撮影し始めて30分もたたないうちに汗をかいてしまった。10時半くらいから子供たちを伴った家族連れの入園が多く、子供たちの嬌声が絶えない。撮影対象が多いので、撮りまくっているとアッという間に30分が過ぎてしまった。
撮影を続ける。緩やかなスロープを下りていくと、アオタテハモドキが姿を現した。個体数も多い。きれいな個体を選んで撮影する。今回の目的はアオタテハモドキの♂の「青」をきれいに撮ることだった。
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20.オオゴマダラ -1
日本の温室の蝶園ではオオゴマダラが主役と言っても過言ではない。オオムラサキに特化した山梨県北杜市のオムラサキセンターのビバリウムという例外もあるが、温室でのチョウは温度管理や環境管理からどうしても沖縄や八重山諸島に生息する暖地系の種が中心となる。その中でも、日本に産する最大のチョウであり、白くて大きく、ふわふわと飛ぶ美しいオオゴマダラはその象徴だと思う。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 105mm ISO110 )
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21.オオゴマダラ -2
このオオゴマダラは、平成12年に開催された沖縄サミットの記念切手にもなっている。また、令和2年発行の天然記念物シリーズ第5週でも、その一種として取り上げられている。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
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22.オオゴマダラ -3
園内には多くのオオゴマダラが飛んでいるので撮り放題である。緩やかに飛ぶのでその様子も撮りやすい。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
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23.オオゴマダラ -4
この画に7頭のオオゴマダラを撮りこんだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 )
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24.リュウキュウアサギマダラ 裏面
裏面はツマムラサキマダラの♀とよく似ている。リュウキュウアサギマダラの幼虫はガガイモ科の植物を食べる。ガガイモ科の植物はアルカロイド系の毒を持つが、ツマムラサキマダラの♀は、その有毒なリュウキュウアサギマダラに擬態しているのだと考えた。ChatGPTで「ツマムラサキマダラの♀は、リュウキュウアサギマダラの♀に擬態しているのですか?」と聞いてみたところ、「ツマムラサキマダラ(Papilio memnon)の♀は、リュウキュウアサギマダラ(Papilio protothorides)の♀に擬態しているとされています。この擬態は、捕食者から身を守るための進化的な戦略と考えられています。」実に明快な答えが返ってきた。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
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25.ベニモンアゲハ -1
ベニモンアゲハはジャコウアゲハの仲間で、幼虫は同様にウマノスズクサを食べる。なかなかきれいな個体を見つけられない。前翅の幅が比較的細いのでこれは♂だろうと推測する。ランタナの花に来ていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f3.0 1/500秒 105mm ISO400 )
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26.ベニモンアゲハ -2
前の写真と同じ個体である。私は2005年5月に那覇の末吉公園でベニモンアゲハを撮影している。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f3.0 1/500秒 105mm ISO450 )
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27.タイワンキチョウ -1
園内には熱帯アメリカ原産で、今のところ日本では、沖縄と小笠原諸島に帰化しているホナガソウ(穂長草)が多く植えられているが、そのホナガソウにはタイワンキチョウが集まって来る。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f3.0 1/500秒 105mm ISO640 )
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28.イシガケチョウ
眼にピントを合わせることが出来た。他に類を見ない特異な模様をしている。地色は白く見えるが青く透き通るようにも見える。雌雄の判別は難しい。このチョウも、温暖化により北上している蝶のひとつであり、国内では年々分布域を広げている。確実に土着しているのは紀伊半島以南・四国・九州・南西諸島だそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
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29.2頭のタテハモドキ -1
本種は、静止する時はほとんどの場合、翅を開く。季節型があり、この個体は夏型だと思う。夏型はキタテハのような前翅外縁部の突出部分がほとんど見られない。夏型はこの個体のように眼状紋が色濃くなる。やはり分布の北上傾向はみられ、九州では大分県を除き定着しているとのこと。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 143mm ISO125 )
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30.オオゴマダラ -5
上にいるのが♀で、下でホバリングしているのが♂である。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
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31.2頭のタテハモドキ -2
しばしば2頭ならんで静止している姿をよく見た。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO100 )
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32.タイワンキチョウ -2
ホナガソウには必ずと言ってよいほどタイワンキチョウが来ていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 38mm ISO160 )
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33.横断中のタイワンキチョウ
温室内の通路を横切る個体を偶然に捉えた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 21mm ISO100 )
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34.ツマベニチョウ♂ -1
ツマベニチョウはそれほど多くはなく、しかも傷んでいる個体が多かった。赤いクササンタンカ(草山丹花)の花で吸蜜をしていた。クササンタンカはペンタスともいう。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 48mm ISO125 )
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35.ツマベニチョウ♂ -2
前の写真のツマベニチョウを男の子が観察している。その姿をお父さんが見守っていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 12mm ISO100 )
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36.タテハモドキ
全く傷のない、擦れていない個体を探すのはなかなか難しい。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
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37.アオタテハモドキ♂ -1
この日、ここに来た目的の一つはアオタテハモドキのきれいな個体を撮りたいからだった。2005年5月に石垣島に行ったときには、何頭かの本種を撮影することが出来た。ところが最近は毎年のように東京、横浜で発生のニュースがある。ネットで多くの写真を見させていただいている。昨年の9月にも発生していたようだ。神奈川県東部あるいは町田市と伝えられている。また、横浜市のこども自然園にもいたという情報もある。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO200 )
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38.アオタテハモドキ♂ -2
綺麗な個体だった。後翅の「青」が輝く。カメラをしっかり構えて撮った。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f4.0 1/500秒 105mm ISO100 )
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39.アオタテハモドキ♂ -3
本種の分布は、北上傾向にあるが、沖縄本島より南部で確実に土着し、それ以北では定着と消滅を繰り返しているという。都内や、神奈川での発生はどういうことなのだろうか。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 105mm ISO100 )
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40.アオタテハモドキ♂ -4
右後翅にほんの僅かに切れているところがあるが、ほぼ完品だった。ホナガソウで吸蜜していた。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
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41.アオタテハモドキ♂ -5
同じ個体。どの角度から見ても「青」が美しい。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影 ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )
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42.アオタテハモドキ♂ -6
これも同じ個体を撮った。ピントもまあまあだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S |
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