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2020年1月 5日

初詣 川崎大師 1月3日

 川崎大師へは何回かお参りしたことがあるが、正月の三が日に行ったことはなかった。午前中にお参りしようと思い、京急川崎大師駅に10時半前に着いた。すでに歩行者天国の参道は、初詣の人々でにぎわっている。最近お参りしたのは一昨年の1月16日 だった。その時も1月のうちだったので、境内には屋台の出店も出て賑やかだったが、参拝者の数は比較にならない。
 京急川崎大師駅から川崎大師まで商店街の参道は、その両脇にたくさんの出店が出て、にぎやかだった。
 川崎大師とは通称であり、正しくは真言宗智山派の大本山平間寺という。1128年(大治3年)建立され、山号は金剛山、院号は金乗院という。川崎大師の本堂の正面の門は大山門だが、そこは参拝を終えて帰る人の出口になっていて、正面からは参道に入れない。いったん不動門まで進むのだが、不動門から入らずに右へ曲がって、100mほど進み、大山門の脇が入り口になっていた。大山門へ入るとき、参道へ進むとき、そして本堂前に進むときに"STOP"がかかり、待たされる。そしてやっと本堂に上がりお参りをすることが出来た。
 大山門を出て、賑やかな門前通りの途中で、今年の干支、ネズミの縁起物の土鈴を買い求め帰路についた。
 相鉄線の天王町駅で降りて、氏神さまである橘樹神社と神明社にお参りして帰宅した。

1.正月 参道の出店 -1
商店街の参道には、正月は店を閉めている商店の前に、食欲をそそる屋台の出店がにぎやかに並んでいた。もう、初詣を終えて、京急川崎大師駅のほうへ歩く人たちも多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
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2.正月 参道の出店 -2
「創業昭和20年・にぎり天」という店が出ていた。他の屋台とはちょっと雰囲気が違う。にぎり天とは、宮島にも多くの店がある広島名物で、魚のすり身を油で揚げた串もの。 手でにぎって串につけることからこの名前なのだとか。 イカのぶつ切りを混ぜたものや中にチーズを入れてベーコンを巻いたものなど、さまざまな種類があるようだ。賑わっていた。

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.正月 参道の出店 -3
営業中の寛文年間(1661年~1672年)創業の料亭「恵の本」のすぐそばで、その玄関の前を避けるようにして出店されていた屋台もあった。「恵の本」 は江戸時代の人も愛したメニューで、当時は参拝の後にこちらで1杯やるのが粋だといわれ流行ったそうだ。大師名物「蛤なべ」をはじめ、活穴子や煮物などその伝統はしっかりと受け継がれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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4.大山門と参道
駅から10分ほど歩いてくると、右手に賑やかな参道と大山門が見えたが、ここは一方通行になっていて、参道に入ることはできない。真っすぐ進んで、右に曲がり、さらに不動門の前を右に曲がるよう誘導された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
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5.大山門
不動門の前を右に曲がって100mほど進み大山門へ出る。大山門の右側は出口になっていて、これから参拝する人は左側から境内に入る。"STOP"の札が出て、入場制限され、3回ほど待って、やっと大山門をくぐることが出来た。大山門は1977年(昭和52年)11月、開創850年記念事業として落成した。京都東寺の四天王像が模刻され安置されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO250 ) 露出補正 なし
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6.大本堂
境内に入る。正面の大本堂の石段に上がるまで、再び"STOP"の札で待つ。大本堂は1964年(昭和39年)5月落成した。本尊厄除弘法大師が祭られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし  
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7.参拝
やっと石段の上に上がることが出来、前の人から順に手を合わせてお参りしていく。短かく拝む人もいるが、皆さん結構長くお参りしていた。私は、今年は短く拝礼をした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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  8.不動堂の献香
お参りした後は左に出て、不動堂へ向かう。堂宇の前まで進み、献香所を振り返ると、線香の煙の向こうに不動門と不動門からの賑やかな参道が見えた。不動堂は1890年(明治23年)創建。現在の建物は1964年(昭和39年)に再建されたものだそうだ。本尊の不動明王は成田山新勝寺の本尊を勧請。関東三十六不動霊場第7番、武相不動霊場第1番札所である。不動門は戦後、第43世隆超和上により福島県の有縁の地より山門として移設され、さらに現在の大山門建立に伴い不動門として移設された。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 27mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.稲荷堂
本堂と不動堂の間には、稲荷堂があった。福徳稲荷というが、川崎大師の境内諸堂で唯一、太平洋戦争を潜り抜け残った堂宇だそうだ。 この奇跡的に焼けなかった福徳稲荷を大本堂の場所に移築し、人々の心を癒したそうだ。福徳稲荷は川崎大師の歴史を支えた重要な存在といえる。

     Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
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10.境内の賑わい
不動堂を背に不動門へと境内を歩く。屋台の出店が連なる。焼きそば、お好み焼きに人気があるようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.参道のだるまや
不動門からは出られない。大山門のほうに回って、参道に出た。いつもその喫茶室に入って久寿餅を食べる「住吉」もこの日は満員だった。参道はにぎわっていた。だるまやさん「かどや開運堂」には。あまりお客が入っていなかったが。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
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12.干支の縁起物
お隣の高橋太一商店はだるまの他に、干支の縁起物の置物などを店頭に並べている。手ごろな値段で買いやすい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO150 ) 露出補正 なし
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13.飴の「松屋総本店」
参道には飴屋さんが何店かあるが、ここは参道の入り口にある老舗店である。トントントントンと飴を切る音が聞こえてくる。この「松屋総本店」のほかに、「老舗評判堂」、「松屋の飴総本舗」などがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.京急川崎大師駅
京急川崎大師駅に京急川崎行の大師線の電車が入ってきた。「2020 川崎大師 子」のヘッドマークを付けている。この1500形は1985年に製造された。製造から35年が経っている。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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15.保土ヶ谷神明社の茅の輪
横浜で昼食をして、相鉄線で天王町へ戻ってきた。まず、氏神さまの橘樹神社にお参りし、次に神明社へ詣でた。参拝の列は100mほど続いていた。参道の立派な茅の輪を潜る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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16.神明社奉納演武杖道
たまたま神楽殿で神明社奉納演武杖道が行われていた。古流  五月雨と題された演武は、藤野憲介4段(左)と山本剛5段が演じていた。五月雨という形は 六本の組形で構成され、その技は気位をも要求され、心、技、体の完全一致を見なければ出来得ない高度な形であるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO500 ) 露出補正 なし
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2019年11月12日

池上本門寺(前) 11月5日

10月11日~13日に池上本門寺のお会式があるのを知った。池上本門寺は日蓮宗の大本山であるということは知っていたが、横浜という比較的近い所に住みながら行ったことがない。ならば、お会式が行われる10月11日から13日の間で、12日、 万灯練供養が行われる前の時間に池上本門寺を歩いてみようと計画していた。もちろん夕方6時半から始まる「万灯練供養」の様子を撮りたいと思っていた。しかし、10月12日夜は台風19号が接近するとの予報で、大雨警報も出ていたので、断念せざるを得なかった。「宗祖報恩御逮夜法要」は予定通り行われたが、さすがに「万灯練供養」は中止になったようだ。
 改めて快晴の11月5日に池上本門寺を訪れた。
 池上線の池上駅で下車し、五反田に向かって右側に下車、本門寺通りを北に進む。呑川という川にかかる霊山橋を渡ると正面に本門寺の総門とその先に続く石段が見えた。仁王門、大堂を見て、紅葉坂の通りを渡って、本殿、日蓮聖人御廟所まで歩いた。
 行ってみて、池上本門寺の規模の大きさに驚いた。都内でありながら一大霊山が形成されていて2時間かけても回りきれなかった。
 記述には池上本門寺ウェブサイト、wikipedia などを参照させていただいた。

1.東急蒲田駅
横浜から蒲田に出て池上線で池上へ向かう。東急多摩川線と池上線の始発駅になっている。多摩川線は2000年に目黒線と分割された。池上線の隣のホームに多摩川線の電車が入ってきた。池上線、多摩川線ともに3両編成のローカル線だ。写真の車両は2007年に運用開始された新7000系だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO800 ) 露出補正 なし  
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2.池上線池上駅
蒲田から2っ目の池上で下車。小さな駅だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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3.久寿餅屋さん
駅前には宝暦2年(1752年)創業の老舗「浅野屋本店」という久寿餅屋さんがあったが、写真の店は本門寺通りの途中にある江戸時代創業の老舗「池田屋久寿餅店」だ。 久寿餅は葛粉ではなく、小麦粉のでんぷんを発酵させて作る。川崎大師にも名物久寿餅がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.久寿餅屋さん 店内
失礼してガラス戸越しに店内を覗かせていただいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO400 ) 露出補正 なし
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5.池上本門寺 総門と石段
池上本門寺の南側を東進する呑川という川に架かる霊山橋を渡ると、参道の向こうに総門が見えた。その総門の先には"急峻"な石段が続いている。どうやらあれを登らなくてはならない。エスカレータなどはないようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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  6.鬼子母神堂
総門の手前の左側に、中道院、本成院、右側に、常仙院、鬼子母神堂、本妙院といった池上本門寺の塔頭や子院などがある。写真は鬼子母神堂といい、池上本門寺の子院である厳定院の別院だそうだ。池上鬼子母神堂は、大正9年(1920年)厳定院40世、山田潮栄上人が「子育て鬼子母神」を勧請し、昭和6年(1931年)本門寺総門前に別院として池上鬼子母神堂が建立された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.総門
これから訪ねる五重塔、多宝塔、経蔵などと共に、昭和20年4月15日の戦災を免れた数少ない古建築の重要な一棟とされている。昔から世に知られ、安藤広重の「江戸みやげ」や「江戸近郊八景」にも描かれているそうだ。簡素ながら、主柱間5.3mの壮大な門である。 記録は失われたが、第22世日玄聖人代の元禄年間に建立されたと伝えられている。扁額「本門寺」は門より古く、寛永4年(1627年)本阿弥光悦の筆になる。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
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  8.理境院
総門を入ってすぐ右側に理境院がある。理境院は、元享年間(1321-1324年)池上本門寺3世日輪聖人の住坊として久成院と称して創建、延宝年間(1673-1681年)に檀越長澤氏の母、理境院妙性日貞尼の寄進の法功をたたえ理境院と改称したといわれる。大坊本行寺、照栄院と共に池上三院家のひとつだそうだ。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.96段の石積参道 此経難持坂(しきょうなんじざか)
   何とか石段を上ってきた。この石段は熱心な法華信者で築城家としても有名な、加藤清正が築造寄進している。加藤清正は、慈母の第七回忌にあたる慶長11年(1606年)、その追善供養のため、祖師堂(現大堂)を建立寄進し、併せて寺域も整備しているので、その折の築造と考えられるそうだ。第14世日詔聖人のときである。第22世日玄聖人代の元禄年間(1688-1704年)に大改修されているが、清正当時の原型を残す貴重な石造遺構であるといわれる。なお、名称の由来は「妙法蓮華経」見宝塔品第十一、此経難持の偈文96字にちなみ、その石段は96段だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 17mm ISO125 ) 露出補正 なし
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10.仁王門
96段の石段を上がりきると、正面に大きな仁王門があった。三門である。旧三門は、慶長13年(1608年)に徳川2代将軍秀忠が五重塔と共に建立。桃山期の豪壮な門として旧国宝に指定されていたが、昭和20年4月15日の空襲で灰燼に帰し、三門は同52年に再建、仁王尊は同54年に新造された。今年は台風19号来襲で中止になったが、例年、盛大に厳修されるお会式の、お逮夜(10月12日夜)の万灯行列が支障なくくぐれるよう、通常より下層の桁と梁の高さを上げてある。扁額「長栄山」は第80世金子日威聖人の揮毫だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.長英堂
仁王門の手前右側に「大黒天」「長英天」の旗が立てられた長英堂があった。長英山の守護神である「長栄大威徳天」が奉安されている。現在の堂は昭和34年に再建されたとある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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12.鐘楼と旧梵鐘
仁王門をくぐってすぐ左側に1958年(昭和33年)に再建された鐘楼がある。鐘楼の左側にかっての梵鐘が仮置きされていた。第17世日東聖人の代、加藤清正の娘で御三家紀州藩祖徳川頼宣の正室となった瑤林院が、正保4年(1647年)に寄進した。その後、正徳4年(1714年)、第23世日潤聖人の代に改鋳されたが、当初の銘文が残っている点は貴重である。昭和20年4月15日の空襲で火をかぶり、一部に亀裂と歪みが生じたため、現在は傍らに仮安置している。江戸前期の代表的な形態を示し、その雄大かつ豪快重厚な作風は、都内第一級のものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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13.仁王門を振り返る
仁王門を振り返って眺めると、雲一つない青空に輝く太陽がまぶしかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 12mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.大堂
正面に大堂があった。日蓮聖人の尊像を奉安する大きな建物である。旧大堂は、昭和20年4月15日の空襲で焼けてしまい、戦後は仮堂でしのいでいたが、第79世伊藤日定聖人が精力的に各地を行脚し、全国の檀信徒ならびに関係寺院等からの浄財寄進を得て、昭和39年、ようやく鉄筋コンクリート造の大堂の再建にこぎつけたとある。聖人は落慶後ほどなくして亡くなられたため、大扁額「大堂」は第80世金子日威聖人の揮毫になる。旧大堂は、第14世日詔聖人代の慶長11年(1606年)、熱心な法華信者として有名な加藤清正が、慈母の七回忌追善供養のために建立、間口25間の堂々たる大建築であったと言われる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
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15.菊花展
東京菊友会による菊の展示が大堂前にて行われていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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16.池上本門寺 本殿門
大堂と経堂の間を通って、さらに進むと紅葉坂という道路があって、その向こうに本殿への参道と、右手に立派な寺務所があった。この門は本殿に入る門であるが、新しく作られたのか、あるいはどこからか移築されたものなのだろうか。古くからの釈迦堂(本殿)は幾度となく罹災、天正年間に再建された堂も宝永7年(1710年)に焼失、第25世日 聖人代の享保15年(1730年)、徳川8代将軍吉宗が御母深徳院殿の追福のために再建した。旧扁額「釈王殿」は伏見宮親王宸筆であった。また、旧一尊四士四天の尊像は、伝運慶作、日蓮聖人御開眼であったという。昭和20年4月15日の空襲で灰燼に帰した釈迦堂を再建したのが本殿であり、場所は、祖師堂(旧大堂)の左隣から境内の奥の方へ移した。開堂供養大導師は第80世金子日威聖人。昭和44年完成。現代的な鉄筋コンクリート造の仏堂建築として評価が高く、その後、各地で当堂を模す例が増えているという。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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17.池上本門寺客殿
本殿の右側には池上本門寺客殿があった。昭和53年9月完成。地上2階、地下4階建て。総面積は延べ1,780坪の鉄筋コンクリート造りで総受付・寺務所・書院・山主執務室・役課寮・学僧寮などがある立派な建物だ。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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18.本殿の仁王像
本殿外陣に仁王像が安置されていた。 写真左は呼形、密迹(みっしゃく)金剛である。手に金剛杵を持ち、帝釈天の武器である、一振りで天候でさえ左右する力を持っている。右は阿形で那羅延金剛(ならえんこんごう)または那羅延堅固王(ならえんけんこんごう)とも言われる。作者は彫刻家・圓鍔勝三さんという方で  昭和50年(1975年)正月より全国の仁王像を訪ね始め、二分の一(2メートル)の塑像原型から本番の4メートルの木彫に取りかかったと大田区史誌に述べられているようだ。wikipediaによれば、元は再建された仁王門に祀られていたが、1978年(昭和53年)修理のため撤去され、修理後は本殿に移されたとあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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19.日蓮聖人御廟所 -1
境内最奥の、築地塀で囲まれたところに、宗祖日蓮聖人の灰骨を奉安する墓塔が廟堂内中央に祀られている。かつては昭和6年の高祖六百五十遠忌に建てられた八角裳階付二重屋根の御真骨堂があったが、これも昭和20年4月15日の空襲で焼失した。昭和54年、宗祖第七百遠忌報恩事業の再建および整備により、宗祖御廟所が完全に復興された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 22mm ISO125 ) 露出補正 なし
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20.日蓮聖人御廟所 -2
中央は日蓮聖人の廟堂で、向かって左の廟堂には第2世日朗聖人の墓塔が、右には第3世日輪聖人の墓塔が安置されている。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2018年1月27日

川崎大師 1月16日

昨年暮のことになる。命にかかわることではないのだが、古傷の手術をすることになった。12月19日に入院して、20日に手術を受けた。幸い手術はうまく行き、予定より1日早く、12月27日に退院してきた。その後の経過は良好である。
 12月9日​、​手術を受けるにあたって、川崎大師に、うまくいきますようにと、お願いのお参りに行ってきた。そして、新年を迎え、1月16日、そのお礼のお参りに​出かけた​。

1.川崎大師 大本堂
川崎大師というのは通称で、正しくは平間寺という真言宗智山派の大本山である。​1964年に落成したここ大本堂では、​毎朝​護摩​供から始まり日中も護摩が行われ諸願成就が祈願され​、​誰でも本堂に上がってお参りをすることができる。​(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​ 1/​250​秒 9mm ISO​3200​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.護摩
10時半過ぎから護摩が始まった。その時によって違うようだが、この日は午前3回、午後3回の護摩供が行われる。祈願された護摩札が祈祷される。(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8​ 1/​100​秒 ​37​mm ISO​3200​ )露出補正 なし
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3.​北の湖の銅像
先月の9日に川崎大師に手術がうまくいくこと、機能が維持されることを祈願して、お参りしたが、その時に初めて、2015年11月20日亡くなった、元横綱で元理事長の北の湖の銅像が建っているのに気が付いた。昨年10月に除幕式が行われている。なぜ、川崎大師なのかと思ったが、北の湖関の奥様の実家が川崎市の元住吉だったからなのかなと思った。わたくしも1975年から2003年まで元住吉に住んでいて、ここに北の湖関が住んでいると聞いたことがある。北の湖関がとみ子夫人と結婚したのは1978年で、ちょうどその頃なのだ。(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8​ 1/​1000​秒 ​23mm ISO​250​ )露出補正 なし
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4.「久寿餅」
川崎大師の久寿餅は池上本門寺や、亀戸天神社のくず餅とともに名物である。先日、再放送だったが、「鉄道唱歌で行く!東海道線の旅」という番組を見ていたら、川崎を訪れた立川談慶さんが、ある久寿餅屋さんで、関東で言うところの久寿餅(くず餅)は、小麦粉からグルテンを分離させたあとの浮き粉を発酵させた物で作られる和菓子であるが、関西の葛餅は葛粉から作られる和菓子で、色は透明~半透明で、ぷるんとした独特の食感がある。涼しげな見た目から夏の菓子として人気があるという話をしていた。この写真の住吉という久寿餅屋さんは、川崎大師の門前にある老舗だ。川崎大師にお参りに来たときはここの喫茶室で久寿餅を食べるのを楽しみにしている。(2017年12月9日撮影)

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プログラムオートで撮影( f​4 1/​1250​秒 ​18mm ISO​125 ) 露出補正 なし
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5.正月の名残り
執刀していただいた先生のお力で、お陰様で、わたくしの古傷の手術は上手くいき、機能も損なわれずに回復に向かっている。1月16日に川崎大師にお礼のお参りに行った。今年の正月三が日の初もうで参拝者数は、明治神宮、成田山新勝寺に次ぐ3番目だったそうで、まだ、その名残りがある。例年、約300万人の初詣参拝者があるという。この門は大山門といい、開創850年の記念事業として昭和52年に建立された。この大山門は、堂塔伽藍を囲う浄域結界の総門である。門の四方には、京都・東寺の国宝・四天王像を模刻造立した、持国天像(東方)、増長天像(南方)、広目天像(西方)、多聞天像(北方)が奉安されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​1250​秒 ​13mm ISO​125 )露出補正 なし
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6.大本堂でお礼のお参り
今回は大本堂には上がらず、お賽銭箱の手前でお参りした。高野山真言宗の金剛峰寺の創建は、空海が時の嵯峨天皇から高野山の地を賜った弘仁7年(816年)のことといわれ、昨年末に訪れた東寺真言宗の東寺は796年の創建という。川崎大師(平間寺)の建立は1128年である。真言宗は18の大本山があり、川崎大師は真言宗智山派である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​800​秒 ​13mm ISO​3200 )露出補正 なし
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7.不動堂から
大本堂でお参りをして、不動堂へ行く。不動堂は1890年(明治23年)の創建で、現在の建物は1964年(昭和39年)に再建されたものだ。本尊の不動明王尊像は、成田山新勝寺本尊のご分躰を勧請したものだそうだ。不動堂を背に不動門を見ると、参道に屋台店が並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​1250​秒 ​20mm ISO​125 )露出補正 なし
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8.焼きそば、焼き鳥
不動堂から不動門への参道には、まだ準備中なれど、焼きそばや焼き鳥などの出店が並ぶ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250​秒 ​19mm ISO​125 )露出補正 なし
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9.「しょうずかの婆さん」
川崎大師で意外と有名なのがこの「しょうづかの婆さん」だ。先日もTVで取り上げられていた。「しょうづか」とは「葬頭河(そうづか)」がなまったものだそうで、三途の川を渡る 死者の衣服を剥ぎ取る奪衣婆のことだそうだ。 この「しょうづかの婆さん」にお参りすれば、 歯の痛みを止めたり、容貌を美しくしてくれたりするといわれ、昔から信仰を集めている。昔、品川の台場にあったものを川崎大師境内に移設したものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​400​秒 ​19mm ISO​3200 )露出補正 なし
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10.北の湖の化粧まわし
トイレを借りようと信徒会館の中に入った。そこに元横綱北の湖関の化粧まわしが飾られていた。北の湖関が横綱に昇進した時、地元北海道室蘭の後援会から贈られた化粧まわしで、川崎大師に奉納され寺宝として収蔵していたが、この度特別に展示する事となったとのこと。横綱土俵入りで実際に用いられた本物の化粧回だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000​秒 ​9mm ISO​1600 )露出補正 なし
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11.遍路大師像
遍路大師尊像が、昭和48年(1973年)の弘法大師誕生1200年記念事業として造顕された。併せて、平間寺の第44世・中興第1世貫首(隆天大和上)が四国霊場巡拝の際にいただいてこられたお土砂が埋められた、善通寺や金剛福寺などの銘が入った88本の石柱がある新四国八十八ヵ所霊場も創設された。弘法大師がお遍路にあたったときの姿の像には、平和を願い各地を回られた弘法大師のご利益をいただこうと献水する参拝者の列ができていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250秒 ​16mm ISO​125 )露出補正 なし
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12.奉納わらじ
遍路大師像の前には、奉納するわらじを頒布するお札所があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000秒 ​9mm ISO​200 ) 露出補正 なし
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13.力石
傍に建てられていた説明板には、この石は若者が境内で力比べに使った石とある。写真の3つの石は「おったて石」といい、これを起こしてまっすぐに立てた。一番大きいものが、百貫(375Kkg)ある。写真には写っていないが、この3つの石の左側に2つ「さし石」が置かれていて、これを頭の上まで差し上げたという。36貫(135kg)あるそうだ。これが出来た者は一人前とみなされた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000秒 ​9mm ISO​125 ) 露出補正 なし
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14.不動門
人出の多い正月の不動門は一方参拝路の出口になっている。この門は戦後、第43世隆超和上により福島県の有縁の地より山門として移設され、現在の大山門建立に伴い不動門として移設された。この日も、住吉の喫茶室で「久寿餅」を食べてきた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250秒 ​22mm ISO​125 )露出補正 なし
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2017年2月 1日

川崎大師 12月17日

昨年春先に入院して手術を受けることがあった。かみさんも、日ごろ友人たちとお参りに出かけている川崎大師にその無事を祈ってくれていた。お陰様で術後半年目の検査では異常ないことが確認されたので、そのお礼のお参りのため川崎大師に出かけた。
 川崎大師は真言宗で金剛山 金乗院 平間寺という。890年前、平間兼乗という武士が、無実の罪により生国尾張を追われ、諸国を流浪したあげく、川崎の地に住みつき、漁猟をなりわいとして、貧しい暮らしを立てていたが、高野山の尊賢上人が諸国遊行教化の途上たまたま兼乗のもとに立ち寄り、尊いお像と、これにまつわる霊験奇瑞に感泣し、兼乗と力をあわせ、ここに、大治3年(1128)一寺を建立した。そして、兼乗の姓・平間をもって平間寺(へいけんじ)と号し、御本尊を厄除弘法大師と称し奉ったという。

1.蛤鍋(はまなべ)
京浜急行の川崎大師駅で下車し、川崎大師表参道を歩く。両側に店が並ぶ商店街だ。まだ、のれんは出ていないが、あなご、蛤なべの旗に魅かれる。​「恵の本」という割烹だが、川崎大師の門前町に350年以上、11代にわたる料亭とのこと。港湾開発が行われる前の江戸湾は蛤の宝庫だったという。現在は木更津で復活したヤマトハマグリ(地蛤)で仕立てる歴史ある蛤鍋(はまなべ)だそうだ。一度食べてみたい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2.達磨
表参道商店街に達磨やさんが店を開けていた。中央に「日本一(1m) 手作り・手書き達磨」と書かれた立派な達磨があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.明長寺
川崎大師表参道を仲見世の方に曲がる手前の左側に明長寺という落ち着いた佇まいのお寺があった。川崎大師観光協会のパンフレットによれば、明長寺は文明年間(1469年~87年)に創建された天台宗のお寺である。大阪夏の陣で荻田主馬という武将が手柄を立てて家康から拝領した「葵梶葉文染分辻ヶ花染小袖」が国の重要文化財としてこの寺に保存されているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.酉年
今年は酉年である。大山門に向かう仲見世の店には、新年を控えて、「ザブトントリ」と「かおみくじ付きトリ」といったかわいい酉の置物が並べられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 17mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.大山門
金剛山の扁額がかかった大山門。正月の飾りの準備がなされている。大山門の向こうには献香所と大本堂の石段が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 31mm ISO125 ) 露出補正 なし
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6.大山門の提灯
「魚がし」と書かれた赤い大きな提灯が下がる大山門。この提灯は川崎大師魚がし により奉納されたもので、 提灯中央には「魚がし」の文字が、また下の部分には魚のマークや 青海波と呼ばれる波を表わす模様が描かれている。魚河岸講の中で代表的なものは成田山新勝寺、小田原大雄山道了尊、羽田穴森神社、豊川稲荷、浅草金龍山とこの川崎大師魚河岸講などである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.大山門 境内より
大山門をくぐって境内に入った。大本堂の石段から振り返って大山門を望む。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 24mm ISO125 ) 露出補正 なし
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8.大本堂
靴を脱いで大本堂に上がらせていただいた。お坊様の講話があり、やがて護摩が始められた。平間寺の案内冊子によれば護摩の修業は奥深い内容を秘めた哲学的な意義と、真言宗という正しい密教の教理に裏付けられた荘厳な宗教儀式という。この本堂は1964年(昭和39年)5月落慶。本尊厄除弘法大師が祭られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.しょうづかの婆さん
川崎大師の西側に西解脱門というのがあるが、不動堂の先からその西解脱門へ道沿いに「しょうづかの婆さん」と呼ばれる像がまつられている。「しょうづか」とは「葬頭河(そうづか)」がなまったものだそうで、三途の川を渡る死者の衣服を剥ぎ取る奪衣婆のことだそうだ。この「しょうづかの婆さん」にお参りすれば、歯の痛みを止めたり、容貌を美しくしてくれたりするといわれ、昔から信仰を集めているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 20mm ISO800 ) 露出補正 なし
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10.遍路大師
境内の八角五重塔の近くに遍路大師尊像があった。この遍路大師蔵は昭和48年の弘法大師誕生1200年鑽仰奉祝記念事業として、当山講社・淀橋常夜燈講の寄進により造立されたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.新四国八十八カ所霊場
遍路大師像は空海上人の巡錫される姿が躍動的に表現されていて、その周りには「新四国八十八カ所霊場」が創設され、ご信徒の篤い信仰をあつめているという。四国八十八カ所霊場が記された石柱が建てられているが、2014年に四国旅行をした時に訪れた第38番金剛福寺の石柱(写真で左から2番目)もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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12.八角五重塔
川崎大師のホームページによれば、八角五重塔は、昭和59年の川崎大師の吉例大開帳ならびに弘法大師1150年遠忌を記念し落慶した。この五重塔は、境内と諸堂宇との調和を考慮し、さらに真言の様式にかなうよう華麗にして格調ある「八角」としている。比較的新しい建物で大林組によって竣工されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
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13.鐘楼堂
大山門の南側にあるもう一つの門、不動門の手前に鐘楼があった。鐘楼堂の前には「鐘楼堂は寛政元年(1789年)正月当山33世隆範代に創立されたもので、本堂の前にあったものを大正12年の震災で倒壊した為、昭和5年に現在のところに移転され、さらに昭和20年戦災により焼失、昭和23年に再建されたものである。鐘は延徳3年に鋳造されたものであったが、その後寛政7年(1795年)5月、当山33世隆範法印の代に再鋳されている。」と書かれた札が建てられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.不動門
当初は、昭和20年4月15日未明の戦禍により焼失した山門の跡地に、第43世隆超大僧正が昭和23年福島県の有縁の地から譲り受け、移築建立されていたのを、昭和52年に現在の大山門が建立されたことに伴い、不動門として移築したとのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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15.不動門と不動堂
不動門を出て境内をかえりみる。wikipediaによれば、不動堂は1890年(明治23年)創建。現在の建物は1964年(昭和39年)に再建されたもの。本尊の不動明王は成田山新勝寺の本尊を勧請。関東三十六不動霊場第7番、武相不動霊場第1番札所とある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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16.祈りと平和の像
この「祈りと平和の像」は昭和59年、弘法大師1150年遠忌を記念してが建立されたとのこと。像全体は金色で中央は富士山の上に光臨した観音をモチーフとした女神、周囲は鹿野苑で楽器を奏でる天女の像だ。中央の女神が「祈り」、周囲の天女が「平和」を表しているという。文化勲章受章者の円鍔勝三の作品。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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17.大山門の仁王像
大山門には境内側に2体と外側(仲見世側)2体、計4体の仁王像がある。これは境内側から見た左側の多聞天である。デジタル大辞泉によれば、多聞天は毘沙門四天王のひとつ。常時、如来の道場を守り、法を聞くことが最も多いことからのこの名がある。北方を守る仏法守護の神将。甲冑をつけ、両足に悪鬼を踏まえ、手に宝塔と宝珠または鉾を持った姿で表されるとのこと。

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プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/50秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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18.大山門と仲見世
境内から大山門を出ると仲見世通りだ。11時半、人通りも多くなってきた。川崎大師と言えばくずもちが有名だ。写真右側に見えるのが「独鈷の住吉」と呼ばれる老舗の久寿餅屋さんだ。店の喫茶室でこのくずもちを食べることができる。とても旨いと思った。表参道商店街には創業明治20年を謳う元祖久寿餅「住吉屋総本店」という店もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/50秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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19.仲見世通り
仲見世通りはそう長くはない。30軒ほどの店舗が並ぶ150mほどだ。仲見世通りを歩くと、大山門を通して本堂までがまっすぐ見える。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
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20.せき止飴
川崎大師の久寿餅とともにもう一つの名物がせき止飴だ。川崎大師の飴は1862(文久2)年創業の菓子屋「評判堂」が明治4年、飴の製造販売を行いはじめたのが始まりのようだ。そして、仲見世に多くの飴屋ができはじめたのは、深川不動尊にあった飴専門の老舗「松屋の飴」が昭和11年に川崎大師に店を出してからだそうだ。仲見世通りの出口に「元祖松屋総本店」という店があった。ここは店頭ではハッピを着た若い衆がトントントンと音を立ててリズミカルに飴を切る実演をやっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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