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Atelierで“improvisation”が含まれるブログ記事

2009年9月10日

隠居のJazz:Jam sesseion 的な曲を集めてみる

 1940年代になって、Jazz の主流は swing から bebop (ビーバップ)へ移っていく。真珠湾攻撃は 1941年12月であるが、戦地に赴いた兵士を鼓舞する音楽は、後で自ら兵士になった Glenn Miller が作ったようなダンス・ミュージックとしての明るい swing jazz だったそうだ。
 bebop というのは、この戦争中に兵役に行かない不良ミュージシャンたちが始めたようだ。その辺の詳しい話は、今読んでいる「東京大学のアルバート・アイラー」(東大ジャズ講義録)にでているが、読んだ後でまとめてみたいと思う。

 私がジャズが好きになったのは遊園地の音楽と揶揄されたディキシーランド・ジャズからで、そのあと Benny Goodman を代表とする swing jazz を好んで聴くようになった。この種の Jazz は職場の兵士だった私を鼓舞する効果があったのだろう。そして、いつの頃からかJazz の面白さは、演奏場所や共演者によって演奏スタイルを変える即興演奏(improvisation)の bebop ではないかと思うようになった。

 隠居の音楽:mp3 ファイルのID3 タグを編集するで書いたように、Windows Media Player の音楽曲データーベース機能を使って、今まで収集してきた Jazz の曲を自分が勝手に決めたジャンルに区分してみた。ほとんどの曲は、メインとなるアーティストが演奏する楽器別のジャンルに分けられる。たとえば、Miles Davis なら Jazz(pet), Bud Powell なら Jazz(piano) という具合にである。
 しかし、Miles Davis が サックス奏者のSonny Rollins と共演していると記載されている録音は区分できないので 、Jazz(jam) というジャンルに分けた。このような録音はたいていの場合、bebop の即興演奏(improvisation)となっている場合が多い。このジャンルに区分した track が結構多く集まったので、これらの中から 96曲、10時間40分をRadio Senboku に流す Playlist に特集で集めてみた。このエントリーを書きながら、BGM として聴いているが、なかなか良い選曲にとなったと思っている。Excel で作ったこの Playlist は、私のブログ右メニューの Radio Senboku Playlist で確認できる。この Playlist には、Artists名, 曲Title, Album名, 曲の長さ(分・秒)が記載されている。 Radio Senboku につないで、Play ボタンをクリックすると現れるポップアップ画面に現在流れている曲が出ているので確認することができる。

 ということで、Jazz はbluse, dixie, swing, bebop、modern というような一般的なジャンル分けをしたほうが良さそうだ。ただ、自分の耳を信じながら、1アルバムずつ聴いてみる作業となるので時間を使いそうだが。

  

2009年1月 7日

PCにある音楽ファイルのデーターベース:WindowsMediaPlayer Library

 昨年12月になってから、Jazz のコレクション方法を変えた。
 今までは、曲名を検索対象にして、主に eMusic でヒットしたファイルをダウンロードしてきた。
 それを Artist を検索対象にすることにした。そろそろ思いつく曲名も払底したきたことと、やっぱり Jazz の面白さは、どのような Artist がどのような improvisation で演奏するかにあると思うからである。

 ただ、闇雲に思いつく Artist で検索することはやめて、「後藤雅洋」といジャズ喫茶のおやじの著書『新ジャズの名演・名盤』にでてくる Artist を頼りに集めることにした。生半可な Jazz の知識よりも、プロの先達を尊重したいと思う。
 このように収集方法を変えると、兄貴がくれた結果として形見になった古い LP や自分が買っていた CD もファイル収集の対象となってくる。

 どんどん発展している IT 技術は、このような収集方法に非常に役に立つ。
 まず、以前にも記録したが LP を MP3 ファイルにすることが非常に容易になった。
 音楽CDの MP3 ファイル化はもっと簡単である。Windows Media Player(WMP) の 音楽CDからの「取り込み」を利用するか、Roxio の Easy Media Creator 10 suite に入っている CDリッピングを使えば簡単である。
 最近になって分かったことであるが、CDリッピングの方がファイル名などの認識は正確なようである。WMPは、CDDBにAMG(All Music Guide) を使っており、CDリッピングは Gracenote というDBを使っているらしい。

 お恥ずかしい話であるが、最近になって、WMP V11 の Library は、収集した MP3 ファイルのアーカイブ・データベースとしての機能を持っていることを知った。(Roxio の Easy Media Creator 10 suite にも 「JukeBox ディスクを作成」に同様の機能を持っている)
 この機能を使う方法は、以下の通りである。
クリックすると大きくなります
  1. WMP を「表示」→「フルモード」で開くと右の screenshot のような画面になる。 


  2. 「ライブラリ」タブをクリックすると出てくるプルダウンメニューから「音楽」をクリックしたときが、右の screenshot である。




  3. クリックすると大きくなります
  4. このとき F3 キーを叩くか、「ライブラリ」タブをクリックすると出てくるプルダウンメニューから「ライブラリに追加」をクリックすると、右の ポップアップ・ウインドウが出てくる。






  5. クリックすると大きくなります
  6. 監視するフォルダに「自分の個人用フォルダ」にチェックを入れ、具体的な「監視するフォルダ」リストで 音楽ファイル(MP3 ファイル)を収納しているドライブのフォルダ(親のフォルダで良い)を指定して、データベース化するフォルダを追加してOK ボタンを押すと、それらのフォルダーに収納されているファイルが取り込まれる。
     私の場合、このエントリーを書いている時点で 9143 ファイルが確認された。一応DVD にバックアップはとっているが、ディスクが安くなっているので外付けのHDD などにファイルをそのまま置いている。その方が、このようなデータベースを利用するには便利である。
  7. クリックすると大きくなります
  8. このデータベースとしてのライブラリに収納されるファイルは、右の screenshot で表示されているような属性を持っている。ただし、音楽ファイルが持つ属性は、次の6つである。
    • タイトル (曲名)
    • アルバム (曲が表示されるアルバムの名前)
    • アルバム アーティスト (アルバムに関連する主要アーティストの名前)
    • 参加アーティスト (曲を演奏したアーティストの名前)
    • ジャンル (音楽の種類)
    • 評価 (ユーザーやデータ プロバイダが曲を評価した星の数)

     ファイルのこの属性を、WMP はインターネットを通じて自動的に補う機能を持っている。WMP の「ツール」→「オプション」→「ライブラリ」タグで開く画面下部の[ファイルのメディア情報の自動更新] 領域で [インターネットから追加情報を取得する] チェック ボックスがオンになっておれば自動的に補完される。ただし、その下の、[不足している情報のみを追加する] を選択しておかないと自分で編集した部分が全て書き換えられそうだ。
     Jazz の分類には、『新ジャズの名演・名盤』で採用されているように、メインとなる楽器があった方がよい。このような情報項目を増やすには、「ジャンル」の属性を Jazz(sax) とでもして編集すればよい。
  9. 編集の方法などについては、WMP のヘルプにある「デジタル メディア コレクションを整理する」に詳しく書いてある。


 この WMP のライブラリ機能を使って、今まで収集してきたファイルを整理していき、Radio Senboku の playlist 作成などに応用していくつもりである。

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2008年12月11日

隠居のJazz download: Jam Session

 私の Jazz 収集は 主にインディーズ・レーベル(Independent music)を MP3 ファイルで提供するeMusic からダウンロードして行っている。eMuisc との毎月の契約は月$19.99で75曲がダウンロードできる内容である。
 Jazz の Artist はへそ曲がりが多いのか、結構有名な演奏がインディーズ・レーベルに収録されている。Jazz の持つ Improvisation (即興)が適しているのかもしれない。

 eMusic での今までの収集は、ある曲名で検索してヒットする Jazz のアルバムからダウンロードしてきた。
 eMusic では、Artist, Album, Track(曲名), Label で検索できる。 11月は 今までとは少し違う方法で検索をしてみた。兄貴の形見の LPレコードを整理していて Jam Session のレコードが多いのに気づいた。聴いてみるとなかなかいい。Jazz の Improvisation を最も表現していると思われる。 "Jam Session " と名前の付いている Album を検索してヒットした 14 の Album をダウンロードした。
 ダウンロードは11月にしていたが、これも含めて Radio Senboku の Playlist 用に選曲するのに時間がかかった。

 Jam Session は何人かの Artist が集まってひとつのテーマで交互に演奏(アドリブ)しているので1曲が比較的長時間である。
 私が開局している、 Jazz をずっと流している Radio Senboku の Playlist を9月末から変更していなかったので、この14 の Album から 1 曲ずつ引き出して(Live365 のルールでは同じ Artist の曲をつづけては流せない) 追加するとともに、前から曲名毎に収集しているなかから、できるだけ jam session 的な演奏のものを選んでみた。
 P100 Broadcasting Package という契約の Live365 の許容容量は200MB であるので、Live365 の 64kbps/44kHz/stereo mp3PRO ファイル形式では約7時間弱70曲ぐらいがつづけて流れている勘定であるが、今回リストしなおした Playlist の半分くらいしか収載できていない。
 放送している曲の順序は、現在放送している曲のリストの通りである。いちど、チャネルを合わせてみてください。 

 

2007年9月20日

第2回和泉の国ジャズストリート

 昨年、和泉市の市制50年を記念して、「和泉の国ジャズストリート」なるイベントがも催された。和泉の新しい住宅地に居を構えるML仲間に誘われて、彼のご家族と共に半日を楽しんだことは、昨年の同時期のエントリーに書いている。市制50周年の記念イベントだったので続けて開催されるかどうか疑問だったが、音楽好きのボランティアが奮闘したのか今年も昨年よりも大きな規模で開催された。
070916_1.jpg 天気は昨年と同じように曇天で蒸し暑いが、雨はパラパラと降った程度であった。仲間と待ち合わせた泉北高速鉄道の南ターミナル和泉中央駅では、ファニーカンパニー・ジャズ・オーケストラというアマチュアのビッグバンドがスタンダード・ナンバーを演奏していた。サックス4,トランペット3、エレキベースギター、アコースティック・ベース、エレクトーンなどアンプを介して大音響である。聴衆は、このバンドをぐるっと囲んでいるだが、よほどJazz好きなのかお爺さんが一人、輪の中で椅子を持ち出して聞き入っていた。アンコールが終わったところで、昨年なかなか上手いバンドがきていたエッテルム・フィノンに歩いた。途中、ルージュ・トマトというベーカリーカフェやモーンというケーキ屋の店の駐車場広場で演奏の準備が行われていた。
070916_2.jpg エッテルム・フィノンでは、ピザやフライドチキンなどの軽食やビールなどの飲み物がオール500円で提供されている。暑い中を歩いてきたのでビールで喉を潤すころに、不動裕子クインテットなるボーカル、ピアノ、ドラムスが女性でとアコースティック・ベースとアルトサックスが男性の若いメンバーの演奏が始まった。ドラムスが女性というバンドは珍しい。まだ、できたばかりのバンドらしいが、アルトサックスを吹く倉都翔平くんは馬力があった。この、「和泉の国ジャズストリート」への出演料は安い(あるいはただ)らしく、チップを求めていた。いろいろと場所を変えるのも面倒なので桃山学院カンタベリーホールの公演まで、ここで落ち着くことにした。070916_3.jpg しばらくして、TONE Quartet というピアノとビブラフォンが女性、アコースティック・ベースとドラムスが男性のバンドの演奏が始まった。このバンド関谷友加里さんのピアノが素晴らしい。Caravan などお馴染みのテーマでの improvisation をかぶりつきで楽しんだ。ただ、ピアノの設置場所(方向)が悪く、ステージの隅っこで壁に向かって弾いているので背中しか見えない。
 次のステージは、MD where is Philly? Trio という男性3人のバンドである。このトリオには、drums がいない。それで、バンド・リーダの大井戸良久が好きな Drum Artist で有名な Philly Joe Jones はどこにいるの?とバンド名を付けたとのことである。大井戸良久のトランペットもボーカルもしっとりした味がある。よい drums が見つかって今度は Quartet で聴けることを楽しみにしたいものだ。
 

続きを読む "第2回和泉の国ジャズストリート"

2006年12月 2日

戦後日本のジャズ文化:マイク・モラスキー

 毎日新聞の確か「記者の目」というコラム記事で『戦後日本のジャズ文化』という本の存在を知った。Michel S. Molasky というミネソタ大学で日本文化を研究している教授の著書である。奥さんは日本人のようだが、日本人以上の日本語で書かれている。リタイア後、このような390ページにも亘る小さな活字での単行本は敬遠してきたが、Jazz 好きということもあって一気に読んでしまった。著者のJazzに対する即興性 (improvisation) 重視の視点は全く同感である。著者が検証している映画(黒澤明『酔いどれ天使』、裕次郎『嵐を呼ぶ男』など)や小説(五木寛之、倉橋由美子、村上春樹など)は、どれも読んだり視たりしたことはないが、それらの作品とJazzが持つ文化との関連を詳説している部分は面白い。この歳になって好きなことでも知らないことばかりが続出する毎日である。最近の五木寛之の本も気になっていたので、この著書で取り上げられている初期の作品『青年は荒野をめざす』と最近の『気の発見』の文庫本を amazon に発注した。いずれ、中学の同窓らしい村上春樹の『国境の南 太陽の西』も読むつもりである。
 この著書の終わりのほうでは、最近のIT時代における Jazz への接し方の中に MP3 ファイルについても書かれていることや全般にわたって出てくる artist 名に familiar なのも面白く読んだ原因かもしれない。Jazz 好きの人には是非お奨めしたい一冊である。

戦後日本のジャズ文化―映画・文学・アングラ
マイク モラスキー Michael S. Molasky
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4 幻想の“ジャズ文化”、“ジャズの時代”を相対化する試み

2006年9月18日

隠居、和泉の国ジャズストリートで Live Jazz を楽しむ

 すぐ南隣の和泉市に住むML仲間が、今年初めて「和泉の国ジャズストリート2006」が開催されることを教えてくれた。神戸などで開催されている Jazz Street に似たイベントのようである。桃山学院のホールで開かれるクラリネットの北村英治が目玉のようであるが、その近辺のレストランや公園でもいろいろな演奏があるらしい。らしいというのは、インターネットでは概略しか紹介されておらず詳細が分からない。(当日近くになって、インターネットのコンテンツは上の内容のように充実してきた。そのうちに消されるかもしれないが)
kirinn.jpg 泉北高速の我が家に近い駅から2つ向こう終点「和泉府中」でML仲間と落ち合い、市民プラザで手に入れたにわか作りの演奏会場案内のパンフを片手に台風13号の余波で小雨がぱらつく中を歩いて回った。喉も渇いたので、会場の一つ「プチラパンしんむら」というレストランに飛び込んだ。なかなか洒落たレストランである。が、Jazz Live 向きではない。窮屈な場所で「麒麟倶楽部」というトリオの演奏がちょうど始まるところであった。とりあえずビールとチーズ(メニューはコースしかない)を頼んで久しぶりのオフラインミーティングに乾杯、演奏に耳を傾ける。このトリオはピアノを弾くYuuさんという女性がリーダーのようであるが、メンバーの一人細田友美さんというクロマチック・ハーモニカの第一人者の音が素晴らしい。ハーモニカはカントリーではよく聴くが Jazz では初めてである。いい。なかなかいい。Yuuさんのオリジナル曲:SCENE (左のPlayボタンをクリックすると音がでます。
Trampet.jpg 「プチラパンしんむら」でのセッションはこの Trio でしばらく休憩だったので、多国籍料理居酒屋を謳う「「エッテレム・フィノン」」という、こんどは Jazz Live 向けの会場に移動。しばらくして、「中嶋昭彦クインテット」というピアノ・ベース・パーカッションにサックス・トランペットの楽団の演奏が始まった。ジントニックをチビリチビリと舐めながらピザをつまんだ。バンドのすぐ側のテーブルでの Live を聴いていると、アルコールのせいかニューオーリンズ・バーボンストリートのニュープリザベーション・ホールにいる気分になっていた。特に若いトランペッター(紹介はあったのだろうが、名前が思い出せない。パンフにも情報がない。)の Improvisation はなかなかであった。Jazz を楽しむのはやっぱりこのような雰囲気がいい。ここで、ML仲間の奥さんと息子さんのお嫁さんが合流した。お嫁さんは高校時代吹奏楽部でクラリネットを吹いていたとのことで、昨夕この行事を知って急拠の参加とのことである。このイベント 情報の発信に問題ありかな。
SouthSide.jpg 続いてのバンドは、「South Side Jazz Band」であった。クラリネットの吉川裕之さんをリーダーとして、ルイ・アームストロングがよく演奏した曲が中心であった。私の Favorite Song で、Jazz Collection List にも掲載しているスイート・ジョウジア・ブラウンも組み込まれてご機嫌だった。若いドラマーの永田充康さんのアドリブもご機嫌だった。演奏の後、吉川さんと言葉を交わす機会があって聞いてみると私の大好きなエドモンド・ホールは吉川さんも好きとのことであった。エドモンド・ホールはルイ・アームストロング楽団でクラリネットを吹いていた。Audience は熟年ももちろん多かったが若い人も結構きていた。
 このイベントのメインとなる生田幸子Trioと北村英治と竹下清志Trioのステージは、桃山学院大学のカンタベリーホールで行われた。桃山学院大学は、少し前に堺市から移転してきた新しい綺麗なキャンパスである。設備も整っている。この2つのTrioの演奏は有料だけあって非常に洗練されているし、8歳の天才ドラマー鬼束大我が出演したという話題性もある。北村英治も白髪になってずいぶん歳をとったが、やはりクラリネットは大したものである。シング・シング・シングの最後の高いキーもなんなくこなしている。アンコールで演奏した The World Is Waiting For The Sunrise は私の好きなFireFive+2の Dixie の一つだが、バンジョーなしでどうするのかと思っているとPianoの竹下清志が見事に雰囲気を出していた。いい仲間とご機嫌なJazzを楽しんだ半日でした。このイベントは和泉市の市制50周年記念事業ということであるが、来年も是非続けて欲しいものだ。。
泉北近辺私的観光地図に掲載

2006年8月29日

隠居、Jazz Collection List を改良

 今年の夏はやけに暑かった(まだ残暑が続いているが)こともあって、クーラーをつけた室内でPCの前に座って過ごす時間が増えた。その成果として夏休みの宿題のように取り組んできた Jazz Collection List の改造工事がほぼできあがってきた。8月初めのエントリーにも書いたように、改造工事の内容は List ページをを少し細工して曲名の横のプレイボタンをクリックすれば音が出るようにすることである。この作業はバックアップDVDから曲名毎に適切と思われるアーティストを選択し、その演奏からその曲の基本となるメロディ部分を30秒程度に取り出す。そして音量を整えフェードアウトに編集することである。今まで収集した曲目は全部で112(全3150曲)あるので思ったより時間がかかったが、バックアップの良い調査にもなった。MP3ファイルを編集するフリーソフトのSoundEngineの適応OSは、Windows 98/Me/NT/2000となっておりWindowsXPでの使用を表明していないせいか、WindowsMediaPlayer では再生できるのに、SoundEngineではエラーになるバックアップが4曲目でた。どうもファイル名が長いMP3ファイルがあると駄目と思われるが、原因は私の能力では分からない。また、Jazz が特徴として持つ Improvisation (即興性)のせいか、composer (Jazzではそのような呼び方はしないらしく曲の紹介は by music & lyrics というような表現になっている)を調べるのはかなり難しい作業であり、まだ、空欄になっている曲名が多く残っている。
 ただ、このようにして整理してみるとJazzの初心者(私も含めて)には、結構面白いリストとなった。Googleの検索などでも、このようなページはないようである。Jazzの Improvisation を考えるとJazz はアーティストが問題であって主題となるメロディは大きな意味を持たないからかもしれないが。
(追記:2007/10/9)このように、曲の一部を再生できるように公開することも、著作権の侵害にあたるらしいので、再生ボタンの設置を中止している。 

2006年8月 5日

隠居のJazz Collection List

 梅雨がようやく明けたと思ったら、猛暑である。炎暑でのDIY木工は家人から制限が出ているので、専らPCの前でのDIYをしている。

 今作業しているのはMyBlog(Atelier Shuhei Weblog)ではなく私のHPサイトに備忘録的に更新しているJazz Collection Listを少し細工して音が出るようにする改造である。私の Jazz Collection は以前にも記しているように曲名が同一の演奏毎に収集している。Jazzでは曲名が同一でも演奏は全く異なっている。Jazzの特徴である improvisation(即興性)のためである。ただ、曲名が同じ場合はその演奏の中で使われている主題となる旋律はほぼ同じである。この主題となる旋律を30秒から1分程度のmp3ファイルにし、Play Tagger by del.icio.us を利用してメロディを確認できるようにすることである。この作業では同一曲名ファイルの中からこれはと思うアーティストを選び、フリーソフトのSoundEngineを使って主題となる旋律部分をカットして取り出す。この程度の音を流すことは音楽配信サイトの試聴のようなもので著作権には触れないと思っている。第一全く商業上の意図はない。気軽なJazzファンが増えてくれれば願っている。Playボタンをクリックするとどこかで聴いたことのあるメロディが流れてくるはずである。
 Blogの右サイドメニュー「リンク」からJazz Collection List へのリンクも設置した。なお、mp3ファイルは圧縮されているといってもかなりのVolumeになるので、使わなくなっていた ISP(eo光ネット) のサーバーに置くことにした。ただし、20MBしかないのですぐに一杯になるだろう。

2006年5月 9日

Jazz Collection List

 2002年の年末からeMusicサイトからJazzを同一track名で検索し収集を始めた。このリストをHPのMUSICページに掲載している。収集を始めたころは、DLするtrack数に制限がなかったのでかなりの勢いでDLしている。改めて整理をしてみると同じ名前のtrackがあり重複しているものもある。また、同サイトも年々契約レーベルを増やしており、”The Very Thought Of You”のように、3年経て改めて検索してみると収録trackが随分増えているようだ。そうした楽しみも増えた。
 車でJazzを聴くで書いたように、Jazzの魅力はimprovisation(即興性)にあると思う。曲名はメロディが同じだけでArtistsや演奏のTPOによって全く違う曲になっている。だから面白い。

2005年4月30日

車でMP3を聴く


クリックすると大きな写真になります。
 knightさんに教えてもらったMP3playeririver iFP-899SEを車に搭載するための台をWRC(ウェスタン・レッド・シーダー)の端材で作った。このところ車の中で、JAZZのCDを聴くことが常態化していた。最近2年くらいは、アメリカのeMusicというサイトを利用している。このサイトでは、月10$(正確には、9.99$)払えば、MP3で40曲((追記:)2007年から30曲になっている)をDL(ダウンロード)することができる。(昔は30$払えば無制限だったんだがな。)私のDLによるJAZZ収集は、一風変わっていると思う。たとえば、 My Funny Valentie というテーマで曲を検索すると、40枚くらいのアルバムがリストされる。これらのAlbumの中から1曲ずつDLする。(光ネットは、このようなときに威力を発揮している)これを単純にフォルダー化するだけでは、各曲の録音レベルがまちまちなので、いちいち音量つまみを調整しなければならない。eatsさんに教えて頂いたSound Engineというシェアウエアを利用して、音量レベルを揃えている。これが、時間のかかるなかなか面倒なワークだ。自作PCのCPUやメモリーアップを繰り返してきたのは、多分にこの作業が起因している。このような収集方法に拘っているのは、JAZZという音楽のもつ即興性(improvisation)に引きつけられるからである。同じ曲名のJAZZといえども、アーティストにより全く異なる音楽になる。こうして収集したJAZZは、いったんHDDに整理し、そのあとCDとDVDでバックアップしているが、その量は、DVD3枚分15GB近くになっている。MP3 Jazzの曲の演奏時間1分で普通1.4MBくらいに圧縮されるから、15000MB(分)÷1.4=180時間分くらい貯まっていることになる。我が愛車の旧式マークⅡステーションワゴンには、MP3を再生するオーディオは搭載されていないから、好きなトラックを音楽CDに変換して楽しんできた。CDを焼くことや交換するのは時として邪魔くさいから、ついつい15曲くらいが繰り返し鳴っていることになる。それで、以前から車の中でMP3を鳴らす方法を探ってきたが、そのために新車を買う理由にはならないので、諦めていた。 最近、東京の新宿駅界隈をブラブラする機会があり、時間つぶしにヨドバシカメラをぶらついていると、MP3、トランスミッターというフレーズが目に飛び込んできて、思わず無線形式のFMトランスミッターを衝動買いした。外出するときにはいつも持ち歩いていたCRATIVE社のMP3Player NOMADⅡで試してみると鳴ることはなるが、ノイズが入って音質が悪い。そのときふと思いついたのが、昔、車のオーディオにカセットテープデッキしかついていなかった時に使っていた音楽CDを聴くためのカセットデッキ式のトランスミッターを試してみることであった。これがなんとバッチシではないか。ずいぶん長い話になったが、これが冒頭に書いたiriver iFP-899SEを購入し、車に搭載することになった顛末である。音質の設定やシャッフル機能などに加えて、1GBのフラッシュメモリーを内蔵しているのが気に入っている。JAZZをあまり知らない家内も、なんだか音が良くなったといっている。これを車に固定する適当な小物が、カー用品店にもなかったので、自分で端材をトリマーやノミ等で形をくりぬきサンダーしたあとWATOCOのオイルフィニッシュを塗り、両面テープで装着した。お気に入りになりそうである。