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2016年12月14日

三渓園 紅葉の季節 (2) 11月22日

11時45分、内苑のきれいな紅葉を鑑賞して、三渓園の南端の高台にある展望台へ来た。首都高速湾岸線の向こうに新日本石油の精油所が眺められた。ここから戻って、三渓園を紹介する写真ではいつも背景として山の上に見える旧燈明寺の三重塔へ行く。ここは紅葉はいまいちだった。
  歩き回ったので小腹がすいてきた。そしてビールで喉を潤したい。待春軒という茶屋があった。席も空いているようだ。ざる蕎麦を食べたいと思ったのだが、10月以降は蕎麦は温かいものだけにしたという。私の汗ばんでいる体はそれを拒否した。もう少しお預けだ。

27.展望台
展望台は「松風閣」という明治20年ごろに建てられたレンガ造りの建物の跡にあった。「松風閣」は重要な客をもてなすゲストハウスとして使われたという。当時は東京湾の絶景が眺められたのであろう。今は根岸の石油コンビナートが眺められる。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f10​​​ 1/​400​秒 48mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.「旧燈明寺三重塔」​​
展望台へ登った後、また戻って、出世観音の脇を通って「旧燈明寺三重塔」へ来た。室町時代の康正3年(1457年)に京都・木津川市の燈明寺(今は廃寺)に建てられ、大正3年(1914年)に移築された。燈明寺は江戸時代に宗派が変わった際に東明寺から燈明寺に改名されたそうだ。 瓦に東明寺と刻印されているのは、そのためだという。 園内のほぼ全域から、その姿を見ることができる三重塔は三溪園を象徴する建物になっている。現在、関東地方にある木造の塔では最も古い。重要文化財に指定されている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f7.1 1/​250​秒 22mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.「旧燈明寺本堂」の屋根​​
「旧燈明寺三重塔」からこれから向かう「旧燈明寺本堂」の屋根が見えた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f7.1 1/​250​秒 22mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.石橋​​​​
明治39年(1906年)の開園当初から、いつでも麦茶や香煎(麦こがし)を入れた白湯を飲む事ができたという「初音茶屋」とうところに下りてきた。そこから大池の南端にかかるこの石橋を渡る。待春軒という食事処があった。朝が早かったので小腹が減った。この日は温かく、また、歩いて来て汗ばんでいたので、冷たい蕎麦を食べようとこの待春軒に入ろうとしたが、10月以降は温かい蕎麦だけにしているという。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.3 1/​250​秒 78mm ISO400​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.紅葉​​​​
​​ 真っ赤に紅葉したモミジもあれば、まだ緑の葉をつけている木もある。日の当たる真っ赤に染まった葉を裏から見ると透過して鮮やかな色だ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​320​秒 185mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.「旧燈明寺本堂」​​​​​​
「旧燈明寺三重塔」と同じく、康正3年(1457年)に京都・木津川市の燈明寺(今は廃寺)に建てられた。ただ、三溪園には、1988年(昭和62年)に5年がかりで移築・保存作業が行われ、 中世密教寺院の姿がよみがえったという。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250​秒 18mm ISO400​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.「旧燈明寺本堂」の仏像
本堂の中には​​仏像が安置されてい​た​​​​​​​​​。この仏像は何だろうとネットで探ってみたら、AzTakさんという方のブログに​​​「​​燈明寺の旧仏は本物は京都府木津川市兎並(うなみ)(旧相楽郡加茂町)の御霊神社に保管されているそうだが、この堂内にあるのは御霊神社に保管されている十一面観音のレプリカのようだ。」​という記述があった。​​​

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​50​秒 130mm ISO3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.残った柿
「旧燈明寺本堂」の脇に、鳥にも啄まれずに、まだ実が残っている小さな柿の木があった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/2​50​秒 50mm ISO400​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.三渓園天満宮​​
大池の東側を正門の方へ進むと右手に三渓園天満宮があった。三渓園のホームぺージによれば、三溪園天満宮は、江戸時代に京都北野天満宮から勧請した間門天神がその前身だそうだ。昭和51年1月25日に三溪園に遷座し、以後三溪園天満宮として来園者に親しまれている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.5 1/2​50​秒 44mm ISO1250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.キンクロハジロ♂​​​​
いったん正門まで戻る。まだ時間も早い。もう一度内苑のモミジを撮りたいと大池に沿って歩く。池には水鳥が浮かんでいる。これはキンクロハジロだ。大きさ(全長)は40cm~47cm。これくらいの大きさの鳥だと300mmで十分とらえられる。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/500秒 300mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.マガモ♂
​​ 首周りの白い帯から上の頭の色はミドリシジミを思わせる。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/250秒 300mm ISO220 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.マガモ♀
​​ ♂と全く羽色が異なる。ただし♂のエクリプスと言われる生殖羽は♀によく似た地味な色をしているが、嘴の色で♂のエクリプスと♀とは区別できるようだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/500秒 300mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.「月影の茶屋」
​​ 「三渓記念館」の裏手に原三渓翁の碑があり、その前に食事処が並んでいた。そのうちの一軒、「月影の茶屋」を覗いてみると、冷たい蕎麦があるようだ。ざる蕎麦を注文し、もちろんビールも頼んだ。残念ながらビールはあまり冷えていなかった。それでも、しばらく座っていると汗も引き、落ち着いてきた。さて、これからもう一度内苑にい行ってみようと腰を上げる。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4.5 1/250秒 44mm ISO1000 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.菊花展
​​ 三渓園では11月に菊花展が行われる。今年は10月26日~明日11月23日まで行われているようだ。菊花約500点が展示され、大菊や懸崖・小菊盆栽などレパートリー豊かな菊花の世界が楽しめるという。特に江戸時代から各地で改良、伝えられてきた古典菊は、珍しく必見とあるが、残念ながら私は菊のことに知識がない。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4.2 1/250秒 32mm ISO2000 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.「三渓記念館」裏手の紅葉
​​​​ 「月影の茶屋」でビールを飲んでいるときに、このきれいな紅葉を眺めていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/250秒 56mm ISO360 ​) 露出補正​ ​なし
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42.モミジの紅葉グラデェーション
​​​​ モミジの種類もいろいろあるが、これは葉の形からしてイロハモミジと思う。木の高いところにある枝の葉は紅葉していて、下の方の葉はまだ緑が残っている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.3 1/250秒 92mm ISO320 ​) 露出補正​ ​なし
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43.「海岸門」​​
さっきは内苑側から「海岸門」をくぐって外苑側に出たが、今度は外苑から内苑に入った。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/250秒 18mm ISO2500 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.「旧天瑞寺寿塔覆堂」のイチョウ​​​​
再び「旧天瑞寺寿塔覆堂」のところへやってきた。イチョウの古木の葉が鮮やかな黄色に輝く。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.8 1/250秒 24mm ISO1100 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
45.「亭榭」と「臨春閣」
「旧天瑞寺寿塔覆堂」の前から「亭榭」と「臨春閣」を眺める。モミジを配して撮る。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/250秒 18mm ISO400 ​) 露出補正​ ​なし
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46.「旧天瑞寺寿塔覆堂」の屋根と紅葉​​
迦陵頻迦(かりょうびんが)や蓮の花などの彫りの深い装飾、そりあがった「旧天瑞寺寿塔覆堂」の屋根は、重厚である。葉が深紅に染まっているモミジと橙色のモミジがある。後者はオオモミジだろうか?

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/250秒 18mm ISO400 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
47.美しき「聴秋閣」​​​​
三渓園のホームページには「各部の意匠は独創性・変化に富みますが、書院造としての格や茶亭としての機能に応じて緻密に構成されています。L字型の一段下がった杢板敷きの入口は舟で漕ぎ着ける場を想像させ、当初は水辺に面して建てられたのかもしれません。江戸時代はじめの上流武士階級の風流な文化が伝わります。」と説明されている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/250秒 18mm ISO1600 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.三渓園正門
午後1時過ぎ、入園口である正門へ戻ってきた。2時間半ほど三渓園に滞在したことになる。紅葉はまだ少し早かったようだが、さわやかな秋空にめぐまれ楽しい散策だった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/250秒 52mm ISO720 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
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2016年12月 9日

三渓園 紅葉の季節 (1) 11月22日

早朝、小雨の降る中、自宅から車で10分ほどのところにあるゴルフ練習場に出かけた。朝7時過ぎから打ち始めたが、そろそろ上がろうと思ったころ、日が差し始めた。この日の天気予報は晴れマークなどなかったのだが、自宅に着くころには、青空が広がり暖かくなってきた。そして朝9時過ぎには晴れ間が広がった。
 ほかに予定もないので、久しぶりに三渓園へ行ってみることにした。横浜から市営バスに乗り40分弱で三渓園入り口に着く。65歳以上の横浜市民は無料とのことで、入園口を通していただいた。
 三渓園には、5年前、新緑の2011年6月同じく12月はじめの2回訪れている。

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​  これは、園内にあった案内図を写真に撮ったものだ。この日は①の「正門」から入園し、池の縁を歩いてまず②の「鶴翔閣」を見に行ったがこの日は貸切になっていて、中に入ることができなかった。次に③の所を右に折れて、内苑の方に向かう。「御門」を抜けて「白雲邸」を右に見て進むと開けたところに出た。そこから、内苑の「臨春閣」を右手に見てさらに進み④の「旧天瑞寺寿塔覆堂」へ行くと、モミジ、イチョウが鮮やかに色づいていた。ひとしきりここで写真を撮り、「聴秋閣」を見て、⑤の「月華殿」へ登った。後戻りして⑥「海岸門」から内苑を出て外苑に入る 。「三渓記念館」の裏手まで戻って、今度は⑦の「展望台」まで登る。そこから戻って⑧「旧燈明寺三重塔」を見た。「初音茶屋」というところまできて、「待春軒」という食事処があったので蕎麦でも食べようと覗いてみたが、10月からは温かい蕎麦しかやっていないという。歩いてきて汗をかくほど暑かったのでやめにした。後で気が付いたのだが、「待春軒」の奥にあった「旧東慶寺仏殿」と「旧矢篦原(やのはら)家住宅」を見ずじまいだった。⑨の「旧燈明寺本堂」を見て、大池の東側(この案内図では下側)歩き、いったん①「正門」まで戻った。もう一度内苑へ行こうと思い、最初に歩いた大池の西側を歩いて、⑩のところへ来た。前に「月影の茶屋」という茶屋があったので、今度こそ何か食べようと席に着く。幸い冷たい蕎麦があったのでざるとビールを注文した。一休みしたあと、内苑の④のところにもう一度行った。そして午後1時過ぎに三渓園を後にした。

1.三渓園正門付近からの眺め
正門を入って道筋に導かれるままに進むと左手に大池が広がる。そして池の向こうの小高い山には三重塔が見える。三渓園を紹介するのによく使われるアングルだ。池には水鳥が浮かんでいた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250​秒 56mm ISO250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.蓮池
右側には小さな池があって、枯れてしまったハスが密集していた。草高約1mの枯れた果托は傘のようだ。ハスは7月~8月に花が咲く。花の時期はさぞ見事だろうと思う。​

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​1000​秒 28mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.「鶴翔閣」
この日は何の集まりがあるのか貸切になっていて、建物に近づけなかった。この建物は明治35年(1902年)に建築された原富太郎(原三渓)が住まいとして建てた。延べ床面積は950㎡あるという。平成12年(2000年)に修復され現在は様々な利用に対応可能な貸し出し施設として活用されている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250秒 31mm ISO320​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.睡蓮池
蓮池の向こうには睡蓮池があった。鶴翔閣は蓮池と睡蓮池の間を右に入る。恥ずかしながらハスとスイレンとは同じものかと思っていた。ハスは水面より上で花をつけるのに対し、スイレンは根茎から直接伸びる花柄の先端に水面で直径5-10cmほどの花をつける。また、スイレンはスイレン目スイレン科で、ハスはヤマモガシ目ハス科と知った。ただロータスというのはスイレンとハスの総称だそうだ。 スイレンは種類により開花期は異なるが、早いものでは4月末から咲き始め、5月中旬頃からまとまった開花が見られ、10月末まで見ることができるとのこと。ここ三渓園の睡蓮池では5月~8月が見ごろのようだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​320秒 35mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.「御門」​​
蓮池の先を右に曲がって内苑に入る。内苑は原家が私庭として使用していたエリア。この御門は京都東山の西方寺にあった薬医門で、江戸時代の宝永5年(1708年)ごろ建てられた。大正時代にここに移築されている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250秒 18mm ISO640​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.内苑の建物
「御門」を抜けて「白雲閣」の脇を通り、「三渓記念館」には寄らずに先に進む。すると芝生の庭が広がり、内苑の建物群が眺められた。右手に見えるのが「臨春閣」だ。「臨春閣」は総面積が​158​​​​坪あり​3​棟の建物からなり、数奇屋風書院の建物である。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​320秒 18mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.「臨春閣」浪華の間
​​ 「臨春閣」は公開されていた。「臨春閣」は江戸時代の慶安2年に(1649年)に建てられ、大正6年(1917年)にここに移築された。入園時に手渡されたパンフレットによると、紀州徳川家初代藩主の頼宣が和歌山紀ノ川沿いに建てた数寄屋造り風書院造の別荘建築という。重要文化財に指定されている。この浪華の間の欄間は浪華十詠和歌色紙(なにわじゅうえいわかしきし)といい、大阪難波から見える景色を公家12人が詠んだものを10枚ずつ表裏にして計20枚の色紙がはめ込まれているそうだ。村野藤吾の松寿荘で写しが行われている。三間4枚引違の幅広な紙張障子のデザインは単調すぎもせず、やりすぎもせず、とてもバランスがとれていると評される。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​800秒 44mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.「臨春閣」襖絵
​​ 「臨春閣」の各部屋にはいたるところに狩野派の襖絵がある。襖絵等はレプリカで本物は三渓記念館で保管、展示しているとのことだった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250秒 98mm ISO3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.「臨春閣」のひろがり
​​ 「臨春閣」には、写真には写っていないが右手前から第一屋、写真で右側に見えているのが第二屋、そして、一番左奥が第三屋と3っの棟がある。浪華の間があったのは第二屋だ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​400秒 18mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.「臨春閣」の池
​​ 「臨春閣」前に小さな池がある。その池に沿って内苑の奥に向かう。「臨春閣」の第二屋が小さな池に映り、小さなナナカマドの緋色が彩を添える。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​500秒 60mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.「旧天瑞寺寿塔覆堂」のモミジ
​​ 「旧天瑞寺寿塔覆堂」の傍に来た。この辺りはモミジが紅葉して美しいが、これからもっと紅くなると思う。背後の大きな銀杏の木の黄色も鮮やかだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​500秒 60mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.「旧天瑞寺寿塔覆堂」の後ろ側
​​ 「旧天瑞寺寿塔覆堂」を左へ回り込むと銀杏の落ち葉が地面を覆っていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250秒 18mm ISO1250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.「旧天瑞寺寿塔覆堂」 まだ緑濃いモミジ -1​​
​​ そこにあったモミジの葉はまだ緑色だった。これから紅くなるのだろう。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250秒 18mm ISO360​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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14.「旧天瑞寺寿塔覆堂」 まだ緑濃いモミジ -2​​​​
​​ 少し位置を変えてもう1枚撮った。この「旧天瑞寺寿塔覆堂」は桃山時代の天正19年(1591年)に建てられ、明治38年(1905年)に移築された。豊臣秀吉が京都・大徳寺に母の長寿祈願のために建てさせた寿塔(生前墓)を納めるための建築だそうだ。重要文化財である。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250秒 44mm ISO360​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.「聴秋閣」のモミジ -1
​​ 「聴秋閣」の近くに来た。多くはないが真っ赤に染まったモミジがあった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250秒 18mm ISO2500​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
16.「聴秋閣」と特別公開
​​ 「聴秋閣」は上の間、次の間、そして2畳の2階の間がある。この日は特別公開されていて、上の間からなかを見ることができた。茶人として高名な佐久間将監の作と伝えられているが、千利休の後をついで茶の湯を発展させた小堀遠州の作という説もあるという。優美で繊細である。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​60秒 26m ISO3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.「聴秋閣」 書院
​​​​ 書院となっているところの障子が開かれ、後ろの緑が眺められた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​25秒 26mm ISO3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
18.「聴秋閣」​​
​​​​ 「聴秋閣」は江戸時代の元和9年(1623年)に建てられ、ここには大正11年(1922年)に移築された。京都の二条城内にあったと言われる徳川家光、春日局ゆかりの楼閣建築だそうだ。重要文化財に指定されている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4​​​ 1/​250秒 31mm ISO1400​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
19.「天授院」​​​​
​​​​ 「聴秋閣」の脇の薄暗い小さな渓谷沿いの道を上がって「天授院」に出た。モミジを撮りたかったので屋根しか映ってないが「天授院」も重要文化財で、江戸時代の慶安4年(1651年)に建てられ、大正5年(1916年)に移築されている。鎌倉・建長寺近くの心平寺跡にあった禅宗様の地蔵堂に建物だ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250秒 78mm ISO640​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.「月華殿」
「天授院」のとなりに「月華殿」がある。これも重要文化財で、江戸時代の慶長8年(1603年)に京都伏見場内に建てられたものと言われている。ここへは大正7年(1918年)に移築された。障壁画は、桃山時代の画家 海北友松によるものと伝えられます。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4​​​ 1/​250秒 18mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.「月華殿」の屋根​​
「月華殿」の裏手を廻った。前夜は雨が降っていたが、今日は予想外の晴天で、暖かい陽の光が当たる屋根から湯気が上がっている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4​​​.5 1/​250秒 32mm ISO720​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.「臨春閣」​​​​
再び「臨春閣」の池のところに戻ってきた。先ほど見た第二屋の池の隅のナナカマドがひときわ緋色に輝く。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.3 1/​640秒 92mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.「亭榭」​​​​​​
「臨春閣」から「聴秋閣」へは池に流れ込む小さな川に架かる橋を渡るが、その橋を「亭榭」という.「亭榭」とはあずまやのことだ。三渓自身の設計で作らせたものだそうで、修学院離宮の千歳橋に類似した橋亭だそうだ。立派な造りのあずまやである。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.5 1/​250秒 18mm ISO800​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.「旧天瑞寺寿塔覆堂」 -2​​​​​​​​
「旧天瑞寺寿塔覆堂」の「亭榭」側からは、陽の光を透過するモミジが眺められた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f8 1/​250秒 18mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.「蓮華院」と竹林​​​​​​​​​​
「蓮華院」は三渓の構想により大正6年(1917年)に建てられた6畳と2畳中板のある茶室という。蓮華院という名は、三溪が茶会を催した際に広間の琵琶床に、奈良東大寺三月堂の不空羂索観音が手に持っていた蓮華を飾ったことに由来していると言われる。 当初、「聴秋閣」の近くに建てられたが、 第二次世界大戦後に竹林にある茶室という構想のもとに現在の位置へ再築されたそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.5 1/​250秒 18mm ISO2000​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.「海岸門」​​​​​​​​​​​​
ざっとであったが内苑を見て歩き、今度は三重塔の方へ行ってみることにした。「海岸門」から内苑を出る。京都・西方寺にあったという「海岸門」は江戸時代に建てられ、ここには大正時代に移築されてきたのだそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/​250秒 38mm ISO220​​​​ ​) 露出補正​ なし
;クリックすると大きな写真になります。


2011年12月16日

紅葉の三渓園 12月4日


 三渓園へは今年の6月に行っている。その時に紅葉のころはきれいだろうなと思ったので、再び12月4日に出かけた。9時開園である。9時15分ごろ、付近に到着したが、三渓園の駐車場から車の列ができている。係りの方が来て、すでに満車であるので、三渓園の反対側の入口、すなわち南門の近くに本牧市民公園の大きな駐車場があるので、そこに停めて、南門から入園してほしいと説明があった。私たちの前に並んでいた車は次々とそちらへ向かう。私たちも従った。本牧市民公園の駐車場は大きな駐車場だった。公園内にある「上海横浜友好園」を眺めながら、南門から三渓園に入った。横浜市民で65歳以上は入園無料だった。
  横浜の生糸商で茶人でもある原富太郎氏がつくった三渓園は、明治39年に開園し、周辺一帯は閑静な住宅地としても開けていった。名称の三渓園は原の号である三渓に由来する。三渓園に隣接して、本牧市民公園も整備され、一帯は市民の文化レクリエーションの地として親しまれている。

1.上海横浜友好園
本牧市民公園は昭和43年に終了した本牧埠頭関連造成用地の海面埋立てにより、それまで海であったところに、庭球場、運動広場、池などの施設を整備し、昭和44年に公開されました。 「上海横浜友好園」は平成元年に横浜市と上海市の友好都市締結15周年を記念してつくられたとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F14 1/800秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
上海横浜友好園;クリックすると大きな写真になります
2.上海横浜友好園 湖心亭
「上海横浜友好園」は横浜市が上海市に寄贈した「横浜上海友好園」のお返しとして上海市から提案、整備されたもので、中国江南様式による庭園だそうだ。 上海市の木、花のハクモクレンに因んで命名された玉蘭庁を中心に、庭院、曲橋で結ばれ、六角形の二重屋根が特徴的な湖心亭からもう一つの出入口の竹門などが池の中に巧みに配置され、背景となっている三溪園の緑と崖が独特の雰囲気を醸し出している。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 42mm ISO400 ) 露出補正 なし
上海横浜友好園 湖心亭;クリックすると大きな写真になります
3.海岸門
三渓園の南門から入って左に中国梅林を見ながら進むと左手に海岸門がある。海岸門から先は内苑になる。原三渓家族が住んでいた内苑は非公開であったが、昭和33年に公開された。海岸門の手前のモミジが色鮮やかで、カメラを持った多くの人たちが撮っていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/420秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
海岸門;クリックすると大きな写真になります
4.旧天瑞寺寿塔覆堂の銀杏
海岸門をくぐって少し進むと右手に旧天瑞寺寿塔覆堂が見える。この堂は、豊臣秀吉が母のために建てた寿塔を覆うための建物で、現在、秀吉が建てたものと確認できる数少ないものだそうだ。 その屋根に傍に立つイチョウの黄色い葉が落ちていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 44mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧天瑞寺寿塔覆堂の銀杏;クリックすると大きな写真になります
5.旧天瑞寺寿塔覆堂 裏側
ここは旧天瑞寺寿塔覆堂の裏側。先ほどのイチョウの落ち葉が地面を覆っている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧天瑞寺寿塔覆堂 裏側;クリックすると大きな写真になります
6.旧天瑞寺寿塔覆堂 表側
旧天瑞寺寿塔覆堂の表側に回る。天正16年(1588)、豊臣秀吉は母・大政所の病気平癒を祈って京都の大徳寺山内に塔頭・天瑞寺を創建した。そして母のさらなる長寿を祈願して、同寺内に寿塔(生前に建てる墓塔)を建て、これを覆堂内に納めたという。天瑞寺は明治7年に廃寺となり、この覆堂は大徳寺内の瑞光寺、黄梅院を経て、明治35年に三渓園に移築されたとのこと。墓塔は総高9.65尺の石造宝塔で、現在も竜翔寺(旧天瑞寺)の境内に残されているとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧天瑞寺寿塔覆堂 表側;クリックすると大きな写真になります
7.旧天瑞寺寿塔覆堂の手水鉢
旧天瑞寺寿塔覆堂の前にあった手水鉢にモミジが写り込んで鮮やかな色になっていた。内苑には、これとは別に有名な「瓢箪文手水鉢」という周囲に瓢箪の文様がある、豊臣秀吉が愛用したという手水鉢がある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/80秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧天瑞寺寿塔覆堂の手水鉢;クリックすると大きな写真になります
8.茶会 月華殿
この日は、内苑のいくつかの建物で横濱茶道連盟による茶会が行われていた。ここ月華殿は初代徳川家康により、京都伏見城内に建てられたものといわれており、 1918年(大正7年)に春草廬と共にこの地に移築されたとのこと。原三溪が建てた金毛窟とつながっている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 40mm ISO400 ) 露出補正 なし
茶会 月華殿;クリックすると大きな写真になります
9.旧燈明寺三重塔
池の周りを巡ってみたが、紅葉はほとんど見るべきところがなく、それではと、正門から池越しに見える旧燈明寺三重塔へ上ってみた。残念ながらここの紅葉も大したことはなかった。旧燈明寺三重塔は1457年(康正3年)建築された重要文化財で、園内のほぼ全域から、その姿を見ることができる。 三溪園には、1914年(大正3年)に移築されたと書かれている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/640秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧燈明寺三重塔;クリックすると大きな写真になります
10.初音茶屋
三重塔から降りてきて、角を曲がると真っ赤に染まったモミジが見えてきた。ここは「初音茶屋」という。茶屋の真ん中には囲炉裏が有る。案内板には、かって三渓園を訪れたインドのノーベル賞文学者「タゴール」や「芥川龍之介」によって書きしるされた茶屋とされている。芥川は、大正4年(1915)の初秋、ここでの印象を「ひとはかり うく香煎や 白湯の秋」と俳句に残している。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
初音茶屋;クリックすると大きな写真になります
11.内苑側から見た海岸門
期待した紅葉は旧天瑞寺寿塔覆堂、初音茶屋、そしてここ海岸門といくつかのところに限られた。内苑側から、海岸門をくぐって、右へ曲がり、南門から再び本牧市民公園の駐車場へと戻った。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
内苑側から見た海岸門;クリックすると大きな写真になります


2011年7月 3日

三渓園 6月22日


 三渓園には今まで行ったことがなかった。どういうところなのかも知らなかった。6月22日 この日は梅雨の晴れ間で、太平洋高気圧が張り出し、暑くなるという。一度は見ておこうと車で行ってみることにした。
 三渓園は生糸貿易で財をなした横浜の実業家 原 三渓 (本名 富太郎)の元邸宅だった。原 三渓 はここに京都や鎌倉などから歴史的に価値のある建造物を移築し、明治39年(1906年)に「三渓園」として一般に公開した。
 約53,000坪あるという園内には、10棟の重要文化財を含む17棟の古い建築物が景観の中に巧みに配置されている。第2次大戦で大きな被害を受けたが、昭和28年に原家から財団法人三渓園保勝会の手に移され復旧工事が行われ、5年後にはほぼ昔の姿を取り戻したという。
 四季折々、花が美しいらしいが今の季節は花菖蒲と紫陽花が咲いていた。古い建物の傍には立派なモミジの木もあり、紅葉の頃は奇麗だろうなと思う。

1.大池と三重塔
通常料金500円のところ、65歳以上は300円の入園料を支払って園内に入った。後で知ったことだが、横浜市内在住の65歳以上は無料だそうである。入口を入るとこの景観が広がる。いまは花菖蒲がきれいに咲くシーズンだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
大池と三重塔;クリックすると大きな写真になります
2.鶴翔閣
大池の右側を辿ることにする。最初に見られる鶴翔閣は明治42年建築の広大な規模の原家の旧宅である。横山大観など三渓と交流のあった多くの文化人らが出入りした場所としてしられるという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
鶴翔閣;クリックすると大きな写真になります
3.御門
内園の入口へ行くと御門があった。これは京都東山の西方寺にあった薬医門である。宝永5年(1708年)ごろの建築であるとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
御門;クリックすると大きな写真になります
4.聴秋閣
京都二条城にあった徳川家光・春日局ゆかりの楼閣建築。慶安4年(1623年)の建築。建物の周りにはモミジの木があり、紅葉の頃は、京都にあるがように美しいと思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
聴秋閣;クリックすると大きな写真になります
5.海岸門
この門が内苑の出口となり、ここから先は外苑である。夜のライトアップがきれいらしい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/320秒 29mm ISO400 ) 露出補正 なし
海岸門;クリックすると大きな写真になります
6.松風閣からの眺め
松風閣は初代・善三郎が明治20年ごろに別荘として築造した建物で、その名称は伊藤博文によるものといわれる。レンガ造りの玄関部分の跡もあった。断崖に建って東京湾の絶景を望むことができる松風閣は、三渓の代になって重要な客をもてなすゲストハウスとしてさらに増築されたとのこと。今は、根岸のコンビナートを見降ろし、グランドには蒸気機関車が置かれていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/640秒 40mm ISO400 ) 露出補正 なし
松風閣からの眺め;クリックすると大きな写真になります
7.旧燈明寺三重塔
松風閣から高台を進んで行くと旧燈明寺の三重塔にたどりつく。三渓園のほぼ中央にある三重塔は大池のほうから見あげると三渓園のシンボルのように見えるが、傍で見ると質素な塔だ。これは聖武天皇の勅願寺・京都燈明寺に在ったものが移築された。康正3年(1457年)建築されたとのこと。関東地方では最古の塔だそうだ。ここも秋はモミジがきれいだと思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/160秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧燈明寺三重塔;クリックすると大きな写真になります
8.合掌造り 旧矢箆原家住宅
難しい字だ。矢箆原はヤノハラと読むようだ。岐阜県白川郷にあった江戸時代の庄屋の家を移築したものだそうだ。いろりでは毎日薪がくべられている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/160秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧矢箆原家住宅;クリックすると大きな写真になります
9.紫陽花 (合掌造り 旧矢箆原家住宅)
園内の紫陽花はちょうど旬であった。合掌造りを背景にお借りした。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F8 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
紫陽花;クリックすると大きな写真になります
10.合掌造り 旧矢箆原家住宅内部
この合掌造りは園内で唯一内部を公開している古建築でもある。半分が普通農家の板張りの床、半分が来客用の畳敷きの座敷という構造は珍しいとのこと。この暗さはコンデジでは、ブレないようにカメラを固定して撮っても、ノイズが出て、旨く撮れないだろう。この写真もそれほどよくはないが、なんとか見られると思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/50秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
合掌造り;クリックすると大きな写真になります
11.旧東慶寺仏殿
何度か訪れたことのある北鎌倉の東慶寺にあった禅宗様の建物である。寛永11年(1634年)の建築だそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧東慶寺仏殿;クリックすると大きな写真になります
12.再び旧矢箆原家住宅
旧東慶寺仏殿を見終えて、入場した正門のほうへもどる途中、再び旧矢箆原家住宅の脇を通る。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F8 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
再び旧矢箆原家住宅;クリックすると大きな写真になります
13.三渓園天満宮
この天満宮は三渓園にほど近い間門の旧家高梨家の先祖が本牧の丘の中腹に建てたそうで、もとは間門天神とよばれていたという。昭和52年(1977年)に三渓園に移築されたとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.8 1/125秒 32mm ISO640 ) 露出補正 なし
三渓園天満宮;クリックすると大きな写真になります
14.花菖蒲 白
大池へ戻ってきた。白い花菖蒲が咲き誇っている。白い花の露出は難しい。過度にマイナス露出補正すると花の白さが生きなくなる。マイナス補正も試したが、中央部重点測光を信じ、露出補正なしで撮ったのが一番良かったようだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/640秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
花菖蒲 白;クリックすると大きな写真になります
15.花菖蒲 紫
この場所では多くの人たちが写真を撮っていた。花菖蒲は今が一番よく咲いているようだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
花菖蒲 紫;クリックすると大きな写真になります
16.花菖蒲 露出補正
マイナス1.0の露出補正をして撮ってみた。白い花の華やかさ、輝きが抑えられてしまう。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F14 1/800秒 18mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
花菖蒲 露出補正;クリックすると大きな写真になります
17.鵜
大池に小舟が浮かべてあるが、その舳先に鵜が止まって三渓園の景観を見渡している。さて、三渓園のほぼ全般を見終えて、退散しようと駐車場に戻ったが、少々小腹が減った。どうせならと再びもどり、再入場して待春軒という園内の食事処で三渓そばを食べた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-55mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/500秒 55mm ISO400 ) 露出補正 なし
トリミング
鵜;クリックすると大きな写真になります