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2016年2月11日

蝶 自選年間ベスト10 (9) 2011年

この時期、沖縄・先島諸島か東南アジア、あるいは地球の反対側へでも行かない限り、蝶の写真を撮ることができない。ブログに蝶の写真が無いと淋しいので、蝶 自選年間ベスト10​ の2011年分を見ていただくことにする。

​ 2011年は娘​たち​夫婦と2回、海外旅行の機会が​あ​った。そのうちの1回は5月に行った台湾。​いち​日​、​私に付き合わせて台北郊外の蝶の名所、陽明山へ行った。ただ、蝶の季節に1か月ほど早く、蝶の種、個体数はあまり多くなかったのが残念だった。もう1回は秋に北イタリアへ行った。これはいわばグルメ・ツアーで、パルマ近郊の、ワイナリーへ行ったり、プロシュートやパルミジャーノ・レジャーノを楽しむのが娘夫婦の望みだった。蝶の数はそれほど多くはなかったし、蝶の写真を撮るために動くことはなかった。
​  年ごとに​段々と撮る​蝶の​写真が増えてきた。年間ベスト10を選び出すのも、どれにしようかと迷うことも多くなった。
​ ​ 特記すべきことは、この年のグァム島ゴルフ・ツアーの折に撮ったシロオビアゲハの写真が、翌年の「昆虫と自然」8月号の表紙に採用されたことだった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.シロオビアゲハ 2011年1月24日 グアム島
タロフォフォにあるゴルフ場でプレイを終わり、帰りのバスまでの時間が1時間ほどあったので、クラブハウスの周囲を歩いて​い​た。シロオビアゲハが多く飛んでいた。この写真は、翌年、ニューサイエンス社発行の「昆虫と自然」という昆虫雑誌の表紙に採用された。2012年2月18日のStudio YAMAKOにアップしたグアム島のマンギラオゴルフ場で撮ったコヒゲセセリの写真がそのきっかけとなった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/98秒 110.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.テイキンザクラで吸蜜するマルバネルリマダラ 2011年1月25日 グァム島
これもグァム島のマンギラオというゴルフ場で撮った。18番ホールからクラブハウスへ戻る道の途中に深紅のテイキンザクラが咲いていて、そこに数頭のマルバネルリマダラが飛んでいた。なかなか翅を開いて​くれず、​瑠璃色​の輝き​を見せてくれない。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/60秒 24mm ISO64 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.トラフシジミ 2011年4月2日 横浜市三ツ沢公園付近 豊顕寺
少々上り坂がきついが​、​自宅から30分ほど歩くと三ツ沢公園に​行ける​。4月には桜がきれいなので、行ってみた。途中にある豊顕寺というお寺にお参りしたところ、その境内でトラフシジミを見つけた。地面に止まるので撮りにくかったが、コンデジのバリアングル・モニターを使ってロー・アングルで撮った。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.3mm-39.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( F4 22mm 1/250秒 ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.ギフチョウ 2011年4月6日 神奈川県相模原市
この年はまだ梅の花が咲いていた。ギフチョウの裏面を撮る。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ウラフチベニシジミ 2011年5月10日 台北近郊 陽明山
台北市内からタクシーで小1時間で陽明山に行くことができる。タクシーだったのでさらに少し奥の二子坪まで行き、そこのバス停の案内所で、どの道を歩けば蝶が多いかを訊ねてみた。選択肢は二つあり一つは左手の大屯山車道、もうひとつは二子坪歩道とのこと。大屯山車道を行くと、このウラフチベニシジミが花に来ていた。日本にいる蝶には見られない模様と色だった。​ここでは普通種のようだ。​

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.サカハチチョウ春型 2011年5月18日 神奈川県南足柄 夕日の滝付近
左の翅全体にピントが来てくれた。この年の1月に新調したTAMRON AF60mm f/2.0 Di macro で撮ったが、背景は​丸い​ボケがきれいだった。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ウスバシロチョウ 2011年5月18日 神奈川県南足柄 夕日の滝付近
2008年以来、ほぼ毎年ここにウスバシロチョウの写真を撮りにくる。のっぺりした写真になってしまったが、ウスバシロチョウのポートレート的な写真になった。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2500秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.オナガアゲハ 2011年5月19日 都下裏高尾
小学校時代のクラス会で、高尾山周辺のトレッキング・ガイドをしている友から、裏高尾のアオバセセリのポイントを​教えてもらった​。沢沿いに咲くにミツバウツギの白い花には、オナガアゲハ、ジャコウアゲハ、ミヤマカラスアゲハなど黒いアゲハも吸蜜に来ている。きれいな個体が多かった。ただ、60mmのレンズでは少々つらい。

  Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.ミヤマカラスアゲハ♀ 2011年5月19日 都下裏高尾
見事なミヤマカラスアゲハの♀に出会えた。後翅裏面の白い帯が太いのが印象的だった。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.フチグロヒョウモンモドキ 2011年9月7日 イタリア パロマ郊外
  北イタリア旅行でパルマ郊外のグルメ・ツアーのコースになっていたエミリア地方の丘陵地帯にある Ariola ワイナリーで撮った。
この蝶もきれいだったが、このワイナリーのレストランでワインとともに食べたパルミジャーノ・レジャーノとプロシュートの味は忘れられない。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補1.シロオビアゲハ 2011年1月24日 グアム島
タロフォフォでのゴルフのプレー中に5~6mの高さの美しいピンクの花に来ていたシロオビアゲハ♀を撮った。COOLPIXのP90を携行していたので、引き寄せて撮ることができた。顔が見えないのが残念。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/622秒 86mm ISO64 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補2.アオバセセリ 2011年5月19日 都下裏高尾
川沿いに咲くミツバウツギの花に、この日の本命だったアオバセセリが吸蜜に来ていた。俊敏に飛ぶので、飛び立たれると目で追うのが大変だ。60mmマクロでは撮りにくい。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補3.ミヤマセセリ 2011年5月19日 都下裏高尾
​初夏、​ミヤマセセリがまだ生き残っていた。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/3200秒 60mm ISO 400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補4.アオバセセリ 2011年5月19日 都下裏高尾 
ミツバウツギに止まっていたアオバセセリにフォーカスしていたのだが、不意に飛び立った。ぶれてしまっているが、もう少し眼にピントが来ていれば良かった。お蔭で翅を開いたところが撮れた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO280 ) 露出補正 なし


2011年10月21日

北イタリア旅行 その13 パルマの町を歩く(2) 9月8日


 9月8日 朝食前にかみさんとホテルの近くを散歩した。ピロッタ宮殿を町とは反対側に抜けて、パルマ川にかかるヴェルディ橋を渡るとドゥカーレ公園があった。公園の中は朝の散歩をする人たちがちらほらと見られるだけで、静寂だった。
 再び町の方へ戻って、朝のパルマの町を少し歩いて一旦ホテルに戻った。この日は9時58分発の列車でフィレンツェに向かう予定だったが、出発を少し遅らせて、朝食後、こんどは4人で1時間ほどパルマの町を歩いた。
 小さな町だが活気に満ちている。散策の途中、昨夜、リストランテ LA GREPPIA でメニューを英語で一生懸命説明してくれたウェイトレスのお穣さんとばったり出会った。
その後、一旦、ホテルに戻り、荷物を持って、パルマ駅まで歩いた。11:09発の列車でパルマを出発し、途中、ボローニアでユーロスターに乗り換え、フィレンツェに向かった。

155.ピロッタ宮殿に朝日が降り注ぐ
朝の散歩のためホテルを出た。ホテルのすぐ傍のピロッタ宮殿に入る。この日は朝市は立っていなかった。宮殿の大きな側面に朝日が降り注ぐ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ピロッタ宮殿に朝日が降り注ぐ;クリックすると大きな写真になります
156.パルマの町の朝
朝7時10分、ピロッタ宮殿から町の方へと歩いてみる。町はまだ、静かだった。昨夜のレストランが見える。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/60秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルマの町の朝;クリックすると大きな写真になります
157.パルマ川とヴェルディ橋
こんどは、前回の142.の写真で見ていただいた石畳の道を宮殿のアーチを抜けて、町とは反対側へ出た。そこはViale通りで、その向こうをパルマ川が流れていた。ヴェルデ橋がかかっていて、その欄干には沢山の錠前が結びつけられていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルマ川とヴェルディ橋;クリックすると大きな写真になります
158. ドゥカーレ公園
ヴェルディ橋を渡ったところにドゥカーレ公園の入口があった。この広い公園は16世紀パルマ公国時代に造られた。 入り口を入ってしばらく行くと、右手に見える旧王宮は、パルマ市が欧州食品規準(Authority)の本拠地に決まったことから、近いうちにここがそのオフィスになると言われている。あるいは、もう、なっているのかもしれない。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドゥカーレ公園;クリックすると大きな写真になります
159.ピロッタ宮殿
公園の中から、逆にヴェルディ橋の向こうのピロッタ宮殿のファルネーゼ劇場を眺める。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 15.7mm ISO400 ) 露出補正 なし
ピロッタ宮殿;クリックすると大きな写真になります
160.パルマ川の朝陽
7時半になった。そろそろ、ホテルに戻ろうと再びピロッタ公園に向かう。ヴェルデイ橋からは朝陽を浴びた川岸がきれいだった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 21.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルマ川の朝陽;クリックすると大きな写真になります
161.ヴェルディ橋とドゥカーレ公園を振り返る
ようやく公園の木々にも朝陽が当たりだした。川の水の流れは少ない。あちこちに落書きが見えるのは残念だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 13.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヴェルディ橋とドゥカーレ公園を振り返る;クリックすると大きな写真になります
162.ピロッタ宮殿の道
142.で見ていただいた「道」をパルマ川の方から見ている。この日の活動が始まろうとしている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/80秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
ピロッタ宮殿の道;クリックすると大きな写真になります
163.サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会
ホテルに戻り、朝食をした後、出発までの間、今度は4人でふたたびパルマの町を歩いた。大聖堂の裏側にサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会というのがあった。中に入ってみる。この教会は1498年から1510年にかけ建設され、バロック様式のファサードと鐘楼を持ち、ラテン十字型の平面図と3つの本堂をもつ構造になっている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/800秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会;クリックすると大きな写真になります
164.サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会 内部
中に入ると女性がいて、教会内部の説明をしてくれた。ボランティアの方だろうか。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F2 1/20秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会 内部;クリックすると大きな写真になります
165.サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会 コッレッジョの天井画
この教会にも、コッレッジョが描いた天井画がある。昨日は、大聖堂のコッレッジョの天井画「聖母被昇天」をろくに見なかったが、この日は幸いにも、説明をしてくれた女性がいたので良く見ることができた。1520年から1522年、コッレッジョが描いた「キリストの昇天」はクーポラの真下にがあった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/20秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
コッレッジョの天井画;クリックすると大きな写真になります
166.工事中のパルマ駅
荷物を取りにホテルに戻り、11:09 発の列車に乗ろうと、ホテルから駅まで10分ほど歩いた。一昨日夜遅く着いた時は、暗くて解からなかったが、パルマ駅は工事中であった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1000秒 10.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
工事中のパルマ駅;クリックすると大きな写真になります
167.新しいパルマ駅
工事中の駅の手前左側に真新しい駅ができていた。これは仮の駅なのだろうか。それにしてはきちんと作られているなと思いつつも、奥を見ると Temporary Station という文字が見えた。階段でスーツケースを運ぶのが少々辛かった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/800秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
新しいパルマ駅;クリックすると大きな写真になります
168.プラットフォームも工事中
駅舎やその施設だけではなく、プラットフォームも工事中だった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/400秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
プラットフォームも工事中;クリックすると大きな写真になります
169.フィレンツェ到着
ボローニアで乗り換えたユーロスターは、午後1時にフィレンツェに到着した。今回の旅行で初めてユーロスターというイタリア版新幹線に乗ったが、なかなか快適だった。さっそく、4人で一列になって、ガラガラとスーツケースを引っ張りながら、駅構内の一時預かりに預けに行く。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/50秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
フィレンツェ到着;クリックすると大きな写真になります


2011年10月16日

北イタリア旅行 その12 パルマの町を歩く(1) 9月7日


 9月7日、 グルメ・ツアーから戻ったのは夕方5時だった。ホテルで一休みして、夕方のパルマの町へ出かけた。
 パルマの人口は18万人と言われる。イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州パルマ県の県都である。世界最古の大学の一つである、1502年創立のパルマ大学がある。ヨーロッパ連合の外局であるヨーロッパ食品安全局(Autorità europea per la sicurezza alimentare、略称E.F.S.A)の本部があるという。
 パルマは食と芸術の町と言われる。日本ではサッカー選手の中田英寿が、この街のサッカークラブ、ACパルマ(現パルマFC)に移籍したことにより更に知られることになった。

141.ピロッタ宮殿
ホテルはピロッタ宮殿の近くにある。かっての領主ファルネーゼ家の居城であった、パラッツォ・デッラ・ピロッタ(Palazzo della Pilotta)は1583年に完成し、現在はパルマ派の絵画を展示する美術館、図書館、国立美術館、考古学博物館、ボドーニ美術館、ファルネーゼ劇場が入っている。この写真は、朝食前の朝7時半、ホテルの部屋から見たピロッタ宮殿だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ピロッタ宮殿;クリックすると大きな写真になります
142.ピロッタ宮殿の広場
夕闇せまる午後6時少し前、人々がピロッタ宮殿前の広場に憩う。石畳に続くアーチを抜けると川に出る。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ピロッタ宮殿の広場;クリックすると大きな写真になります
143.パルマの町
パルマはこじんまりとした町だった。 それでもこの辺りは賑やかな所である。正面に見えるのはドゥオーモに隣接する洗礼堂である。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1000秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルマの町;クリックすると大きな写真になります
144.テアトロ・レージョ
有名な劇場である。パルマはイタリアでも最も耳の肥えたオペラファンの多いことで有名だそうだ。現在のテアトロ・レージョは1821年にパルマの大公女マリー・ルイーズが、建築家の二コラ・べットーリに建築を依頼し、1829年に完成した。パルマは定期会員のオペラファンが多いのでチケットが取り難いことで知られるという。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
テアトロ・レージョ;クリックすると大きな写真になります
145.ガリバルディ広場
パルミジャーニ(パルマ市民)が「ピアッツァ」と呼べば町の中心ガリバルディ広場 Piazza Garibaldiのことだそうだ。後ろに見えるのは13世紀に建てられた総督の宮殿である。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ガリバルディ広場;クリックすると大きな写真になります
146.大聖堂(ドゥオーモ)の正面
淡いバラ色のドゥオーモは玄関の左右の柱を2頭のライオンが守り、3段のアーケードが正面を飾っている。12世紀のロンバルディア・ロマネスク様式と言われ、イタリア・ロマネスクの傑作の1つとされている。右側の鐘楼は残念ながら工事中であった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 9.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
大聖堂(ドゥオーモ)の正面;クリックすると大きな写真になります
147.ドゥオーモ広場
ドゥオーモの前は広場になっている。夕暮れ時、人々が広場の石段に腰をおろす風景は、今回の旅行でもあちこちで眼にすることが多かった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/500秒 13.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドゥオーモ広場;クリックすると大きな写真になります
148.ドゥオーモの中
ドゥオーモの中に入ってみた。奥の丸天井は、バロック絵画の先駆者、パルマ派の巨匠コッレッジョのフレスコ画、「聖母被昇天」で飾られていた。実は、恥ずかしながら知らなかった。後で調べてわかった。事前学習不足を悔いても遅い。知らなかったから、写真もいい加減に撮っている。知っていたら真下からも撮っておいたのに。右の写真の中央が丸天井である。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
左:プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/20秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
右:プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/20秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドゥオーモの中;クリックすると大きな写真になります
149.洗礼堂
ドゥオーモに隣接する洗礼堂は、パルマで活躍した建築家であり、彫刻家でもあるアンテラーミの作品だそうだ。8角形6層のヴェローナのバラ色の大理石で造られている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
洗礼堂;クリックすると大きな写真になります
150.洗礼堂 入口
6時半まで、中にも入ることができたが入らなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 21.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
洗礼堂 入口;クリックすると大きな写真になります
151.ピロッタ宮殿の催し
ピロッタ宮殿の広場へ戻ってくると、これからコンサートが始まるらしく、準備がなされていた。Amnesty International とろうそくの書かれた幕は何だろう。amnestyとは、人権侵害に対する調査と、独立した政策提言と、ボランティアによる 市民の力に基づいて活動する国際的な人権団体だそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 21.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
ピロッタ宮殿の催し;クリックすると大きな写真になります
152.Ristorante「LA GREPPIA」
娘たちがガイドブックを見て、探してくれたレストランで夕食にした。ウェイトレスが英語でメニューを説明してくれるが、いまいち、どんな料理なのかイメージがわかない。サッカーの中田英寿の話をして見たが、このお穣さんは知らなかった。かっては海外旅行先で、日本人旅行者と見るとみんなが「中田!、中田!」と言っていたのに。中田がパルマで活躍したのはもう10年も前のことだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
Ristorante「LA GREPPIA」;クリックすると大きな写真になります
153.ジノリ
イタリアに来て、入ったレストランのほとんどのところで、食器はリチャード・ジノリが使われていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ジノリ;クリックすると大きな写真になります
154.ピロッタ宮殿 ライブコンサート
時刻は夜10時を回ったところ。食事を終えて、再びピロッタ宮殿の広場を通ると、ライブコンサートが佳境に入っていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/20秒 10.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
ピロッタ宮殿 ライブコンサート;クリックすると大きな写真になります

2011年10月12日

北イタリア旅行 その10 パルマ郊外グルメツアー(1) 9月7日


 9月7日、パルマの朝は良く晴れていた。昨夜は遅く着いたのでよくわからなかったが、ホテルは駅から程近く、ピロッタ宮殿のすぐそばだった。ピロッタ宮殿の広場では朝市が出ているようだったが、昨夜遅かったので、さすがにこの日は散歩はやめた。
 パルマはパルメザンチーズと生ハムで有名だ。今日は、グルメ・ツアーを予約してあって、朝9時にホテルに車で迎えに来てくれる。予定通りやってきた車は、ベンツのワンボックスカーで、ガイドは女性で、ドライバーは男性だった。
 さっそく、パルマの郊外へ走る。まず、パルミジャーノ・レッジャーノの工場見学をした。そのあと、パルマハムの工場見学をし、ワイナリーに行き昼食となる。

114.トマト畑
チーズ工場の駐車場に車が停まった。周囲は畑が広がる。イタリアの食事にはトマトが欠かせないが、この辺り一帯はトマトの産地だそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
トマト畑;クリックすると大きな写真になります
115.パルミジャーノ・レッジャーノ 発酵過程
パルミジャーノ・レッジャーノ チーズの生産は1200年代に始まったと言われる。ロマーナ州のポー川とアペニン山脈の間の土地が起源とされる。ベネデクト修道院の大企業によって、長い熟成期間を持つ大きなチーズの生産が開始された。まず夕方絞った牛乳を放置して、浮き上がってくる脂肪分を取り除き、これと翌朝絞った牛乳を合わせて大がまで混ぜ熱し、乳清を注ぎ、天然の乳酸発酵体が発酵を進める。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/80秒 15.7mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 発酵過程;クリックすると大きな写真になります
116.パルミジャーノ・レッジャーノ 凝固
次に仔牛の胃袋から抽出した凝乳酵素が加えられ、牛乳の凝固が始まる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/60秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 凝固;クリックすると大きな写真になります
117.パルミジャーノ・レッジャーノ 取り出し
凝固した牛乳は釜の中で細かく砕かれ、慎重に加熱され、水分が分かれ、チーズの粒が密な塊となって、釜の底に沈殿する。その塊は釜から取り出され、2つに分けられる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 13.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 取り出し;クリックすると大きな写真になります
118.パルミジャーノ・レッジャーノ 形成
2つに分けられた塊は、それぞれ「ファッシューレ」と呼ばれる型に入れられ、2、3日保管される。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 8.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 形成;クリックすると大きな写真になります
119.パルミジャーノ・レッジャーノ 前日造られたチーズ
前日造られたチーズは日にちが入れられる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/20秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 前日造られたチーズ;クリックすると大きな写真になります
120.パルミジャーノ・レッジャーノ 塩漬け作業
それぞれのチーズには身元が判別できるようにコードが記される。そして、サラモイアと呼ばれる天然塩の飽和溶液におよそ20日間漬けられ、塩が十分浸透するようにされる。チーズに味を与え、長い熟成期間を迎えるのに必要な作業であるとのこと。これは塩漬け直前のチーズ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 6.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 塩漬け作業;クリックすると大きな写真になります
121.パルミジャーノ・レッジャーノ 刻印
製造者の登録番号と、製造年月が刻印されたチーズは、熟成に入る。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 6.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 刻印;クリックすると大きな写真になります
122.パルミジャーノ・レッジャーノ 熟成期間
塩漬け作業の終わったチーズは、棚に貯蔵され、2年ないしそれ以上にも及ぶ熟成がなされる。この間、チーズは風味、香り、そして、形が定まり、消化しやすくなる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 6.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ  熟成期間;クリックすると大きな写真になります
123.パルミジャーノ・レッジャーノ 自動磨き装置
熟成貯蔵中のチーズは、定期的に取り出され、磨かれる。自動倉庫のように、機械でチーズを取り出し、磨いて、また元のところへ戻す。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/50秒 21.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 自動磨き装置;クリックすると大きな写真になります
124.パルミジャーノ・レッジャーノ 売店
見学を終えて、出口に来ると売店があった。決して、無理やり買わそうという姿勢は見られない。しかし、日本で買う値段と比べるとさすがに安い。近くの人だろうか、愛犬を連れたご婦人が買いに来ていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 売店;クリックすると大きな写真になります
125.カステッロ・ディ・トッレキアーラ城
パルミジャーノ・レッジャーノの工場見学から、パルマハムの工場見学へと移動する途中で、美しい城を見せてくれた。エミリア地方で最も保存が良い城の1つだそうだ。この城は15世紀に作られ、周囲には何もないこの地方らしい低い丘の上に建ち、美しかった。城の中の見学もできるようだが、割愛。それより、この手前にある草原に、数種類の蝶がいた。ガイドの説明を聞くのは娘たちに任せ、ファインダーの中の蝶を追う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 15.7mm ISO400 ) 露出補正 なし
カステッロ・ディ・トッレキアーラ城;クリックすると大きな写真になります
126.パルマハム工場
やがてパルマハムの工場に着いた。パルマハムは'Prosciutt di Parma'と言われる生ハムだ。世界中で食べられているパルマハムのほとんどは、パルマ市内から車で数十分のところにある、ここランギラーノという巾400m×長さ2kmの地区で作られており、大小を含め200ほどの生ハム工場があると言われる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルマハム工場;クリックすると大きな写真になります
127.パルマハム 原料
パルマハム用の豚は、イタリア北部と中央部の10州で生まれ育ったラージホワイト種か、ランドレース種、またはデュロック種に限られている。これらの豚の餌には、特別に規定されたブレンドの穀物、シリアル、そしてパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズの製造過程でできる乳清を使い、豚が最高の健康状態を保ち、穏やかに重い体重に成長するようにしているという。9ヶ月の歳月を経て150kg以上の体重に成長した豚のみが、パルマハムの原料として認可され、屠殺場へと送られるとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/125秒 22mm ISO2500 ) 露出補正 なし
パルマハム 原料;クリックすると大きな写真になります
128.パルマハム トリミング
製造工場に到着した腿肉は、余分な皮や脂肪を取り除き、丸く形を整えられる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/125秒 48mm ISO2800 ) 露出補正 なし
パルマハム トリミング;クリックすると大きな写真になります
129.パルマハム 熟成
こうして、特殊な窓のある換気の第一熟成室に移され、ひとつずつ枠に吊るされて乾燥される。この時期に丘から吹いてくる甘いそよ風がパルマハム独特の風味をもたらすと考えられている。そのため、工場の倉庫の窓は大きく作られているとガイドが説明してくれた。そのあと、ハムを貯蔵庫に移し、紐で吊るして熟成する。ハムの熟成期間は最低12ヶ月から最高30ヶ月にまで及ぶとのこと。"パルマハム"の名は、長い熟成期間を経て最後に烙印される、ユニークな王冠マークが付いたものだけに与えられる。パルマハムは原産地呼称保護(DOP)製品の指定を受けた最初の欧州生産物のひとつとなった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
上:プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/10秒 135mm ISO3200 ) 露出補正 なし
パルマハム 熟成;クリックすると大きな写真になります