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2018年7月 1日

輝くオオミドリシジミ 6月1日

同好の方に教えていただいたオオミドリシジミの適地へ行く。私の家から、高速道路を使えば1時間くらいで行けるところだ。街の駐車場に車を止めて、通学の小学生とすれ違いながら、 約20分ほど歩く。ポイントに着くと先に来られていた方がひとりおられた。
 「おはようございます」と挨拶をしたところ、さっそく「そこにいますよ」と教えてくださった。陽の光を受けて美しい淡緑色の金属光沢を輝かせて開翅していた。坂を上がってきたところだったので、息が上がっていて、カメラを構える手が落ち着かない。数カット撮った後、 「ありがとうございます」と礼を言ったところ、その方は、もう1時間ほど前に来られていて、「今日は多いですよ」と言う。今シーズン、すでに4?5回ここに来ているという。いったん下がって周囲を見てみると、視野に4?5頭が飛び交っている。一昨年、ここに来たときは、10名以上の方々が、飛び交うオオミドリシジミにカメラを向けられていたが、今日はこのかた一人だったので、ゆっくり撮影を楽しむことができた。
 オオミドリシジミは日の当たる梢の葉に止まる。日陰になっている周囲とのコントラストは想像以上に強く、露出補正が難しかった。
 もっと粘って、少しでも良い写真を撮りたいところだが、十分に撮ったので、引き上げることにした。
  まだ、帰るには早すぎるので、少し車を走らせて、寄り道をしたが、そこではテングチョウが大量発生していたのと、ミスジチョウを撮影した以外は、収穫はなかった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.オオミドリシジミ -1
坂を上がってきて、息が切れる状態で撮った最初の1枚。ミドリシジミに比べると淡い緑色の金属光沢が輝く。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193mm ISO125 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオミドリシジミ -2
前の写真と同じ個体を少し位置を変えて、寄って撮った。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 3.オオミドリシジミ -3
半開翅していた。この角度からは金属光沢の緑色が鮮やかに撮れない。左前翅に萎縮があるように見える。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 4.オオミドリシジミ -4
テリトリーを張り、スクランブル発進できるように、翅を広げて止まることが多い。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 5.オオミドリシジミ -5
葉の上に止まるオオミドリシジミを下から仰いで撮る。日の当たるところに止まるので透き通って見える。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 6.オオミドリシジミ -6
ファインダーで見たときは、輝きを捉えたように思ったが、画を見ると少し違って写っていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO320 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 7.オオミドリシジミ -7
後ろ側からだと、、うまく輝きが撮れないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 8.オオミドリシジミ -8
寄って撮ることができたのだが、この位置では前の写真と同じように緑色の輝くが抑えられてしまう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 9.オオミドリシジミ -9
2頭が止まっていた。片方にしかピントが合わせられず、片方にしか露出が合わない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 10.オオミドリシジミ -10
2頭ができるだけカメラから同じ距離になるように動いてみた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 81mm ISO160 ) 露出補正 -1.7段
;クリックすると大きな写真になります。 11.オオミドリシジミ -11
寄って撮った。露出はややオーバーになってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 27mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 12.オオミドリシジミ -12
やはり頭がこちらを向いている位置で撮るほうが、きれいな色になる。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 13.オオミドリシジミ -13
前の写真と同じ個体。この日見たオオミドリシジミは、もちろん♂ばかりであったが、まだ、ほとんど擦れていなかった。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 14.オオミドリシジミ -14
裏面を撮っておこうと思ったが、透き通ってしまった。この日はRX10M4だけで撮影した。離れても撮れるし、近寄っても撮れるの重宝だったが、90?マクロで撮りたいときもあった。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO160 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 15.テングチョウ 吸水 -1
まだ時間も早かったので、スミナガシでもいないかなと、 少し車を走らせて他を回ってみた。テングチョウがたくさん発生しているようだ。吸水に10頭以上も集まっている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 217mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 16.テングチョウ吸水 -2
今年はテングチョウの当たり年なのだろうか。越冬した先代は5月の初めまで、飛んでいたが、フレッシュな新しい世代が大量に発生している。残念ながらスミナガシは現れなかった。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 217mm ISO100 ) 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 17.ミスジチョウ
食草の一つであるイロハモミジの傍で、ミスジチョウが舞っていた。飛んでいるときはコミスジと見分けがつかない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 217mm ISO100 ) 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 18.ウラギンシジミ♂ -1
ウラギンシジミが多くみられる季節になった。♂の翅表は美しく、インパクトがある。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO160 ) 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 19.ウラギンシジミ♂ -2
ウラギンシジミの飛翔は俊敏である。目を離すと見失うことがある。高いところへ上がってしまうこともあるが、このように撮りやすいところに止まってくれることもある。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3


2018年3月19日

蝶 自選年間ベスト10 (?14) 2016年

振り返ってみて、2016年は今までに経験したことのないほど蝶が少ない年だった。4月までは平年通りで、ギフチョウをはじめとして、発生すべき時期に発生していたが、5月、裏高尾のアオバセセリは1頭も見ることができなかった。ミツバウツギの白い花が、いつもの時期に咲いていない。早く咲いてしまったのだろうか。箱根湿生花園のミドリシジミも例年の適期に行ったのに全く見られなかった。
 信州の蝶も少なかった。この年も3回ほど信州へ行ったが、特に信州を代表するクジャクチョウや、キベリタテハが見られない。地元の愛好家の方も、ヒョウモンチョウの類も少ないと言って嘆いておられた。
 私がフィールドにしている横浜市戸塚区の舞岡公園でも5月、6月のゼフィルスをはじめとして、概して蝶が少なかった。
 考えられる原因として、今年は幼虫の時期に気温が高かったので、幼虫の生育に支障があったのかもしれないということを何かで読んだ。

クリックすると大きくなります。 1.キタテハ斑紋異常 2016年3月5日 舞岡公園
3月初めの暖かい日に近くの保土ヶ谷公園にP610を携えて出かけた。キタテハの 越冬した秋型が数頭飛んでいた。約3週間前にも暖かい日があり、保土ヶ谷公園に行ったが、その時にキタテハの異常型(斑紋異常)を見ていた。もしかして、そのキタテハ異常型に再会できないかと、飛んでくるキタテハを目を凝らして追っていたところ、その願いがかなった。後翅黒斑がつながっている。3週間前のと同じ個体と思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(? ?f5.6 1/800秒 72mm ISO100? )? 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 2.ギフチョウ 2016年4月6日 神奈川県相模原市
この時期、ここには多くの愛好家が集まる。その人たちと、離れたところで咲いていたミツバツツジにギフチョウが来た。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
180318_003.jpg 3.ツマキチョウ♀ 2016年4月15日 小石川植物園
アブラナ科のショカツサイはツマキチョウの食草の一つである。小石川植物園には多くのツマキチョウが飛んでいた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 4.ツマキチョウ飛翔 2016年4月15日 小石川植物園
小石川植物園では、セリバヒエンソウが紫色の花を咲かせていた。その花にツマキチョウの♂が口吻を伸ばしながらアプローチする。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 5.スミナガシ 2016年5月13日 裏高尾
この日の本命はアオバセセリだったが、ミツバウツギの花も咲いていなく、本命は現れなかった。この新鮮なスミナガシに会えたのが収穫だった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/250秒 197mm ISO100? ) ? 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 6.ウスバシロチョウ 2016年5月13日 八王子城跡
この年、例年のようには南足柄でウスバシロチョウを撮ることができなかった。これは八王子城跡で。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 7.オオミドリシジミ 2016年6月10日 八王子市郊外
ある方から八王子市郊外のオオミドリシジミのポイントを教えていただいたので行ってみた。現地に到着したのは8時ごろだったが、オオミドリシジミ♂が乱舞していて、時々若葉に静止して翅を開き、青味かかった緑色を輝かせる。マクロで撮れる距離には来てくれなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.3 1/125秒 236mm ISO100? ) ? 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 8.羽化したばかりのベニヒカゲ 2016年7月24日 湯ノ丸高峰林道
湯ノ丸高原の地蔵峠から高峰高原の車坂峠へ抜ける林道で、冬はスキー場になるところがあるが、そこに羽化したてのベニヒカゲがいた。撮影日は7月24日。ずいぶん早い出現である。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/320秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.ウラギンシジミの交尾 2016年9月28日 舞岡公園
横浜市戸塚区の舞岡公園では、秋になるとウラギンシジミが多くなり、しばしば交尾シーンにも遭遇する。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f3.3 1/640秒 4mm ISO100? ) ? 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 10.ツマグロヒョウモン 2016年11月5日 明神台公園
近所にある明神台公園に咲くキバナコスモには、秋の深まりとともにツマグロヒョウモンが吸蜜に集まる。飽きるといったんキバナコスモスから離れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補1.ハクサンフウロに来たミヤマモンキチョウ♀ 2016年7月24日 長野県東御市
ようやく探した高山蝶ミヤマモンキチョウのポイントで撮影。一帯には食草のクロマメノキの群落がある。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/250秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補2.初々しいモンキチョウ♀ 2016年8月3日 舞岡公園
モンキチョウは草原を活発に飛び回るので、擦れた個体が多くなる。こんなに初々しい個体を見るのは珍しい。おそらく羽化したばかりなのだろう。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 185mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補3.ウラナミシジミ 2016年9月28日 舞岡公園
秋に多くなるウラナミシジミは食草でもあるハギの花に誘われる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補4.ヒメアカタテハ 2016年10月20日 舞岡公園
このチョウも秋になると多くあらわれる。成虫でも越冬するようだが、春にはほとんど見かけない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段


2016年7月 8日

オオミドリシジミ乱舞 八王子市郊外 6月10日

6月4日に梅雨入りして、雨こそほとんど降らなかったが、さすがに晴れる日は少なくなった。天気予報によると6月10日が晴れるようだ。よし、八王子市の郊外へオオミドリシジミを撮りに行こう。
  当日、予報通り朝から日が差している。現地には8時少し過ぎについた。すでに同好のカメラマンが数人来られている。挨拶をして仲間に入れていただいた。ネットを持った方が2人おられたが、邪魔すまいとの配慮からかカメラマンのいるところから離れておられた。
  少し高いところだが、数頭のオオミドリシジミが飛び交っている。3?4頭が絡み合うこともある。そしてちょっと落ち着くと梢の葉に止まる。ただし、高い位置なのでなかなか撮りにくい。しかも距離もある。P610でしか撮れない。日が当たるところに止まるので、コントラストが強く、肝心のオオミドリシジミが露出がオーバーになる。-0.3?-0.7の露出補正をするが、もっとアンダーにしてもよかったくらいだ。
 小1時間ほど撮って車に戻り、次に長池公園へミズイロオナガシジミを撮りに行った。だが、個体数は多くなく1頭を撮っただけだった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ウラギンシジミ -1
7時45分、車をコイン・パーキングに停めて、目的地に向け歩き出す。途中、民家の庭先にウラギンシジミが飛んできた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/125秒 64mm ISO140? ) ? 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.ウラギンシジミ -2
表翅が見えないので雌雄がわからない。開翅してくれているので後ろに回り込むと♂であることが分かった。夏型だ。秋型のように前翅の先がとがっていない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/125秒 64mm ISO140? ) ? 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.オオミドリシジミ -1
地元の方に道を尋ねながら現地に到着したのは8時半ごろだったろうか。少し広くなったところに若木があって、新緑の葉が輝いていた。そこに何本かの木の周りをオオミドリシジミが複数飛び交っている。しばしば、梢の葉に止まり、開翅する。飛んでいるのは全部♂だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/200秒 64mm ISO161? ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 4.オオミドリシジミ -2
オオミドリシジミはこれらの木の周りを飛び回り、時々このように止まる。止まると半分開翅することが多かった。止まっているところは3?4m先だ。P610の望遠端(35mm版換算1440mm)で撮る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.5 1/125秒 258mm ISO110? ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 5.オオミドリシジミ -3
少し傷んでいる個体もいた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.3 1/200秒 236mm ISO100? ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 6.オオミドリシジミ -4
自分の眼より高いところに止まることが多い。せっかく開いてくれているのに裏面しか撮れない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.3 1/125秒 236mm ISO180 ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 7.オオミドリシジミ -5
深緑色の金属光沢がきらきらと輝く。「チャンス」と思ってシャッター・ボタンを押すと、力が入ってしまいカメラぶれしてしまう。たとえば木の幹に体を押し付けて動かないようにシャッターを切るとうまく止まってくれることが多い。300mmの望遠レンズを付けた一眼レフで撮っておられた方に「カメラを手持ちで、シャッター・スピードはどれくらいで撮っていらっしゃいますか」と尋ねたところ1/350を最低にして撮っているとのことだった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/320秒 161mm ISO100 ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 8.オオモドリシジミ -6
この若木はコナラだろうか。この木の周りを多い時は5?6頭が飛び回る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.5 1/200秒 258mm ISO100 ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 9.オオミドリシジミ -7
頭を向こうにして開翅して止まった。この位置から撮ると緑色が黒ずんで写る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.5 1/125秒 258mm ISO180 ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 10.オオミドリシジミ -8
こんなところにも止まる。翅が透けている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/125秒 161mm ISO110 ) ? 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 11.オオミドリシジミ -9
こういう姿勢で止まることが多い。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/200秒 108mm ISO100 ) ? 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 12.オオミドリシジミ -10
前の写真と同じ個体で、しばらく同じところに止まってくれていた。レンズを伸ばして撮る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.3 1/125秒 236mm ISO100 ) ? 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 13.オオミドリシジミ -11
眼が合ってしまった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/250秒 197mm ISO100 ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 14.オオミドリシジミ -12
完全に開翅してくれた。しかもその向きは深緑の金属光沢が一番鮮やかなところだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.5 1/500秒 258mm ISO100 ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 15.オオミドリシジミ -13
オオミドリシジミの撮影を始めてから1時間くらいたった。被写体には事欠かないが同じ姿勢の蝶を撮ることが多くなる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f6.3 1/160秒 236mm ISO100 ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 16.オオミドリシジミ -14
この位置からだと深緑色がやや黒ずんで見える。オオミドリシジミのいろいろなシーンを撮ることができた。前々日に舞岡公園で撮ったオオミドリシジミも貴重だが、この日は開翅シーンも撮ることができ満足だった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/125秒 161mm ISO110 ) ? 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 17.モンキアゲハ♀
帰路についた。来たときと違う道を駐車場へと向かう。ふいにモンキアゲハが飛んできて、草むらに止まって翅を休める。♀は時々このような静止をすることがある。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (? ?f5.6 1/125秒 116mm ISO360 ) ? 露出補正 -0.7段
160707_018.jpg 18.ミズイロオナガシジミ -1
次に多摩ニュータウン近くの長池公園へ行く。公園についたのは11時だった。まず、長池公園自然館に入った。その展示館で偶然、 小檜山賢二氏のマイクロ・プレゼンス写真展が行われていた。素晴らしいゾウムシなどの写真を見せていただいて、長池へ向かう。池の近くで1頭だけミズイロオナガシジミに会うことができた。葉が邪魔になって頭としっぽが隠れてしまう。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.ミズイロオナガシジミ -2
じっと止まっていてくれるので、左手で枝先を下へ引っ張って、右手だけでカメラを持ってシャッターを切った。なんとかブレを少なく撮ることができた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし


2016年7月 3日

オオミドリシジミに会えた 舞岡公園 6月8日

関東地方は6月5日に梅雨入りした。しかし、この日は朝食をとっていると窓から青空が見え、日が差している。「よし、行こう」とマイカーで舞岡公園へ出かけた。
 ところがゼフィルスのポイントを廻ってみるが、アカシジミが飛ぶのを見ただけで、ミドリシジミ、ミズイロオナガシジミなど全く姿を見せてくれない。間違いなくいるはずのなのだが何故だろう。同好の方も見えていたが、全くいないとのこと。
 11時半ごろまで粘ってみたがダメだった。今日は諦めて帰路につく。とそのとき、ちらっと何かが飛んだ。目を凝らしてその方向を探すと、半分隠れてしまっているが、何かいる。はじめ、ウラゴマダラシジミかと思った。ところが後翅の赤い紋が見えて、オオミドリシジミと分かった。ほかのゼフィルスに会えないのに、思いもかけないところで、オオミドリシジミに会えた。開翅もしてくれたが、足場も悪く、高い所にとまっていて裏面しか見えない。P610のバリアングルモニターで腕をいっぱいにあげて上から撮ろうと試みたが、逃げられてしまった。
 しかし、せっかく出かけたのに、収穫なしと思っていたところでオオミドリに会えたのは嬉しかった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.オオミドリシジミ -1
葉の陰になって顔が見えない。後翅でミドリシジミと分かる。ミドリシジミ裏面のやや赤味を帯びた褐色に比べ、オオミドリの裏面は灰色だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオミドリシジミ -2
写真はすべて同じ個体である。少し飛んではまた止まる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.オオミドリシジミ -3
高い所で開翅をした。残念ながら表が見えない。♂だろうか♀だろうか? P610に持ち替えて上から撮ろうと腕をあげたら飛ばれてしまった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.オオミドリシジミ -4
その場所から離れてしばらく待った。するとまたどこからか飛んでき、今度は少し低い位置のコナラの葉にとまった。これが最後のチャンスだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし


2015年9月 7日

蝶 自選年間ベスト10 (7) 2009年

ここのところなかなかお日様が顔を見せてくれず、涼しいのはありがたいが、写真を撮りに散策することがままならない。高尾山へでも行ってみようと思っているのだが・・・

さて、2009年?のことにさかのぼるが、2月に上海に行った。暖かいところだが、如何せん2月では寒い。越冬したキタテハだけだったが、蘇州の拙政園でコンデジで撮った1枚がある。古い名勝地らしい背景を、もっとうまくが取り入れられればなお良かったのだが。

ブログのオーナーであるn-shuheiさんのロッジが、ウスイロヒョウモンモドキの生息地の近くにある。発生時期を狙って、n-shuheiさんのロッジに泊めていただき、1日ウスイロヒョウモンモドキを探した。何とかのウスイロヒョウモンモドキを撮影できたが、最初に撮った個体をファインダーで見たとき、何か違和感があった。斑紋異常だった。ちょっとピントがずれているのが惜しい。 最近そこでのウスイロヒョウモンモドキが激減し、絶滅の危機にあることを知った。
そのほか、いつものフィールドである舞岡公園でも、アサギマダラ、オオミドリシジミ、クロコノマチョウなどそこでは初めての蝶を撮影できた。

;クリックすると大きな写真になります。 1.キタテハ 2009年2月10日 中国 蘇州拙政園
2009年2月8日から3泊4日で中国は上海を訪れた。3日目には蘇州へ行ったが、天気の良い日で、名勝拙政園ではキタテハが飛んでいた。この旅行で蝶を撮ることは想定外だった。持っていたコンデジでローアングルで狙ったが・・・。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f?2.8? 1/?50?0秒 ?5?mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 ?2.コツバメ 2009年5月15日 栃木県那須高原
コツバメは4月の蝶だ。那須とはいえ、ゴールデン・ウィークを過ぎた頃は、大分擦れてしまっている。?泊まったペンションの敷地内に咲いていたミヤコワスレに来ていた。

Canon PowerShot A640 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 7mm ISOオート )
;クリックすると大きな写真になります。 ?3.アカシジミ 2009年5月19日 横浜市舞岡公園?
横浜市の舞岡公園には6種の平地産ゼフィルスを産するが、アカシジミの発生が一番早い。しかし、このアカシジミを見たときは随分早いなと思ったものだった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 4.アサギマダラ 2009年5月26日 横浜市舞岡公園
舞岡公園でアサギマダラを見ることはそれほど多くはないが、この日は運が良かった。ミドリシジミを探していたら、ファーと大きな影が横切った。てっきりアカボシゴマダラと思い身構えたが、なんとアサギマダラだった。ウツギの花に止まり吸蜜をはじめた。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/?62?秒 ?5mm ?ISO?135? ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 ?5.オオミドリシジミ 2009年5月26日 横浜市舞岡公園
舞岡公園で撮ったオオミドリシジミの貴重な写真。?

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/400秒 ?100mm ?ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 ?6.ウスイロヒョウモンモドキ 2009年7月4日 兵庫県養父市
保全活動が行われている絶滅危惧1類のウスイロヒョウモンモドキの写真を撮る機会があった。当日、10頭ほどウスイロヒョウモンモドキの写真を撮ることができたか、その中の1頭がこの写真である。ファインダーを覗いている時から何か違和感があった。斑紋異常型だった。ちょっとあとピンになってしまったのが残念。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/?16?00秒 ?100mm ?ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 ?7.オオミドリシジミ 2009年7月4日 兵庫県養父市
ウスイロヒョウモンモドキの写真を撮りに行った時に撮った。オオミドリシジミらしい緑色の翅を開いて見せてくれた。角度は良いのだが少し離れていたのでCOOLPIX P90で撮った。もう少し近くにいてくれれば、背景に山の連なりを映しこむことができたのだが。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/?234秒 ?44mm ?ISO?64? ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 8.ミヤマシロチョウ ?2009年7月22日 八ヶ岳山麓
ある観察会に参加した。二度と行けないようなところにミヤマシロチョウが飛ぶそれほど広くない開けたところがあった。食草のヒロハノヘビノボラズも多く観察することができた。この個体は翅が薄いヒスイ色で、♀のようだ。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/?250?秒 ?100mm ?ISO400 ) 露出補正 -0.3段
150904_009.jpg ?9.クロコノマチョウ 2009年8月14日 横浜市舞岡公園
  夏型の♀と思う。この蝶も分布を北に広げている。私が昆虫少年だったころは、関東近縁では見られなかった。もちろん、舞岡公園ではめったに見ることができないが、確実に生息している。今年(2015年6月)も見かけた。

Nikon D300 ?SIGMA 70-300?mm F?4-5.6? macro
   絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/?250?秒 ?100mm ?ISO400 ) 露出補正 -0.3段
150904_010.jpg ?10.高原の蝶 ミドリヒョウモン 2009年?8月25日 八島が原湿原
信州は霧ヶ峰と美ヶ原の間にある八島ヶ原湿原は、朝早く出発すれば日帰りも可能である。湿原の周囲はトレッキング・コースになっていて、高原の蝶が飛び、アザミなどの花に集まる。コンデジでマクロで撮ると高原らしい背景を入れることができる。

Canon PowerShot A640 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1?25?0秒 ?7?mm ISOオート )? 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補1.イチモンジセセリ 2009年9月9日 横浜市舞岡公園
イチモンジセセリは秋になると個体数が多くなる。普段は見向きもしないのだが、撮りたい蝶が見つからないときにはモデルをお願いすることになる。?

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/?12000秒 ?100mm ?ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
?補2.スジグロシロチョウ 2009年?9月24日 昭和記念公園
秋、シオンの花に止まろうとしているスジグロシロチョウ。この日はCanonのIXYしか持っていなかった。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/320秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし


2009年7月 6日

ハチ高原とウスイロヒョウモンモドキ

 ハチ高原は兵庫県の北西部の山間部に位置し、鳥取県に近い。一帯は氷ノ山後山那岐山国定公園に入り、冬はスキー場として賑わう。ハチ高原スキー場のやや下にある大久保ゲレンデのそばに、サラリーマン時代に同じ業界でともに共通の仕事をし、退職してからも友人としてお付き合いいただいているかたの山荘がある。今回は、ハチ高原に棲息する絶滅危惧種であるウスイロヒョウモンモドキという蝶の写真を撮るのを目的に、その H?tte Hachi と名づけられた山荘に一泊させていただいた。
1.ミドリヒョウモン
7月3日、新幹線で10時過ぎに新大阪に到着し、新快速で芦屋まで行った。そこで H?tte Hachi のオーナーである友人にピックアップしていただき、同じく同じ業界で共通の仕事をしたもう1人の友人と3人で、ハチ高原に向かった。途中、昼食をとって、H?tte Hachi に着いたのは、午後3時頃だった。H?tte Hachi に入り、窓を開けたら、ミドリヒョウモンが飛び込んできて、蛍光灯のシェードに止まった。D300の内蔵フラッシュを上げて撮ったらこんな写真が撮れた。レタッチは何もしていない。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 内蔵フラッシュ使用
アクティブD-ライティング標準
ミドリヒョウモン:クリックすると大きな写真になります
2.ウラギンヒョウモン
夕食までの時間、車でハチ高原まで行った。時間は午後3時半。曇っていて蝶の影はない。ゲレンデの下のほうにあるキャンプ場の周りを歩いてみたが、ウスイロヒョウモンモドキは影も形もない。このウラギンヒョウモンが元気にトラノオに吸蜜に来ていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/200秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
ウラギンヒョウモン:クリックすると大きな写真になります
3.ウスイロヒョウモンモドキを守る会
このハチ高原一帯にはウスイロヒョウモンモドキが棲息する。そして、今や棲息地が限られ絶滅危惧種としてレッドブックに載るウスイロヒョウモンモドキを守ろうと、多くの人が努力をされている。食草であるオミナエシを植え、保護活動を続けておられる。さて、このハチ高原のどこにウスイロヒョウモンモドキがいるのか、私にはポイントがわからない。幼稚園に通うお子さんを迎えに駐車場に出てこられた民宿の女将らしき方に「横浜から写真を撮りに来ましたが、ウスイロヒョウモンモドキはどのあたりにいますか?」と尋ねてみた。「高丸のほうですが、今年はまだ、出ていないかもしれません」とのこと。明日、高丸山(1,070m)へ登ってみることにする。

Nikon COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/489秒 ISO64 ) 露出補正 -0.3段
ウスイロヒョウモンモドキを守る会:クリックすると大きな写真になります
4.その日の晩は小雨が降っていたが、H?tte Hachi のベランダで、但馬牛のバーベキューを腹いっぱい楽しみ、ビール、ワイン、焼酎で昔話に花を咲かせた。翌7月4日、夜半まで降っていた雨が止み、鳥の声で眼を覚ました。H?tte Hachi の前に広がる大久保ゲレンデの向こうに鳥取県との県境に聳える氷ノ山(1,510m)が朝陽に映えていた。半分以上、今日の天候をあきらめていただけに、幸運に感謝する。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/160秒 ISO80 )
氷ノ山:クリックすると大きな写真になります
5.高丸山
友人が炊いてくれたご飯と、味噌汁で朝食を済ませ、8時に H?tte Hachi を出発した。ハチ高原の駐車場に車を止め、高丸山(1,070m)を目指し歩き始めた。今は動いていないリフトの脇を上っていく。登るほどに景色が広がり気持ちが良い。林間学校の小学生の一群が先行している。リフトの終点に到着して、頂上への道を進む。

Nikon COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/900秒 ISO64 ) 露出補正 -0.3段
高丸山:クリックすると大きな写真になります
6.ウスイロヒョウモンモドキ初見
足元を見ながら登っていると、2mほど先に小さなオレンジ色を発見。出た。ウスイロヒョウモンモドキだ。慎重に近づいて何枚かシャッターを切る。地面の上に止まるので、良い構図で撮れない。この写真は、翅表だが、何か違和感がある。何はともあれ、初めてのウスイロヒョウモンモドキに感激。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
  アクティブD-ライティング標準 トリミング
ウスイロヒョウモンモドキ初見:クリックすると大きな写真になります
7.斑紋異常か?
前の写真と同じ個体の裏側が見える。裏もなんだかおかしい。斑紋が欠落している。ひょっとして、斑紋異常か。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/200秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
斑紋異常か?
8.オオミドリシジミ
活発に飛ぶシジミチョウが葉上に止まった。開翅する。ミドリシジミの仲間だ。このときは同定できなかったが、帰宅して、ゆっくり見てみてみるとオオミドリシジミだった。もう少し稀な種を期待したのだが、残念。COOLPIX P90 の35mm版換算 624mmの 望遠端が役に立った。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/283秒 ISO64 ) 露出補正 -0.3段
オオミドリシジミ:クリックすると大きな写真になります
9.テリトリーを誇示するオオミドリシジミ♂
前の写真と同じ個体である。テリトリーを張り、小さな虫なども追い回して、また近くの葉上に止まる。緑色の輝きが美しい。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/259秒 ISO64 ) 露出補正 -0.3段
テリトリーを誇示するオオミドリシジミ♂:クリックすると大きな写真になります
10.正常なウスイロヒョウモンモドキ
まだ、羽化初期なのかもしれない。個体数はそれほど多くなく、現れるのはすべて新鮮である。この個体は本来のウスイロヒョウモンモドキの斑紋である。6.7.の写真と見比べて欲しい。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
正常なウスイロヒョウモンモドキ
11.ウスイロヒョウモンモドキの翅表
陽が当たらなくなると、姿が見えなくなる。探すとこのような下草の葉の上に止まっている。美しい蝶である。この機会を与えてくれた H?tte Hachi のオーナーである友人に感謝するとともに、絶滅危惧種であるこの蝶を何年も前から保護し、増やそうと努力されている「兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会」の皆さんに敬意を表し、今日、この蝶を見ることが出来たのも、その皆さんのお陰と感謝申し上げたい。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
ウスイロヒョウモンモドキの翅表:クリックすると大きな写真になります

2009年6月20日

今年5回目の舞岡公園

 6月12日は良い天気で、久しぶりに新治市民の森へでも行きたかったのだが、墓参りのアッシーを命ぜられたため、行けなかった。翌6月13日も、晴れてはいないが、気温も高く、雲は高い。まだ、白いアカボシゴマダラとウラゴマダラシジミが撮れていないので舞岡公園へ行ってみることにした。この2種はこの日もダメだったが、またまたミドリシジミ、オオミドリシジミ、ウラナミアカシジミを撮ることが出来た。この日は土曜日だったので愛好者が多く、ウラナミアカシジミはそのかたがたにポイントを教えていただいた。
1.ベニシジミ 夏型
春一番に出てくるベニシジミは、前翅のオレンジ色の部分が広く、黒い縁取り、黒い斑紋も小さいため、明るく感じるが、この夏型(多分第2化)は黒い縁取りが濃く、黒い斑紋も大きい。全体として黒ずんでいる。しかし羽化したては美しい。

Nikon D300  Tokina 100mm macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 
  アクティブD-ライティング標準
ベニシジミ 夏型:クリックすると大きな写真になります
2.ミドリシジミ ♂
この日は土曜日で、ここへ蝶の写真を撮りに来る人も多い。何人かの同好の人が池の向こうでカメラを向けている。そっと行ってみるとミドリシジミがいるらしい。皆さんが撮り終えるのを待って、撮らせてもらった。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 
  アクティブD-ライティング標準
ミドリシジミ ♂:クリックすると大きな写真になります
3.ミドリシジミ ♂ 違う個体
2.とは違う個体もいた。去年は1頭も見なかったのに今年は多く発生しているようだ。時間は11時少し前。下草に止まったが、残念ながら開翅はしてくれない。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 
  アクティブD-ライティング標準
ミドリシジミ ♂ 違う個体:クリックすると大きな写真になります
4.ミドリシジミ ♀ A型
ハンノキの傍の下草に♀が下りてきて、開翅した。A型の♀である。はじめて見た。

Nikon D300  Tokina 100mm macro

  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/400秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
   アクティブD-ライティング標準
ミドリシジミ ♀ A型:クリックすると大きな写真になります
5.ハンノキの枝に
ミドリシジミ♀がハンノキの枝に止まり、お尻を枝に擦り付けながら、移動する。産卵行動かと思ったが、すぐ飛び立ってしまった。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 
  アクティブD-ライティング標準
ハンノキの枝に:クリックすると大きな写真になります
6.ウラナミアカシジミ
居合わせた同好の人が、今日撮ったデジカメの写真をモニターで見せてくれた。その中にウラナミアカシジミがあったので、どこで撮られましたか?とうかがったところ、私の知っている場所を教えてくださった。私はウラナミアカシジミを舞岡公園では見たことがない。さっそく行ってみると、そこにも2人の愛好者が居られた。聞いてみると「まだ、あそこに止まってますよ」と教えてくださった。しかし、栗の木の高いところにいる。Coolpix P90の最望遠側で撮った。

COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/158秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
ウラナミアカシジミ:クリックすると大きな写真になります
7.オオミドリシジミ ♀
ウラナミアカシジミのいた所と同じ場所にオオミドリがいた。♀である。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 
  アクティブD-ライティング標準
オオミドリシジミ ♀:クリックすると大きな写真になります
8.ムラサキシジミ
そろそろ引き上げようとしていると、明るい場所にムラサキシジミが飛んできて、開翅した。ムラサキシジミも昨年はあまり見ることがなかったが、今年は多いようだ。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 
  アクティブD-ライティング標準
ムラサキシジミ:クリックすると大きな写真になります
9.キアゲハ
新鮮なキアゲハがアザミにきていた。これも第2化だろうか、新鮮な♂である。狙ったアカボシゴマダラとウラゴマダラシジミは両者とも見かけたものの撮ることが出来なかった。しかし、今日も収穫のあった半日だった。

Nikon D300  Tokina 100mm macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
   アクティブD-ライティング標準
キアゲハ:クリックすると大きな写真になります

2009年5月27日

アサギマダラとオオミドリシジミ

 5月26日、予報では快晴で気温も上がるとのこと。なんとか春型の白いアカボシゴマダラの良い写真が撮りたくて、またまた舞岡公園へ出かけた。アカボシゴマダラは優雅に飛翔するが止まってくれない。結局、今日も撮れなかった。そのかわり、アサギマダラとオオミドリシジミという舞岡公園では珍しい蝶に会うことが出来た。そのほか、ウラゴマダラシジミやアカシジミ、それにテングチョウを見かけるが写真には撮れなかった。
アサギマダラ
:クリックすると大きな写真になります 1.アサギマダラ
散策路から谷戸の田んぼへ下りる道を歩いていたら、ファーと大きな影が横切った。てっきりアカボシゴマダラと思い身構えたが、なんとアサギマダラだった。ウツギの花に止まり吸蜜をはじめた。花から花へ移り飛ぶ。舞岡公園でアサギマダラに会うのは二度目。COOLPIX P90 の広角端で撮ると周囲の様子がわかる。

COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/59秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
水車小屋とアサギマダラ:クリックすると大きな写真になります 2.水車小屋とアサギマダラ
バックに水車小屋が入るように位置取りをして、広角端で撮る。アサギマダラが止まった白いウツギの花が映える。

COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/62秒 ASA135 ) 露出補正 -0.3段
パスト連写:クリックすると大きな写真になります 3.パスト連写
すべて同じ個体であるが、パスト連写でウツギの花から翅を広げて飛び上がったところが上手く撮れた。

COOLPIX P90
スポーツ連写で撮影 ( F8 1/336秒 ASA640 ) 露出補正 -0.3段
開翅したアサギマダラ:クリックすると大きな写真になります 4.開翅したアサギマダラ
吸蜜しているときは翅を閉じているが、ときどきこのように開翅する。このアサギマダラはこのウツギから離れようとしないので、じっくりチャンスを待つことが出来た。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 
  アクティブD-ライティング標準
花から花へ:クリックすると大きな写真になります 5.花から花へ
花から花へ移ろうとしたタイミングで撮れた。蝶が飛んでいるときの翅の動きは複雑である。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 ASA400 ) 露出補正 -0.7段 
  アクティブD-ライティング標準
オオミドリシジミ:クリックすると大きな写真になります 6.オオミドリシジミ
ふと道端の下草を見ると、羽化したてのオオミドリシジミの♂が止まっていた。舞岡公園にいるとは聞いていたが、お目にかかるのははじめてである。だが、止まっている場所は暗い。しかも不安定な姿勢でシャッターを切るので、何駒も撮ったが手ぶれしている。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/125秒 ASA500 ) 露出補正 -0.7段 
  アクティブD-ライティング標準
オオミドリシジミ表翅:クリックすると大きな写真になります 7.オオミドリシジミ表翅
ミドリシジミの仲間では、♂の表翅はメタリックグリーンに輝く。開翅はしてくれなかったが、摺り合わせた翅からオオミドリシジミ♂の深みのある緑の金属光沢を見せてくれた。

Nikon D300  Tokina 100mm macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/125秒 ASA900 ) 露出補正 なし
  トリミング   アクティブD-ライティング標準
コミスジ:クリックすると大きな写真になります 8.コミスジ
この時期、舞岡公園ではおなじみの蝶である。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 ASA400 ) 露出補正 -0.7段 
  アクティブD-ライティング標準
モンシロチョウ:クリックすると大きな写真になります 9.モンシロチョウ
北海道にいるオオモンシロチョウを思わせる大きな個体だった。羽化したてのようで美しい。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 ASA400 ) 露出補正 なし
   アクティブD-ライティング標準
イチモンジチョウ:クリックすると大きな写真になります 10.イチモンジチョウ
イチモンジチョウの♂はそろそろ翅が痛んだ個体が多くなったが、♀はまだ新鮮である。

Nikon D300  Tokina 100mm macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 
  アクティブD-ライティング標準