作並温泉 2泊3日の旅(4) 仙台城跡 3月15日
瑞風殿前から「るーぷる仙台」に乗ると、バスは坂を上り、二の丸、三の丸付近を通って、2つ先の停留所が仙台城跡だった。バスを降りて、坂を上がっていくと本丸跡が広がる。標高は海抜約130m、東は広瀬川に落ちる64mの断崖、南は80mの深さの竜ノ口狭谷が固める天然の要害となっていた。
仙台城跡は初代仙台藩主伊達政宗が、1610年(慶長15年)に築城した青葉城ともいわれる城の跡で、往時の建物は残っていないが、長い歴史が刻まれた石垣と復元された大手門脇櫓等が城を偲ばせる。城跡の一部は青葉山公園となっており、仙台市内の街並み、市内を流れる広瀬川や西側に見える山並みの眺めはさわやかな気分にさせてくれる。下の地図は字が小さくなってしまったこと、ご容赦いただきたい。
仙台城跡の案内板より
護国神社の隣に英霊顕彰館があって、「1/100統一スケールの圧倒的迫力 戦艦大和展示中」という看板にひかれて中に入って見てきた。戦艦「大和」、空母「飛龍」、巡洋艦「利根」などの模型が展示されていた。
「るーぷる仙台」のバス停に戻り、次はどこに行こうか乗ってから考えようということにしたのだが、結局、仙台駅まで戻ってきてしまった。この後は「作並温泉 2泊3日の旅(2)」で書いたように仙台駅周辺のアーケード街を歩き、16:00発の仙山線で2泊目の作並温泉へ戻った。
36.大広間跡 仙台市のホームぺージによれば、本丸の広さは東西245m・南北267mという諸大名の城郭の中でも最大級で、築城後まもなく仙台城を訪れたイスパニア(スペイン)の使節ビスカイノは「この城は当国(仙台藩領)にある最強で最良の城のうちの一つである」と賞賛したそうだ。 本丸跡の北側に位置する大広間は、本丸御殿の主要な建物で、藩の政治や儀式を行う場でもあった。慶長15年(1610年)に完成し、畳敷き部分と縁側を含めて約430畳にも及ぶ大規模な武家御殿建築であったと伝えられている。明治時代の初めころに取り壊されたそうだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
37.築城時の石垣モデル 本丸北壁の全面的解体工事により、伊達政宗が仙台城を構築した時期の石垣が地中から発見された。この石垣モデルは埋め戻された石垣の構造を再現したもので、石質の同じ石材で積み上げていると説明されていた。築石の間を詰石で埋め、石垣の裏側に入れた直径20cm程度の玉石で、石材にかかる力を受け止めて分散させ、雨水や池山からの地下水を石垣の外へ排出する役割を持った裏込めがなされている。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし | |
38.西側の山並み 仙台城跡からの眺めは素晴らしい。これは西の方角を眺めた画である。良くはわからないが山形方面だと思う。右側に白い観音様が見える。仙台大観音というのだそうだ。その寺は真言宗智山派の新界山大観密寺という。観音像は海抜181mにあり、地上高は仙台市制100周年を記念して100mに建立されている。1991年に建てられたそうだ。牛久の観音に次いでの大きさという。評判はあまり良くないようだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
39.仙台の街と広瀬川 東の方向を見下ろすと、仙台の町が広がり、眼下には広瀬川が流れる。仙台市は人口110万人弱の日本で11番目の大都市で、宮城県は仙台一極集中といわれるほどだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 17mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
40.伊達政宗騎馬像 -1 TVなどで、仙台の紹介があるとよく出てくる、馬に乗り、甲冑姿の伊達政宗騎馬像は本丸跡の東側、仙台の市街地を見下ろす一番景色の良い台座の上にある。政宗の300回忌にあたる1935年(昭和10年)に建立された仙台城の初代伊達政宗像は、1944年(昭和19年)第二次大戦時の金属供出により撤去されてしまったが、どうにか肩より上は溶かされずに済んだようで、仙台市博物館の裏に置いてあるという。現在、仙台城天守台にあるのは、1964年に復元された二代目の騎馬像だそうだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
41.伊達政宗騎馬像 -2 伊達政宗は幼少の頃病気(天然痘といわれる)で片目の視力を失い、醜い痕が残った。独眼竜は、隻眼の英傑に対して与えられることがある異称であるが、初例は中国後唐の太祖李克用で、日本では戦国大名の伊達政宗が独眼竜と言われてよく知られる。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO160 ) 露出補正 なし | |
42.伊達政宗騎馬像 -3 後ろ側から伊達政宗騎馬像を見る。独眼竜の視野に仙台の町が広がる。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
43.昭忠塔 伊達政宗騎馬像の先にもう一つ大きな塔があった。 この塔は過去の戦争で犠牲になった多くの東北地方出身の将兵の慰霊のために建てられたと記されている。昭忠碑は、1874年佐賀の乱以来、西南戦争、日清戦争などに従軍した陸軍第2師団所属の戦没者の慰霊顕彰碑として、昭忠会により仙台城本丸跡の地に建立され、1902年に竣工した。その時に塔頂部には日本書紀において神武天皇の軍を勝利に導いたとされる金色の鵄(トビ)のブロンズ像があった。それは国内ブロンズ彫刻の最初期にして比類なき大傑作と言われている。その後、昭忠碑は1936年の震災により鵄の左の翼が落下(後に修復)するも、幸い戦時中の金属供出を免れたため、現代に明治期の文化・技術を伝える文化財的価値の高い貴重な歴史遺産となっていた。しかし、2011年3月11日の東日本大震災で被災、塔頂部にあった金鵄が基壇上に落下し頭部・左翼などがバラバラに破損し、塔部分に大規模な亀裂などの損傷を被るなど大きな被害を受けたという。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
44.宮城県護国神社 wikipediaによれば、明治維新以降の諸事変、戦役における宮城県関係、あるいは縁故のある戦死・殉難者、5万6千余柱を祀る。神紋は十五菊に桜。日清戦争後の明治31年(1898年)に組織された昭忠会を母体として、日露戦争中の明治37年(1904年)8月27日、現在地に「招魂社」を建立し、大日本帝国陸軍・第二師団管下(第2師管:宮城県・福島県・新潟県)および山形県の戦死者の一部を祀ったのを起源とする 。 当社は、靖国神社と同様に「天皇・朝廷・政府側の立場で命を捧げた者」を祭神としており、戊辰戦争に敗戦して賊軍となった仙台藩関係者は祀られていない。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO160 ) 露出補正 なし | |
45.英霊顕彰館 はじめに記したように、「1/100統一スケールの圧倒的迫力 戦艦大和展示中」という看板を見て、入館料300円をお支払いして中に入った。明治27~28年の日清戦争からの戦争にかかわる展示がされていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし | |
46.英霊顕彰館 重巡「利根」の模型 主だった軍艦の模型が展示されていた。これは重巡「利根」 の模型である。1934年に進水し、1945年7月28日7月28日の敵艦載機の攻撃で大破着底し、戦後解体された。基準排水量11,213トン
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/200秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし | |
47.英霊顕彰館 戦艦「大和」の模型 戦艦「大和」 は、大和型戦艦の1番艦(ネームシップ)で、2番艦の武蔵とともに、史上最大にして、唯一46センチ砲を搭載した戦艦であった。呉海軍工廠にて建造され1940年に進水し、1941年に就役している。最後は昭和20(1945)年4月7日、特攻作戦に参加し九州坊の岬沖で沈没した。基準排水量は64,000トン。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし | |
48.英霊顕彰館 空母「飛龍」の模型 空母「飛龍」 は、太平洋戦争の映画には必ず登場する大日本帝国海軍の航空母艦だった。1942年5月27日、南雲忠一中将指揮のもと、第一航空艦隊(南雲機動部隊)第二航空戦隊旗艦としてミッドウェー海戦に参加すべく日本を出撃した。そして、同6月6日に沈没した。基準排水量17,000トン。 艦載機の模型がよく作られていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/250秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし | |
49.梅 早咲きの桜かなと思って撮ったが、梅だった。バス停に戻り、「るーぷる仙台」に乗った。大崎八幡宮で降りてみようかと思ったが、そのまま仙台駅へ戻った。小腹が空いて、蕎麦でも食べたと思いアーケード街を歩いたが、食べ物屋は意外と少ない。やっと1軒、蕎麦屋を見つけて入ったが、「はずれ」だった。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO800 ) 露出補正 なし |
コメント
#49 の写真梅は、【令和】を先取りしまたね。
Posted by nshuhei at 2019年4月 6日 15:37
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