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2016年2月11日

蝶 自選年間ベスト10 (9) 2011年

この時期、沖縄・先島諸島か東南アジア、あるいは地球の反対側へでも行かない限り、蝶の写真を撮ることができない。ブログに蝶の写真が無いと淋しいので、蝶 自選年間ベスト10​ の2011年分を見ていただくことにする。

​ 2011年は娘​たち​夫婦と2回、海外旅行の機会が​あ​った。そのうちの1回は5月に行った台湾。​いち​日​、​私に付き合わせて台北郊外の蝶の名所、陽明山へ行った。ただ、蝶の季節に1か月ほど早く、蝶の種、個体数はあまり多くなかったのが残念だった。もう1回は秋に北イタリアへ行った。これはいわばグルメ・ツアーで、パルマ近郊の、ワイナリーへ行ったり、プロシュートやパルミジャーノ・レジャーノを楽しむのが娘夫婦の望みだった。蝶の数はそれほど多くはなかったし、蝶の写真を撮るために動くことはなかった。
​  年ごとに​段々と撮る​蝶の​写真が増えてきた。年間ベスト10を選び出すのも、どれにしようかと迷うことも多くなった。
​ ​ 特記すべきことは、この年のグァム島ゴルフ・ツアーの折に撮ったシロオビアゲハの写真が、翌年の「昆虫と自然」8月号の表紙に採用されたことだった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.シロオビアゲハ 2011年1月24日 グアム島
タロフォフォにあるゴルフ場でプレイを終わり、帰りのバスまでの時間が1時間ほどあったので、クラブハウスの周囲を歩いて​い​た。シロオビアゲハが多く飛んでいた。この写真は、翌年、ニューサイエンス社発行の「昆虫と自然」という昆虫雑誌の表紙に採用された。2012年2月18日のStudio YAMAKOにアップしたグアム島のマンギラオゴルフ場で撮ったコヒゲセセリの写真がそのきっかけとなった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/98秒 110.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.テイキンザクラで吸蜜するマルバネルリマダラ 2011年1月25日 グァム島
これもグァム島のマンギラオというゴルフ場で撮った。18番ホールからクラブハウスへ戻る道の途中に深紅のテイキンザクラが咲いていて、そこに数頭のマルバネルリマダラが飛んでいた。なかなか翅を開いて​くれず、​瑠璃色​の輝き​を見せてくれない。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/60秒 24mm ISO64 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.トラフシジミ 2011年4月2日 横浜市三ツ沢公園付近 豊顕寺
少々上り坂がきついが​、​自宅から30分ほど歩くと三ツ沢公園に​行ける​。4月には桜がきれいなので、行ってみた。途中にある豊顕寺というお寺にお参りしたところ、その境内でトラフシジミを見つけた。地面に止まるので撮りにくかったが、コンデジのバリアングル・モニターを使ってロー・アングルで撮った。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.3mm-39.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( F4 22mm 1/250秒 ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.ギフチョウ 2011年4月6日 神奈川県相模原市
この年はまだ梅の花が咲いていた。ギフチョウの裏面を撮る。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ウラフチベニシジミ 2011年5月10日 台北近郊 陽明山
台北市内からタクシーで小1時間で陽明山に行くことができる。タクシーだったのでさらに少し奥の二子坪まで行き、そこのバス停の案内所で、どの道を歩けば蝶が多いかを訊ねてみた。選択肢は二つあり一つは左手の大屯山車道、もうひとつは二子坪歩道とのこと。大屯山車道を行くと、このウラフチベニシジミが花に来ていた。日本にいる蝶には見られない模様と色だった。​ここでは普通種のようだ。​

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.サカハチチョウ春型 2011年5月18日 神奈川県南足柄 夕日の滝付近
左の翅全体にピントが来てくれた。この年の1月に新調したTAMRON AF60mm f/2.0 Di macro で撮ったが、背景は​丸い​ボケがきれいだった。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ウスバシロチョウ 2011年5月18日 神奈川県南足柄 夕日の滝付近
2008年以来、ほぼ毎年ここにウスバシロチョウの写真を撮りにくる。のっぺりした写真になってしまったが、ウスバシロチョウのポートレート的な写真になった。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2500秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.オナガアゲハ 2011年5月19日 都下裏高尾
小学校時代のクラス会で、高尾山周辺のトレッキング・ガイドをしている友から、裏高尾のアオバセセリのポイントを​教えてもらった​。沢沿いに咲くにミツバウツギの白い花には、オナガアゲハ、ジャコウアゲハ、ミヤマカラスアゲハなど黒いアゲハも吸蜜に来ている。きれいな個体が多かった。ただ、60mmのレンズでは少々つらい。

  Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.ミヤマカラスアゲハ♀ 2011年5月19日 都下裏高尾
見事なミヤマカラスアゲハの♀に出会えた。後翅裏面の白い帯が太いのが印象的だった。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.フチグロヒョウモンモドキ 2011年9月7日 イタリア パロマ郊外
  北イタリア旅行でパルマ郊外のグルメ・ツアーのコースになっていたエミリア地方の丘陵地帯にある Ariola ワイナリーで撮った。
この蝶もきれいだったが、このワイナリーのレストランでワインとともに食べたパルミジャーノ・レジャーノとプロシュートの味は忘れられない。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補1.シロオビアゲハ 2011年1月24日 グアム島
タロフォフォでのゴルフのプレー中に5~6mの高さの美しいピンクの花に来ていたシロオビアゲハ♀を撮った。COOLPIXのP90を携行していたので、引き寄せて撮ることができた。顔が見えないのが残念。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/622秒 86mm ISO64 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補2.アオバセセリ 2011年5月19日 都下裏高尾
川沿いに咲くミツバウツギの花に、この日の本命だったアオバセセリが吸蜜に来ていた。俊敏に飛ぶので、飛び立たれると目で追うのが大変だ。60mmマクロでは撮りにくい。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補3.ミヤマセセリ 2011年5月19日 都下裏高尾
​初夏、​ミヤマセセリがまだ生き残っていた。

Nikon D5000 TAMRON AF60mm f/2.0 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/3200秒 60mm ISO 400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補4.アオバセセリ 2011年5月19日 都下裏高尾 
ミツバウツギに止まっていたアオバセセリにフォーカスしていたのだが、不意に飛び立った。ぶれてしまっているが、もう少し眼にピントが来ていれば良かった。お蔭で翅を開いたところが撮れた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO280 ) 露出補正 なし


2011年11月17日

北イタリアで撮った蝶たち 2011年9月


 9月2日~12日まで楽しんできた北イタリアの旅行では、まだ、夏の終わりであり、蝶の写真も撮れるのではないかと期待をしていた。もちろん、今回の旅行は蝶が目的ではなく、訪れる多くは古くからの市街地である。しかし、コモ湖にも行く予定があり、ひょっとすると何か撮れるのではないかと期待したが、残念ながら天候が悪く、成果はなかった。
 でも、思いがけずに、パルマ近郊のグルメツアーでは、エミリア地方の丘陵地帯で蝶に会うことができた。だが、ここも時間に余裕がなく、じっくりと撮ることは叶わなかった。
 あとは、フィレンツェで泊った「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」は、フィレンツェのすぐ郊外のベッロズグアルドの丘に建っていたが、その敷地内で蝶を見ることができたくらいである。
 ひとつ、印象的なのは、チンクエテッレのヴェルナッツァ駅で、ストライキで来ない列車を待つ間に見かけたヨーロッパフタオチョウが悠々と飛ぶ姿だった。

Cacyreus marshalli;クリックすると大きな写真になります 1.Cacyreus marshalli
マナローラで撮った。この蝶は、アフリカ原産の蝶で1990年代にポルトガルからイタリアにかけての海岸沿いに渡り、帰化したと言われている。そういえば、2006年にコート・ダジュールを旅行した時、ニースの近くや、モナコでも見かけた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
イカルスヒメシジミ;クリックすると大きな写真になります 2.Polyommatus icarus イカルスヒメシジミ
パルマ郊外のグルメツアーの折、途中立ち寄ったトッレキアーラ城が見える草原で撮った。牧草地のようであるこの草原には何種かの蝶が飛んでいたが、最初に見つけたのがこのブルーだった。英名をCommon Blue という。少々ピントが甘くなってしまったが、シャッターを切れたのはワンチャンスしかなかった。お許しいただきたい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/640秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Aricia agestis ?;クリックすると大きな写真になります 3.Aricia agestis ?
トッレキアーラ城の草原で撮った。てっきり、2.の Common Blue の♀かと思っていた。帰ってきて、調べてみたところどうやら別の種で Aricia agestis らしい。英名を Brown Argus という。雌雄とも、翅表は同じような斑紋をしている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/800秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Coenonympha panphilus;クリックすると大きな写真になります 4. Coenonympha panphilus
この写真もトッレキアーラ城の草原で撮った。ヨーロッパでは3月~11月まで見られるごく普通種のようである。2007年にバスでコルティナダンペツォからヴェニスへ行く途中に寄った、サービスエリアの草原でも見かけている。英名を Small Heath と言われる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
フチグロヒョウモンモドキ;;クリックすると大きな写真になります 5.Melitaea didyma フチグロヒョウモンモドキ
11月9日 パロマ郊外のグルメツアーのコースになっていたエミリア地方の丘陵地帯にある Ariola ワイナリーで撮った。オレンジ色のきれいな蝶だった。英名を Spotted Fritillary という。まだらなヒョウモンチョウというような意味だ。何枚かD5000で撮った後、CanonのG12の広角側で美しい丘陵地帯を背景に撮ろうと試みたが、ままならなかった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
フチグロヒョウモンモドキ;クリックすると大きな写真になります 6.フチグロヒョウモンモドキ と Lasiommata megera(Wall Brown)
この写真は、Ariola ワイナリーのレストランの前庭で撮った(左下)5.のフチグロヒョウモンモドキと(右上) Lasiommata megera(Wall Brown)。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Lasiommata megera;クリックすると大きな写真になります 7.Lasiommata megera(Wall Brown)
同じく、Ariola ワイナリーのレストランの前庭で撮った。Wall Brownと英名がつけられたこの蝶は、、ヨーロッパ、北アフリカおよび中央アジアの広範囲に分布する、いわば普通種である。2006年に南フランスのエズでも目撃したし、昨年訪れたトルコのトロイ遺跡でも写真に撮った。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Lasiommata megera;クリックすると大きな写真になります 8.Lasiommata megera(Wall Brown) 飛翔
Ariola ワイナリーでなんとか美しい丘陵を背景に蝶を撮ろうと Canon G12 で追いかけまわしたが、なかなか撮らせてくれない。ピントは甘くなってしまったが、シャッターを切るのとほぼ同時に飛び立った瞬間が、偶然に撮れた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
Cacyreus marshalli ;クリックすると大きな写真になります 9.Cacyreus marshalli フィレンツェのホテルで
9月9日の朝、フィレンツェ郊外のホテル・トッレ・デル・ベッロズアルト の畑で撮った Cacyreus marshalli。改めてどこにでもいる蝶だなと思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/640秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
モンシロチョウ
;クリックすると大きな写真になります 10.モンシロチョウ
同じくフィレンツェで泊ったホテルの畑で撮った。日本で見るモンシロチョウに比べて、前翅が先が尖っている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
アフリカ原産のウラナミシジミの仲間?;クリックすると大きな写真になります 11.アフリカ原産のウラナミシジミの仲間?
これも、帰化蝶 Cacyreus marshalli と思い、ファインダーを覗いたが、違っていた。帰国して、いろいろと調べてみたが良くわからない。同定はできなかったが、ごく似た蝶がアフリカ原産のウラナミシジミの仲間として、あるサイトに紹介されていた。9月9日、フィレンツェのホテルで。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Cacyreus marshalli マッジョーレ湖畔で
;クリックすると大きな写真になります 12.Cacyreus marshalli マッジョーレ湖畔で
最後の写真も Cacyreus marshalli になってしまった。9月10日はミラノの北にあるマッジョーレ湖へ行ったが、湖畔を歩いていたときに飛び出した。ほんとに、どこにでもいる蝶だなた改めて思う。マッジョーレ湖では、少し蝶の写真が撮れるかなと期待していたが、ロープウェイで上った MATTARONE山 も雲に覆われ、残念ながら、蝶は何も見ることができなかった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし

2011年10月14日

北イタリア旅行 その11 パルマ郊外グルメツアー(2) 9月7日


 パルマハムの工場見学を終え、近くのワイナリーにあるレストランで、パルミジャーノ・レッジャーノの試食とパルマハムの試食を兼ねた昼食となった。ともに、いままで食べた中では比較にならないほどおいしかったのは言うまでもない。
 レストランの前の草地には小さな花が咲き、蝶が飛んでいる。しかし、この時ばかりは食事優先であった。
  ワイナリーの見学と昼食を終えた後、ハイウェイを小一時間走ってモデナ郊外にあるVilla San Donninoというバルサミコ酢の醸酢所を見学した。Traditional Balsamic Vinegar の製造に就いて説明を受けた後、ここの持ち主である Davide Lonardi さんから代々引き継がれたお宝を見せていただくことができた。
  ここで、この日のグルメツアーは終わり、また、小一時間ほどハイウェイを走って、パルマに戻った。ホテルに着いたのは夕方5時だった。

130.ワイナリーからの眺め
ワイナリーは丘陵地帯にあった。背後にはブドウ畑が広がる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 18.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ワイナリーからの眺め;クリックすると大きな写真になります
131.Ariolaワイナリー入口
後で知ったことだが、このワイナリーは賞をとるほどのワインを生産する有名なワイナリーだった。入口を入るとこのワイナリーで出来たワインが並べられている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 20mm ISO2800 ) 露出補正 なし
Ariolaワイナリー入口;クリックすると大きな写真になります
132.Marcello - Lambrusco I.G.P
この写真の一番左に置かれている、紫色のラベルの"Marcello"というワインが 今年、ロンドンで行われた世界コンクールで The best sparkling red wine in the world として金メダルを獲得したワインだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
Marcello - Lambrusco I.G.P;クリックすると大きな写真になります
133.試食したプロシュートとパルミジャン・レッジャーノ
たっぷりと試食させていただいた。チーズの塩加減と生ハムの豊潤な味がマッチした旨さは忘れられない。もちろん、ワインも。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/100秒 8mm ISOオート ) 露出補正 -0.3段
試食したプロシュートとパルミジャン・レッジャーノ;クリックすると大きな写真になります
134.Villa San Donnino 入口
ハイウェイを小一時間走って、モデナの郊外の Villa San Donnino に到着した。門の外から、運転手さんが電話をして、扉が開き、車はこの道をまっすぐ、醸酢所のあるところで止まった。オーナーのDavide Lonardi さんが出迎えてくれる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 55mm ISO400 ) 露出補正 なし
Villa San Donnino 入口;クリックすると大きな写真になります
135.Villa San Donnino の畑
この左側にブドウ畑があった。とても広大な敷地だ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
Villa San Donnino の畑;クリックすると大きな写真になります
136.バルサミコ酢の醸造
Davide Lonardi さんが英語で説明してくれる。バルサミコ酢は、原料がブドウの濃縮果汁であることと、長期にわたる樽熟成が特徴である。手前の樽が大きく、奥の樽が小さい。ブドウの果汁をはじめは大きな樽で熟成し、時とともに水分が蒸発するので、それを小さな樽に移していくそうだ。長いものは25年以上も熟成される。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/60秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 -0.3段
バルサミコ酢の醸造;クリックすると大きな写真になります
137.バルサミコ酢の試飲
説明を聞きながらの工場見学を一通り終え、試飲をさせていただいた。テーブルの上に置かれたトレーの奥にある背の高いの瓶は、スーパーなどで売っている、所謂混ざりものの多いバルサミコ風ビネガーで、熟成されていないブドウ酢にカラメルで味が施され、香料、着色料などが加えられている。一番右にあるのが、最高級品で、トラディツィオナーレと呼ばれDOP指定を受けた25年以上熟成されたものだ。ひと瓶80ユーロ以上する。 原材料は、トレッビアーノ種とランブルスコ種による濃縮果汁のみでその他の添加物は一切加えない。DOP専用のボトルはジョルジェット・ジウジアーロによるデザインとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 なし
バルサミコ酢の試飲;クリックすると大きな写真になります
138.Villa San Donnino の館
これは、もともと Villa San Donnino の起源である建物だ。Aceto Balsamico Tradizionale di Modenaは、この館で3世代に渡る時を経ながら造り続けられてきた。オーナーのDavide Lonardi さんに、中を案内していただくことができた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
Villa San Donnino の館;クリックすると大きな写真になります
139.Villa San Donnino の館 二階に上がる階段
館の中は宝物の山だった。この二階に上がる階段は、今まで見たことのない様式だった。バイオリンのしなやかな曲線を思い起こさせる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO2000 ) 露出補正 なし
二階に上がる階段;クリックすると大きな写真になります
140.Villa San Donnino の館 宝物(一部)
2階に上がるとガレ(だと思う)のガラス工芸品が、いっぱい並べられていた。絵画も沢山あった。まったく美術館である。素晴らしいものを見せていただいた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/100秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
Villa San Donnino の館 宝物;クリックすると大きな写真になります


2011年10月12日

北イタリア旅行 その10 パルマ郊外グルメツアー(1) 9月7日


 9月7日、パルマの朝は良く晴れていた。昨夜は遅く着いたのでよくわからなかったが、ホテルは駅から程近く、ピロッタ宮殿のすぐそばだった。ピロッタ宮殿の広場では朝市が出ているようだったが、昨夜遅かったので、さすがにこの日は散歩はやめた。
 パルマはパルメザンチーズと生ハムで有名だ。今日は、グルメ・ツアーを予約してあって、朝9時にホテルに車で迎えに来てくれる。予定通りやってきた車は、ベンツのワンボックスカーで、ガイドは女性で、ドライバーは男性だった。
 さっそく、パルマの郊外へ走る。まず、パルミジャーノ・レッジャーノの工場見学をした。そのあと、パルマハムの工場見学をし、ワイナリーに行き昼食となる。

114.トマト畑
チーズ工場の駐車場に車が停まった。周囲は畑が広がる。イタリアの食事にはトマトが欠かせないが、この辺り一帯はトマトの産地だそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
トマト畑;クリックすると大きな写真になります
115.パルミジャーノ・レッジャーノ 発酵過程
パルミジャーノ・レッジャーノ チーズの生産は1200年代に始まったと言われる。ロマーナ州のポー川とアペニン山脈の間の土地が起源とされる。ベネデクト修道院の大企業によって、長い熟成期間を持つ大きなチーズの生産が開始された。まず夕方絞った牛乳を放置して、浮き上がってくる脂肪分を取り除き、これと翌朝絞った牛乳を合わせて大がまで混ぜ熱し、乳清を注ぎ、天然の乳酸発酵体が発酵を進める。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/80秒 15.7mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 発酵過程;クリックすると大きな写真になります
116.パルミジャーノ・レッジャーノ 凝固
次に仔牛の胃袋から抽出した凝乳酵素が加えられ、牛乳の凝固が始まる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/60秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 凝固;クリックすると大きな写真になります
117.パルミジャーノ・レッジャーノ 取り出し
凝固した牛乳は釜の中で細かく砕かれ、慎重に加熱され、水分が分かれ、チーズの粒が密な塊となって、釜の底に沈殿する。その塊は釜から取り出され、2つに分けられる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 13.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 取り出し;クリックすると大きな写真になります
118.パルミジャーノ・レッジャーノ 形成
2つに分けられた塊は、それぞれ「ファッシューレ」と呼ばれる型に入れられ、2、3日保管される。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 8.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 形成;クリックすると大きな写真になります
119.パルミジャーノ・レッジャーノ 前日造られたチーズ
前日造られたチーズは日にちが入れられる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/20秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 前日造られたチーズ;クリックすると大きな写真になります
120.パルミジャーノ・レッジャーノ 塩漬け作業
それぞれのチーズには身元が判別できるようにコードが記される。そして、サラモイアと呼ばれる天然塩の飽和溶液におよそ20日間漬けられ、塩が十分浸透するようにされる。チーズに味を与え、長い熟成期間を迎えるのに必要な作業であるとのこと。これは塩漬け直前のチーズ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 6.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 塩漬け作業;クリックすると大きな写真になります
121.パルミジャーノ・レッジャーノ 刻印
製造者の登録番号と、製造年月が刻印されたチーズは、熟成に入る。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 6.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 刻印;クリックすると大きな写真になります
122.パルミジャーノ・レッジャーノ 熟成期間
塩漬け作業の終わったチーズは、棚に貯蔵され、2年ないしそれ以上にも及ぶ熟成がなされる。この間、チーズは風味、香り、そして、形が定まり、消化しやすくなる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 6.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ  熟成期間;クリックすると大きな写真になります
123.パルミジャーノ・レッジャーノ 自動磨き装置
熟成貯蔵中のチーズは、定期的に取り出され、磨かれる。自動倉庫のように、機械でチーズを取り出し、磨いて、また元のところへ戻す。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/50秒 21.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 自動磨き装置;クリックすると大きな写真になります
124.パルミジャーノ・レッジャーノ 売店
見学を終えて、出口に来ると売店があった。決して、無理やり買わそうという姿勢は見られない。しかし、日本で買う値段と比べるとさすがに安い。近くの人だろうか、愛犬を連れたご婦人が買いに来ていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルミジャーノ・レッジャーノ 売店;クリックすると大きな写真になります
125.カステッロ・ディ・トッレキアーラ城
パルミジャーノ・レッジャーノの工場見学から、パルマハムの工場見学へと移動する途中で、美しい城を見せてくれた。エミリア地方で最も保存が良い城の1つだそうだ。この城は15世紀に作られ、周囲には何もないこの地方らしい低い丘の上に建ち、美しかった。城の中の見学もできるようだが、割愛。それより、この手前にある草原に、数種類の蝶がいた。ガイドの説明を聞くのは娘たちに任せ、ファインダーの中の蝶を追う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 15.7mm ISO400 ) 露出補正 なし
カステッロ・ディ・トッレキアーラ城;クリックすると大きな写真になります
126.パルマハム工場
やがてパルマハムの工場に着いた。パルマハムは'Prosciutt di Parma'と言われる生ハムだ。世界中で食べられているパルマハムのほとんどは、パルマ市内から車で数十分のところにある、ここランギラーノという巾400m×長さ2kmの地区で作られており、大小を含め200ほどの生ハム工場があると言われる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
パルマハム工場;クリックすると大きな写真になります
127.パルマハム 原料
パルマハム用の豚は、イタリア北部と中央部の10州で生まれ育ったラージホワイト種か、ランドレース種、またはデュロック種に限られている。これらの豚の餌には、特別に規定されたブレンドの穀物、シリアル、そしてパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズの製造過程でできる乳清を使い、豚が最高の健康状態を保ち、穏やかに重い体重に成長するようにしているという。9ヶ月の歳月を経て150kg以上の体重に成長した豚のみが、パルマハムの原料として認可され、屠殺場へと送られるとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/125秒 22mm ISO2500 ) 露出補正 なし
パルマハム 原料;クリックすると大きな写真になります
128.パルマハム トリミング
製造工場に到着した腿肉は、余分な皮や脂肪を取り除き、丸く形を整えられる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/125秒 48mm ISO2800 ) 露出補正 なし
パルマハム トリミング;クリックすると大きな写真になります
129.パルマハム 熟成
こうして、特殊な窓のある換気の第一熟成室に移され、ひとつずつ枠に吊るされて乾燥される。この時期に丘から吹いてくる甘いそよ風がパルマハム独特の風味をもたらすと考えられている。そのため、工場の倉庫の窓は大きく作られているとガイドが説明してくれた。そのあと、ハムを貯蔵庫に移し、紐で吊るして熟成する。ハムの熟成期間は最低12ヶ月から最高30ヶ月にまで及ぶとのこと。"パルマハム"の名は、長い熟成期間を経て最後に烙印される、ユニークな王冠マークが付いたものだけに与えられる。パルマハムは原産地呼称保護(DOP)製品の指定を受けた最初の欧州生産物のひとつとなった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
上:プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/10秒 135mm ISO3200 ) 露出補正 なし
パルマハム 熟成;クリックすると大きな写真になります