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2018年11月18日

日光東照宮と古峯神社・古峯園 バスツアー(2) 輪王寺大猷院 10月27日

東照宮で改修なった眩いばかりの「陽明門」や「三猿」を堪能した後、二荒山神社へ回って、輪王寺大猷院に向かったのは11時20分ごろだった。二荒山神社を神門から出て右側に、輪王寺大猷院の入り口がある。この時間になって、境内は霧が降りたような感じになったが、幸い雨は落ちてこなかった。
 今回の日帰りバスツアーのタイトルに「秋色に染まる日光東照宮・・・」とあったが、東照宮と二荒山神社では紅葉らしい紅葉は見られなかった。やっと、輪王寺の境内では色づいたモミジが見られた。
 輪王寺は東照宮、二荒山神社が神社なのに対しお寺なのだ。wikipediaによれば、輪王寺は、766年(天平神護2年)に下野国出身の奈良時代の僧、勝道上人により開創されたと伝えられている天台宗の門跡寺院である。明治初年の神仏分離令以後、東照宮、二荒山神社と併せて「二社一寺」と称されている。近世まではこれらを総称して「日光山」と呼ばれていた。現在、「日光山」は輪王寺の山号とされている。
 また、輪王寺は日光山中にある寺院群の総称でもあるのだ。表参道を上がってくると東照宮の手前に、輪王寺の境内があり、そこには現在修復中の三仏堂がある。少し余談になるが、東日本最大の木造建築ともいわれる「日光山 輪王寺・三仏堂」の約50年ぶりの修復工事(平成の大修理)が、平成19年から平成30年までの予定で行われている。約10年間という長期に渡っての大修繕である。三仏堂を覆う「素屋根」が完成し、地上26メートル、ビルの7階に位置する「天空回廊」が平成23年4月29日に設けられ、三仏堂の屋根頂上と同じ高さから修理現場を見学でき、さらに外に目を向ければ東西に広がる日光門前町の眺望が眺められる日光山の新名所となっていた。しかし、本堂(三仏堂)の修理完了へ向け、平成30年3月より素屋根の解体が開始され、「天空回廊」は3月31日をもって終了となった。残念。
 東照宮、二荒山神社のさらに奥の離れたところにある輪王寺大猷院は、徳川三代将軍「家光公」の廟所(墓所)である。

27.輪王寺大猷院 入口
二荒山神社の神門をでて下ってくると、右手に輪王寺大猷院の境内が見えた。実はここは、日光輪王寺本坊のすぐ近くなのだ。三仏堂のあたりから、輪王寺大猷院を含む広大な輪王寺境内を形成している。さらに中禅寺湖畔には、輪王寺の別院として中禅寺立木神社がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 21mm ISO400 ) 露出補正 なし
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28.常行堂
輪王寺大猷院のほうへ歩き出すと、すぐ左に常光堂があった。輪王寺のホームページによれば、常光堂は嘉祥元年(848年)に慈覚大師円仁によって、比叡山延暦寺の「にない堂」に模して建立された。純和様の宝形造で、隣の純唐様の法華堂との間に、歩廊を設け接続されている。この形式は大変珍しいもので、現在では比叡山延暦寺と、ここ輪王寺常行堂の二か所のみとなっているそうだ。常行堂の本尊阿弥陀如来の修理完成を記念して特別参拝が行われていた。

SONY C yber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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29.仁王門
常行堂の先の右側に、半分紅葉しているカエデがあった。その向こうに霧にかすんで仁王門が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO320 ) 露出補正 なし
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30.仁王門石段
仁王門の石段を上がっていくとその向こうに紅葉した木々が見えた。仁王門は輪王寺大猷院の最初の門で、重要文化財に指定されている立派な門だ。その黒と赤の深みと金の輝きは偉容である。口を開いた「阿形」と、口を閉じた「吽形」の2体の仁王像「金剛力士像」が安置されている。「阿形」は密迹金剛、「吽形」那羅延金剛。「阿吽の呼吸」はここから来ていると言われている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO640 ) 露出補正 なし
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31.紅葉を撮る人
仁王門を入ると広場があった。右に御水舎があり、その左は二天門への石段がある。その間に色づいたカエデがあった。ここは東照宮と比べると、とても静かだ。輪王寺は寺なのだが、神社のように御水舎があるのは、明治時代前の神仏習合の名残である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO640 ) 露出補正 なし
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32.仁王門付近
仁王門の石段を上がって、二天門に続くところは広場になっている。そこに御水舎があるが、その傍の木々が紅葉を始めていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO320 ) 露出補正 なし
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33.二天門
そのカエデの紅葉を眺めながら二天文の石段に向かう。輪王寺大猷院のHPのよれば、二天門は世界遺産日光の境内で1番大きな門だそうだ。桁行5間(約10m)、梁間3間(約6m)ある。持国天(じこくてん)、広目天(こうもくてん)の二天を安置している事から二天門と呼ばれている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO800 ) 露出補正 なし
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34.二天門とカエデ
紅葉はまだ十分ではないが、紅葉した赤い葉と、これから紅葉する緑の葉が美しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO800 ) 露出補正 なし
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35.二天門の像
門の正面左右には二天門の名の由来となる「二天」、四天王の内の「持国天」と「広目天」が安置されている。こちら側、すなわち正面の左側(東)を守護するのが「持国天」である。一方、右側(西)を守護するのが「広目天」だ。wikipediaによれば、四天王は、仏教の世界観における須弥山の中腹にある四天王天の四方に住んで、仏教を守護する四つの神(東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天)のことだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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36.二天門の扁額
二天門は重要文化財で、創建は1653年(承応2年)で2012年(平成24年)に再建されている。正面の扁額は、108代天皇「後水尾上皇(ごみずのおじょうこう)」による筆という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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37.御水舎
二天門をくぐって、夜叉門へと続く石段の上は踊り場のようになっていて、ここから、御水舎と紅葉し始めたカエデを眺める。御水舎の屋根は四隅に各3本ずつ計12本の御影石の柱で支えられた構造をしていて東照宮の御水屋と同じ構造になっている。東照宮では御水屋と称され、ここ輪王寺大猷院では御水舎と呼ばれている。御水舎は 銅瓦葺切妻造り軒唐破風の建物で、天井には、狩野安信の龍の墨絵が描かれていて、その龍が水盤に映し出されることから、「龍鏡」、「水飲み龍」とも呼ばれていたそうだが、現在では墨が薄くなっているのではっきりとは映らなくなっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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38.二天門からの眺め
二天門の上から 御水舎の左を見ると、大きな建物と広い庭が眺められた。ひっそりとしている。これは竜光院だろうか? 大猷院霊廟別当所竜光院とすると、これも重要文化財に指定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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39.夜叉門への石段
石段は二天門から、夜叉門へと続く。写真は夜叉門から二天門を振り返ったところ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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40.拝殿 本殿
夜叉門をくぐると、拝殿、相の間、本殿が現れた。写真に見られる説明札には、「大猷院の中心となる建物で、国宝に指定されています。ここでは月に一度法要が行わら画ます。特に家光公の御命日にあたる4月20日の法要は大きなものです。手前から拝殿・相の間・本殿、と3っの部屋の並ぶ造りを権現づくりといいます。たくさんの金箔が使われていることから、別名を金閣殿と呼ばれています。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
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41.本殿
輪王寺大猷院のホームページによれば、拝殿に続く本殿の最奥部、「厨子(御宮殿/ごくうでん)」の中には、現在、宝物殿で初公開中の「家光公座像」と「御位牌」が、又その前後には、家光公の本地「釈迦如来」(非公開)が奉安されている。この建物を「廟(びょう)」といい、参り墓を意味し、一般の人たちの正式な参拝所となる。金、黒、赤の彩色をくまなく施された外観は、別名「金閣殿」の呼び名があるほど豪華で、江戸芸術の極みを示している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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42.皇嘉門
夜叉門から入って本殿の右側に皇嘉門がある。もちろん重要文化財だ。大猷院の最も奥に位置する家光公廟へは、この「皇嘉門」から入る。中国、明朝の建築様式を取り入れたその形から、一名「竜宮門」とも呼ばれてる美しい建物でである。門を潜るときに見上げると、天上には「天女の画像」が描かれており、これから先が家光公の霊を奉る聖域であることを象徴している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
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43.石垣の苔
皇嘉門に続く本殿脇の石垣には苔がむしていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO500 ) 露出補正 なし
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44.夜叉門
この写真は拝殿、本殿側から見た夜叉門である。夜叉門には、4体の夜叉「阿跋摩羅(あばつまら)、毘陀羅(びだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)、犍陀羅(けんだら)」が、安置されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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45.唐門
夜叉門を潜り拝殿の前、大猷院の中心に位置するのがこの唐門だ。輪王寺のホームページによれば、その名のように唐破風を持つ、一間一戸の小規模な門だが、隅々まで繊細な彫刻と金、白を基調とした彩色が施されており、その意匠装飾は大変気品のある。柱や貫・梁には七宝・麻の葉などの細かい地模様が彫られ、扉には上に鳳凰、下に唐草、前後の破風の下には雄雌の双鶴と白竜などの彫刻で余すところ無く、美しく装飾されている。両側の袖塀の羽目には多くの鳩が彫られ、百間百態の群鳩とされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO500 ) 露出補正 なし
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46.夜叉門正面
戻る際に撮った写真なので、前後してしまったが、夜叉門の内側の写真である。背後に拝殿、本殿がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO800 ) 露出補正 なし
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47.二天門から
紅葉のポイントはここしかないので、再びカメラを向ける。皆さん、この色づいたカエデの写真を撮っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO640 ) 露出補正 なし
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48.灯篭の並ぶ道
さっき二天門の上から見た竜光院への道のようだ。並んだ灯篭がシャッターを押させた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
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49.灯篭と落ち葉
石燈籠の傘には、苔が生え、落ち葉が降る。落ち葉が真っ赤に染まったカエデの花なら、申し分ないのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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50.二荒山神社の鳥居
輪王寺大猷院の二天門から、常行院のところへ戻ってきた。二荒山神社の鳥居とその奥に神門が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 42mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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51.西参道
そろそろバスの駐車場へ戻らなくてはならない。西参道を緩やかに下っていく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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2018年1月27日

川崎大師 1月16日

昨年暮のことになる。命にかかわることではないのだが、古傷の手術をすることになった。12月19日に入院して、20日に手術を受けた。幸い手術はうまく行き、予定より1日早く、12月27日に退院してきた。その後の経過は良好である。
 12月9日​、​手術を受けるにあたって、川崎大師に、うまくいきますようにと、お願いのお参りに行ってきた。そして、新年を迎え、1月16日、そのお礼のお参りに​出かけた​。

1.川崎大師 大本堂
川崎大師というのは通称で、正しくは平間寺という真言宗智山派の大本山である。​1964年に落成したここ大本堂では、​毎朝​護摩​供から始まり日中も護摩が行われ諸願成就が祈願され​、​誰でも本堂に上がってお参りをすることができる。​(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​ 1/​250​秒 9mm ISO​3200​ ) 露出補正 なし
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2.護摩
10時半過ぎから護摩が始まった。その時によって違うようだが、この日は午前3回、午後3回の護摩供が行われる。祈願された護摩札が祈祷される。(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8​ 1/​100​秒 ​37​mm ISO​3200​ )露出補正 なし
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3.​北の湖の銅像
先月の9日に川崎大師に手術がうまくいくこと、機能が維持されることを祈願して、お参りしたが、その時に初めて、2015年11月20日亡くなった、元横綱で元理事長の北の湖の銅像が建っているのに気が付いた。昨年10月に除幕式が行われている。なぜ、川崎大師なのかと思ったが、北の湖関の奥様の実家が川崎市の元住吉だったからなのかなと思った。わたくしも1975年から2003年まで元住吉に住んでいて、ここに北の湖関が住んでいると聞いたことがある。北の湖関がとみ子夫人と結婚したのは1978年で、ちょうどその頃なのだ。(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8​ 1/​1000​秒 ​23mm ISO​250​ )露出補正 なし
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4.「久寿餅」
川崎大師の久寿餅は池上本門寺や、亀戸天神社のくず餅とともに名物である。先日、再放送だったが、「鉄道唱歌で行く!東海道線の旅」という番組を見ていたら、川崎を訪れた立川談慶さんが、ある久寿餅屋さんで、関東で言うところの久寿餅(くず餅)は、小麦粉からグルテンを分離させたあとの浮き粉を発酵させた物で作られる和菓子であるが、関西の葛餅は葛粉から作られる和菓子で、色は透明~半透明で、ぷるんとした独特の食感がある。涼しげな見た目から夏の菓子として人気があるという話をしていた。この写真の住吉という久寿餅屋さんは、川崎大師の門前にある老舗だ。川崎大師にお参りに来たときはここの喫茶室で久寿餅を食べるのを楽しみにしている。(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/​1250​秒 ​18mm ISO​125 ) 露出補正 なし
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5.正月の名残り
執刀していただいた先生のお力で、お陰様で、わたくしの古傷の手術は上手くいき、機能も損なわれずに回復に向かっている。1月16日に川崎大師にお礼のお参りに行った。今年の正月三が日の初もうで参拝者数は、明治神宮、成田山新勝寺に次ぐ3番目だったそうで、まだ、その名残りがある。例年、約300万人の初詣参拝者があるという。この門は大山門といい、開創850年の記念事業として昭和52年に建立された。この大山門は、堂塔伽藍を囲う浄域結界の総門である。門の四方には、京都・東寺の国宝・四天王像を模刻造立した、持国天像(東方)、増長天像(南方)、広目天像(西方)、多聞天像(北方)が奉安されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​1250​秒 ​13mm ISO​125 )露出補正 なし
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6.大本堂でお礼のお参り
今回は大本堂には上がらず、お賽銭箱の手前でお参りした。高野山真言宗の金剛峰寺の創建は、空海が時の嵯峨天皇から高野山の地を賜った弘仁7年(816年)のことといわれ、昨年末に訪れた東寺真言宗の東寺は796年の創建という。川崎大師(平間寺)の建立は1128年である。真言宗は18の大本山があり、川崎大師は真言宗智山派である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​800​秒 ​13mm ISO​3200 )露出補正 なし
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7.不動堂から
大本堂でお参りをして、不動堂へ行く。不動堂は1890年(明治23年)の創建で、現在の建物は1964年(昭和39年)に再建されたものだ。本尊の不動明王尊像は、成田山新勝寺本尊のご分躰を勧請したものだそうだ。不動堂を背に不動門を見ると、参道に屋台店が並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​1250​秒 ​20mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.焼きそば、焼き鳥
不動堂から不動門への参道には、まだ準備中なれど、焼きそばや焼き鳥などの出店が並ぶ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250​秒 ​19mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.「しょうずかの婆さん」
川崎大師で意外と有名なのがこの「しょうづかの婆さん」だ。先日もTVで取り上げられていた。「しょうづか」とは「葬頭河(そうづか)」がなまったものだそうで、三途の川を渡る 死者の衣服を剥ぎ取る奪衣婆のことだそうだ。 この「しょうづかの婆さん」にお参りすれば、 歯の痛みを止めたり、容貌を美しくしてくれたりするといわれ、昔から信仰を集めている。昔、品川の台場にあったものを川崎大師境内に移設したものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​400​秒 ​19mm ISO​3200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.北の湖の化粧まわし
トイレを借りようと信徒会館の中に入った。そこに元横綱北の湖関の化粧まわしが飾られていた。北の湖関が横綱に昇進した時、地元北海道室蘭の後援会から贈られた化粧まわしで、川崎大師に奉納され寺宝として収蔵していたが、この度特別に展示する事となったとのこと。横綱土俵入りで実際に用いられた本物の化粧回だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000​秒 ​9mm ISO​1600 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.遍路大師像
遍路大師尊像が、昭和48年(1973年)の弘法大師誕生1200年記念事業として造顕された。併せて、平間寺の第44世・中興第1世貫首(隆天大和上)が四国霊場巡拝の際にいただいてこられたお土砂が埋められた、善通寺や金剛福寺などの銘が入った88本の石柱がある新四国八十八ヵ所霊場も創設された。弘法大師がお遍路にあたったときの姿の像には、平和を願い各地を回られた弘法大師のご利益をいただこうと献水する参拝者の列ができていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250秒 ​16mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.奉納わらじ
遍路大師像の前には、奉納するわらじを頒布するお札所があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000秒 ​9mm ISO​200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.力石
傍に建てられていた説明板には、この石は若者が境内で力比べに使った石とある。写真の3つの石は「おったて石」といい、これを起こしてまっすぐに立てた。一番大きいものが、百貫(375Kkg)ある。写真には写っていないが、この3つの石の左側に2つ「さし石」が置かれていて、これを頭の上まで差し上げたという。36貫(135kg)あるそうだ。これが出来た者は一人前とみなされた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000秒 ​9mm ISO​125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.不動門
人出の多い正月の不動門は一方参拝路の出口になっている。この門は戦後、第43世隆超和上により福島県の有縁の地より山門として移設され、現在の大山門建立に伴い不動門として移設された。この日も、住吉の喫茶室で「久寿餅」を食べてきた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250秒 ​22mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2017年2月 1日

川崎大師 12月17日

昨年春先に入院して手術を受けることがあった。かみさんも、日ごろ友人たちとお参りに出かけている川崎大師にその無事を祈ってくれていた。お陰様で術後半年目の検査では異常ないことが確認されたので、そのお礼のお参りのため川崎大師に出かけた。
 川崎大師は真言宗で金剛山 金乗院 平間寺という。890年前、平間兼乗という武士が、無実の罪により生国尾張を追われ、諸国を流浪したあげく、川崎の地に住みつき、漁猟をなりわいとして、貧しい暮らしを立てていたが、高野山の尊賢上人が諸国遊行教化の途上たまたま兼乗のもとに立ち寄り、尊いお像と、これにまつわる霊験奇瑞に感泣し、兼乗と力をあわせ、ここに、大治3年(1128)一寺を建立した。そして、兼乗の姓・平間をもって平間寺(へいけんじ)と号し、御本尊を厄除弘法大師と称し奉ったという。

1.蛤鍋(はまなべ)
京浜急行の川崎大師駅で下車し、川崎大師表参道を歩く。両側に店が並ぶ商店街だ。まだ、のれんは出ていないが、あなご、蛤なべの旗に魅かれる。​「恵の本」という割烹だが、川崎大師の門前町に350年以上、11代にわたる料亭とのこと。港湾開発が行われる前の江戸湾は蛤の宝庫だったという。現在は木更津で復活したヤマトハマグリ(地蛤)で仕立てる歴史ある蛤鍋(はまなべ)だそうだ。一度食べてみたい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2.達磨
表参道商店街に達磨やさんが店を開けていた。中央に「日本一(1m) 手作り・手書き達磨」と書かれた立派な達磨があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.明長寺
川崎大師表参道を仲見世の方に曲がる手前の左側に明長寺という落ち着いた佇まいのお寺があった。川崎大師観光協会のパンフレットによれば、明長寺は文明年間(1469年~87年)に創建された天台宗のお寺である。大阪夏の陣で荻田主馬という武将が手柄を立てて家康から拝領した「葵梶葉文染分辻ヶ花染小袖」が国の重要文化財としてこの寺に保存されているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.酉年
今年は酉年である。大山門に向かう仲見世の店には、新年を控えて、「ザブトントリ」と「かおみくじ付きトリ」といったかわいい酉の置物が並べられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 17mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.大山門
金剛山の扁額がかかった大山門。正月の飾りの準備がなされている。大山門の向こうには献香所と大本堂の石段が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 31mm ISO125 ) 露出補正 なし
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6.大山門の提灯
「魚がし」と書かれた赤い大きな提灯が下がる大山門。この提灯は川崎大師魚がし により奉納されたもので、 提灯中央には「魚がし」の文字が、また下の部分には魚のマークや 青海波と呼ばれる波を表わす模様が描かれている。魚河岸講の中で代表的なものは成田山新勝寺、小田原大雄山道了尊、羽田穴森神社、豊川稲荷、浅草金龍山とこの川崎大師魚河岸講などである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.大山門 境内より
大山門をくぐって境内に入った。大本堂の石段から振り返って大山門を望む。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 24mm ISO125 ) 露出補正 なし
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8.大本堂
靴を脱いで大本堂に上がらせていただいた。お坊様の講話があり、やがて護摩が始められた。平間寺の案内冊子によれば護摩の修業は奥深い内容を秘めた哲学的な意義と、真言宗という正しい密教の教理に裏付けられた荘厳な宗教儀式という。この本堂は1964年(昭和39年)5月落慶。本尊厄除弘法大師が祭られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.しょうづかの婆さん
川崎大師の西側に西解脱門というのがあるが、不動堂の先からその西解脱門へ道沿いに「しょうづかの婆さん」と呼ばれる像がまつられている。「しょうづか」とは「葬頭河(そうづか)」がなまったものだそうで、三途の川を渡る死者の衣服を剥ぎ取る奪衣婆のことだそうだ。この「しょうづかの婆さん」にお参りすれば、歯の痛みを止めたり、容貌を美しくしてくれたりするといわれ、昔から信仰を集めているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 20mm ISO800 ) 露出補正 なし
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10.遍路大師
境内の八角五重塔の近くに遍路大師尊像があった。この遍路大師蔵は昭和48年の弘法大師誕生1200年鑽仰奉祝記念事業として、当山講社・淀橋常夜燈講の寄進により造立されたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.新四国八十八カ所霊場
遍路大師像は空海上人の巡錫される姿が躍動的に表現されていて、その周りには「新四国八十八カ所霊場」が創設され、ご信徒の篤い信仰をあつめているという。四国八十八カ所霊場が記された石柱が建てられているが、2014年に四国旅行をした時に訪れた第38番金剛福寺の石柱(写真で左から2番目)もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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12.八角五重塔
川崎大師のホームページによれば、八角五重塔は、昭和59年の川崎大師の吉例大開帳ならびに弘法大師1150年遠忌を記念し落慶した。この五重塔は、境内と諸堂宇との調和を考慮し、さらに真言の様式にかなうよう華麗にして格調ある「八角」としている。比較的新しい建物で大林組によって竣工されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
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13.鐘楼堂
大山門の南側にあるもう一つの門、不動門の手前に鐘楼があった。鐘楼堂の前には「鐘楼堂は寛政元年(1789年)正月当山33世隆範代に創立されたもので、本堂の前にあったものを大正12年の震災で倒壊した為、昭和5年に現在のところに移転され、さらに昭和20年戦災により焼失、昭和23年に再建されたものである。鐘は延徳3年に鋳造されたものであったが、その後寛政7年(1795年)5月、当山33世隆範法印の代に再鋳されている。」と書かれた札が建てられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.不動門
当初は、昭和20年4月15日未明の戦禍により焼失した山門の跡地に、第43世隆超大僧正が昭和23年福島県の有縁の地から譲り受け、移築建立されていたのを、昭和52年に現在の大山門が建立されたことに伴い、不動門として移築したとのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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15.不動門と不動堂
不動門を出て境内をかえりみる。wikipediaによれば、不動堂は1890年(明治23年)創建。現在の建物は1964年(昭和39年)に再建されたもの。本尊の不動明王は成田山新勝寺の本尊を勧請。関東三十六不動霊場第7番、武相不動霊場第1番札所とある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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16.祈りと平和の像
この「祈りと平和の像」は昭和59年、弘法大師1150年遠忌を記念してが建立されたとのこと。像全体は金色で中央は富士山の上に光臨した観音をモチーフとした女神、周囲は鹿野苑で楽器を奏でる天女の像だ。中央の女神が「祈り」、周囲の天女が「平和」を表しているという。文化勲章受章者の円鍔勝三の作品。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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17.大山門の仁王像
大山門には境内側に2体と外側(仲見世側)2体、計4体の仁王像がある。これは境内側から見た左側の多聞天である。デジタル大辞泉によれば、多聞天は毘沙門四天王のひとつ。常時、如来の道場を守り、法を聞くことが最も多いことからのこの名がある。北方を守る仏法守護の神将。甲冑をつけ、両足に悪鬼を踏まえ、手に宝塔と宝珠または鉾を持った姿で表されるとのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/50秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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18.大山門と仲見世
境内から大山門を出ると仲見世通りだ。11時半、人通りも多くなってきた。川崎大師と言えばくずもちが有名だ。写真右側に見えるのが「独鈷の住吉」と呼ばれる老舗の久寿餅屋さんだ。店の喫茶室でこのくずもちを食べることができる。とても旨いと思った。表参道商店街には創業明治20年を謳う元祖久寿餅「住吉屋総本店」という店もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/50秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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19.仲見世通り
仲見世通りはそう長くはない。30軒ほどの店舗が並ぶ150mほどだ。仲見世通りを歩くと、大山門を通して本堂までがまっすぐ見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
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20.せき止飴
川崎大師の久寿餅とともにもう一つの名物がせき止飴だ。川崎大師の飴は1862(文久2)年創業の菓子屋「評判堂」が明治4年、飴の製造販売を行いはじめたのが始まりのようだ。そして、仲見世に多くの飴屋ができはじめたのは、深川不動尊にあった飴専門の老舗「松屋の飴」が昭和11年に川崎大師に店を出してからだそうだ。仲見世通りの出口に「元祖松屋総本店」という店があった。ここは店頭ではハッピを着た若い衆がトントントンと音を立ててリズミカルに飴を切る実演をやっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2015年9月27日

初秋の高尾山 9月15日

2007年にミシュランガイドで最高ランクの"三つ星"の観光地に選出されて以来、登山客が多くなっているというのでしばらく敬遠していたのだが、 高尾山へ行ってみたいと思った。ようやく天候も安定してきたので、9月15日に出かける。高尾山は東京都八王子市にある標高599mの山である。東京都心から近く、年間を通して多くの観光客や登山者が訪れる。また、古くから修験道の霊山とされている。

圏央道が開通して 自宅から高尾山へは行きやすくなった。朝7時半に自宅を出発、国道16号線の鵜野森を左折して、愛川インターから圏央道に入る。この間が距離は短いのだが、渋滞する。圏央道に上がってしまえば、高尾山まではすいすいと行けるのだが圏央道に入るまで約1時間を要し、結局、高尾山口の駐車場に入ったのは9時だった。既に八王子市営の駐車場は満車でその奥の氷川神社の駐車場に1日1000円で停めることになった。仕方ない。

9時15分発のケーブルカーに清滝駅から乗る。高尾山駅まで約6分で上がる。帰路はどの道を下るかはまだ決めていなかったが、いずれにせよケーブルカーには乗らないので、片道切符を買った。(往復930円、片道480円)

高尾山駅から薬王院へ向かう。高尾山には小学生のころは何回も来ているが、薬王院にお参りしたことはない。この日はゆっくり拝観したが結構な階段が続く。本堂、本社とお参りして奥ノ院の脇から高尾山頂へでた。

山頂からの眺めを楽しんだ後、さて、これからどこへ向かおうかと思案した。初めは山頂の周囲を巡る5号路を歩こうかと思ったが、いずれにしても下山しなくてはならない。アサギマダラなど蝶の写真も撮りたいが、山頂付近に蝶の影はない。そこで、もみじ台、一丁平から城山へ行き、城山から春は蝶の多い日影沢へ下りることにした。高尾山頂から城山への道は比較的起伏のないのんびり歩ける路を想像していたが、高尾山からは木枠で段が付けられた道を一気に下り、次に結構な上りがあった。造られた段が歩幅に合わず歩きにくい。期待した蝶もアサギマダラ1頭と、比較的擦れていないクモガタヒョウモンを撮ったくらいで収穫は少ない。

城山では前回と同じく冷たいサイダーをラッパ飲みし、日影沢を下る。春に比べると花が少なく、蝶も時折、サカハチチョウの夏型がいるくらいでパッとしなかった。
 今日は車を高尾山口に置いてきている。日影沢のキャンプ場から1時間半以上歩くことになってしまった。

1.京王線 高尾山口駅
駐車場は高尾山口駅の傍にあった。1967年に開業し、今年の4月24日にルニューアルが完成した新しい駅舎がきれいだ。この日もP610を重宝に使った。しかし、三日前に舞岡公園へ行ったとき、最後の数カットを露出補正-0.7で撮ったが、それをリセットするのを怠ってしまいそのまま撮っていってしまった。迂闊。開いてみて随分アンダーだなと気が付いた。レベルとトーンカーブで調整している。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
2.高尾山ケーブルカー 清滝駅
高尾山口駅からケーブルカーの山麓駅である清滝駅へは5分ほど歩いた。遠足だろうか小学生の列が続く。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/1250秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
3.ケーブルカーの車両
9時30分発のケーブルカーが上から降りてきた。あおば号ともみじ号があり、これはもみじ号だ。2008年12月23日から4代目車両が導入されたという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/400秒 59mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
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4.あおば号と交換
右側を上から下りてきたあおば号が通り過ぎた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.2 1/250秒 27mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
5.高尾駅到着
ケーブルカーは約6分間で高尾山駅に着いた。降りる人はそれほど多くなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 8mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
6.青銅三十六童子 師子慧童子
ケーブルカーを降りて薬王院の参道を登っていくと両側に次々と青銅の像が立っている。高尾通信によれば、これらの童子達は、すべて不動明王の眷属であり、ひとりひとりが1千万人の従者をもっているとわれる。眷属とは、ここでは仏や観音に従うものということだ。その眷属である三六童子については、どのような者かその典拠となるお経本がない。大法輪平成2年1月号に村岡空師の「日本の不動尊信仰」という文があるがこれに「天台座主の尊意(9世紀)が撰した「吽迦迦羅野儀軌」三巻にもとずき「仏説聖不動経」が編まれ、(ここに三十六童子が出ている)そしてそれを真言系の行者が部分的に手直しし、現在の形が生まれた。」とあるそうだ。難しい。この像は「師子慧童子」という。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 8mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
7.杉苗寄進
「高尾山の御信徒は自分のお願いが成就した時に、感謝とお礼を込めて苗木を奉納する習慣があった」ということで、現在でも苗木ではなくお金を納めるという形に変えて、杉苗奉納が続いているそうだ。一口3千円からで1万円以上の人がその名をこの写真のように掲示される。最後は1000本の寄進者の名前が掲示されているようなので、1本10円ということか?

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/125秒 4mm ISO280 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
8.薬王院 四天王門
しばらく歩くと薬王院の入口に立つ楼門があった。昭和59(1984)年に江戸期に建立されたままの形に5億円かけて再建されたそうだ。重層入母屋造り形式で、なかなか風格がある。外国人観光客も登ってきている。なにせ、ミシュランガイドの三ツ星観光地だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/125秒 4mm ISO110 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
9.四天王像
四天王門にはその名の通り、持国天、広目天、増長天、多聞(毘沙門)天の像がある。門の外側には向かって左に増長天、右に広目天、門の内側には左に多聞天、右に持国天が立つ。写真は左から増長天、広目天、多聞天、持国天。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/125秒 12mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段 ほか4枚合成
;クリックすると大きな写真になります。
10.薬王院 仁王門
本堂の手前に、三間一戸、八脚門、単層、寄棟造、柿葺型銅版葺屋根の仁王門があった。向かって左側には密迹金剛力士像(吽形)、右側には那羅廷金剛力士像(阿形)が安置されている。仁王門の前面にはこの阿吽一対の仁王像が、仁王門の本堂側には大天狗と小天狗の像が右左にあって阿吽一対をなしている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
11.薬王院 本堂
仁王門をくぐると高尾山薬王院有喜寺本堂が目の前にある。本堂には薬師如来と飯縄権現(いづなごんげん)が祀られている。薬王院のホームページによれば、高尾山薬王院有喜寺は今から1260余年前の天平16年(744年)に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山された。薬王院の名は創建当初、薬師如来をご本尊とした事に由来する。現在は真言宗智山派の大本山として「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」「高尾山薬王院」が三大本山として知られている。南北朝時代の永和年間(1375年)には京都醍醐山より俊源大徳が入山し八千枚の護摩供養秘法の後、今のご本尊「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」を奉祀し中興された。戦国期、飯縄大権現は戦国武将の守護神として崇敬され、上杉謙信や武田信玄の兜表にも奉られ、また北条家の手厚い保護も受け江戸期に入ると徳川家(特に紀州家)との仏縁により隆盛をむかえた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 10mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
12.大天狗
本堂の左右には巨大な大天狗、小天狗の面が掲げられている。こちらは右側にある赤い顔の大天狗。大天狗は強い神通力を持っているので鼻が高いと言われている。別名、鼻高天狗とも呼ばれるそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/125秒 12mm ISO220 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
13.小天狗
向かって左側には青い顔の小天狗が据えられている。口がくちばしのようなかたちをしている。別名烏天狗と呼ばれるそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 5mm ISO140 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
14.薬王院 本社 飯縄権現堂
ウィキペディアによれば、ここは薬王院の中心となる本社で、飯縄権現を祀る社殿(神社)である。現在の社殿は1729年(享保14年)に本殿が建立され、1753年(宝暦3年)に幣殿と拝殿が建立された。のち1805年(文化2年)・1965年(昭和40年)・1998年(平成10年)に大改修を行なっている。江戸時代後期の代表的な神社建築で1952年(昭和27年)に東京都指定有形文化財に指定されている。入母屋造の本殿と拝殿を幣殿で繋いだ権現造である。社殿全体に華麗で極彩色の装飾がなされていることが特徴である。社殿前方には鳥居があり、神社であることが分かる。寺院の中にある神社という形態は神仏分離以前の神社の姿の一つの典型例といえるだろうとのこと。本尊の飯縄大権現立像は異形の仏として有名だそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/250秒 7mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
15.薬王院 本社 飯縄権現堂の彫刻 この飯縄権現堂は華麗さにおいては山内一といっても過言ではないようだ。拝殿、幣殿、本殿が一体となった権現造りで壁面に施されている見事な彩色彫刻は、規模では及ばないものの日光の東照宮に比べても見劣りしないという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/200秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
16.高尾山山頂
30~40分ほど薬王院を参拝見学し、10時半過ぎに標高599mの高尾山山頂に着いた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/1600秒 7mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
17.山頂からの眺め
右手のやや高い山は丹沢山地北部、山梨県と神奈川県の境にある大室山(1588m)、晴れていればその右側に富士山が見える。大室山の手前には、石老山(700m)が見える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/2000秒 14mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
18.高尾山から城山へ もみじ台
高尾山山頂からどこへ回ろうか考えた挙句、結局、城山へ行くことにした。のんびりと歩ける尾根道を想定したが、もみじ台までは、急な下り坂だった。木枠で階段状になっているのだが、歩幅が合わなくて歩きづらかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/400秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
19.もみじ台から一丁平への道
こんな道ばかりを予想していたが、このあと、今度は上り坂になる。このあたりでやっとアサギマダラとクモガタヒョウモンに会えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/200秒 14mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
20.一丁平
やがて一丁平に着く。もうひと登りしなくてはならない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
21.シモクレンの実
しょうがのような形をした紅い実がいくつもなっている木があった。後で調べてみるとシモクレン(紫木蓮)というようだ。花は赤紫色のモクレン様で3月~5月に咲く。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/400秒 15mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
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22.城山山頂
今年5月に日影沢から上った城山山頂に着いた。時間は12時20分。途中写真を撮りながら1時間半もかかってしまった。城山茶屋で冷たいサイダーをラッパ飲みした。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
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23.中央本線
日影沢を下って行ったが、春に比べて花がなく、蝶もあまり飛んでいない。キャンプ場まで下りたが、車を高尾山口に置いてあるので、そこまで歩かなければならない。これが結構苦痛だった。裏高尾から国道20号へ出る道の横をJR中央本線が走っている。城山山頂から2時間以上かかってしまった。足が痛い。親指の爪が紫色になってしまった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 15mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
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24.高尾山口氷川神社
この神社の境内が臨時駐車場になっている。氷川神社は、二千年以上の歴史をもつといわれ、以前、鉄道博物館の帰りに寄った大宮の氷川神社が総本社だそうだ。高尾の氷川神社は応永年間(1394-1428)に片倉城主毛利師親が武蔵一宮氷川神社より勧請されたとされている。帰りは町田街道を行くことにした。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 10mm ISO110 ) 露出補正 -0.7段
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