2018年11月 8日

隠居の旅行:長野の秘湯中房温泉を訪ねる

【ロテ研】(露天風呂研究会)と称する某ソフトウエア会社のユーザ会の役員・OBたちの集まりがある。毎年9月の初めに、全国のどこかの温泉(できるだけ秘湯)を訪れで、親睦会をするのが恒例である。
 私は喜寿を迎えたので、引退したいと申し入れたら、傘寿を過ごした会長からまだ早すぎるとお叱りを受けて、長野安曇野まで出かけることにした。東京組の団体に、名古屋からと私大阪組が加わって、総勢16名、昼過ぎ松本駅前でマイクロバスに乗り込む。
 そのまま、中房温泉まで直行すると到着が早すぎるということで、みんなの希望が多かった【日本浮世絵博物館】を訪れた。この博物館は、信州松本で紙などを扱う問屋業の豪商酒井家のコレクションをもとに、1982年に設立されたという。絵画に素養のない私には豚に真珠のようなものであるが、熱心に説明された学芸員の解説を聞いて、浮世絵の世界を垣間見た気がした。

 温泉施設の裏山には、【焼山】と呼ばれる地熱で蒸気を噴出している場所があり、砂を掘って卵や芋などを埋めるとたちまち蒸しあがるという。2日目の昼食は、これを利用して自炊するという。そのための材料を松本の業務スーパー【ユー】で買い求めた。先遣隊がよく調査してくれている。
 中房温泉は、日本アルプスの中腹、燕岳登山口にある。燕岳に登ったことのある人なら、よく知られた山好きには有名な温泉らしい。バスは、松本から安曇野を通って、急坂の曲がりくねった山道を勢いよく登っていく。道幅は場所により狭く、上からおりてくるマイクロバスとすれ違いは、連絡が取れてるようで、しばし待ったりする。
 旅館は海抜1500m近くにあることを除いて、普通の温泉宿とは変わらない。宿備え付けの 浴衣に着替えて、温泉に入りに行く。敷地内には、私は全てには入らなかったが、小さな浴槽も含めて14の温泉がある。
 よく昼食は、焼山で買ってきた食材を蒸し焼きにした野菜などを食した。仲間の一人が蒸し鶏を器用に割いて、バンバンジを作った。美味しかった。

     
0002.JPG 2018/9/15 浮世絵美術館(松本)
奥村政信作
最近の美術館は、フラシュをしなければ、写真を撮ることができるようになっている。ルーブルなど有名な美術館もOKださそうだ。

RICOH GRⅡ
18.3mm 1/4 f/2.8 ISO1000 EV 0

0004.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
玄関付近
標高は1500m近くある。客は、浴衣がけで敷地内のいろいろな温泉を巡る。入り口と脱衣場所は別だが、中で混浴になっている浴場もある。

SONY α7Ⅱ+FE 28-70mm
47.0mm 1/60 f/4.5 ISO800 EV 0

0017.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
月見の湯
敷地内にはこのような小さな露天風呂がいくつかある。温泉好きな仲間は、少々あるき回らないとだめと言いながら、14箇所すべてで浸ったと言っていた。

SONY α7Ⅱ+FE 28-70mm
28.0mm 1/60 f/3.5 ISO400 EV 0

0019.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
ゆで卵用源泉
浸けておくだけでゆで卵ができる温度80度の源泉がある。半熟は15分、固茹で30分とある。

SONY α7Ⅱ+FE 28-70mm
28.0mm 1/60 f/3.5 ISO250 EV 0

0020.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
滝見の湯
この露天風呂は、本館から少し山道を歩かねばならない。周囲には囲いはなく、自然の中で裸になる。お湯は熱く、1~2分浸かるのが精一杯である。温める水はない。

SONYα7Ⅱ+FE 28-70mm
34.0mm 1/60 f/4.0 ISO1000 EV 0

0021.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
楓の紅葉はまだ
滝見の湯近くに生えている楓が紅葉になるには、もう少し時間がかかるようだ。。

SONYα7Ⅱ+FE 28-70mm
70.0mm 1/90 f/5.6 ISO160 EV 0

0024.JPG 2018/9/16 中房温泉(松本)
燕岳登山口
中房温泉の入り口に、燕岳の登山口がある。山ガールの姿が多い。ここにも浴場がある。

SONYα7Ⅱ+FE 28-70mm
32.0mm 1/90 f/5.6 ISO100 EV 0

2015年7月12日

隠居の散策:さかい利晶の杜を訪ねる

今まで堺市の中心街宿院にあった堺市民病院の跡地に、さかい利晶の杜と称するミュージアムが造られた。

TVで評判になったりしたので、梅雨の晴れ間を縫って一度行ってみることにした。期待ほどではなかったが、記録として残しておきたい。

堺市民病院は、堺市立総合医療センターと改称して、堺市津久野の「知恵の文殊さん」として有名な家原寺近くの公団住宅跡地に立派な建物を建て、本年7月から開業した。

利晶とは、利休と与謝野子から1字ずつ取っているのだ。その名のとおり、このミュージアムには、千利休と与謝野晶子に関する資料などが展示されている。東畑建築設計事務所というところの設計であるこの建物は、それなりの工夫も凝らしてあるが、なんとなく税金の無駄遣いといった感じがしないでもない。

敷地内には、湯葉と豆腐の食事処梅の花スターバックスが特権的に店を構えている。バスでの観光客は、梅の花で食事を摂っているようだ。我々も帰り際にスターバックスに寄って帰ったし、堺市街の中心地ということもあって、なかなかの盛況であった。

;クリックすると大きな写真になります。 利晶の杜玄関
2015/7/10
国道26号線に面している。

NIKON COOLPIX P610
4.3mm (35mm換算:24mm)
プログラムオート 1/500s f3.3 ISO100
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 ミュージアムと梅の花との間の植え込み
2015/7/10
色々な木が植えられている。時間が経てば、良い庭になるかもしれない。

NIKON COOLPIX P610
5.0mm (35mm換算:28mm)
プログラムオート 1/1000s f3.5 ISO100
露出補正 0
DSCN4588.JPG ヤブツバキの葉にアオスジアゲハ
2015/7/10
リョウブの若い木にも花が咲いていた。蝶が来るかもしれない。

NIKON COOLPIX P610
44.8mm (35mm換算:220mm)
プログラムオート 1/125s f3.5 ISO220
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 ロビーにあるジオラマから
2015/7/10
宿院頓宮への参道?

NIKON COOLPIX P610
4.3mm (35mm換算:24mm)
プログラムオート 1/125s f3.3 ISO250
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 堺の港が栄えていた頃の外国帆船模型
2015/7/10
展示場への入場は有料である。一部を除いて、撮影はOKである。

NIKON COOLPIX P610
4.3mm (35mm換算:24mm)
プログラムオート 1/30s f3.3 ISO200
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 与謝野晶子の生家駿河屋の店風景
2015/7/10
鉄幹との間に、12人も子供がいることは知らなかった。

NIKON COOLPIX P610
4.3mm (35mm換算:24mm)
プログラムオート 1/13s f3.3 ISO800
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 千利休屋敷跡
2015/7/10
かなり大きな敷地だったらしい。

NIKON COOLPIX P610
9.0mm (35mm換算:50mm)
プログラムオート 1/500s f4.0 ISO100
露出補正 0
DSCN4611.JPG 灯籠と井戸
2015/7/10
茶室用の水は、この井戸から汲んでいたという。

NIKON COOLPIX P610
7.2mm (35mm換算:40mm)
プログラムオート 1/500s f3.8 ISO100
露出補正 0

2015年5月 1日

隠居、優雅な昼食を楽しむ:池田 雅俗山荘


 もう50年以上も前に、伊勢の英虞湾にある多徳島というところで、朝日新聞厚生文化事業団が運営していた教育キャンプ場でキャンプカウンセラーをしていた。その志摩キャンプのカウンセラーOBの集まりが年一回開催される。昔は宿泊もするような催しであったが、かっての若者もだんだんと老齢化してきて、今は昼食を共にして近況報告を話するような集まりとなった。今年は、我々の期が幹事を仰せつかっている。
 場所の選定には、いつも悩むのであるが、何かの雑誌に紹介されていた池田の雅俗山荘というレストランではどうかの案がでて、下見がてら同期で食事をすることにした。
 この雅俗山荘は、阪急の創始者である小林一三の旧邸と附属建物の中にある。旧邸は、逸翁美術館が主体である。逸翁美術館については若い頃から名前を聞いていたが、レストランが併設されているとは知らなかった。ちなみに、「逸翁」は小林一三の雅号である。

 旧邸の庭園はさほど広くないが、茶人であった小林一三らしく、庭園内には近衛文麿公命名の茶室「費隠」、日本で最初に考案した椅子式の茶室「即庵」、 貸し茶室としても好評の「人我亭」の三つの茶室がある。庭園内のツツジや新緑が美しい。
 肝心の料理は、宝塚ホテルからホテルニューオータニ大阪のシェフを経て、1992年ホテル阪急インターナショナル開業時から料理長、総料理長を歴任した前田修平さんという方のフランス料理である。2010年4月より「雅俗山荘」にてシェフをされているようだ。というわけで、回転寿司などのB級グルメに慣れた舌には、いささか優雅な食事であった。

レストラン 雅俗山荘

;クリックすると大きな写真になります。 一三記念館正門
2015/4/22
この奥に、記念館とレストランがある。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
絞り優先AE 1/160s f5.0 ISO100
露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 クルメツツジ?
2015/4/22
ヒラドツツジも咲いていた。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
20.0mm (35mm換算:30mm)
絞り優先AE 1/1250 f3.5 ISO160
露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 茶室人我亭(にんがてい)
2015/4/22
貸し出しOKだそうだ。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
20.0mm (35mm換算:30mm)
絞り優先AE 1/60s f3.5 ISO160
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 茶室費隠(ひいん)にじり口
2015/4/22
大きさは二畳である。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
36.0mm (35mm換算:54mm)
絞り優先AE 1/60s f4.5 ISO250
露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 庭園からみたレストラン
2015/4/22
後に増設された。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
36.0mm (35mm換算:54mm)
絞り優先AE 1/60s f4.5 ISO250
露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 メイン・ディッシュ
2015/4/22
"仔牛のブランケット"とある。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
絞り優先AE 1/60s f5.0 ISO100
露出補正 -0.3


 本番は秋に行う予定であるが、いずれ案内状を作らねばならない。その時のためにと思って、スマホにインストールしている「山旅ロガー」を使って、阪急池田駅から小林一三記念館までの行程をプロットしてみた。
 ここで得られたデータをGoogle Map で表示する方法については、以前に記録している。この方法を使って、Google Map に表示させてみた。
 下の地図をクリックすると、Google Map の機能を持った地図が表示されるはずである。



shell-1.JPG

2015年3月24日

隠居の散策:近つ飛鳥風土記の丘に春を訪ねる


 もう9年も前の 2006年9月に、建築学を学んでいた娘に誘われて、安藤忠雄の初期の作品である「近つ飛鳥博物館」に行った
 3月20日、陽気に誘われて、再度行ってみることにした。この博物館は、「近つ飛鳥風土記の丘」に位置している。この丘には、梅林とか多くの桜が植えられているらしい。暖かくなったので、ひょっとしたら蝶も飛ぶかもしれない。野鳥もいるだろうと期待した。修理に出していたCoolpix P610 も帰ってきたので、いろいろと試したい。

 天気は良いが、平日とあって熟年組がちらほらいるぐらいである。博物館の展示は、いろいろと工夫が凝らしてあって、古代の歴史に興味ある人にはたまらないのだろうが、浅学の身では猫に小判である。
 展示物については、下手な私の写真よりもホームページの展示ページを見ていただきたい。
 30分ほどでひと通り見終わって外に出た。入り口をでると近つ飛鳥風土記の丘への散策路にでる。安藤忠雄基金によって植樹されたという紅・白の梅は満開である。
 桜がたくさん植わっているゾーンもあるが、蕾はうっすらとピンクになっている程度である。
 期待した野鳥は、ウグイスのさえずりを聞いたくらいで、姿を観察することはできなかった。

近つ飛鳥博物館風景

;クリックすると大きな写真になります。 近つ飛鳥博物館正面? 富田林
2015/3/16
博物館の屋根が階段状になっている

Nikon COOLPIX P610
4.3mm (35mm換算:24mm)
絞り優先 1/1000s f6.0 ISO100
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 近つ飛鳥博物館入り口への通路 富田林
2015/3/16
通路の先にしだれ梅が咲いている

Nikon COOLPIX P610
5.0mm (35mm換算:28mm)
絞り優先 1/400s f6.3 ISO100
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 風土記の丘への道から近つ飛鳥博物館を見る 富田林
2015/3/16
梅が満開である。

Nikon COOLPIX P610
9.9mm (35mm換算:55mm)
プログラムオート 1/500s f4.0 ISO100
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 第一展望台への階段 富田林
2015/3/16
階段を見て諦めた。9年前は上ったようだが。

Nikon COOLPIX P610
7.2mm (35mm換算:40mm)
プログラムオート 1/125s f3.8 ISO100
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 古墳 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
いたるところに、このような古墳がある。

Nikon COOLPIX P610
7.2mm (35mm換算:40mm)
プログラムオート 1/250s f3.8 ISO200
露出バイアス なし
D7K_1960.JPG テングチョウ 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
今年初めて見る蝶である。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/2500s f6.3 ISO400
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 ノジスミレ 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
蝶の横で家内が見つけた。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/1250s f7.1 ISO400
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 ソメイヨシノの蕾 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
まもなく咲くのだろうか。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/200s f6.3 ISO400
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 ミツバツツジ?の蕾 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
桜より早いと思うのだが。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/200s f6.3 ISO400
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 カマキリの巣 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
ツツジの木に。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/800s f5.6 ISO400
露出バイアス なし


2013年9月 2日

隠居の散策:伊丹市昆虫館


 夏休みも終わりに近づき、近くに住む孫たちが一日退屈しているというので、前から気になっていた伊丹市の昆陽池公園内にある昆虫館に連れて行ってやることにした。彼らは、多分蝶よりもカブトムシなどの昆虫の方に興味がありそうだが。
 昆陽池には、デジスコを始めた頃(2009年12月)に被写体を求めて友人と訪ねたことがある。それ以来の訪問である。車で1時間ほどのところにあるのだが、足が向いていなかった。
 コンビニで買ったおにぎりなどを車中で食べて、着いたのは昼過ぎであった。駐車場から昆虫館までは、林の中で木陰になっている散策路を 800m ほど歩く。この日8月30日は幸いにも空は曇っていて、風も吹いている。帰り際に一雨きたが。

 夏休みの終わりなので、もう少し混んでいると思ったが、平日のせいか親子連れが何組かいるぐらいでゆっくりと観察できる。子どもたちは、カブトムシやクワガタなどが観察できる飼育箱に夢中だ。
 南方系の植物が植えられた蝶の温室に入ると、今までに見たことのない蝶が、フワフワと沢山飛んでいる。目立つのは、オオゴマダラである。次に目立つのは、黒いアゲハである。休むことがあまりないので、写真が撮りにくい。後で調べるとジャコウアゲハのようだ。
 ゆるやかに、一階から2階に上がる観察路を上がっていくとところどころに「みつだい」が設けられていて、オオゴマダラを中心に蝶が群がっている。ジャコウアゲハは、この「みつだい」には飛んできていない。いささか興奮しながらカメラのシャッターを押し続けているうちに、孫どもはいなくなった。自宅に帰って、NEX-7で撮った写真を整理してみるとピンぼけ写真が多い。まだまだ、NEX-7 の習熟が必要だ。
 温室に続く標本室には、陸山高田市博物館での蝶の被災標本が修復されて展示されていた。
 今度は、昆陽池に現れる水鳥なども狙いがてら、再度昆虫館に訪問したいと思っている。

蜜台にむらがるオオゴマダラ:伊丹昆虫館;クリックすると大きな写真になります。 ジャコウアゲハ:伊丹市昆虫館;クリックすると大きな写真になります。 カバタテハ:伊丹市昆虫館;クリックすると大きな写真になります。 ツマムラサキマダラ♀:伊丹市昆虫館"
蜜台にむらがるオオゴマダラ:伊丹市昆虫館
2013/8/30
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
187mm(35mm換算280mm)
絞り優先オート 1/50s F6.3 ISO400
露出補正 0
ジャコウアゲハ:伊丹市昆虫館
2013/8/30
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
187mm(35mm換算280mm)
絞り優先オート 1/50s F6.3 ISO400
露出補正 0
カバタテハ:伊丹市昆虫館
2013/8/30
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
110mm(35mm換算166mm)
絞り優先オート 1/8s F6.3 ISO400
露出補正 0
ツマムラサキマダラ♀:伊丹市昆虫館
2013/8/30
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
53mm(35mm換算79mm)
絞り優先オート 1/50 F6.3 ISO400
露出補正 0
スジグロカバマダラ:伊丹市昆虫館;クリックすると大きな写真になります。 蜜台にむらがるコノハチョウなど:伊丹市昆虫館 蜜台にむらがるツマムラサキマダラ?など:伊丹市昆虫館;クリックすると大きな写真になります。 陸山高田市博物館での蝶の被災標本:伊丹市昆虫館;クリックすると大きな写真になります。
スジグロカバマダラ:伊丹市昆虫館
2013/8/30
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
67mm(35mm換算100mm)
絞り優先オート 1/50s F6.3 ISO800
露出補正 0
蜜台にむらがるコノハチョウなど:伊丹市昆虫館
2013/8/30
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
92mm(35mm換算138mm)
絞り優先オート 1/125s F6.3 ISO800
露出補正 0
合成写真:右上はコノハチョウ閉翅
蜜台にむらがるツマムラサキマダラ?など:伊丹市昆虫館
2013/8/30
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
87mm(35mm換算130mm)
絞り優先オート 1/40s F6.3 ISO800
露出補正 0
合成写真:左上は標本室のボード
陸山高田市博物館での蝶の被災標本:伊丹市昆虫館
2013/8/30
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
20mm(35mm換算30mm)
絞り優先オート 1/80s F6.3 ISO800
露出補正 0


2012年7月10日

隠居の旅行:山中温泉を中心に加賀を巡る


 孫の世話などで、なかなか泊まりがけの旅行ができなかった夫婦旅行を久しぶりに楽しんだ。行き先は、前から気になっていた鴨池観察館がある加賀地方である。宿泊は、やはり温泉に浸かりたい。加賀には、片山津温泉をはじめ沢山の温泉地があるが、できるだけ騒々しくないところにしたかったので、山中温泉にした。最近、流行りの「ゆこゆこ ねっと」で探すと、河鹿荘ロイヤルホテルという宿がヒットした。ロイヤルホテル系列の宿には、以前に能登、大山、志摩でも泊ったことがある。それほど悪い印象は残っていない。朝・夕食付きで、¥8800はリーズナブルである。食事は今までの経験で欲張って特別料理を頼んでも、歳をとっているからそれほど食べられない。あてがいぶちで十分である。

 梅雨の時期なので 3日ほど前には傘マークだった予報も、出発前日の天気予報では幸い雨は降らない予報になった。
 コースは、北陸自動車道の福井IC で降りて、まず永平寺に向かう。福井ICから、山の中の地道を走って 30分ほどで正門につく。正門前のすぐ近くに駐車場があり、朝の10時ということでまだ空いていた。(¥500)
 曹洞宗の大本山である永平寺には、以前から訪問したいと思っていた。さすが古刹。境内の檜、楓などは大木である。伽藍には、頭をツルツルにまるめた若い修行僧が機敏な動きをしていた。雪の多い冬の参拝に備えるためか、寺院内建物への移動は階段状の回廊を巡っていく。

 1時間ほどの永平寺参拝のあと、第二の目的地、東尋坊に向かった。永平寺から東尋坊までは40km近くある。カーナビのいうままに田舎道を走ると約1時間ほどで着く。土産物屋の無料駐車場に車を置いて、海岸まで歩いていく。5分ほどの歩道では、土産物屋や食堂が軒を連ねており、呼び込みがかしましい。
 確かに奇岩ではあるのだろうが、なんとなく期待はずれであった。観光遊覧船などといい、あまりに商売気が溢れているせいかもしれない。ちょうど昼時であったが、海鮮丼などを売り物にする食堂には入らず、山中温泉に向かう街道で、蕎麦屋でも探すことにした。10分ほど走ったところで、家内が小さな蕎麦屋の看板を見つけた。テーブル席が3つと5~6人が座れば満員となるカウンターの小さな店だったが、食した天ぷらおろし蕎麦は、なかなかの味であった。この蕎麦屋は「そば処あおき」といって、ガイドブックにも載っていた。

 宿泊予定の山中温泉河鹿荘ロイヤルホテルを指示したカーナビは、あわら温泉を経て畑のなかの道や山道を案内する。1時間ちょっとで宿に到着した。4時からとなっているチェックイン前の時刻に着いたが、部屋の準備はできているということで早速案内してくれた。和洋室の部屋は、セミダブルのツイン・ベッドと3畳ほどの大きさに畳が敷いてあり、畳好きの家内は大満足で脚をのばしていた。すぐに、鶴仙渓という川に面した温泉に飛び込んだ。川のせせらぎ聞こえる野天風呂や4m四方もある古代檜で造られた浴槽に、思い切り足を伸ばした。久しぶりの心地よさである。
 温泉から上がって、夕食までの間、散策マップにあるゆげ街道という小奇麗な温泉街道をぶらぶらと蟋蟀(こおろぎ)橋まであるき、そこから鶴仙渓散策路をつたって、宿に帰ってきた。
 ホテル内にある和食店での夕食は、ほぼ予想通りの満足をし、早めの就寝をした。翌朝、もちろん温泉に浸かった後、朝食までの間、鶴仙渓に一人で出かけた。期待した野鳥とは出会わず、ミヤマカワトンボという茶色の羽をしたトンボを見かけただけだった。鶴仙渓を望みながらの朝食バイキングは品数も多く、いつも早食いの朝食もデザートのコーヒまで40分もかけて楽しんだ。

 今回のメインの目的地である鴨池観察館までは、宿から40分ほどである。着いたのは、8時40分くらいだったから、9時開館の鴨池観察館はまだ開いていない。脇道から、鴨池に出る小径があるので、中にはいってみたが、トンボは飛んでいるが、野鳥の姿はない。9時になって、観察館の中に入ると、若い女性の学芸員が親切にいろいろと教えてくれた。後に判明したのだが、この女性は前は岡本裕子さんといい、正式には【日本野鳥の会加賀鴨池にチーフレンジャー】という肩書きである。この方が、毎日新聞の【ネイチャーEye】というコラムに、「ツバメの数と環境変化」という記事(2012年5月14日付)を書いておられ、そこから、この観察館に訪ねてみたくなったのだ。
 鴨池には、オシドリがいるといって、フィールドスコープの焦点を合わせてくれたが、500mmの望遠では、点としか写らなかった。 野鳥を観察するならと近くの下福田池の地図をいただいた。キビタキに会えるのではないかという。家内を観察館に残して、散策をはじめるとすぐに樹木の暗い蔭に小鳥が留まった。夢中で連写した写真を後で確認するとヒガラであった。この旅行中に撮った小鳥は、この一羽だけだった。水鳥が飛来する11月頃に、また来たいと思う。

 加賀まで行くなら、金沢の21世紀美術館を見てこいと娘に奬められて、金沢市役所近くの美術館まで、車を走らせた。展示は、【ソンエリュミエール コレクション】と【工芸未来派】だったが、美術の素養のない私には、猫に小判だった。
 金沢は、ゆっくりと時間をかけてくるところだと思う。

 ほとんど高速道路ばかりであるが、2日間で710kmは、車後尾にシニアマークをつけた老人には少しハードだったかもしれない。

 なお、このブログでは、Google Maps Javascript API のV3 (V2 は、Google が廃止した) と jQuery lightbox を使った。この経緯については、別のブログに備忘録としてUP するつもりである。

加賀地方旅行地図:マークをクリックすると吹きだしに地名とリンクが表示されます。

2011年9月 8日

隠居の温泉旅行:白馬を中心にのんびりと(1)安曇野ちひろ美術館

 
 「ゆったりのんびり温泉暮らし」という新聞広告のキャッチコピーに引かれて、久しく出かけていなかった泊まりがけの旅行に出ることにした。4泊5日、白馬にある温泉付きのホテルに逗留する。忙しい娘も、はじめの3泊は付き合うという。

安曇野ちひろ美術館;クリックすると大きな写真になります; 京都で娘をひらって、名神(小牧JCT)⇒中央道(岡谷JCT)⇒長野自動車道 豊科ICと走り、国道147号線をたどった。まだ、昼時分だったので、娘が是非行きたいと言っていた【安曇野ちひろ美術館】に立ち寄った。安曇野の自然にとけこむように設計された美術館は、内藤廣氏の設計によるもので、回りは広々した庭園となっている。建築家のはしくれである娘が行きたいところは、ほとんど有名な建築家が設計した施設が多い。この美術館のある松川村は、絵本作家である岩崎ちひろの信州生まれの両親が第二次世界大戦後に開拓農民として暮らした村のようだ。
ちひろの黒姫山荘;クリックすると大きな写真になります 車を駐めて美術館の入り口に近づくと、近くを歩いていた学芸員が良い撮影ポイントがあるという。学芸員が指し示すポイントに立つと、建物のガラスを通して裏の山(城山というみたいだ)が三角屋根の建物と同じに相似形に見えるのだ。
 付設している感じの良いカフェの屋外テラスで、簡単な昼食を摂った。美術館は、一度チケットを求めると広大な庭園に出入り自由である。庭の端の方には、岩崎ちひろが仕事をしていたという黒姫の山荘を模したと思われる小屋があり、ガラス戸を通して中の様子が覗ける。この建物についての案内は、HP には記載されていなかった。

 巨大な強風域を持つ台風12号の接近でどんよりと曇っているが、もう枯れてしまったひまわり畑の横でラベンダーが咲く庭園を散策した。鳥は、近くを流れる乳川の向こうに広がる田んぼで餌を求めるダイサギとテラスの屋根にハクセキレイがいるだけだった。ラベンダー畑などに、セセリ蝶やシジミ蝶が舞っていたが、アゲハ類は見かけなかった。

ハクセキレイ;クリックすると大きな写真になりますイチモンジセセリ;クリックすると大きな写真になりますツバメシジミ;クリックすると大きな写真になりますウラギンシジミ;クリックすると大きな写真になります
美術館の屋根に留るハクセキレイ
2011/9/1
安曇野ちひろ美術館
ラベンダーで吸蜜するイチモンジセセリ
2011/9/1
安曇野ちひろ美術館
カラスノエンドウにツバメシジミ
2011/9/1
安曇野ちひろ美術館
ウラギンシジミ:乳川のほとりで
2011/9/1
安曇野ちひろ美術館


  露天風呂;クリックすると大きな写真になります ちひろ美術館から木崎湖・青木湖が望める国道147号をたどって、白馬村の宿舎「白馬ハイランドホテル」に到着したのは、午後4時だった。冬場のスキー客目当てのホテルらしく玄関まわりは質素だったが、早速飛び込んだ温泉は快適だった。露天風呂で、もう50年も前の学生の頃に転げながら滑った兎平のゲレンデを遠望しながら、若き日の思い出に浸った。
 ノロノロ台風12号のおかげで、この露天風呂からの北アルプスの眺望は一度も拝むことができなかったのが、すこぶる残念であった。

 

2007年10月27日

初秋の大山崎山荘美術館

 10月22日に開催された時代祭見物の前日、京都に向かう途中、アサヒビールが運営する大山崎山荘美術館を訪ねることにした。昨年、家内が娘に連れられて行って印象が良かったようである。一応建築家の端くれの娘は、安藤忠雄の作品を見たかったのだと思う。
 インターネット・サーチすると美術館には駐車場は無く、JR東海道本線の山崎駅近くにある町営駐車場を利用して欲しいとの案内に従って、駅から急な坂道を登った。
 爽やかな秋日和で日曜日なので、こんな小さな美術館でも結構な人出である。ただ、もちろん若い家族連れはいない。こういうところはどこへ行っても老年夫婦が多いが、ここはデートスポットらしく若いカップルも多い。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります





 大山崎山荘美術館は文字通り、本館は実業家加賀正太郎が自らの山荘として設計、建てたもので、山荘は大正時代に木造で建てられたのち、昭和初期に増築されたということである。この本館2階のオープンカフェでは京都と大阪の境あたりの眺望を見ながら、コーヒとケーキを楽しむことができる。車でなければビールを飲みたいところだ。
 モネの絵画が展示されている新館は、安藤忠雄の設計で例によってコンクリート打ち放しの廊下から地中に潜るようになっている。展示されている陶磁器とか絵画などの値打ちはよく分からないが、無料で入れる庭園はよく手入れがされており、紅葉には少し早かったが心落ち着く風情であった。庭園には、とんぼや蝶が飛来している。

「京都・奈良私的観光地図」に掲載

2007年3月11日

大阪市の赤字事業?:なにわの海の時空館

乗り物好きの孫を連れて、大阪南港にある「なにわの海の時空館」に急遽行くことにした。変わった建築物に興味のある娘も珍しく一緒である。阪神高速湾岸線南港出口で降りてATCの方面に走ればいい。晴天の土曜日というのに訪れている人はきわめて少ない。ATCには、ニュートラム駅付近からの大勢の人たちで賑わっているようであったが。
海の中に立てられたこの球状建物は確かに変わっている。エントランスからエレベータで地下2階に下りて、海底トンネルをくぐると4階建てのこの博物館である。この博物館の中心は、実際に復元建造し風だけで走らせたことのある木造の菱垣廻船である。この舟、全長30メートルあり、私のカメラレンズでは館内の撮影では全体を収められない。館内には、江戸時代の海運業に関する物品や豪華客船のフィギュアヘッドの模型などが展示されており、なかなか楽しい。六分儀での緯度測定についても教えてくれたりする。エントランス1階ロビーにある休憩所は当初はどうやらレストランだったようだが、今は自動販売機を並べただけになっている。経費削減のせいだろうか。それにしては、展示の説明などに係員が結構配置されている。黒字なら結構なことだが。
フェリーが好きな孫は、少々ハイになっていた。
「泉北近辺私的観光地図」に収載

2006年9月24日

安藤忠雄の初期の設計:近つ飛鳥博物館へ

 上の娘家族との花の文化園に珍しく下の娘が同行した。その要望で「近つ飛鳥博物館」という変な名前のミュージアムにも行くことにした。安藤忠雄の初期の設計らしい。建築を学んでいるので博物館の展示よりも建築に興味があるらしい。カーナビで探すと花の文化園と同じようにRoute170から少しはずれたところに位置している。大阪河内の山奥に忽然とコンクリート打ち放しの建物が現れる。このような公共の博物館でコンクリート打ち放しの建物はみんな安藤忠雄の作品と思われているらしいが、だいたい当っている。大阪府立狭山博物館も、コンクリート打ち放しの建物で安藤忠雄の設計である。大阪の出身だから大阪府が頼みやすいこともあるのかもしれない。「近つ飛鳥」という変な名前については、「近つ飛鳥博物館」のホームページに次の説明がある。

 「近つ飛鳥」という地名は、712年口述筆記された「古事記」に記載がある。履中天皇の同母弟(後の反正天皇)が、難波から大和の石上神宮に参向する途中で二泊し、その地を名付けるに、近い方を「近つ飛鳥」、遠い方を「遠つ飛鳥」と名付けたというもの。「近つ飛鳥」は今の大阪府羽曳野市飛鳥を中心とした地域をさし、「遠つ飛鳥」は奈良県高市郡明日香村飛鳥を中心とした地域をさす。

この夏に65回目の誕生日を迎えたので、博物館への入場料は割り引いてくれる。考古学にはあまり関心がないので、恥ずかしながら陳列品にどれだけの価値があるものかよく分からない。花の文化園と違って、こちらは閑散としている。あまり広くもない館内に4~5名の案内係の女性が立っている。入場料でペイしているとはとても思えないから税金の一部が使われているに違いない。ごく最近学会にかこつけてエジプトにいってきた娘が言うには、向こうの陳列は学校の理科室みたいで、こんなにきちんとしたものではなかったそうだ。ただ、大きさとか量とか格段の差らしいが。
 館外に出て古墳群を保存している「風土記の丘」を第一展望台まで散策した。久しぶりに緑の木々の間の結構急な坂道を息を切らして歩いた。大きな楓の木も沢山あったから紅葉の季節にはいいかもしれない。吹き抜ける風に汗を拭った展望台からは、堺から梅田あたりまでの眺望が開けていた。結構近場に緑を楽しめる公園があることを最近になって気が付き始めている。 tikatu_1.jpgtikatu_2.jpgtikatu_5.jpg
泉北近辺私的観光地図に掲載