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2019年6月 8日

台北・台中・台南 その5 台南の街を散策 5月6日

「度小月」で担仔麺を食べて、再び台南の街を歩き始める。忠義路を北へ行き、民族路を左へ曲がって、1653年オランダ統治時代に建てられたプロビデンシャ城(紅毛城)である「赤崁楼」へと向かう。
 台南は寺院が多い。途中でいくつかの寺院にお参りする。また、台南は同じ業種の店が並ぶところが多い。ミシンの店やカメラの店が並んでいる通りがある。
 「赤崁楼」を見学した後、午後2時半ごろに台南で、「度小月」と並んで担仔麺がうまいという「赤崁檐仔麺」という店に入った。時間が半端なためか店内は空いていた。ゆっくりと休む。
 一休みした後、今度は西へ歩き、清代の雰囲気を持つノスタルジックな小路と言われる神農街へ行く。
 5時半ごろホテルの近くまで戻ってきたが、この日は大分歩いたので、少々疲れた。腹も減っていない。夕食をどうしようかということになったが、老夫婦はパスすることにして、ホテルでゆっくり過ごしたいと申し出た。娘夫婦はホテルの隣にある「新光三越」へでも行ってみるとのことだった。元気だ。

22.Luxgen
「度小月」 を出て歩き始めると、見慣れぬエンブレムの車が止まっていた。Luxgen とある。帰国してネットで調べてみると、これは台湾製の車で、裕隆汽車という会社で生産している。Luxgenは 1953年の設立以来、長きにわたって日産自動車と技術提携をしてきた歴史がある。台湾に国産車があることは知らなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO160 ) 露出補正 なし
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23.ミシン店
民生路という路には、このような機械ものを販売する店が数軒ならんでいた。これでお客さんを相手に商売をしているのかと思うほどの活気のない、売る気のないような店である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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24.「三宮大帝廟」
通りがかりに立派な寺院があった。調べてみたがよくわからない。道教の神である竜王の孫の三官大帝を祀る廊のようだという書き込みがあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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25.「鄭城功祖廟」
ここは何だろうと思って眺めていると、一人の地元の年配の人が、説明が書かれたボードの前に連れて行ってくれた。その説明書きには、1663年に鄭経が父親の鄭成功を祀った祠である。台湾が清朝の支配下になった後、鄭氏大宗祠と改名し、昭格堂とも呼ばれたが、近年、鄭城功祖廟と改名された。三間口三進の優雅な伝統で門前の古い井戸は創設当時の遺跡で、庭園は七弦竹で深緑色に染められている。・・・といったことが書かれていた。残念ながらよく理解できなかった。台南には歴史のある寺院が多い。「祀典武廟」や「天壇」とか「大天后宮」といった見ておくべきところも他にあったのだが。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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26.「赤崁楼」 御贔屭碑
「地球の歩き方」によると 「赤崁楼は 1653年、オランダ統治時代に建てられたプロビデンシャ城(紅毛城)。その後、地震で楼閣はは全壊、移り変わる政権によって改築や取り壊しを経て、今の姿になった。レンガで出来た城門と基台はオランダ統治時代のものだ。1983年に国家一級古跡に指定されている。楼閣は海神廟と文昌閣からなり、文昌閣には赤崁楼の修復に尽力した羽島又男の像も置かれている。」とあった。 写真は海神廟の前に立つ「御贔屭碑」でカメの上に立てられた9枚の石碑があった。英語ではTurtle Monument と書かれていた。wikipediaによれば、 贔屭=贔屓(ひいき)は 中国の伝説によると、贔屓は龍が生んだ9頭の神獣・竜生九子のひとつで、その姿は亀に似ている。重きを負うことを好むといわれ、そのため古来石柱や石碑の土台の装飾に用いられることが多かった。日本の諺「贔屓の引き倒し」とは、「ある者を贔屓しすぎると、かえってその者を不利にする、その者のためにはならない」という意味の諺だが、その由来は、柱の土台である贔屓を引っぱると柱が倒れるからに他ならない。とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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27.「赤崁楼」文昌閣
海神廟2階からみた文昌閣の2階と屋根だ。隣に立つ海神廟と同じく、「歇山重簷式」という中国式建築様式で、屋根が弓なりに曲がり、屋根の軒先が緩やか空に向かって延びている。軒先の鯉の造形は水しぶきを上げている。 屋根の獅子の威厳のある顔は厄除の意味を表すそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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28.カノコハト
台湾には日本の都会にいるのと同じハトもいるが、こんなハトもいた。カノコバトという。頸の模様が鹿の子で、羽に赤味がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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29.バス停
「赤崁楼」を見終えて、また、担仔麺を食べようということになった。道を歩いていると英語でTaipei Sightseeing Bus と書かれた Bus Stop あった。台南観光客用の2階建て周回観光バスがあるようだ。4時間パス 300元、1日パス 500元だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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30.「赤崁檐仔麺」 店内から
民族路という通りにある「赤崁檐仔麺」という店に入る。ここの担仔麺は「度小月」とともに評判だという。この日ははからずも担仔麺の食べ歩きとなった。店内は時間が半端なためか空いていた。歩いてきて少々疲れていたので、のんびりと担仔麺を楽しむことができた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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31.「赤崁檐仔麺」
店の玄関は非常に質素だった。入って左側が調理場になっていて、右側に客席がある。狭い店だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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32.正興街入り口
「地球の歩き方」によると正興街というのはファッションやスイーツの店が次々とオープンし、台南っ子が一番注目しているエリアだそうだ。全長230mほどの短い道だが、夕方になると大勢のジモティーと観光客で賑わうという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
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33.神農街
次に行ったのが神農街だが、清代の雰囲気を持つノスタルジックな小路である。住宅街だそうだが、素朴なギャラリーなど、午後からゆっくりとオープンする店が多く、夜には道端に灯篭が灯り、幻想的な世界が広がるという。歴史ある廟や、古民家を改造したカフェの赤い提灯が架けられている。付近には芸術家が集まり、アート横丁として注目されつつあるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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34.神農街の路地
路地には石畳が復元されていて、かって道路標識だった石塊が復元されて道路にはめ込まれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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35.薬王廟
この神農街の路地の突き当りにひときわ目立つ薬王廟が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
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36.薬王廟(神農廟) 薬王廟は神農廟ともいい、神農とは、薬と農業の神で世の中で初めてお茶を飲んだ人と言われているお茶の神でもあるそうだ。 地元の人がお参りに来ている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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37.新光三越百貨店 台南新天地
ホテルに戻ろうと西門路を南へ歩いてくると、 新光三越百貨店 が見えてきた。wikipedia によれば、新光三越は日本の三越グループと、台湾の新光グループとの提携により設立された台湾企業「新光三越百貨股份有限公司」のこと。三越伊勢丹ホールディングスが約92%出資しており、同社の持分法子会社である。1991年、新光グループと三越グループの共同出資により、台北に1号店を開店。現在、台北に9店舗、桃園、台南、高雄に2店舗ずつ、他に嘉義、台中に店舗を有している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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38.藍晒圖文創園區
新光三越の西門路を挟んで反対側の一角は藍晒圖文創園區というエリアだった。かって司法職員の官舎として使用されていた建物群をリノベーションした一帯だそうだ。台南出身のデザイナーの作品を扱うショップや台湾クリエーターのアート作品を展示するギャラリーが並んでいる。イベントやワークショップもしばしば開かれ、文化の発信地として注目を集めている。中を歩いてみたが、雨模様の平日の夕方で、閑散としていた。私たちも歩き疲れて、見て歩く気力が残っていない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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39.果物屋
新光三越のほうへ道路を渡るところに果物屋があった。歩きながら今夜の夕飯の話をしていたが、我々老夫婦はホテルでのんびり休ませて欲しいと申し出た。この果物屋でバナナを買ってホテルの部屋に戻ったが、バナナはとても旨かった。新光三越へ行った娘たちが台湾製カップ麺を買ってきてくれた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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40.路線バス
前回台湾へ生きたときに、台北から九份まで乗ったバスはガタガタだった記憶があるが、ここでは新しいスマートなバスが走っていた。車両メーカーが分からない。大台南公社は市営バスのようだ。乗りなれないと路線バスに乗るのは難しい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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2019年5月 3日

武蔵嵐山 蝶の里公園 ホソオチョウ 4月23日

昨日はゴルフを楽しんだので、少々疲れてはいたが、このシーズンはチョウの写真も撮りたい。5日前に妙高から帰ってきた道を再び武蔵嵐山に向かった。関越道を東松山で下りる。
 今年もホソオチョウを撮りたいと思ってここへ来た。ホソオチョウというのは韓国から移入されたチョウである。国立環境研究所の「侵入生物データベース」によれば、国外からの持込も国内での分布拡大も,"放蝶ゲリラ"による人為的な放蝶によると考えられているとし、違法な放蝶により日本に生息している悪モノなのだ。しかし、悪いのはホソオチョウではなく、ヒトであり、ホソオチョウにとっては、新天地を与えられてハッピーなのかもしれない。
 国内での初記録は1978年の東京都日野市.この時点で,既に定着していたと考えられている。そして、数年のうちに、東京都から中央本線沿いに山梨県にまで局地的に分布を広げた。1990年代になると、京都府、岐阜県、栃木県、宮城県、福岡県など地理的に離れた地域に生息が確認されている。本種は飛翔能力が低いため、現在までに生息が確認されたことのある地域は、違法な放蝶といった人為的手段で分布を広げたものと考えられている。1980年代に東大構内で発生した際には,成虫の駆除により根絶されたそうだ。一方で、あるところでは、この蝶を保護するため、天然記念物に指定しようかという話まで出る騒ぎもあったそうだ。
 日本チョウ類保全協会編の「日本のチョウ」では重点対策外来種とされている。
 そういうチョウを目の色を変えて追いかけまわすのは顰蹙を買うかもしれないが、ホソオチョウそのものは魅力的な蝶である。今年も撮りたくなってやってきた。

190423_001.jpg 1.ホソオチョウ♂ -1
午前10時、広い草むらをふわふわとたくさんのホソチョウが飛んでいる。なかなか止まってくれないが、やっとタンポポに止まった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/2500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
190423_002.jpg 2.ホソオチョウ♂ -2
破損している個体は少ないが、やや擦れてきているように思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 219mm ISO200 ) 露出補正 なし
190423_003.jpg 3.ホソオチョウ♀ -1
♂もきれいだが、♀も魅力がある。前翅から後翅にかけて「韓くれない」とも呼ばれる深紅の輪が渋い。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
190423_004.jpg 4.ホソオチョウ♀ -2
周りには♂がいっぱい飛んでいるのだが、求愛してくる♂はいない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
190423_005.jpg 5.ホソオチョウ♀ -3
こんな低いところに止まるので撮りにくい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
190423_006.jpg 6.ホソオチョウ♀ -4
♀はあまり長い距離を飛ばないで、すぐに止まることが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO125 ) 露出補正 なし
190423_007.jpg 7.ホソオチョウ♂ -3
タンポポと同じ高さくらいまでカメラを下げて、モニターで撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
190423_008.jpg 8.ホソオチョウ♀ -5
♀の裏面を撮った。この個体は少し擦れているようだ。産卵ではない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
190423_009.jpg 9.ホソオチョウ♀ -6
オオイヌノフグリに吸蜜に来たのかともったが、そうではないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
190423_010.jpg 10.ホソオチョウ♂ -4
♀の写真が多いが、これは♀が魅力的だから多く撮ったからで、ふわふわと飛んでいる個体数は♂が圧倒的に多い。この個体は擦れていない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
190423_011.jpg 11.ホソオチョウ♂ -5
前の写真と同じ個体だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
190423_012.jpg 12.ホソオチョウ♂ -6
小一時間、この草むらでホソオチョウを堪能することができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし


2017年2月 8日

神戸と有馬温泉(1) 元町と灘「沢の鶴」 12月25日

JALマイレージバンクのメールで、12月末で失効するマイレージがあるという知らせが来た。無駄にするのももったいないなと思い、どこかに行こうかと考えて、一度行ってみたいと思っていた神戸と有馬温泉に行くことにした。ネットではJAL会員である家内と2名分を予約することができなかったので、電話で国内線特典航空券を予約した。とても親切に応対してくれ、宿も相談したところ JAL Easy Hotel という提携宿泊先を教えてくれた。元町ではプラザホテルという駅前の便利のよいビジネスホテル、有馬温泉は「古泉閣」というところを予約した。羽田発 7:30 の伊丹往きの便だったので少々早起きをしなくてはならなかった。満席であった。

元町

伊丹空港から三宮行のバスに乗る。9時50分に三宮に着いた。歩いてしまおうかと思ったが荷物もあるので元町まで一駅JRに乗った。元町プラザホテルは駅前だった。荷物を預けて、さっそく元町商店街を歩く。この日は25日、クリスマスの日曜日だ。

1.元町駅交番
元町駅について東口を海側に出る。元町商店街に続くところだ。道を反対側に渡った右側に元町プラザホテルがある。この交番が目についた。ブラジルをイメージしたという建物は、約25万人のブラジル移民が神戸港から旅立っていることに由縁がある。 ステンドグラスは港にたどり着いた移民たちがまず目にする海を表す。太陽や月の光を反射し、新天地への希望をたたえた海の輝きを表現しているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.元町商店街
ホテルに荷物を預けて、さっそく元町商店街へ出かけた。横浜、神戸と大きな港のある都市に元町という名は響きが良い。wikipediaによると、「東は鯉川筋(メリケンロード)から西は宇治川筋(メルカロード)まで、東西約1.2kmにわたって店が建ち並ぶアーケード商店街。東から元町通1丁目と2丁目が1番街で、3 - 6丁目は丁目ごとに分かれている。江戸時代以来の摂津国八部郡神戸村、さらには1868年(明治元年)の神戸村・二茶屋村・走水村の3村合併による神戸町にあたる地域で、加えて東西幹線となる西国街道沿いの中心部であったことが元町と呼ばれる所以である。宇治川を挟んで西に位置する兵庫津の海運業や酒造業が集まる西国街道沿いの商業地として栄え、1874年(明治7年)に「元町通」と改称されたことで元町商店街として整備されるようになった。」とある。ホテルから路地を抜けて、元町商店街の元町一番街へ出た。さすが天井が高いアーケードがある立派な商店街だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.神戸風月堂本店
元町3丁目にある神戸風月堂本店。クリスマスの意匠を施したゴーフルの缶が店頭に並べられていた。神戸に居留地があった頃の明治30年(1897年)に創業したとのこと。老舗である。東京上野にも風月堂があるが、wikipediaによると、江戸時代中期、小倉喜右衛門(後に改姓して大住喜右衛門)が江戸で開いた和菓子店を起源とし、明治時代以降、大住家からの暖簾分けが行われた結果、複数の会社がこの名を継承しているという。上野風月堂の創業は1747年、神戸風月堂の創業は1897年とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.クリスマス・ツリー
神戸風月堂の店内にはあまり見たことのないきれいな飾りつけのクリスマスツリーがあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/50秒 16mm ISO800 ) 露出補正 なし
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5.神戸南京町
元町商店街を6丁目の入り口まで歩いて、引き返してきた。一番街の手前を海側に折れると左手に南京町の入り口である西安門があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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6.南京町の賑わい
この日は12月25日、クリスマスの日曜日だ。時刻は11時半を回ったところ。横浜中華街を凌ぐ人出だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.南京町 長安門
西安門から南京西路、南京東路と進んでいくと、南京町の東の入り口であるこの長安門が見えてくる。南京町は東西約270m、南北約110mと横浜中華街と比べると規模は小さいがなかなか賑やかだ。横浜中華街、長崎新地中華街とともに日本3大中華街だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
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8.南京町広場
南京東西路と南北路が交わるところに南京町広場があって、このあずまやがある。神戸にも関帝廟があるが、南京町にあるのではなく、山側の中山手通りにあるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.屋台
通りには100を超える店舗が並ぶが、点心ものなどを売る屋台には若い人たちが並んでいた。ちょうど昼時だ。外国人観光客が多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 12mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.三宮へ
さて、1時半に三宮から出発する神姫バスの午後半日市内観光バスを予約しているので、元町からまたJRに一駅乗って三宮に移動した。1時間ほどあるので昼食にしようと入ったのがこの店だ。7~8人、待っている人が並んでいて、中を覗くと感じの良い店だったので、ここで食べることにした。「お薦めは?」と聞いたところ、オムライスだという。かみさんはお薦めに従ってオムライスを、私はメンチカツならぬミンチカツを頼んだ。新開地というところにある1952年創業の老舗洋食店「グリル一平」の三宮店だそうだ。リーズナブルな価格なのに客扱いが丁寧で感じの良い店だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/50秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。

灘「沢の鶴」

インターネットで予約しておいた神姫バスの市内観光午後コースという観光バスに乗った。このコースは、1日コースの後半だけ乗車するというコースだ。1日コースの客は午前中に神戸ポートタワーに上り、神戸港クルーズ船に乗って、ホテルオークラ神戸で昼食をして、1時50分に午後コースの人を乗せて三宮を出発する。午後コースは、沢の鶴資料館と北野異人館街散策だ。バスガイドさんの1995年(平成7年)の阪神淡路大震災の話を聞きながらバスは​​神戸の西、灘にある沢の鶴資料館へ向かう。灘五郷とは兵庫県神戸市の東灘区・灘区と同県西宮市を合わせた阪神間の地域を指し、御承知の通り、「灘の生一本」で知られる日本酒の生産地である。

11.沢の鶴資料館 入り口
薦で包んだ4斗入の酒樽、いわゆる薦被りがきれいに積み上げられた沢の鶴資料館の入り口。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f10 1/400秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.大桶
説明書きには大樽の大きさは直径約2m30、深さ1m95cm、容量は6,336ℓ、すなわち一升瓶で3,520本分入ると記されていた。この写真の樽には「全容量三八四七」の文字が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/30秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
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13.古い柱
江戸時代末期に建造され170年以上の歳月を経てきたと考えられる大石蔵を、酒造りの文化を広め、後世に伝えることを願って資料館として公開したのが「昔の酒蔵」沢の鶴資料館だそうだ。創業300年を誇る沢の鶴の貴重な酒造りの道具や灘酒の伝統文化を展示されている。この資料館は昭和55年に兵庫県重要文化財に指定されたが、平成7年の大震災で全壊した。3年7か月かけて再建したが、もと有った具材が55%以上が使われないと文化財に指定されないそうだ。そのため宮大工が柱を継いで再建したと説明があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/30秒 11mm ISO500 ) 露出補正 なし
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14.酒を運んだ舟 樽廻船
説明書きによれば、酒の輸送ははじめは菱垣廻船によって他の商品と一緒に送られていたが、やがて菱垣廻船から分離独立した樽廻船により運ばれるようになったそうだ。樽廻船で江戸に送られた酒樽は19世紀当初以降年間100万樽以上という膨大な量に達した。菱垣廻船では通常20日前後要したのに比べ樽廻船は4~5日、平均でも6.3日で江戸まで新酒を運んだという。

​​ Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1​.8​​​ 1/30秒 ​9​​​​​​​mm ISO​125​ ) 露出補正 なし​​​
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15.放置された樽?
資料館から一旦外に出る。道を挟んで反対側に樽がい​っぱい置かれている​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ところがあった。まるで放置しているように乱雑に​​​置いてある​​​​​​。ここは資料館で酒の醸造は行われていないはず​​​​​​なのになぜ樽が置かれてい​るのかと​​​​​​​​​疑問に思った​​​。

​​ Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f​5​​​​​​​​ 1/​320​秒 ​70​mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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16.沢​​​の鶴資料館入り口 全景
一旦、外に出て、もう一度改めて「昔の酒蔵」沢の鶴資料館の門を入った。ここは平成11年3月に復興再建され、公開された。日本で初めて、株式会社大林組の技術である木造免震構造を採用しているそうだ。

​​ Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f9​​​ 1/​320​秒 18mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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17.杉玉​​
古い造り酒屋の軒先には必ずと言ってよいほどこの杉玉を見るが、今までは床屋さんの赤と青の看板と同じく、酒屋の印くらいにしか思っていなかった。wikipediaによると、「杉玉はスギの葉(穂先)を集めてボール状にした造形物で酒林(さかばやし)とも呼ばれる。日本酒の造り酒屋などの軒先に緑の杉玉を吊すことで、新酒が出来たことを知らせる役割を果たす。「搾りを始めました」という意味である。吊るされたばかりの杉玉はまだ蒼々としているが、やがて枯れて茶色がかってくる。この色の変化がまた人々に、新酒の熟成の具合を物語る。今日では、酒屋の看板のように受け取られがちであるが、元々は酒の神様に感謝を捧げるものであったとされる。」と記されていた。

​​ Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.2​​​ 1/​250​秒 32mm ISO1000​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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18.撥ねつるべ​​​​
資料館の中庭に、大きな天秤のようなものがあった。「動力のない時代、一般に水をくみ上げる方法。撥棒の先端に釣瓶を付けた竹竿を結び、井戸の中を上り下りさせる。撥棒の後端には適当な重さの石を縛り付け釣瓶と水の重みを石の重みを利用したテコの原理で軽くしている。」との説明書きがあった。

​​ Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.5​​​ 1/​250​秒 20mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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19.住吉神社
資料館のすぐ隣に住吉神社があった。住吉神社という名の神社は各地にある。神戸市周辺にも本住吉神社を含めていくつかの住吉神社があるが、「神戸の空の下で」というサイトをみると、この神社は神戸市灘区大石南町にある住吉神社であることが判った。沢の鶴とは特に関係はないようだ。

​​ Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f9​​​ 1/​320​秒 22mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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20.外から見た資料館
しばらく外で写真を撮ったが、資料館のショップに戻った。酒の試飲をさせていただき、山田錦を100%使った「灘の生一本」を買ってバスに戻った。

​​ Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f10​​​ 1/​400​秒 18mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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2009年2月19日

上海旅行(2) 上海市内を歩く

 2月9日、この日はガイドブックを頼りに上海市内を歩いてみることにする。移動は徒歩と地下鉄とタクシー。上海のタクシーはとても安い。初乗り3kmまでが11元(おおよそ160円)、その後1Kmごとに2元加算になっている。
クリックすると大きな写真になります 1.南京東路
地下鉄の駅で南京東路から人民広場の間、およそ5.5kmが歩行者天国の南京歩行街になっている。外灘のホテルを出て、徒歩で昨夜地下鉄に乗った南京東路まで行く。そこから歩行者天国が始まるが、月曜日の午前中なので、人も少なく快適であった。途中、広場になっているところでは丑年春節の飾り付けがされ、太極拳を楽しむ人たちがいた。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/50秒 )
クリックすると大きな写真になります 2.南京東路の遊覧車(電気自動車)
歩行者天国の両側には、上海料理からファーストフード店まで、そして、百貨店、食品専門店、漢方薬専門店が軒を連ねている。車を気にせず歩いて楽しめた。夜はネオンきらめく歩行者天国になる。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 )
クリックすると大きな写真になります 3.路地
歩行者天国の路地には、古い路面電車を据え置いたクラシックな感じのレストランもあった。メニューも英語で書かれていて、なにか中国ではないような気がする。

Canon IXY 900IS プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/10秒 )
クリックすると大きな写真になります 4.新天地
人民広場から黄陂南路まで、地下鉄1号線に一駅乗り、新天地へ行った。ここは観光客向けに新に開発された場所で、ショップやしゃれたレストランひしめいている。旅行者には接しやすいエリアだ。堯陽茶館というところでお茶を飲んだ。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/20秒 )
クリックすると大きな写真になります 5.中国共産党の建物
淮海中路にある滄浪亭という蘇州麺の店で昼食にしようと、重慶南路を歩いていると立派な中国共産党の建物があった。正面から写真を撮りたかったが、門には衛兵のような制服を着た守衛が立っていて、咎められそうなので断念。重慶南路を渡る歩道橋から撮ったのがこの写真。

Canon IXY 900IS プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/125秒 )
クリックすると大きな写真になります 6.淮海中路
デパートやファッションの店がならぶショッピングエリアである。昨年、銀座出店で話題となった H&M の店もあった。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 )
クリックすると大きな写真になります 7.田子坊
淮海中路の滄浪亭で昼食をとった後、淮海中路を歩き、クラシックなホテルを見てみようと、歴史的建造物になっているホテルオークラの花園飯店(ガーデンホテル上海)へ行ってみた。なかなか重厚なロビーで落ち着きがある。トイレを拝借して、そこから、タクシーに乗り、少し南に位置する田子坊というところへ行った。ここは画廊や写真家の店が多く、芸術の街というところか。軒先に下着が干してある。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/60秒 )