅があった。菅原道真が、無実の罪で大宰府に左遷された時、道真を慕って一夜のうちに飛来した梅との伝説がある。「飛梅」について、当宮古記録には、「延喜7年(907)2月27日紅梅殿(菅公のご自宅)ノ梅安楽寺(大宰府の菅公の墓所)へ飛而参、単紅梅也」の記述があり、菅公がお亡くなって4年後に、京の都から大宰府へ飛梅が伝わったとされている。ところが、「飛梅」は本殿の前にもあった。何故かと思い、ChatGPTに尋ねてみた。本殿前の「飛梅」は北野天満宮の中でも最も由緒ある一本とされており、特に大切にされている。一方、「花の庭」の「飛梅」は、道真公を偲んで植えられたもの、またはその子孫と伝えられる梅で、観賞用として多くの梅が植えられている中でも、「飛梅」にちなんで名付けられたものと考えられるそうで、「飛梅」の子孫樹として、または記念樹として植えられているのだろうと。確かに「花の庭」の飛梅の説明札には、「ご本殿前に植わる飛梅はその原種を受け継ぐ唯一の飛梅にして、当宮最古の梅木であります。」と記されていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |
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100.三光門を振り返る 寄進された提灯が参道の左右に飾られている。一の鳥居から一礼して退出した。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR |

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