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2021年12月22日

古都鎌倉紅葉巡り ② 東慶寺 海蔵寺 鶴岡八幡宮 12月2日

円覚寺の参拝と撮影を終えて、次に鎌倉街道を東慶寺へ向かう。江戸時代に群馬県の満徳寺と共に幕府寺社奉行も承認する縁切寺として知られ、女性の離婚に対する家庭裁判所の役割も果たしていたことから東慶寺は駆け込み寺と呼ばれている。  夫との離縁を達成するために妻が駆け込んだ寺のことである。 寺は夫に内済離縁(示談)を薦め、調停がうまく行かない場合は妻は寺入りとなり足掛け3年(実質満2年)経つと寺法にて離婚が成立する。東慶寺は江戸幕府公認の縁切寺であった。
 東慶寺を参拝し、この日の次の目的地は海蔵寺である。鎌倉街道を鎌倉鶴岡八幡宮の方へ歩く。ここから、どこかで右に入らなければいけないのだが、今一つ自信がなく、曲がるべきところをまっすぐ行ってしまった。鶴岡八幡宮に沿って歩いて、ようやく小町通りに入る手前で寿福寺、英勝寺、海蔵寺と右へ行く表示があった。そこからもまだしばらく歩く。
 海蔵寺はそれほど参拝者は多くなかった。鐘ともみじの構図で写真を撮る。
 最後に鶴岡八幡宮へ行く。2010年の3月10日未明に雪混じりの強風で倒れた樹齢千年と言われる大銀杏だったが、その根から生えてきたひこばえから若木が選ばれて後継ぎとして育てられている。10年たった今の姿を見てみたかったからだ。立派に育っていた。
 この日は、ここまでで18,000歩ほど歩いた。午後1時、腹も減った。前回来たときに入った蕎麦屋へ行って見たが、お休みだったので、新しい店に入った。悪くない。冷たいビールが美味かった。

000_211202251 X700 〇海蔵寺 海棠 D750 TAMRON35-150.jpg
海蔵寺の鐘堂ともみじ 2021年12月2日

29.東慶寺 小さな山門
円覚寺を出て、横須賀線の線路を渡り、鎌倉街道を左へ進む。ほんの数分歩くと右側に東慶寺の山門へ上がる石段が見えた。東慶寺のホームページを見ると「小さな山門をくぐると、谷戸と呼ばれる鎌倉独特の地形に境内が広がります。墓苑まで続く石畳を中心に本堂、書院、茶室、宝物館が配置され、初春の梅、6月の花菖蒲やイワガラミなど四季を通じて、様々な草花が咲きます。」と記されていた。かつては鎌倉街道沿いに総門もかまえていたが、現在はおとな二人が通れるほどの小さな山門を残すのみとなったという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4 プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/500秒 52mm ISO180 ) 露出補正 なし
029_211202209m X800 東慶寺 D750 TAMRON35-150.jpg
30.梅の古木と鐘楼
山門を行ってすぐ左手には鐘楼があり、その前に梅の古木が植えられている。大正5年に建立されたようでそう古いものではない。天井に龍が描かれているのだが、今回見損なってしまった。梵鐘は観応元年(1350年)の補陀落寺のもの(神奈川県指定文化財)だそうだ。元弘2年(1332年)に作られた元の梵鐘は現在韮山の本立寺にある。私は2016年1月に伊豆韮山の本立寺を訪ねている。その時、本立寺に鎌倉の東慶寺に在った梵鐘があるのを知った。何故なのだろうかと思い、調べた記憶があったので、たどってみると、鎌倉手帳(社寺散策)というサイトに「梵鐘が鋳造された1332年(元徳4年・元弘2年)の翌年、鎌倉幕府が滅亡すると、(鎌倉幕府9代執権北条貞時の側室であった)覚海円成は子女を連れて伊豆韮山に移り住み、北条氏邸跡に円成寺を建立して北条氏の菩提を弔ったという。おそらく、そのときに東慶寺の梵鐘も伊豆韮山に運ばれ、江戸中期に円成寺が焼失した後、韮山の有力者で徳川幕府の代官だった江川氏の菩提所(菩提寺である本立寺)へ移されたものと考えられる。」という記述を見付けた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 38mm ISO3200 ) 露出補正 なし
030_211202177 X800 東慶寺 D750 TAMRON35-150.jpg
31.本堂
wikipediaによれば、東慶寺は、臨済宗円覚寺派の寺院である。山号は松岡山、寺号は東慶総持禅寺。寺伝では開基は北条貞時、開山は覚山尼と伝える。開山以来明治に至るまで本山を持たない独立した尼寺で、室町時代後期には住持は御所様と呼ばれ、江戸時代には寺を松岡御所とも称した特殊な格式のある寺であった。現在は円覚寺の末寺で男僧の寺である。東慶寺ホームページによれば、本堂には本尊の釈迦如来坐像が祀られる。関東大震災後、佐藤禅忠師が紺紙金泥で観音菩薩を揮毫して寄進を募り、 昭和10年(1935)に建立したものだそうだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/125秒 35mm ISO3200 ) 露出補正 なし
031_211202181 X800 東慶寺 本堂 D750 TAMRON35-150.jpg
32.寒雲亭
裏千家ゆかりの宗旦の茶室だそうだ。小さな門の屋根の苔に惹かれた。ホームページには斉藤利助翁の尽力により、昭和35年(1960年)、堀越家から寄進、移築されたとある。 千宗旦筆「寒雲」の扁額がかかり、真行草の天井、櫛形の欄間のある名席。平成6年(1994年)に露地を含め大改修が行われた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO2000 ) 露出補正 なし
032_211202183 X800 東慶寺 D750 TAMRON35-150.jpg
33.墓苑への道
山門から墓苑へと続く石畳の道は、大仏様のような石仏のあるところで緩やかに右へ曲がり、再びまっすぐに進む。右手に東慶寺伝来の寺宝を展示する宝物館である松岡寳藏が見える。松岡寳藏は昭和53年、方丈跡に新築。釈宗演老師の遺言書よりおこした扁額がかかっていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4 プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO560 ) 露出補正 なし
033_211202185 東慶寺 X800 D750 TAMRON35-150.jpg
34.墓苑
石畳の道をさらにまっすぐ進むと墓石が並ぶ墓苑に入る。背の高い木々が多くなり、歴代住職、檀信徒の墓苑となる。前回訪れたときは、この辺りのイチョウ、カエデの紅葉がきれいで、今回もそれを期待して訪れたのだが、少しタイミングがずれていたようだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし 撮影後補正
034_211202195m2 X800 東慶寺 D750 TAMRON35-150.jpg
35.長寿寺
東慶寺を辞して、鎌倉街道をさらに進む。横須賀線の踏切を渡ると右手に長寿寺へ上がる石段があった。山号を宝亀山という臨済宗建長寺派の寺院で本尊は観音菩薩だそうだ。このお寺は春と、秋の週末に境内に入れるとあったが、この日は木曜日。でも、中に入っている参拝者もいた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 78mm ISO800 ) 露出補正 なし
035_211202216 X800 東慶寺→海蔵寺 長寿寺 D750 TAMRON35-150.jpg
36.建長寺
鎌倉街道を進む。街道の反対側に建長寺の天下門が見えてくる。wikipediaによれば、建長寺は臨済宗建長寺派の大本山。正式には巨福山建長興国禅寺という。鎌倉時代の建長5年(1253年)の創建で、本尊は地蔵菩薩。開基(創立者)は鎌倉幕府第5代執権・北条時頼、開山(初代住職)は南宋の禅僧・蘭渓道隆で、第二世は同じく南宋の兀庵普寧である。鎌倉五山の第一位。境内は「建長寺境内」として国の史跡に指定されている。今日は参拝は割愛させていただく。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
036_211202221 X800 東慶寺→海蔵寺 建長寺 D750 TAMRON35-150.jpg
37.落石防護用のシェード
建長寺を過ぎると鎌倉街道はこの落石防護用のシェードをくぐる。トンネルではない。上が開いている。ここは現在の巨福呂坂新道であり、ここを抜けると八幡宮の裏に出る。旧道の巨福呂坂はこの新道よりさらに上の場所に位置しており、鎌倉の七切通しの一つで小袋坂とも書く。明治時代に新道が開かれたが、大正12年(1923年)の関東大震災で崩落したため、さらに掘り下げて現在の新道が通った。昭和31年(1956年)に再度拡幅、平成5年(1993年)には落石防護シェードが作られた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO1250 ) 露出補正 なし
037_211202223 X800 東慶寺→海蔵寺 落石防護施設 D750 TAMRON35-150.jpg
38.海蔵寺への道
さて、そろそろこの辺から右に入るのだろうと思って、歩いているが、なかなか行き先表示が現れず、ここかと思うが今一つ自信がなく、まっすぐ進んでしまった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 150mm ISO200 ) 露出補正 なし
038_211202228 X800 東慶寺→海蔵寺 D750 TAMRON35-150.jpg
39.鎌倉近代美術館
左に鎌倉近代美術館がある。門の中には行って見ると、右の方に池が見える。もうそこは鶴岡八幡宮の源平池の平家池だった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 46mm ISO100 ) 露出補正 なし
039_211202233 X800 東慶寺→海蔵寺 鎌倉近代美術館 D750 TAMRON35-150.jpg
40.寿福寺
もう目の前で鎌倉街道は左へ曲がり、まっすぐ行くと小町通というところまできた。そこでやっと、寿福寺、海蔵寺への行き先表示版があった。右へ曲がって、寿福寺へ行く。門前から参道を眺めるにとどめる。なかなか魅力的な石畳の道が中門まで続いている。寿福寺は建長寺、円覚寺に次ぐ鎌倉五山第三位の寺院であり、臨済宗建長寺派の寺院である。境内は「寿福寺境内」として1966年(昭和41年)3月22日、国の史跡に指定された。この日は参拝を失礼したが、次回は是非境内には行って見たい。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 38mm ISO560 ) 露出補正 なし
040_211202239 X800 東慶寺→海蔵寺 寿福寺 D750 TAMRON35-150.jpg
41.海蔵寺本堂
海蔵寺に着いたのは12時少し前だった。円覚寺にお参りしてほぼ3時間歩いてしまった。海蔵寺も臨済宗建長寺派の寺院で、山号は扇谷山で、本尊は薬師如来だ。wikipediaによれば、建長5年(1253年)に宗尊親王の命により藤原仲能が創建し、鎌倉幕府滅亡時に焼失、応永元年(1394年)に上杉氏定の開基、心昭空外を開山として再興されたと伝えられる。本堂には十一面観音が安置されている。春はカイドウの花が有名である。また、非公開ではあるが本堂裏の庭園が美しいという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/320秒 35mm ISO3200 ) 露出補正 なし
041_211202249 X800 〇海蔵寺 本堂 D750 TAMRON35-150.jpg
42.海蔵寺鐘堂
本堂に向かって右側に鐘堂がある。なぜか赤い大きな唐傘があり、その向こうに仏殿(薬師堂)が見える。その間のもみじがポイントになる。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
042_211202258 X800 〇海蔵寺 海棠 D750 TAMRON35-150.jpg
43.海蔵寺山門
海蔵寺には写真の男坂を上がる山門と、この右側に女坂を上る脇門がある。男坂、女坂と云ってもほんのわずかな坂だ。ご住職が落ち葉の掃除をされている男坂を小学生たちが上がって行った。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 72mm ISO100 ) 露出補正 なし
043_211202264 X800 海蔵寺 D750 TAMRON35-150.jpg
44.モズ
海蔵寺を出て、次は鶴岡八幡宮の大銀杏である。小町通りを横切るようにして、いったん檀蔓へ出る。行く道で、野鳥が目の前の小枝に止まった。葉が落ちているので見つけやすい。モズだった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 150mm ISO160 ) 露出補正 なし 撮影後補正
044_211202268tm X800 海蔵寺 モズ D750 TAMRON35-150.jpg
45.鶴岡八幡宮 太鼓橋から枚殿、本宮を望む
鎌倉街道の交差点を渡り、朱色の大きな三の鳥居をくぐると、源平池に渡された太鼓橋がある。太鼓橋は渡ることが出来ないが、カメラを上にあげて撮る。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4 プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 68mm ISO100 ) 露出補正 なし
045_211202273 X800 鶴ケ丘八幡宮 D750 TAMRON35-150.jpg
46.生まれ変わった大銀杏
本宮に上がる石段の左側にある大銀杏は、生まれ変わった大銀杏である。建保7年(1219年)1月27日、源頼家の子で八幡宮の別当を務めていた公暁が階段脇に生えていたこの銀杏の木に隠れて待ち伏せ、この大階段の13段目に降りてきた源実朝を殺害したという伝説があり、隠れ銀杏という別名がある。樹齢800年とも1000年余ともいわれていたその大銀杏が、2010年(平成22年)3月10日4時40分頃、強風のために大銀杏は根元から倒れてしまった。倒壊から約1か月たち、再生への努力が実を結び、若芽(蘖・ひこばえ)が確認された。11年目、元の大銀杏の根から生えてきたひこばえから、若木が選ばれて後継ぎとして育てられている。こんなに大きくなった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
046_211202276 X800 鶴ケ丘八幡宮 D750 TAMRON35-150.jpg
47.倒れた大銀杏の根元
倒れた大銀杏は3つに切断され、2010年の3月15日、根元から高さ4mまでが、7m離れた場所に移植された。残る2つは境内に保存されたそうだ。倒壊から約1か月たち、再生への努力が実を結び、若芽(ひこばえ)が確認されたという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
047_211202277 X800 〇鶴ケ丘八幡宮 D750 TAMRON35-150.jpg
48.大銀杏の若木
写真46で見ていただいた後継ぎの大銀杏を本宮の大階段の途中から撮る。その向こうに倒れたかっての大銀杏の根元が見える。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
048_211202278 X800 〇鶴ケ丘八幡宮 D750 TAMRON35-150.jpg


2016年1月 9日

紅葉の古都鎌倉を巡る (4) 鶴岡八幡宮 12月7日

昨年の12月7日、その日鎌倉を歩く目的の一つは、平成22年3月10日未明、強風に煽られて根元から倒壊した大銀杏がその後どうなったかを見たいことだった。
 鎌倉街道を建長寺の方から歩いてくると、いわば鶴岡八幡宮の横丁に出る。丸山稲荷社があるところを上がっていくと本宮の脇に出る。本宮にお参りして石段を下ると右手に大銀杏がある。いくつも出ていた「ひこばえ」の中から選ばれた1本の若木がすくすくと伸びていた。
 若宮から白旗神社の紅葉を眺め、源平池へ出た。沢山の水鳥が遊んでいた。
  鶴岡八幡宮の境内への入り口である三の鳥居から見る参道、「段蔓」は工事中だった。2014年(平成26年)11月から改修工事が行われていて通行できない。桜の木も取り除かれている。そのため、平成27年の桜は観ることはできなかったという。工事は平成28年3月までかかるそうだ。新たなに桜とツツジが植えられる予定という。

65.丸山稲荷社と本宮
建長寺からそれほど歩くことなく鶴岡八幡宮の鳥居があった。鳥居をくぐって進むと右手の小高いところに丸山稲荷社があった。丸山稲荷社は鶴岡八幡宮の末社である。その本殿は重要文化財に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 11mm ISO900 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。

66.本宮 そのまま進むと舞殿のほうから大きな石段を上がってきたところの横に出た。このまま本宮に進んでお参りをさせていただいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。

さて、ここで平成22年3月10日に倒れた大銀杏のことに触れたい。

e-66-1.jpg

↑ 上の写真は、2008年12月4日に撮影した写真で、2010年(平成22年)3月10日の未明に強風に煽られて倒れる前の立派な大銀杏の木だ。3代将軍源実朝を暗殺した公暁が隠れていたという伝説から「隠れ銀杏」とも呼ばれていた鶴岡八幡宮の大銀杏である。長い間、鎌倉の歴史を見守ってきた古木は、樹齢は1千年ともいわれ、昭和30年に神奈川県の天然記念物に指定されていた。左は大石段を上がって、本宮前から眺めたところで、左に見えるは舞殿だ。

e-66-2.jpg

↑ 2010年4月23日、倒壊してまだひと月半も経っていない時に、八幡宮を訪れて驚いた。ご覧のとおり、倒れた大銀杏の根はそのままに残されて、そこには早くも「ひこばえ」が芽吹いていた。そして、倒れたところから切られた大きな幹は、その隣に移植されていた。中の写真が元の根に芽生えた「ひこばえ」で、右の写真が移植された幹である。その時の私のブログには、「倒れた翌日の3月11日、早くも八幡宮は大銀杏を移植し、再生を目指す方針を固めたそうだ。倒壊した大銀杏を移植する作業が14日に行われた。根元から約4メートルで切断された幹(約17トン)がクレーンでつり起こされ、元あった場所の西側約7メートル地点に掘削された穴へ植え直された。新しい芽を使った後継樹の育成については、新しい芽は数本を生育させ、状態の良いものを(10年前後の期間を見ながら)後継樹として選びたい」という。切断された上の部分から、もう新しい芽が出ている。」と記されている。

e-66-3.jpg

↑ そして、倒壊してから9か月後の2010年12月6日、再び紅葉の頃、鶴岡八幡宮を訪れたが、元の根の「ひこばえ」はその数を増やし、移植された幹にも多くの「ひこばえ」を見ることができた。倒れた幹部分を「残せる限り、元の大きさで再生させたい」と、高さ約4メートルで切って移植した幹が、右側の写真だ。日当たりの良い側からぐんぐんと枝が生えている。 中の写真、階段の下から見ると、2010年3月に折れた根から新しく生えた枝は2mにも達している。

e-66-4.jpg

↑ 上は2011年12月12日に撮影した。倒れて1年9か月が経った。「ひこばえ」というか、もう枝と言っても良いほど太くなり、ぐんぐんと伸びている。生命力の強さを感じる。これから、移植した幹から延びた木と、元の根から伸びた木はどのように大きくなっていくのだろうか? 千年後には2本の大銀杏になるのだろうか。

 そして、今回4年9ヶ月後、久々にその後の姿を見に行った。
67.倒壊して4年9ヶ月後の大銀杏 -1
元の根から生えていた「ひこばえ」は整理され、最も優秀な子孫?が1本残されてすくすくと育ち、葉はもう一人前に黄色く色づいていた。高さも4~5mになっているように見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/400秒 56mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
68.倒壊して4年9ヶ月後の大銀杏 -2
石段の左にあって、もう十分存在感がある。立派だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
69.倒壊して4年9ヶ月後の大銀杏 -3
移植された幹からの再生根の確認にはまだまだ時間がかかると言われる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
70.倒壊して4年9ヶ月後の大銀杏 -4
少し離れて、本宮と石段とその左に育っている銀杏で構図した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/640秒 56mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
71.倒壊して4年9ヶ月後の大銀杏 -5
この銀杏の若木は倒れた根から生えているのだが、その根の部分が土に覆われて、地面から伸びているように見えるようになった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
72.境内にあるもう一本の大銀杏
舞殿から本宮に向かって左側、広くなったところの縁にもう一本、大きな銀杏の木がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/320秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
73.奉納樽酒
同じく舞殿の左側の広くなったところに、全国津々浦々の樽酒が棚に奉納されている。8樽を納める棚が18もあり、棚の空きはひとつしかなく、そこにもビールなどが奉納されていた。樽の中に酒は実在するのだろうか?薦で包んだこの酒樽は、四斗樽(約72リットル入り)というそうだ、酒樽は主に祝いの席を華やかに盛り上げる慶びのセレモニー用具として使われる。外国人観光客が熱心に写真を撮っていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
74.直会館前の紅葉 -1
参道に向かって舞殿の前を左側に折れると若宮があり、白旗神社の手前に池がある。その池に赤い橋が架かっていて、その周囲の紅葉がきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 22mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
75.橋から見る舞殿
赤い橋の手前から、静御前が義経を慕い、心を込めて舞った若宮廻廊跡に建つ下拝殿とも言われる舞殿が見えた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 23mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
76.直会館前の紅葉 -2
この赤い橋のあたりのモミジの木は枝を大きく張り出してとてもきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 60mm ISO450 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
77.斎館の庭
源平池の方へ進むと左側に斎館がある。斎館は献幣使を迎えたり、国の内外からの賓客を持て成すところだそうだ。だが、休館中だった。門から中を覗いて1枚撮らせていただいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
78.源平池
右手に鶴岡幼稚園があり、正面に源平池がある。池には島があり旗上弁財天社が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 50mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
79.源平池の水鳥
いろいろな水鳥がいる。オナガガモ、ヒドリガモ、それにユリカモメが見える。そういえば、この冬は帷子川でもユリカモメがとても多く見られる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
80.オナガガモ♀
見栄えのするオナガガモの♀もいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
81.ヒドリガモ エクリプス
見たときは♂なのか、♀なのか良くわからなかったが、♂の生殖羽への換羽前のエクリプスのようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
82.太鼓橋から本宮を望む
鶴岡八幡宮の太鼓橋は、1182年(寿永元年)、源平池が造営されたときに架れたものと考えられている。将軍家が鶴岡八幡宮に参拝するときは、この橋で輿を下乗したという。当時は朱塗りの板橋であったことから、「赤橋」(あかはし・あかばし)と呼ばれていたそうだ。その橋の脇から本宮が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/640秒 70mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
83.神苑ぼたん庭園
以前にぼたんの季節にこの中に入って美しく咲くぼたんを鑑賞した。いまは休園になっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 48mm ISO360 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
84.太鼓橋から舞殿と本宮を望む
G12で撮った。太鼓橋から参道がまっすぐ伸び、その先に舞殿と本宮が重なるように見える。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​.5 1/​320秒 25mm ISO80 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
85.赤い橋
太鼓橋の両側にも橋が架けられている。参拝客はそこを渡っていく。当初は左側の橋のみだったそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/640秒 85mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
86.ステンレスの灯篭
三の鳥居を入って池の手前の両側にステンレス製の大きな灯篭がある。これは私の先輩のご実家で制作されたもので、以前よりそのことは聞いていた。掃除も行き届いてきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/800秒 23mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
87.小町通り
段蔓のある若宮大路へ出て、途中から小町通りに入った。大勢の人が歩き、賑わっている。また、新しい店ができているようだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​5 1/​1250秒 14mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
88.工事中の段蔓
三の鳥居から二の鳥居へと続く若宮大路を見たとき、覆いが施されて工事中だった。若宮大路の中央部に位置する段葛の改修工事は、11月4日から始まったという。老朽化の目立つ参道を補強し史跡としての風致・遺構を保全するとともに、参拝者と車両の安全確保、桜並木の回復と育成が主な目的だそうだ。工事が終わる2016年3月まで通行できない。桜の老化が進んでいると聞いた。神奈川新聞によれば、「ソメイヨシノの寿命はおよそ60、70年ともいわれ、段葛もこの時期を迎えた老木が多い。鶴岡八幡宮に残る記録では、大正時代に大掛かりな植え込み工事が、昭和初期には改修工事が行われた。今回、植え替えの必要な老木を選別し、新たな成木に植え替える」という。 工事が終わるのは3月だそうだが、今年(2016年)の花見はできるのだろうか?現在植えられている桜は、専門家が「育成が期待できる」と鑑定したものを平家池(本宮に向かって源平池の左側の部分)周辺に移植し、そのほかは伐採する。参道を支える石積みのたるみやひび割れの改修後は、種類や樹齢など可能な限り統一した桜を新たに植えるが育成に適した樹間を確保するため従来(248本)より少ない180本程度となる予定だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/1250秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
89.鎌倉駅
ウィキペディアによれば、鎌倉駅は1889年(明治22年)6月16日 、 官設鉄道大船駅~横須賀駅の開通時に、開業した。1909年(明治42年)10月12日 に 横須賀線所属駅となる。1984年(昭和59年)10月3日 、 国鉄の駅舎を現在のものに改築(3代目)した。駅舎落成記念乗車券が発売される(私はこの記念乗車券を入手し、保存している)。1987年(昭和62年)4月1日 、 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となった。2000年(平成12年) 、 関東の駅百選に選定された・・・とあった。鎌倉駅の西口側には江ノ電の鎌倉駅がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/320秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2014年4月15日

鶴岡八幡宮 3月28日


  散在が池森林公園を歩き、大船へ戻って昼食にした後、鎌倉の鶴岡八幡宮へ行ってみたくなった。段蔓の桜はもう咲いているだろうか?また、4年前に強風で倒れた大銀杏のひこばえはその後どうなっているだろうかということも気になっていた。

1.段蔓
鎌倉駅に着いた。まず段蔓の桜の開き具合を見たくて、駅前からまっすぐ若宮大路へ出た。残念ながら、ほとんど咲いていない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/850秒 5.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
段蔓;クリックすると大きな写真になります。
2.段蔓の桜の蕾
二の鳥居から三の鳥居までの約500mある段蔓には300本の桜の木が植えられている。桜が植えられたのは大正7年、現在は「日本の桜名所100」にも選ばれている。ただ、桜はだんだん花の付きが悪くなっているようで、2年かけて植え替えをするという話があるようだ。神奈川新聞のカナロコによれば、「ソメイヨシノの寿命はおよそ60、70年ともいわれ、段葛もこの時期を迎えた老木が多い。鶴岡八幡宮に残る記録では、大正時代に大掛かりな植え込み工事が、昭和初期には改修工事が行われた。今回、植え替えの必要な老木を選別し、新たな成木に植え替える」という。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/800秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
段蔓の桜の蕾;クリックすると大きな写真になります。
3.平家池から
三の鳥居から境内に入ると、正面に太鼓橋があり、右手に源氏池、左手に平家池がある。その平家池の端に植えられている桜は見事に花を付けていた。本宮が眺められる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/350秒 50.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
平家池から;クリックすると大きな写真になります。
4.舞殿と本宮
太鼓橋の先から、舞殿と本宮を望む。芽を吹き始めた緑に朱色が鮮やかだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/300秒 23.3mm ISO100 ) 露出補正 なし
舞殿と本宮;クリックすると大きな写真になります。
5.ルリタテハ
舞殿の手前、右側にある社務所に植えられたアセビの花にルリタテハが飛んで来て吸蜜を始めた。ルリタテハはどこにでもいる蝶なのだが、数は多くない。翅を開くと瑠璃色の帯が輝く。会えると嬉しくなる蝶だ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/850秒 66.0mm ISO400 ) 露出補正 なし
ルリタテハ;クリックすると大きな写真になります。
6.ルリタテハ 広角側で
もちろん同じ個体である。バリアングルでローアングルで撮った。背景もシャープに写る。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/900秒 4.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
ルリタテハ 広角側で;クリックすると大きな写真になります。
7.舞殿の結婚式
舞殿では結婚氏が行われていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/320秒 22.4mm ISO160 ) 露出補正 なし
舞殿の結婚式;クリックすると大きな写真になります。
8.大銀杏の子
本宮に上がる大石段の左側には、樹齢1000年と言われていた大銀杏があった。ところが、平成22年(2010年)3月10日4時40分頃に、強風のためにその大銀杏は根元から倒れた。倒伏した大銀杏の根元から高さ4mまでを、もともと生えていた場所から隣りの7mほど離れた位置へ移動して根付かせると同時にその親木からのヒコバエと、大銀杏があった場所に生えるヒコバエが育てられていた。何本かのヒコバエの中から生育の良いものを剪定し、育てているそうだ。この3月10日で倒れて4年が経つ。残った根から、奇跡的に芽吹いた若木が成長し、すくすくと育っている。2011年12月に訪れた時に見たときは、残った根から何本ものヒコバエが伸びていたが、その後、いちばん良い若木が選ばれたようだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/600秒 15.5mm ISO100 ) 露出補正 なし
大銀杏の子
9.大銀杏 親と子
写真左側に見えるのが、4年前に倒れた大銀杏の根から4mの高さで切断し、移動して植えられた部分だ。その右側に囲われて若木が育っている。若木は今、高さ1.2mほど。直径2cmほどの幹からは9本の枝が分かれ、それぞれの枝にも数十の新芽の気配がみられる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/800秒 8.8mm ISO100 ) 露出補正 なし
大銀杏 親と子;クリックすると大きな写真になります。
10.神苑ぼたん庭園
鶴岡八幡宮のお参りを終えて、戻ってくると神苑ぼたん庭園開園中の案内板が目に付いた。入ったことがないので拝観料500円を支払って、中に入った。ここ神苑ぼたん庭園には約100品種1000株の「牡丹」が植えられているとのこと。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/160秒 7.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
神苑ぼたん庭園;クリックすると大きな写真になります。
11.真紅のぼたん
大きな深紅のぼたんがあった。デジカメで赤を撮るとしばしば飛んでしまうことがある。少し露出をアンダーにして撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/140秒 10.7mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
真紅のぼたん;クリックすると大きな写真になります。
12.記念撮影
先ほど舞殿で結婚式を挙げていた新郎新婦だろうか。その新郎新婦を囲んで鶴岡八幡宮を背景に記念撮影。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/500秒 19.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
記念撮影;クリックすると大きな写真になります。
13.大巧寺
鎌倉駅からまっすぐ歩いて、若宮大路を渡ったところに大巧寺があった。今まで何回も来ているところだが、いつもは、小町通りを進むことが多く、この大巧寺の境内に入ったことがない。本堂は、奥にあり、本堂に行く路には、いろいろな樹や花がある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/800秒 5.9mm ISO200 ) 露出補正 なし
大巧寺;クリックすると大きな写真になります。
14.シデコブシ
本堂の脇にシデコブシの花が咲いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/500秒 7.9mm ISO200 ) 露出補正 なし
シデコブシ;クリックすると大きな写真になります。
15.ボケ
この時期、ボケが美しい花をつける。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/800秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
ボケ;クリックすると大きな写真になります。
16.大巧寺本堂
本堂は小町大路と若宮大路に挟まれた位置にあり、若宮大路に背を向けている。小町大路側が正門、私が入った若宮大路側が裏門となる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/160秒 4.4mm ISO320 ) 露出補正 なし
大巧寺本堂;クリックすると大きな写真になります。


2011年12月26日

鎌倉散策 その2 12月12日 鶴岡八幡宮


 2010年3月10日に倒れた鶴岡八幡宮の大銀杏が1年9か月たった今、どうなっているかを見てみたかった。妙法寺を最後に鎌倉駅に向けて引き返したが、途中には、かみさんが好きな「スワニー」というキルティングの生地を扱う店や、昔ながらの食料品市場もあり、寄り道しながらになった。昼飯は「なかむら庵」で蕎麦にした。昼食を終え、「段葛」を通って鶴岡八幡宮へ。

16.一の鳥居と左の獅子
段葛の道が始まる所に御影石で造られた大鳥居がある。この鳥居が鶴岡八幡宮の一の鳥居。現在の鳥居は、1668年(寛文8年)、江戸幕府四代将軍徳川家綱によって寄進された石造明神鳥居で、高さは約8.5メートル。二の鳥居と三の鳥居も家綱の寄進によって建て替えられたが、大正12年の関東大震災によって三つとも倒壊した。昭和12年、一の鳥居のみが元のとおりに再建されている。その一の鳥居の手前左右に獅子がいる。これは八幡宮に向かって左の獅子。口を閉じている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F16 1/1000秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
一の鳥居と左の獅子;クリックすると大きな写真になります
17.一の鳥居と右の獅子
同じく右側の獅子。口を開いている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F14 1/800秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
一の鳥居と右の獅子;クリックすると大きな写真になります
18.雪の下カトリック教会
段葛の道を進んでいくと右側に教会が現れた。ファサードの絵がきれいだ。調べてみると、ここは鎌倉雪の下カトリック教会と言い、終戦後、国内には期待に応える充分な数の聖職者がいなかったため海外から多くの修道会が布教のために来日したが、その状況の中、横浜教区司教の招きに応じ、1948年5月に、レデンプトール会のレベック、ドモンティニ、カンパニアの3神父が来日し、この教会が始まったと伝えられる。そして、1958年にこの新聖堂が完成している。紛らわしいが、鎌倉警察署の隣に鎌倉雪の下教会があり、こちらはプロテスタントの教会だそうだ。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
雪の下カトリック教会;クリックすると大きな写真になります
19.「絶えざる御助けの聖母」のモザイク
この「絶えざる御助けの聖母」の原画は非常に古く、長い間クレタ島で崇敬を受けていたのが、15世紀にローマの聖マタイ聖堂に移された。聖マタイ聖堂はフランス革命の際に破壊されたが、19世紀になって、聖画は摂理的(宗教的)な出来事によって発見され、レデンプトール会の創立者の聖アルフォンソに捧げられた聖堂に戻り、多くの人に崇敬を受けるようになったという。「絶えざる御助けの聖母」は、レデンプトール会とは深い縁によって結ばれていたことにより、この雪ノ下カトリック教会に掲げられることになった。この「絶えざる御助けの聖母」のモザイク画は、信徒ばかりではなく、一般市民や観光客に親しまれている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/640秒 70mm ISO400 ) 露出補正 なし
「絶えざる御助けの聖母」のモザイク;クリックすると大きな写真になります
20.鶴岡八幡宮 三の鳥居
鶴岡八幡宮の参道「段葛」を抜けて、鶴岡八幡宮の入口に建てられているのが三の鳥居である。徳川四代将軍家綱によって石造の鳥居が建てられていたが、関東大震災で倒壊し、現在はコンクリート造となっている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 24mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
鶴岡八幡宮 三の鳥居;クリックすると大きな写真になります
21.移植された大銀杏の幹
2010年(昨年)の3月10日未明、強風で倒れた樹齢千年の大銀杏は、高さ4mの幹が7m離れた場所に移植された。その1カ月半後の4月23日に行った時は、すでにその幹から沢山の「ひこばえ」が生えてきていて、驚いたものだった。そして、昨年12月に行った時には、その「ひこばえ」たちは高さ2mほどになっていた。そして、さらに1年たった今日、「ひこばえ」だった新芽は、ご覧の通り、たくましく、太くなっていた。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
移植された大銀杏の幹;クリックすると大きな写真になります
22.残った根から
一方、大石段の本殿に向かって左側の元の大銀杏の根からも脇芽が出ていたが、その脇芽もぐんぐんと伸びている。生命力の強さを感じる。これから、移植した幹からの延びた木と、元の根から伸びた木はどのように大きくなっていくのだろうか? 千年後には2本の大銀杏になるのだろうか。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 55mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
残った根から;クリックすると大きな写真になります
23.移植された幹と元の根
この写真右側が移植された幹で、左手前が元の幹の折れた根元である。とても大切に管理されているようだ。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
移植された幹と元の根;クリックすると大きな写真になります
24.若宮のモミジ
八幡宮の本殿にお参りし、若宮の方へ降りてくると、まだ、モミジがきれいだった。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 55mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
若宮のモミジ;クリックすると大きな写真になります
25.直会殿脇のモミジ
ここは、直会殿(諸行事や直会を行う施設)の辺りだろうか。陽の当たるモミジが輝いている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/640秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
直会殿脇のモミジ;クリックすると大きな写真になります
26.斎館前のモミジ
斎館(献幣使を迎えたり、国の内外からの賓客を持て成するところ)の中庭には入れなかったが、玄関前にモミジが残っていた。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 26mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
斎館前のモミジ;クリックすると大きな写真になります
27.ハトに餌をやるひと
源平池のまえで、ハトに餌をやっている人がいた。ハトも慣れたもので「手乗り」状態である。いつも、こうされているのだと思えた。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
ハトに餌をやるひと;クリックすると大きな写真になります
28.白いハト
源平池の旗上弁財天社の木に白いハトが集まっていた。きれいな真っ白なハトたちだ。一族なのだろうか。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
白いハト;クリックすると大きな写真になります
29.源平池端 桜の葉
最後に残った桜の葉が、頑張ってしがみ付いていた。このあと、鶴岡八幡宮を後にして、小町通りを通って、途中からJR横須賀線の踏切を渡って、鎌倉駅の西口にでた。今日は大分歩いたので、脚が少々疲れた。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 45mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
源平池端 桜の葉;クリックすると大きな写真になります


2010年5月 6日

鶴岡八幡宮の大銀杏


 4月23日 娘夫婦から鎌倉へそばを食べに行こうと誘いがあった。生憎の雨だったが、小町通りの奥のほうにある「山路」という店の磐梯山雄国そばはなかなか旨かった。ここから鶴岡八幡宮は目と鼻の先である。3月10日に倒れた大銀杏が気になっていたので見に行ってきた。自然の力は凄い。ひこばえが沢山芽吹いている。
1.磐梯山 雄国そば
鎌倉の小町通り界隈には何軒かの蕎麦処がある。以前に紹介した「なかむら庵」もその一つだ。しかし、ここ「山路」は初めて娘たちに連れて行かれた。雨の降る肌寒い日だったので暖かい天ぷらそばを食べた。旨かった。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/60秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
磐梯山 雄国そば;クリックすると大きな写真になります
2.倒れる前の大銀杏
この写真は一昨年の12月4日に撮影した。鶴岡八幡宮の舞殿から本殿へ上る階段の左側にあったこの大銀杏は、樹齢1千年余とされ、高さ約30メートル、幹回り約6.8メートル。鎌倉幕府3代将軍・源実朝を暗殺する際、おいの公暁が身を隠した伝承も残る。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
倒れる前の大銀杏;クリックすると大きな写真になります
3.根元lから倒れた大銀杏
雪混じりの強風で大銀杏が倒壊したのが3月10日未明だった。県天然記念物にも指定されているご神木の倒壊に、同八幡宮も落胆していたと伝えられた。ずたずたに切り裂かれた根。えぐり取られたような地面の穴。散乱する木片。倒れた幹の内部は空洞のようになっており、神職も「こんなに空洞化していたとは」と、外見では分からない樹勢の衰えを嘆いたという。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/60秒 12.7mm ISOオート ) 露出補正 なし
根元lから倒れた大銀杏;クリックすると大きな写真になります
4.新芽
ところが、行ってみて驚いた。素晴らしい生命力で、倒れた根から、ひこばえというのだろうか、目に痛いほどの新緑の新芽がいっぱい生えてきている。一つ一つが銀杏の葉の形をしている。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/60秒 14.7mm ISOオート ) 露出補正 なし
新芽;クリックすると大きな写真になります
5.移植された幹
倒れた翌日の3月11日、早くも八幡宮は大銀杏を移植し、再生を目指す方針を固めた。倒壊した大銀杏を移植する作業が14日、行われた。根元から約4メートルで切断された幹(約17トン)がクレーンでつり起こされ、元あった場所の西側約7メートル地点に掘削された穴へ植え直された。新しい芽を使った後継樹の育成については、新しい芽は数本を生育させ、状態の良いものを(10年前後の期間を見ながら)後継樹として選びたい」という。切断された上の部分から、もう新しい芽が出ている。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
移植された幹;クリックすると大きな写真になります
6.ひこばえ
この写真の向こう側に見える移植と並行して進められたのが、「ひこばえの生育」だった。手前の元の場所にはかなり良好な状態で根系が残され、ひこばえの生育が十分に期待できる状況という。事実、4.の写真のように生えてきているのだ。八幡宮では土入れを行い生育環境を整えたという。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
ひこばえ;クリックすると大きな写真になります
7.段葛(だんかづら)
鶴岡八幡宮の表参道である段葛は、桜が終わってしまい淋しかったが、つつじが咲き始めていた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/100秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
段葛(だんかづら);クリックすると大きな写真になります
8.(おまけ) 「アマルフィ」
鎌倉の街を歩いた後、葉山まで海岸線をドライブし、「音羽の森」というホテルでコーヒーを飲んで、再び鎌倉に戻り、娘たちが予定していた「アマルフィ」というイタリアン・レストランで夕食にした。ここは由比ガ浜と江の島の間にあり、窓側の席からは薄暗くなった小雨の降る海でサーフィンをしている人たちが眺められた。客あしらいもよく、味もよく、価格もそれほど高くなかった。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/3.3秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
「アマルフィ」;クリックすると大きな写真になります


2010年1月 9日

秋の鎌倉

 2009年11月27日 一昨年に続き昨秋も鎌倉の紅葉を見に行った。私が大変お世話になった方が亡くなり、前々日(11/25)お通夜、前日(11/26)告別式があった。さびしい気持ちを癒したかった。一昨年は円覚寺、海蔵寺を巡ったが、昨年は鶴岡八幡宮からその反対側にあたる鎌倉宮、さらに足を延ばして瑞泉寺まで行ってみた。紅葉はちょうど見ごろだったと思う。
1.鎌倉駅のレトロなバス
このバスは「京急りんどう号」という。鎌倉駅と大仏の間の路線バスとして運行されている。最近は電車もバスも行き先表示板は電光式になったが、これを写真に撮ると旨く読めないことが多い。

Nikon D300 NIKKOR 28-105 F3.5-4.5D
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 62mm ISO400 ) 露出補正 0段
鎌倉駅のレトロなバス:クリックすると大きな写真になります
2.段葛
鶴岡八幡宮の南北に延びた若宮大路で、二の鳥居から鶴岡八幡宮入口(三の鳥居)までの、車道より一段高くなった歩道を段葛いう。段葛は,頼朝の夫人・北条政子が、二代将軍・源頼家を懐妊した時、安産を祈って養和2年(1182)3月、北条時政以下の御家人と共に土石を運んで築いたと言われる。春は桜が咲く。

Nikon D300 NIKKOR 28-105 F3.5-4.5D
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 28mm ISO400 ) 露出補正 0段
段葛:クリックすると大きな写真になります
3.鶴岡八幡宮
三の鳥居を抜けたところから、太鼓橋を見ると、舞殿の屋根の陰になって大石段は見えないが、その大石段を上がりきったところの本殿が見える。本殿への61段の大石段の左側に大銀杏がある。この日は修学旅行生の姿が目立った。

Nikon D300 NIKKOR 28-105 F3.5-4.5D
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 105mm ISO400 ) 露出補正 0段
鶴岡八幡宮:クリックすると大きな写真になります
4.奉献
大銀杏の左側にいわゆる薦被りが奉納されている。神社ではよく見かけるが、ここのはさすが立派である。

Nikon D300 NIKKOR 28-105 F3.5-4.5D
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 28mm ISO400 ) 露出補正 0段
奉献:クリックすると大きな写真になります
5.齋館
本殿に向かって舞殿の手前右側、源平池の向こうに齋館がある。齋館は献幣使をお迎えしたり又、国の内外からの賓客をお持て成しするところだそうだ。香席なども行われる。モミジがきれいだった。

Nikon D300 NIKKOR 28-105 F3.5-4.5D
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 50mm ISO400 ) 露出補正 0段
齋館:クリックすると大きな写真になります
6.瑞泉寺
鎌倉宮(大塔宮)を参拝して、瑞泉寺に向かった。鎌倉宮の拝殿前には、鎌倉宮の伝統とも言える獅子頭守があったが、他はこれと言って見るところもなく、ちょっと期待外れであった。瑞泉寺までは鎌倉宮から20分ほど歩く。瑞泉寺のある一帯は紅葉ヶ谷(もみじがやつ)と呼ばれる谷戸に位置している。

Nikon D300 NIKKOR 28-105 F3.5-4.5D
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 46mm ISO1000 ) 露出補正 0段
瑞泉寺:クリックすると大きな写真になります
7.冬桜
本堂手前の庭に冬桜があった。1輪ずつさびしく咲く。ここは来春、梅のころに訪ねたいと思う。

Nikon D300 NIKKOR 28-105 F3.5-4.5D
上:プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 28mm ISO400 ) 露出補正 0段
下:プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 38mm ISO400 ) 露出補正 0段
冬桜:クリックすると大きな写真になります
8.本堂裏
本堂裏手の夢窓国師作庭と伝わる石庭は、一切の無駄を省き、岩と水だけで作られた禅の庭という。その石庭を背に見る本堂裏のモミジが陽の光を透して輝いていた。

Nikon D300 NIKKOR 28-105 F3.5-4.5D
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 56mm ISO400 ) 露出補正 0段
本堂裏:クリックすると大きな写真になります
9.なかむら庵
鎌倉小町通りを駅に向かって歩いていくと、左側の路地に「なかむら庵」という蕎麦処がある。有名な店でいつも外に列が出来ているという。冒頭に書いた、亡くなられた私がお世話になった方が無類の蕎麦好きで、以前からこの「なかむら庵」のことは聞かされていた。一昨年も寄ったのだがその日はあいにく定休日であったので、この日、初めて店に入った。旨かった。

Canon IXY900IS
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/320秒 4.6mm ISOオート )
なかむら庵:クリックすると大きな写真になります