検索結果: Studio YAMAKO

Studio YAMAKOで“リゾートしらかみ”タグの付いているブログ記事

2018年8月 1日

2泊3日 青森県の旅(3) 不老ふ死温泉から五所川原へ 7月6日

昨晩は残念ながら、雨模様で波も高く、楽しみにしていた海に突き出た露天風呂から日本海に沈む夕日を眺めることはできなかった。しかし、黄金の湯と言われる温泉に浸かり、ゆっくりすることができた。
 朝は早く目が覚める。朝食を済ませ、Kさんのご主人と散歩をする。何処へ行くあてもなかったが、宿で付近の「お散歩マップ」をもらって、歩いて15分くらいのところにある舮作(へなし)漁港へ行ってみた。
 ウェスパ椿山駅10:38 発の「リゾートしらかみ1号(ブナ)」で、五能線を五所川原まで乗る。宿からの少し早めの送迎バスに乗り、ウェスパ椿山駅へ行った。
 Kさんのご主人が予約してくれていた 「リゾートしらかみ1号(ブナ)」 は、4人がゆったりと座れるボックス席で、ヨーロッパの列車のコンパートメント席のようだった。隣のボックスでは酒宴が始まっている。
 深浦駅ー広戸駅間や千畳敷付近の美しい海岸線を走り、12:09に五所川原に到着した。途中、鰺ヶ沢からは津軽三味線を弾く2人が乗車し、先頭車両で生演奏をしてくれた。後ろの車両から多くの乗客が先頭の1号車に移動する。
 五所川原ではラーメンを食べた。これが旨かった。大げさに言えば、ここ数年で食べたラーメンのうち一番うまいと思った。Kさんの奥様が、探してくださった店だったが、大当たりである。
 ラーメンを食べた後は、歩いて2~3分のところにある「立佞武多の館」へ行く。

33.不老ふ死温泉の朝
朝は5時半には目が覚める。空は雲ってはいるが、明るさもあり、今日は少しはましな天気になりそうな期待を抱かせる。部屋の窓からは海が見え、ウミネコが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 36mm ISO800 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.朝の海岸
朝食後、出発まで少々時間があるので、付近を散歩した。宿は高台にあり、そこから舮作(へなし)漁港のほうへ下って行った。尖った岩があり、先のほうに突起があった。この岩に特に名前はついていないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.海を行く漁船
日本海は鉛色の海だった。漁船が行く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.舮作漁港
10分ほど歩くと舳先漁港に着いた。小さな漁港だ。私は釣りのことは全く無知だが、漁港周辺はクロダイの有力ポイントになっており、防波堤の先端付近やテトラ帯はクロダイのウキフカセ釣り、ダンゴ釣りが楽しめるそうだ。テトラ帯ではアイナメ、ソイの根魚も狙え、防波堤先端付近は時季によりイナダが回遊、冬はホッケ釣りで賑わうという。港内はアジやサヨリ、メバル、ウミタナゴなど小物が楽しめる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.舮作漁港 漁船 -1
船小屋があり、漁船が何艘か引き上げれていた。wikipediaによれば、漁港には特定第3種(最重要)から、第3種(全国)、第2種(広域)第1種(地元)、第4種(離島)があり、この舮作漁港は全国で2,134、青森県に59ある第1種漁港の一つである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.舮作漁港 漁船 -2
防波堤で囲まれた漁港の海は静かだった。タラの刺網漁船などが停泊していた。歩いて下りてきた道が見える。防波堤に「命に着せる救命胴衣」と黄色い大きな文字で書かれていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
39.艫作灯台
「へなし」は地図や観光案内所などでも字は舮作となっているが、舮は艫の略字だ。灯台とJRの駅は「艫作」になっている。奈良時代初期に現在の満州地方にあった渤海国の使節が潮に流されこの地に漂着したで、ここで壊れた船の艫を修理して無事平城京に入京できたと言うことから艫作という地名がついたとされているという。舮作崎はちょうど龍飛崎と入道崎の中間部分に当たり、沖合いを航行する船にとっては重要な目印となる地点だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 97mm ISO100 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
40.黄金崎不老ふ死温泉 露天風呂
これが入りそこなった露天風呂だ。混浴と女湯に分かれている。夜間照明はないので日の出から日没までの利用だそうだ。今朝は利用できたのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.宿の送迎バス
9時20分ごろ、宿の送迎バスでウェスパ椿山駅へ向かう。「ウェスパ椿山」とはどういうことだろうと気になった。ウェスパはWeSpaだそうで、椿山は日本海側のヤブ椿の北限と言われるこの近くの地名である。「ウェスパ椿山」は「株式会社ふかうら開発」が管理運営するリゾート施設のことで、平成7年4月滞在型温泉リゾート施設『ウェスパ椿山』の受託運営を開始している。つまり、深浦町が第三セクターの「株式会社ふかうら開発」に運営を委託しているのだ。 五能線のウェスパ椿山駅は、 2001年(平成13年)12月1日 に東日本旅客鉄道の駅として開業し、当初は快速「リゾートしらかみ」のみ停車したが、翌2002年(平成14年)12月1日 から 普通列車も停車するようになったそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.WeSpa椿山昆虫館
ウェスパ椿山駅の周辺は、リゾート施設に含まれ、物産館「コロボックス」、白神ガラス工房「HOO」、蒸気機関車「ハチロク」があり、海側には宿泊施設であるコテージ・ゲストハウスがある。その先に角が出た建物があったので行ってみると「昆虫館」だった。中に入ってみると、「世界の大型カミキリムシ」、「世界のタマムシ」、「世界のハナムグリ」の標本が展示されていた。チョウの標本に至っては、「日本のトンボ・セミ・チョウ」と雑であった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.東能代行快速列車
9時35分の上り列車がウェスパ椿山駅のホームに入ってきた。快速列車だが、「リゾートしらかみ」ではないので、キハ40形の車両だった。この写真は発車して駅から離れていくところ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.「リゾートしらかみ1号」到着
私たちが乗車する10:38発の弘前行き「リゾートしらかみ1号」が入ってきた。「リゾートしらかみ」には、くまげら、青池、 橅(ブナ)の3編成があり、 この橅編成が最も新しく2016.7.16に運転開始されたハイブリット車両である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 55mm ISO800 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
45.「リゾートしらかみ1号」橅
白神山地のブナ原生林の木立をイメージした装いになっている。私たちが乗るのは4両編成の前から2両目の2号車だ。この写真を撮り終わったあと、前方へ走って乗り込む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 55mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.深浦駅
10:58に深浦駅に到着。単線運転なので、ここで上りの「リゾートしらかみ2号」と行き違うため少々停車した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
47.「リゾートしらかみ2号」くまげら
2~3分して、くまげら編成の「リゾートしらかみ2号」が深浦駅に到着した。くまげら編成は2006年3月に運行開始された最初の「リゾートしらかみ」車両だ。白神山地に生息するクマゲラと五能線沿線の夕日がイメージされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.深浦駅・広戸駅間の海岸 -1
「リゾートしらかみ1号」が深浦駅を出ると、海側の景色が開け、列車は徐行してくれた。水平線の空がやや明るく期待を持たせてくれるのだが・・・

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.深浦駅・広戸駅間の海岸 -2
美しい海岸線が続く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 19mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.深浦駅・広戸駅間の海岸 -3
さすが五能線屈指の絶景ポイント、深浦エリアだ。深浦は「夕陽の町」とも呼ばれ、夕刻なら運が良ければ海に沈む美しい夕陽を車窓から眺められるという。それにしても、それとはほど遠い曇り空が恨めしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
51.千畳敷海岸
深浦から20分ほど走ると千畳敷海岸が見えてくる。「リゾートしらかみ1号」は千畳敷駅は通過する。車窓には津軽の殿様が千枚の畳を敷いて大宴会を開いたとの伝説が残る千畳敷海岸が広がるが、タイミングが悪く良い写真が撮れなかった。リゾートしらかみ2・3・4・5号は千畳敷駅に停車し、乗客はその停車時間15分ほどの間に岩畳を歩いて海辺の散歩が楽しめるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO250 ) 露出補正 な
;クリックすると大きな写真になります。
52.津軽三味線演奏
鰺ヶ沢から津軽三味線の生演奏を聴かせてくれる2人の方が乗ってこられた。1号車の運転席を背に、2人の生演奏が始まった。後ろの車両の乗客が1号車に集まってくる。津軽三味線の音色は力強い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO2000 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.「橅」編成のカウンター
「橅」編成の3号車の前半分は 、「ORAHO」と名付けられたカウンターがあった。地酒や、白神山地の自然水で淹れたコーヒー、スイーツなど沿線の特産品が販売されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.五所川原駅
五所川原駅に到着した。下車する。失礼ながら、滅多に来ることないところだと思う。五所川原市の総人口は52,830人で人口密度は131人/㎢だそうだ。太宰治ゆかりの地もである。また、ねぶた祭りは青森、弘前が有名だが、五所川原には立佞武多(タチネプタ)がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.津軽鉄道
津軽鉄道 の看板があった。津軽鉄道線は津軽五所川原駅 と津軽中里駅の 20.7kmを結ぶ私鉄である。「心に響く風景との出会い」というコピーがあったが、乗ってみたい気がした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
56.津軽鉄道の駅
跨線橋を渡っていったところに津軽鉄道の駅が見える。駅舎はJRとは別に津軽鉄道線のホームの向こう側にあるようだ。津軽鉄道は津軽半島の中央部を南北に縦貫している。1日の平均所客数は300人強という。冬季には客車内の暖房に石炭焚きのダルマストーブを用いる「ストーブ列車」が運行される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
57.五所川原駅前のラーメン屋さん
時刻は午後1時近い。ここで昼食になる予定だったが、Kさんの奥様がスマホで此処のラーメンが美味しそうだと探してくれていた。店の名前は「麵屋 遊仁(あそびと)」とあった。五所川原駅前の太宰治「思い出」の蔵」トカトントン スクエア の中にある。無断で店の写真を撮ってしまったことをお許しいただきたい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO2500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
58.醤油はまぐりラーメン
メニューに醤油はまぐりラーメンというのがあったので、 私は 迷わずそれを注文した。出されたラーメンは、ベースは煮干し出汁だろうか、あっさりしたスープでほんのりとはまぐりの香りがした。麺はやや細麺で腰がある。はまぐりは5~6個入っていて、添えられたチャーシューも旨かった。ここ数年で食べたラーメンで一番旨かったと思う。私たちが食べ終わって外に出ると、待っている人たちの列ができていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2018年7月25日

2泊3日 青森県の旅(1) 五能線 秋田から「不老ふ死温泉」へ 7月5日

年に一二度ご一緒に旅行をしている友人のKさん御夫妻と、前々から計画をしていた五能線乗車、白神山地などを訪れる旅行をしてきた。日程は7月の5日から2泊3日と決めていたが、もちろん梅雨の雨は心配だった。青森県はあまり梅雨前線の影響を受けないだろうという考えが甘かった。友人のご主人が「晴れ男」というので、期待もしていたのだが、奥様によると、最近ちょっと神通力が衰えているという。関東甲信越地方は6月末に梅雨明け宣言がされ、夏の暑さがやってきた。ところがそのあとに発生した台風7号が、湿った空気を巻き上げてきて、西日本で大雨を降らし、大きな被害が出たのはご承知の通りである。被災された方々にはお見舞いを申し上げる。その被害が大きく伝えられる前の7月5日、雨の中、朝7時発のJALで秋田に向かった。私たちの旅行も3日間雨模様だった。
 雨が降る秋田空港からバスでJR秋田駅に到着する。駅の売店で駅弁を買い求めた。9時46分発の大館行きの奥羽本線各駅停車で東能代まで行き、そこから五能線の各駅停車に乗り換えた。初日、五能線には各駅停車でウェスパ椿山まで乗った。その私たちの乗った2両編成の中の1両は、途中から我々の占有空間になった。他1両も乗客は1人しかいない。雨の日本海を眺めながら駅弁を食べた。「リゾートしらかみ」には翌日乗る。
 ウェスパ椿山に12時29分に到着すると、今宵の宿である「不老ふ死温泉」の迎えのバスが来てくれていた。この日はチェックインしたあと、宿のレンタカーで十二湖周辺まで行き、散策する。

1.羽田出発
私たちの搭乗した7:00発のJAL0161便は予定通り出発した。滑走路の離れたところに、ANAのボーイング787機が止まっていた。見るとエンジンの後ろ半分がない。そういえば、昨日のTVニュースで、ANAの787が使用しているロールス・ロイス製エンジンが 安全性を確保するため整備や改修がされると報道されていた。当初は主に国際線を飛ぶ787-9が搭載しているエンジン66基が対象だったが、さらに改修対象のエンジンが、主に787-8が使用している136基に増えたことで、国内線の機材繰りに影響が及び、羽田-伊丹線、福岡線など幹線を含む多くの欠航が決まったという。その整備対象の機材と思われる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.雲の上は青空
JAL0161便はボーイング737-800。ボーイング737の初期型は1965年に初飛行。その第4世代と呼ばれるボーイング737-800は1987年に初飛行し、2008年からJALエキスプレスに導入された。離陸後20~30分で雲の上に出た。今回の旅行3日間で初めて見る青空だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.秋田駅西口バス・ターミナル
秋田空港から乗ったリムジン・バスは9時に秋田駅西口バス・ターミナルに到着した。このバス・ターミナルはなかなか瀟洒な佇まいである。2015年に「日本一周鉄道の旅」をしたときに、列車を待つ間、秋田駅の構内から見下ろした記憶がある。その時にも記したが、グッドデザイン金賞を受賞したそうだ。秋田杉をふんだんに使った木造のバス・ターミナルで、建替えのきっかけは、以前のバス・ターミナルは、東日本大震災を契機として実施した耐震性調査で、脚柱部に腐食がみられ補強対策が必要との調査結果が出たことからという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 29mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.奥羽本線 各駅停車
秋田からはまず奥羽本線に乗って、五能線の起点である東能代まで行く。 車両は701系の2両編成。クロス・シートの軽快なワンマン電車だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 29mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.ワンマン
ワンマン電車は、乗車券の回収箱が一番前に置かれていて、改札口のない駅では運転手が切符を回収する。そこでは一番前のドアーでしか降りられないし、乗車も一番前の車両の後ろのドアーからのみだ。この電車、ワンマンなのに運転室に4人も乗っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.奥羽本線 八郎潟駅
列車は八郎潟に着いた。左手に、かっては面積220㎢と、日本の湖沼面積では琵琶湖に次ぐ第2位であった八郎潟があった。 wikipediaによれば、第二次世界大戦後、食糧増産を目的として干拓工事が行われ、干拓の先進国であるオランダの技術協力を受け、20年の歳月と約852億円の費用を投じて約17,000haの干拓地が造成されたそうだ。工事は1957年(昭和32年)に着工して、1967年(昭和42年)から全国から公募された入植者が移住を始めた。全体の事業は1977年(昭和52年)に竣工している。現在では日本の湖沼において18位の面積だそうだ。八郎湖や、八郎潟残存湖といった別名でも呼ばれる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.五能線起点駅 東能代
我々が乗った奥羽本線各駅停車の列車は、10:43に東能代駅に到着した。ここが五能線の起点駅となる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 10mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.東能代駅
ここで10:59発の五能線各駅停車に乗り換える。反対側のホームを見ると、秋田杉で造られたベンチが置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2000 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.五能線各駅停車
10:59発の弘前行の五能線各駅停車の列車はすでに入線していた。キハ40形の気動車だ。ボタンを押してドアーを 開けて、乗車する。乗客は少なく、私たち以外に観光客の姿はない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.駅弁
進行方向が逆になり、定刻に発車した。秋田駅で仕入れた駅弁を食べることにする。私が食べたのは「特製牛めし」。温めて食べられるように発熱材が仕込まれていたので、その紐を引いたところ、やけどしそうに熱かった。味は"まあまあ"というところか。ほかの3人は「秋田肉三昧」を召し上がる。比内地鶏、秋田錦牛、十和田湖高原ポークとごうせいだった。

上下とも
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.八森駅
五能線の駅にはどの駅にもこのような絵看板がある。秋田県側の白神山地が近い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 30mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.岩舘駅
私たちの乗った弘前行き各駅停車は岩舘駅で快速「リゾートしらかみ」と行きかう。次の駅は大間越で青森県に入る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.絶景ポイントを徐行
岩舘を出た列車は、トンネルを抜けると左手の眺めが開けて、荒波に洗われる岩の海岸線を走る。ここからしばらく列車は徐行運転して、乗客に景色を楽しませてくれる。この天気では海の藍、空の青が出ない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.岩舘海岸
この辺りは岩舘海岸というらしい。波が静かであれば子供たちが磯遊びをするところだろうが、今日は風が強く、波が荒い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.岩と波
大きな岩も波を被り、その波が砕けて白い泡となっている。列車は12:01に岩舘駅の次の大間越に着いた。さらに十二湖駅からは、ツアーの観光客が乗車して、私たちだけで占有していた車両は急に賑やかになった。 外の写真を撮ろうと窓を開けていたが、雨が入るので閉めてほしいと言われてしまった。申し訳ない。12:29にウェスパ椿山駅に到着、私たち4人は下車する。「不老ふ死温泉」のマイクロバスが迎えにきてくれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。