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2023年4月 4日

旅行 高松→丸亀→鞆の浦→尾道 ③丸亀 宝月堂・丸亀城・アザレ

2日目、この日は丸亀で婿殿の家の法事がある。9時前にホテルを出発し、朝の商店街のアーケードを通り抜け、右手に高松城の石垣と琴電の駅に電車が入るところを見ながら高松駅まで歩く。
 高松から丸亀までは、予讃線の各駅停車に乗った。丸亀まで1時間弱である。10時半ごろ丸亀駅に着いた。落ち着いた良い町だと感じた。今回は婿殿の母の法事だったが、親しかった方が車で駅まで迎えにきてくださっていた。その方が経営されている「宝月堂」という老舗のお菓子司の店を訊ねた。
 法事は12時から市内のお寺で行われるが、その前に丸亀城を案内していただいた。丸亀城は丸亀市民の心の支えになっている。
 法事が終わって、「宝月堂」の社長さんに、坂出にある「アザレ」というフランス料理のレストランでご馳走になった。田舎の町(失礼)にこんなところがと思うほど洗練された店だった。料理も美味しかったし、古い和風建築で昭和レトロ風の波を打つ障子ガラスの向こうには庭が見える。香川県在住の画家でセツ・モードセミナー卒業後、イラストレーターとして雑誌広告の仕事に携わってこられ、 現在は青山のDEE'S HALLなどで定期的に個展を開催し、海外のギャラリーでも展示会を行われている山口一郎さんによる玄関のデザインなど、素晴らしかった。
 坂出から予讃線の「マリンライナー」で岡山へ、岡山からは在来線の山陽線で福山へ行く。高松ー岡山間を瀬戸大橋線というのは愛称だそうで、正しくは高松駅ー坂出駅ー宇多津駅間はJR四国の予讃線で、宇多津駅ー児島駅はJR四国の本四備讃線、児島駅から茶屋町駅間はJR西日本の本四備讃線、そして茶屋町駅ー岡山駅間がJR西日本の宇野線である。(マリンライナーは宇多津駅には入らないで坂出から児島へ出てしまう。)山陽線ではSuicaが使えた。
 この日は天気は良かったのだが、中国からの黄砂なのだろうか霞がかかったように濁っていた。花粉も飛んでいたようで目が痒くてて仕方なかった。
 今宵は鞆の浦どまりである。タクシーで鞆の浦のホテルへ向かった。

000_230312547 X700 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg
丸亀城の石垣 2023年3月12日 香川県丸亀市

041_230312091 X900 〇高松 百間町 G7X.jpg 41.高松アーケード商店街
翌朝、高松三越のすぐ近くにあるホテルを出て、アーケード商店街を通って、高松駅まで歩いた。後で知ったのだが高松アーケード商店街は総延長約2.7kmで日本一長いのだそうだ。アーケード商店街は全部で7つあり、それらはつながっている。写真は丸亀町商店街と片原町商店街、兵庫町商店街が交差する高松中央商店街というところ。ミラノのヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを思い起こさせられた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
042_230312092 X900 〇高松 アーケード G7X.jpg 42.讃岐うどん -1
丸亀町商店街と片原町商店街、兵庫町商店街のアーケードが交差する高松中央商店街から兵庫町商店街を中央通りをへ抜ける。さすが讃岐うどんの県、商店街にもうどん屋さんが多い。この店は「さぬき麺業」で午前10時開店だそうだ。1926年(大正15年)香川県香川郡川岡村(現川部町)に「香川屋」として創業。1964年(昭和39年)2月、高松市周辺の当時の製麺業者30数店が出資して「さぬき麺業」が設立された。東京、大阪にも出店している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
043_230312093 X900 高松 アーケード G7X.jpg 43.讃岐うどん -2
同じく兵庫町商店街の「はなまるうどん」の店だ。「はなまるうどん」は2000年に香川県高松市で創業した。全国各地、海外にも店舗があり、ホームページ検索すると、439店あった。はなまるの注文スタイルは、本場「讃岐」と同じセルフ形式。誰もが、どこかで見たことがあるという店だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
044_230312099 X900 〇高松城 琴電 G7X.jpg 44.高松城石垣と琴電
寿町というところに出た。右手に高松城の石垣(玉藻公園)と終点高松築港駅に入る琴電(高松琴平電気鉄道株式会社)が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
045_230312103 X900 〇高松駅 G7X.jpg 45.高松駅
岡山行の8時55分発のマリンライナー16号が出て行く。マリンライナーは丸亀には止まらない。むこうのホームに見えるのは、高松ー松山間の「特急いしずち」。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 20mm ISO250 ) 露出補正 なし
046_230312104 X900 〇高松駅 G7X.jpg 46.予讃線 各駅停車
私たちが乗車する9時26分発の予讃線の各駅停車の電車(7200系)。JR四国の電化区間は予讃線 高松~松山と土讃線 多度津~琴平間のみだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
047_230312106 X900 高松駅 G7X.jpg 47.2700系特急気動車
この列車は徳島へ行く「特急うずしお」だ。2019年8月にデビューした。最高速度は130km/hdで制御付自然振子方式を採用し、軽量・低重心化を図り、安らぎと先進性を併せ持たせた特急車両という。ここは関東では見慣れない車両が多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO640 ) 露出補正 なし
048_230312109 X900 丸亀 宝月堂 G7X.jpg 48.丸亀 宝月堂
丸亀駅には10時20分に到着した。丸亀駅に宝月堂のT社長が迎えに来ていただいていた。車でまず、宝月堂のお店に伺う。宝月堂は2017年に創業100年を迎えた。老舗の御菓子司である。HPによれば、店舗として使用されている北側の白い漆喰がまぶしい建物は最も古く、明治31年の建築である。2017年に柱や梁など、骨組みを残したまま改築し、先代が住居として使用していた2階の部屋は全て繋げ、和菓子教室の会場として使用されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
049_230312112 X900 〇丸亀 宝月堂 有形文化財 G7X.jpg 49.風月堂の建物は登録有形文化財
店舗の左側の木造3階建ての建物は、大正7年に建築。昭和6年の増築により洋風建築と町屋風建築が融合する建物となっている。1階は製造工場として使用し、2階は地域の人たちとの交流の場として使えるよう、模索しているという。スパニッシュ瓦や、スクラッチタイルが目を引くこの建物は2017年に文化庁の登録有形文化財となった。写真では見えないが、さらにその隣の南側に位置する昭和6年建築の建物があり、黒漆喰が目を引く町屋風造り。二段構えのうだつが特徴である。当時の防火設備として造られたうだつは、丸亀城から丸亀港に抜ける街道だった歴史を感じさせてくれる。今でも、工場として使用しているその建物の安全を見守っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
050_230312125 X900 〇丸亀 宝月堂 G7X.jpg 50。東京オリンピック聖火ランナー
社長のTさんは、2020年東京オリンピックの聖火ランナーとして、雨の中、香川県の瀬戸大橋のたもとを丸亀城まで走られた。店内にそのトーチのレプリカが展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
051_230312131 X900 丸亀 宝月堂 蝶という名の和菓子 G7X.jpg 51."ちょう" という題の和菓子
宝月堂謹製の"ちょう"という名を付けられた生菓子をご馳走になった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
052_230312138 X900 丸亀 宝月堂 G7X.jpg 52.宝月堂のペット
宝月堂にはペットの猫が飼われていて、社長さん以下のお店の人達に可愛がられている。外で写真を撮っていたら近寄ってきてくれた。とても人懐こい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
053_230312542 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 53.丸亀城 大手二の門(高麗門)
法事の時間まで少し時間があったので、丸亀城へ案内していただいた。丸亀市街地の南部に位置する亀山(標高66m)を利用し、ほぼ四角形に亀山の廻りを堀(内堀)で囲む、渦郭式の平山城である。丸亀城は石垣で有名だが、その石垣は、緩やかであるが荒々しい野面積みと端整な算木積みの土台から、頂は垂直になるよう独特の反りを持たせる「扇の勾配」と呼ばれる。山麓から山頂まで4重に重ねられ、合わせると60mになり、総高としては日本一高く、三の丸石垣だけで一番高い部分は22mあるそうだ(wikipediaより)。丸亀城は生駒氏が慶長年間築城したが、一時廃城となり、山崎氏が寛永末年復興、万治元年京極氏が代り六万石の居城となった。大手一の門及び二の門は寛文10年の再建になり、一の門は櫓門、二の門は髙麗門で これに両脇塀が附属している。これら遺構は手法にも特徴があり。且つ大手口の堂々たる偉容を示し、枡形の保存上からも大事な建物である(文化遺産オンライン)。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
054_230312544 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 54.大手二の門と一の門の櫓
天守を背後にする丸亀城の正門で城の北側に位置するのが大手一の門。現存する門は1670年(寛文10年)に再建された櫓門で、国の重要文化財。藩士が太鼓を打ち、時を知らせていたことから太鼓門とも呼ばれている。内堀を渡るとまずは大手二の門(高麗門)で、枡形を経て大手一の門(櫓門)に続く。天守に遠い方が二の門となるので、登城にあたってはここが最初の門。1670年(寛文10年)に再建された高麗門で国の重要文化財である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11.0 1/500秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
055_230312552 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 55.大手一の門(櫓門)
入母屋造の本瓦葺きの大手一の門は、棟の両側に鬼瓦と鯱瓦(しゃちほこがわら)をのせている。鯱瓦は、火事の際に水を噴き出して火を消すという伝説があり、鬼瓦同様に門の守り神となっているのだそうだ。城を防御するための石落としなども仕掛けられている実戦的な門でもある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
056_230312555 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 56.鏡石
一の門と二の門の枡形の中には、切り込みハギと言われる石垣の構築技術の一つがみられる。石を削り精加工した石を用いるが、石の合わせ口を精巧に隙間なく積んでいる。整層積みしたものや乱積みとなるものもある。大手枡形は城の正面玄関であり、鏡石と呼ばれる2mを超える大きな石が用いられている。鏡石は大手枡形などの城の重要な箇所に魅せる石垣として用いられた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
057_230312555 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 57.「幸運のハート石」
枡形の石垣に男石と女石のふたつの鏡石があるが、その間にハート形に見える石がはめ込まれている。男石と女石の間にあるから縁結びにご利益があるということらしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
058_230312558 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 58.大手一の門(櫓門)の門扉
門扉についての説明がないので、詳細は分からないが、重厚な門扉である。「お城の基礎講座 39.門扉(もんぴ)の構造」というサイトに丸亀城大手門の門扉の写真があり、そこには「門扉は肘壺(ひじつぼ)と呼ばれる金具を使って門に取り付けられている。肘壺は肘金(ひじがね)と壺金(つぼがね)の二つからなり、壺金は扉に、肘金は鏡柱に付けられる。肘金の突き出た先には乳金物(ちちがねもの)というまんじゅう型の金物で隠される。後略」と解説されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO800 ) 露出補正 なし
059_230312553 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 59.鉄砲狭間
丸亀城には、周囲を巡るように内堀が残り、その内堀の北側に架けられた石橋の先に大手門がある。丸亀城の大手門は、四方を囲まれた枡形に、出入り口となる虎口を二つ設けた「枡形虎口」と呼ばれる構造であるが、石橋を渡って、最初にくぐるのが大手二の門でその大手二の門の両側には、狭間が設けらtれた狭間塀があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8.0 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
060_230312568 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 60.丸亀城 天守
丸亀城の天守は1660年に完成した。築城400年余りを誇る丸亀のシンボル「丸亀城」は、全国に現存する「木造天守十二城」の一つである。「現存12天守」とは、江戸時代以前に建設された木造天守のこと。全国にたった12カ所しかない貴重な天守といわれる。頂部の本丸には江戸時代に建てられた御三階櫓が現存する。この建物は唐破風や千鳥破風を施して漆喰が塗られ高さは15mあり、現存天守の中で最も小規模である(wikipedia)。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 125mm ISO100 ) 露出補正 なし
061_230312597 X900 〇丸亀城 Z50 Z18-140.jpg 61.丸亀城の石垣
先にも記したが、丸亀城は標高約66mの亀山という丘陵地に築城された平山城で「亀山城」という名前でも知られている。丸亀城の石垣は、石垣を築く技術が最高水準であった江戸時代前期に造られており、隙間なく積まれた石ときれいな曲線が魅力的である。石垣は美しい曲線を描いて立ち上がり、「扇の勾配」と称されている。場所ごとに石垣の積み方が異なっているため、細部の違いを楽しみながら見ることができる。迫力のある高さ60mの石垣に対し、現存12天守の中では最小で、高さ15mの天守が建設されており、ほかの城にはないような独特な雰囲気が味わえるという。天守へは10分、美しい石垣を見ながら登城することになる。2018年、台風や豪雨によって(写真の右側のほうで写っていないが)南西部の石垣が崩落した。石垣崩落による観光への影響はないが、現在も修復作業が行われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 77mm ISO100 ) 露出補正 なし
062_230312151 X900 坂出 Azalee G7X.jpg 62.アザレ(Azalée)
法事が終わって「宝月堂」の社長さんに、昼食をご馳走になったのだが、そこは素晴らしいフレンチ・レストランだった。丸亀から10分ほど車に乗って、坂出に向かった。着いたところは、「えっ、こんなところに」にと思うようなところだったが、これはその入り口で、最初に記した画家の山口一郎さんのデザインである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
063_230312152 X900 坂出 Azalee G7X.jpg 63.アザレの室内
住宅地の中にポツンとある邸宅である。和を感じる庭を通って、玄関を入り部屋に通された。昭和初期の木造屋敷をリノベーションして見事に再生させた建物と聞いた。 通された広い部屋は見事な欄間が施された和室だが、床はホワイトマーブルの大理石を敷いたようなフロアだった。詳しく食レポはできないが、料理も、その雰囲気と調和し、味わいも絶品だったのは言うまでもない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO400 ) 露出補正 なし
064_230312155 X900 〇坂出 Azalee G7X.jpg 64.azareの庭
レトロを感じる波をうったガラスが嵌められた障子を通して見える庭も、また素晴らしかった、その季節になると、店の名にもなっている躑躅が見事だと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
065_230312158 X900 坂出 Azalee G7X.jpg 65.「蝶」
床の間に山口一郎さんの作品が掛けられていた。チョウの写真を撮るのが趣味である私を惹きつける。デフォルメはされているが、この渋い色で構成された翅の感じは本物のチョウを感じさせる。帰りがけにはシェフが挨拶をしに来てくれた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2014年11月30日

2泊3日の四国駆け足ツアー 11月17日~19日 (1)金刀比羅宮参拝


  今年9月に友人夫妻と日光へ行った時、四国ツアーの話が出た。友人夫妻はすでに行かれていて、金刀比羅宮の石段の話など、興味ある話を聞かせていただいていた。
  毎月、旅行社から送られてくるブックレットの中に、「四国たっぷり20景めぐり3日間」というのがあった。2泊3日で、金刀比羅宮、四万十川、足摺岬、桂浜、祖谷・大歩危などを巡るツアーだ。20景の中には車窓から眺める高松城や高知城も入っているのだが、バスで目一杯見て歩くコースだ。行ってみようかということになり、申し込んでおいた。ところが申し込んだ旅行社から参加者申込者が少なく、不催行の通知が届いた。改めて、他の旅行社のブックレットを探すと、同じ日程で同じようなプランが載っていた。催行を確認して申し込んだ。

  第1日目は、羽田8:55発のANA281便で徳島へ飛び、空港で待っていたバスに載せられて、琴平へ行く。讃岐うどんの昼食を食べて、ガイドに引率され、金刀比羅宮へ向かう。途中、金丸座という劇場の外観を見学し、大門へ出る。この間、参道を通らず、迂回した。そこは道が狭く、土産物屋が並び、階段がきついので、高齢者の多いツアーでは避けているようだ。金刀比羅宮は御本宮まで上がった。その先まだ、奥社まで、583段の階段(約20分という)があるのだが、ツアーでは、ご本宮までだった。参道入り口から、ご本宮までは785段、奥社までは全部で1368段ある。

  バスに戻り、松山道を走って、道後温泉を車窓から眺め、今夜の泊りである奥道後温泉へ向かった。奥道後温泉は、道後温泉と違い何もないところだったが、温泉はとてもよく、のんびりすることが出来た。
  第2日目は宇和島、四万十川から足摺岬へ行く。

1.和歌山県上空
久しぶりにANAに乗った。途中、中部国際空港センチュリアと思われる滑走路を見下ろすことが出来た。ここは、和歌山県上空らしいが、どこを飛んでいるかはわからない。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
和歌山県上空;クリックすると大きな写真になります。
2.高松道(車窓)
徳島空港で待ってくれていたバスに乗り込む。バスは空港を出て、間もなく高速道へ上がった。鳴門JCTで高知方面に向かう高知道と別れて、高松道を進む。この日、私たち2人のバスの指定席は最前列だった。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/100秒 13mm ISO200 ) 露出補正 なし
高松道;クリックすると大きな写真になります。
3.金刀比羅宮 参道入り口
左端に「大門まで365段」の文字が見える。石段登りはここからスタートする。さすが讃岐うどんの本場であり、うどん屋が並んでいる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 52mm ISO320 ) 露出補正 なし
金刀比羅宮 参道入り口;クリックすると大きな写真になります。
4.老舗うどん屋
参道を入ったすぐのところに、古い日本家屋の「本家とらや」といううどん屋があった。「本家とらや旅館」という看板も上がっている。この虎屋という旅館だった建物は、築400年と言われ、江戸時代から創業三百数十年という老舗旅館だったそうで、かつては昭和天皇や皇室御用達の宿だったと言われる。2階高欄に見える彫刻は手が込んでおり、歴史と風格を感じさせる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 35mm ISO500 ) 露出補正 なし
老舗うどん屋;クリックすると大きな写真になります。
5.石段かご
金刀比羅宮の石段は、特に石段下から、境内となる大門までの365段までが急峻だそうだ。そこまでを全国唯一の登山かごに乗って行くことができる。2人の男性が担いでくれるが、料金は上りが5,300円、下りは3,200円、往復では6,500円で、体重制限100kgだそうだ。子供は2人で乗ることもできる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 60mm ISO280 ) 露出補正 なし
石段かご;クリックすると大きな写真になります。
6.金丸座
大門への石段が始まる手前を左へ入り金丸座へ行く。金丸座は旧金毘羅大芝居と言い、現存する日本最古の芝居小屋だそうだ。完成は天保6年(1835年)で収容人員は740人である。「金丸座」の名称は明治33年につけられた。昭和45年に国の重要文化財に指定され、昭和47年から4年間の歳月をかけて現在の場所に移築し復元された。平成15年に復原及び耐震構造工事(平成の大改修)が行われている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 30mm ISO320 ) 露出補正 なし
金丸座;クリックすると大きな写真になります。
7.讃岐富士
金丸座から眺める讃岐富士。讃岐富士とは、丸亀市と坂出市の境に位置する標高422mの飯野山のことだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 116mm ISO200 ) 露出補正 なし
讃岐富士;クリックすると大きな写真になります。
8.大門手前
参道の入り口から金丸座の方へ迂回したが、ここでまた参道に戻った。ご本宮まであと491段とある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 24mm ISO280 ) 露出補正 なし
大門手前;クリックすると大きな写真になります。
9.大門
参道入り口から、365段上がったところに神域の総門である大門がある。大門は1650年、初代高松藩主で、水戸光国の兄である松平頼重候から寄進された。二層入母屋造・瓦葺であり、楼上に揚げられた「琴平山」の額は、有栖川宮熾仁親王の筆だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO360 ) 露出補正 なし
大門;クリックすると大きな写真になります。
10.青銅の鳥居
参道にはいくつもの鳥居があるが、大門から続く石畳の参道を上がって行くと、この青銅の鳥居があった。この先に桜馬場西詰銅鳥居という大きな鳥居があるが、この写真の鳥居は何と呼ばれている鳥居かわからなかった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO360 ) 露出補正 なし
青銅の鳥居;クリックすると大きな写真になります。
11.書院
桜馬場西詰銅鳥居をくぐって、石段を上がっていくと右側に、秋の特別展 ー 若冲邂逅が開催されている書院に入る社務所門があった。書院は入母屋造、檜皮葺で、萬治年間(1658-1660)の建築。円山応挙による「鶴の間」「虎の間」「七賢の間」「山水の間」の障壁画とともに、重要文化財に指定されている。円山応挙の障壁画はすべて、応挙晩年にあたる天明から寛政年間にかけての秀作であり、三井家から資金援助を得て京都で制作したといわれている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO720 ) 露出補正 なし
書院;クリックすると大きな写真になります。
12.旭社
大門からさらに264段上がって来たところに旭社があった。ここが本宮かと思うほど立派な建物だ。旭社は 天保8年(1837年)に建立された銅瓦葺の二層入母屋造の建物で重要文化財である。全体に多くの美しい彫刻がなされている。神仏分離以前の松尾寺の金堂であり、Wikipediaによれば、そのあまりの豪華さに江戸時代に参拝した森の石松は本堂と誤り、ここへの参拝のみで帰ってしまったと伝えられているとあった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 100mm ISO560 ) 露出補正 なし
旭社;クリックすると大きな写真になります。
13.本宮拝殿
大門から420段、旭社から156段上がって、象頭山の中腹に鎮座する本宮に着いた。海抜251mに位置し、本殿・幣殿・拝殿は全て檜材が用いられ、檜皮葺の大社関棟造だそうだ。かつて伊勢神宮のお蔭参り、京参り、とともに庶民の三大行事の一つとして賑わったもう一つの庶民の大行事が金毘羅参りで、現在の金刀比羅宮をお参りすることを言う。金刀比羅宮の由縁には、二つの説があるそうだ。まず一つは、大物主命が象頭山に行宮を営んだ跡を祭った琴平神社から始まり、本地垂迹説本地垂迹説(神仏習合思想の一つ)により仏教の金毘羅と習合して金毘羅大権現と称したとする説。そしてもう一つが、象頭山にあった真言宗の松尾寺に金毘羅を祀った鎮守社があり、修験道の役小角が、象頭山に登った際に、金毘羅の神の霊験に遭ったのが金毘羅大権現とされるという説があるそうだ。明治維新後の神仏分離・廃仏毀釈により金刀比羅宮となり神道の神社となった。主祭神は大物主命、相殿に崇徳天皇を祀っている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 22mm ISO1400 ) 露出補正 なし
本宮拝殿;クリックすると大きな写真になります。
14.琴平市街と讃岐富士
本宮の北東側は、高台に造られた広い展望台になっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 42mm ISO400 ) 露出補正 なし
琴平市街と讃岐富士;クリックすると大きな写真になります。
15.本宮本殿
1878年に再建された桧皮葺、大社関棟造りの本殿は大物主神と崇徳天皇を祭る。神様は正面から写してはならない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 66mm ISO3200 ) 露出補正 なし
本宮本殿;クリックすると大きな写真になります。
16.三穂津姫社神饌殿と灯籠
本宮から、三穂津姫社まで南北に渡っている南渡殿という、長さ約40m、屋根は檜皮葺の長い廊下がある。その明治11年(1878年)に建てられた南渡殿の南端に三穂津姫社がある。本宮の御祭神である大物主神の后にあたる、高皇産霊神の御女、三穂津姫神が祭られているそうだ。三穂津姫社の向かって右側に三穂津姫社神饌殿が隣接する。青銅の灯籠は讃岐守が寄進したとされる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO1250 ) 露出補正 なし
三穂津姫社神饌殿と灯籠;クリックすると大きな写真になります。
17.神馬とスクリュー
我々のツアーは本宮までである。ガイドさんの案内で下り始める。桜馬場西詰銅鳥居の右側に広くなったところがあり、奥には厩があった。厩では、神様がお乗りになるための馬「神馬」を飼養している。その白い馬が運動をさせられていた。また、金刀比羅宮は海の守り神として、船乗り、漁業従事者、海運や海事関係者などによって崇められ、全国津々浦々からの参拝者で賑わうという。広場には画像のような巨大な舶用スクリュープロペラも奉納されている。1994年(平成6年)9月に奉納された大きさ直径6m、重量19.2トンある、自動車(5,000台)運搬専用船向けのプロペラ(真鍮製)と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 42mm ISO500 ) 露出補正 なし
神馬とスクリュー;クリックすると大きな写真になります。
18.裏参道 -1
帰り道は裏参道だ。旭社の下の社務所門の階段を降りたところを左に入る。高橋由一館の前を通って静かな道をいくと、紅葉もなかなかきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 80mm ISO1400 ) 露出補正 なし
裏参道 -1;クリックすると大きな写真になります。
19.裏参道 -2
このあたりは常磐森と呼ばれているようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO4000 ) 露出補正 なし
裏参道 -2;クリックすると大きな写真になります。
20.松山、道後・奥道後温泉へ(車窓)
バスにたどり着いたのは、午後3時ごろだった。松山自動車道を松山市へと向かう。距離は100km位あるのだろうか。松山に着いたのは4時半だった。松山市内には、伊予鉄道の路面電車が走っている。2002年から運用開始された低床車両とクリーム色とオレンジ色に塗り分けられた従来からの主力車種とが並ぶ。将来は松山空港まで延伸させようとの計画があるようだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/25秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
松山、道後・奥道後温泉へ;クリックすると大きな写真になります。
21.道後温泉(車窓)
バスは、道後温泉の脇を通る。道後温泉は、「日本書紀」にも登場するわが国最古の温泉だそうだ。道後温泉のシンボル「道後温泉本館」は、本館上にどっしりとした構えの振鷺閣があり、伝説の白鷺を据え、毎朝6時に太鼓の音で開館を告げるなど、歴史ある温泉情緒がある。車窓からの撮影で、振鷺閣まで入れた良い構図で撮れなかった。バスは、この日泊まる奥道後温泉まで行く。宿は「ホテル奥道後」がリニューアルされ、「奥道後壱湯の守」と名前が変わった1軒しかない。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/125秒 30mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
道後温泉;クリックすると大きな写真になります。