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2023年5月10日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ④ 2023年4月5日ー7日 金峯山寺薬王堂 吉野山桜見納め

2023年4月6日、時刻は11時である。書院の見学と吉野千本桜を鑑賞し、満たされた気持ちで吉水神社を後にした。吉野山はこの先、奥千本、吉野山最高峰の標高858mの青根ヶ峯への大峯奥駈道にかけて、花矢倉展望台など、まだまだ見どころはあるようだが、時間もないし、道も厳しそうだ。下山する。 前もって、ツアコンさんから配られていた金峯山寺蔵王堂拝観券で内陣を参拝し、金剛蔵王権現像を参拝した。
 金峯山とは奈良県の吉野山から大峰山(山上ヶ岳)に至る一帯を指し、古くから飛鳥時代の聖地として知られている。白鳳年間(7世紀後半)、修験道を始めた役行者(えんのぎょうじゃ)は、この金峯山で修業し、山上ヶ岳において、人々を迷いや苦しみから救い、悟りの世界に導くために金剛蔵王権現を祈りだす。そして、その姿を山桜の木に彫刻し、山上ヶ岳と吉野山に堂を建てて祀った。これが山上山下の蔵王堂の起こりであり、金峰山時の始まりであるとそのパンフレットに書かれている。

000_2304060743 X700 〇吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg
吉野山名残りの桜 2023年5月6日 奈良県吉野町 七曲がり付近

089_2304060667 X900 吉野山 金峯山寺 蔵王堂 Z50 Z18-140.jpg 89.金峯山寺蔵王堂
勝手神社まで行って、戻り路で奈良漬を買い、金峯山寺の前へ来た。石段を上がって境内に入る。正面に国宝蔵王堂の威容があった。蔵王堂は、金峯山寺の本堂である。本尊金剛蔵王大権現三体のほか、多くの尊像が安置されている。蔵王堂は、白鳳年間に役行者が創建したと伝えられている。平安時代から幾度か焼失と再建を繰り返し、「太平記」には正平3年(1348年)に足利方の高師直(こうのもろなお)の来攻によって焼失、その後、天正14年(1586年)にも焼失しているそうだ。現在の建物は天正20年(1592年)ころに完成したものである。3体の本尊は秘仏であり、普段は見ることができない。中尊は7mを超える巨像である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
090_2304060669 X900 吉野山 金峯山寺 蔵王堂 Z50 Z18-140.jpg 90.蔵王堂拝観
靴を脱いで堂に上がる。係の人が、「記念にお持ち帰るください」と、靴を入れる金峯山寺と名の入った袋を渡してくれた。内陣は撮影禁止であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO280 ) 露出補正 なし
091_2304060676 X900 〇吉野山 金峯山寺 蔵王堂 Z50 Z18-140.jpg 91.蔵王権現立像を拝観 金峯山寺薬王堂本尊 特別御開帳
現在進められている国宝仁王門の大修理勧進のために、国宝蔵王堂内に安置されている日本最大の秘仏ご本尊金剛蔵王大権現三体が、特別に開帳されていた。(期間:令和5年3月24日~令和5年5月7日)蔵王権現立像三体の造仏は、秀吉の発願した方広寺大仏(京の大仏)の造仏にも携わった、南都仏師の宗貞・宗印兄弟が手掛けたことが、胎内の銘から知られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 43mm ISO640 ) 露出補正 なし
092_2304060681 X900 吉野山 金峯山寺 脳天大神 Z50 Z18-140.jpg 92.脳天大神(のうてんおおかみ)
金峯山寺の境内にびっくりするような名前の神社の案内があった。金峯山寺のホームページを見てみると、脳天大神は金峯山寺初代管長・故 五條覚澄大僧正が霊威感得された頭脳の守護神なのだそうだ。脳天大神はその最も大切な処を守護し、頭の病気や学業試験などの願い事を成就するとあった。首から上の病気に霊験あらたかで入学試験合格、病気全癒、商売繁盛祈願の参拝参詣者が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
093_2304060687 X900 〇吉野山 Z50 Z18-140.jpg 93.金峯山寺鐘楼
蔵王堂の左側(西側)に鐘楼があった。かつて、金峯山寺には1264年(文永元年)に鋳造された銅鐘があった。その銅鐘は現存しないが、銘文拓本が残され「鎌倉新大仏鋳物師丹治久友」とある。久友は、同年、東大寺塔頭真言院の梵鐘鋳造にも携わり、その鐘銘には「鋳物師新大仏寺大工」とあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
094_2304060689 X900 〇吉野山 南朝妙法殿 Z50 Z18-140.jpg 94.金峯山寺から見た南朝妙法殿
金峯山寺の西側に三重塔(妙法殿八角三重塔(昭和33年 1958年建立)、金峯山寺南朝妙法殿は1958年(昭和33年)に南朝初代で、第96代・後醍醐天皇の行在所であった実城寺跡に建立された。南朝妙法殿には後醍醐天皇と南朝第2代で、第97代・後村上天皇、南朝第3代で、第98代・長慶天皇、南朝第4代で、第99代・後亀山天皇の南朝の四帝や忠臣が祀られている。南朝妙法殿には実城寺の本尊とも言われる木造釈迦如来坐像(奈良県指定文化財)が安置されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 92mm ISO110 ) 露出補正 なし
095_2304060691 X900 吉野山 威徳天満宮 Z50 Z18-140.jpg 95.威徳天満宮
大きな建物ではないが、蔵王堂のすぐ横に鎮座する古社が、威徳天満宮。菅原道真を祭神としている。社伝によれば、天徳3年(959年)の創建とも伝えられ、天慶年中(938年~947年)、如意輪寺を創建した日蔵道賢(にちぞうどうけん)が勧請したともいわれる古社だそうだ。威徳天満宮の江戸時代前期建築の本殿は、豊臣秀頼の改修による華麗な桃山様式を残し、奈良県の文化財に指定された。社前の石灯籠は享保13年(1728年)の寄進だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
096_2304060694 X900 吉野山 四本桜 Z50 Z18-140.jpg 96.四本桜から見た蔵王堂正面
四本桜は蔵王堂の境内、石の柵の中に桜が4本植えられている場所で、「大塔宮(だいとうのみや)御陣地」と刻まれた石柱が建っている。元弘3年(1333年)大塔宮護良親王(だいとうのみやもりながしんのう)が鎌倉幕府勢に攻められて、吉野落城を覚悟して最期の酒宴をされた所と言われる。その際の陣幕の柱跡に植え続けられているのが、この桜だそうだ。石柵内に立つ銅燈籠は文明3年(1471年)の作で重要文化財に指定されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
097_2304060705 X900 〇吉野山 威徳天満宮 Z50 Z18-140.jpg 97.中千本の桜
金峯山寺のあたりは少し高くなっていて、そこからも中千本の桜が眺められた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 125mm ISO180 ) 露出補正 なし
098_2304060711 X900 吉野山 銅鳥居 Z50 Z18-140.jpg 98.銅鳥居
銅鳥居のところまで下りてきた。時刻はほぼ正午。上がってきた時と比べて、空が明るくなり、青空も見えて光の状態が良くなっていた。鳥居額には「発心門」とある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
099_2304060714 X900 吉野山 弘願寺 Z50 Z18-140.jpg 99.弘願寺
黒門の手前左側に弘願寺というお寺があった。この寺は高野山真言宗の寺院だそうだ。本尊は阿弥陀如来立像(県指定文化財)で鎌倉時代の正元2年(1260年)の作という。もとは金峯山寺の「上之坊」だったが、高野山真言宗の寺院になったという。吉野山寺宝めぐりの一環で秘仏「虚空蔵菩薩」が公開されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
100_2304060720 X900 〇吉野山 弘願寺 ハナモモ Z50 Z18-140.jpg 100.ハナモモ
弘願寺のあたりにハナモモが咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
101_2304060723 X900 吉野山 ちりめん山椒 美味 Z50 Z18-140.jpg 101.ちりめんじゃこ
黒門の手前にちりめんじゃこ(ちりめん山椒)の店が出ていた。勧められて食べてみるとなかなか旨かったので、お買い上げ。京都へ行くとよく買って帰るが、ちりめん山椒は吉野名物でもあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 30mm ISO125 ) 露出補正 なし
102_2304060729 X900 〇吉野山 黒門 Z50 Z18-140.jpg 102.戻り路の黒門
黒門まで戻ってきた。まだまだ、上がって来る観光客が多い。黒門を出たところにあった食事処で、簡単な昼食にした。歩いた後のビールは格段に旨かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO220 ) 露出補正 なし
103_2304060733 X900 吉野山 あまご塩焼 Z50 Z18-140.jpg 103.鮎とあまごの塩焼き
昨日、ホテルの近くの小料理屋さんで食べたアマゴの塩焼きは旨かった。ヤマメは北のサクラマスの陸封型、アマゴは南のサツキマスの陸封型という。アマゴとヤマメは姿がほとんど同じで、淡白な身や柔らかい骨など、川魚としての美味しさも変わりない。 ただ、アマゴには脇腹に赤い斑点があり、ヤマメにはそれがないのが特徴だそうだ。子供のころ父親のお供で多摩川へヤマメを獲りに行ったのを思い出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
104_2304060741 X900 ◎吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 104.見納めの千本桜 -1
入山した時には下千本の桜を見るのに夢中で気に留めなかったが、大橋という橋がある。その大橋の少し先が、下千本展望台だった。バスが待っている吉野山観光駐車場はもうすぐそばだ。ここは近鉄吉野駅から七曲がりを登り切った上にある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO110 ) 露出補正 なし
105_2304060746 X900 〇吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 105.見納めの千本桜 -2
枝垂れ桜は、まだまだいっぱい花をつけていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 44mm ISO110 ) 露出補正 なし
106_2304060751 X900 〇吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 106.見納めの千本桜 -3
今朝は雨も覚悟していたが、青空が顔を出すほどの天気になり、ラッキーだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 57mm ISO100 ) 露出補正 なし
107_2304060758 X900 ◎吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 107.見納めの千本桜 -4
桜の中に町があるような眺めだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO125 ) 露出補正 なし
108_2304060761 X900 ◎吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 108.見納めの千本桜 -5
下千本から中千本へと尾根を桜が染めていた。初めて訪れた吉野千本桜をたっぷり楽しむことができた。吉野山観光駐車場は、来た時とは違って、びっしりと、大きな観光バスがいっぱい止まっていた。我々一行29名が集まるのを待って、午後1時に出発した。ここから奈良県高取町にある壺阪神社に向かう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 31mm ISO100) 露出補正 なし

2018年4月22日

2泊3日で山陰山陽を周遊(4) 出雲大社 3月30日

2日目、足立美術館の次は出雲大社だ。国道9号線、山陰道を走って、出雲大社までは1時間ちょっとかかった。出雲大社が近くなると、青空にはためく大きな日の丸の旗が見えてきた。バスは一の鳥居をくぐって、神門通りを少し走り、二の鳥居の前から左に入って、駐車場に入った。駐車場の場所は、もう参道も終わるところで、すぐ境内になる。駐車場の前にある土産物屋さんの女性が出雲大社の神楽殿、拝殿、御本殿などを案内してくれた。
​   バスガイドさんの説明によれば、伊勢神宮は誕生の入り口であり、出雲大社は黄泉の国の入り口だそうだ。出雲大社は「いずもおおやしろ」といわれる。
 出雲大社は大国主大神​が祀られている。国宝である現在の御本殿は1744年に造営され、これまで3度の遷宮が行われてきたが、平成20年から60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われてい​る​。遷宮とは、御神体や御神座を本来あったところから移し、社殿を修造し、再び御神体にお還りいただくこと​だそうだが、その意味には諸説あり、木造建築の建物を維持していくため​、​社殿の建築など様々な技術を継承していくため​、また、​神社は清浄であることが必要で、そのために遷宮を行う(神の力がリフレッシュされる)​などと言われているそうだ。
​ ​ ​ 平成20年4月に、御祭神である大国主大神が御本殿から御仮殿​となる拝殿​に御遷座される「仮殿遷座祭」が執り行われた。そして翌21年から、御本殿のみならず摂社・末社も、修造工事が進められてき​ている​。平成25年5月10日には、大国主大神が修造の終わった御本殿にお還りになる「本殿遷座祭」が執り行われ​たという。そして、平成28年3月には境内境外の全ての社殿の修造遷宮が完了、第2期事業として​平成28年​4月以降は重要文化財の会所の修造をはじめ、出雲大社と密接な関係を持つ国造家鎮守社8社他の修造や文化財等を展示するための宝物殿の改修等が行われ​ている​。
​  出雲大社では、松の参道も歩いてみたかったし、門前町であるお宮通りや神門通りも歩きたかった。竹内まりやの実家という「竹野屋旅館」も見たかったが、そんな余裕はなかった。

57.​​​​​​旧JR大社駅 車窓から
大社線 廃止に伴い1990年4月1日に廃止となった​旧JR大社駅の前を通った​。 ​この旧大社駅は​ 2004年(平成16年)重要文化財に指定され​、​2009年(平成21年)2月6日 - 近代化産業遺産に認定され​ている​。 バスはさらに神門通りを走り、右手に 一畑電車出雲大社前駅が見えてきた。​

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
58.日の丸の旗
バスの中からも見えていた日の丸の旗は神楽殿の前に立てられていた。 旗の大きさは縦9m×横13.6m(畳75畳分)掲揚塔の高さは47mだそうだ。青空にはためく日の丸は子供のころに見た切手を思い出す。それは、1951年(昭和26)9月のサンフランシスコ平和条約調印の8円の記念切手だった。1951年のサンフランシスコでの平和条約で日本は自他共に独立国として再出発したのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影( f5.6 1/1000秒 62mm ISO100 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
59.神楽殿
駐車場から境内のほうへ進むと、良く映像で見る大注連縄がある神楽殿があった。さすがに大きい注連縄だ。建物は昭和56年に造られた。祭典、祈願、結婚式が行われる。大広間は270畳もあるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
60.自衛消防団車
可愛らしい軽自動車の消防車があった。これは出雲大社の自衛消防団のものらしい。 出雲大社は昭和53年5月に拝殿や八足門など8棟を全半焼する火災が起きた。この火災を機に、出雲大社は自衛消防隊を整備したという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO400 ) 露出補正 なし
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61.松の参道
四の鳥居の前に来る。右に松の参道、左に拝殿がある。一の鳥居のある神門通りから始まり、二の鳥居のある勢溜から参道が始まる。そして、三の鳥居から、ここ四の鳥居まで松の参道が続く。松の参道は三つに分かれていて、写真に見える松の内側は神様の通る道であり、柵が置かれ通れないようになっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
62.四の鳥居
四の鳥居は銅鳥居と呼ばれる。出雲大社には材質の異なる四つの鳥居がある。一の鳥居は石(コンクリート)、二の鳥居が木、三の鳥居が鉄、そしてこの四の鳥居が銅だ。四の鳥居をくぐると、左手に拝殿、奥に八足門、その向こうにご本殿がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
63.拝殿
先に記したように、平成20年から60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われてい​る​。 そのため、平成20年4月に、祭神である大国主大神が御本殿から御仮殿​となるこの拝殿​に遷座された。そして、 平成25年5月10日には、大国主大神が修造の終わり、拝殿から御本殿にお還りになる「本殿遷座祭」が執り行われ​たという。拝殿はその間、仮の御本殿だった。この拝殿は、昭和34年に総ヒノキ造りで再建されたものだそうだ。前の62.の写真のように銅鳥居の下の中央に立つと拝殿は左にずれている。これは御本殿の屋根を拝することができるよう配慮されているのだという。注連縄は神楽殿のほうが立派なようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
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64.八足門と御本殿の屋根
拝殿の奥に八足門がある。八足門は、 推定1667年に創建され、2004年7月6日に重要文化財として登録されている。 八足門は拝殿の奥に位置し、八足門の内側が出雲大社の御本殿である。すなわち御祭神である「大国主大神」がご鎮座されている。通常は八足門の奥には入ることはできまない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
65.回廊
八足門の回廊は、その正面の西側と東側にある。これは東側の回廊だ。 一般的に回廊とは、神社などで中庭を囲むように巡らされた屋根付きの廊下だが、八足門の回廊は、その正面の西・東側のみにある。つまり、西側回廊と東側廻廊の奥には廻廊の代わりに木製の瑞垣という垣根が張り巡らされ、この瑞垣が八足門の内側にある御本殿をはじめとした社殿群を取り囲んでいるという。 回廊は1667年寛文年間に造営されており、現在観ることのできる姿は1744年の延享年間に執り行われた御本殿の造営時に解体移築したものであると考えられているそうだ。回廊も重要文化財である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/640秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
66.八足門
八足門の造りとして、屋根は二重繁垂木で組まれており、組手は一手先の出組、その上に支輪が見える。門の鴨居部分の上部には、左甚五郎作の瑞獣(「瑞獣」とは、吉兆として現れる霊妙な獣をいう)と流水紋などの美しい彫刻を見ることができる。八足門の内側は一切、撮影が禁止になっていて、看守さんが立っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
67.仮拝殿
ご本殿修造期間中に 拝殿が 御仮殿となっていた間、 拝殿の西側に新規にこの仮の拝殿を作って対応していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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68.巨大な柱の跡 八足門の前
これは平成12年から13年の間に行われた出雲大社境内遺跡の発掘調査で、杉の大木3本を1組で括りつけた巨大な1本の柱が発見されたが、すなわちこの柱が過去において、この八足門前の床の下に埋まっていたと言うことを示しているものなのだそうだ。 この巨大な柱の発見によって「48メートルの巨大神殿は実在した」と言う、確証に行き着くことになったという。 出雲大社の宮司家には、古い時代から伝わる「金輪御造営差図(かなわのごぞうえいさしず)」という、平面設計図があるそうだ。 そしてその絵図面では、3本の巨大な柱を金輪で束ねて、それを「直径3メートルの巨大な1本の柱」として、その柱の上に「大社造り」で「神殿」を造る設計になっているのだそうだ。この巨大な柱の直径は、約3mにもなり、この八足門前だけではなく、合計で3ヵ所も境内で発見されている。(出雲大社・御朱印というサイトを参照した)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
69.御本殿と屋根
御本殿は大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式である。現在の御本殿は高さ24mで延享元年(1744年)に3年半の歳月をかけて完成した。68.で記したように古くは倍の48mの御本殿が建っていたという。大社造りである出雲大社御本殿の屋根は切妻屋根で、上から下へ優美な曲線を描いているのが特徴であり、これは中国大陸文化の影響で、後世に変化したものだそうだ。屋根は茅葺きで、雪が積もるのを避けるために傾斜はかなり急につくられているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
70.カワラヒワ
境内に見たことのない野鳥が飛んできた。帰ってきてから調べてみると、カワラヒワのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影( f4 1/500秒 203mm ISO1250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
71.神楽殿の額
神楽殿に大きな額が掛かっていた。右から神光満殿(しんこうまんでん)と読み、神の光で満ち足りていることという意味だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影( f2.8 1/500秒 12mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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72. 神楽殿のステンドグラス
また、神社建築には珍しく神楽殿の正面破風の装飾にステンドグラスが使われている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/250秒 81mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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73.千家国造館
そろそろバスに戻る時間がくるので、駐車場のほうへ歩いていく。途中に千家国造館があった。 天穂日命 以来代々出雲大社に奉仕される出雲國造がお住まいになるのが國造館である。同館のなかの書院は明治45年に大正天皇が出雲大社御参拝の折り、行幸を仰いだ部屋で、その後も各宮殿下がしばしば来られたという。また國造館を語るうえで忘れてはならないのが斎火殿 (新しく火鑽・ひきりできった神聖な清い火の御火所 )という。ところで 出雲大社の権宮司・千家国麿氏と結婚された高円宮典子様とは別居状態と伝えられるが・・・

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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74.桜と日章旗
出雲大社の桜も数は少なかったが、満開だった。澄み切った青空と大きな日の丸と桜の花は最高の取り合わせであった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/1000秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
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