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2022年10月 3日

入笠山へもう一度 ② 9月6日

ゴンドラ頂上駅から、入笠湿原への道筋に、標高1799mの緑色岩で出来た山、アカノラ山がある。南アルプスは今から100万年ほど前に急激に隆起しはじめ、緑色っぽい色をした海洋性起源の岩石がアカノラ山に見られるのだ。その緑色岩露頭の先を左へ、入笠湿原への道に入る。途中に鹿よけの柵があって、その扉を開けて湿原へと入っていく。
 霧の中、緩やかに下る木道を歩く。しばらく行くとエゾリンドウが沢山咲いていた。
 愛犬を連れて歩いている人たちがいる。ゴンドラもペットOKのようだ。愛犬はキャリーバッグに入れる必要もなく、繁忙期でも犬同士の相乗りはないという。ペットのゴンドラ料金は往復500円とのこと。
 チョウは何も現れない。エゾリンドウの花を撮って、再び、ゴンドラ頂上駅へ戻る。

000_220907054 X700 入笠湿原 エゾリンドウ Z50 105mmMC.jpg
入笠湿原に咲くエゾリンドウ 2022年9月6日 長野県富士見町 富士見パノラマリゾート 入笠湿原

021_220907042 X800 入笠湿原 オオイタドリ Z50 105mmMC.jpg 21.オオイタドリ(大虎杖)
和名イタドリの語源は、傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられたというのが通説になっている。チョウの好きな花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
022_220906133 X800 山野草公園→入笠湿原 ウメノキゴケ RX10M4.jpg 22.ウメノキゴケ(梅の木苔) -1
私には古木に白い花が咲いているように見えた。スマホを取り出して「Picture This」で検索してみると、ウメノキゴケと出た。地衣類の一種だそうだ。wikipediaによると、その葉状体は薄く広がって樹木の幹や枝の表面に生える。差し渡しが10cm程度のものは珍しくなく、比較的大柄な部類に入るという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO 640 ) 露出補正 -0.3段
023_220907043 X800 入笠湿原 ウメノキゴケ Z50 105mmMC.jpg 23.ウメノキゴケ(梅の木苔) -2
マクロで撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1400 ) 露出補正 なし
024_220906134 X800 山野草公園→入笠湿原 RX10M4.jpg 24.ニホンジカ除けのネット
入笠湿原へ入る辺りにシカ除けのネットがあった。入笠山に生息する野生動物の区域と観光地の棲み分けをしていると記されていた。自然環境の保護である。シカに依る食害は、貴重なチョウの食草の食害にもおよび、絶滅危惧種の生息地などでは、保全が行われている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO 640 ) 露出補正 -0.3段
025_220907044 X800 入笠湿原 ウメバチソウ Z50 105mmMC.jpg 25.ウメバチソウ(梅鉢草)
白い可憐な花だった。ウメの花に似ているところから梅花草との別名もある。高さは10-40cmで、花茎には葉が1枚と花を1個つける。葉は、茎を抱いている。花期は8-10月で2cmほどの白色の花を咲かせる。wikipedia

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
026_220907047 X800 入笠湿原 ワレモコウ Z50 105mmMC.jpg 26.ワレモコウ(吾亦紅)
赤褐色の穂のように見えるのだが、その穂には小さな無数の花が付いている。漢字表記は「吾木香」、「我毛紅」、「我毛香」、「我妹紅など様々に書かれてきたが、「吾亦紅」と書くのが現代では一般的である。名の由来には諸説あり、はっきりしていない。一説には、「吾もまた紅なり」とワレモコウ自身が唱えたことが名の由来であるといわれている。wikipedia

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1250 ) 露出補正 なし
027_220906135 X800 入笠湿原 エゾリンドウRX10M4.jpg 27.エゾリンドウ(蝦夷竜胆) -1
霧の中にエゾリンドウの群落が現れた。日が差すと花が開き、リンドウよりも淡い青紫色の花を咲かせるというが、そんな状況ではない。花期は9月~10月だが、まさにGood Timing である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 19mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
028_220906138 X800 入笠湿原 エゾリンドウRX10M4.jpg 28.入笠湿原の木道
ご覧のように木道の先は霧である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO 125 ) 露出補正 -0.3段
029_220907051 X800 入笠湿原 エゾリンドウ Z50 105mmMC.jpg 29.エゾリンドウ(蝦夷竜胆) -2
リンドウは茎の上の方、葉の間に花を咲かせる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 720 ) 露出補正 なし
030_220906140 X800 入笠湿原 エゾリンドウ 犬 RX10M4.jpg 30.愛犬を連れて
入笠湿原の標高は1,734mという。こんな高原へ連れてきてもらえる愛犬は幸せだ。ちょっとシャッター・チャンスを逃してしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO 250 ) 露出補正 -0.3段
031_220907055 X800 入笠湿原 エゾリンドウ Z50 105mmMC.jpg 31.エゾリンドウ -3
リンドウの花弁(花びら)の裏側はこんな色をしていることがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
032_220906145 X800 〇入笠湿原 エゾリンドウ RX10M4.jpg 32.霧の中の白樺とエゾリンドウ
流れるような霧が、白樺の木を包む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
033_220906149 〇入笠湿原 白樺 犬 RX10M4.jpg 33.小さな犬
そろそろ引き返そうと歩いていると、霧の中から小さな犬が現れ、目が合ってしまった。シャッターを切りながら保護者のお二人に「すみません、写真を撮らせていただきました」と声を掛けた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
034_220907057 X800 入笠湿原 エゾリンドウ Z50 105mmMC.jpg 34.エゾリンドウ -4
花が開いた姿を見たかったが、この天気では無理だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 1250 ) 露出補正 なし
035_220906154 X800 入笠湿原 ガマズミ RX10M4.jpg 35.ガマズミの実 -1
ガマズミは5~6月頃、白い小さい花の花序(花の集まり)を作る。そして、この頃、夏の終わりから秋にかけてまっかな小さな実をつける。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO 2000 ) 露出補正 -0.3段
036_220906156 X800 入笠湿原 ガマズミ RX10M4.jpg 36.ガマズミの実 -2
ガマズミの実は食用になるそうだ。果実は赤く熟し、最終的に晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になるという。冬になっても、赤い果実が残っていることがある。wikipedia

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO 1600 ) 露出補正 -0.3段
037_220906158 X800 〇山野草公園 キキョウ RX10M4.jpg 37.白いキキョウの花
昼頃には山野草公園に戻ってきた。ゴンドラ山頂駅の近くのテラスで、海老名のサービス・エリアで買ってきたメロンパンと牛乳で昼食にする。そして、陽が射すことを期待して、八ヶ岳展望台の方へ歩き始めた。傍らに白いキキョウの花が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO 400 ) 露出補正 -0.3段
038_220907058 X800 入笠すずらん山野草公園 Z50 105mmMC.jpg 38.ゴンドラ山頂駅付近のゲレンデ
12時半、まだこんな状態である。風が少し出てきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/640秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
039_220907060 X800 入笠すずらん山野草公園 クサノタン Z50 105mmMC.jpg 39.クサボタン(草牡丹)
高さは1mほどもある。まっすぐ伸びた茎が先の方で枝分かれして、釣鐘状の花を咲かせている。細い鐘状になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はない。葉の形がボタンの葉の様であるのでこの名がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
040_220907061 X800 入笠すずらん山野草公園 エゾリンドウ アキノキリンソウ Z50 105mmMC.jpg 40.エゾリンドウとアキノキリンソウ
山野草公園にもエゾリンドウが咲いていた。だが、アキノキリンソウの黄色が大勢を占める。前回7月の終わりに来た頃と、咲いている花がだいぶ違っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 1600 ) 露出補正 なし


2022年9月29日

入笠山へもう一度 ① 9月6日

再度、入笠山へ行ってきた。前回は7月28日に、旅友達のKさんと一緒に出掛けたが、さすがに同じところに2回もお誘いするわけにはいかないので、今回は一人だ。  夏の終わりに多く出現するクジャクチョウ、キベリタテハ、エルタテハ、シータテハなどを撮りたい。何時にしようか思案していたが、やっと、大型台風の11号が先島付近で停滞している前の、9月6日に晴マークが点灯した。SONY RX10M4 と 新調した NIKKOR Z MC105mm を着けた Nikon Z50 と2台を持っていく。
 朝6時に我が家を出発し、甲府辺りでは青空が広がっていた。ところが、南諏訪ICを下りるころには、雨こそ降らないが曇り空になってしまった。ゴンドラ乗り場に到着したのは9時少し前だった。7月に来たときは、ゴンドラが高度を上げるにつれ、雲の上に出て、青空が広がってきたが、この日は逆で、雲がだんだんと覆ってきて、頂上駅に到着した時は100m先の視界は不良だった。この日(9月6日)の現地の予報では、10時に晴ることになっていた。だが、現地についてスマホの天気予報を見ると、12時にずれてしまっていた。それでも、その頃に晴れてくれればチョウは活動し、写真は撮れると思い、それまで今回携行した NIKKOR 105㎜MC に慣れようと花の写真を撮って待つことにした。
 しかし、11時近くなっても霧は晴れてこない。リンドウでも撮ろうかと、7月に来たときは行かなかった入笠湿原へと歩き始めた。ゴンドラ山頂駅は標高1,780mで、入笠湿原は1,734mと若干低いところにある。木道が整備されていた。そこはエゾリンドウの自生地で、時季も良く、霧の中で沢山の花を見ることが出来た。
 そろそろ晴れて来るのではと思い、昼ごろ、ゴンドラ山頂駅周辺の山野草公園に戻ってきたが、霧は晴れない。少し風も出てきている。スマホの天気予報の晴マークは午後3時に後退していた。折角来たのだから、3時ごろまでは粘ってみようと腹を決める。

000_220907021 X700 入笠すずらん山野草公園 サラシナショウマ Z50 105mmMC.jpg
サラシナショウマ 2022年9月6日 長野県富士見町 入笠すずらん山野草公園

001_220906119t X800 富士見パノラマリゾート RX10M4.jpg 1.「ゴンドラすずらん」
ゴンドラの乗り場は標高約1,050mで、ゴンドラ山頂駅は1,780mで標高差は730mある。このゴンドラについて詳しく記されたものは見つからなかったが、ゴンドラの鉄柱には平成4年(1992年)9 12月という標識が張られていたのでこの頃から運行されているのもと思う。3,000mある最長のゲレンデに沿って上がって行く。所要時間は10分以上かかったように思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
002_220906121 X800 ゴンドラ山頂駅付近 RX10M4.jpg 2.9月6日 午前9時30分 ゴンドラ山頂駅付近
写真の通り霧に覆われていた。10時には晴れるという予報だったので、ゴンドラ駅近くのカフェのベンチ待つことにする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO 100 ) 露出補正 なし
003_220906123m X800 ゴンドラ山頂駅付近 ホオジロ RX10M4.jpg 3.ホオジロ
10mくらい先の梢に野鳥が止まるのが見えた。スズメのようだが、ちょっと違う。帰宅して調べてみるとホオジロだった。霞んでいてはっきり見えない。初めて見た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 250 ) 露出補正 なし
004_220907001 X800 入笠すずらん山野草公園 Z50 105mmMC.jpg 4.マツムシソウ 松虫草
8月下旬ごろ信州の高原に行くと、マツムシソウが咲いている。霧はまだ晴れそうにない。手持無沙汰なので、Z50に105mmMC(マクロレンズ)を着けたZ50で周囲に咲いている花を撮り始める。この花にはいろいろな蝶が来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし
005_220907002 X800 入笠すずらん山野草公園 アキノキリンソウ Z50 105mmMC.jpg 5.アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
高さは70〜80cm程度となり、8〜11月に総状の黄色い花を多数つける。麒麟という由来は分からないが黄輪草とも書くらしい。アキノキリンソウの若葉は食用可であり、水にさらした後和え物やおひたしにする。また、陰干しにしたものは薬用にもなるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 320 ) 露出補正 なし
006_220907003 X800 入笠すずらん山野草公園 ヤマハハコ Z50 105mmMC.jpg 6.ヤマハハコ(山母子)
花期は8月から9月で、茎の上部に淡黄色の頭花を散房状につける。白いカサカサした花びら状のものは総苞片。wikipedia

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
007_220907009 X800 入笠すずらん山野草公園 クサボタン Z50 105mmMC.jpg 7.クサボタン(草牡丹)
絞りはf6.3で良さそうだ。和名は、葉がボタン(牡丹)に似ることからついたそうだ。花期は8-9月。茎の先端や葉腋から集散状の花序を出し、淡紫色の花を多数つけ、しばしば円錐状になる。細い鐘状になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はない。花弁状の萼片が反り返る。wikipedia

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
008_220907010 X800 入笠すずらん山野草公園 ノコンギク Z50 105mmMC.jpg 8.ノコンギク(野紺菊) -1
キク科シオン属で、本州〜九州の山野のいたるところにふつうに見られる。似たような花が多いが、最もよく似ているのはヨメナである。ヨメナとのもっともはっきりした違いは、ヨメナの種(果実)には冠毛がないことで、花期が終わった花序があれば一目でわかるという。葉の両面に毛があることも、ほぼ無毛のヨメナとは異なるが、あまり目立たない。植物は葉を観ないと同定できない。写真も同定のためには葉を撮ることだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 200 ) 露出補正 なし
009_220907012 X800 入笠すずらん山野草公園 シロヨメナ Z50 105mmMC.jpg 9.シロヨメナ(白嫁菜)
ノコンギクに似ているのは、シロヨメナとシラヤマギクという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 110 ) 露出補正 なし
010_220907014 X800 入笠すずらん山野草公園 ノハラアザミ Z50 105mmMC.jpg 10.ノハラアザミ(野原薊)
ノアザミというのがあるがノアザミは5月~8月に咲く。このノハラアザミは8月から10月に咲く。止まっているガガンボの仲間は同定できない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1100 ) 露出補正 なし
011_220907017 X800 入笠すずらん山野草公園 サラシナショウマ Z50 105mmMC.jpg 11.サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草の植物。山地に生えており、夏から秋にかけて、白い小花を穂のように咲かせる。和名は、若芽を茹でて、水にさらして山菜として食したことに由来するそうだ。wikipedia これから花が咲く蕾だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
012_220907019 X800 入笠すずらん山野草公園 ホソバトリカブト Z50 105mmMC.jpg 12.ホソバトリカブト(細葉鳥兜)
花期は8~10月。花序は長さ5-27cmになり、風衝草原では散房状(花軸につく花の柄が、下部ほど長く上部は短いため、全体がドーム状になる。)に、標高の低い場所では総状(花序の軸に,花柄をもった花が並んで付着して、総 (ふさ))の形になっている花のつき方になり、1-15個ほどの花がつき、上部から下部に向かって開花する。ここは標高は高い方だが、総状に見える。トリカブトにはヤマトリカブトもある。有毒だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1800 ) 露出補正 なし
013_220907023 X800 入笠すずらん山野草公園 クサレダマ Z50 105mmMC.jpg 13.クサレダマ(草連玉)
和名は花の色がマメ科のレダマに似て、草本であることに由来する。別名をイオウソウ(硫黄草)という。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1800 ) 露出補正 なし
014_220907025 X800 入笠すずらん山野草公園 ノコンギク Z50 105mmMC.jpg 14.ノコンギク -2
写真8.と少し違うかなとは思うが。まだ蕾がいっぱい着いていた。時刻は11になるが、霧は一向に晴れない。今日は花の写真を撮っているが、花の写真を撮るには、日が照っているより、こんな天気の方が良い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1250 ) 露出補正 なし
015_220907028 X800 入笠すずらん山野草公園 オオハンゴンソウ Z50 105mmMC.jpg 15.オオハンゴンソウ(大反魂草)
北米原産の環境省指定特定外来生物である。この花もチョウが好む花である。高原ではヒョウモンチョウの仲間やジャノメチョウが吸蜜に来ている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
016_220907030 X800 入笠すずらん山野草公園 エゾカワラナデシコ Z50 105mmMC.jpg 16.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
花期は6月―9月と長い。wikipediaには、「種子には薬効があり、カワラナデシコと同様に消炎、利尿、通経作用がある[3]。民間療法では、種子8グラムを水400 ccで半量になるまで煎じて、1日3回に分けて服用する用法が知られるが、妊婦へは使用禁忌とされる。」とあった。この花には、ミヤマカラスアゲハや、キアゲハが吸蜜に来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 320 ) 露出補正 なし
017_220907031 X800 入笠すずらん山野草公園 ハナイカリ Z50 105mmMC.jpg 17.ハナイカリ(花碇)
初めて見る、初めて気が付いた花である。リンドウ科ハナイカリ属の一年草または越年草。花期は8-9月。茎の先端および葉腋に集散花序をだす。花冠は淡黄色でやや緑色を帯び、深く4裂する。和名ハナイカリは、距がある花冠の形が船の碇に似ていることにより付けられたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
018_220907032 X800 入笠すずらん山野草公園 オトコエシ Z50 105mmMC.jpg 18.オトコエシ(男郎花)
ここにもオトコエシがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 200 ) 露出補正 なし
019_220906126 X800 山野草公園 RX10M4.jpg 19.イチモンジセセリ -1
11時を過ぎるころ、ゴンドラ山頂駅周辺の山野草公園から、1,734mと若干低いところにある入笠湿原へと歩き始める。道端に咲くマツムシソウにイチモンジセセリが飛来した。この日初めて見るチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 11mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
020_220907040 X800 入笠湿原 Z50 105mmMC.jpg 20.イチモンジセセリ -2
Z50に持ち替えて撮る。f4.5で撮った場合と比べて、f6.3に絞った場合は、被写界深度もやや広がり、ピントの合う幅もまあまあのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 180 ) 露出補正 なし


2010年8月 2日

入笠山


 7月22日 高原の蝶を撮ろうと南アルプスの最北部にあり、南アルプス前衛の山と言われる入笠山(1955m)に向かった。車で御所平と言うところまで行けるが、ここから山頂まで30分ほどの登りである。
 初めて来たのは1991年、20年も前だった。その時もマイカーで上がってきた。それ以来、何度か訪れていたが、ここ10年以上来ていない。頂上にも2~3回は登ったが、この日は行かなかった。
 途中、入笠山周辺道路マイカー全面進入禁止の立て札が立っていた。7月31日~8月21日まで入ることはできない。知らなかったが、幸いこの日はOKだった。
 この日の狙いはウラジャノメだった。かって、フィルムカメラ時代に大阿原湿原で撮ったことがある。今日はあまり良い写真は撮れなかったが、一応目的は果たした。残念ながら、他はあまり成果がなかった。

大阿原湿原;クリックすると大きな写真になります   1.大阿原湿原
中央道を諏訪南で下り、国道20号線を少し甲府のほうへもどると、右手に入笠山へ登る道がある。30分ほど登っていくと、標高1818mの大阿原湿原に着く。以前来た時に比べると木道が整備されている。しかし、花は少なく、かってみたミドリヒョウモンやシータテハの姿はない。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 7.3mm )
ウラジャノメ;クリックすると大きな写真になります 2.ウラジャノメ -1
イチモンジセセリがいるくらいで、蝶があまりいなかった。しかし、大阿原湿原の周回路をしばらく歩くとウラジャノメが飛び出してきた。あまり奇麗な個体ではないが、本日の目標だったので嬉しい。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/320秒 ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ;クリックすると大きな写真になります 3、アサギマダラ -1
大阿原湿原での撮影を切り上げて、再び車に乗り、入笠山山頂直下の御所平の駐車場へ向かった。途中、富士見の町を俯瞰し、八ヶ岳を望むビューポイントがある。そこで車を止めて、道路から斜面を見るとウラギンヒョウモン達に混じってアサギマダラがヒヨドリバナに集まっていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ;クリックすると大きな写真になります 4.アサギマダラ -2
八ヶ岳ビューポイントには、アサギマダラが3匹舞っていたが、この個体が一番きれいだった。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
花畑とイチモンジセセリ;クリックすると大きな写真になります 5.花畑とイチモンジセセリ
さらに進んでここは、入笠山頂への登山道脇の花畑と呼ばれるところである。スキーのゲレンデのように伐採されているが、リフトはない。下に見える道路を入れてイチモンジセセリを撮った。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 7.3mm )
御所平;クリックすると大きな写真になります 6.御所平
道は二手に分かれ、左に進むと車で進める最高地点である御所平に至る。ここに駐車場がある。御所平の先は、牧場になっていて、高原の草原が広がる。アザミの花に蝶が来ているが、アザミの花は沢山あるのにひとつの花に3頭のイチモンジセセリが集まっていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 ISO400 ) 露出補正 なし
御所平の廃屋;クリックすると大きな写真になります 7.御所平の廃屋
御所平を牧場のほうへ歩いて行くと、こんな廃屋があった。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/250秒 8.5mm )
ウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 8.ウラギンヒョウモン
御所平の草原をウラギンヒョウモンが颯爽と飛んでいた。オレンジ色が鮮やかである。以前に来た時に多かったギンボシヒョウモンは、この日は見ることができなかった。、

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 ISO400 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン♂ 翅表;クリックすると大きな写真になります 9.ウラギンヒョウモン♂ 翅表
オスは明るいオレンジ色で、前翅表の第2、第3脈状に太い発香鱗状がある。雌は大型でくすんだ色をしている。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 ISO400 ) 露出補正 なし
ウラジャノメ;クリックすると大きな写真になります 10.ウラジャノメ -2
御所平で草原を少し外れた木立の中を歩いていると、ウラジャノメと再会した。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/60秒 7.3mm )
入笠湿原;クリックすると大きな写真になります 11.入笠湿原
御所平を切り上げて、来た道を戻り、大阿原湿原のほうへ行かずにまっすぐ進むと、入笠湿原がある。規模は大阿原湿原のほうがはるかに大きい。アヤメが咲いていた。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/160秒 7.3mm )
キアゲハ;クリックすると大きな写真になります 12.キアゲハ
入笠湿原にも蝶は少なく、キアゲハがアザミの花に来る程度であった。まだ午後1時前であったが、今日はこれまでにして、帰路に着いた。高遠のほうへ林道を下って、千代田湖へ、さらに杖突街道(国道152号線)に出て、諏訪から中央道に入った。渋滞もなく夕方5時には自宅に戻っていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 ISO400 ) 露出補正 なし