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2009年7月19日

隠居のDIY:ウッドデッキの製作(続)

 山小屋 H?tte Hachi の部屋掃き出しの続きに作っていたウッドデッキは、6月下旬にパートナーとの製作作業でほぼ完成したが、手すりが一部できていなかったり、塗装が完全でなかった。
 梅雨明け宣言はまだ出ていなかったが、これらを仕上げに車を走らせた。

 高さ 86cm の手すりの中間に、横桟を入れる作業は簡単である。外側の支柱間には、上部の横残と同じようにシンプソン金具のリジッドコーナーコネクター(RTC42)とフラットタイ(RTF)を少し加工して使った。掃き出し側の支柱は、2x4 サイズではないので適当なシンプソン金具がない。面(つら)を合わすために支柱に切り込みを入れ、径 10mm ボルトで接合した。

 床のすのこは同じサイズのSPF 2x4 材を使ったので端が揃うはずであるが、すのこの横木位置が少しずつ違うせいか端が不揃いである。実は初めてなのであるが、墨壺と墨糸を使って長さ 360cm の墨線を引いて、その線に沿って電動丸ノコをフリーに動かし、端を揃えた。思っていたよりも簡単である。

 ボルトを締めて接合した部分はボルトの端がいろいろな長さで残っている。孫たちが服でも引っかけないように、ディスクグラインダに金属切断砥石を着けてでっぱている部分を切断した。

 塗装は、ゲレンデ側のミニ・デッキを塗装したときに残っていた屋外用のスティンを使った。
 実は、これが結構しんどい作業だった。手すりを塗るのは簡単であるが、床は積雪時に取り外しができるように、SPF 2x4 材4本をつなぎ合わせた9つのすのこからできあがっている。ひとつのすのこは、重さが 15kg くらいある。裏を塗装するために、蒸し暑い中で、これらを中腰でひとつずつ取り外し裏返し塗って、また元に戻す作業はきつかった。

 以前に購入して小さいテーブルを作っていた「エニーサイズテーブル」のパーツを使って、幅 40cm x 長さ 182cm x 高さ 43cm のテーブルを新たに作った。パーツに SPF 2x4 材5本をビス止めするだけなので頗る簡単である。これも、同じ色の屋外用スティンを塗布すると、ウッドデッキとマッチして、いいアウトドア・テーブルとなった。
手すり横桟:クリックすると大きな写真になります墨線に沿って丸ノコを動かす:クリックすると大きな写真になります完成したデッキとエニサイズテーブル:クリックすると大きな写真になります


 私が塗装をしている間、パートナーは、小屋の周りの草刈りなどの清掃、屋外立水栓の流しをレンガとモルタルで作ってくれた。おかげで、小屋の外回りは3ヶ月前に比べれば随分きれいになった。

ホオジロのピンボケ写真:クリックすると大きな写真になります 今回、個人的に楽しみにして行ったのは、やっと思い切って手に入れたフィールドスコープを使って野鳥を観察することであった。出かける前に、接眼レンズがようやく届いたのだ。恥ずかしながら、フィールドスコープは双眼鏡とは違って、接眼レンズがないと何も見えないことを知らなかった。
 三脚にフィールドスコープを装着して、早朝に小屋を抜け出した。あいにくの曇天であるが、空が明るくなると三脚を構えた 12?3m 先の林道の上を通る電線に小鳥がとまってさえずりだした。慣れていないので小さな視角に入れるのとピントを合わすのが難しいが、フィールドスコープで見るとバッチリと大きく見える。コンデジの Canon IXY900IS を接眼レンズに押しつけて撮ろう(「ことりのさえずり」サイトの写真は、フィールドスコープにコンデジを押しつけて撮っておられる。アイピースとコンデジの相性がいいのかもしれない。)と試みたが、ほとんど不可能である。やはりアタッチメントが必要なようである。ピンぼけ写真を家で野鳥図鑑と照らし合わせてみると、ホオジロの特徴がよく分かる。やはり面白い世界のようだ。アタッチメントをきちんと揃えて、野鳥写真に挑戦してみたいと思う。しかし、金のかかる道楽である。  

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2007年5月20日

塩ビパイプと結束バンドを使ったオーニング

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 昨年作ったオーニングが色あせてきたので、新調することにした。手芸材料店で売っているような生地は初めは見栄えがいいが、風雨には弱い。今年は、ホームセンターで売っているオーニング(サンシェード)布を利用することにした。デッキの上で開閉できるようにしているオーニングは、丁度幅90cmのものがあったのでこれを使うと少し幅が狭いが長さ180cmと240cmの規格品に補強用にハトメを打ったが結束バンドで繋ぐと上手くいった。
 ただし、西日よけのオーニングは自作のパーゴラにぴったり合うようなサイズのものは市販されていなかった。靴に足を合わせるようなことになるが、オーニング掛けを改造することにした。

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2005年10月 2日

変形パーゴラ

 一昨年、庭の一次改造でプロに造ってもらったウッドデッキを利用してパーゴラを立ち上げたい考えてきた。ファミリーの何かのイベントがあるときなどデッキで七輪BBQをするたびに、パーゴラ(Pergola)とその上に架かった日よけがあればいいなと思っていたからだ。写真のように、パーゴラを製作する前は、夏の日よけに、簡単なターフをデッキの上に立ててすごした。



 ウッドデッキの家屋側には、2階のテラスが屋根代わりになっている。30年ほど前の鉄とプラスチックのテラスは、なんどか塗装をしているが、床面(ウッドデッキの屋根)は、ぼこぼことひずんでいる。しかし、床を支えている鉄柱(ポスト)や胴縁(幕板)はまだしっかりしているので、これを利用することにした。テラス胴縁の鉄板をドリルで穴をあけボルトで2X6SPFを固定した。この鉄板に穴をあける作業が結構きつかった。少し重い振動ドリル(振動は必要ないが)で径の小さなドリル刃から順次大きなものに変えて穴をあけた。刃に油をさしていかないと一気には穴が開かない。脚立の上での作業であり、2X6を抱えながらの昇り降りの繰り返しには、大量の汗をかいた。

 また、ウッドデッキのフェンスにはプロによってしっかり立てられた枕木が支柱となっているので、これを利用してポストの4X4材を径12mmのボルトで固定した。このボルトとナットおよび角形のワッシャー(正式にはなんと呼ぶんでしょう)は、信じられないくらい安かった。また、デッキ上に立てたポストは、八幡ネジのポスト固定具を使った。これは安い買い物ではなかったが、シンプソン金具のポスト固定よりも強力である。心配していたポストの強度は、思っていたよりがっちりできた。なお、ポスト材は、4X4と決めて4本のポストは使ったが、2X4を2枚貼り合わせると一辺が80mmになるが、十分に使えることが分かった。2X4の6フィートは200円ちょっとで安いので、代用できる時は、高い4X4を買う必要はない。
 パーゴラは立ち上がったものの自宅前の道路側から眺めると古い2階テラスの床が汚い。これを隠すために、ポスト間に1X4材で作ったルーバ風のフェンスを付けた。その下高さ1m位のところに補強もかねて棚を作った。家内のガーデニィング教室での作品を乗せるにちょうど良くなった。普通は、床の部分からその棚にかけてフェンスをするものであるが。

 また、もともと日よけが目的であるので、垂木の下に、日よけ布を付けた。すだれや寒冷紗を覆い被せることはしたくなかったので、径が3mmのステンレス・ワイヤをターンバックルなどを利用してとりつけ、これをカーテンレールのようにして、日よけ布を張った。この日よけ布には、ロープをつけて、張ったりたぐり寄せたりできるように考えた。日よけの必要な暑いシーズンも終わったので、取りあえず実験的に古いオーニングを日よけ布にしている。来年シーズン前には、家内が新調してくれるそうである。

   この作品から、新しい電動工具が加わった。充電式インパクトドライバーである。前から欲しかったが、安物といえどもコード式ドライバーを3つも持っていたので高い買い物に躊躇していた。ホームセンターのチラシに特価で出たのを機会に、ついに購入した。使ってみるとなかなかの優れものである。特に高所でのネジ打ち、ボルトの締め付けには欠かせないものとなった。インパクト(打撃)が働くときは、静かな住宅街では少し音が気になるが、長いネジが見事に木に食い込んでいくのは爽快である。

 DIYはいつも新しい経験への挑戦である。テラス胴縁につけた2X6とビームとの間にわたす垂木は、ビーム側を少し低くして傾斜させているが、このとき垂木を何度の角度で切るかが問題になる。直角三角形の三角比の計算なんて高校以来ご無沙汰である。インターネットで調べるとあったあった。直角三角形の底辺・高さ・角度・斜辺のいずれか2つの値をいれると計算して他の値を出してくれるsankakukeisan.xlsというユティリティである。結局最後は現物合わせの部分もあるが、ずいぶんお世話になった。インターネットは、巨大な百科事典である。何か探し物とか困るとパソコンに向かった。日よけ布のロープ止めは、ヨットのロープ止めがすぐ頭によぎったが、名前が分からない。「ロープ止め」というような言葉で検索するとどうやらクリートという名前らしいことが分かった。しかし、ホームセンターにはなさそうだし、あっても高そうである。こういうものは、海外サイトの方が詳しいので、英語で検索しようとしたが綴りが分からない。掲載されている写真からCLEATということが分かったので、海外サイトを検索するとCLEATにロープを結ぶ方法がアニメ式に見えるようになったサイトもあった。これらの絵を参考に、端材でクリートを製作した。また、ステンレス・ワイヤの端を輪にするには、どうするのかも分からなかったが、gooの「教えて」のサイトで検索するとスリーブなるものがあって、これにワイヤーを通してかしめて作ることが分かった。インターネット様々である。