小石川植物園 ① 春の花の五目撮り 2025年4月8日 文京区 東京大学小石川植物園 - Studio YAMAKO

2025年6月13日

小石川植物園 ① 春の花の五目撮り 2025年4月8日 文京区 東京大学小石川植物園

4月8日 快晴、ツマキチョウが飛ぶ頃、毎年恒例になっている小石川植物園へ行った。
 ツマキチョウは、午前中はパートナーを探して忙しく飛び回っていてなかなか花に止まってくれない。結婚相手を探して、飛び回っているところを撮るのは、私の腕では無理だ。それはいつものことなので、少し遅めに家を出て、11時少し前に現地に着いた。ツマキチョウは数少ないながら、時折♂が飛んでいるのを見かける。♀の発生はまだ少ないようだ。思っていた通り、♂は♀を探して忙しく飛び回り、撮影できない。
 ということで、しばらくは美しく咲いている春の花を五目撮りする。

 小石川植物園は、正式には東京大学大学院理学系研究科付属植物園といい、東大の付属施設であり、1684年(貞享元年)に徳川幕府が設けた小石川御薬園がその前身である。東西約750m、南北約300mで面積は16haある。出入り口は1か所で東南側の正門から入園する。
 入園料500円をお支払いして、西の方へ歩く。園では最も低いところになる。ツマキチョウはその先左側の菜の花や、ショカツサイが咲くあたりにいる。何か白いチョウが菜の花の咲くあたりを翔ぶが、ほとんどがモンシロチョウである。時折、飛び方に特徴があるツマキチョウを見るが、止まることなく翔び続ける。
 そこへは一回りした後で、また来てみることにして、その先の日本庭園、そこから北へ上ってカリンや白いトキワマンサクが咲く、園の北西に位置する高いエリアを写真を撮りながら歩いた。

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カリンの花 2025年4月8日 文京区小石川植物園

001_250408001 X700 オオアマナ 小石川植物園 RX10M4.jpg 1.オオアマナ(大甘菜)
入口を入って歩いて行くとこの白い花、オオアマナが咲いていた。wikipediaによれば、英名を「ベツレヘムの星」といい、それはイエス・キリスト生誕の夜にに由来するという。東方の三博士と牧人たちを飼葉桶へ導き、流星のように飛び散った。そして野原の花オオアマナになったとされる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 181mm ISO100 )
002_250408006 X900 セイヨウタンポポ 小石川植物園 RX10M4.jpg 2.セイヨウタンポポ (西洋蒲公英)
セイヨウタンポポは行って見れば植物園の雑草である。wikipediaによれば、ヨーロッパ原産の帰化植物。環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。1904年に北アメリカから北海道の札幌市に導入され、全国に広がった(札幌農学校のアメリカ人教師ウィリアム・ブルックスが野菜として持ち込んだという説がある)。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 136mm ISO200 )
003_250408008 X900 ショカツサイ 小石川植物園 RX10M4.jpg 3.ショカツサイ(諸葛菜)
ショカツサイの名は、諸葛孔明が陣を張ったときに真っ先にこの花の種を播いたという伝説から、そうよばれているという説があるそうだ。オオアラセイトウ、ムラサキハナナともいう。アブラナ科で、ツマキチョウの食草の一つである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 218mm ISO1250 )
004_250408011 X900 モンシロ 小石川植物園 RX10M4.jpg 4.モンシロチョウ♂
白い小さなチョウが飛んでいた。ツマキチョウかなと思ったが、飛び方が違う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 220mm ISO125 )
005_250408013 X900 ハナズオウ 小石川植物園 RX10M4.jpg 5.ハナズオウ(花蘇芳) -1
菜の花が咲くあたりでツマキチョウらしき飛び方の白いチョウを見るが、ほとんどがモンシロチョウのようだ。毎年ツマキチョウが飛ぶ時期に小石川植物園に来ると、ハナズオウが印象強く咲いている。中国原産のマメ科ハナズオウ亜科ハナズオウ属の落葉小高木である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 220mm ISO100 )
006_250408018 X900 ラッパスイセン 小石川植物園 RX10M4.jpg 6.ラッパスイセン(喇叭水仙)と高台の桜
ハナズオウが咲くあたりの右側は、これから上がっていく高台になっている。ピンクの桜を背景に黄色のラッパスイセンが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 41mm ISO250 )
007_250408017 X900 ラッパスイセン 小石川植物園 RX10M4.jpg 7.ラッパスイセン
英名daffodil。昔Brothers Four 歌った 「Seven Golden Daffodils」をよく聴いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 201mm ISO125 )
008_250408019 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 8.ソメイヨシノ
北側の高台への斜面には桜が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 38mm ISO160 )
009_250408020 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 9.ハナズオウとリキュウバイ(利休梅) -1
ハナズオウの咲く道へ戻る。ハナズオウの奥には、白も鮮やかなリキュウバイが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
010_250408211 X900 ハナズオウ 小石川植物園 Z50 Z105mc.jpg 10.ハナズオウ
和名の由来は、花の色がマメ科の染料植物スオウで染めた蘇芳染(すおうぞめ)の汁の色に似ていることによるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/640秒 105mm ISO200 )
011_250408023 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 11.リキュウバイ -2
中国揚子江下流域を原産とする落葉低木。別名はウメザキウツギ、バイカシモツケ、ウツギモドキ、マルバヤナギザクラと沢山ある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO100 )
012_250408213 X900 リキュウバイ 小石川植物園 Z50 Z105mc.jpg 12.リキュウバイ -3
主張し過ぎない清楚な白い花が茶人に好まれ、茶庭に使われることが多い。このため茶道の祖である千利休にちなんで、リキュウバイと名付けられたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO200 )
013_250408026 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 13.ハナズオウとリキュウバイ(利休梅) -2
散策路の間に咲くこのハナズオウとリキュウバイはとても印象的な光景であった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 14mm ISO100 )
014_250408032 X900 小石川植物園 ハナニラ RX10M4.jpg 14.ハナニラ(花韮)
先ほどのオオアマナによく似ている。そのためかこの花も「ベツレヘムの星」と呼ばれることがあるという。原産地はアルゼンチンで。Wikipediaによれば球根植物で、花径約3cmの白から淡紫色の6弁の花を花茎の頂上に1つ付ける。地上部が見られるのは開花期を含め春だけだそうだ。葉にはニラやネギのような匂いがあり、このことからハナニラの名がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 9mm ISO1600 )
015_250408034 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 15.日本庭園
小石川植物園の南西側の一番奥の旧東京医学校本館の前は、池が設けられ、日本庭園になっている。ここにもところどころに桜の木がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 28mm ISO125 )
016_250408036 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 16.日本庭園と旧東京医学校本館
桜と池とそこに姿を映す旧東京医学校本館の建物が良く調和している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 25mm ISO160 )
017_250408046 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 17.旧東京医学校本館
1868年5月(慶応4年4月)、明治政府が旧江戸幕府の医学所を接収したものを、「医学校」と改称し設立された。その後大学東校に改編され、1874年(明治7年)に東京医学校と改称された。 この建物は、明治8年に着工、翌9年に一応の完成を見る。木造建築で、建築面積430.6m2、二階建、桟瓦葺、正面玄関及び中央部塔屋付。国指定の重要文化財となっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 51mm ISO200 )
018_250408051 X900 オオアメリカキササゲ 小石川植物園 RX10M4.jpg 18.オオアメリカキササゲ
日本庭園の南側の隅の方に、地を這うように枝を張った古そうな木があった。和名をハナキササゲ(花木大角豆)という。中国原産の外来植物で、小石川植物園では6月頃に、木全体にふわっとした淡黄色の花が咲き、周囲にほのかな芳香も漂わせるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/250秒 9mm ISO100 )
019_250408055 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 19.次郎稲荷
少し、北の高台の方に登り始める。まだ日本庭園の一角にある次郎稲荷というお稲荷さんがあった。創建年は不明だが、江戸時代以前からの信仰があると考えられている。入口から日本庭園に歩いてくる途中に太郎稲荷もあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/250秒 9mm ISO1600)
020_250408061 X900 次郎稲荷 小石川植物園 RX10M4.jpg 20.次郎稲荷と外国人観光客
次郎稲荷は植物園の賑やかなエリアから少し離れた、ひっそりとした林の中に鎮座している。小さな鳥居があり、自然と信仰が融合したあの空間は神聖でどこか神秘的な空気が漂っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 26mm ISO1600)

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