隠居の節電:太陽光発電を設置する
東北大地震による福島の原子力発電所での事故以来、電力供給については関心事となった。だが、夫婦二人で生活している世帯では、節電対策をしてもたかが知れている。それで、どうせやるなら、再生可能エネルギーである太陽光発電設備を設置すれば、少しでもエネルギー対策に寄与できるのではないかと思い立った。
幸い我が家は、陸屋根を持ったセキスイハイムである。築後40年近く経つが、屋根に発電パネルを乗せることには問題がない構造らしい。二階部分の小さな屋根に、それでも、198Wの発電能力を持つ太陽光電池モジュール(SHARP製)が15枚設置できるという。最大で、2.97KWとなるが、実際の発電量はフルで、その80%くらいらしい。
工事をしてくれるセキスイハイムのリフォームを担当するセキスイファミエスが、いろいろと試算をしてくれる。その試算によると、工事費総額は堺市の補助金(KWあたり3.5万円)を差し引いて、総額235万円となるということだ。(国の補助金は、Kwあたりの発電システムの代金が50万円以下となっているので、該当しないらしい。そのかわりに、セキスイが支援金を出してくれている。)
試算では、これだけの投資で年間10万円ほどの電気代が節約になるという。年利になおせば、4.2%ほどになるから、配当を当てにした投資よりも有利かもしれない。その計算根拠となっている余剰電力買い取り制度での売電価格は38円/KW である。この売電価格は、今後10年間同じである。24年度では、42円/KWだったから、10年後は安くなっているのかもしれない。
工事は、実質3日間である。工事は、発電パネルを取り付けるために二階屋根をぐるっと囲む足場を組むことからはじまる。これは、半日間ほどで終わった。
発電モジュールを取付ける日には、朝8時半から電気工事の職人さん2名と屋根にモジュールを設置する作業に3名が携わった。
屋根へモジュールを取り付けは、まずアルミ製の架台を陸屋根にボルトなどで取り付ける。その後、発電パネルを固定していくようだ。屋根へ、そのような材料を上げるには、瓦葺きするときに使うようなリフトを使って行われる。
発電パネルの取付は昼過ぎには終わったが、電気工事は夕方までかかった。電気工事は、室内ではモニターや屋内分電盤の設置、屋外ではパワーコンディショナーと呼ばれる屋根のモジュールからくる直流電流を交流電流に変換する装置や電力計を取り付け、これらを接続する作業である。今までの電力メーターのポールに取り付ける売電のための電力計は、関西電力(工事は小会社のきんでん)との共同作業である。関西電力の工事は、普通は一週間後ぐらいらしいが、今回は同じ日の工事となった。おかげで売電が早くなった。
Sharp のパワコンデショナが取り付けられ、関西電力(きんでん)による売電力計が設定されると、発電はOKということである。工事が終わった翌日、セキスイファミエスの担当者が来て、パワコンデショナをスタートさせ室内のモニターを設定すると、発電kwと消費kw が確認できるようになった。この発電kw - 消費kw の差がプラスの場合は売電kw として、マイナスの場合は買電kw としてモニターに表示される。発電kw > 消費kw の時は、モニター左ランプが青くなり、発電kw < 消費kw の時はモニターランプはオレンジ色になる。
雨がときどき降るようなあいにくの天気であったが、雲を通しての太陽光でも発電は起こっている。
モニターではそれ以外に、その日の時間別発電・消費量や売電・売電量や履歴などが確認できるようになっている。
これらを見ていると、節電を心がけるようになってくる。まだ、発電をしだして3日目だし、ずーっと天気が悪いので、表示される数字は低いが、毎日モニターを見るのが楽しみになるだろう。
モニター画面 わずかに売電している。 2013/12/10 13:20 |
モニター画面 消費kwが発電kwを上回っている。 2013/12/12 12:45 |
モニター画面 時間別発電・消費量グラフ 2013/12/12 12:46 |
モニター画面 時間売電・買電量グラフ 2013/12/12 12:46 |
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