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Studio YAMAKOで“バリ島の蝶”が含まれるブログ記事

2018年10月17日

キシタアゲハ舞う! ベトナム ダナンで撮ったチョウ(1) 8月6日~8日

ダナンではビーチのあるリゾート・ホテルでのんびり過ごすのが目的という今回の旅行は、チョウの撮影に関してはあまり大きな期待を持ってはいなかった。しかし、ソンチャ半島に建つそのリゾート・ホテルに着いてみると、確かにビーチはあるが、その広大な敷地には、背後に緑豊かな山が控えていた。
 ホテルに到着して、チェックインをしている間、眼下に広がる海のほうを眺めていると、ルリモンアゲハかなと思うような、大型の瑠璃色に輝くチョウが飛んでいるのを目撃した。レセプションからバギーで私たちが宿泊する棟へ行く途中でも、何頭かのチョウが飛んでいる。ハイビスカスも咲いていて期待ができる。ダナンではビーチのあるリゾート・ホテルでのんびり過ごすのが目的という今回の旅行は、チョウの撮影に関してはあまり大きな期待を持ってはいなかった。しかし、ソンチャ半島に建つそのリゾート・ホテルに着いてみると、確かにビーチはあるが、その広大な敷地には、背後に緑豊かな山が控えていた。
  2回行ったことがあるインドネシアのバリ島の蝶相ともまた違うようだ。見たことのないチョウがいる。
そして、帰国する9日の午前中まで、ホテルの敷地内で撮影を楽しむことができたのは、幸いだった。
 帰国してからも、撮ってきた写真を、手持ちの参考資料や、インターネットで見比べて同定するのが一苦労だった。同定は難しい。でも、この作業も楽しい。
 一部の写真はトリミングしている。
参考にした資料(図鑑)

  1. A Pictorial Guide Butterflies of Gorumara National Park Department of Forest Government of West Bengal 2013
  2. A Naturalist 's Guide to the BUTTERFLIES OF PENINSULAR MALAYSIA SINGAPORE and THAILAND   Laurence G.Kirton 2014
  3. A Field Guide to the Butterfries of Borneo and South East Asia   KAZUHISA OTSUKA 2001
  4. BUTTERFLIES OF THAILAND 2nd Edition 2012   PIsuth EK-Amnuay


参考にさせていただいたインターネット・サイト
  1. ぷてろんワールド 世界の蝶百科
      https://www.pteron-world.com/index.html
  2. 東南アジアの蝶ファン倶楽部 南ベトナムの蝶
      http://fanseab.my.coocan.jp/svietnam.html
  3. 海外旅行記 異国を旅して ベトナムの蝶 
      http://www.geocities.jp/ikokuhetabi/butterfly/vietnam/index.html
  4. ピーミィの写真散歩
      http://naturingthailand.blog89.fc2.com/blog-entry-507.html

181017_001.jpg 1.シラホシヒメワモン Faunis eumeus 8月6日 
ケーブルカーをビーチまで下りたところで、このチョウが飛んでいるのを見つけた。初めて見るチョウだった。小さいがワモンチョウの仲間だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 136mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
181017_002.jpg 2.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -1 8月6日
8月6日、早々にキシタアゲハが撮れた。もちろんフィールドで見るのは初めてだった。キシタアゲハ属はジャコウアゲハ族で5っのグループに分けられ、調べてみると、キシタアゲハ ヘレナキシタアゲハ サビモンキシタアゲハ パプアキシタアゲハ  ブルキシタアゲハ コウトウキシタアゲハ フィリピンキシタアゲハ アンフリサスキシタアゲハ フィリピンキシタアゲハの9種がいる。ここに現れたのはキシタアゲハか、ヘレナキシタアゲハか迷ったが。どうやらキシタアゲハのようだ。これは♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_003.jpg 3.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -2 8月6日
前の写真と同じ個体。擦れていないきれいな個体だった。今が最盛期なのかもしれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
181017_004.jpg 4.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -3 8月6日
花から花へと飛び回る。こちらも撮りやすいほうへ動く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_005.jpg 5.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -4 8月6日
また、次の花へ移ろうとジャンプする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_006.jpg 6.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -5 8月6日
傷のない個体と思っていたが、左前翅の外縁部にちょっと欠けたところがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 129mm ISO2000 ) 露出補正 -0.
3段
181017_007.jpg 7.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -6 8月7日
これは翌日(8月7日)に撮影した別の個体。大分擦れている。キシタアゲハは分布域が広く、インドネシアを中心として、東南アジア全域に広く分布し、台湾、インドにも産するという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 143mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_008.jpg 8.ウスイロネッタイヒョウモン Cirrchroa tyche mithila -1 8月7日
オレンジ色のチョウが飛んできた。じっと見ていると、梢の葉に止まった。英名を Common Yeoman という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 187mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_009.jpg 9.ウスイロネッタイヒョウモン Cirrochroa tyche mithila -2 8月7日
飛び立って少し飛んだが、また、同じようなところに止まった。タテハチョウ科ドクチョウ亜科の蝶だ。A Field Guide to the Butterfries of Borneo and South East Asia で調べていると、デヨネチャイロタテハというよく似たチョウをいた。また、ウラベニヒョウモンにも似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO250 ) 露出補正 なし
181017_010.jpg 10.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -1 8月7日
裏面だけでは分かりにくかったが、次の写真のように開翅してくれてタイワンキマダラと分かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
181017_011.jpg 11.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -2 8月7日
前の写真と同じ個体。分布は広くインド、ヒマラヤ、インドシナ半島、ボルネオ島、インドネシア、中国の南西部・南部、そして、日本の八重山諸島にも分布している。日本では1973年に西表島で発見された。台湾からの迷チョウ由来の蝶と考えられている。以後、西表島では完全に土着し、八重山の各島でも定着している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
181017_012.jpg 12.ホシシジミタテハ Zemeros flegyas 8月7日 
ホテルのレセプションの近くで、何か赤いチョウが敏捷に飛んでいるのを見つけた。初めて見るチョウだ。もちろん、その場では同定できない。いろいろ検索した結果、ホシシジミタテハと同定した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 178mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_013.jpg 13.チャバネセセリの仲間 -1
セセリチョウの同定は難しい。チャバネセセリ Pelopidas mathias あるいは、トガリチャバネセセリ Pelopidas agna かと思ったが確信が持てない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181017_014.jpg 14.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -3 8月7日
この個体は、写真10,11とは別の個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO400 ) 露出補正 なし
181017_015.jpg 15.クロタテハモドキ Junonia iphita  -1 8月7日
ごく普通種のようである。しかし、なかなか渋い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_016.jpg 16.クロタテハモドキ Junonia iphita  -2 8月7日
開翅してくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_017.jpg 17.クロタテハモドキ Junonia iphita  -3 8月7日
これは近くにいた別のもう1頭の裏面である。まだ、羽化して間もない個体と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_018.jpg 18.クロタテハモドキ Junonia iphita  -4 8月7日
表の色が少し明るいのが気になった。八重山諸島にもいるというイワサキタテハモドキ Junonia hedoniaではないかと、2015年にバリ島で撮ったイワサキタテハモドキの写真と見比べてみたが、後翅裏面前縁の白点の有無などから、やはりクロタテハモドキと思う。前の写真と同じ葉に止まって半分開いてくれた。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181017_019.jpg 19.ホリイコシジミ Zizula hylax -1 8月7日
ケーブルカーの索道の下は開かれているが、そのケーブルカーの「SKY」駅の傍に紫色の花が沢山咲いていた。その周りを小さなシジミチョウ が飛び交っている。そして、その葉に産卵しようとしている個体もある。ホリイコシジミだ。そしてその紫色の花を咲かせているのはホリイコシジミの食草の一つでもあるヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181017_020.jpg 20.チャバネセセリの仲間 -2 8月8日
そのヤナギバルイラソウの葉にチャバネセセリの仲間が止まった。裏面後翅の斑紋が良く分かるが、トガリチャバネセセリに似ているように思う。トガリチャバネセセリは八重山諸島が分布の北限だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_021.jpg 21.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -1 8月8日
3日目、遅い朝食の後、ホテル内遊歩道を歩く。3日目ともなるとチョウが多く出てくるポイントが分かってきた。ケーブルカーの「SKY」駅の周囲が良いポイントだ。昨日まで、キシタアゲハは♀の写真しか撮れなかったが、後翅の黄色も鮮やかな♂が現れた。♀より活発に花から花へ移り吸蜜をする。ほとんど傷のないきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_022.jpg 22.ホリイコシジミ Zizula hylax -2 8月8日
朝のうちはヤナギバルイラソウの廻りを忙しそうに飛んでいたホリイコシジミが、この時間(午前11時過ぎ)になると黄色い花(ウェデリア?)で吸蜜をするようになった。ピントは外れているが、翅表のブルーも撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO320 ) 露出補正 なし
181017_023.jpg 23.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -2 8月8日
また、新たにキシタアゲハの♂が飛来し、白い花で吸蜜を始めた。これも擦れのないきれいな個体だ。適期なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_024.jpg 24.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -3 8月8日
連写で撮っていると、こういうシーンも撮れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_025.jpg 25.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -4 8月8日
同じ個体。今度は近くの花に来て吸蜜を始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO200 ) 露出補正 なし
181017_026.jpg 26.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -5 8月8日
ちょっとブレてしまったが、開翅したところが撮れた。瑞々しい上品な yellow に魅了される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO200 ) 露出補正 なし
181017_027.jpg 27.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -6 8月8日
キシタアゲハは位置を変えて吸蜜を続ける。こちらも移動ししてカメラの位置を変えて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO250 ) 露出補正 なし
181017_028.jpg 28.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -7 8月8日
今度はヤナギバルイラソウの紫の花に寄ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_029.jpg 29.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -7 8月8日
あまり好みの蜜ではなかったのだろうか? すぐ離れて行ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO400 ) 露出補正 なし


2015年1月31日

二度目のBali島・今回は3泊4日の旅 1月9日~13日 (5) 最終日は一人でホテルの敷地内で


 今回のBali島の旅は、娘夫婦が長い休みが取れないこともあって、実質3泊4日と短く、あっという間に最終日になってしまった。

 夜来の雨が朝7時になってもやまない。明快な境目はないというものの、Bali島は11月から3月くらいまでは雨季なのだ。コテージから傘を差して、メイン・レストランへ朝食に行く。ゆっくりと朝食を楽しんで、民芸品のショップにも寄った。9時を過ぎるころようやく雨が止んだ。

 娘夫婦と我がかみさんは、今日もウブドの街へ行くという。私はひとりホテルに残り、その敷地内で蝶を追うことにする。昨日探索したので、蝶のいるポイントもわかってきた。10時、3人が乗るシャトル便を見送る。そのあと、午後1時近くまで写真を撮って、チェック・アウト時間を延長したコテージに戻ってシャワーを浴び、一人ピーナッツをつまみながらビールを飲んだ。

  3時ごろにウブドの街から戻ってきた娘夫婦は、最後にひと泳ぎするのだと言って、プールへ向かった。かみさんはさすがにお疲れになった様子で、シャワーを浴び、一休みして帰り支度を始めた。 午後6時にレイト・チェック・アウトをし、ホテルのレストランで夕食にした。夕食後デンパサールのングラ・ライ国際空港へ向かう。車で1時間半かかった。

  40分ほど出発が遅れた1月13日0時45分発のGA886便は、朝9時少し過ぎに羽田空港に到着し、今回のBali島旅行は無事終了した。

 最後になってしまったが、着いた日に空港に置いてあった現地ツアー会社(PT Golden Kuta Tour)の無料パンフレットに載っていたBali島全図を張っておく。

Bali島全図 X800 Bali島 MAP.jpg
⑮ングラ・ライ国際空港 ①デンパサール ⑯ジンバラン ⑤ウブド



68.レストランからプールを眺める
午前9時、朝食を終わるころ、昨夜から降り続いていた雨がようやく上がった。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​2.8​ 1/​400秒 ​4.9​mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
69.売店のショウ・ケース
食事を終えた後、ホテルのShopに寄ってみた。店の中のショウ・ケースを何気なく見ると、蝶が置いてあった。私がじっと見ていると店主が「これはバリ島の蝶だ。興味があるのなら持って行って良い」と言ってくれたが、ご辞退した。帰ってきてからなんという蝶かと調べてみたが、解らなかった。大きいのはワモンチョウの仲間だろうか。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​2​ 1/​60秒 ​4.9​mm ISO​500 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
70.雨上がりのライス・フィールド
おなじみになってしまったライス・フィールドだ。青空も出てきた。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4 1/​500秒 ​9​mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
71.大きなカタツムリ -1
一旦、コテージに戻る。雨上がりの塀の内側に大きなカタツムリが這っていた。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​3.5 1/​800秒 ​8mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
72.大きなカタツムリ -2
そばに寄って見た。きれいな殻を背負っている。カタツムリの殻というともっと扁平なものと思うが、まるで巻貝のようだ。カタツムリの大きさは6~7cmはあった。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​3.5 1/​1000秒 ​8mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
73.コテージの扉
コテージの入り口の扉の内側である。左側の扉に張られているのは、ホテル敷地内のMAPで、右側の扉のお面は、"Don't Disturb"を望むときに扉の外に掛ける。留守にするときは、扉の外側から南京錠を掛ける。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​2.8 1/​400秒 ​4.9mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
74.Wifiの機器にGekko
コテージの塀の石柱に取り付けられているWifi機器にヤモリがいた。爬虫類の有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲだ。紛らわしいがイモリというのは、両生類でカエルの仲間である。ヤモリのことをこちらの人はGekkoとよぶ。コテージの中にも入りこんでいて夜中に"ケケケ"と鳴く。それがけっこう大きな鳴き声なのだ。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.5 1/​45秒 ​25mm ISO​400 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
75.アヒル
さて、私は10時にウブドの街に向け出発するというかみさんより、一足先にD5300とHS50を携えてコテージを出た。ホテルの敷地内で蝶を追うことにする。ライス・フィールドの奥にアヒル小屋があった。これはアイガモではなくアヒルのようだ。頭に飾りを付けたのもいた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/850秒 79mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
76.Alun-Alun 結婚式も行われる
私は"放し飼い"にされたのでホテルの敷地内を歩き回る。ここはホテルの敷地内で最も低いところで、この写真向こう側はPetanu River という川が流れている。Alun-Alunと呼ばれるここでは結婚式などが行われる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/950秒 5mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
77.大きな葉 -1
何の葉だろうか?大きくて傷一つなく、色鮮やかだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
78.大きな葉 -2
前の写真と同じ葉である。魅せられてしまった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
79.蝶を待つ
ここはホテル内の北東側の端にあたる。この向こう側から、ホテルの境界になっている柵に沿って、ホテルのゲートの方へ行く道があり、そこに蝶が多かった。歩き疲れると、ここに座って、蝶がやってくるのを待つ。ここにイワサキコノハもやってきた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/800秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
80.バナナの花
前の写真に写っていたバナナの花だ。日本では植物園の温室でしか見たことがない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
81.Lagoonとヤシの木
これはホテル敷地のほぼ中央にあるLagoonの北の端だ。左側にコテージが並んでいる。ヤシの木が空高く伸びる。この日は2時間半ほどホテルの敷地内を歩き回って蝶を追った。タテハモドキ、カバマダラ、ルリモンジャノメ、イワサキタテハモドキなど一昨年来たときにも撮った蝶たちのほかに、イワサキコノハを撮ることができた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f8 1/900秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。


2013年3月30日

バリ島のフィールドで撮った蝶 -1 2月7日 /バリ島旅行 2月5日~13日


 つぎはバリ島滞在中にフィールドで撮った蝶の写真をご覧いただく。午前中の観光への出発前に撮った写真や、寺院へ行ったときに偶然に撮ることができた写真である。バリ島ではどこにでも蝶はいる。ちょっと脇道に入ると、すぐに何種かの蝶に出会えるし、空き地があれば、戻らなくてはいけない時間を忘れるほど蝶を追うことができる。ただ、バリ島の蝶に無知な私にはどの蝶が珍しい蝶で、どの蝶が普通種なのか区別できない。私にとってはみんな初めて見る珍しい蝶だ。

 今回撮影した場所は、海側のスミニャックのプティトゥンガット寺院付近、タナ・ロット寺院、南側のウルワツ付近、タバナン郊外バタフライ・パーク付近、それにウブド近郊の空き地などだ。
撮っているときはなんという名の蝶かわからない。横浜に戻ってきて、参考図書をひっくり返して探したり、インターネットで検索したりした。近縁種と区別したい検索の場合は、学名でするとそのグループ(属)の種類についての情報が得られる。外国の蝶愛好家のホームページや、ブログにヒットして「アッ、これだ」ということが何度かあった。

 生物地理区でいうとバリ島は東南アジア、インド、中東を含む東洋区にある。(バリ島のすぐ東側はオーストラリア区で、 ウォレス線やウェーバー線によって、分かれている。)
日本国内では、屋久島と奄美大島の間に位置するトカラ列島南部の、小宝島以南の南西諸島が東洋国に属するという。言い換えれば、南北に長い日本の南側はバリ島と同じ東洋区なのだ。八重山諸島に生息する蝶がバリ島にもいて、和名がついているのだ。東洋区には約2,900種の蝶がいるといわれ、多くは熱帯雨林を中心に生息している。

カバマダラ;クリックすると大きな写真になります 24.カバマダラ
2月7日、スミニャック・クロボカン地区。これは日本にもいるカバマダラだ。プティトゥンガット寺院の塀のそばに咲く小さな花に吸蜜に来ていた。バリ島へ来て初めて撮る蝶だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro

絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
スミニャック プティトゥンガット寺院付近の路地;クリックすると大きな写真になります 25.スミニャック プティトゥンガット寺院付近の路地
車が行き交う幹線道路から、ちょっと脇道に入ってみた。すぐに蝶たちが飛び出してきた。 2月7日

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハイイロタテハモドキ;クリックすると大きな写真になります   26.ハイイロタテハモドキ
何回か図書や、インターネットで見たことがある蝶がいた、このときは名前はわからなかった。西表島や石垣島で採集された記録がある。スミニャックのプティトゥンガット寺院付近の路地で撮影。 2月7日  

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1250秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハイイロタテハモドキ;クリックすると大きな写真になります 27.ハイイロタテハモドキ
26.と同じ個体が陽の当たる葉先に止まって半開翅してくれた。だいぶ擦れてしまっている。 2月7日

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
クロテンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 28.クロテンシロチョウ
日本では1988年以降、与那国島に定着し、その後、八重山の各地で継続して発生しているいう。躰が細くヒメシロチョウに似た蝶だ。スミニャックのプティトゥンガット寺院付近の路地で撮影。 2月7日  

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 90mm ISO800 ) 露出補正 なし
タテハモドキ;クリックすると大きな写真になります 29.タテハモドキ
日本では九州以南に生息している。スミニャックのプティトゥンガット寺院付近の路地の明るい草地で活発に飛んでいた。なんとか開翅しているところを撮ろうと思ったが、チャンスを与えてくれなかった。2月7日

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
コヒゲセセリのようなセセリチョウ;クリックすると大きな写真になります 30.コヒゲセセリのようなセセリチョウ
  Guamにいたコヒゲセセリのような蝶だ。でも分布域も違う。コヒゲセセリ(Hylephila phyleus)ではない。2月7日

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/2500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
クロマダラソテツシジミ;クリックすると大きな写真になります 31.クロマダラソテツシジミ
2月7日、午前中のわずかな時間スミニャックの路地で撮影を楽しんだが、午後は、ウルワツへ出かけた。昼食をしたBVLGARIのビラでも蝶が飛んでいた。この蝶は近年は南西諸島や九州南部で定着したという。台風に乗って飛んでくるのか、大阪、東京そして神奈川県の三浦半島でもソテツで発生することがある。でも、そこでは年を越して世代をつなぐことはできないようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ツマムラサキマダラ;クリックすると大きな写真になります 32.ツマムラサキマダラ
そのBVLGARIのレストランの中でツマムラサキマダラが、ガラスに遮られ、外に出るに出られなくてもがいていた。大分弱っている。手に取って、モデルになってもらった。この後、手にのせたままレストランの外に行き、植え込みに置いてやり、改めて撮ろうとしたら、元気に飛んで行ってしまった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
クロテンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 33.クロテンシロチョウ
BVLGARIの敷地内にもクロテンシロチョウがいた。屋根の隙間に生えている小さな花で吸蜜していた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/4000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ナガサキアゲハ;クリックすると大きな写真になります 34.ナガサキアゲハ
同じく2月7日、BVLGARIの敷地内に立派なナガサキアゲハの♀が舞っていた。これは娘の主人が「いますよー」と教えてくれ、走り寄って撮った一枚だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
シロオビアゲハ;クリックすると大きな写真になります 35.シロオビアゲハ
シロオビアゲハも飛んでいる。やはり、沖縄やGuamにいるシロオビアゲハより後翅の白い帯が太い。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ツマベニチョウ;クリックすると大きな写真になります 36.ツマベニチョウ
2月7日午後、BVLGARIで時間を過ごした後、ウルワツ寺院へ行った。境内に入ると3~4mくらいの木に咲いたオレンジ色の花に多くのツマベニチョウが飛び交っていた。残念ながら、立ち入りにくいところなので、離れて撮ることになってしまった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ユベンタヒメゴマダラ;クリックすると大きな写真になります 37.ユベンタヒメゴマダラ
2月8日、タバナンのバタフライ・パークから出てきたところに、ランタナの植え込みがあり、蝶が舞っていた。この蝶は初めて見る蝶だった。素晴らしくきれいな個体だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ユベンタヒメゴマダラ;クリックすると大きな写真になります 38.ユベンタヒメゴマダラ
見事に開翅してくれた。リュウキュウアサギマダラの近縁種といわれる。与那国島で迷蝶として採集されたことがあるとのこと。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
Catopsillia pomona ♀ pale form ウスキシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 39.Catopsillia pomona ♀ pale form ウスキシロチョウ
日本でも、沖縄以南に土着する。♀の低温期型ではこのような赤褐色の斑紋が出る。2月8日、タバナンのバタフライ・パークから出てきたところのランタナの花に来ていた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
イワサキタテハモドキ;クリックすると大きな写真になります 40.イワサキタテハモドキ
2月8日、タバナンのバタフライ・パークの傍の茂みのなかにいた。日本では八重山などで記録されるが迷蝶のようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
ルリモンジャノメの仲間;クリックすると大きな写真になります 41.ルリモンジャノメの仲間
イワサキタテハモドキを追って、薄暗い藪に踏み込んだら飛び出した。この蝶は日本にはいないようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO1800 ) 露出補正 なし
ユベンタヒメゴマダラ;クリックすると大きな写真になります 42.ユベンタヒメゴマダラ
もう一度、ユベンタヒメゴマダラ。横から翅の裏側が見ることができた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/320秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ウスキシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 43.ウスキシロチョウ
2月8日、タバナンのバタフライ・パークのあと、タナ・ロット寺院へ行った。駐車場からの道を歩いていると、ハイビスカスの花に黄色い蝶が顔を埋めていた。ウスキシロチョウと思うが、39.で見ていただいた低温期型とはずいぶん模様が違う。キシタウラナミシロチョウかもしれないと調べてみたが、そうでは無いようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
メスアカムラサキ ♀;クリックすると大きな写真になります 44.メスアカムラサキ ♀
2月8日、タナ・ロット寺院。こいつには騙された。帰宅するまで、てっきりカバマダラと思っていた。撮ってきた写真をパソコンに取り込んでいるときに、何か違和感があったので、よく見るとメスアカムラサキの♀だった。それにしてもうまく擬態するものだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
コモンタイマイ;クリックすると大きな写真になります 45.コモンタイマイ
タナ・ロット寺院の境内を歩いていると、かみさんが「キアゲハがいる」と言う。見るともちろん「キアゲハ」ではない大型の蝶がランタナの花に絡んでいる。コモンタイマイだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/400秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
アオタテハモドキ?;クリックすると大きな写真になります 46.アオタテハモドキ?
タナ・ロット寺院の散策を終え、駐車場近くのレストランで遅い昼食となった。陽のあたるテラス席で食べていると、タテハチョウらしき蝶が飛んできて地面に止まった。飛び出して行って、シャッターを切るが、すぐ飛び去ってしまった。八重山にもいるアオタテハモドキと思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし


2013年3月25日

タバナン バタフライ・パークで撮った蝶 -1 2月8日 /バリ島旅行 2月5日~13日


 バリ島へ来て3日目、朝10時にスミニャックのホテルへ迎えに来てもらい、タクシーでホテルから北へ1時間ほどのタバナンという町の郊外にあるバタフライ・パークヘ行った。囲いのあるところで蝶の写真を撮るというのは、あまり気の進むことではないが、見たことのない蝶がいるだろうと期待して行った。実は、予定では明日行くはずだったが、明日は明日でスケジュールが立て込んでいるようなので、急遽、前夜、ホテルのコンシェルジュに頼み、段取りをつけた。現地に11時過ぎに到着し、12時過ぎまでバタフライ・パークの中で撮影した。見たこともないような蝶が飛び交い、しばし夢中になる時間であった。
 東京の多摩動物公園の昆虫館よりはやや広いゲージの中に、ハイビスカスや、ランタナなど蝶の好む花が植えられている。蝶たちは元気に飛び回り、fieldと変わりはない。上には網が張ってあるが、人工的な感じはしない。入園者はあまり多くはなかった。

 今回、バリ島で蝶の写真を撮ったのだが、初めてみる蝶がほとんどで、その名前が分からなくて往生した。ときどき、蝶の参考書などを購入する昆虫文献 六本脚さんに電話して「バリ島の蝶」といった図鑑またはフィールド・ガイドはないか尋ねてみたが、なかなかぴったりのものがない。六本脚さんから、
  •  BTTERFLIES OF THAILANDO 2nd Edition PISUTH EK-AMNUAY 2012
  •  翔 No.217(2012年8月) 百万石蝶談会
  •  翔 No.218(2012年10月) 百万石蝶談会
が参考になるのではないかと薦められたので購入する。
 そのほか、手元に所持していた
  •  Butterflies of Borneo and South East Asia 大塚一壽 2001
  •  THE COMPLETE FIELD GUIDE TO BUTTERFLIES OF AUSTRALIA MICHAEL F.BRABY 2004
  •  原色台湾蝶類大図鑑 白水 隆 1982
  •  学研の図鑑 世界のチョウ 黒沢良彦 大島進一 1979
  •  フィールドガイド 日本のチョウ 日本蝶類保全協会編 2012
  を参考にした。
  また、インターネットで などを参考にさせていただいた。
それでもなかなか難しい。というわけで同定できなかったもの、間違った種名を掲げたものがあると思うが、ご容赦いただきたい。

TAMAN KUPU KUPU BALI;クリックすると大きな写真になります 1.TAMAN KUPU KUPU BALI
TAMANは庭園のこと。蝶はKUPU KUPUという。ここバタフライ・パークは、バリ島の中央部で、スミニャックからはバトゥカル山に向かう途中のタバナンという町の郊外にある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1000秒 8.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
バタフライ・パークの中;クリックすると大きな写真になります 2.バタフライ・パークの中
バタフライ・パークの中はこのようにハイビスカスなどの花が植えられ、よく整備されている。道もコンクリートではなく、水たまりができるような土の道なのがうれしい。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/500秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
ゴクラクトリバネアゲハが出迎える;クリックすると大きな写真になります 3.ゴクラクトリバネアゲハが出迎える
バタフライ・パークの象徴として、トリバネアゲハのモニュメントが出迎えてくれる。今回はこのバタフライ・パークでトリバネアゲハを見ることはできなかった。ただ、自宅に戻って、You Tube などを検索してみると、確かにここでトリバネアゲハが撮影された映像がある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 12.1mm ISO800 ) 露出補正 なし
130324_004.jpg 4.フタオシジミの仲間 Hypolycaena sypylus
扉を開けてバタフライ・パークの中に入ると、いきなり、敏速に飛ぶシジミチョウに目を奪われた。目の前の葉上に止まってくれる。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
フタオシジミの仲間 開翅;クリックすると大きな写真になります 5.フタオシジミの仲間 開翅
4.と同じ個体が少し移動して、開翅してくれた。大分擦れていた。表翅の模様からシタジロフタオルリシジミなのかなと思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハレギチョウの仲間;クリックすると大きな写真になります 6.ハレギチョウの仲間
この蝶も始めてみるとそのあでやかさに驚かされる。G12で撮った。この写真はバタフライ・パークの雰囲気が分かると思う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/80秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
ハレギチョウの仲間 裏面;クリックすると大きな写真になります 7.ハレギチョウの仲間 裏面
ハレギチョウの仲間も何種類かに分かれているが、裏面を見ると、Cethosia hypsea (ヒプセアハレギチョウ)のように見える。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
イワサキタテハモドキ 裏面;クリックすると大きな写真になります 8.イワサキタテハモドキ 裏面
八重山諸島でも時々迷蝶として採集されることがあるという。表はタテハモドキのような茶色だ。この蝶はウブドの空き地でも飛んでいた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
130324_009.jpg 9.同定できず
大きさはヤマキチョウやスジボソヤマキチョウほど。裏面は見せてくれなかった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハイイロタテハモドキ;クリックすると大きな写真になります 10.ハイイロタテハモドキ
西表島で採集された記録があるという。この蝶は昨日、スミニャックでも撮影したが、それは傷んだ個体だった。これは羽化したてのきれいな個体だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ナガサキアゲハ♂;クリックすると大きな写真になります 11.ナガサキアゲハ♂
バタフライ・パークでこの蝶を見たとき、ナガサキアゲハの仲間だということは容易に見当がついたが、何という種かわからなかった。後翅裏の派手な黒い玉模様に判断を妨げられた。ようやくナガサキアゲハと分かったのはつい先日である。日本にいるナガサキアゲハは Papilio memnon thunbergi で、これは亜種である Papilio memnon genor だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし