隠居の散策:冬鳥がやってきた(4) カシラダカ
四国で雪害が出るほど、12月になって急激に寒くなった。平年より気温が低い日が続いた3日目(12月8日)、ネックウォーマーに首を埋める冬装束で栂の北部地区を歩いてみた。
この時期くらいから水鳥だけでなく、冬鳥のホオジロ類が休耕地になっている萱の繁みにやってくる。このような小鳥をを撮るには、だいぶ慣れたとはいえファインダーの視野が狭いFUJIFILM Finepix HS50 ではつらい。それで、少々重いが、Nikon D7000 にシグマの望遠 50-500mm のセットをたすき掛けストラップで持って行くことにした。
予想通り、和田川堤に近い葭原では、ホオジロ類の鳥がかなりの数で動き回っている。重いレンズを振り回して、かろうじて収めた鳥を後で確認するとカシラダカのようだ。
小宮輝之さんの「日本の野鳥」には、カシラダカについて以下のような解説がある。
平地から山地の川原、畑、雑木林などで見られる。頭に短い冠羽があるのでこの名がついた。小さな群れで行動し、まわりに木のある開けた場所で草や木の種を食べ、おどろくと飛び立ち高い枝にとまる。チッと小さな声で嶋き、春先にはヒバリこ似るがもっと細いやさしい声でさえずりはじめる。春に繁殖地のシベリアベ渡るころには大群になり、頭が黒い夏羽になったおすも見られる。
いつもは、獲物を狙っているのかどうかはっきりしないアオサギが、細い流れで抜き足差し足をしているのを見ていると、流れに嘴を突っ込み小魚を咥えた。流れてきた落ち葉も一緒にくわえたようだ。このようなシーンは、和田川では初めての観察である。
さすがに、この時期に咲いている花は少ないが、春の七草であるホトケノザ、ナズナは数は少ないが咲いている。
野々井の畑の脇にある雑草地の萱などはほとんど枯れているが、その中でカラスウリの橙色の実がつるにぶら下がっている。この花を見たことがないので、ネットで調べてみると白の面白い姿をした花である。ただ、7月~9月にかけての日没後から開花するらしく、見たことがない。ネットから拝借した写真を引用させてもらった。
実だけが残ったカラスウリ 野々井(堺) 2014/12/8 Nikon D7000 + ∑50-500mm 170.0mm(35mm換算255mm) 1/640s f5.6 ISO450 |
カラスウリの花 畦道、山道 デジタル散歩より転載 |
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ホトケノザ 三木閉(堺) 2014/12/8 SONY NEX-7 + 18-200mm 116.0mm(35mm換算174mm) 1/125s f6.3 ISO100 |
ナズナ 三木閉(堺) 2014/12/8 SONY NEX-7 + 18-200mm 112.0mm(35mm換算168mm) 1/250s f6.3 ISO100 |
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光を浴びて輝くススキ 野々井(堺) 2014/12/8 Nikon D7000 + ∑50-500mm 500.0mm(35mm換算750mm) 1/640s f11.0 ISO200 |
霜とキャベツ 大森(堺) 2014/12/8 SONY NEX-7 + 18-200mm 18.0mm(35mm換算27mm) 1/80s f4.5 ISO100 |
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センダングサ 野々井(堺) 2014/12/8 SONY NEX-7 + 18-200mm 119.0mm(35mm換算178mm) 1/20s f6.3 ISO100 |
センダングサの実 野々井(堺) 2014/12/8 SONY NEX-7 + 18-200mm 134.0mm(35mm換算201mm) 1/25s f6.3 ISO100 |
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センダンの実:人間には有毒である 野々井(堺) 2014/12/8 Nikon D7000 + ∑50-500mm 500.0mm(35mm換算750mm) 1/640s f6.3 ISO280 |
ムクノキ?の実 三木閉(堺) 2014/12/8 SONY NEX-7 + 18-200mm 73.0mm(35mm換算109mm) 1/200s f7.1 ISO100 |
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