隠居のDIY:額縁プランタ用簡易イーゼル
先日、仁徳御陵の近くにある大仙公園の堺市都市緑化センターへいったとき見つけた額縁プランタ用の簡易イーゼルを、真似て作ってみた。
材料は、ウッドデッキの下にもてあましていた長尺(40X30X2800mm)の荒材3本を使ってみることにした。息子が借家にデッキを作るときに買っていたものである。
長く置いていたので表面はねずみ色に変色している。長さ 1200mm 6本に切断して電気カンナで削ってみるとなんとか使えそうである。仕上げはペンキを塗る予定であるし、庭で使うものだから表面のねずみ色が削り取られれば十分である。
電気カンナというのは音がかなりするので、このような住宅街では短時間で作業をする必要がある。このようなとき、DIY を始めるときに買った安物のワークベンチは重宝である。
都市緑化センターの建物の玄関に置いてあった簡易イーゼルは、3本の角材の一番上をボルトでとめて、3角錐状にしてある。これがなかなかいいアイディアである。
ただ、脚を適度に広げるためには、2本の角材の端は斜めに切らねばならない。3角錐にして立てたとき安定するには、斜めの角度はいくらにしたらいいのか思案した。1本の角材を垂直に立てもう1本の角材を目分量で広げてみると、約 20 度くらいがよさそうである。昔、パーゴラを作ったときに、ピタゴラスの定理をエクセル化したユテリティが使ったのを思いだし、これで計算してみると底辺は 41cm くらいで、高さは 112cm となる。
私のDIY 工具の中には、角度を決めて墨線を引くものはジャスティぐらいしかない。この道具をとりだして墨線を引こうとすると、目盛りに平勾配・返し勾配というのがある。前から気にかかっていたがよく分からずに、90 度や 45 度ばかり使ってきた。ネットでググッテみると、昔からの曲尺を使った大工さんの技術が、この勾配目盛に活かされているらしい。
この目盛にある3寸平勾配と返し勾配を上手く使えば、材を斜めに切る墨線は非常に楽に引ける。
3寸平勾配は、1尺いって3寸上がる勾配であるから、ほぼ16.7度であり、3寸勾配の返し勾配は、73.3度となる。 脚が地面に接する部分の角度は、返し3寸勾配で材を切ればよい。
実際には、前脚は横だけでなく前にも開いているので少し複雑だが、この勾配目盛を使えばうまく墨線が描ける。また、2本の前脚をつなぐ横板を大入れで入れたが、このときの墨線も返し勾配で上手くいく。
もともとは屋根の傾斜を決めるときに使われたようだが、昔の人の知恵とはすごいものだ。メートル法で算数を習った戦後教育は、このようなときいっこうに役に立たない。
組み上げてから、白の水性ペイントを塗布した。
以前に作っていた額縁プランタを結束バンドを使って結びつけてみるとなんとか様になるようだ。
端材を使った作品の割にはまあまあの出来ではないかと思っている。
花の時期でないので、プランタの中味は寂しいが。
DIY作品集に収載
材料は、ウッドデッキの下にもてあましていた長尺(40X30X2800mm)の荒材3本を使ってみることにした。息子が借家にデッキを作るときに買っていたものである。
長く置いていたので表面はねずみ色に変色している。長さ 1200mm 6本に切断して電気カンナで削ってみるとなんとか使えそうである。仕上げはペンキを塗る予定であるし、庭で使うものだから表面のねずみ色が削り取られれば十分である。
電気カンナというのは音がかなりするので、このような住宅街では短時間で作業をする必要がある。このようなとき、DIY を始めるときに買った安物のワークベンチは重宝である。
都市緑化センターの建物の玄関に置いてあった簡易イーゼルは、3本の角材の一番上をボルトでとめて、3角錐状にしてある。これがなかなかいいアイディアである。
ただ、脚を適度に広げるためには、2本の角材の端は斜めに切らねばならない。3角錐にして立てたとき安定するには、斜めの角度はいくらにしたらいいのか思案した。1本の角材を垂直に立てもう1本の角材を目分量で広げてみると、約 20 度くらいがよさそうである。昔、パーゴラを作ったときに、ピタゴラスの定理をエクセル化したユテリティが使ったのを思いだし、これで計算してみると底辺は 41cm くらいで、高さは 112cm となる。
私のDIY 工具の中には、角度を決めて墨線を引くものはジャスティぐらいしかない。この道具をとりだして墨線を引こうとすると、目盛りに平勾配・返し勾配というのがある。前から気にかかっていたがよく分からずに、90 度や 45 度ばかり使ってきた。ネットでググッテみると、昔からの曲尺を使った大工さんの技術が、この勾配目盛に活かされているらしい。
この目盛にある3寸平勾配と返し勾配を上手く使えば、材を斜めに切る墨線は非常に楽に引ける。
3寸平勾配は、1尺いって3寸上がる勾配であるから、ほぼ16.7度であり、3寸勾配の返し勾配は、73.3度となる。 脚が地面に接する部分の角度は、返し3寸勾配で材を切ればよい。
実際には、前脚は横だけでなく前にも開いているので少し複雑だが、この勾配目盛を使えばうまく墨線が描ける。また、2本の前脚をつなぐ横板を大入れで入れたが、このときの墨線も返し勾配で上手くいく。
もともとは屋根の傾斜を決めるときに使われたようだが、昔の人の知恵とはすごいものだ。メートル法で算数を習った戦後教育は、このようなときいっこうに役に立たない。
組み上げてから、白の水性ペイントを塗布した。
以前に作っていた額縁プランタを結束バンドを使って結びつけてみるとなんとか様になるようだ。
端材を使った作品の割にはまあまあの出来ではないかと思っている。
花の時期でないので、プランタの中味は寂しいが。
DIY作品集に収載
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