隠居の散策:泉北ニュータウン栂地区、寒中の花など
1月の終わりになって、ようやくいつもの冬のようになったが、まだ暖かい。
先日、毎日新聞の夕刊に、【自然回帰の「信託」 在来タンポポ復活】というタイトルで次のような記事が載った。
大阪府内で近年、タンポポの在来種が徐々に増えている。研究者らでつくる「タンポポ調査・西日本実行委員会」 (事務局・大阪自然環境保全協会)の調査で分かった。都市開発で自然が減った影響で、これまで繁殖力の強い外来種が勢力を伸ばしてきたが、開発地区でも自然が回復し始め、在来種が育つ環境が戻りつつあるという。西日本の計19府県でも調査しており、3月に結果を公表する。 「大沢瑞季」
タンポポ調査は府内で1975年から5年ごとに実施。小中学生らに協力してもらってタンポポを採取し、カンサイタンポポなどの在来種か、セイヨウタンポポなどの外来種かどうかを判別し、占有率を調べている。2010年以降は西日本全域に調査範囲を拡大。昨年の府内の調査では子どもたち約2000人が3~5月、計8131地点で採取した。
実行委によると、在来種は繁殖するのに受粉が必要だが、外来種は受粉せずに雌しべが熟し種子になる。種子の数も多く、繁殖力は強い。在来種は虫が媒介して受粉するため、虫が集まるような環境がないと生息できない。
府内全体の外来種の割合は75年は36%だったが、開発が進むに伴って都市部だけでなく郊外にも外来種が広がり、05年には70%まで増えた。だが、古くからあるニュータウンで時間の経過とともに自然が回復し、在来種が育つ環境が整ったことなどから、10年は69%、昨年は65%と減少に転じた。
自治体別にみると、泉北ニュータウンのある堺市では、外来種が05年の72%から昨年は56%に減った。千里二ユータウンのある吹田市も87%から58%に大きく減った。 継続調査している泉北ニュータウンは、約50年前に街びらき。1985年に宅地地区は外来種ばかりだったが、2005年の調査で、ススキやチガヤなど在来の草木が確認されるようになり、10年以降は草木の下などにタンポポの在来種が目立つようになった。草木の種類が増え、虫が戻ってきたところに周囲の雑木林や水田から種が飛んできて定着したと考えられる。
兵庫県三田市のニュータウンでも在来種が増えるなど、同じ現象が起きている。実行委の木村進事務局長は「在来種は日陰にも強い。虫が集まるような自然が回復したことで、勢いを盛り返してきたのではないか」と話す。
西日本全域での調査をまとめた報告会が3月20日午後1時半、大阪市北区の市立総合生涯学習センターである。資料代として500円。問い合わせは、大阪自然環境保全協会 (06・6242・8720)。
タンポポ調査は府内で1975年から5年ごとに実施。小中学生らに協力してもらってタンポポを採取し、カンサイタンポポなどの在来種か、セイヨウタンポポなどの外来種かどうかを判別し、占有率を調べている。2010年以降は西日本全域に調査範囲を拡大。昨年の府内の調査では子どもたち約2000人が3~5月、計8131地点で採取した。
実行委によると、在来種は繁殖するのに受粉が必要だが、外来種は受粉せずに雌しべが熟し種子になる。種子の数も多く、繁殖力は強い。在来種は虫が媒介して受粉するため、虫が集まるような環境がないと生息できない。
府内全体の外来種の割合は75年は36%だったが、開発が進むに伴って都市部だけでなく郊外にも外来種が広がり、05年には70%まで増えた。だが、古くからあるニュータウンで時間の経過とともに自然が回復し、在来種が育つ環境が整ったことなどから、10年は69%、昨年は65%と減少に転じた。
自治体別にみると、泉北ニュータウンのある堺市では、外来種が05年の72%から昨年は56%に減った。千里二ユータウンのある吹田市も87%から58%に大きく減った。 継続調査している泉北ニュータウンは、約50年前に街びらき。1985年に宅地地区は外来種ばかりだったが、2005年の調査で、ススキやチガヤなど在来の草木が確認されるようになり、10年以降は草木の下などにタンポポの在来種が目立つようになった。草木の種類が増え、虫が戻ってきたところに周囲の雑木林や水田から種が飛んできて定着したと考えられる。
兵庫県三田市のニュータウンでも在来種が増えるなど、同じ現象が起きている。実行委の木村進事務局長は「在来種は日陰にも強い。虫が集まるような自然が回復したことで、勢いを盛り返してきたのではないか」と話す。
西日本全域での調査をまとめた報告会が3月20日午後1時半、大阪市北区の市立総合生涯学習センターである。資料代として500円。問い合わせは、大阪自然環境保全協会 (06・6242・8720)。
そして、セイヨウタンポポ と カンサイタンポポ の写真が載っている。
セイヨウタンポポ | カンサイタンポポ |
こんな記事に誘発されて、翌日いつもの散策コースを歩いてみた。こんなニュータウンでも、自然は微妙に変化している。特にこの春はいつもと様相が違うようだ。
桜の苗木に花が付いていたり、いつもはもう少し遅いオオイヌノフグリが多くの花を咲かせたりしている。
1月31日に歩いた桧尾地区では、カンサイタンポポは見つからなかったが、2月8日に野々井地区を歩いてみると、こちらはカンサイタンポポが咲いていた。
2016/1/31 桧尾 桜の花 小さな苗木が花をつけている。カワズザクラかもしれない。 Nikon Coolpix P610 17.0mm(35mm換算95mm) 絞り優先AE 1/320s f6.7 ISO100 露出補正 0 |
2016/1/31 桧尾 オオイヌノフグリ Wikipedia によれば、花は早春に咲き太陽の光によって開閉し、1日で落花するとある。 Nikon Coolpix P610 17.0mm(35mm換算95mm) 絞り優先AE 1/320s f6.7 ISO100 露出補正 0 |
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2016/1/31 桧尾 沈丁花の蕾 花期は2月末から3月となっているが、もうすぐ咲きそうだ。 SONY ILCE-7M2+SEL24240 24.0mm 絞り優先AE 1/250s f8.0 ISO100 露出補正 +0.7 |
2016/1/31 桧尾 満開の白梅 白梅は我が家の花も満開である。 SONY ILCE-7M2+SEL24240 240.0mm 絞り優先AE 1/350s f8.0 ISO100 露出補正 -0.7 |
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2016/1/31 桧尾 セイヨウタンポポ P610をマクロにセットして、チルトファインダーを活かして、カメラを地面に押し付けて撮った。 Nikon Coolpix P610 8.1mm(35mm換算45mm) 絞り優先AE 1/250s f8.0 ISO100 露出補正 0 |
2016/2/8 野々井 カンサイタンポポ 野々井の方は、昔からの畑が残っている。 SONY ILCE-7M2+SEL24240 230.0mm 絞り優先AE 1/250s f8.0 ISO100 露出補正 0 |
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2016/1/31 桧尾 ヒメオドリコソウ オオイヌノフグリのそばで花をつけていた。ホトケノザの花とよく似ているので、よく迷う。差異は、このページに詳しい。 SONY ILCE-7M2+SEL24240 230.0mm 絞り優先AE 1/250s f8.0 ISO100 露出補正 0 |
2016/2/8 大森 ヒメリュウキンカ 和田川の堤に、一株だけ咲いていた。 SONY ILCE-7M2+SEL24240 240.0mm 絞り優先AE 1/250s f8.0 ISO1250 露出補正 0 |
和田川沿いには、この時期にいつも姿を現すホオジロ類が見当たらない。姿を現す萱の繁みでは、スズメが元気である。いつもは姿を見かけるジョウビタキやツグミも、ようやく一羽を見ただけだ。その代わりか、この時期に姿を消すケリがいつまでも動きまわっている。
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