舞岡公園 進む春(1) 3月16日
今春は3月14日にモンシロチョウが飛ぶのを始めて見た。例年より早いと思う。
2日後の3月16日、この日も少々風は吹くが暖かい良い天気になった。舞岡公園はどんな具合かなと出かけてみることにする。
何時ものように駐車場に車を止め、南門へ向かう。もみじ休憩所に寄ってみると、ヤマザクラが咲いていた。ユキヤナギ、レンギョウ、ヒュウガミズキ、ヒラギナンテンが小さな花を咲かせている。
南門から散策路を古民家の方へ歩くと、大きなコブシの木があった。何年も舞岡公園に来ているが、余り印象にない。コブシの花が咲く時季に来ていなっかたのだろう。北門の先を左に狐久保の方へ入る。路傍には春を彩るオオイヌノフグリ、ホトケノザ、そしてタンポポが咲く。ベニシジミやツバメシジミがいるかと思ったが、さすがにまだ春も早いようだ。
1.ヤマザクラ(山桜) -1 もみじ休憩所にはヤマザクラの木が1本ある。葉が出てくるのと、花が咲き始めるのとほぼ同時である。すでに数輪の花が咲いていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
2.ヤマザクラ(山桜) -2 ヤマザクラは日本の固有種で、日本に自生する10もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つだそうだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 87mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
3.ヒュウガミズキ(日向水木) -3 1~1.5mのまだ葉が出てきていない低い木に、数個の花が房になって無数に咲き、花弁の先から黄色の雄蕊の葯がのぞいている。下向きに咲くので下からモニターで覗いて撮る。薄黄色の可愛い花だ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
4.ユキヤナギ(雪柳) やっとユキヤナギが伸びた枝に花をいっぱい付けるようになった。小さい花ではあるが、近くで見ると姿が良い。wikipediaによると、手を掛けなくても成長し、大きくなると1.5mほどの高さになる。地面の際から枝がいく本にも枝垂れて、細く、ぎざぎざのある葉をつける。公園や庭先でよく見かけるが、自生種は石川県で絶滅危惧I類に指定されているなど、地域的には絶滅が危惧されているという。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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5.レンギョウ(連翹) wikipediaによれば、和名のレンギョウは中国名「連翹」を音読みしたものだが、実は「連翹」とは中国で過去に異なる植物を指すものであった。そもそも原産地の中国で「連翹」とは、本来トモエソウ、もしくはオトギリソウを指したそうだ。また、日本の公園や庭木などで「レンギョウ」として一般的に植栽されているのは、レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウである。耐寒性耐暑性に優れているため、日本全国に分布している。大気汚染や病虫害にも強く、どんな土壌でもよく育つことから、庭木、公園、垣根に用いられることが多い。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
6.コブシ(辛夷、拳) -1 樹高は5~20m、木の幹はほとんど直立し、直径はおおむね30~60cmに達するという。この木も高さ10m以上はありそうだ。和名コブシの由来については定説がないと言うが、つぼみが開く前、開花の様子が小さな子どもの握りこぶしのように見えるという説などがある(wikipedia参照)。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
7.コブシ(辛夷、拳) -2 このコブシの木は花をいっぱい付けていた。モクレンの花は上向きに咲く。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 114mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
8.オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) 散策路の路傍には至る所にオオイヌノフグリの可愛い薄青色の花が咲いている。不釣り合いの和名については、何度か取り上げているが、wikipediaによれば、同じくオオバコ科クワガタソウ属のイヌノフグリの果実の形が雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいないそうだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
9.タチツボスミレ(立坪菫) 種としてのスミレも普通種であるが、それ以上に普通種であり、日本を代表するスミレがタチツボスミレである。いくつかの近似種とともに広く見られる(wikipedia)。チョウも好きな花で、ギフチョウが生息するところでは、しばしば飛来し、吸蜜している。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし | |
10.ホトケノザ(仏の座) シソ科オドリコソウ属であるが、 春の七草に数えられる「仏の座」 とは異なる。成長した際の高さは10cmから30cmぐらい。四角断面の茎は柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立する。ちょっと変わったいでたちの花だ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし | |
11.カントウタンポポ(関東蒲公英) セイヨウタンポポと言うのがあるが、写真のタンポポは在来種のようである。在来のタンポポは分布地域によって、エゾタンポポ、トウカイタンポポと分類されるが、これはカントウタンポポという。調べてみると、外来種のセイヨウタンポポは、在来種より花期が長く、単為生殖し、繁殖力が強いため在来種が減っているという報告が多数ある。特にカントウタンポポの減少が顕著なようである。外観的にはセイヨウタンポポは総苞外片が蕾の時から下向きに反曲することで区別できる。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 208mm ISO100 ) 露出補正 なし |
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