バスは河口湖畔を出発し、河口湖大橋を渡って国道138号線を走った。山中湖の南側に通じる道だ。その途中に
北口本宮冨士浅間神社はあった。山中湖へは学生時代から何回も来ているが、信心の志なく一度もお参りしたことがない。ここへ来るまでは、富士宮の近くにあるのかとばかり思っていた。富士宮のほうは
富士山本宮浅間神社という。もう一つ、
東口本宮冨士浅間神社
というのがあって、これは富士山須走口 登山道の起点にある。
さて、北口本宮冨士浅間神社のことについては、詳しくはそのホームページを見ていただくこととして、その起源は、西暦110年に日本武尊が東方遠征の折に、相模から甲斐へ向かう途中で、この北口本宮浅間神社の近くにある
大塚丘に立ち寄り、そこから富士山を仰ぎ見て、北方に美しく広がる裾野を持つ富士山はここから拝むのがよいと仰せられたということで、そこに大鳥居が建てられ、浅間大神と日本武尊を祀ったのが、その創建となっているとのこと。しかし、天応元年(781年)、富士山の噴火があり、延暦7年(788年)に甲斐国主の紀豊庭朝臣が占いにより、大塚丘の北方に冨士浅間神社の社殿を建立した。これが現在社殿のある地である。、ここに浅間大神を移し、大塚丘には日本武尊をお祀りしたと伝えられる。
ツアコンによれば、正月三が日は参拝客で、本殿にお参りするのに列ができ1時間も待ったという。この日も土曜日だったので、混むのは必至と考えられ、滞在時間2時間が予定された。だが、案に反し、この日の参拝客は少なく、滞在時間は1時間に変更になった。
15.国道入口の鳥居
バスは国道138号線沿いの駐車場に難なく入ることができた。もう目の前に鳥居があり、本殿への参道が続く。私たちは喪中のため、鳥居をくぐらのは慎み、脇から参道に入った。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/1250秒 18mm ISO640 )
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16.参道の石灯籠
200mくらいだろうか、鳥居からまっすぐな参道が本殿に向かって続く。大きな杉の木で覆われ、薄暗い参道の両側には石灯籠が立ち並ぶ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/160秒 18mm ISO3200 )
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17.大鳥居と山門
歩き進むと、やがて、大鳥居が近くなった。この朱塗りの6脚の大鳥居は日本武尊の故事にならって建立され、高さは17.7mある。木造としては国内第一だそうだ。昭和27年に再建されている。 その先に見えるのは山門だ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/250秒 80mm ISO900 )
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18.山門から参道を振り返る
山門へ上がる石段の上から大鳥居と参道を振り返る。順光になり、鳥居の朱色が映える。鳥居の脚部が立派だ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 18mm ISO400 )
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19.山門
山門には「冨嶽」と書かれた額が掲げられ、両側には、風神雷神ではなく、武者の像が置かれている。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/250秒 24mm ISO640 )
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20.左の武者像
これは山門の向かって左側にある武者像。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/40秒 90mm ISO3200 )
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21.右の武者像
こちらは山門に向かって右側の武者像。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.8 1/80秒 60mm ISO3200 )
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22.手水舎
2キロ程富士山へ登った泉水(泉瑞)から引かれているという、この手水舎の水は、その昔、将軍源頼朝が天下にその威を示さんと富士山北麓に雄大な巻狩りを行なった際、渇きに苦しむ勢子のため、頼朝は神に祈りつつ大地に杖を突きたてると、澄みきった冷たい水がこんこんと湧き出したと云う謂れがある。水盤は一個の石をくり貫いて造ったもので、山麓の「石屋の寝床」と呼ばれている場所から切り出したとある。柱は石柱を使っており比類稀な建築だそうだ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/250秒 18mm ISO1000 )
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23.東宮本殿
本殿は後で見ることにして、まず本殿の左側奥にある東宮本殿をみる。事前にネットで調べておいたところ、この東宮本殿が北口本宮浅間神社で最も古い建造物ということだった。祭神・彦火瓊々杵命(ひこほめににぎのみこと)は、富士権現と呼ばれている。建物の構造や彫刻などは室町時代の手法をとどめている。1223年(貞応2年)北条義時による創建とされ、永禄4年(1561)、信玄が上杉謙信と 川中島で戦うにあたり、戦勝祈願のため、新たに本殿として造営した。後、この地に移されている。明治40年、内務省にて国宝指定(法改定により国指定重要文化財、昭和25年)となった。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/250秒 18mm ISO1000 )
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24.西宮本殿
本殿の右側奥にある西宮本殿は、1594年(文禄3年)、浅野左右衛門左が建立したとある。室町風建築様式。祭神は天照大神だそうだ。この西宮本殿は昭和28年、国指定重要文化財になっている。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/250秒 18mm ISO900 )
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25.本殿 -1
元和元年(1615年)谷村城主・鳥居土佐守によって創建された。建築様式は、入母屋造、向拝唐破風造、檜皮葺屋根、安土桃山様式という。昭和28年、国指定重要文化財になっている。祭神は木花開耶姫命(このはなさくやびめ)、彦火瓊瓊杵命(ひこほめににぎのみこと)、大山祇神(おおやまつみ)だそうだ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/250秒 18mm ISO720 )
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26.本殿 -2
段の手前で祭壇の前のスペースが空くのを待って順次上がり拝礼する。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/250秒 31mm ISO2500 )
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27.拝礼に並ぶ人たち
本殿に拝礼するために並ぶ人々の列が、山門と本殿の間にある神楽殿まで及んでいる。しかし、三が日はこの列がさらに大鳥居の先まで続いたという。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/250秒 24mm ISO500 )
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28.本殿内部
かって伊勢神宮にお参りしたとき、また、靖国神社を参拝したときに、守衛の方から神様の正面からは写真を撮らないで下さいとのご注意があった。この本殿の内部は立派だったので、記録に残したいと思ったが、正面から撮るのは慎んだ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 20mm ISO3200 )
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29.富士夫婦檜
本殿の両脇には「富士太郎杉」と「富士夫婦檜」の名を持つ御神木がある。これは本殿に向かって右側にある「富士夫婦檜」のほう。2本の檜が根元で一つになっていて、また、12m上のところで、再び一つになっている。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/250秒 18mm ISO400 )
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30.売店の巫女さん
本殿の脇に、お札などの販売所があり、巫女さんたちが参拝客に応対していた。二人の巫女さんは、本当はぼかしなど入れたくないほどチャーミングだった。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/250秒 48mm ISO1800 )
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31.屋台
大鳥居の脇に屋台が出ていた。「富士宮やきそば」はすっかりブランドになった。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 36mm ISO400 )
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32.大鳥居から山門を振り返る
逆光になって色が出ない。時刻は2時15分、バスの出発予定時刻まではまだ少々時間はあったが、バスに戻って、弁当を食べることにした。最終目的地の山中湖は、もうすぐそこだ。
Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/250秒 18mm ISO400 )
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