2009年4月25日

隠居のデジカメ写真整理:Picasa3 で2枚の写真を連結する

 前のエントリーでは、花の写真をたくさん載せた。そのうちの一枚「ミヤコワスレ二種」は、二枚の写真を連結して一枚の写真にしたものである。この写真は、Picasa3 を使って作成したので、備忘録として記録しておきたい。

 元の写真は左の2枚で、合成したものは右である。
薄い青のミヤコワスレ::クリックすると大きな写真になります濃い青のミヤコワスレ:クリックすると大きな写真になります連結写真:クリックすると大きな写真になります

 Picasa3 での連結方法は本来の使い方ではないと思うが、以下の通りである。
  1. Picasa3 を立ち上げ、同じフォルダー(ライブラリー)内の連結したい写真2枚を選択する。
  2. コラージュ画面:クリックすると大きくなります
  3. 画面下部のツール・アイコンで「コラージュ」join_3.JPGを選択する。コラージュとは、モンタージュ写真と思えばよい。
  4. 出てくる画面左の操作パネルにある「設定」タグをクリックし、写真を寄せ集める方法として、「グリッド:写真を縦横そろえて規則正しく並び替える」を選択する。
  5. 「ページ形式」セレクトメニュー
  6. 出てくる画面にある「ページ形式」セレクトボックス下のアイコンjoin_5.JPGで山のアイコンをクリックし、セレクトボックスで「5 x 8」を選択すると横に連結される。2枚の写真の間隔は、上にある「グリッド間隔」で調整できる。
    「ページ形式」をいろいろ試してみると、元の写真が横長の写真の場合、「現在の表示」「9x13」「13x18」「20x25」「A4」「正方形」「4:3」を選択すると「デザインを横方向に定める」(山アイコン)をクリックしておいても、縦方向に連結されるようである。
  7. このようにして連結した写真を保存するには、左操作パネルの下部にある「コラージュの作成」ボタンをクリックすればよい。コラージュ写真は、¥マイピクチャー¥Picasa ¥コラージュ フォルダーに .jpg ファイルとして自動的に保存される。
  8. このコラージュした写真をブログに載せる場合は、写真をエクスポートすればよい。

 連結された写真をよく見ると、元の写真の中心部をカットし連結しているようである。
 この Picasa のコラージュ機能をうまくつかえば、壁紙のコラージュ写真を作ったり、CD レーベル写真に応用したりできそうである。
 ただし、もっと高度な合成写真は、Paintshop や Fireworks などを使わねばならないだろう。

2009年4月24日

隠居の庭:春の花

 家内が一生懸命育てている草花の写真を記録として残しておこうと思う。花の名前もすぐ忘れるので、その記録にもなる。いつ頃、どのような花が咲いたかの記録にもなる。
 桜の時期が過ぎた4月も中旬頃になると我が家の庭も色とりどりに賑やかになる。垣根のモッコウバラは黄色の花が先に咲く。白はもう少し遅い。
モッコウバラの下には、ポピーストックヒメキンギョソウが花を咲かせている。
 門扉近くの垣根にツルをからませて、カロライナジャスミンが黄色い花をつけている。玄関へのステップには、いろいろなパンジー(ビオラ)マーガレットチューリップスミレの寄せ植え、フレンチ・ラベンダーなどの鉢植えが並んでいる。
 手作りの簡易イーゼルにつけた額縁プランタには、細い茎の先に小さな黄色いムルティカウレという花が揺れている。
 昨年、寄せ植え教室で作った紙粘土の鉢に、今年もナデシコが赤紫の花を沢山つけている。寄せ植えの鉢に咲いていたプリムラポリアンタは、花の時期を過ぎたようだ。
モッコウバラ:クリックすると大きな写真になりますヒナゲシ(ポピー):クリックすると大きな写真になりますストック:クリックすると大きな写真になりますヒメキンギョソウ:クリックすると大きな写真になります
カロライナジャスミン:クリックすると大きな写真になりますパンジー(ビオラ):クリックすると大きな写真になりますマーガレット:クリックすると大きな写真になりますチューリップとスミレの寄せ植え
フレンチ・ラベンダー:クリックすると大きな写真になりますムルティカウレ:クリックすると大きな写真になりますナデシコ:クリックすると大きな写真になりますプリムラポリアンタ:クリックすると大きな写真になります

 地植の花に目を向けてみると、一年中咲いているのではないかと思えるユリオプス・デイジーの黄色が鮮やかである。白のイベリスが、ユリオプス・デイジーの下で咲いている。カラーの仏炎苞が、白くウッドデッキのそばと裏の小さな花壇で浮き上がっている。
青色の濃いものと薄い色のと二種のミヤコワスレも咲いている。
 ヒメウツギコデマリは株数を殖やしたようだ。
 クリスマス・ローズイワナンテンは、昨年も咲いていた。
 もともと寄せ植えに入っていたガーベラの一種も地面に植えられている。小さな赤い壺状の花をつけるエリカ・オーテシーは、花の時期が長い。和室前の庭のフイリアマドコロのスズランのような花は葉の陰に隠れている。昨年植えたチョウジザクラは、ソメイヨシノと同じ時期に咲いていた。
ユリオプス・デイジー:クリックすると大きな写真になりますイベリス:クリックすると大きな写真になりますカラー:クリックすると大きな写真になります二種のミヤコワスレ
ヒメウツギ:クリックすると大きな写真になりますコデマリ:クリックすると大きな写真になりますクリスマス・ローズ:クリックすると大きな写真になりますイワナンテン
ガーベラの一種?:クリックすると大きな写真になりますエリカ・オーテシー:クリックすると大きな写真になりますフイリアマドコロチョウジザクラ:クリックすると大きな写真になります

 これらの花の名前を調べるには、いつもながら、K's Bookshelf 花の図鑑を参考にさせていただいた。

2009年4月23日

隠居のDIY:アリ継ぎ(dovetail joint) で抽出を作る

dovetail joint:クリックすると大きな写真になります 前から無理と諦めていたアリ継ぎでの材の接合(右写真)をVermont 社のアリ溝ガイドキットを使って挑戦してみた。
 出来てしまえば簡単なのであるが、試作でいろいろと失敗を重ねたので備忘録として記録しておきたい。

 試作は 1X4 で W500XD300XH90 の抽出を作って、以前に製作したワゴンにつけてみようという試みである。上手くいけば、孫の玩具収納箱を作る予定である。
 アリ溝ガイドキットを使って失敗したことは以下のような項目である。
  • 問題:安物SPF 1 x 4 使っているせいか、木が欠けてしまう。
    対処:溝を切削する部分にマスキング・テープを貼っておくと少しましであった。
  • 問題:取説通りにきちんと設定しないと継ぎ目がずれる。
    対処:DIY の雑誌:「ルーター&トリマー」の説明にあるようにマークを付けるなどして用心深く材料をセットする。
  • 問題:付属しているアリ錐ビットの取り付けをしっかりしていなかったので、付属のテンプレートガイドを破損した。
    対処:テンプレートガイドのみ再度取り寄せた。アリ溝ガイドキットを購入したTOOLS GR にメールすると幸い部品があった。
  • 蝶ネジをボルトネジに変えた:クリックすると大きな写真になります
  • 問題:アリ溝ガイドキットについている前板をとめるネジは蝶ネジで、きちんと締めるには力がいるし手早くできない。
    対処:写真のように、ボルトネジに変えて、電動ドリルで操作できるようにした。
  • 問題:ルータで切削しようとすると切削している部分が見えにくい。
    対処:持っていたトリマーが古くなっていたので、リョービ[TRE-40]を新調した。ただし、テンプレートガイドがついていないので別注文した。


ワゴンの枠の溝を掘る:クリックすると大きな写真になりますできあがった抽出に前板をつける いろいろと試行錯誤したが、何とかねじくぎを1本も使わずに、かなり丈夫な抽出用の箱はできた。底板は厚さ4mm のシナベニアを、ルーターで彫り込んだ溝にはめ込んだ。

 抽出の前部分は、パイン集成材をワゴンの枠が隠れる大きさに切り、板の周囲をギンナン・ルータービットを使って、面取りをした。木製の抽出取っ手をホームセンターで求めてきて、その板に取り付けた。その前板と抽出の前板との接合は、木ダボを使った。

部屋に置いた抽出つきワゴン:クリックすると大きな写真になります 抽出を出し入れするレールは、山小屋で網戸を作ったときに余っていた、アルミの枠を応用することにした。アルミ枠の厚さで抽出側板に深さ 10mm の溝をルータを使って掘った。また、ワゴンの枠も溝を掘り、アルミ枠を埋め込んだ。この溝を掘るときに、先に求めたトリマー:リョービ[TRE-40]が役に立った。
 塗装は WATOCO オイルを全面と後面だけ塗布した。

 ワゴンの上に置いていた雑品が抽出の中に隠れるので、少しすっきりした。そのうちに、また物で溢れてくるだろうが。

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2009年4月19日

隠居のDIY:山小屋にミニ・デッキを作る

 2004年春に仕事から完全にリタイアしたあと、庭にプロに造ってもらったウッドデッキの堅い端材を切るのに丸のこを買ったのをきっかけに、DIY にはまった。

 友人と共同で所有している山小屋( Hutte Hachi と勝手に名前をつけているが)には、DIY することは五万とある。
 ただ、ここで何かものを作ろうとしても、作業をする適切な場所がない。屋外にテーブルでも置いて、小鳥の声を聴きながらお茶をするにも、傾斜地の土の上では落ち着かない。
 それで、小屋の横に小さなデッキを作ることにした。始めたのは、2005年の春である。先日、4年越しで一応完成したので記録として残しておきたい。

 ドゥーパ!の雑誌「手作りガーデンエクステリア」などを参考に、W360 x D180 x H20-50 のミニ・デッキを目指した。
 これぐらいの大きさなら、2 x 4 材を組み合わせれば手作りができるはずであると思ったからである。それに、長さ6フィートの 2 X 材なら私のステーションワゴンで運ぶことができる。束柱基礎:クリックすると大きな写真になります
 先ず、傾斜地に長方形で水平となるデッキを乗せるための束柱の基礎を作ることにしたが、これがなかなか難しい。6本の束柱のための基礎を置く場所は、地面が柔らかいので 30cm 四方くらいにスコップで穴を掘り小石をひろってきてモルタルを注いで突き固め、その上にコンクリート製の基礎石を置いた。
基礎石と束柱との接合は、シンプソン金具(ポストベース)を使った。
束柱の高さを水平にするために、使わなくなったスキーのストックを地面にさして、水平器で測りながら水糸を張り、基礎からの高さに合わせて、 4 x 4 を切断した。 4 x 4 を丸のこで切断するときは丸刃の深さが 90mm までとどかないので一回では切れない。
 もう一つの問題は、長方形の直角をだすことである。そばの小屋の壁から曲尺を使って直角になるように水糸を張った。あとでプロに教わった方法であるが、ロープか何かで各辺 3:4:5 の長さの三角形を作れば良かったのである。ピタゴラスの定理に、a² +b² = c² とあるのを思い出した。

根太をとりつけ:クリックすると大きな写真になります そこまで作るのに一人で何回か小屋に通った。山小屋での独り寝はあまりにも静かすぎて、ちょっとした物音に敏感となる。熊の出没も聞いている。もちろん積雪のある 12月から 3月までは工事ができない。その他に急を要する DIY がはいったりして、束柱だけ立てて3年あまり工事を中断していた。
昨年の秋になって、ようやく再開できるようになった。
 立ててから3年余り経って少し揺れている束柱に、当初買い込んでいた 2 x 6 を根太としてシンプソン金具を使ってとりつけた。そこまで工事した時点で雪の季節になったので中断していた。

コースレッドで締め付け:クリックすると大きな写真になります完成したミニデッキ:クリックすると大きな写真になります 雪も融けたのでパートナーを誘って、デッキの仕上げを目指して4月16・17日とでかけた。車には、デッキに張る 2 x 4 6フィートを 30 本積んだ。
あいにく霧雨がときどき降ったが、工事を再開することができた。到着した日の午後は、根太の上に、30本の 2 x 4 を並べ防腐用のオイルスティンを塗布した。
翌日は幸い天気が回復傾向となった。傾斜の低い(したがって束柱が高い)側から、順番に一枚ずつ 75mm のコースレッドを打ち込んでいった。コースレッドで打ち込んでおけば、のちのち板を張り替えるときには楽であろう。板の間隔は、厚さ 5mm のベニア板をスペーサーとして使った。コースレッドの締め付けは、インパクトドライバーで大丈夫と思っていたが、案外硬いので、力のあるAC電源ドライバーでほとんど締めた。それだけでは、コースレッドの頭が材に沈まないので、その部分だけインパクトドライバーを使用した。山の中なので、インパクトの高い音も周りを気にしなくてすむ。
 正確に作ったつもりの枠だったが、水平はなんとか保たれているものの長方形の直角が少し狂っていて、板の間隔を少し変えながら取り付けた。パートナーにその話をすると素人の作品だから許される範囲と慰めてくれた。

 午後3時頃を過ぎて、ようやくできあがった。早速、パートナーが淹れてくれたコーヒーを、まだ谷間に雪が残っている氷ノ山を眺め、ウグイスとシジュウカラの鳴き声を聴きながらすすった。うん、なかなかいいな!と一人満悦した。
これで、いろいろなものを作る作業場はできたので、山小屋に行く楽しみも増えてきた。
小屋の裏には、建築当初あったテラスが屋根から滑り落ちる雪の重みで壊れてしまっている。これをプロに頼んでブロックを積んでもらい、上部に取り外しのできるデッキを作る予定もある。
 連休中に泊まる予定になっている建築家の娘が、どのような評価をくだすかは不安であるが。



DIY作品集に収載

 

2009年4月13日

隠居の花見:泉北 栂・美木多駅周辺

 4月半ばになって桜見も終わりになったが、満開の時期(4月7日)に撮った写真を記録に残しておこうと思う。

西原公園の桜駅の横を通る泉北1号線沿いの桜:クリックすると大きな写真になりますヒヨドリが満開の桜花を啄みに:クリックすると大きな写真になります原山台公園のタンポポと桜:クリックすると大きな写真になります
 泉北高速鉄道の栂・美木多駅周辺には多くの桜が植樹されている。植樹されたのは 1972年頃と思われるので、37年は経っているようだ。
 泉北ニュータウン内で一番の桜名所は西原公園ではないかと思う。駅から近く、池があり、花見がしやすい芝生が拡がっているのがいいのかもしれない。
 駅の横を通る泉北1号線沿いの桜も毎年見事な桜を咲かせる。
 西原公園から駅を挟んで反対側(南側)の原山台公園にも桜が多い。沢山のヒヨドリが満開の桜花を啄みにくる。今年はあまりメジロを見かけなかった。
 犬の散歩させに多くの人が行き交う公園の草地には、タンポポもさいている。

庭代台公園:クリックすると大きな写真になります緑道沿いの桜:クリックすると大きな写真になりますコゲラ:クリックすると大きな写真になります
 駅からもう少し足をのばして庭代台公園まで行くと、広大な芝生が拡がっており、周囲には桜が満開である。駅からさらに南側の御池台まで続く自転車・歩行者専用の緑道沿いにも多くの桜が植えられている。
 近くでウグイスの鳴き声がするのでなんとか写真を撮りたかったが、暗い木の枝の陰で鳴いておりキャッチできなかった。代わりに、近くの桜にコゲラがとまった。こちらは、なんとかキャッチできた。

 

2009年4月12日

隠居の旅行:横浜ポートエリア

 東京に単身赴任していたときに同じ職種を通じて知り合ったほぼ同年齢の仲間のゴルフ・コンペが、千葉の成田であった。サクラ吹雪が舞う快適なゴルフと愉快な仲間との19番ホールを過ごした翌日、横浜に在住する Studio YAMAKO のオーナーが横浜を案内してくれた。

クリックするとビデオがダウンロードされます 前日に続いて、夏を思わす快晴である。JR横浜駅西口そばのステーキ屋で友人に昼食をご馳走になったあと、横浜そごうの中を通り抜けて、横浜ベイクォーターにある水上バス乗り場へ。さすが横浜住人、道に詳しい。
 天気が良いので、水上バスに乗って山下公園まで行こうという計画である。気温は高いが、風は涼しく波を切ってすすむ船は快適である。大きさは、ちょうど大阪中之島で乗った水上バスと高さも形も同じくらいである。
 船の後部デッキには、すらりと足の長い黒人系のお嬢さん2人が、さかんにデジカメのシャッターを切っていた。友人が付きの日本のおばさんと一緒に写真を撮ってあげたときに、国はどこかと聞いてみると、ジャマイカということであった。ジャマイカといえば、オリンピック陸上短距離選手を思い出し、道理で足が長いなと変な感心をしてしまった。
上の画像をクリックすると動画がダウンロードされ、WindowsMediaPlayer で再生されます。12MB ほどありますので、少し時間がかかります。

ゆりかもめ:クリックすると大きな写真になります 下船してから大桟橋に向かう山下公園には、様々な国の老若男女が散策したり、ベンチに座ったりして陽春を楽しんでいた。今はレストランとなっている氷川丸を係留している鉄の太い鎖に、ゆりかもめものんびりと日向ぼっこをしていた。
出航準備中の飛鳥Ⅱ:クリックすると大きな写真になりますEXPLORER:クリックすると大きな写真になります 大桟橋には、飛鳥Ⅱと EXPLORER というバハマ NASSAU 船籍の客船が係留していた。
 飛鳥Ⅱは4月12日に世界一周のクルージングに出航するらしい。
  NASSAU 船籍の客船は、SEMESTER AT SEA と船名より大きなマークがあった。ネットで調べると、どうやら Virginia 大学の船上大学らしい。 先ほどのジャマイカ女性はひょっとして、この船で横浜を訪れたのかもしれない。

石川町駅の壁画:クリックすると大きな写真になります 横浜の友人は、最近変わった新横浜駅周辺を見たいといって、新横浜まで送ってくれた。大桟橋から中華街までタクシーで行き、横浜関帝廟に参って、元町を通って石川町駅までブラブラした。石川町駅は、中華街などへの方向を案内する目的で、ホームに壁画がある面白い駅である。

 友のおかげで充実した旅行となった。ありがたいことです。多謝!!

2009年4月11日

隠居の旅行:EX-IC カードを使う

 「働く」ことから引退してからは、新幹線に乗ることも非常に少なくなった。
 それでも、年に 1・2回は東京方面に出かけることがある。定年後、東京で初めての単身赴任していたときのゴルフ仲間のコンペに参加するためである。

 東京に新幹線で行くにあたっては、友人からジパング倶楽部への入会が割引率が高いと聞いた。調べてみると、年会費が一人 3,670円(夫婦の場合2人で6,120円)で、入会してはじめの3回は(片道でも往復でも)2割引で、4回目以降は3割引となる。ただし、「のぞみ」の特急券は購入できない。入会資格は 65歳以上でなければならないから、それを証明するためであろう入会手続き後にもらえる会員証、旅行記録証を提出した場合に発売されるようである。

 私はものぐさだし、乗り物に乗っている時間は短い方が好きだから、のぞみに乗れないのはつらい。少しくらい高くても飛行機のようにネットで予約できて、すっと乗車できる方法を探してみた。東京 - 大阪間なら JR西日本と JR東海が提供している EX-IC というチケットレス・サービスがあることが分かった。これなら、自宅のパソコンで予約できる。乗車する日の列車と座席まで予約することができる。
 単身赴任時代は飛行機を頻繁に使っていたので、パソコンで予約できるこの方法がありがたい。
EX-IC カードを取得するには、JR東海のエクスプレス・カードか、JR西日本 J-WESTカードのいずれかのクレジット・カードを取得する必要があるので、登録には少し日数がかかる。

EX-IC:利用票 Suica Pitapa:クリックすると大きな写真になります 今回、東京方面にでかけるのに、恐る恐る使ってみた。使い方はすこぶる簡単である。Pitapa や Suica を使うように、改札のIC 読み取りにカードをかざすと、乗車券で改札するときに乗車券が出てくるところに、EX-IC ご利用票という小さなカードででてきて、そこに予約した列車・区間・号車・座席番号が印字されている。
 品川で、山手線内回りに乗り換えたが、品川の乗り換え口では EX-IC と Suica を2枚重ねてかざせば OK である。そのあと、日暮里で京成電鉄に乗り換えたが、私鉄にも Suica が使えるようになっているので、タッチ1回ですむ。ラクチン!
 今回の旅行は、結局 Pitapa(関西 私鉄・地下鉄) EX-IC(新幹線) Suica(関東JR・私鉄) の3枚のタッチだけですんだ。世の中便利になったものだ。

 便利になったはいいが、少し運賃が気になり調べてみた。
  • ジパング:年会費 3,670円
    新大阪→日暮里(ひかり利用往復) 13,750x2x0.8
    合計: 25,670
    割引額 1,830
  • EX-IC(のぞみ利用) (13000+190)x2
    合計:26,580
    割引額 3,240
 もちろん、ジパング倶楽部の年会費は、2回目以降は 0 としての計算になるし、4回目利用以降は割引率は3割になる。もうひとつ良いことは、全国のJR で使えることである。悪いことは、使える列車が限られることと乗車券の購入にでかける必要がある。
 EX-IC が良いのはパソコンの前で予約するだけでいいし、乗り降りが極めて楽である。ただし、東海道新幹線だけしかできない。

 どちらも一長一短がある。今のところ、JR で旅行する予定はないが、予定がある場合は 65 歳以上の特典を活かせば随分お得だろう。

2009年4月 4日

隠居の花見:大阪狭山池公園

 2009年4月3日、風が吹けばまだ少し寒いが陽春の光が眩しい天気になった。
日本最古のダム式ため池といわれる大阪狭山池が近年整備されて、池の周囲は公園として整備され桜が沢山植えられている。まだ満開には少し早いかなと思いながら、車を15分ほど走らせていってみることにした。

狭山池博物館に近い遊歩道桜並木:
クリックすると大きな写真になります 2006年の5月末に行ったときには、まだ苗木だった桜も大きくなっているはずである。
 この3年間ほどで、池の周囲を歩ける遊歩道など公園として整備がかなり進んでいるようである。駐車場に車を駐めて、反時計まわりに歩いてみた。時計回りに歩く人と反時計回りの人とどちらが多いかを少し観察してみると、どうやら我々と同じように反時計回りに歩く人がかなり多いように思う。ここだけの現象なんだろうか。
安藤忠雄設計の狭山池博物館に近い遊歩道に植えられていた桜はまだ若木の5~6分咲きといった感じだが、池の反対側からみるとなかなかの風景である。
葭原に群れる水鳥:クリックすると大きな写真になりますカメの甲羅干し:クリックすると大きな写真になりますタンボポ:クリックすると大きな写真になりますオオイヌノフグリ:クリックすると大きな写真になります





 水面には、幾種類かのカモが餌をついばんでいたりする。池の一部には、葭原が残されており水鳥が群れていた。
 フェンス・ブイの上では、カメが甲羅を干していた。土手に目をやるとタンボポやオオイヌノフグリの可憐な花が、まだ花を咲かせていないシロツメクサに混じって咲いている。

ヒヨドリ:クリックすると大きな写真になります「ソメイヨシノ」と「コシノヒガン」 狭山市と大阪府が後援しているらしい「狭山池さくら満開委員会」というのががあって、寄付を募って桜の植樹を続けているようだ。池の周囲4kmの土手には、「ソメイヨシノ」を内側に、「コシノヒガン」という種類のサクラを外側に植樹している。狭山池博物館近辺では、これが4重になって植えられている。年が経てば、見事な桜並木になるにちがいない。

 その日の夕刻 6時10分からのNHK大阪の関西ニューステラスに、安藤忠雄が出演して「平成通り抜け」の話を熱く語っていた。なんでも、淀川の支流である大川の起点から天保山までの両側を桜で埋めようという壮大な計画の完成ももう少しらしい。事業費は、一口1万円の寄付でまかなわれる。2005年から5年がかりの事業は、なんでも、トヨタなどの大口の寄付があるものの4億円を超えているという。寄付をした人の名前は、植樹された桜にプレートがつけられる。春になると花をつけるというマイ・サクラとなるわけである。
 来年の桜時分に、毛馬から天保山まで大川沿いを歩いてみたいものだ。

泉北近辺私的観光地図に掲載 

2009年4月 2日

隠居のHP:ページへのアクセス制限を .htaccess で設定する

 著作権の問題などで、以前にアクセス制限をかけたページを作成していた。
今回、公開したくないページを自分用につくりたかったので、以前に設定したときの方法を歳をとって衰えた記憶を頼りにたぐってみたが、細かい点までなかなか思い出せない。
再学習して新たにアクセス制限を設定したので、備忘録として記録しておきたい。
 今回参照させていただいたのは、ChamaNet というサイトが無償で提供しているベーシック認証である。詳細はこのページに詳しいが、記録はリンク切れになったときの用心のためである。

 アクセス制限は、.htaccess ファイル内に記述する。 .htaccess はMovable Type のバージョンアップにともないブログのURL を変更したときにも使った。詳しくは、<.htaccess で移転先URLページへ誘導する:MT4.1 >にアップしている。

 ページにアクセス制限をかける方法は、FTP を使い慣れておればそれほど時間はかからない。
Chamanet が提供してくれている次のようなテキスト・ファイルを Notepad かなにかで(私の場合は、秀丸を使っている)作成し、htaccess.txt とする。(FTP に FFFTP を使っている場合は、.htaccess というファイル名もOKである)
AuthUserFile /home/xxxxxx/n-shuhei.net/public_html/xxxxxxx/.htpasswd
AuthGroupFile /dev/null
AuthName "Input ID and Password."
AuthType Basic
require valid-user
<Files ~ "^.(htpasswd|htaccess)$">
    deny from all
</Files>

/home/xxxxxx/n-shuhei.net/public_html/xxxxxxx/ の部分はサーバーのルートディレクトリからアクセス制限をするディレクトリまでのフルパスである。

 .htpasswd は、ID(ユーザ名)とパスワードを:で区切った1行のファイルである。例えば、次のような表現になる。
nshuhei:KRQF6dfVUaeqo
パスワードは、base64 で暗号化されている。パスワードを base64 で暗号化するサービスは、上のベーシック認証のようないろいろなページで提供されている。
この .htpasswd ファイルをアクセス制限をしようとするディレクトリー(フォルダー)に、.htaccess ファイルとともに置けばよい。

 このような設定をしたあと、私がレンタルしているサーバーの Xserver を覗いてみると、ユティリティとして「アクセス制限」が提供されていることが判明した。自分が設定したフォルダー名一覧が表示され、フォルダー毎のアクセス制限の on off を切り替えるだけでアクセス制限を設定できる。この方法で上で設定したフォルダーのアクセス制限を on にして .htaccess ファイルの中味をみると 上述したコードが重複して書かれていた。
 レンタル・サーバーも、どんどん進化しているようである。このような作業をする場合には、先ず第一にレンタル・サーバーのユティリティを覗いてみる必要がある。