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2022年5月21日

裏高尾のアオバセセリ 4月28日

午後から晴れるという天気予報を頼りに、ここ数年、なかなか撮れないでいるアオバセセリを狙い、裏高尾へ行った。9時には現地に着いたが、すでに車を置くところは、ほとんど満杯になっている。林道を500mほど進んでやっと止められるところを見つけることが出来た。
 朝のうちは曇り空で気温も低い。しばらくは何も翔ぶまいと思い、ゆっくり林道を進む。進むうち、20m~30m先に白い小さな花を付けた木が見えた。何か居ないかと近づいてみると、なんとアオバセセリが花から花へ飛び回っている。この日の本命に、いとも簡単に会えてしまった。
 ほかに人はいない。思う存分撮れるのだが、なかなか近寄れない。とても敏捷に翔び回る。ところがそれが幸いして、連写で撮ると生き生きとしたアオバセセリの姿を捉えることが出来た。
 10分ほどすると、いなくなってしまった。オナガアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、そしてサカハチチョウは居ないかと小一時間歩いてみたが、なにも現れてはくれなかった。
 アオバセセリがいたところへ戻ってくると、ひとり愛好家のかたがおられた。アオバセセリがいたことを話し、しばらく4っの目で飛来して来ないかと探してみたが、なかなか現れない。その間、いろいろと言葉を交わしていると、その方はなかなかのベテランだった。宮古島のイワカワシジミのポイントや、扇沢のクモマツマキチョウのポイントなどよくご存じであり、30分ほど情報交換をさせていただいた。八王子城跡へ行って見ると告げ、11時半ごろに、私はその場を離れる。アオバセセリが現れて、その方にも撮影のチャンスが来ることを祈る。

000_220428076 X700 △◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg
ミツバウツギの花から花へと翔び回るアオバセセリ 2022年4月28日 東京都八王子市

001_220428032 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 1.アオバセセリ -1
9時20分、林道に車を置いて歩き始めて間もなく、小さな白い花が咲く木が目に付いた。こんなところにミツバウツギがあったのかと思い、傍に寄って行ったところ、敏捷に翔ぶチョウがいた。アオバセセリとすぐわかる。アオバセセリを見るのは久し振りだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO1250 ) 露出補正 なし
002_220428042 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 2.アオバセセリ -2
アオバセセリを最後に撮ったのは、長池公園で、2017年5月2日だった。裏高尾や、八王子城跡では5年以上もアオバセセリに会っていない。この日はラッキーであった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
003_220428047 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 3.アオバセセリ -3
少し近くの花に止まってくれた。肛角部の赤橙色が目立つが、下唇髭の赤橙色もなかなかである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
004_220428053 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 4.アオバセセリ -4
連写で撮っていると、いきいきとしたシーンが撮れることがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
005_220428001 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 5.アオバセセリ -5 翅表
アオバセセリの翅表はなかなか撮れない。雌雄の同定は私には難しいが、雄に比べ雌の方が後翅外縁の黒い帯が幅広いというので、この個体は雌かもしれない。動体ブレもあるが、ピントが甘かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_220428002 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 6.アオバセセリ -6 翅表
こういう位置で、ミツバウツギの花にアプローチしているところを連写で撮ると、表側が撮れるチャンスがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
007_220428009s X800 〇裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 7.アオバセセリ -7
全て同じ個体である。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
008_220428017 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 8.アオバセセリ -8
花から花へと忙しく翔び回る。Z50 では望遠端140mmで撮っているが、ちょっと苦しい。トリミングしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
009_220428018 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 9.アオバセセリ -9
しっかりと花を摑んで吸蜜している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
010_220428079 X800 〇裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 10.アオバセセリ -10
再び RX10M4 に持ち替えて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_220428081 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 11.アオバセセリ -11
「フィールドガイド 日本のチョウ」に、「雄では後脚の脛節に褐色の長毛の束があり、雌では毛束とならずにまばらな長毛となることにより判別が可能」とある。どうやらこの個体は雌のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
012_220428082 X800 △〇裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 12.アオバセセリ -12
これはこの日撮った私の好きなショットだ。生き生きとしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_220428083 X800 裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 13.アオバセセリ -13
15分近く撮影を楽しませてくれたが、このショットのあと、どこかへ行ってしまった。しばらく待つが戻っては来なかった。この日、裏高尾ではこのアオバセセリしか撮れなかった。沢に沿って小仏城山のほうへと歩いて行って見た。かっては川沿いに咲いていたミツバウツギの花は全く見られない。2019年の秋の台風の被害もあった。アオバセセリは年2回の発生で7月~8月にまた、出てくるようだが私は夏のアオバセセリを見たことがない。だんだんと天気も良くなり、気温も上がってきた。午後からは八王子城跡へ行って見よう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
014_220428090 X800 裏高尾 整備された散策路 RX10M4.jpg 14.整備された林道
小仏城山への林道は、2019年秋の台風で被害があったが、写真のように再整備されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_220428027 X800 裏高尾 ラショウモンカズラ Z50 18-140.jpg 15.ラショウモンカズラ(羅生門葛)
路傍の花を撮っているご夫婦がいた。何という花か聞いてみるとラショウモンカズラと教えて下さった。山地の林内の湿った場所や渓流沿いに自生するという。名前の由来は、この花を、渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとされる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO4500 ) 露出補正 なし


2014年4月18日

目黒のツマキチョウ 4月8日 


 週末、また寒い日があったが、この日は良い天気で、気温も上がりそうだ。昨秋、新横浜にカバマダラを撮りに行った時にお目にかかった方から、白金の自然教育園のことを聞いていた。ブログを拝見すると、ツマキチョウが飛んでいるようだ。自然教育園の前の目黒通りはしばしば通るが、今まで入園したことはない。
 受付で入園料を払おうとしたところ、65歳以上は無料とのこと。都民ではなく、横浜市民なのに申し訳ない。
  中に入って、驚いた。まさに、ここが山手線の内側とは思えないほどの自然があった。面積は約6万坪あるそうだ。パンフレットによると、ここ自然教育園の生い立ちは、今から4~500年前の中世の豪族の館からはじまっている。その後、江戸時代には高松藩主松平頼重の下屋敷となり、明治時代には陸、海軍の火薬庫、大正時代には白金御料地としての歴史を重ねてきたという。昭和24年に(1949年)に全域が天然記念物および史跡に指定されると同時に一般に公開されるようになった。
  もちろん園内は採集禁止である。
 園内を進んでいくと、やがてツマキチョウが飛び始めた。白い蝶は全てツマキチョウで、モンシロチョウはいない。ただツマキチョウはほとんど止まってくれない。しばらくして、昨秋、新横浜でお目にかかった方と、そのお連れの方に出会った。二人でツマキチョウの飛翔写真を撮られている。飛んでいるツマキチョウを30cm~50cmのところで捉えて連写する。撮れた画像をモニターで見せていただいたが、素晴らしい写真が撮れていた。テクニシャンである。

1.鮮やかな黄色 ヤマブキ
園内に入ると、まずヤマブキの花の黄色が鮮やかに輝く。一週間前とは、全く違う春を感じる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/850秒 4.6mm ISO400 ) 露出補正 なし
鮮やかな黄色 ヤマブキ;クリックすると大きな写真になります。
2.ツマキチョウ♂
まず最初に撮った1枚。やっと地面近くに咲くクサイチゴの花に止まってくれた。この日は、D5000+TAMRON 90mm macro とHS50を持って行った。まだ発生初期のようで飛んでいるツマキチョウは全て♂である。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F9.0 1/1250秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ツマキチョウ♂;クリックすると大きな写真になります。
3.ラショウモンカズラ
遊歩道の脇には小さな草花が多く咲いていて、名前を記した札が差されている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/250秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
ラショウモンカズラ;クリックすると大きな写真になります。
4.緑のモミジ
モミジの枝から元気な若葉が生まれていた。紅葉はもちろん見事だが、この時期の青葉の輝きも捨てたものではない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/340秒 119.3mm ISO200 ) 露出補正 なし
緑のモミジ;クリックすると大きな写真になります。
5.ノウルシ
水生植物園というところにくると、一面黄色いノウルシの花が咲いていた。ウルシという名前の由来は、、茎葉に傷をつけるとウルシ(漆)に似た白乳液が出ることからきているそうだ。また、比較的まれな植物であり、絶滅が心配される植物のひとつであるとも言われる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/850秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
ノウルシ;クリックすると大きな写真になります。
6.キタテハ
キタテハもクサイチゴの花に来る。日が当たって赤褐色がきれいだ。ローアングルで、カメラを手前の草に中に潜り込ませて撮る。D5000では無理だ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/200秒 59.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
キタテハ;クリックすると大きな写真になります。
7.湿地
自然教育園の一番奥へと「森の小道」を歩く。右手に湿地が広がり紫色の花が咲いていた。花の名前はわからない。ここにはツマキチョウがいっぱい舞っていた。紫色の花に止まってくれたら望遠にして撮ってみたいと思ったが、止まらない。♀を探して飛び回っているのだろうか。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/320秒 39.3mm ISO100 ) 露出補正 なし
湿地;クリックすると大きな写真になります。
8.アゲハ
今年初めてのアゲハを見た。今日、羽化したのだろうか。飛んで来て、木の枝の新緑の葉に翅を休める。少々距離はあるが、HS50なら撮れる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/250秒 102.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
アゲハ;クリックすると大きな写真になります。
9.アゲハ 開翅
しばらくじっとしていたが、翅を開いてくれた。右に回り込む。春のアゲハは小さくて、ギフチョウにも劣らない美しさだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/280秒 148.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
アゲハ 開翅;クリックすると大きな写真になります。
10.クサイチゴで吸蜜するツマキチョウ
昼過ぎになって、今まで飛び回ってばかりいたツマキチョウが、クサイチゴに止まって吸蜜することが多くなった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/800秒 16.7mm ISO200 ) 露出補正 なし
クサイチゴで吸蜜するツマキチョウ;クリックすると大きな写真になります。
11.枝垂れ桜
午後1時を過ぎた。腹も減ってきたのでそろそろ引き上げることにする。♀が発生するころにもう一度来てもいいなと思う。自然教育園の門を出て、目黒通りを左へ50mほど行くと公園がある。枝垂れ桜が咲いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/850秒 4.6mm ISO100 ) 露出補正 +1.0段
枝垂れ桜;クリックすると大きな写真になります。