梅雨の日曜日、雲行きが怪しいが近くの田んぼに出かけた。田植えはすんだばかりである。この田んぼの周りに点在する萱の茂みで、
ギョシギョシと大きい声だがあまり綺麗ではないさえずりをするオオヨシキリ狙いである。
携帯したカメラは、Coolpix P510 といつものセット NikonD7000+sigma APO50-500mm である。P510 は合焦の習熟を目指すためである。
オオヨシキリは、普通には萱の茂みに姿を隠していて、時たま、すすきの穂や近くの樹の枝に姿をあらわす。そのようなときに、素早くファインダーに収めるには、
速写用ストラップにぶら下げたD7000 のセットでないと無理である。首からぶら下げたP510 では、枝やすすきに留まる鳥に合焦は極めて困難である。
カルガモがよく来ていた小さな溜池の荒池は、この時期からスイレンが咲き出すが、その横に準絶滅危惧種といわれるガガブタが白い花を数輪咲かせている。
D7000とP510 の両方で同じ被写体を撮り比較してみると、花の同定などをするときに記録的に撮るときには、P510 の方が全体像が鮮明でいいと思われるが、花だけを引き立たせる(背景をぼかす)には、D7000 の方が向いていることを学習できた。
梅雨の池
|
|
|
|
ガガブタ:荒池(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 500mm(35mm換算750mm) シャッター優先オート 1/1000s F6.3 ISO500 露出補正 なし ピンボケ? |
ガガブタ:荒池(堺) 2013/6/23 Nikon Collpix P510 180mm(35mm換算1000mm) シャッター優先オート 1/500s F5.9 ISO200 露出補正 -0.3 こういう写真は、P510の方がきれい |
スイレン:荒池(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 500mm(35mm換算750mm) シャッター優先オート 1/1000s F6.3 ISO1100 露出補正 なし |
スイレン:荒池(堺) 2013/6/23 Nikon Collpix P510 160mm(35mm換算900mm) シャッター優先オート 1/500s F5.9 ISO200 露出補正 -0.3 背景の葉がこちらの方が鮮明である |
上記の花を撮った時の現象は蝶を撮っても同じであるが、蝶を撮るときには背景がぼけた方がいい時が多いので、イチデジの方がいいと思われる。それも、明るいレンズで絞って撮れば、その効果はより大きくなると思われるので、私が持っているレンズでは F2.8 の105mm 単焦点レンズで撮るのがいいのだろう。ただし、望遠を携行するときに同時に持って歩くことは物理的に困難である。的を何かに絞らざるを得ない。すべてを満たしてくれるカメラなんてないのだ。
梅雨どきの蝶
|
|
|
|
ツバメシジミ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 340mm(35mm換算510mm) シャッター優先オート 1/640s F6.3 ISO1100 露出補正 -1 |
ツバメシジミ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon Collpix P510 40.1mm(35mm換算225mm) シャッター優先オート 1/500s F4.6 ISO640 露出補正 なし トリミング 左と同じ個体である |
ヤナギハナガサにモンシロチョウ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 240mm(35mm換算360mm) シャッター優先オート 1/640s F6.0 ISO280 露出補正 -1 トリミング |
イヌビユにモンシロチョウ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon Collpix P510 133.7mm(35mm換算750mm) シャッター優先オート 1/500s F5.1 ISO180 露出補正 なし トリミング |
|
|
|
|
アオビユにベニシジミ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 200mm(35mm換算435mm) シャッター優先オート 1/1000s F6.3 ISO640 露出補正 -1 |
カタバミにヤマトシジミ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon Collpix P510 53.5mm(35mm換算300mm) シャッター優先オート 1/500s F4.8 ISO280 露出補正 なし |
ヤブガラシにアオスジアゲハ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 500mm(35mm換算750mm) シャッター優先オート 1/1000s F6.3 ISO2200 露出補正 なし ディスタンスが生きた |
寄せ植えにヤマトシジミ:自宅(堺) 2013/6/23 スマホSO-02c 4.1mm(35mm換算750mm) シャッター優先オート 1/250s F2.4 ISO80 露出補正 なし トリミング スマホの接写は難しい |
鳥は、オオヨシキリの他にはアオサギ、ムクドリを見かけたぐらいである。田植え前の田んぼにはケリがひなを育ていた(と思われる)が、それも今は姿がない。
オオヨシキリ
|
|
|
|
アオサギ:大森(堺) 2013/6/23 Nikon Collpix P510 124.8mm(35mm換算700mm) シャッター優先オート 1/500s F5.0 ISO250 露出補正 なし P510 でも、動きが小さい鳥は撮れる。 |
オオヨシキリ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 500mm(35mm換算750mm) シャッター優先オート 1/1000s F6.3 ISO640 露出補正 +1 トリミング |
オオヨシキリ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 420mm(35mm換算630mm) シャッター優先オート 1/1000s F6.3 ISO360 露出補正 +1 トリミング |
オオヨシキリ:野々井(堺) 2013/6/23 Nikon D7000+シグマ 50-500mm 500mm(35mm換算750mm) シャッター優先オート 1/1000s F6.3 ISO1250 露出補正 なし トリミング このような状況では、P510 では鳥にまず合焦しない |