歴史探検クルーズ・近現代の横浜再発見 7月15日
横浜市都市発展記念館の主催で「横浜の海 七面相」というイベントが4月21日~7月16日に開催されていた。横浜は海に面した都市であり、そこに住む人々は海と深く関わり合いながら暮らしてきた。ここでは「海の記念日」を前に、海とともに歩んできた大正・昭和の横浜の歴史が企画展として紹介されていた。
このイベントの一環として、「歴史探検クルーズ&講座」というクルーズコースがあり、往復はがきで申し込むようになっていた。A.は(6/24と7/1)「探検ハマの工業地帯」120分、Bは(7/8)「横浜南部のウォーターフロントと漁港」90分、Cは(7/15)「近現代の横浜再発見」90分 という3っのコースがあった。コースにより15名ないし30名の定員で、抽選で参加できる。
前日まで八ヶ岳山麓・安曇野ドライブにご一緒いただいた友人のご主人から3週間ほど前にお誘いがあり、A.コースとCコースを往復はがきで申し込んでいただいた。結果、Aコースは振られたが、Cコースに増発分が設けられ、参加できることになった。
山下公園→横浜ベイブリッジ→本牧ふ頭→京浜港大黒ふ頭→鶴見つばさ橋→鶴見川鶴見大橋手前→大黒大橋→瑞穂橋→瑞穂ふ頭→海上防災基地→山下公園 というコースで1時間半たっぷり横浜港をクルーズした。
1.山下公園 「象の鼻」から出発 私たちがアクセプトされた増発便グループは、12時半に横浜開港資料館の講堂で集合になった。おおよそ30名の方々が来られている。講堂で横浜都市発展記念館のかたから、'海の上から横浜の歴史を見る'というテーマで、30分間のスライドを使った講義があった。そのあと、ぞろぞろと横浜開港資料館から、目の前の山下公園ピア「象の鼻」桟橋へと歩き、船に乗った。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
2.「象の鼻」の積み石 波止場の防波堤であった「象の鼻」のごく一部に、150年前の積み石が積み変えられて残っている。写真の中央に違った色に見える積み石がそれだそうだ。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/640秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
3.横浜ベイブリッジ 横浜ベイブリッジは、大桟橋から眺めることはあるが、海の上のこの位置から見たのは初めてだ。乗っている船は大きく揺れ、カメラも動くが、天気が良く、比較的早いシャッターが切れるので、なんとかOKだ。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 15.7mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
4.明治時代中期の横浜港内防波堤の赤灯台 ベイブリッジの手前、山下ふ頭の先にあるこのずんぐりとした 赤灯台は、イギリス人技師パーマーによって設計された明治時代中期のものだそうだ。ペアとなっている白灯台は氷川丸の傍に移設されている。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 8.1mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
5.ベイブリッジをくぐる 昨年8月、 横浜港サマー・ナイト・クルーズを楽しんだ時も、ベイブリッジの下を通ったが、その時は暗くてほとんど見えなかった。私たちが乗っている船は、結構な早さで走り、また揺れるので、立ちあがって写真を撮り難い。周囲に人も多くおられ、座ったままでカメラを持った腕を挙げ、バリアングル・モニターや、ノー・ファインダーで撮ることが多かった。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 18.1mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
6.本牧ふ頭 コンテナ船荷作業 我々が乗ったボートの船長が、積荷の作業をしているコンテナ船があるので、回ってみようと本牧ふ頭の傍を通ってくれた。シンガポール船籍の APL HOLLANDという船だ。大きい。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 18.1mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
7.日本鋼管 船は大黒ふ頭をぐるりと回って、京浜港の鶴見つばさ橋へ差しかかる。右手に旧社名日本鋼管の工場が見えてきた。2003年に川崎製鉄と日本鋼管が合併し、 JFEスチールというのが現在の社名。夜には人気のある京浜工業地帯夜景クルーズで観光スポットにもなっている。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
8.鶴見つばさ橋 京浜港の鶴見つばさ橋の下をくぐった。船は右から左へ進んでいるが、手前が大黒ふ頭で、向こう側に京浜工業地帯の工場が見える。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 21.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
9.南極観測船「しらせ」 鶴見川の河口を上っていくと、船長から右手に南極観測船「しらせ」が碇泊しているとアナウンスがあった。この「しらせ」は2代目で、2008年の4月に進水し、2009年5月から就役している。全長138mで、排水量12,500トン。初任務となった第51次南極観測隊活動支援では、2009年11月10日に東京晴海ふ頭を出港し翌2010年4月9日に帰還している。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 18.1mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
10.自動車運搬船 鶴見川河口を戻り、大黒大橋をくぐると、積み込み作業中の自動車運搬船が見えてきた。日本郵船の 神成丸、55,489トンだった。大きい。また、この船は2009年6月4日に 南シナ海で人命救助 を行ったとのこと。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 18.1mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
11.昭和電工とポーキサイト 船は出田町ふ頭の方へ進む。右手に 昭和電工が見えてきた。輸入されたアルミニウムの原料であるポーキサイトが積まれている。1934年に日本で初めてアルミニウム製錬の工業化に成功して以来、アルミニウム材料や高付加価値加工品を生産している。しかし、昭和電工を含むアルミナメーカー3社はポーキサイトからアルミナを製造するアルミニウム製錬を2015年までに撤退すると言われている。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 12.1mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
12.バナナ運搬船 出田町ふ頭には バハマ船籍のアンダルシア・キャリアーというバナナ運搬船が碇泊し、荷作業をしていた。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 9.8mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
13.在日米軍港湾輸送施設 ノースドック 船は瑞穂橋に向かって進む。左手の瑞穂ふ頭一帯は 在日米軍港湾輸送施設となっている。仲良く日米の国旗がはためいていた。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
14.米陸軍上陸用舟艇 船体にUS ARMY LCM (Landing Craft Mechanized)と書かれているので米陸軍舟艇である。ここノースドックで保管されている。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
15.ノースドックの舟艇 これは入港する船舶の先導役を務めたり、小回りのきかない大型船が着岸する際にに活躍する大型タグボート(Large Tug)と呼ばれる船だろうか。128フィート・タグボート USAV MG Nathanael Greene (LT 801)。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 21.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
16.神奈川台場あと かって、この方向に神奈川台場があった。神奈川台場は愛媛県松山市に城を持つ松山藩が万延元年(1860年)に神奈川宿の沖合200mに築造した砲台だ。設計者は幕臣の勝海舟で、外国公使や領事の離着任などに際して外交儀礼上の礼砲や祝砲を発車するために使用されたという。その石垣の一部が昨年6月に神奈川区のマンション建設地で偶然見つかり、開発業者の「栄光」が史跡の保存活用を決定。マンションの一室に資料室を開館し、石垣遺構の一般公開を行っている。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
17.みなとみらい 橋本町のあたりからみなとみらいのビル群を眺める。ランドマークタワーが誇らしげだ。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/1250秒 21.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
18.海上防災基地 大桟橋に近くなるころ、海上保安庁の船が見えた。これは PLH22 やしまで、5259トン、全長130m、ベル212ヘリコプター2機搭載する巡視船だ。1986年に就役している。この近くに平成13年12月22日に発生した、九州南西海域不審船事案にかかる工作船及び回収物などが展示されている海上保安資料館がある。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
19.水上オートバイ 山下公園の象の鼻に戻ってきた。赤レンガ倉庫の前を10台ほどの 水上オートバイの一団が風を切って渡っていった。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 21.5mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
20.我々が乗った SANTA BARCA 号 午後2時半を少し過ぎたころ、出発点まで戻ってきた。これが私たちが乗った船、SANTA BARCA号と船長さんだ。陸に上がった2人は、横浜開港資料館と横浜都市発展記念館の「横浜の海 七面相」の展示を見て、中華街へ。とても充実した1日だった。誘っていただいたKさんに感謝。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし |
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