2009年4月23日

隠居のDIY:アリ継ぎ(dovetail joint) で抽出を作る

dovetail joint:クリックすると大きな写真になります 前から無理と諦めていたアリ継ぎでの材の接合(右写真)をVermont 社のアリ溝ガイドキットを使って挑戦してみた。
 出来てしまえば簡単なのであるが、試作でいろいろと失敗を重ねたので備忘録として記録しておきたい。

 試作は 1X4 で W500XD300XH90 の抽出を作って、以前に製作したワゴンにつけてみようという試みである。上手くいけば、孫の玩具収納箱を作る予定である。
 アリ溝ガイドキットを使って失敗したことは以下のような項目である。
  • 問題:安物SPF 1 x 4 使っているせいか、木が欠けてしまう。
    対処:溝を切削する部分にマスキング・テープを貼っておくと少しましであった。
  • 問題:取説通りにきちんと設定しないと継ぎ目がずれる。
    対処:DIY の雑誌:「ルーター&トリマー」の説明にあるようにマークを付けるなどして用心深く材料をセットする。
  • 問題:付属しているアリ錐ビットの取り付けをしっかりしていなかったので、付属のテンプレートガイドを破損した。
    対処:テンプレートガイドのみ再度取り寄せた。アリ溝ガイドキットを購入したTOOLS GR にメールすると幸い部品があった。
  • 蝶ネジをボルトネジに変えた:クリックすると大きな写真になります
  • 問題:アリ溝ガイドキットについている前板をとめるネジは蝶ネジで、きちんと締めるには力がいるし手早くできない。
    対処:写真のように、ボルトネジに変えて、電動ドリルで操作できるようにした。
  • 問題:ルータで切削しようとすると切削している部分が見えにくい。
    対処:持っていたトリマーが古くなっていたので、リョービ[TRE-40]を新調した。ただし、テンプレートガイドがついていないので別注文した。


ワゴンの枠の溝を掘る:クリックすると大きな写真になりますできあがった抽出に前板をつける いろいろと試行錯誤したが、何とかねじくぎを1本も使わずに、かなり丈夫な抽出用の箱はできた。底板は厚さ4mm のシナベニアを、ルーターで彫り込んだ溝にはめ込んだ。

 抽出の前部分は、パイン集成材をワゴンの枠が隠れる大きさに切り、板の周囲をギンナン・ルータービットを使って、面取りをした。木製の抽出取っ手をホームセンターで求めてきて、その板に取り付けた。その前板と抽出の前板との接合は、木ダボを使った。

部屋に置いた抽出つきワゴン:クリックすると大きな写真になります 抽出を出し入れするレールは、山小屋で網戸を作ったときに余っていた、アルミの枠を応用することにした。アルミ枠の厚さで抽出側板に深さ 10mm の溝をルータを使って掘った。また、ワゴンの枠も溝を掘り、アルミ枠を埋め込んだ。この溝を掘るときに、先に求めたトリマー:リョービ[TRE-40]が役に立った。
 塗装は WATOCO オイルを全面と後面だけ塗布した。

 ワゴンの上に置いていた雑品が抽出の中に隠れるので、少しすっきりした。そのうちに、また物で溢れてくるだろうが。

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