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Atelierで“ディスクグラインダ”が含まれるブログ記事

2009年11月 1日

隠居のDIY:山小屋トイレの改装

 近代的なウエスタン・トイレに慣れている孫たちらには、山小屋Hütte Hachi のトイレは不評であった。
 壁は昨年夏の修繕作業でパートナーが珪藻土を塗ってくれてずいぶんきれいになったが、便器は建築当初の和式スタイルに、プラスティックの便座を載せて洋式に使えるようにしていた。床・壁の下部は当初からタイル貼りであった。

トイレの改装 1:クリックすると大きな写真になります これをパートーナーが水洗にはできないが、便座部分がヒーターで暖かくなるウエスターン・スタイルのセラミックの便器に替える作業に挑戦したいというので、手助けをすることにした。彼は主として左官的な作業を行い、私は大工的な作業をした。
 パートナーが作業してくれた旧の便器の取り外しと床面のタイルを剥がしとりが大変であった。ダイヤモンドカッターをつけたディスクグラインダーで切れ目を入れ、ハンマーなどで砕くのであるが、2cm くらい厚のモルタルに貼ったタイルは案外強固であった。
 35年も経つと土台になっている木材部分も傷んでいる。2X4 材などで補強し、防腐剤用のステインをしっかり塗って、その上にパートナーが用意していたフローリング材を貼った。便器部分はジグソーでくりぬいた。その上に、白いセラミックの便器を置くと見違えるようになった。座り心地もなかなか良い。
 一泊2日の作業では、そこまでがようやくであった。冬が近づいて日が落ちるのが早い。特に谷間にあるこの場所は、4時半を過ぎると暗くなってくる。

 パートナーの休みに合わせて一週間後続きの作業をすることにした。この日に、電気の契約容量を上げ室内に漏電時にも落ちるブレーカーを設置する工事を地元の業者に頼んだこともある。
 大昔の契約で電気容量を小さいままにしていたので、冬季などホットカーペット・電子レンジ・ポット式ストーブ・IH機器などを同時に使うと電柱から電力を取り込んでいる部分についているメータのブレーカーが落ちることが度々あった。深い積雪の中をブレーカーを上げに行かねばならなかった。この冬は、電気製品を安心して使えるだろう。

 今回の作業は、トイレ壁下部のタイル部分に腰板を貼ろうという作業である。建築設計士をしている娘によれば、そのようなことをするときは、タイルの上から貼ればいいそうである。断熱効果も強さもあるので、むしろその方がいいという。
ベニアに両面テープを貼る:クリックすると大きな写真になります平行定規をつけた丸ノコ:クリックすると大きな写真になります 35年も前の叩き大工の工作は、教科書にあるような規格になっていない。だから、腰板貼りも教科書通りにはいかない。腰板と下地となるタイルの間に隙間ができるので、両面テープを貼った厚さ 1mm の短冊状のベニア板を作り、これで隙間を埋めた。この材料作りは自宅でしていった。ベニア板を短冊状に切るには、丸ノコに平行定規をつけて切ればよい。今回の場合、幅20mm で切断したベニア板を2枚並べて、上から幅40mm の両面テープを貼り付け、カッターで真ん中部分を切れば、幅20mm の両面テープつきの材料ができる。これが、隙間を埋めるのに、なかなか役に立った。

スタイロフォームを貼る:クリックすると大きな写真になります腰板を貼った:クリックすると大きな写真になります  床面はもともと段がついていたので、上の写真のようにタイルを剥がした後は外壁などと素通しになっている。ここに、下地に合板を貼り、腰板との間に厚さ 30mm の発砲ポリスティレン(スタイロフォーム)を断熱材としていれることにした。剥がしたあとのモルタルが一部残っていたりしてなかなかきっちりとはまらないが、スタイロフォームはカッターで簡単に薄くしたり切断できたりするので、細工はやりやすい。

 一応無垢であるが安物の腰板を使ったので、反っていたりして細いビスなどで下地に留めざるをえなかった。ヒータ用のコンセントは、パートナーが取り付けてくれた。L字となっているモールを貼って仕上げをしたのは、夕方4時半過ぎになっており外は暗くなってきた。元々あった桟との間に隙間ができたりしているので、もう少し手を入れたいが、まあ、今までのことを考えると、小鳥のさえずりなどを聞きながら、ゆっくり座っておられるだろう。

赤倉山の紅葉:クリックすると大きな写真になります この一週間の間に、山の樹々はすっかり色づいた。特に、500m ほどの谷を隔てた人家のない急峻な山(赤倉山?)は、黄色や赤の紅葉がきれいだ。野鳥を追い求める時間はなかったが、谷のこちら側から、デジスコで紅葉を撮ってみた。紅葉は近くで、イチデジで撮った方がやはりきれいだが、とても近づけるところではない。 

2009年7月19日

隠居のDIY:ウッドデッキの製作(続)

 山小屋 Hütte Hachi の部屋掃き出しの続きに作っていたウッドデッキは、6月下旬にパートナーとの製作作業でほぼ完成したが、手すりが一部できていなかったり、塗装が完全でなかった。
 梅雨明け宣言はまだ出ていなかったが、これらを仕上げに車を走らせた。

 高さ 86cm の手すりの中間に、横桟を入れる作業は簡単である。外側の支柱間には、上部の横残と同じようにシンプソン金具のリジッドコーナーコネクター(RTC42)とフラットタイ(RTF)を少し加工して使った。掃き出し側の支柱は、2x4 サイズではないので適当なシンプソン金具がない。面(つら)を合わすために支柱に切り込みを入れ、径 10mm ボルトで接合した。

 床のすのこは同じサイズのSPF 2x4 材を使ったので端が揃うはずであるが、すのこの横木位置が少しずつ違うせいか端が不揃いである。実は初めてなのであるが、墨壺と墨糸を使って長さ 360cm の墨線を引いて、その線に沿って電動丸ノコをフリーに動かし、端を揃えた。思っていたよりも簡単である。

 ボルトを締めて接合した部分はボルトの端がいろいろな長さで残っている。孫たちが服でも引っかけないように、ディスクグラインダに金属切断砥石を着けてでっぱている部分を切断した。

 塗装は、ゲレンデ側のミニ・デッキを塗装したときに残っていた屋外用のスティンを使った。
 実は、これが結構しんどい作業だった。手すりを塗るのは簡単であるが、床は積雪時に取り外しができるように、SPF 2x4 材4本をつなぎ合わせた9つのすのこからできあがっている。ひとつのすのこは、重さが 15kg くらいある。裏を塗装するために、蒸し暑い中で、これらを中腰でひとつずつ取り外し裏返し塗って、また元に戻す作業はきつかった。

 以前に購入して小さいテーブルを作っていた「エニーサイズテーブル」のパーツを使って、幅 40cm x 長さ 182cm x 高さ 43cm のテーブルを新たに作った。パーツに SPF 2x4 材5本をビス止めするだけなので頗る簡単である。これも、同じ色の屋外用スティンを塗布すると、ウッドデッキとマッチして、いいアウトドア・テーブルとなった。
手すり横桟:クリックすると大きな写真になります墨線に沿って丸ノコを動かす:クリックすると大きな写真になります完成したデッキとエニサイズテーブル:クリックすると大きな写真になります


 私が塗装をしている間、パートナーは、小屋の周りの草刈りなどの清掃、屋外立水栓の流しをレンガとモルタルで作ってくれた。おかげで、小屋の外回りは3ヶ月前に比べれば随分きれいになった。

ホオジロのピンボケ写真:クリックすると大きな写真になります 今回、個人的に楽しみにして行ったのは、やっと思い切って手に入れたフィールドスコープを使って野鳥を観察することであった。出かける前に、接眼レンズがようやく届いたのだ。恥ずかしながら、フィールドスコープは双眼鏡とは違って、接眼レンズがないと何も見えないことを知らなかった。
 三脚にフィールドスコープを装着して、早朝に小屋を抜け出した。あいにくの曇天であるが、空が明るくなると三脚を構えた 12~3m 先の林道の上を通る電線に小鳥がとまってさえずりだした。慣れていないので小さな視角に入れるのとピントを合わすのが難しいが、フィールドスコープで見るとバッチリと大きく見える。コンデジの Canon IXY900IS を接眼レンズに押しつけて撮ろう(「ことりのさえずり」サイトの写真は、フィールドスコープにコンデジを押しつけて撮っておられる。アイピースとコンデジの相性がいいのかもしれない。)と試みたが、ほとんど不可能である。やはりアタッチメントが必要なようである。ピンぼけ写真を家で野鳥図鑑と照らし合わせてみると、ホオジロの特徴がよく分かる。やはり面白い世界のようだ。アタッチメントをきちんと揃えて、野鳥写真に挑戦してみたいと思う。しかし、金のかかる道楽である。  

2009年6月27日

隠居のDIY:ウッドデッキの製作

 プロと一緒に作ったブロックの基礎の上に、梅雨にはいって雨が心配であるが、DIY 好きのパートナーと二人でウッドデッキの工事をしに、パートナーの都合に合わせて2週連続ででかけた。

 前のエントリーで書いたように Excel で描いた図面に従って材料は、こちら泉北ニュータウン内にあるホームセンターで調達した。
 根太となる 105mm角 x 4m の節の多い檜一等3本は、基礎作りをしてくれた地元の左官屋さんが運んでおいてくれた。このような長尺物はステーション・ワゴンでは運べないし、手に入りにくいからありがたい。

 根太にこの檜材を3本を基礎のブロックを作ったときに立てておいた径 10mm のボルトに固定する。その上に、多いときには2m以上にもなる積雪に備えて、とりはずしができる 2x4 SPF材で作ったすのこ状のものを置く設計である。そんなに複雑なことはしないから時間はかからないと思われたが、いろいろな作業で時間を取られた。

  根太を取り付ける前に、昔のテラスの残骸として汚く残っている小屋の根太に取り付けてあった鉄のアングルを除去した。
 取り付けに使ってあった錆びたボルトをはずすのに、まず時間がかかった。ボルトとナットが錆び付いていて、ディスクグラインダーで焼き切らねばならなかったりした。

 築35 年は経っている安普請の小屋は、もともと土台が少し狂っていたりする。雨戸レールの支えになっていた取り外した鉄アングルの代わりに 2x4 SPF材を取り付け、戸袋の改修などの作業をするとすぐに時間が経っていく。だが、雨戸のすべりはよくなった。
 パートナーは私と違って手を抜くことがないから、木部にはクレオソートをきっちりと塗布していく。

 作業の手順として、デッキの手すりを取り付ける支柱を先に取り付けることにした。その支柱のために、ボルトを埋め込んでおいたが、それだけでは強度が足りないのではないかと、ホゾを掘って根太と支柱を接合することにした。 105mm角と 90mm角との材をホゾで組み合わせるのは労力と時間がかかる作業であった。最終的には、羽子板ボルトも使って補強したが、はじめからこのような設計にしておけばよかったかもしれない。
根太の取り付け:クリックすると大きな写真になります旧テラスの残骸:クリックすると大きな写真になります雨戸レールの改修:クリックすると大きな写真になりますs手すり用支柱のとりつけ:クリックすると大きな写真になります
根太と支柱が立ち上がった 2x4 材すのこの作成:クリックすると大きな写真になりますほぼ完成のウッドデッキ:クリックすると大きな写真になりますほぼ完成のウッドデッキ:クリックすると大きな写真になります


 1週目は、スコールにあったり、小屋周辺に散らかしていたテラスの残骸や古いストーブ、プロパン・ボンベなど金属ゴミを捨てるのを、いつも世話になっている民宿のおじさんが手配してくれたので、それに時間が取られたりした。古い建材など燃える物は焚き火をして片づけた。おかげで、前から気になっていた小屋の周りにあった大きなゴミがかなり処分できた。
 高齢者であることを忘れて朝早くから日が暮れるまで働いたが、デッキを完成することができなかった。

 2週目、今回は全く雨が降らなかった。梅雨時にしてはついている。
 前回、根太などの接合は羽子板ボルトが有用であることが分かったので、今回それらの金物を用意していった。それで、手すり用の残り2本の支柱はわりあい簡単に立てることができた。

 この根太の上に取り外し可能のすのこを作るのは比較的簡単である。ゲレンデ側のデッキの上で、 2x4 SPF材を4本並べて、長さ 40cm に切断した角材( 30 x 40mm) 2本を両側の根太に近いところで横木として、65mm のコースレッドで止めた。 2x4 材の間隔は、網戸を作ったときに残っていたアルミ型枠をスペーサーとして使うと上手くいった。 横木の方からネジ止めしているので、表となる方にはねじくぎ(コースレッド)の痕はない。
 根太の上に出ているボルト・ナットなどにあたる部分は、パートナーがノミなどを使って、彫り込みを入れてくれた。
 幅 40cm のすのこは計算上、幅 360cm のデッキには9枚で上手く収まるはずであるが、わずかずつ広かったのか、最後の1枚のすのこでは、板の間隔を狭くせざるを得なかった。
 このすのこ1枚の重さは 13kg ぐらいあるので、よほどの強風でも舞い上がることはないだろう。

 高さ 80cm のところに 2x4 材で手すりを、シンプソン金具などを使ってつけた。図面では高さ 40cmのところに、板をわたすことになっているが、やり残した。今後時間を見つけてつけることにした。
 部屋の掃き出しから 2坪ほどのデッキが広がったので、小屋が広くなった感じである。 デッキの上に立つと樹々の間を抜けてくる風と木漏れ日が気持ちよい。もう帰宅する時間が迫っていたので、ビールを飲むわけにはいかなかったが、デッキの上でくつろぎは至福のときになるにちがいない。
 ブロック積みをしてくれた左官屋さんが立ち寄って、「なかなかいい具合に作りんさったな!」と地元言葉で誉めてくれた。

 今年に入って、2つのデッキができた。ゲレンデ側のデッキは、自宅でパーゴラを作る前に使っていたタープを立てた。なにか作業をするときには少々の雨なら大丈夫なので、便利であるし、バーベキュー・スタンドも置いて使える。 
 今回の夕食は、床下から放り込んでいたBBQ スタンドを引っ張り出し、炭火でイチロー御用達の羽淵精肉店で買った但馬牛を楽しんだ。
 廃材を燃やした跡で、久しぶりのファイアも楽しんだ。空には星が瞬きだしたが、悲しいかな星座はほとんど分からない。ニンテンドーのDSとソフト「星空ナビ」を手に入れて学習しないと孫にかっこわるいかもしれない。
但馬牛:クリックすると大きな写真になります久しぶりのファイア:クリックすると大きな写真になりますジャノメチョウ::クリックすると大きな写真になりますシロヨメナ:クリックすると大きな写真になります


 翌日、ながしで食器を洗っていると、ジャノメチョウが飛び込んできて網戸でバタバタとしていた。
 農道から小屋に続く雑草には、誰かが種を蒔いたのではないかと思うほどシロヨメナが群生して白い花をつけている。踏みつけるに忍びないが、よけては小屋にたどり着けない。


(追記:2009/6/30)二週目の早朝、デッキの製作も目途がついたので、久しぶりに小鳥の音録りをしてみた。
自宅に帰って、増幅し、いつもお世話になっている「ことりのさえずり」サイトを参照して聞こえてくるさえずりの同定をしてみたが、どうにも判断がつかない。お手数をかけるので申し訳なかったが、いつも親切に教えてくれるサイトのオーナにメールを出した。
 お忙しい中、以下のような暖かい返信をいただいたので、引用させて頂いた。ありがとうございます。
 上のプレイボタンをクリックするとさえずりが聞こえてくるはずです。

 さてさて...音声ファイル聞いてみました。

>朝、6時頃小屋の近くで鳴いていました。 前に教えて頂いたイカルかもと思ったりしますが、ヒガラにも似ているような気がします。
キビタキかな?と思います。オオルリっぽいところもあるのですが、オオルリ だとはいる「ジジッ」がないので、キビタキ!に1票。(^^ゞ
姿を見られるといいですね!黄色いのが、枝の中ほどからちょっと上あたりを 移動しながらさえずっていると思います!

>そのうしろで、ドラミングが聞こえるのですが、これは山鳩でしょうか。
コゲラでしょうか、アカゲラでしょうか...アオゲラとはちょっと違う気がしま す。これも姿を見ないと断言はできないのですが...。

さえずりが、いっぱいですね!私たちはこの週末は八ヶ岳で、クロツグミの歌 を聴いて満足してしまいました。

山の家で、素敵なバードリスニングをっ♪

 キビタキの姿をまだキャッチできていない。いちど、DIY ではなしに、双眼鏡を持ってゆっくりとバードリスニングにでかけようと思う。

2008年10月20日

隠居のDIY:枕木柱にトタンのキャップを被せる

 5年前に、プロにお願いして第一次の庭のリフォームをした。そのとき垣根のプリペットを取り払い、代わりに枕木ライクの束柱を立て、間を白い金網にした。その束柱がひび割れてきた。同時に作ったウッドデッキに使っている本物の枕木は少しひび割れが出ているものもあるが、頑丈である。

クリックすると大きな写真になります 枕木ライクの束柱は、このまま放っておくと腐って交換しなければならないだろう。どうも、雨水や花への水やりの水がしみこむのが原因のようなので、ひび割れにコーキングを詰めたりしていた。それでも頭からしみこむ水を防がねばならない。

 水がしみこまないように。実験的に、余っていたトタン板で束柱のキャップを作ってみた。色をチョコレート色に塗ってみるとあまり目立たないようなので、痛みのひどい束柱からキャップをつけることにした。

 束柱の断面は、145X200mm である。キャップの深さを20mm とすると、キャップをひとつ作るには 185 X 240mm の大きさのトタン板が必要である。ホームセンター(ローヤルホームセンター)で売っているトタン板は、445 x 900mm だから、1枚から6つのキャップを作ることができる。このトタン板は、裏に接着剤がついており紙がはってある。そのような仕様は必要ではないが、これ一種しかなかった。

クリックすると大きな写真になります マジックで 185 X 240mm の升目を6つ描いて、少々荒っぽいが、金属切断用のディスクをつけたディスクグラインダーで切った。少々重いグラインダーを片手に持って線の上をまっすぐ切るのは難しい。切断時間はかからないがディスクが滑ったりして線からはずれたりする。細かな部分は、やはり金切りばさみのほうが、時間はかかるがきれい。

Iクリックすると大きな写真になります(追記:2008/10/22) 垣根の束柱に使っている枕木は飾りのものもいれて14本ある。キャップのあるものとないものとが混在するのは見苦しいので、残りのものもキャップを作ることにした。
ホームセンターの電動工具売り場での工具紹介ビデオで、トタンを切るにはジグソーに鉄工用のブレードをつければよいことを発見した。鉄工用のブレードはそんなに高価ではないので試してみた。ハイスピードで切ると多少ギザギザは残るものの簡単であることが分かった。
 なお今回はコーナンでトタン板を求めたが裏に接着用の紙はなく、値段も安かった。

 折り曲げると重ね合わせとなるコーナー部分を少し切り取り、18mm 厚の集成材端材で作った145X200mm の木型に合わせてトタンを折り曲げると楽に作業ができる。
クリックすると大きな写真になります 折り曲げてできる箱のコーナー部分は、ハンダづけをすることにした。電線を結合するようなハンダづけしかしたことはないので、もっている半田ごては10Wのものである。これでは、トタンのハンダづけ作業には熱量が小さいので、80Wのものを新しく買った。このような作業もなれないので難しいが、楽しい作業である。

クリックすると大きな写真になります 塗装は、チョコレート色のトタン用油性ペイントを使った。使い捨てにしようと安物の刷毛を買ったが、これは失敗であった。新しい刷毛は使う前にしごいて抜ける毛をとっておくが勧められているが、いい加減にしたせいもあるが、毛がいつまでも抜けて塗装面に毛が残ってしまった。まあ、アウトドアで使うものだからあまり目立たないが。


(追記:2008/10/30)ついでに、束柱の枕木に残っていたクレオソートを塗布した。独特の臭いがいつまでも残り、いささかご近所迷惑ではあるが。
と同時に土に埋めてある根元部分が一部腐食してきていたので、モルタルで根元を補強した。 これで、枕木様束柱は少し長持ちしてくれるだろう。

DIY作品集に収載

2008年10月 4日

Hütte Hachi でのDIY:ペンキ塗り

 築35年の山小屋 Hütte Hachi の雨漏りの後の補修や風呂場やトイレの小窓に網戸を作ったりしている間に、20年ほど前に塗ったきりのペンキが剥がれてきている玄関のひさしや窓の桟が気になった。
 パートナーは、天井板を張り替えた和室の壁が古くなっているので、京壁風に上塗りすることをトライしたいという。

  例によって、養父のコーナンで材料を仕入れていった。このショッピング・モールには、イオン系の Maxvalue もある。食事の材料はここで全て手に入る。便利になったものだ。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 台風の接近で天候が悪くなるとのことであったが、どうやら南方海上へそれたようで、ときたま陽がさす天気で雨には降られずにすんだ。その分気温が下がり、夜にはストーブをつけるほどだった。
 全但が手をひいて運行が危ぶまれたリフトの運行も、どうやら今シーズンは運転されるらしく椅子をつける作業が進んでいる。
 小屋の裏の農道脇に鉄柵の大きな罠が設置されていた。いつも世話になっている民宿のご主人の話では、クマよりもイノシシ向けだそうだ。シーズン中に何頭かがかかり、分け合って食するそうだ。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 玄関のひさしを支えている鉄柱は前はチョコレート色に塗られていたが、剥げて下地の赤いペンキが見えている。これをディスクグラインダーにサンダーをつけて掃除をした。その上に若草色の水性ペンキを刷毛で塗った。納屋の屋根が錆びていたので、ついでに同じ色で塗装した。ペンキ塗りは塗る前の養生とか塗ったあとの刷毛の始末などに時間がとられるので、同じペンキを塗る部分は一度にしたほうが効率的である。
 木部は扉枠のアルミサッシなどに接合しているので、マスキングテープで養生した。これが結構時間がかかる作業であった。
 木部は以前(多分20年)のペンキ塗りで残っていたペンキで従来通りのチョコレート色に塗った。雪囲いのポリカ波板には、マスキングテープをしなかったのでずいぶんペンキがついたが、劣化してきているのでいずれ張り替えるつもりである。
 一昨年プロに作りかえてもらったひさし下の木部は、時間が足らず塗れなかった。次回の作業である。

クリックすると大きな写真になります パートナーの作業も室内で続けられていたが、どうやら材料が足らないようだ。トイレの壁に珪藻土を塗ったときも同様であったが、商品に書いてある分量の倍は用意しなくてはならないようだ。折角養生をしたので、またすぐに訪問する必要があるだろう。 

 今回も小鳥のさえずりを録音する用意をしていったが、ほとんど鳴き声は聞こえなかった。虫の音も少ない。栗の実がボトボトと落ちてくるこの時期は、そういうときなのかもしれない。

2008年8月30日

隠居のDIY:枕木にブリックを貼る

クリックすると大きな写真になります 3年前の夏に、プロに依頼して庭のリフォームをした。そのときに、裏庭の一部に一時的に花などを植えておく畳半畳ほどの小さな花壇を作ってもらった。周りに枕木ライクを囲っただけのものである。
 この枕木は、ほんとの(?)枕木のように材質が硬く防腐剤がよくしみ通ったものではなく、形が枕木に似ているだけである。毎日のように水やりをしているので3年も経つと一部が腐ってきた。
 これを補修するために、表の垣根の下の土止めブロック・モルタルに貼ったときに余っていたブリック(InterFIXというベルギー製の薄いレンガ)を貼ることにした。
 写真のように、下地として枕木のひび割れた部分にモルタルを流し込んだ。モルタルは市販のインスタント・セメントを水で溶いたものである。

クリックすると大きな写真になります 2日おいて、水平部分なので高価な専用接着剤でなくてもいいのではないかとモルタルを接着剤として、ブリックを貼ってみた。モルタルをコテで薄くのばして、その上にブリックを置いていくだけである。
 モルタルは粘着性が少ないが、乾いてみると強度は十分である。ホースで引っかけて剥がれたブリックは、わずかに残っていた専用接着剤をパンにバターを塗るように、ブリックの裏面に塗って下地のモルタルに押しつけるとうまく貼り付けることができた。
 いびつになっていた端の部分をブリックを切断したときに使ったブロック切断用のディスクをつけたディスクグラインダで削った。

DIY作品集に収載

 

2007年6月21日

隠居のDIY:基本の垂直・直角

 インテリア作品を製作しだして、基本の直角・垂直が気になるようになった。少しの狂いが作品に隙間を作る。エクステリア作品だと少々寸法が狂っていてもコースレッドで無理矢理接合しディスクグラインダーで削って格好をつけるようなことができるが、インテリア作品ではそんな荒っぽいことはできない。技術もないのにコースレッドのような金物はできるだけ使わない作品にしたいと思う。そのような作品を作るためには、まっすぐに切断する、垂直に穴を開けるといった基本ができていないと上手くいかない。老眼のDIYerでは、道具に頼らざるを得ない。穴を垂直に開けるための治具として 高儀 ドリルスタンド を購入している。
クリックすると大きな写真になります 商品の写真を見て頂いたら分かるように、ドリルを垂直にセットするパイプ部分は40cmである。だからセットできる穴を開ける材料の厚さ(or長さ)は、ドリルの長さを差し引くと20cmくらいになる。穴を貫通させる場合は問題ないが、ダボのための穴を板の端に開けるような場合は使えない。それでホームセンターで長さ90cmのパイプを求め交換してみた。これで少し長い(70cmくらいまで)板の端には、まっすぐに穴が開けられるようになった。それ以上長い場合は別の手段を考えねばならない。水平な台にドリルスタンドが水平に固定できるようであれば、できるかもしれない。
クリックすると大きな写真になります  もう一つの課題は直角である。寸法を丸ノコの刃の厚さも考慮してmm以下で正確に測り、直角スコヤを用いて90度や45度の墨線を引く必要がある。墨線を引くには、今では使わなくなった0.3mmのシャープペンシルを使っている。机の中を整理していたら、替え芯も含めて沢山出てきた。使い残した事務用品が結構役に立っている。接合は寸法が正確で角度も狂いがなければ楽である。写真は、木工の学習として書斎兼寝室の古い大型スピーカーを3cm上げる(書斎の棚つくりを狙っている)ために作った台である。45度部分にビスケットジョイントカッターで溝を掘り、ビスケットと木工ボンドで接合した。寸法と角度がきちんとできておれば、比較的上手くいくことが分かった。ボンドが乾くまでのクランプは、コーナークランプベルトクランプを使ってみた。ベルトクランプの方が上手くいくようだ。

2006年9月12日

木製プランタ第二作

クリックすると大きな写真になります。 前のエントリーで、ビスケットジョイナーを使って2X4を3枚平継ぎ(芋継ぎ)した経験を記載した。作成した2X12を使って、ローズアーチの片方の根元に置くプランタを作った。コーナーの継ぎ手は、今回変形相欠け継ぎで接合した。もともとは2X4を3枚平継ぎしているので、そのうちの1枚あるいは2枚部分を相互に切り欠き(凹凸)を入れれば組み手ができる。切りとりは丸鋸定規アジャスティを当ててBOSCHジグソーで行った。凹の場合は、ジグソーの刃が入るように切り取るコーナーにドリルで穴を開けた。2X4は規格品なので幅が均一であるので凹凸の組み手はきっちり収まった。ただし、ジグソーの直線切りは丸のこほど正確ではない。木箱の底は、第一作と同様にステンレスの網をはり、その上にプロが作ったウッドデッキの余りのウリン材(アイアンウッド)に径20mmの穴をドリルソーで開けた板を張った。ずいぶん重くなってしまった。塗装は前の水性ペンキ(パステル・グリーン)がなくなったので同じホームセンターに買いに行ったが、同じ色のものがない。仕方なく似た色の若草色で塗装したが微妙に色が違うようだ。1ヶ月も経っていないのに、そんなに簡単に商品を変えないで欲しいものだ。
 脚は第一作と同じように、L字型のアルミ角材をディスクグラインダに金属切断砥石をつけて切断して作った。これで無用の長物で転がっていたアルミ材を有効に活用できた。木箱につけるためのねじ穴は前回と同じ方法である。手製プランタを置く地面は、昨夏プロが張ったテラコッタ・タイルとジェラストーンなのでキズが付かないようにゴムで保護した。このゴムはホームセンタのゴム素材売り場で見つけた。L字型で内側に接着剤がついている。これをのこぎりで25mmの長さに切って、重さに耐えられるようにL字型アルミからゴム部分が1.5mm出る程度にタッピング・ネジで留めた。はみ出たネジは、ディスクグラインダでカットした。これで多分ぐらつかずキズはつかないと思うが、実際に土を入れて見ないとわからない。
 植えるつるバラの苗はまだ決めかねている。ほんとは地植がいいのだろうが、庭の改造で土が露出している部分が少なくなっている。なんとか上手く育って欲しいと今からバラの育て方の勉強である。元気な間に、ローズのアーチを見ることができるだろうか。

2006年8月31日

隠居のローズアーチ用手作りプランタ

Planta.jpg ローズアーチ作りに挑戦してなんとか庭に設置できたが、実際につるバラを匍わすのにはアーチの根元にプランタか植木鉢のような苗を植えるスペースが必要である。大きな植木鉢を置くスペースもないのでスペースに合わせたプランタを作ることにした。DIYだからできる。プランタの脚には、ガレージの改造をしたときに余ったので何かの時に使おうと業者からもらっていたアルミ角材が文字通り無用の長物化しつつあったので使うことにした。厚さ3mmあるので金ノコでは息が切れる。ディスクグラインダーに金属切断用の砥石をつけてプランタの脚用に同じ長さに切断した。また、木枠へのビス止め用に穴を開けた。電動ドリルに金属用ドリル刃をつけ、ドリルスタンドを使いアルミ角材に研削用オイルを垂らしてゆっくりしたスピードで回すとあまりいやな音もなくビス用の穴が開く。
 土を入れる箱は、端材の2X6と2X4で作ることにした。何かを作るときにはいつも新しいことを試したくなる。今回、箱のコーナーを単純に直角に切ってビス止めすることは止めて、2X○を丸鋸で45度に切っての接合を試してみることにした。45度に切るには電動丸鋸の切断角度を45度に設定すればいいのだが、その設定が0.1~0.2度程度ずれていたらしくコーナークランプで合わせてみると隙間ができた。エクステリヤ用なので少しぐらいの隙間は許されるのだが、ディスクサンダーに木工用のサンダーを着けて、できるだけピッタリ90度になるように削った。初めの設定をきちんとしていないと後で苦労する。継ぎ目の隙間は後でローズアーチと同色の水性ペンキを塗る予定なので、ペンキが塗れる木工用パテで埋めた。そのようにしてできた2X6(幅140mm)の四角い枠に、2X4(幅90mm)の枠を上積みした。接合は径8mmの丸棒を30mmの長さに切ったダボでつなぐことにした。マーキングポンチを使えば、ダボ用の穴の位置を比較的容易に決められる。ただ、ダボ用の穴を開けるときドリルの垂直を慎重に確かめる必要がある。これでプランタの深さは230mmとなったが、バラを植えるには少し浅いかもしれない。(2X4でもう9cm深くしようかなと思ってる) 持ち運びびできるように枠の上部には手の5本の指が入る程度の横長の穴をジグソーでくりぬいた。 プランタの底はこれも端材の1X6を当てることにし、径35mmの穴を8つ開けた。目の細かなステンレス金網(これも何かの時にと置いていたもの)を電線用のステッパーで木枠底部に張り、その上から1X6をビス止めした。バラは水はけがいい方が好ましいとのことであるが、少し水はけが良すぎるかもしれない。アルミの脚をビス止めする前に、隙間を木工パテで埋め、乾いてからサンダーをかけローズアーチと同色のパステルグリーンの水性ペンキを塗装した。何の変哲もない箱であるが、酷暑の中結構いろいろと手間がかかったので思い出の作品となった。
Chair.jpg ようやく秋の気配が見えてきたので、つるバラの苗を入手し植えてみたい。庭の花木の世話は私は殺虫剤を撒くのを手伝うくらいで家内任せであるが、ローズアーチについては許可を得て自分で世話をすることにした。どのような苗を植えるか楽しみながら調査中である。Googleでサーチするとバラ好きの人は五万といるようだ。

 余ったペンキで、剥げて汚くなっていたチェア(もともとダイニングで使っていたものを植木鉢などを置くのに使っている)を塗装した。ペンキ塗りは塗る場所の準備とか養生とか刷毛などの後かたづけなどに時間がかかるので、できるだけ一度に済ませる方が好ましい。 

2006年8月 1日

隠居が作った木工ローズアーチ

 クリックすると大きな写真になります。 ドゥーパ!45号に掲載されている古城大陸のローズアーチに挑戦することにした。もっとも参考になるのはアーチ部を作るアィデアである。雑誌では幅広(235mm)のパイン材(多分、1X10のSPFのことと思われる)で半円を3分の1づつ(60度扇形:六分円)切り分けることになっている。しかし、1X10は手に入りにくいし高い。それで、1X6で代用することにした。45度扇形(八分円)にすれば、幅90mm(2X4材の幅)でなんとか1X6でも切り取ることができる。全部で16枚の八分円の板材をジグソーを使って切り取った。かなり慎重にしたつもりであるが、フリーハンドで同じ八分円を切り抜くのは難しい。16枚の八分円のうち4枚は、それを半分(十六分円)にして2重にビスで貼り合わせ直径(外径)140cm半円を2つ作った。いびつな部分は、荒っぽいがディスクグラインダーで削って形を整えた。でも、半円の直径が5mmほど狂っている。エクステリアに使うのだからあまり気にしないことにした。アーチの縁は、ルーターにひょうたんビットをつけて削って装飾した。

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 この半円アーチをつなぐのは記事では角プレナー材になっているが、ちょっとこだわって丸棒にすることにして、ホームセンターで探してみると白木の細めの杭が安く見つかったのでこれを使うことにした。手持ちのホールソーの径と杭の径が合わないが、径が小さめの穴を深さ19mm(1X6板の厚さ)で掘って、その穴に入るように杭の端をグラインダーで削った。卓上グラインダー本来の使い方ではないと思うがなかなか上手くいった。出来上がりは小学校の運動場にある「うんてい」の小型みたいだ。


クリックすると大きな写真になります。クリックすると大きな写真になります。 次に脚部は2X4材ではしご状のものを対でつくり1X2材や置いてあった4cm角材などを使って格子部分をつけた。この脚部の2X4材の縁も、ひょうたんビットで削った。地面との固定には庭をリフォームしたときにプロが立ててくれている枕木などを利用することにした。これで対の脚部とその上部のアーチができた。アーチと脚部の接合は、それぞれの接合部にネジ止めした1X4材をボルト・ナット止めをすることにした。
  組み付ける前にこの3つの部品に水性ペンキで塗装をした。出来上がりの色は家内が選択することになっている。その方があとあと問題が少ない。選択したパステルグリーンは周りの百日紅や枕木・白の金網フェンスと調和しているようである。

このローズアーチは前から作りたいとアイディアを暖めていたが製作しだしたのは7月になってからである。梅雨が長引いたり梅雨明けの猛暑なんかで作業がちょっとづつしかできなかったので時間がかかってしまった。
DIY作品集に掲載