舞岡公園 秋の始まり ① 案山子まつり 2024年9月26日 横浜市戸塚区
連日、猛暑日が続いていた横浜市だが、9月23日以降、急に涼しくなって、最高気温は30℃を越えることがなくなった。
舞岡公園の様子を見に行こうと思い、9月26日に出かけてみたが、その日の横浜市の最高気温は29℃だったそうで、やはり暑かった。
しかしながら、田んぼの稲は黄金色に染まり、9月14日~10月13日に人気投票が行われている案山子まつりの案山子たちが、全部で26体、田んぼのそれぞれのところに立っている。チョウは相変わらず多くはいないが、ウラギンシジミの♂が多く飛び、秋を感じた。20日前の9月6日に行ったときは、ほとんど咲いていなかったコスモスも、伸びた茎の先に花が咲くようになっていた。
路傍に咲き始めているヒヨドリソウにイチモンジセセリが多く、蛾や蜂なども集まってきている。そのヒヨドリソウにミドリヒョウモンの♀が飛来した。舞岡公園で見るのは久しぶりである。
案山子まつりの作品 2024年9月26日 横浜市戸塚区舞岡公園 案山子まつり
1.夏と秋 10時15分、もみじ休憩所に着いた。空には夏空のような白い雲が輝き、一部のモミジは紅葉していて秋が始まったようだ。この時間はまだ涼しく、清々しい気分だ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 37mm ISO160 ) | |
2.カラタチに絡むアゲハの♀ 長久保の池の傍にカラタチが植えられているところがある。カラタチの周りをアゲハの♀がゆっくりと飛んでいた。産卵するところを探してしているようだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 65mm ISO1600 ) | |
3.アゲハ 終齢幼虫 -1 丸々と太ったアゲハの終齢幼虫がいた。頭に鉢巻をして、そのわきに目立つ目のようなものが見えるがこれは目ではない。眼はもっと下の小さな口の上にある。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm ISO1600 ) | |
4.新芽を探すアゲハの♀ 産卵する新芽を探している。産卵し、孵化してくる幼虫が食べやすいような新芽を探しているのだろう。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 155mm ISO800 ) | |
5.一休み 休むことなく飛び続けて産卵場所を探し、産卵して疲れたのだろう。一休みしている。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm ISO250 ) | |
6.産卵場所を探す この母蝶を撮り始めて15分以上経つ。アゲハ♀はまだ、産卵を続けようとしている。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 26mm ISO250 ) | |
7.アゲハ 若齢幼虫 終齢幼虫がいたところの近くに、おそらく三齢幼虫と思える若齢幼虫がいた。アゲハは孵化して時の小さな一齢幼虫から、大きくなっていく過程で4回脱皮する。この幼虫は多分、2回脱皮をした三齢だと思う。あと2回脱皮して、緑色も鮮やかな終齢幼虫となる。4齢までの幼虫と、終齢幼虫では、その姿が全く違う。アゲハは、卵から孵化して成虫として寿命を迎えるまでは大体2ヶ月、そのうち成虫の期間は2週間~1ヶ月程度と短命なのだ。アゲハは1年に3~4回世代交代をするが、秋になって、最後は蛹で越冬し、3~5月ごろ羽化して春型の成虫となる。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO500 ) | |
8.アゲハ 終齢幼虫 -1 マクロレンズで撮った。この終齢幼虫は、さっき撮った場所からほとんど動いていなかった。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO800 ) | |
9.母蝶はフジバカマで吸蜜 カラタチが植えられているところのすぐ近くの、開けたところにフジバカマが咲き始めていた。そこへさっきのアゲハの母蝶は飛来し、吸蜜を始めた。このアゲハチョウと30分間ご一緒した。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) | |
10.タムラソウとイチモンジセセリ タムラソウが咲いていた。2頭のイチモンジセセリが吸蜜に来ていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm ISO1600 ) | |
11.キタテハ秋型 私の好きなキタテハの秋型が姿を見せた。前回9月初めに見たキタテハは、まだ夏型と秋型の過渡期のような姿だったが、この個体はすっかり秋型の装いになっている。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm ISO400 ) | |
12.案山子まつり 古民家の裏庭へまわり、母屋の縁側に座って一休みしようと思い、古谷戸の里に入るところで、谷戸の田んぼの方を見ると、9月14日~10月13日に人気投票が行われ、評価される案山子たちが並んで立っていた。この場所は、古谷戸の里の前で一番良い場所なのだろうと思う。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 21mm ISO250 ) | |
13,16番「どろんこ田んぼツリー」 この作品は8月23日に来た時に、すでにここに立っていた。色彩鮮やかな作品と思う。作られてから1か月以上たつのだが、全く傷んでいない。メンテナンスされていたのだろう。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 25mm ISO100 ) | |
14.20番「谷戸のまるちゃん」 可愛らしく、親しみの持てる作品だ。寄って来る鳥たちに、「少しなら食べてもいいですよ」と言いたげな感じである。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250 15mm ISO250 ) | |
15.ヒヨドリソウとキタテハ 羽化したばかりのようなきれいな個体だった。公園内でヒヨドリバナが咲き始めている。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 217mm ISO320 ) | |
16.キタテハ秋型 前の写真と同じ個体。少し翔んでササ(アズマザサ属)の葉に止まった。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm ISO800 ) | |
17.イチモンジセセリ イチモンジセセリが極めて多く発生している。これはヒヨドリソウだが、いろいろな花に飛来している。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO560 ) | |
18.古代米 水車小屋の近くの田んぼには黒い稲穂の古代米が実っていた。wikipediaによれば、古代米(こだいまい)とは、現代において栽培されるイネの品種のうち、「古代から栽培していた品種」「古代の野生種の形質を残した品種」として標榜されるものを指す言葉であるという。何という品種かは解らない。神奈川のタウンニュース によれば、舞岡公園内の宮田保護区で今年5月17日、弥生時代の稲作方法に関する研究として田植えが行われた。植えられたのは7世紀ごろに存在した可能性のある古代米2種だそうだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 300mm ISO1600 ) | |
19.ヒメジャノメ 久しぶりに舞岡公園でヒメジャノメを見た。極めて普通種の一種だったが、最近はしばらく見ることがなかった。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO280 ) | |
20.ヤマハギ(山萩) これは一般的な赤紫の花である。単にハギともよばれ、ハギといえばヤマハギを表わすこともある。「ハギ」には「萩」の漢字があてられており、これは日本で作られた国字(中国以外で作られた漢字)である。ルリシジミやキタキチョウなどの食草である。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO320 ) | |
21.白いヤマハギ シロバナヤマハギと呼ばれ、白い花を咲かせるヤマハギが咲いていた。ヤマハギの白花品種だそうだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO100 ) | |
22.カエデの園芸品種 古民家の裏庭に行って、母屋の縁側に座って、汗を拭い、一息入れた。時折、涼しい風が吹く。裏庭には高さ2mに満たない小さなモミジがあった。これはイロハモミジの園芸品種ではないかと思う。帰宅してネットで検索してみたところ、カエデの園芸品種図鑑というサイトが見つかり、目視で検索してみたところ、 裂片の幅が狭く、鋸歯が目立つというところから、イロハミミジ系の「奥州紅(オウシュウベニ)」という品種だろうと推定した。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
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