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Atelierで“ルーター”が含まれるブログ記事

2016年7月31日

隠居のスマホ備忘録:ブルーレイレコーダーに録画した番組をスマホで見る。

NAS(Network Attached Storage)を衝動的に買った。台湾の Synology 社DS115j である。 Google Drive やブログを運用しているレンタル・サーバー(Xserver) でファイルのバックアップは、十分にできる環境はあるのだが、TV録画ファイルをバックアップできるのではないかと期待したが、現在のところそれはかなわずにいる。この試行錯誤の中で、我が家で使っているブルーレイレコーダー BDZ-EW510(2013年11月16日発売)に録画したファイルはタブレットやスマホで見ることやダウンロードすることが分かった。備忘録として記録しておこうと思う。

我が家のブルーレイレコーダーと連携する 2 つのアプリを試してみた。私は、Android 6.0.1 のスマホ(SO-04H)を使っている。

MDPlayerDTV を使う方法

 一つは、アルファシステムズという会社がリリースしている MDPlayerDTV というアプリである。
 <Play ストア>からインストールすればいい。インストール画面を左スライドして、操作手順と注書きを確認して最後の画面で「OK」ボタンをクリップすると使えるようになる。
 立ち上げると、ホームネットワークでつながっている機器が表示される。パソコンとブルーレイレコーダー(BDZ-EW510)と古いスマホ(SO-04E)が見える。ブルーレイレコーダーには、ルーターからのLANケーブルがつながっている。
 BDZ-EW510を選択すると変移する画面でビデオを選ぶと録画したものの分類が表示される。

スマホ SO-04H の画面(1)
Screenshot_20160727-154907.pngScreenshot_20160727-154920.pngScreenshot_20160727-154933.png

ここで、<すべて>を選ぶと、ブルーレイレコーダー BDZ-EW510 に残っている録画すべてが表示される。この中の見たいタイトルをタップすると、録画が読み込まれて再生が始まる。このようなことができるのは、ホームネットワークにつながっている時だけである。スマホとブルーレイレコーダーは、ルータを介してつながっている。
 このタイトルを外出先で見るためには、スマホ内メモリ(内部ストレージ)に持ち出して(転送)おかねばならない。方法は、持ちだしたいタイトルを右スワイプするとでてくる画面で<ムーブする>(番組を持ち出しすることをムーブするという)を選択すると、ムーブが始まる。
 ムーブされた番組は、録画タイトル一覧画面の右上のダンロードーアイコンicon01.JPGをタップすると「持ち出し番組」として表示される。当然のことながら、ムーブした番組の再生のほうが早く始まる。この画面の右上アイコンicon02.JPGをタップするとブルーレイレコーダー に残っている録画すべてが表示される。

スマホ SO-04H の画面(2)
Screenshot_20160727-154950.pngScreenshot_20160727-160832.pngScreenshot_20160727-160955.png

Sony Video&TV SideView を使う方法

 我が家のブルーレイレコーダーは、SONY 製であり、スマホもSony SO-04Hなので、このアプリに対応している。このアプリも、<Play ストア>からダウンロードできる。
 インストールしたこのアプリを開くと、上の MDPlayerDTV とは趣きが異なり、最初の画面は録画予約ランキングや現在放送中の番組などのタブが並ぶ。ちなみに、この原稿を書いている現在放送中の高校野球大阪予選の準決勝の放送は画面は小さいながら綺麗な画面である。
 この初期画面左上にあるリスト・アイコン?icon01.JPGをタップすると、このアプリで操作できる項目がリストされる。
 この画面で、<録画番組>をタップすると、ブルーレイレコーダーでの録画タイトルが、ジャンル別に表示される。複数の同じタイトルの録画は、件数が表示され、この折りたたみを開くと個別のタイトル内容が表示され、更にこの録画の「詳細情報」が表示され、下段の<モバイル視聴> をタップすると、再生が始まる。

Sony Video&TV SideView スマホの画面(1)
Screenshot_20160730-140306.pngScreenshot_20160730-060140.pngScreenshot_20160731-145602.png

 当然ではあるが、このアプリでも、録画をブルーレイレコーダーからスマホにダウンロードできる。
 手順は、再生<モバイル視聴>の詳細情報画面下にある転送アイコンicon02.JPGをタップすると転送するか?と聞いてくるので、OKをタップすればよい。(転送したファイルは、スマホの内部ストレージにあるようだが、どのフォルダーにあるかの解説はない。)
 転送された番組は、<おでかけ転送済み番組>に表示される。再生は、表示される番組タイトルをタップすればよい。

Sony Video&TV SideView スマホの画面(2)
Screenshot_20160731-152938.pngScreenshot_20160731-153534.pngScreenshot_20160731-153713.png

 最近のスマホ画面は、すこし大きくなり繊細になってきているので、ベッドに寝転んで個人で視聴するようなときには、十分である。

2013年2月17日

隠居のパソコン備忘録:メインのPCをWindows7 のDELL ディスクトップに変える


 マザーボードを変え、システム・デスクATX電源も入れ替えるなどして10年以上にもわたって使ってきた自作パソコンの動きが、おそくなってきていた。年初の e-Tax の作業では、Windows XP の Service Pack 3 へのグレードアップを求められたが、長年のゴミが溜まっていたせいか、インストールができなかった。それで、毎日長時間使う道具でストレスが溜まるのも嫌なので、思い切って新しいパソコンに変えることにした。

 部品を買ってきて、自分で組み上げる楽しみ(苦しみ)を感じる歳でもなくなったきたので、DELL にディスクトップ本体を発注した。DELL は、部品を自分で選べるところがいいところである。それに一般メーカー製のように、余計なソフトが入っていないのがいい。
 ところが、発注した時期が悪かった。2月1日に、DELL のウェブページから発注したのであるが、当初配送予定日が 2月9日となっていたのが、2月9日になって諸般の事情により配送が遅れる見込みであるとのメッセージが現れた。(DELL では、発注毎の進捗状況が表示される) 
 1日、2日たっても、メッセージは変わらない。どうやら、春節休暇にかかってしまったらしい。(DELL は、日本向け製品を中国東南部の福建省・厦門の工場で製品を組み上げている) 製品は春節明けの16日土曜日に配送されてきた。

   新しいパソコンは、私のブログ・サイトを訪問される方の多くが使われているOS の Windows7(35%) 、ブラウザは Internet Explorer 9 (45% IE53%中)にした。(アクセス解析サービスResearch Artizan での結果) 早速、立ち上げた。
 新しいパソコンには、無線LANのカードが組み込まれているので、自動的に無線LAN ルーターを探しに行き、ルーターに記載されている keyコードを入力するだけで、インターネットに繋がった。インターネットに繋ぐのに、四苦八苦した昔のことを思えば夢のようである。
 Microsoft の更新プログラムのインストールに少々の時間(2時間ほど)を要したが、まことにサクサクと動くようになった。

 旧のパソコンでは、システム・ディスク以外は、外付けのHDDにしていた。(1TB(テラバイト)でも、一万円を切っている。)これらの外付けHDDにあらたにパーティションを切って、C:ドライブにあったプログラム・ファイルなどを、事前にコピーしておいた。これらの外付けHDDのデータはほとんど写真と音楽であり、ファイルシステムは NTFS なので、Windows7 64bit でも問題なく読み込むことができた。

 このごろパソコンに向かって作業するアプリケーションのほとんどは、クラウド型である。メールは、Gmail を使っているので、Google Chrome をダウンロードして、自分のアカウントでログインすれば、Gmail を立ち上げるだけで表示してくれるし、ブックマークの表示なども、旧のパソコンと同じように表示される。
 パソコンで音楽を聴くのは、専ら Web Radio であるから、インターネットにつながっておれば問題はない。オーディオにつないでいるケーブルを古いPCから、つなぎ変えて、Radio Senbokuを聴くとなかなかいい音がするし、途中で息をつくというようなことはない。
 音楽を聞きながらのウェブページの表示もはやく、リンクもスムースに動くので、ストレスは感じなくなり、パソコンに向かうのがますます楽しくなってきた。

2012年6月15日

隠居のパソコン備忘録:有線ルーターを無線ルータに変えて、TV につなぐ


 最近、別々の部屋においているPC2台とも、インターネットへのつながりが悪くなった。設定に問題があるのかもしれないが、使っているブロードバンド・ルータは2004年に設置したもので、8年も使ってきた。そろそろくたびれてきているのかもしれない。前から変えたいと思っていたので無線ルータに変えることにした。将来的に、ノートブックPCも持ちたいと思っていることもあるし、最近はTV をインターネットにつないで受けられるサービスも充実してきている。

 8年前に、NEC Aterm BR1500H という有線ルータを設定した時には随分苦労したことを思い出した。その時に家の壁の中に、LAN ケーブルを這わせて、1F リビングと 2F の二部屋に LAN ケーブルのソケットを配置している。無線ルータが、まだあまり一般的でなかった時代である。
 今回ネットで購入した無線ルータは、BUffalo の WZR-HP-AG300H とイーサーネット・コンバーター WLAE-AG300N とがセットとなった製品である。
ブロードバンドルータ・光電話アダプター・回線終端装置の3台;クリックすると大きな写真になります 私の家では、インターネットへの接続、TV の視聴、固定電話の三つとも、eo 光で統一している。だから、光ファイバーが入り込んでいる 2F の部屋の片隅には、回線終端装置・光電話アダプター・ブロードバンドルータの3台が並んで、その後ろにはケーブル類がとぐろを巻いている。このブロードバンドルータを今回有線ルータから無線ルータに変更したのだ。
 無線ルータというのは、有線ルータに無線機能を付加したものと考えると理解しやすい。だから当然LAN ケーブルを差し込むソケットがあり、このルータの場合 4 つある。壁中を通してつないでいる隣の部屋PC(Windows XP SP2) とは、この有線LAN ケーブルでつないだ。 PC を起動し、付属のCD をセットするとナビゲーターが起動するので、後はナビゲータの指示のまますすめるだけである。8年前に苦労して設定したのが嘘のようである。

 ところが、2台目のPC(Windows Vista:家内のPC ) でつまづいた。2台目のPC も、今まで有線でつないでいたので、おなじように、付属のCD をセットして、CD のナビゲータの言うとおりに作業すると、うまく立ち上がったように見えた。再起動をかけてみると、こんどはインターネットにつながらない。何回か繰り返したが同じである。ではと、イーサーネット・コンバーターをつないでやってみたが、うまくいかない。うまくいかない時に出る 接続診断 を見ると、どうやら IP アドレスがうまく自動的に取得できていないようだ。そこで、接続を有線に切り替えて、あまり familiar ではないが、 IP アドレスアドレスを手動で設定してみた。ずいぶん時間がかかったが、それで安定してインターネットにつながるようになった。ただ、無線ルータに変えた理由の一つは、部屋の隅のルータからPCまでカーペットに這っているケーブルをなくすことであったから、納得がいかない。
 もともとイーサネットコンバータは、次の記事のように、TVをインターネットにつなぐことを意図していると思われる。
TVをインターネットにつなぐイーサネットコンバータ

USB につなぐ無線子機 WLI-UC-G300HP ;クリックすると大きな写真になります それで、2F の1台のPC(Windows Vista ) には、Baffalo のUSB につなぐ無線子機 WLI-UC-G300HP を購入してつけることにした。こちらは、付属CD のガイド通り作業をすると問題なくインターネットに安定して接続できた。接続も家内の言葉を借りると、"サクサクと"つながるようになったということである。

イーサーネット・コンバーター WLAE-AG300N を接続;クリックすると大きな写真になります 1F リヴィングに置いている液晶TV には、もともと有線のLANケーブルをつないでいたが、データ放送の天気予報で、地域のメッシュ情報を得るぐらいしか使っていなかったが、ちょっと調べてみると アクトビラ(acTVila) というサービスが、かなり前から提供されているようだ。ビデオをよくレンタルされているような映画好きには、家に居ながらにしてレンタルできるので、便利であろう。私には、映画を好んで見る習慣はないので、宝の持ち腐れかもしれない。 が、NHK オンデマンドも、この acTVila からつながるので、定期的に録画している「さわやか自然百景」や「新日本風土記」なども、お金を少しだせ(30分もので¥105?:一ヶ月見放題945円)ば、好きなときに見ることができる。
それで、2F 寝室に置いているTV に、イーサーネット・コンバーター WLAE-AG300N を接続した。LAN ケーブルでつないでいる1F リビングのTVと同様に、 acTVila が表示される。パソコンの小さい画面で見ていたダウンロード画面が、ベッドの上から、リモコンで見ることができるのでなかなか快適である。

acTVila でのNHK オンデマンド
acTVila の画面;クリックすると大きな写真になります NHK オンデマンド画面 ジャンル紀行画面;クリックすると大きな写真になります さわやか自然百景 選択画面;クリックすると大きな写真になります 個別番組購入画面;クリックすると大きな写真になります
アクトビラ(acTVila) の画面 NHK オンデマンド ジャンル紀行画面 さわやか自然百景 選択画面 さわやか自然百景 個別番組購入画面

2012年2月27日

隠居のDIY:(続)2X4 を使ったプラレール列車収納棚


 1月に作ったプラレール列車収納棚だけでは、孫が持っているプラレール列車は収まりきれなかったので、前の半分の大きさの収納棚を作ってやった。
 前回の反省も踏まえて、列車を並べる下にはレールを作ったほうがよさそうだった。プラレールの直線レールを貼り付ければ、もっとも簡単そうである。必要な本数を調べると、長さ45cmのものが 36 本必要である。値段を調べると 4 本入が¥300くらいなので、2700 円くらいの投資である。元の材料は、1 x 4 6 フィートが2本で済むから、それに比べれば高すぎる。

 それで、レールの幅に合わせて溝を掘ることにした。ルーターを使うと手間はかかるが、簡単に掘ることができた。プラレールのレール溝は幅7.5mmなので、ルータの先に径 8mm の直線ビットをつけて深さ 3mm にしてプラレールのレール幅に合わせて、棚板1枚につき4本の溝(幅38mmのレール2本分)を掘った。溝を掘るときに、クランプの位置を変えるのが面倒なくらいで、それほど面倒なことはない。

 後は、このようにして溝を掘った長さ 90cm の棚板9枚(底は 2 x 4) を、長さ 120cm の立板に前回と同じように、コースレッドでとめた。コースレッドの頭を隠すために、ダボ穴を掘り、ダボで穴を埋めたのは前回同様である。実は、コースレッドを使わずに、木ダボだけで接続しようと試みたが、素人細工では正確に幅を合わせ、90度に接続することは、なかなか難しいことが分かったので諦めた。
 前に作った棚の高さは、底板の厚さを勘定に入れていたが、今回はそのことを忘れていたので、高さが違ってしまった。簡単でもいいから、寸法図は残しおくべきだった。まあ、機能としては問題ないからよしとさせてもらおう。

用意した材料は、次のようなもので、¥500たらずでそろった。
  • 長さ 450mm の 1x4 8枚
  • 長さ 1200mm の 1x4 2枚
  • 長さ 450mm の 2x4 1枚:一番下の棚に使う
  • 細めの 35mmコーススレッド(木ねじ) 40 本ほど
  • 径 8mm 長さ 30mm の木ダボ 20個ほど 袋に100個ほど入って売っていた


 使った工具は以下のものである。


ルータで溝を掘る;クリックすると大きな写真になります コーナークランプを使う;クリックすると大きな写真になります 完成図;クリックすると大きな写真になります 完成図;クリックすると大きな写真になります
ルータで溝を掘る。トリマーより力があるので、このような作業はルータの方がいい。削り後は、研磨材で磨く必要がある。 棚板を立て板に接続するときには、コーナークランプを使った。より正確に接続することができる。 完成図。はじめの棚板の半分の幅である。高さが少し低い。 完成図:溝のない前回の棚に比べると並べやすくなっている。




2010年10月22日

隠居のDIY:山小屋で掘ごたつを作る

 山小屋では、1年のうち半分は少なくとも朝夕はストーブをつけていないと寒い。ストーブを燃やしておれば結構暖かいが、この山小屋で堀こたつを作る気になったのは、寒いからではなく、食事をするときなどに座テーブルに向かってフロアに座っていると腰が痛くなるからだ。掘りごたつ式に足を下ろして食事をできるようにすれば、老人にはずいぶん楽になる。
床を切り取った;クリックすると大きな写真になります 幸い(?)山小屋は傾斜地に建っているので、板張りのフロアの下は地面から高い。掘りごたつを作ろうとしたあたりは、床下が 70cm~1m ある。いつも食卓(といっても座り炬燵で代用しているのだが)を置いている辺りの床下の大引と根太の位置を確認して、ジグソウと丸のこを使って床を繰り抜いた。切り取った周りを 2X4 材で補強した。これに合わせて、洗面所の床を張り替えたときに余っていたフローリング材で、取り外しの出来るような蓋をした。7月終わりに行った1回目の作業はここまでである。

 次回行う作業は、床下に足が下ろせるように箱を設置することである。この箱は、現地で組み立てができるように自宅で部品を作ることにした。だが、この夏は猛暑続きで、老人がガレージとはいえ作業をする時間がなかなかなかった。
堀ごたつの足をいれる部分;クリックすると大きな写真になります枠でぶら下げ、プラ束で支える;クリックすると大きな写真になります 箱は 2X4 材で枠を作り、コンパネをは込むことにした。はめ込み用の溝はルーターと丸のこなどでを掘った。作った箱は、プラ束で支え、根太などにネジ釘で固定する予定である。こうしておけば、部品で山小屋に運び、現物合わせて組み上げればよい。お彼岸がすぎて少しは涼しくなったが、パートナーも私も雑用で時間がとれなく、ようやく10月の半ばをすぎて現地におもむくことができた。
 山小屋に近い途中の国道沿いに、ホームセンターのコーナンやスーパーのMaxValue などが集まるショッピングモールがある。ここで求めた半分に切ったブロックの上に、前もって購入していたプラ束を立て、組み上げた箱の下支えとした。底板には、側板とおなじように溝を掘って、大きさに合わせて切り取ったコンパネを並べた。

こたつを設置;クリックすると大きな写真になります 堀ごたつにするためには、この上に座卓のような枠を作って電熱ヒーターをとりつけ、その上にこたつ布団をかけて、さらにその上に天板を載せなければならない。切り取った床の大きさに合わせて座卓を作ればいいと思っていたが、これが結構面倒であることが分かった。
 幸いなことに、パートナーが家で使わなくなった長方形のこたつが使えないかと、夏にお孫さんたちと行ったときに運んでおいてくれた。 このこたつは切り取った床の大きさより一回り小さいが、枠を組んで載せられるようにするだけで、電熱ヒーターや天板もついているのですぐに使える。
2X4 材と余っていたフローリング材を使って、そのこたつが収まるように枠を作った。あとはこたつ布団を調達するだけでよくなった。
完成した掘りごたつ;クリックすると大きな写真になります(追記:2010/11/06)11月の初旬、冬支度に行ったときに調達したこたつ布団と自宅の古くなったカーペットを持っていった。11月に入って、急に冷え込んだため長方形のこたつ布団は売り切れ状態だったが、運良く近くのホームセンターで手に入れることができた。カーペットは、掘りごたつの大きさに合わせて切り込みを入れ、こたつ枠で抑えた。デザインはもう一つだが、冬支度らしくなった。

 今年の冬は堀ごたつに座って、雪景色を眺めながら暖かい鍋でもつついて過ごせそうである。

 

2009年9月17日

隠居のDIY:小物収納棚を作る;トリマーとルータの練習

 Vermont 社のアリ溝ガイドキットを使って、1X4 材で抽出を作ったことは今年4月のブログで記録した。1X4 材ではなんとか形になることは確認したが、よく使うパインの集成材でもアリ溝ガイドキットは使えるだろうかと試行してみた。

 題材は端材として余っているパインの集成材、MDF(medium density fiberboard:中密度繊維板)、ケイカル板を使って、パソコン横の棚に雑然と置いているUSB ケーブルやカード・リーダー、DCコンバーターなどを木の箱に小さな仕切りを作って区分し収納する小物入れ棚を製作することである。

 パイン集成材で箱を作り、背板にケイカルをいれて、小さな枠をMDF で作るが、ねじ・くぎは一本も使わない計画である。
 箱の四隅は、アリ継ぎ(dovetail joint) で組み上げる。集成材では、dovetail 部分が砕けないかと心配したが大丈夫である。また、前に使い方を誤ってテンプレートの一部が欠けているアリ溝ガイドキットもOKであった。
 アリ溝ビット12.7mm はトリマーのリョービ[TRE-40]にアダプタープレートとともに取り付けた。ビットは、ガイドキットの取説通り、ベースから 11mm 出している。細工するときにアダプタープレートでビットの先が見えにくいので、下からみるような姿勢となる。溝を掘る板を、「ルータ&トリマー 使いこなしマニュアル」の記事を参照して取り付ければ問題なくできた。注意点は、板の端がガイド板にピッタリと着いていることである。
アリ溝ビット12.7mm :クリックすると大きな写真になります板をセットしたところ:クリックすると大きな写真になりますトリマーで削った後:クリックすると大きな写真になりますアリ継ぎ(dovetail joint) :クリックすると大きな写真になります


次に、背板にケイカルを入れるための溝をルータ(ボッシュ ルーター  POF400A)で掘った。径6mm ストレートビットをつけ深さ 5mm の溝を掘るために、ベースより 5mm 出し、ストレート・ガイドとの距離は 3mm とした。これらの長さを測るのは、ミニ曲尺が便利である。
このように一度設定しておいて、4枚の材を続けて切削すれば、狂いがない。
溝を掘るのは、トリマーでもできるが、今までの経験からいえばルータの方が強力でやりやすい。注意点としては、溝を掘る材をクランプでしっかりと固定することである。回転数が高いので、材が動いて溝が歪んでしまうことがある。
 箱の中の仕切り板は、MDFに切れ込みを入れて、組み合わせることにした。この切れ込みも径6mm ストレートビットをつけたルータで切削した。ストレート・ガイドでは幅広くてできない部分はフリーハンドで切削した。材をしっかり固定して、墨線に沿って慎重にビットを動かすと何とか上手く掘れた。
ストレート・ガイドまでの距離を測る:クリックすると大きな写真になりますルータで溝を掘る:クリックすると大きな写真になります背板を入れる:クリックすると大きな写真になりますパソコン横の小物入れ:クリックすると大きな写真になります


 仕上げの塗装は、IKEA で以前に買っていたステインが残っていたので、これで塗装した。溝にいれて組み上げているだけなので、いったん分解してバラバラにし集成材部分だけ塗装をして、再度組み上げた。ネジ・釘を使っていないので、このようなことができる。
 これで、パイン集成材でも、アリ継ぎ(dovetail joint) ができることが確認できたので、長い間宿題になっている孫のベッド下収納庫を作ってやろうと思っている。

2009年4月23日

隠居のDIY:アリ継ぎ(dovetail joint) で抽出を作る

dovetail joint:クリックすると大きな写真になります 前から無理と諦めていたアリ継ぎでの材の接合(右写真)をVermont 社のアリ溝ガイドキットを使って挑戦してみた。
 出来てしまえば簡単なのであるが、試作でいろいろと失敗を重ねたので備忘録として記録しておきたい。

 試作は 1X4 で W500XD300XH90 の抽出を作って、以前に製作したワゴンにつけてみようという試みである。上手くいけば、孫の玩具収納箱を作る予定である。
 アリ溝ガイドキットを使って失敗したことは以下のような項目である。
  • 問題:安物SPF 1 x 4 使っているせいか、木が欠けてしまう。
    対処:溝を切削する部分にマスキング・テープを貼っておくと少しましであった。
  • 問題:取説通りにきちんと設定しないと継ぎ目がずれる。
    対処:DIY の雑誌:「ルーター&トリマー」の説明にあるようにマークを付けるなどして用心深く材料をセットする。
  • 問題:付属しているアリ錐ビットの取り付けをしっかりしていなかったので、付属のテンプレートガイドを破損した。
    対処:テンプレートガイドのみ再度取り寄せた。アリ溝ガイドキットを購入したTOOLS GR にメールすると幸い部品があった。
  • 蝶ネジをボルトネジに変えた:クリックすると大きな写真になります
  • 問題:アリ溝ガイドキットについている前板をとめるネジは蝶ネジで、きちんと締めるには力がいるし手早くできない。
    対処:写真のように、ボルトネジに変えて、電動ドリルで操作できるようにした。
  • 問題:ルータで切削しようとすると切削している部分が見えにくい。
    対処:持っていたトリマーが古くなっていたので、リョービ[TRE-40]を新調した。ただし、テンプレートガイドがついていないので別注文した。


ワゴンの枠の溝を掘る:クリックすると大きな写真になりますできあがった抽出に前板をつける いろいろと試行錯誤したが、何とかねじくぎを1本も使わずに、かなり丈夫な抽出用の箱はできた。底板は厚さ4mm のシナベニアを、ルーターで彫り込んだ溝にはめ込んだ。

 抽出の前部分は、パイン集成材をワゴンの枠が隠れる大きさに切り、板の周囲をギンナン・ルータービットを使って、面取りをした。木製の抽出取っ手をホームセンターで求めてきて、その板に取り付けた。その前板と抽出の前板との接合は、木ダボを使った。

部屋に置いた抽出つきワゴン:クリックすると大きな写真になります 抽出を出し入れするレールは、山小屋で網戸を作ったときに余っていた、アルミの枠を応用することにした。アルミ枠の厚さで抽出側板に深さ 10mm の溝をルータを使って掘った。また、ワゴンの枠も溝を掘り、アルミ枠を埋め込んだ。この溝を掘るときに、先に求めたトリマー:リョービ[TRE-40]が役に立った。
 塗装は WATOCO オイルを全面と後面だけ塗布した。

 ワゴンの上に置いていた雑品が抽出の中に隠れるので、少しすっきりした。そのうちに、また物で溢れてくるだろうが。

DIY Book1
木工が200%楽しくなるルーター&トリマー使いこなしマニュアル―アメリカンウッドワークの神髄工具を完全攻略 (GAKKEN MOOK―DIY SERIES)

学研
売り上げランキング: 43427
おすすめ度の平均: 4.0
4 これからトリマーを使いための本ですなぁ
3 これからルーターを買う人ならいいかも
5 木工が200%楽しくなるルーター&トリマー使いこなしマニュアル


DIY作品集に収載

2009年1月30日

隠居のDIY:書斎兼寝室用のワゴンを製作

 老夫婦二人になって子どもが使っていた部屋が空き、狭い家の中でも割合広い部屋を書斎兼寝室として使えるようになった。
 毎日、読みかけの本とか、テレビやオーディオのリモコン、携帯電話、筆記用具などがパソコン・デスクとベッドの間を往復している。
 パソコンをしながらその横で、ちょっと書類を広げるスペースも欲しい。モニターを薄い液晶にすれば、もう少しデスクの上のスペースができるのだが、まだ綺麗に表示するディスプレイを捨てるのはもったいない。
 ということで、書斎の棚製作に続いて、他の家具と寸法的にマッチするようなキャスター付きのベッドサイド・テーブル兼移動ワゴンを製作することにした。ワゴンは、W590m x D300 x H630mm で4本の脚を持つ枠を作り、その上に天板を載せ、底部にキャスターをつける構造である。
 今回は、未熟な腕もかえりみず、ねじくぎ類は一切使わないことにこだわった。
 それでワゴンの脚の接合は、最も初歩的な組み手であるホゾ組み(平ホゾ)ですることを早くから決めていた。そのためにLPレコードをたてる簡単な小品で練習した。

 上のエントリーでホゾ組みの♂♀というような表現を使ったが、ドゥーパ!特別編集の「DIY木工上達テクニック」では、正式には♂はホゾで、♀はホゾ穴という説明がある。そして、ホゾ組み(平ホゾ)をするときは、ホゾ穴から先に作り、ホゾで微調整するらしいことも分かった。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 先の本にはホゾ穴の加工にはドリルを使うことも紹介されているが、どこかで見た覚えがあるトリマーを使うことにした。今回は、同じ大きさのホゾ穴を16個所掘るので、ホゾ穴に合わせたテンプレートを贈答用素麺かなにかの箱だったシナベニアを用いて作ってみた。板の厚さが 4mm でテンプレート・ガイドを取り付けたトリマーに適している。テンプレートは、実際のホゾ穴よりトリマーにとりつけるテンプレート・ガイド分 2mm だけおおきくないといけない。これは、「控え寸法」というらしい。
 ホゾを作るときに気をつけねばならないのは、墨線をきちんとつけることである。特に、材の長さに影響してくる部分は慎重にしなければできあがりに影響する。ノコギリの刃を入れるときも同様である。
 ノコギリは、はじめ以前から持っていた「OLFA CRAFT SAW」を使っていたが、替え刃をホームセンターに買いに行くと、NAKAYA の細工用胴付鋸というのを見つけた。少々お高いが、スウェーデン鋼を使用という言葉に引かれて求めた。これがなかなかいい。やはり、道具は少々高くてもいいものを使った方が、細工がやりやすい。
クリックすると大きな写真になります ホゾ穴は、トリマーで掘ると四隅部分は丸くなる。これをあえてノミなどを使って四角くせずに、そのまま置いておき、ホゾの角をヤスリで削るなどしてホゾ穴に合わせた。自分としては、正確にやったつもりでも、それぞれのホゾ組みでわずかに違うので、個別に組み合わせるホゾとホゾ穴に記号をつけた。 

 このように時間のかかる作業だが広い場所を必要としないので、もので溢れた狭い工房を片づけ、寒風を避けて中で作業をした。ここなら、雨が降ってきても大丈夫である。実際、作業中に小雪が舞ったりしていた。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります ホゾ組みの作業を終えると、対となる脚部分を、ホゾ穴に木工ボンドを垂らして組み上げた。リンク先で紹介されているような精度の高い治具ではないが自作の大型クランプで半日間固定した。
 更に、この対となる脚が4つ脚となるように、同様に木工ボンドを垂らしたホゾ組みで組み合わせ、大型自作クランプで固定した。組み上げるときに少しひずみがあるのを気づいたが、クランプで締め付けて、半日ほどおいておくとひずみも修正された。今までは、たいていこのひずみ修整のためにコースレッドなどを使うハメになっていたのだ。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 四脚の底部分に、キャスターを取り付けるための鬼目ナットをねじ込んだ。この金具が、この作品で使った唯一つの金属である。

クリックすると大きな写真になります 底板は、幅 300mm のパイン集成材を 590mm の長さに切断し、四隅を脚の太さに合わせて欠いて、当て木をしてプラスティック・ハンマーでたたき込んだ。中間の棚板の高さは、ベッドの高さに合わせて 450mm とした。この棚板受けは、径 8mm の木ダボを脚に埋め込み、棚板側はルーターで木ダボの幅 8mm と長さ 10mm に合わせて切れ込みを入れ、木工ボンドをつけて押し込んだ。

 ここまで組み上がってみるとかなり精度高く細工したつもりでいたが、あちこちに隙間が気になる。木工用のタモ白パテを隙間に擦り込んだ。このパテは塗装が乗るということになっているが、オイルスティンを塗装すると乗りが悪い。はみ出た部分はきちんと始末をしておいた方がいいようだ。

 この段階で、IKEA で求めていた ドイツ製の BEHANDLA という水性のオイルステインを塗ってみることにした。落ち着いた色になったが、臭いがきつく家内には不評である。臭いが抜けるには、1週間程度かかるのかもしれない。一緒に買い求めたブラシは、価格の割には抜け毛もなく、優れものである。

クリックすると大きな写真になります 天板は、角を丸く加工した 450x600mm のパイン集成板が比較的安価に売られていたので、これを使うことにした。ワゴンの高さは、天板とキャスターをつけるとパソコンを置いているデスクの高さになる。天板を取り付けるには、径 8mm の木ダボを用いて接合した。木ダボの位置合わせには、4脚の上部に径 8mm のダボ穴をドリルで開けてマーキング・ポンチを差しこみ、天板を載せて押しつけると印がつく。この印がついた部分にドリルの刃先をあてて穴を開け、木工ボンドをつけた木ダボで接合した。この作業は何回か経験があるので、比較的容易であった。
 この天板の塗装は、接合する前に、以前に作ったCDラックの色と合わせるために、 WATOCO OIL を塗った。これも臭いがなかなかぬけないが、BEHANDLA と比べるとましである。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 塗装の臭いはするが、早速部屋に持ち込んでみた。用途に合わせて製作したので、使い心地にほぼ満足している。
 このワゴンには、いろいろなものが置けるのであちらこちらに散らばっていた置いていたリモコンなどを探さなくてすみそうである。整頓魔の家内が、歓迎してくれることを願っているのだが。

クリックすると大きな写真になります(追記:2009/1/31)当初の構想に考えていたのだが、ワゴンに電気スタンドをつけてみた。今まで、パソコンデスクとベッドにそれぞれ別にクリックランプをつけていたのだが、ベッドで使っていたものを応用してワゴンにつけてみることにした。
 自由に曲げられ強度のあるパイプがないかと"フレキシブルパイプ"でググッテみると、水道用品にフレキ配管というのがあるのが分かった。そいえば見たことがある。
 早速、ホームセンターにいって長さ 50cm のフレキ配管を求めてきた。ソケットとの継ぎ手用に水道用ナットもついているので、別にこのナットに合うソケットを買った。天板に穴を開け、このソケットとナットで板に固定すればいけそうである。貫通穴を先に開けてしまったので、ソケットの外周にあった同心円を深さ 8mm 程度に掘るのに手間取ったが、どうやらフレキ配管を固定することができた。
 クリップランプのクリップを外し、ランプ部をドリルで穴を開けたフレキ配管に径 4mm のボルトとナットで固定した。もともとついていた中間スイッチはちゃちだったので、新しくつけかえた。どうせ、フレキ配管の中にコードを通すために途中で切断するする必要がある。なかなか洒落てると自画自賛している。  



ドゥーパ!特別編集


DIY作品集に収載

2008年9月29日

隠居のDIY:書斎の棚シリーズ(3) 飾り書棚

 大昔のオーディオ・ラックの上の空間を活かすために、CDラックとか新書用本棚を作ってきた。

 雑然としていた、CDや新書などは少しは片づいたが雑誌的な how to 本は適当なプラスティック・ケースに入れたままで、 整頓第一片づけ魔の家内からは不評である。涼しくなって DIY にも意欲がわく時候になってきたので、書斎の棚づくりを継続することにした。前にも紹介したように、参考書は「シンプルな棚づくり」である。

クリックすると大きな写真になります 今回の工作から新しくマキタの電気マルノコ5230 が加わった。今まで使っていた National (多分、今後は Panasonic になるのだろうが)の充電パワーカッター(EZT502)では、力不足であり、Makita の電気マルノコ5831Aでは重すぎる。
 EZT502 のバッテリーは、インパクト・ドライバーとの兼用である。もともとセットで付いていたニカド電池の充電方法がまずかったのか、最近すぐに容量がなくなり力も落ちてきていた。ホームセンターのコーナンで、この電動工具に使えるリチュームイオンのバッテリーがあるのを知った。少々お高かったが、思い切って求めて使ってみると力は強いようである。
 この電気マルノコで板材を切断するためには、写真のような簡単な治具を作っておいた方が便利である。電気マルノコのベースを沿わせるフェンスには、山小屋の網戸を作ったときに余ったアルミ桟を取り付けた。

クリックすると大きな写真になります 切断した部材の一部は、下穴を開けてコースレッドでネジ止めにし、ネジ頭を隠すために丸棒を打ち込んだ。でっぱった頭は、ルーターの刃先をベースと同じ高さにして削った。これはトリマーでもできるが、この方法がもっとも簡単で綺麗に処理できる。
クリックすると大きな写真になります ダボ跡も見せたくない部分は、長さ40mm径6mmの木ダボで接合することにした。ダボ穴をドリルで慎重に垂直に掘って、その穴にマーキングポンチをはめ込み接合するもう一方を合わせて、プラスチックハンマーで叩くとマークができる。そのマークをドリルで深さ12~3mmの穴をあけ、木工ボンドを垂らして木ダボを埋め込み、接合するもう一方の穴に合わせて、当て木をしてハンマーでたたき込むと上手く接合する。この作業は、コンデジの調子が悪く、撮りそこねた。
 いずれにせよ、このような作業は部材が正確に直角・垂直であることが肝心だ。0.5mm以下の調整だが、サンダーで削るなどこの調整に時間がかかるし、騒音がご近所迷惑と不評である。 

クリックすると大きな写真になります 塗装は、前に作ったCDラックや新書用の棚に WATOCO オイルを塗ったので、同様の塗装をした。
 以前に作っていた正立方体のボックス・キャビネットがうまくすっぽりと収まった。大阪にも出店した IKEA あたりに行けば体裁の良いものが安く手にはいるが、拙くとも自分サイズの書棚に満足している。

DIY作品集に収載
 

2008年4月27日

隠居のDIY:書斎の棚シリーズ(1) CDラック

 いろいろなCDやDVDがあちこちに分散して、目的のCD(DVD)を探すのに一苦労するようになった。それに、本もあちこちに積ん読状態になっている。それでそれらをすっきりさせるために前から作りたいと思っていた書斎の棚をボチボチと製作していくことにした。

 「シンプルな棚づくり」を参考に、昨秋からそのためにパイン集成材などを買い込んでいたのだが、ようやく製作意欲が少しでてきたので、始めて見ることにした。棚はいきなり大きなものを狙わず小さなラックなどを作り、大昔に買ったオーディオケースと図体ばかり大きいスピーカー( 1760 x 800 x 400mm )の上に組み上げていくつもりである。

 CD、DVD のケースは、ほぼ145mm x 125mm であり厚さはまちまちである。購入していたパインの集成材は、300mm x 1820mm x 18mm であったから、これを縦に半分に切れば少し窮屈だが、材を有効に使えそうである。マルノコをつけた安物のマルノコスタンドは 1820mm もあるような板を縦に切るのは便利である。 が、気をつけないと途中で墨線からはずれて曲がって切ってしまったりする。節約のつもりで縦に切っているのに元も子もなくなるので要注意である。

クリックすると大きな写真になります CD ラックは背面を壁にくっつけて置けないので、背面に CD が落ちないように背板が欲しい。厚さ 3mm のベニアの端材があったので、これをはめ込むことにした。ただし、板の幅は 150mm 弱なので、CDを横向けにおいたときには 5mm しか余裕がない。この 5mm の間にルーターでベニアをはめ込む溝を掘るのは微妙な作業となる。ルーターにΦ3.2mm のビットをベースから 5mm 出してつけ、手作りのフェンスをガイドを利用して掘り進めると溝の外側に残る部分は厚さ 1mm 強しかないが案外上手くいった。
 なお、このようなルーター作業は溝が必要な部材全てを一度にするほうが寸法がくるわなくていいようだ。また、トリマーでは少し力がないので、ルーターの方が上手くいくと思う。

 ベニア板は、そのままでは不細工なので、これも残っていたライトグリーンの水性ペイントで組み上げる前に塗装した。ベニアの塗装は、ペイントがいいようだ。
 組み上げるとパイン集成材といえども材がわずかにそっていたり、下手な細工で少し隙間ができたりしている。できるだけコースレッドは使いたくなかったが、強度をだすため接合には幾本かのコースレッドを使った。なお、少し太めのビットで穴を掘っておき、ネジ頭が外から見えないようにした。掘った穴や組み上げの時にできたすきまは、木材用パテで埋めた。

クリックすると大きな写真になります 集成材部分の塗装は、「WATOCO」オイルで塗ることにしたが、その前にサンダーで乾いたパテを削るとか、コーナーの角を落としたりした。水性ペイントを塗装したベニア板部分に、オイルがつかないように、マスキング・テープで養生した。この「WATOCO」オイルは、時間が経つにつれて、すこし色が濃くなってくる。
 CDが横倒しにならないように、参考書に載っていたのを真似して、幅 85mm 高さ25mm の小さなカスガイを均等間隔に打ち込んだ。これを打ち込むときは、下穴があったほうがよいと思い、径の細いドリルで苦労して手動(棚の間隔がないので電動ドリルは入らない)であけたが、結果論として打ち込む場所の印だけを付けておいて、下穴なしに直接打ち込んだ(かなずちが強く使えないが)方がよく食い込んでいる。カスガイを使うのが経済的であるが、U字型金具をかってきて、ナットで留めた方がよさそうだ。いずれにしろ、組み上げる前に作業をしておいた方が簡単である。ただし、塗装が少し面倒となるが。

クリックすると大きな写真になります 予定とおりオーディオケースとスピーカーの上においてみるとまあまあのできとなった。ただ、CD は、この3倍くらいあちこちにあるので、もう2つくらい作らねばならない。
 また、本棚からはみ出してあちこちに積ん読状態になっている書籍もあるので、書籍用ラックも作らねばならない。ホビーの一種と考えればこれも楽しからずやである。
 写真の右の方に写っている キャビネットは、今回の書斎棚シリーズとして作り始めたものであるが、用途をよく考えなかったので、余り役に立っていない。