今年もギフチョウが飛ぶ 4月6日 - Studio YAMAKO

2011年4月 8日

今年もギフチョウが飛ぶ 4月6日


 天気予報によると4月5日~7日までは晴れの日が続き、特に6日、7日は気温も上がるということなので、6日と決めて、今年もギフチョウを撮りに行くことにした。自宅を朝8時に出発し、いつもの通り16号線の渋滞に会いながら藤野町篠原に着いたのは10時を少し回ってみた。今回は廃校になっている小学校の前の空き地に車を停めた。登山道を入って小川に沿って歩き、毎年、立ち寄ってはお茶をご馳走になるSさんの家の前に来ると、すでにギフチョウ愛好家が10人ほど来ておられた。最近ご婦人が増えたようだ。
  昼前まではいま一つ気温が上がらず、ギフチョウの姿はない。山頂から下りて来られた人に聞くと、山頂では何頭か飛んでいるようだった。

高野山真言宗 福寿院;クリックすると大きな写真になります 1.高野山真言宗 福寿院
去年までは車で通り過ぎてしまっていたので、気が付かなかったが、登山道へ入る少し手前を左へ入ったところに高野山真言宗 福寿院があった。帰ってきて調べてみたところ、正応年間(1390年ごろ)、真政阿闍梨により道志山中に阿弥陀如来を本尊として創建され、その後300年を経て慶長のころ現在地に移建されたと伝えられる。現在の本堂は約250年前の建立といわれ、元禄4年造立の「弘法大師」がまつわれているとのこと。結構古いお寺なのだ。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/268秒 4.6mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
スギタニルリシジミ;クリックすると大きな写真になります 2.スギタニルリシジミ -1
この蝶は、年1回春さきに発生する。地味な蝶なのでギフチョウを唯一のターゲットにしていると見逃してしまう。今回はこのスギタニルリシジミも狙いの一つにしていた。登山道のとりつきに小さな橋があるが、その下を流れる小川でかがみこんでシャッターを切っている人がいた。スギタニルリシジミだ。しかも3頭が吸水している。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/470秒 110.4mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
スギタニルリシジミ;クリックすると大きな写真になります 3.スギタニルリシジミ -2
これはTANRON 60mm Macro で撮った。ターゲットの位置が低く、とてもD5000のファインダーは覗けないので Live Viewで撮る。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影 LV ( F5.6 1/3200秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミヤマセセリ;クリックすると大きな写真になります 4.ミヤマセセリ -1
ミヤマセセリも年に一度、春に現れる蝶である。いつもは道や下草に止まることが多く、なかなか良い写真が撮り難い。満開になるのが遅れていた梅林でギフチョウが飛来するのを待つ間、ミヤマセセリが梅の花にやって来た。高いところに止まったが、P90の望遠端(35mm判換算624mm)で撮った。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/403秒 110.4mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
ミヤマセセリ;クリックすると大きな写真になります 5.ミヤマセセリ -2
同じミヤマセセリを同じところで撮った。空の明るさと、梅の花の白さに引っ張られて、露出がアンダーになり、主題のミヤマセセリが黒くなるのではないかと思い、+1.0段の露出補正をして撮っておいたカットである。ミヤマセセリの露出は良いようだが、梅の花の白飛びが増してしてしまった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/212秒 110.4mm ISO100 ) 露出補正 +1.0段
ギフチョウ;クリックすると大きな写真になります 6.ギフチョウ -1
正午を過ぎて少し気温が上がって来た。ミヤマセセリを撮った梅林の道を隔てた反対側の満開の一本の梅の木にギフチョウがやって来た。高いところの花で吸蜜を始めた。とても 60mm Macro では撮れない距離だ。それでも何枚かシャッターを切る。しかし、これはこれで情景が伝わると思う。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギフチョウ;クリックすると大きな写真になります 7.ギフチョウ -2
前の写真と同じ個体である。P90の望遠端で撮った。しかし、後ろの梅の花にフォーカスがいってしまったりして、なかなか蝶にフォーカスが合わない。その中で何とか合焦したカットである。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/343秒 110.4mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
ギフチョウ;クリックすると大きな写真になります 8.ギフチョウ -3
10人ほどの愛好家のモデルになってくれたそのギフチョウは、この梅の木から離れてしまった。私は再び元の梅林へ戻ったが、10分経つか経たないころ、ギフチョウが私の目の前の梅の花に飛来し、吸蜜をし始めた。60mm Macro の射程距離である。ラッキーであった。残念ながら前の写真を撮った時の絞り優先設定 F6.3 を変更する余裕がなかった。背景のボケが少々うるさい。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/2000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギフチョウ;クリックすると大きな写真になります 9.ギフチョウ -4
少し左に移動し、裏面を青空がバックになるように撮った。裏面後翅オレンジ色と赤の縁取りが美しい。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/2000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
ルリシジミ;クリックすると大きな写真になります 10.ルリシジミ
ギフチョウの写真も撮れたので、そろそろ引き上げようと梅林を離れた。最後にもうワン・ショットと思い、スギタニルリシジミを撮った小川に下りて見た。まだ、1匹、吸水していた。しかし、色合いがスギタニルリシジミと少し違う。これはルリシジミのようだ。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/2000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
ルリタテハ;クリックすると大きな写真になります 11.ルリタテハ
お茶をご馳走になったSさんにご挨拶をと思い、お宅の庭に向かったところ、アセビの花にルリタテハが来ていた。越冬したのにきれいな個体だった。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/1600秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし

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